雷魚釣りの人気が高まる中、タトゥーラ400が注目を集めています。43mmの大径スプールと13kgという強力なドラグ力を備えたこのリールは、ヘビーカバーでの雷魚攻略に大きな可能性を秘めています。特にPE8号クラスの太いラインにも対応する仕様は、大物との格闘を想定した設計といえるでしょう。

2021年の発売以来、タトゥーラ400は雷魚釣り専用機として高い評価を受けています。TWシステムによる優れたライン放出性能、固定式マグフォースブレーキの安定性、そして大型ハンドルによる確実な巻き取り性能など、随所に雷魚攻略のためのこだわりが見られます。
記事のポイント!
- タトゥーラ400の基本スペックと雷魚釣りに適した特徴
- TWシステムやマグフォースブレーキなどの重要機能の詳細
- タトゥーラ300との違いと使い分けのポイント
- 実釣での使用方法とセッティングの注意点
タトゥーラ400で雷魚を攻略!スペックと実釣での性能を徹底解説
- 雷魚釣りに適したリールの必須条件とは
- タトゥーラ400の基本スペックと主な特徴
- TWシステムの特徴と雷魚釣りでのメリット
- ドラグ力13kgの破壊力!大型魚との格闘に対応
- PE8号までの太糸に対応する驚異のライン巻き量
- 300番との違いと選び方のポイント
雷魚釣りに適したリールの必須条件とは
雷魚釣りでは、体長1メートルを超える大型魚との格闘に耐えうるパワーが必要不可欠です。特に重要なのがドラグ力で、7~12キログラム前後の性能が求められます。
リール選びのポイントとして、ラインキャパシティも重要な要素となります。雷魚はリリーパッドなどの障害物に突っ込むため、太いラインを十分に巻ける大容量スプールが必要です。
実際の釣りでは、ショートキャストでのピンポイント攻略と、ロングキャストでの広範囲探索という2つの釣り方があります。ロングキャストの場合、50~60メートルの飛距離が必要となってきます。
ブレーキシステムの性能も見逃せません。重いルアーを安定して飛ばすためには、信頼性の高いブレーキシステムが必要です。バックラッシュを防ぎながら、必要な飛距離を確保できる性能が求められます。
また、雷魚はフッキング後に激しく暴れるため、ハンドルやギアの強度も重要な選択ポイントとなってきます。特にヘビーカバーでの使用を考えると、高い耐久性は必須条件といえるでしょう。
タトゥーラ400の基本スペックと主な特徴
タトゥーラ400は、スプール径43mm、最大ドラグ力13kg、自重335gという基本スペックを持つパワーリールです。PE8号を215mまで巻くことができる大容量設計となっています。
ギア比は6.3:1のノーマルギアと7.1:1のハイギアの2種類から選択可能です。ハンドル長は115mmと長めの設計で、パワフルな巻き取りをサポートします。
TWシステムを搭載し、ラインの放出がスムーズに行えるのが特徴です。レベルワインドを動かさない構造により、回転抵抗を抑えています。これにより、キャスティング時のストレスを軽減しています。
マグフォースブレーキは固定式を採用し、安定したブレーキ力を発揮します。重いルアーを投げる際も、安定したキャストが可能です。特に大型のフロッグやビッグベイトを使用する際に、その真価を発揮します。
ノブは3本指でグリップできる大型設計を採用しており、長時間の釣行でも疲れにくい仕様となっています。これは雷魚の引きの強さを考慮した設計といえます。
TWシステムの特徴と雷魚釣りでのメリット
TWシステムは、レベルワインドを動かさない独自の構造により、ラインの放出抵抗を大幅に軽減しています。これにより、特に太いラインを使用する雷魚釣りで威力を発揮します。
通常のレベルワインド式リールでは、糸巻きの際にレベルワインドが動くことで抵抗が生じます。しかしTWシステムは、その問題を解決し、特に後半の伸びが落ちにくい特徴があります。
太いラインほどライン抵抗が小さく感じられるのも、このシステムの特徴です。PE8号クラスの太糸を使用する雷魚釣りにおいて、この特性は大きなアドバンテージとなります。
実際の使用では、溝には最長一往復すればどこかで落ちる設計となっており、ラインのトラブルも少ないという特徴があります。溝が狭いため、端まで綺麗に巻くことができます。
また、可動部分は多いものの、予想外に丈夫な作りとなっています。ただし、海での使用時には塩が結晶化しやすい構造のため、メンテナンスには注意が必要です。
ドラグ力13kgの破壊力!大型魚との格闘に対応
タトゥーラ400の最大の特徴の一つが、13kgという強力なドラグ力です。これは、一般的な雷魚用リールの7~12kg程度という基準を上回る性能となっています。
この強力なドラグ力は、メーターオーバーの大型魚との格闘においても余裕を持って対応できます。特にヘビーカバーでの強引な引き寄せが必要な場面で、その真価を発揮します。
ドラグの操作性も非常に滑らかで、細かな調整が可能です。雷魚は瞬発的な力が強いため、この滑らかなドラグ性能は魚とのやり取りにおいて重要な要素となります。
実釣では、リリーパッドなどの障害物に突っ込まれた際の強引な引き抜きにも対応できます。また、フッキング直後の強烈な引きにも余裕を持って対応可能です。
ドラグワッシャーの耐久性も高く、長期間の使用でも安定した性能を維持できます。ただし、定期的なメンテナンスは必要不可欠です。
PE8号までの太糸に対応する驚異のライン巻き量
タトゥーラ400は、PE8号を215mまで巻くことができる大容量設計です。この容量は、同クラスのリールの中でもトップクラスの数値となっています。
スプール径43mm、幅33.5mmという大型設計により、この大容量を実現しています。特にスプール幅が広いことで、ラインの巻きムラを抑えることができます。
実際の使用では、PE4号なら260m前後の巻き取りが可能と考えられます。ただし、PEラインはメーカーによって同じ号数でも太さの差があるため、実際の巻き取り量は若干変動する可能性があります。
ライン放出時の角度変化による糸絡みの心配も少なく、スプールが一気に痩せた時でも安定した性能を発揮します。これは、TWシステムとの相乗効果によるものです。
太いラインを使用する場合でも、レベルワインド部分での引っかかりが少ないのも特徴です。これにより、スムーズなキャストが可能となっています。
300番との違いと選び方のポイント
タトゥーラ300との主な違いは、自重、スプール幅、糸巻き量にあります。300は325g、400は335gと、自重には大きな差はありません。
スプール径は両モデルとも43mmですが、幅が大きく異なります。300が26.5mmに対して、400は33.5mmと大幅に広くなっています。これにより、ラインの巻き取り形状に違いが生じます。
糸巻き量は、300がPE5号160mに対して、400はPE5号215mと大きく上回ります。遠投重視の釣りでは、この差が重要なポイントとなってきます。
ギア比については、300が6.3:1と8.1:1、400が6.3:1と7.1:1という展開となっています。300の方が高速巻き上げに対応しているのが特徴です。

タトゥーラ400で雷魚を狙うときの実践的な使い方
- フロッグやビッグベイトに最適な固定マグフォース
- ヘビーカバー攻略時の注意点とセッティング
- 沖合いの雷魚を狙う際の遠投テクニック
- スプール径43mmがもたらす飛距離性能
- ラインの選び方とPEラインのメリット
- 実釣での使用感と注意点
- まとめ:タトゥーラ400は雷魚釣りのパワーゲームを制する最強ツール
フロッグやビッグベイトに最適な固定マグフォース
タトゥーラ400は、固定式のマグフォースブレーキを採用しています。この固定式マグネットブレーキは、空気抵抗の大きい大型ルアーを安定して投げることができる特徴を持っています。
特にフロッグ系ルアーの遠投に関して、インダクトローターが固定されることで常に安定したブレーキがかかる仕組みとなっています。これにより、空気抵抗の大きいルアーでもトラブルなく飛ばすことができます。
3オンス以上のルアーを使用する場合、このブレーキシステムは特に効果を発揮します。重いルアーの投擲時でも安定したキャストを可能にし、バックラッシュのリスクを軽減しています。
スプールの回転に合わせてブレーキ力が変化する通常のシステムと異なり、常に一定のブレーキ力を保持します。これにより、キャスト中のルアーコントロールが容易になっています。
フロッグやビッグベイトなどの重量級ルアーを使用する際、安定したブレーキ力は非常に重要な要素となります。この特性は、特に雷魚のような大型魚を狙う際に大きなアドバンテージとなっています。
ヘビーカバー攻略時の注意点とセッティング
ヘビーカバーでの雷魚攻略には、PE8号から10号クラスの太いラインの使用が推奨されます。タトゥーラ400は、このような極太ラインの使用に適した設計となっています。
TWシステムの採用により、太いラインを使用してもライン放出時の抵抗が少なくなっています。特に、スプールが広いため、ラインの巻きムラも少なく安定したキャストが可能です。
リリーパッドなどの障害物に突っ込まれた際も、13kgという強力なドラグ力により、強引な引き抜きが可能です。この際、115mmという長いハンドルが力強い巻き取りをサポートします。
大型のハンドルノブは3本指でグリップできる設計となっており、パワーファイト時の疲労を軽減します。これは、長時間の釣行時に特に重要な要素となってきます。
レベルワインド部分の構造も、ヘビーカバーでの使用を考慮した設計となっています。溝が狭く設計されているため、ラインの絡みが少なく、トラブルのリスクを軽減しています。
沖合いの雷魚を狙う際の遠投テクニック
タトゥーラ400は、オープンウォーターでの雷魚攻略にも対応可能です。43mmの大径スプールと安定したブレーキ性能により、ロングキャストも可能です。
実釣では、50~60メートル程度の飛距離が必要となりますが、タトゥーラ400はこの距離を十分にカバーできる性能を持っています。特に重いルアーを使用する場合、その飛距離性能は顕著です。
スプール幅が33.5mmと広いため、キャスト時のライン放出がスムーズです。これにより、特に遠投時のラインの絡みトラブルを軽減することができます。
沖合いでの釣りでは、クランクベイトやバイブレーションなどのルアーも効果的です。タトゥーラ400は、これらのルアーの使用にも対応しており、ボトム付近まで探ることができます。
TWシステムの採用により、キャスト中のライン放出がスムーズで、特に後半の失速が少ないのが特徴です。これにより、安定した飛距離を確保することができます。
スプール径43mmがもたらす飛距離性能
タトゥーラ400のスプール径43mmという仕様は、大型のベイトリールとしては標準的なサイズとなっています。この大径スプールにより、安定した飛距離性能を発揮します。
スプール幅は33.5mmと広く設計されており、これにより太いラインを使用しても巻きムラが少なくなっています。特に、PE8号クラスの太いラインを使用する際にも安定した性能を発揮します。
実際の使用では、3オンス以上のルアーとの組み合わせで最も効果を発揮します。重いルアーの投擲時でも、スプールの回転が安定しており、バックラッシュのリスクを軽減します。
レベルワインドを動かさないTWシステムとの組み合わせにより、ライン放出時の抵抗を最小限に抑えています。これにより、キャスト時の初速を維持しやすい特徴があります。
スプールエッジの設計も工夫されており、手のひらに触れる可能性があるため、使用前にロッドに装着して確認することが推奨されています。
ラインの選び方とPEラインのメリット
タトゥーラ400は、PE8号215mという大容量の糸巻き量を誇ります。これは、雷魚釣りに必要な太いラインを十分に巻くことができる容量です。
PE4号の場合、約260m程度の巻き取りが可能と考えられます。ただし、PEラインはメーカーによって同じ号数でも太さの差があるため、実際の巻き取り量には若干の変動があります。
TWシステムの採用により、特に太いラインを使用した際のライン放出抵抗が少なくなっています。これは、PEラインの特性を活かした設計といえます。
雷魚はルアーをくわえたままラインブレイクすると死亡率が高いため、PE6号から10号程度の太いラインの使用が推奨されます。タトゥーラ400は、この太さのラインでも快適に使用できる設計となっています。
ライン巻き取り時も、溝が狭く設計されているため、端まで綺麗に巻くことができます。これにより、ライントラブルのリスクを軽減することができます。
実釣での使用感と注意点
タトゥーラ400は、自重335gと比較的重量のあるリールです。ただし、パーミングしやすい設計となっており、長時間の使用でも疲労が少ないという特徴があります。
機械的なトラブルについては、可動部分が多い分、起こりやすい傾向にあります。特に海での使用時は塩の結晶が付きやすい構造となっているため、メンテナンスが重要です。
クラッチが重くなる傾向があり、特に海での使用時にこの傾向が強くなります。これは、レベルワインド周りの可動部分に塩が付着しやすいためです。
ギアボックス内部も塩による影響を受けやすく、ベアリングにも塩が付着する可能性があります。このため、使用後の丁寧なメンテナンスが必要不可欠です。
TWシステム自体は予想以上に丈夫な作りとなっていますが、よほど癖のあるラインを使用した場合、絡みが発生する可能性もあります。

まとめ:タトゥーラ400は雷魚釣りのパワーゲームを制する最強ツール
最後に記事のポイントをまとめます。
- 43mmの大径スプールと33.5mmの広いスプール幅で、安定したキャスト性能を実現
- 最大ドラグ力13kgで、大型魚との格闘に余裕で対応
- PE8号215mの大容量ライン巻き取り量を確保
- TWシステムにより、太いラインでも快適なキャスティングが可能
- 固定式マグフォースブレーキで、大型ルアーも安定して投げられる
- 115mmの長いハンドルで、パワフルな巻き取りをサポート
- 3本指グリップ可能な大型ノブで、長時間の使用でも疲労を軽減
- ギア比は6.3:1と7.1:1の2種類から選択可能
- 海での使用時は特に入念なメンテナンスが必要
- オープンウォーターでの遠投から、ヘビーカバーでの強引な攻めまで対応
- 3オンス以上のルアーとの相性が特に良好
- レベルワインドを動かさない構造で、回転抵抗を低減