アジングといえば常夜灯周りでの釣りが定番とされていますが、実は常夜灯がない暗闇のポイントこそが、良型アジとの出会いが期待できる穴場スポットなのです。多くのアングラーが常夜灯下に集中する中、あえて真っ暗なエリアを攻めることで、プレッシャーの少ない活性の高いアジを狙うことができるでしょう。
インターネット上の釣果情報や専門サイトを調査した結果、常夜灯なしのアジングでは、ポイント選びから仕掛け、ワームカラーの選択まで、従来の常夜灯アジングとは大きく異なるアプローチが必要であることが判明しました。本記事では、これらの情報を整理・分析し、暗闇でのアジング攻略法を包括的にお届けします。
この記事のポイント |
---|
✓ 常夜灯なしポイントの見極め方と探し方 |
✓ 暗闇での効果的なワームカラー選択 |
✓ 真っ暗なエリアでの釣り方とテクニック |
✓ 必要なタックルと仕掛けの選び方 |
アジング常夜灯なしポイントの基本戦略
- 常夜灯なしでも釣れる理由とメリット
- 潮通しの良いポイントの見極め方
- テトラ帯での攻略テクニック
- 堤防先端や曲がり角の狙い方
- ランガンによる効率的な探り方
- 真っ暗エリアでの安全対策
常夜灯なしでも釣れる理由とメリット
常夜灯がないポイントでアジが釣れる理由は、アジの回遊ルートと餌の関係にあります。一般的には常夜灯の明かりにプランクトンが集まり、それを狙ってアジが寄ってくるとされていますが、アジの行動パターンはそれだけではありません。
常夜灯が無いので、目視できる「ここがポイント!」という場所が無いので、ちょっと釣ってみて、アタリがなければ、さっさと立ち位置を変えてアタリがでるポイントを探すのが重要です。
このような指摘からもわかるように、常夜灯なしのアジングでは機動力が重要になります。しかし、この制約がかえって以下のようなメリットを生み出していると考えられます。
まず第一に、プレッシャーの軽減が挙げられます。常夜灯下は多くのアングラーが集中するため、アジがスレやすい環境にあります。一方、暗闇のポイントは先行者が少なく、警戒心の薄いフレッシュなアジと出会える可能性が高くなります。
第二に、良型アジの確率向上があります。調査した情報によると、常夜灯下では小型のアジが多い傾向にある一方、暗闇のポイントでは比較的サイズの良いアジが釣れることが多いとされています。これは、大型のアジが人的プレッシャーを避けて暗いエリアに潜んでいるためと推測されます。
第三に、自然な捕食パターンへの対応です。常夜灯の光は確かにプランクトンを集めますが、自然界では潮流や地形変化によってベイトが集積するのが本来の姿です。暗闇のポイントではこうした自然な条件を読む力が要求され、結果的により本質的なアジングスキルの向上につながるでしょう。
潮通しの良いポイントの見極め方
常夜灯なしのアジングにおいて最も重要な要素は潮通しです。調査した情報を分析すると、潮の流れがアジの回遊と餌の供給に直結していることがわかります。
🌊 潮通しチェックポイント
確認項目 | 見極め方法 | 期待度 |
---|---|---|
潮目の形成 | 水面の流れの変化を観察 | ★★★★★ |
当て潮 | 地形に潮がぶつかる場所 | ★★★★☆ |
ヨレの発生 | 異なる流れが交わる箇所 | ★★★★☆ |
流れの変化 | 満潮・干潮での変化 | ★★★☆☆ |
潮通しの良いポイントを見極める最も確実な方法は、実際に軽いジグヘッドをキャストして潮の流れを感じることです。0.4g~1g程度の軽量ジグヘッドを使用し、キャスト後のジグヘッドの動きから潮の方向と強さを把握します。
特に注目すべきは潮と地形の相互作用です。堤防の先端や湾の入り口、岬の周辺など、地形の変化によって潮流が変化する場所には高い確率でベイトが集積します。こうした場所では、遊泳力の弱いプランクトンが流れに押し流されて溜まりやすく、それを狙ってアジが回遊してくる可能性が高いのです。
また、潮通しの良さは時間帯によって変化することも重要なポイントです。満潮・干潮の前後2時間程度が潮が動きやすい時間帯とされており、この時間に合わせて釣行することで効率的にアジとの出会いを増やせるでしょう。特に夜間の干潮から満潮にかけての上げ潮は、アジの活性が高まりやすいタイミングとして知られています。
テトラ帯での攻略テクニック
テトラ帯は常夜灯がなくても優秀なアジングポイントとなり得る地形です。テトラ自体が魚礁としての役割を果たし、潮流の変化を生み出すストラクチャーとなるためです。
テトラ帯は各地の漁港周りや堤防だと外向きに面していることが多く、外向きに面しているということは港内よりも流れが生まれやすいです。それに加えて、テトラ自体が良いストラクチャーなのでアジの回遊ルートになります。
出典:常夜灯なんて不要!闇アジングのポイント選び・釣り方の極意を解説
この指摘は非常に的確で、テトラ帯の持つ構造的な優位性を明確に示しています。特に外向きのテトラ帯は、外海からの潮流を直接受けるため、常に新鮮なベイトが供給される可能性が高いのです。
🏗️ テトラ帯攻略の基本戦術
テトラ帯でのアジングでは、まずテトラの配置パターンを理解することが重要です。一般的にテトラは不規則に配置されているように見えますが、実際には水流や波を制御するために計算された配置になっています。特に注目すべきは、テトラ同士の隙間や、テトラの影になる部分です。
攻略の基本は沖に向かってキャストすることです。メバリングとは異なり、アジングではテトラ際よりも沖の潮流を狙う方が効果的とされています。これは、アジが回遊性の魚であり、テトラ際に定着するよりも、潮流に乗って移動することが多いためです。
安全面では細心の注意が必要です。特に夜間のテトラ帯は滑りやすく、転落のリスクが高い環境です。滑り止めのある靴の着用、ライフジャケットの装着、そして単独での釣行は避けることを強く推奨します。また、高波や強風時の釣行は控え、海況を十分に確認してから入釣するようにしましょう。
ルアーのロストを最小限に抑えるため、根掛かりしやすいエリアでは早めの回収を心がけることも大切です。特に沈みテトラ周辺は根掛かりの温床となるため、ボトムタッチ後は速やかにルアーを回収することをおすすめします。
堤防先端や曲がり角の狙い方
堤防の先端や曲がり角は、常夜灯の有無に関わらず一級のアジングポイントとなります。これらのエリアは潮流に変化を生み出し、ベイトが集積しやすい地形的特徴を持っているためです。
堤防先端では、潮流の収束が起こりやすくなります。異なる方向から流れてきた潮がぶつかり合うことで、プランクトンや小魚が集中的に集まる現象が発生します。この現象は「潮目」として視覚的にも確認できることがあり、水面に泡やゴミが線状に集まっている場所として観察されます。
📍 堤防ポイント別攻略法
エリア | 特徴 | 攻め方 | 注意点 |
---|---|---|---|
先端部 | 潮流の収束点 | 扇状にサーチ | 先行者の存在 |
曲がり角 | 流れの変化点 | 内側→外側順 | 根掛かりリスク |
コーナー | 当て潮の形成 | ボトムから表層 | 潮の変化に注意 |
堤防先端での釣りでは、まず風向きと潮向きの関係を把握することが重要です。風と潮が同じ方向の場合は流れが安定しやすく、逆の場合は複雑な流れが形成されます。一般的には、適度に複雑な流れがある方がベイトが溜まりやすく、アジの活性も高くなる傾向があります。
キャストの方向は一定にせず、扇状に広範囲をサーチすることが効果的です。アジの回遊ルートは必ずしも一定ではないため、様々な角度からアプローチすることで、より多くのアジとの接触機会を創出できます。
曲がり角では、内角と外角で潮の流れ方が大きく異なります。一般的に内角は流れが緩くなりやすく、外角は流れが強くなる傾向があります。アジの活性や潮の状況に応じて、どちらのエリアを重点的に攻めるかを判断することが重要です。
ランガンによる効率的な探り方
常夜灯なしのアジングでは、一箇所に留まるよりもランガン(移動しながらの釣り)が効果的です。これは、アジの居場所を特定する明確な目印がないため、積極的に魚を探す必要があるからです。
どうしてもアジが見付からない時はランガンです。ひたすらテトラポットを歩きます。キャストも扇状に探る事で効率を高めます。
この戦略は理にかなっており、特に常夜灯なしのポイントでは機動力が釣果を左右する重要な要素となります。効率的なランガンを実践するためには、事前の下調べと計画的な移動ルートの設定が不可欠です。
🎯 効率的ランガンの手順
効率的なランガンの第一歩は、ポイントマップの作成です。事前にGoogle Earthや釣り場情報サイトを活用して、潮通しの良さそうなエリアをピックアップしておきます。特に岬や半島の先端、湾の入り口、河口周辺などは優先度の高いポイントとして記録しておきましょう。
実際の釣行では、一箇所あたり15~30分程度を目安に探りを入れます。この時間設定は、アジの回遊パターンを考慮したもので、短時間で見切ることで効率的に次のポイントへ移動できます。ただし、明確なアタリがあった場合は、その場所でのパターンを掴むまで粘ることも重要です。
移動の際は、潮の流れ方向を意識したルート設定を行います。上潮から下潮へ向かって移動することで、アジの回遊ルートに沿った効率的な探りが可能になります。また、移動距離は車で10分以内の範囲に限定することで、時間のロスを最小限に抑えることができるでしょう。
ランガン中は釣果だけでなく、潮の状況や地形の特徴も記録しておくことをおすすめします。次回以降の釣行で貴重な情報となり、より精度の高いポイント選択が可能になります。
真っ暗エリアでの安全対策
常夜灯なしの釣りでは、通常のアジング以上に安全対策が重要になります。視界が制限される中での釣りは、様々なリスクを伴うためです。
安全対策の基本は照明器具の適切な使用です。ヘッドライトは両手を自由に使えるため必須アイテムですが、常時点灯しているとアジを警戒させる可能性があります。そのため、仕掛けの交換や移動時のみに使用し、実釣中は消灯することが推奨されます。
⚠️ 夜釣り安全チェックリスト
項目 | 重要度 | 備考 |
---|---|---|
ライフジャケット | ★★★★★ | 必須装備 |
ヘッドライト | ★★★★★ | 予備電池も |
滑り止め靴 | ★★★★☆ | スパイク推奨 |
防寒着 | ★★★☆☆ | 季節に応じて |
連絡手段 | ★★★★★ | 携帯電話等 |
足場の確認は釣行前の明るい時間帯に行うことが理想的です。しかし、それが困難な場合は、ヘッドライトを使用して十分に足場を確認してから釣り座を決定しましょう。特に濡れたコンクリートや藻の生えた岩場は滑りやすく、注意が必要です。
単独釣行は避け、可能な限り複数人での釣行を心がけることも重要な安全対策の一つです。やむを得ず単独で釣行する場合は、釣行予定を家族や友人に伝え、定期的な連絡を取るようにしましょう。
アジング常夜灯なしでの実践テクニック
- 真っ暗での効果的なワームカラー選択
- 軽量ジグヘッドでのアクション術
- レンジとタイミングの見極め方
- フォール主体の釣り方をマスターする方法
- 手返しを重視したタックルセッティング
- 集魚効果のあるワーム活用法
- まとめ:アジング常夜灯なしの攻略要点
真っ暗での効果的なワームカラー選択
常夜灯なしのアジングにおいて、ワームカラーの選択は釣果を大きく左右する重要な要素です。暗闇での視認性とアジの反応パターンを理解することで、適切なカラーローテーションが可能になります。
🎨 暗闇で効果的なワームカラー分類
カラータイプ | 特徴 | 使用場面 | 効果 |
---|---|---|---|
グロー系 | 蓄光による発光 | 完全な暗闇 | アピール力大 |
クリア系 | 透明・半透明 | 微光がある場面 | ナチュラル |
ソリッド系 | 不透明で濃い色 | 活性が高い時 | シルエット重視 |
ラメ入り | 反射による光沢 | 潮が動く時 | フラッシング効果 |
グロー系ワームは暗闇での最強カラーとされていますが、使用にはコツがあります。釣り場に到着したら、まずワームを蛍光灯やLEDライトでしっかりと蓄光させることが重要です。蓄光が不十分だとその効果を十分に発揮できません。
ナイトアジングで使うワームカラーは大まかに言うと「クリア系カラー」「ソリッド系カラー」「グロー系カラー」この3つは持っていくようにしています。
この分類は実践的で、暗闇でのアジングの基本となるカラーローテーションを示しています。重要なのは、一つのカラーに固執せず、アジの反応を見ながら適切に使い分けることです。
クリア系カラーは、月明かりなどの微弱な光がある状況で威力を発揮します。自然なベイトに近い透明感があり、警戒心の強いアジに対して効果的です。特に「クリアピンク」や「クリアブルー」は、多くのアングラーから支持されているカラーです。
ソリッド系カラーは、アジの活性が高い時間帯に有効です。特に「白」や「オレンジ」などの明度の高いカラーは、暗闇でもシルエットがはっきりと見え、アジにアピールしやすくなります。
カラーローテーションの基本的な考え方は、グロー系から開始し、反応が薄い場合はクリア系、活性が高い場合はソリッド系という流れです。ただし、これは一般的な傾向であり、その日の条件やアジの状態によって最適解は変わることを理解しておきましょう。
軽量ジグヘッドでのアクション術
常夜灯なしのアジングでは、軽量ジグヘッドを使用したフィネスな釣りが基本となります。これは、暗闇では視覚的な要素よりも、自然な動きでアジに違和感を与えないことが重要だからです。
軽量ジグヘッドの重量設定は、0.4g~1.5g程度が一般的とされています。ただし、潮の流れや風の強さ、水深によって適切な重量は変化します。基本的には、その場で最も軽く使える重量を選択することで、よりナチュラルなアクションが可能になります。
⚡ 軽量ジグヘッド アクションパターン
軽量ジグヘッドでの基本アクションは、「シェイク&フォール」です。具体的には、ロッドティップで小刻みに2~3回シェイクを入れた後、カーブフォールでじっくりと沈めます。このアクションにより、プランクトンの自然な動きを演出できます。
フォールスピードの調整は、ラインテンションで行います。完全にテンションを抜いたフリーフォールでは速く沈み、適度なテンションをかけたカーブフォールでは、ゆっくりと斜めに沈んでいきます。アジの活性に応じて、このフォールスピードを使い分けることが重要です。
シェイクの強さも重要な要素です。強すぎるシェイクは不自然な動きとなり、アジに警戒心を与える可能性があります。ロッドティップを1~2cm程度動かす程度の微細なシェイクから始め、反応を見ながら強さを調整していきましょう。
リトリーブスピードは、「巻いているのか分からない程度」の超スローが基本です。これは、プランクトンが潮に流されている状態を再現するためで、積極的にルアーを動かすというよりは、潮に任せて自然に動かすイメージで行います。
アタリの取り方も、通常のアジングとは少し異なります。暗闇では視覚的な情報が制限されるため、ロッドに伝わるわずかな重量感の変化や、ラインの微細な動きに集中する必要があります。そのため、高感度なロッドと細いラインの使用が推奨されます。
レンジとタイミングの見極め方
常夜灯なしのアジングでは、アジが泳ぐレンジ(層)とタイミングの見極めが特に重要になります。常夜灯下のように明確な目印がないため、より繊細なレンジコントロールが求められます。
レンジの基本的な探り方は、表層から順次沈めていく方法です。まずはカウント3(約1m)から開始し、アタリがなければカウント5、カウント10と段階的に深くしていきます。このカウントダウンにより、アジのいるレンジを特定することができます。
🌊 時間帯別レンジパターン
時間帯 | 優先レンジ | カウント目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
夕マズメ | 表層~中層 | 3~8 | 活性が高い |
夜間前半 | 中層~底層 | 5~15 | 安定した反応 |
深夜 | 底層中心 | 10~20 | 大型狙い |
朝マズメ | 中層~表層 | 5~10 | 再び活性化 |
タイミングの見極めには、潮汐の変化が大きく関わってきます。一般的に、潮が動き始めるタイミングと潮が変わるタイミングでアジの活性が高くなる傾向があります。これは、潮の動きに伴ってベイトが移動し、アジの捕食スイッチが入るためです。
特に注目すべきは、干潮から満潮に向かう上げ潮の時間帯です。この時間帯は沖から新しいベイトが供給されやすく、アジの活性も高くなる傾向があります。逆に、潮止まりの時間帯は活性が下がりやすいため、この時間を利用してポイント移動やタックル整理を行うことが効率的です。
水温の変化もレンジ選択に影響を与えます。水温が低い冬季は、アジが深いレンジに落ちる傾向があります。一方、水温が安定している秋や春は、比較的浅いレンジでも反応を得やすくなります。
風向きと風の強さも重要な要素です。向かい風の場合は表層が荒れやすく、アジが深いレンジに避難する可能性があります。逆に、追い風や無風の場合は表層でも釣りやすくなります。
フォール主体の釣り方をマスターする方法
常夜灯なしのアジングにおいて、フォール(沈下)のテクニックは最も重要なスキルの一つです。これは、暗闇では視覚に頼るアピールよりも、自然な沈下動作でアジの捕食本能を刺激する方が効果的だからです。
夜アジングですべきアクション(釣り方)ですが、キャストした後カウント(1、2、3と数を数え、仕掛けがどれだけ沈んでいるか把握する)にてレンジを入れる。その後、ロッドを立ててチョンチョンと細かく2回ほどシェイクを入れ、そのままピタッとロッドを止め(もしくはサビキながら)カーブフォールにてアタリを待つ。これが最も強いです
この記述は、フォール主体の釣り方の基本を的確に表現しています。重要なのは、シェイクとフォールの組み合わせと、そのタイミングの制御です。
🎣 フォールテクニックの段階的習得法
フォールテクニックの習得は、段階的に進めることが効果的です。まず、フリーフォールから始めましょう。これは、ラインにテンションをかけずに自然にルアーを沈める方法で、最も速い沈下スピードが得られます。フリーフォールは、アジの活性が高い時や、素早くボトムまで沈めたい場合に有効です。
次に、カーブフォールをマスターします。これは、ラインに適度なテンションをかけながらルアーを沈める方法で、ルアーが弧を描くように斜めに沈んでいきます。カーブフォールは最もアタリが多いフォール方法とされており、常夜灯なしのアジングでは特に重要なテクニックです。
テンションフォールは、ラインにしっかりとテンションをかけながら、ロッドを上げてルアーを持ち上げる動作です。これにより、ルアーが水中で浮上と沈下を繰り返し、弱った小魚の動きを演出できます。
フォール中のアタリの取り方は、通常のルアーフィッシングとは大きく異なります。多くの場合、明確な引きではなく、「ふわっとした違和感」や「ラインが止まる」といった微細な変化として現れます。このため、常にラインの動きに集中し、わずかな変化も見逃さないことが重要です。
フォールスピードの調整は、ジグヘッドの重量だけでなく、ワームの形状や素材によっても変化します。リブのあるワームは水の抵抗を受けやすく、フォールスピードが遅くなります。逆に、ストレート系のワームは水の抵抗が少なく、比較的速くフォールします。
手返しを重視したタックルセッティング
常夜灯なしのアジングでは、効率的な探りが釣果に直結するため、手返しの良さが非常に重要になります。特に、ランガンを基本戦術とする場合、素早いルアーチェンジや移動が求められます。
キャロにスプリット、フロートリグ等、遠いポイントや深い場所を狙えるようになるリグはたくさんありますが、どれも、より遠くへ、とか、より深くへ、とか、使用するシチュエーションが限定的すぎて、いちいちリグを付け替えたり糸を結びなおしたり、っていう手間を考えると、非常に効率が悪いです。
この指摘は非常に重要で、手返しの良さを重視したシンプルなタックルセッティングの必要性を示しています。複雑なリグよりも、基本のジグ単で幅広い状況に対応することが、常夜灯なしのアジングでは効率的なのです。
🎣 手返し重視のタックル構成
アイテム | 推奨スペック | 理由 |
---|---|---|
ロッド | 5.5~6.0ft、L~UL | 軽量で取り回し良好 |
リール | 1000~2000番 | 巻き取り速度と重量バランス |
ライン | PE0.2~0.3号 | 感度と強度の両立 |
リーダー | フロロ1~1.5号 | 透明性と耐摩耗性 |
ロッドは6ft以下の短めの設定が推奨されます。これは、暗闇での取り回しやすさと、繊細なアクションのしやすさを重視したものです。また、軽量なロッドは長時間の釣りでも疲労を軽減し、集中力の維持に貢献します。
リールは巻き取りスピードよりも、軽量性と滑らかな巻き心地を優先します。特に、ドラグ性能は重要で、突然の大型魚にも対応できる調整しやすいドラグシステムを搭載したモデルが理想的です。
ラインシステムは、PE+フロロリーダーの組み合わせが一般的です。PEラインは感度と強度に優れ、フロロリーダーは透明性と耐摩耗性を提供します。結束は、簡単で信頼性の高いFGノットまたは電車結びがおすすめです。
ルアーボックスの整理も手返しに大きく影響します。常夜灯なしのアジングで使用頻度の高いアイテムを厳選し、暗闇でも素早く取り出せるように配置することが重要です。特に、ジグヘッドの重量別整理と、ワームのカラー別整理は必須です。
集魚効果のあるワーム活用法
常夜灯なしのアジングにおいて、集魚効果の高いワームの活用は、アジの居場所を特定する上で重要な戦術となります。これは、明確な集魚スポットがない状況で、ワーム自体に魚を寄せる効果を期待するアプローチです。
常夜灯みたいなわかりやすい集魚スポットがないので、小さなワームで繊細に狙うというよりかは、大きなワームで目立たせて、活性の高いアジの反応を探っていくっていうのが手っ取り早くていいですね。
この戦略は理論的に正しく、まずアジの存在を確認してから、より繊細なアプローチに移行するという段階的な攻略法を示しています。集魚効果の高いワームを「サーチベイト」として使用し、アジの反応があった場所で精度の高い釣りを展開するのです。
🐟 集魚効果別ワーム分類
タイプ | 特徴 | 集魚メカニズム | 使用場面 |
---|---|---|---|
波動系 | リブやテールでの水押し | 振動による誘い | 活性が低い時 |
匂い系 | アミノ酸配合 | 嗅覚への刺激 | プレッシャーが高い時 |
大型系 | 2.5~3.2インチ | 視覚的アピール | アジの存在確認 |
フラッシング系 | ラメやホログラム | 光による反射 | 潮が動く時 |
集魚効果の高いワームの代表例は、リブ(溝)の入ったワームです。リブがあることで水の抵抗が増加し、微細な波動が発生します。この波動はアジの側線で感知され、餌の存在を知らせるシグナルとなります。
匂い付きワームも効果的な集魚ツールです。特に、アミノ酸を配合したワームは、アジの嗅覚に直接訴えかけることができます。ただし、匂いの効果は水温や潮の流れによって拡散範囲が変わるため、使用するタイミングと場所の選択が重要です。
大型ワームを使用する際の注意点は、フッキング率の低下です。大きなワームはアジにとって飲み込みにくく、ショートバイトが多くなる傾向があります。この問題を解決するためには、ジグヘッドのフック選択が重要になります。ワームサイズに対してやや小さめのフックを選択することで、フッキング率の向上が期待できます。
集魚ワームの使い方の基本は、まず大きめのワームで広範囲をサーチし、アタリがあった場所で小さめのワームに変更して確実に仕留めるという段階的アプローチです。これにより、効率的にアジの居場所を特定し、確実に釣果につなげることができるでしょう。
まとめ:アジング常夜灯なしの攻略要点
最後に記事のポイントをまとめます。
- 常夜灯なしポイントでも潮通しの良い場所ならアジは回遊している
- テトラ帯では外向きの流れが生まれやすい箇所を重点的に攻める
- 堤防先端や曲がり角は潮流の変化が生まれる一級ポイントである
- ランガンによる積極的な魚探しが釣果向上の鍵となる
- 真っ暗エリアでは安全装備の徹底と事前の足場確認が必須である
- グロー系・クリア系・ソリッド系の3タイプのワームカラーを使い分ける
- 軽量ジグヘッドでのシェイク&フォールが基本アクションとなる
- レンジは表層から段階的に探り、潮汐変化のタイミングを重視する
- フォール中のわずかなアタリを確実に捉える技術が重要である
- 手返しの良いシンプルなタックルセッティングが効率を高める
- 集魚効果の高いワームをサーチベイトとして活用する
- プレッシャーの少ない暗闇ポイントでは良型アジとの遭遇率が高い
- 複数のポイントを効率的に回るルート設定が釣果に直結する
- 常夜灯なしでも自然な条件でベイトが集積する場所を見極める
- 軽量ジグヘッドでの繊細なアプローチがスレたアジにも有効である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 常夜灯が無いポイントでのアジングの狙い方 – がーくん水産~2号店~
- 常夜灯なんて不要!闇アジングのポイント選び・釣り方の極意を解説 | TSURI HACK[釣りハック]
- [常識を疑え]常夜灯だけがアジングのポイントじゃない!もっと釣れる場所を探すヒントを解説!│ルアマガプラス
- アジング常夜灯なしでも釣れます!?良型アジの数釣り楽しもう | 全国釣りで回る青年が教えるフィッシング情報
- 超「ナイトアジング」攻略マニュアル!夜のアジを制するための釣り方を確実に知っておこう | リグデザイン
- 常夜灯の無いテトラポットでもアジングは出来る
- アジングとメバリングどちらに「常夜灯」は必須か? スレにはご注意を | TSURINEWS
- 【漁港常夜灯アジング】テクニックより大事な「立ち位置」の話 | てっちりの釣り研究
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