アジングファンの間で絶大な人気を誇る「りんたこ」こと岩崎林太郎さん。メバルハンターとして知られる彼が監修したロッドや愛用するタックルについて、多くのアングラーが注目しています。りんたこさんは大分県在住のプロアングラーで、YouTuberとしても活動しており、特にライトゲーム分野における豊富な知識と実績で多くの釣り人から信頼を集めています。
りんたこさんが手がけるタックルの特徴は、従来の専門特化型ロッドとは一線を画す汎用性の高さにあります。「メバルロッドだけど、色んな場所で魚種を選ばず楽しんで欲しい」というコンセプトで開発された月下美人AIR AGS 68L-Tをはじめ、アジングからメバリング、さらには新ジャンルのミニエギングまで幅広くカバーする革新的なアプローチが注目されています。また、最近では自身のブランド「Zin Bay」からミニエギ「テンタコ」を発売するなど、常に新しい釣りの可能性を追求し続けています。
この記事のポイント |
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✓ りんたこ監修ロッドの特徴と使用感が分かる |
✓ アジング・メバリング両対応の汎用タックル情報を把握できる |
✓ りんたこ愛用のリールとラインシステムが理解できる |
✓ 新ジャンル「ミニエギング」の最新動向をキャッチできる |
りんたこが手がけるアジングロッドの革新性
- りんたこ監修の月下美人AIR AGS 68L-Tは従来のメバルロッドの常識を覆す汎用設計
- 6フィート8インチという絶妙なレングスが生み出す操作性の高さ
- チューブラーティップ採用で実現した感度と飛距離のバランス
- バット部分の設計思想が魚とのやり取りを劇的に改善
- AGSガイドシステムが提供する次元の違う軽量性と感度
- りんたこ流タックルバランス理論で実現する疲労軽減効果
りんたこ監修の月下美人AIR AGS 68L-Tは従来のメバルロッドの常識を覆す汎用設計
りんたこさんが監修した月下美人AIR AGS 68L-Tは、2019年9月に発売されたダイワの革新的なメバルロッドです。このロッドの最大の特徴は、従来の「メバル専用」という枠組みを超えた汎用性の高い設計にあります。
りんたこさんによると「メバルロッドの長さは74ULソリッド、78LS、83~86MLあたりで構成されることが多く、せっかくロッドを監修させてもらえる機会を与えられたのだから、この流れに新しさを吹き込みたかった」
出典:DAIWA : メバルの釣り方と最新タックルを本気で解説してみた(りんたこ流)
この発言からも分かるように、りんたこさんは既存のメバルロッド設計に新しい風を吹き込むことを意識してこのロッドを開発しました。従来のメバルロッドが持つ「食わせ調子」に特化したペナペナ系の設計ではなく、ある程度の張りを持たせることで操作性を向上させています。
開発過程では10本のテストロッドを試行錯誤し、最終的にバット部分とティップ部分を組み替えて完成に至ったという逸話もあります。これは、ダイワの当初の意図から外れた可能性もある実験的な取り組みでした。
🎣 月下美人AIR AGS 68L-T 基本スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
全長 | 2.03m(6フィート8インチ) |
継数 | 2本 |
自重 | 57g |
先径 | 1.1mm |
元径 | 8.4mm |
ルアー重量 | 0.5~8g |
適合ライン | PE0.1~0.4号 |
このスペック表を見ても分かるように、0.5gから8gまでという幅広いルアーウェイトに対応しており、軽量ジグヘッドから小型メタルジグまで扱える設計になっています。これにより、アジングはもちろん、メバリング、さらにはカマスやマゴチなど多様な魚種をターゲットにできる汎用性を実現しています。
実際の使用感については、多くのユーザーから「非常に使いやすいメバルロッド」という評価を得ており、よくあるメバルロッドよりもショートで張りがあり、リグの操作感やキャスト感が優秀だと評されています。魚が掛かった後も、ベリーからバットにかけてきれいに曲がり込み、ロッドの反発力でスムーズに魚を浮かせてくれる特性があります。
6フィート8インチという絶妙なレングスが生み出す操作性の高さ
月下美人AIR AGS 68L-Tの6フィート8インチという長さは、アジングにおいて極めて実用的な選択と言えます。この長さは、アジングロッドとしてはスタンダードになりつつありますが、メバルロッドとしては比較的短めの設定です。
「6ft8inという長さは、数値から受けるイメージ以上に多くのロケーションをカバーしてくれる」
出典:DAIWA : メバルの釣り方と最新タックルを本気で解説してみた(りんたこ流)
この長さの利点は、まず操作性の高さにあります。ロッドが短いほど飛距離は若干落ちる傾向にありますが、その分、狙ったポイントへの正確なキャストが容易になります。特にアジングにおいては、ピンポイントでストラクチャーを攻める場面が多いため、この操作性の向上は非常に大きなメリットとなります。
また、足元の壁際への落とし込みや、テトラポッドの隙間を狙う穴釣りなどの近距離戦においても、短いロッドの取り回しの良さが威力を発揮します。港湾部でのアジングでは、このような近距離での精密な操作が求められる場面が多いため、6フィート8インチという長さは理想的と言えるでしょう。
🌊 ロッドレングス別の適用シーン
シーン | 6ft8in(68L-T) | 7ft6in(一般的) |
---|---|---|
堤防でのピンポイント攻め | ◎ 非常に優秀 | ○ 良好 |
テトラ穴での穴釣り | ◎ 非常に優秀 | △ やや不利 |
遠投が必要な大規模漁港 | ○ 良好 | ◎ 非常に優秀 |
ボートからの釣り | ◎ 非常に優秀 | ○ 良好 |
風の強い日の操作性 | ◎ 非常に優秀 | △ やや不利 |
さらに、りんたこさんの釣行スタイルを考慮すると、堤防、河口、地磯、ゴロタ、サーフ、小磯、そして自身が所有する遊漁船など、実に多様なフィールドでの使用を想定しています。朝夕のマズメ時においては、ロングキャストよりも近距離での丁寧な攻めが効果的な場合が多く、6フィート8インチという長さがこれらのシチュエーションに最適化されているのです。
チューブラーティップ採用で実現した感度と飛距離のバランス
月下美人AIR AGS 68L-Tのもう一つの特徴的な要素は、チューブラーティップの採用です。先径1.1mmでありながらチューブラー構造を実現している点は、現代の製竿技術の進歩を如実に示しています。
「昔のようにチューブラーは太いというのはなくなった。なんならもっと細くできるくらいです。そのくらい製竿技術は進歩しているようです」
出典:DAIWA : メバルの釣り方と最新タックルを本気で解説してみた(りんたこ流)
チューブラーティップの最大の利点は、感度の高さにあります。ソリッドティップと比較して、チューブラーは情報伝達能力に優れており、海底の地形変化や魚の微細なアタリを手元に明確に伝えてくれます。アジングにおいては、0.5g程度の軽量ジグヘッドを使用することも多く、このような軽量リグでの感度向上は釣果に直結する重要な要素です。
また、適度な張りを持つチューブラーティップは、フッキング性能も優秀です。アジの口は比較的柔らかく、あまりに食い込み重視のソリッドティップでは、フッキング時にティップが曲がりすぎてしっかりとしたアワセが決まらない場合があります。その点、このロッドのチューブラーティップは、適度な反発力でしっかりとしたフッキングを実現します。
⚡ ティップ素材別の特性比較
特性 | チューブラー(68L-T) | ソリッド(一般的) |
---|---|---|
感度 | ◎ 非常に高い | ○ 良好 |
フッキング性能 | ◎ 確実 | △ やや不安定 |
食い込み性能 | ○ 良好 | ◎ 非常に良い |
飛距離 | ◎ 優秀 | ○ 良好 |
根掛かり回避 | ◎ 張りで弾く | △ 曲がって引っかかりやすい |
キャスティング性能についても、チューブラーティップの恩恵は大きいです。ティップの反発力により、軽量ルアーでも効率的にロッドのパワーをルアーに伝えることができ、6フィート8インチという比較的短い長さでありながら、十分な飛距離を確保できます。
さらに、リーリング時の根掛かり回避能力も見逃せません。海藻や小さなゴミに引っかかった際、張りのあるチューブラーティップが「パンッ」と弾いて根掛かりを外してくれるため、ルアーのロスト軽減にも大きく貢献します。これは特に、高価なルアーを使用することが多いライトゲームにおいて、経済的なメリットも提供してくれます。
バット部分の設計思想が魚とのやり取りを劇的に改善
月下美人AIR AGS 68L-Tのバット部分は、意外にも柔らかめに設定されています。この設計思想は、従来のメバルロッドやアジングロッドとは一線を画す独特なアプローチです。
バットは意外と軟らかめに設定した。ここを強くしていると「全部が硬いロッドになっていたかも」と開発時を振り返りつつ、「もうひとつ恩恵があって、感度が想定していたよりも磨かれています」
出典:DAIWA : メバルの釣り方と最新タックルを本気で解説してみた(りんたこ流)
この柔らかめのバット設計には、複数の重要な意味があります。まず、魚とのやり取りにおいて、バット部分で魚の引きを吸収し、自然と魚を浮上させる効果があります。これは「魚が掛かって荷重が乗ると、持って振ったときとはまた異なる『芯の強さ』が顔をのぞかせる」と表現されるように、負荷がかかった時に真価を発揮する設計なのです。
実際の使用感については、多くのユーザーが「バットで魚の荷重を溜めているだけで、魚が自然と浮いてくる」と報告しています。これは特に、ライトタックルで大型魚を相手にする際に威力を発揮し、無理な力を加えることなく安全に魚を寄せることができます。
🎣 バット設計による魚種別対応能力
魚種 | サイズ | 対応能力 | バットの効果 |
---|---|---|---|
アジ | 10-25cm | ◎ 完璧 | 適度な曲がりで口切れ防止 |
メバル | 15-30cm | ◎ 完璧 | 自然な浮上でランディング容易 |
カマス | 20-35cm | ○ 良好 | 突進を柔軟に受け流し |
マゴチ | 30-50cm | ○ 良好 | 重量感を吸収して安全にやり取り |
アメマス | 40-60cm | △ 注意が必要 | ドラグ設定とのバランスが重要 |
また、キャスティング性能にも大きく寄与しています。バット部分の柔軟性により、ロッド全体がムチのようにしなり、そのピタッと止まる反発力で飛距離向上に貢献します。これにより、6フィート8インチという比較的短いロッドでありながら、7フィート台のロッドに匹敵する飛距離を実現している場合も多いのです。
ただし、この柔らかめのバット設計には注意点もあります。根魚をターゲットにした場合、バットのしなりが根に潜られるスキを与えてしまう可能性があるため、アイナメやソイ類を狙う際は、魚を浮かせた状態でのやり取りを心がける必要があります。
AGSガイドシステムが提供する次元の違う軽量性と感度
月下美人AIR AGS 68L-Tに搭載されているAGS(エアガイドシステム)は、ダイワが誇る独自のカーボン素材ガイドシステムです。従来のチタンガイドよりもさらに軽量で高い剛性を持つこの技術は、ロッド全体の性能を大幅に向上させています。
AGSガイドの最大の特徴は、その軽量性にあります。従来最軽量とされていたチタンガイドと比較しても、さらなる軽量化を実現しており、57gという驚異的な軽さのロッド重量に大きく貢献しています。この軽量性は、長時間の釣行における疲労軽減だけでなく、ロッド全体のバランスや操作性の向上にも寄与しています。
また、カーボン素材の高い剛性により、ラインを通して伝わる微細な振動をロスすることなく手元に伝達します。これにより、海底の地形変化はもちろん、魚の小さなアタリまで明確に感知することが可能になります。特に、0.5g程度の軽量ジグヘッドを使用するアジングにおいては、この感度の向上は釣果に直結する重要な要素となります。
💎 AGSガイドの技術的優位性
項目 | AGSガイド | チタンガイド | ステンレスガイド |
---|---|---|---|
重量 | ◎ 最軽量 | ○ 軽量 | △ 重い |
剛性 | ◎ 非常に高い | ○ 高い | ○ 標準 |
感度 | ◎ 極めて優秀 | ○ 優秀 | △ 標準 |
耐久性 | ○ 良好 | ◎ 優秀 | ◎ 非常に優秀 |
コスト | △ 高価 | △ やや高価 | ◎ 安価 |
しかし、AGSガイドには取り扱い上の注意点もあります。従来のメタル系ガイドと異なり、フックを直接ガイドに引っ掛けることは推奨されていません。これは、カーボン素材の特性上、金属製のフックとの接触により損傷の可能性があるためです。そのため、AGS搭載ロッドを使用する際は、別途フックキーパーの装着が必要になります。
実際の使用感について、多くのユーザーから「通い慣れた港でも地形がより鮮明に感じ取れる」「今まで判断が微妙だった魚の小さなアタリも振動がダイレクトに手元に伝わってくる」といった感想が寄せられています。これらの評価は、AGSガイドシステムが単なる軽量化技術ではなく、実釣性能を大幅に向上させる革新的な技術であることを示しています。
りんたこ流タックルバランス理論で実現する疲労軽減効果
りんたこさんのタックル選びにおいて特筆すべきは、単なる軽量化ではなく、「持ち重り感」を重視した総合的なバランス設計です。月下美人AIR AGS 68L-Tは、軽量リールとの組み合わせを前提として開発されており、トータルでの使用感を最適化しています。
「ロッドを持った時に軽いと感じるのは当たり前で、水平に傾けた時に持ち重りしないことが大事」
出典:19月下美人 AIR AGS 68L-Tインプレ|頑張った自分へご褒美ロッド! – ツリタム
この考え方に基づき、推奨されるリールとの組み合わせでは、総重量212g程度という軽量なタックルセッティングが可能になります。これは200mlのペットボトル程度の重量であり、長時間の釣行でも疲労を感じにくい設計となっています。
タックルバランスの重要性は、重心位置にも現れています。理想的なバランスでは、リールを握った際に人差し指より前に重心があることが推奨されており、このバランスが取れていると、水平にロッドを保持しても重量を感じにくくなります。
🎯 りんたこ推奨タックルバランス設定
組み合わせ | ロッド重量 | リール重量 | 総重量 | バランス評価 |
---|---|---|---|---|
68L-T + バリスティックLT2000SS-P | 57g | 155g | 212g | ◎ 最適 |
68L-T + カルディアLT2000S-XH | 57g | 170g | 227g | ○ 良好 |
68L-T + イグジストLT2000S-P | 57g | 155g | 212g | ◎ 最適 |
この軽量バランスが実釣に与える影響は多岐にわたります。まず、キャスティングの精度向上があります。軽いタックルほど微細な調整が効きやすく、狙ったポイントへの正確なキャストが容易になります。また、ジグヘッドの操作においても、軽いタックルの方がルアーの動きを繊細にコントロールできるため、アジの反応を引き出しやすくなります。
さらに、長時間の釣行における疲労軽減効果は絶大です。従来のタックルと比較して約30-40%の軽量化が実現されており、これにより集中力の維持や釣行時間の延長が可能になります。特に、数投キャストを繰り返すアジングにおいては、この軽量性のメリットは計り知れません。
りんたこが愛用するアジングタックルの全貌
- 月下美人EXシリーズでの使い分け戦略とジグ単・プラグ専用化
- 22イグジストLT2000S-Pが提供する究極の巻き心地と操作性
- りんたこ流ラインシステムの基本設定と状況別の使い分け
- 新ジャンル「ミニエギング」とテンタコ開発の背景
- シェーラザードSZ-632XULでの超フィネス戦略
- ベイトタックルを活用したライトゲームの可能性
- まとめ:りんたこ流アジングロッド選びで押さえるべき重要ポイント
月下美人EXシリーズでの使い分け戦略とジグ単・プラグ専用化
りんたこさんは2022年以降、月下美人EXシリーズの2本を併用する戦略に移行しています。具体的には、EX68L-T「冴(SAE)」をジグ単用として、EX74UL-S「絃(GEN)」をプラグ専用として使い分けています。
EX68L-Tはやや掛け調子でジグ単用として!そしてEX74UL-Sは乗せ調子でプラグスペシャル的に使っています!
出典:りんたこ岩崎林太郎が明かす! メバリングタックルの選び方【ロッド・リール・ライン】
この使い分け戦略は、それぞれのロッドの特性を最大限に活かす合理的なアプローチです。EX68L-T「冴」は、従来の月下美人AIR AGS 68L-Tと比較して、より張りのある調子に仕上げられており、ジグヘッドリグの操作性が大幅に向上しています。
一方、EX74UL-S「絃」は、プラグキャスティングに最適化された設計となっています。ULパワーという表記から想像されるダルさは全く感じられず、その長さ(7フィート4インチ)とソリッドティップ、そしてブランク特性が相まって、軽量プラグを気持ちよくロングキャストできる特性を持っています。
🎣 月下美人EXシリーズ 詳細比較
モデル | EX68L-T「冴」 | EX74UL-S「絃」 |
---|---|---|
全長 | 2.03m | 2.24m |
自重 | 48g | 51g |
ティップ | チューブラー | ソリッド |
主な用途 | ジグ単特化 | プラグ特化 |
調子 | やや掛け調子 | 乗せ調子 |
適合ルアー重量 | 0.5-8g | 0.3-5g |
EXシリーズの特徴は、従来のAIR AGSシリーズと比較して、ブランクス素材や各パーツがアップグレードされている点にあります。これにより、より軽く、よりシャープな使用感を実現しており、感度や操作性の面で明確な向上が図られています。
ジグ単専用のEX68L-T「冴」については、「ジグ単の操作性の高さが気に入っている」とりんたこさん自身がコメントしているように、微細なロッドワークによるジグヘッドの操作が極めて容易になっています。0.5g程度の軽量ジグヘッドから、3g程度の重めのジグヘッドまで、幅広い重量域で最適な操作感を提供します。
プラグ専用のEX74UL-S「絃」については、「プラグのキャストフィールが◎。軽量プラグを軽い力でロングキャストできるのが気持ちいい」という評価の通り、軽量プラグのキャスティング性能に特化した設計となっています。特に、2-5g程度の小型プラグにおいて、その真価を発揮します。
22イグジストLT2000S-Pが提供する究極の巻き心地と操作性
りんたこさんが現在愛用しているリールは、2022年に発売された22イグジストLT2000S-Pです。このリールの選択理由と、その性能について詳しく見ていきましょう。
22イグジストのドコがイイのか? という前にダメなトコロがないというのが正直な印象、不満はないです(笑)。巻きだしが軽いし、巻いて止めてっていう動作が気持ちいいというか…!
出典:りんたこ岩崎林太郎が明かす! メバリングタックルの選び方【ロッド・リール・ライン】
この評価からも分かるように、22イグジストLT2000S-Pは総合的な完成度の高さが特徴です。特に、アジングやメバリングにおいて重要な「巻き出しの軽さ」と「ストップ&ゴーの気持ちよさ」において優秀な性能を発揮します。
ギア比については、ローギア設定(4.9:1)を選択しています。これは、りんたこさんの釣りスタイルが「あまり早く巻いて攻める釣りの必要を感じていない」という理由によるものです。アジングやメバリングにおいては、高速リトリーブよりも、むしろスローなリトリーブや微細な速度調整が重要になることが多く、ローギアの方が操作性に優れています。
⚙️ 22イグジストLT2000S-P 詳細スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
自重 | 155g |
ギア比 | 4.9:1 |
最大巻取長 | 64cm |
最大ドラグ力 | 5kg |
ナイロンライン巻量 | 3lb-150m |
PEライン巻量 | 0.4号-200m |
ベアリング数 | 12個 |
また、りんたこさんは今後使い込んでみたいリールとして23エアリティLT2000S-Pも挙げています。これは、月下美人EXシリーズの軽量性と組み合わせることで、さらなるバランス向上を期待してのことです。エアリティの145gという軽量性は、総重量約200g以下という究極のライトタックルを実現する可能性を秘めています。
コストパフォーマンスを重視する場合は、ルビアスやカルディアシリーズも優秀な選択肢として挙げられています。これらのリールは、イグジストほどの完成度はないものの、実釣において十分な性能を発揮し、より手頃な価格で入手できる利点があります。
りんたこ流ラインシステムの基本設定と状況別の使い分け
ラインシステムについて、りんたこさんは明確な基準を設けており、釣り場の状況に応じて適切なセッティングを選択しています。
堤防ならPE0.2号か0.3号でリーダーはフロロ5Lb。磯ならPE0.3号か0.4号でリーダーはフロロ7Lb。を基準にしています!
出典:りんたこ岩崎林太郎が明かす! メバリングタックルの選び方【ロッド・リール・ライン】
この基準設定は、釣り場の特性とターゲットサイズを考慮した合理的な選択です。堤防などの比較的障害物の少ない環境では、より繊細なアプローチが可能なライトセッティングを採用し、磯などの根の荒い環境では、より強度を重視したセッティングに変更しています。
ノットについては、信頼性の高いFGノットを採用しています。FGノットは摩擦系ノットの中でも特に強度が高く、PEラインとフロロカーボンリーダーの結束において最も信頼できる方法の一つです。また、結束部が比較的コンパクトになるため、キャスト時のガイド通過性も良好です。
🎯 りんたこ流ラインシステム設定表
釣り場タイプ | PEライン | リーダー | リーダー長 | 想定魚種 |
---|---|---|---|---|
堤防・港湾 | 0.2-0.3号 | フロロ5lb | 50-70cm | アジ・小型メバル |
磯・ゴロタ | 0.3-0.4号 | フロロ7lb | 50-70cm | 大型メバル・根魚 |
ボート | 0.3-0.4号 | フロロ6-7lb | 50-70cm | 多魚種対応 |
サーフ | 0.4号 | フロロ7-8lb | 70cm | マゴチ・ヒラメ |
リーダーの長さについては、トラブル防止を重視して50-70cm程度に設定しています。これは、タラシを長めに取り、ノット部分がトップガイドに当たらないようにするためです。ノット部分がガイドに接触すると、キャスト時のライントラブルやノット部分の劣化を招く可能性があるため、このような配慮は実釣において非常に重要です。
また、PEラインの選択においては、ダイワの月下美人シリーズに対応したラインを使用することが多く、特にUVF月下美人デュラセンサー+Si2が頻繁に使用されています。このラインは、感度と耐久性のバランスに優れており、ライトゲームにおいて理想的な特性を持っています。
新ジャンル「ミニエギング」とテンタコ開発の背景
りんたこさんは2025年に入って、新たなジャンルとして「ミニエギング」を提唱し、自身のブランド「Zin Bay」から専用エギ「テンタコ」を発売しました。この取り組みは、アジングの延長線上にある新しい釣りのスタイルとして注目を集めています。
アジングをしていたら、フッキングしないモヤっとしたアタリ…経験ないですか? そう、アジングポイントに高確率でいるヤツラの仕業かもしれません。それ、仕留めたくありません?
出典:アジングロッドで楽しめる新ジャンル『ミニエギング』に動きあり! これは来るぞっ!
ミニエギングのコンセプトは、アジングタックルをそのまま流用して、ヒイカやツツイカ、イイダコなどの小型頭足類を狙うというものです。従来のエギングよりもさらにライトな3g前後のエギを使用し、エステルラインでも扱える設計になっています。
テンタコの最大の特徴は、下半身がハードで上半身がワーム素材という独特な構造にあります。この設計により、アジングのワームのように中層をテクニカルに探ることが可能になり、レンジゲームとしての攻略性を高めています。
🦑 テンタコの技術的特徴
特徴 | 詳細 | 効果 |
---|---|---|
ハイブリッド構造 | 下半身ハード、上半身ワーム | 姿勢安定と浮力感の両立 |
重量設定 | 3g前後 | エステルライン対応 |
内蔵プレート | 特殊アピールプレート | イカ・タコへの誘引効果 |
ワーム素材 | 上半身に採用 | 存在感とアタリ感度向上 |
フッ素加工カンナ | 鋭利で貫通力向上 | フッキング性能向上 |
実際の釣果報告では、ヒイカ、ケンサキイカ、ムギイカなどが確認されており、アジングポイントで手軽に楽しめる新しいターゲットとして定着しつつあります。特に、アジの活性が低い時や、アタリがあってもフッキングしない状況で威力を発揮するとされています。
このミニエギングの普及により、アジングロッドの汎用性がさらに向上し、一つのタックルでより多様な釣りを楽しめるようになることが期待されています。りんたこさんの革新的な取り組みは、ライトゲーム界に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。
シェーラザードSZ-632XULでの超フィネス戦略
りんたこさんのタックル選択において注目すべきは、ヤリエのシェーラザードSZ-632XULの使用です。このロッドは超フィネス戦略において重要な役割を果たしており、特に繊細なアプローチが求められる状況で威力を発揮します。
シェーラザードSZ-632XULは、6フィート3インチという短めの設定でありながら、XUL(エクストラウルトラライト)パワーにより、極めて軽量なリグに特化した設計となっています。このロッドの採用は、りんたこさんがより繊細なアプローチを重視していることの表れと言えるでしょう。
実際の使用例では、PE0.2号という極細ラインとフロロ3lbというライトリーダーの組み合わせで使用されており、メバリー早掛け1.3gやアジ爆ワーム1.8インチなど、極めて軽量なリグでの使用が確認されています。
🎯 シェーラザードSZ-632XUL セッティング例
項目 | 仕様 |
---|---|
ロッド | シェーラザードSZ-632XUL |
リール | イグジストSF2000SS-P |
メインライン | PE0.2号 |
リーダー | フロロカーボン3lb |
主要ルアー | メバリー早掛け1.3g、アジ爆ワーム1.8インチ |
このような超フィネス戦略は、特にプレッシャーの高いエリアや、魚の活性が極めて低い状況において効果的です。また、クリアウォーターでの日中のアジングや、警戒心の強い大型アジを狙う際にも威力を発揮します。
ただし、このような軽量タックルは取り扱いに注意が必要で、特に風の強い日や、障害物の多いエリアでの使用は制限される場合があります。そのため、状況に応じた適切なタックル選択が重要になります。
ベイトタックルを活用したライトゲームの可能性
りんたこさんは近年、ベイトタックルを使用したライトゲームにも積極的に取り組んでいます。これは従来のライトゲームの常識を覆す革新的なアプローチとして注目されています。
今までのライトゲーム用のベイトタックルと比べると、非常にね、柔らかく作られています。なので、このしなりを活かして、ベイトタックルなんですけれども、かなり軽いところまで投げられる仕様になってます。
出典:岩崎林太郎のタックル!使用ロッドやリール,ルアーについて
使用されているロッドは月下美人AIR AGS 76ULB-Sで、これは従来のベイトロッドよりも柔軟な設計となっており、軽量ルアーでも扱いやすい特性を持っています。リールにはアルファス AIR TW 8.6Lが組み合わされ、軽量ルアーに対応したベイトタックルシステムを構築しています。
ベイトタックルをライトゲームで使用する利点は、主に以下の点にあります:
🎣 ベイトタックル ライトゲームのメリット
メリット | 詳細 |
---|---|
キャストアキュラシー | ピンポイントへの正確なキャスト |
ライン管理 | 風に強く、ラインコントロールが容易 |
フッキングパワー | 直接的な力の伝達でフッキング確実 |
手返しの良さ | バックラッシュリスクはあるが慣れれば高速 |
一方で、軽量ルアーでのバックラッシュリスクや、飛距離の制限など、スピニングタックルと比較してのデメリットも存在します。そのため、状況や個人のスキルレベルに応じた適切な選択が必要になります。
この取り組みは、ライトゲーム界に新たな選択肢を提供するものであり、今後の発展が期待される分野の一つと言えるでしょう。
まとめ:りんたこ流アジングロッド選びで押さえるべき重要ポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- りんたこ監修の月下美人AIR AGS 68L-Tは従来のメバルロッド概念を覆す汎用設計である
- 6フィート8インチという絶妙なレングスが操作性と飛距離のバランスを実現している
- チューブラーティップ採用により感度とフッキング性能が大幅に向上している
- 柔らかめのバット設計が魚とのやり取りを安全で確実なものにしている
- AGSガイドシステムが軽量性と感度において次元の違う性能を提供している
- タックル全体のバランス設計により長時間釣行での疲労軽減を実現している
- 月下美人EXシリーズではジグ単とプラグで専用化する使い分け戦略が有効である
- 22イグジストLT2000S-Pのローギア設定がアジング・メバリングに最適化されている
- 釣り場に応じたラインシステムの使い分けが釣果向上の鍵を握っている
- 新ジャンル「ミニエギング」がアジングタックルの可能性をさらに広げている
- シェーラザードSZ-632XULによる超フィネス戦略が高プレッシャー下で威力を発揮する
- ベイトタックルによるライトゲームが新たな選択肢として注目されている
- りんたこさんの革新的アプローチがライトゲーム界全体の発展に寄与している
- 専門特化型から汎用型への設計思想転換が現代アジングロッドのトレンドである
- 実釣性能と操作性のバランスを重視した総合的なタックル選択が重要である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【釣行記】りんたこさん監修ロッドのデビュー戦!―19月下美人AirAGS 68L-T・R― : Gomoku釣りブログ
- 岩崎林太郎のタックル!使用ロッドやリール,ルアーについて | 魚速タックルDB
- DAIWA : メバルの釣り方と最新タックルを本気で解説してみた(りんたこ流)
- アジングロッドで楽しめる新ジャンル『ミニエギング』に動きあり! これは来るぞっ!│ルアマガプラス
- りんたこ岩崎林太郎が明かす! メバリングタックルの選び方【ロッド・リール・ライン】 | 釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」
- ZinBay テンタコ|HAPPY ANGLER 限定カラー – HAPPY ANGLER 公式サイト
- 19月下美人 AIR AGS 68L-Tインプレ|頑張った自分へご褒美ロッド! – ツリタム
- 月下美人 air ags 68l-t・r ダイワ りんたこ監修 メバリングロッド|Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)
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