相模川は、山中湖から神奈川県を流れる相模川水系の一級河川で、上流には相模湖、津久井湖があります。ラージマウスバスとスモールマウスバス両方が生息しており、50cmを超えるランカーサイズも狙えるフィールドとして知られています。

釣り場へのアクセスが良く、遊漁料も1日800円と手頃なため、神奈川県のバス釣りのメジャーフィールドとなっています。ただし、禁漁区や釣り禁止エリアが設定されているため、事前の確認が重要です。
記事のポイント!
- 遊漁券の料金と購入方法、禁漁区の場所について
- 相模川の主要なバスポイントと特徴
- 実績のあるルアーと釣り方の選択
- バスの生息状況とサイズ情報
相模川バス釣りに必要な基本知識とポイント選び
- 遊漁券の料金と購入場所を確認しよう
- 釣り禁止区域は必ずチェック
- ラージとスモールの両方が狙える川
- 回遊性の高いスモールマウスが狙い目
- 初心者向けおすすめポイント5選
- 釣果が出やすい時間帯と気象条件
遊漁券の料金と購入場所を確認しよう
相模川での釣りには遊漁券が必要です。料金は1日800円で、現場購入の場合は1,400円となります。中学生は半額、小学生以下は無料です。
遊漁券は近隣の釣具店やコンビニ、商店で購入できます。事前に購入しておくことで、現場での料金差額を節約できるでしょう。
ブラックバスについては、リリース(再放流)が禁止されているため注意が必要です。
公認魚ではないバスを釣る際でも、公認魚を釣ってしまう可能性がある「混獲」の観点から、遊漁券の購入が求められます。
実際の運用では、漁協側も判断に迷う部分があるようですが、安全面を考慮して遊漁券を購入することをお勧めします。
釣り禁止区域は必ずチェック
相模川には以下の釣り禁止区域が設定されています:
小沢頭首工堰堤の上流端から下流110メートルの区間が禁止されています。
磯部頭首工堰堤周辺は、上流150メートルと下流500メートルの範囲が禁止区域です。
相模取水堰堤では、上流178メートルと下流113メートルが立入禁止となっています。
寒川取水堰堤では、上流100メートルから神川橋の橋脚下流端までが釣り禁止です。
これらの区域での釣りは違反となるため、必ず事前に確認しましょう。
ラージとスモールの両方が狙える川
相模川では、ラージマウスバスとスモールマウスバスの両方を狙うことができます。両種ともに50cm台のランカーサイズが生息しています。
回遊性の高いスモールマウスバスは、流れのある場所に多く生息する傾向があります。特に橋脚周辺やテトラ帯で釣果が期待できます。
ラージマウスバスは比較的流れの緩やかな場所に定着する傾向があり、ワンドや中州周辺で釣れることが多いようです。
両種とも、ハードルアーでの攻略が可能ですが、特にスモールマウスバスは小型のルアーに反応が良い傾向があります。
水質は清濁の中間程度で、これに合わせたカラー選択が重要となります。
回遊性の高いスモールマウスが狙い目

激戦区である相模川では、スモールマウスバスの方が釣りやすい傾向にあります。これは、スモールの回遊性の高さが関係しています。
スモールマウスは定住性の強いラージマウスと比べて、頻繁に場所を移動する習性があります。そのため、釣り人の少ないエリアから新しい個体が入ってくる可能性が高くなります。
ラージマウスは同じ場所に留まる傾向が強く、何度も釣られることで警戒心が強くなりやすいという特徴があります。
スモールマウスの胃袋から出てくるベイトフィッシュは12cm以下のサイズが多く、これに合わせた小型ルアーの使用が効果的です。
アングラーズなどのSNSでは、ラージマウスの方が口周りに傷を持つ個体が多く確認されています。
初心者向けおすすめポイント5選
座架依橋周辺は、アクセスが良く、テトラ帯があるポイントです。最寄り駅の相武台下駅から徒歩20分程度でアクセス可能です。
海老名運動公園周辺は、相模川でバス釣りをする際の超メジャーポイントとして知られています。
宮山駅周辺は、テトラ帯のある人気ポイントで、スモールとラージの両方を狙えます。
猿ヶ島スポーツセンター周辺は、流れの少ない場所で、中州前のテトラ帯も狙い目です。
戸田スポーツ広場周辺は、足場が良く比較的広い釣り場で、テトラ帯周辺の水深は浅めとなっています。
釣果が出やすい時間帯と気象条件
時間帯について、早朝と夕まずめがバスの活性が上がりやすい時間帯となっています。特に夏場は日中の暑さを避けて、これらの時間帯を狙うことをお勧めします。
水の濁り具合によって、使用するルアーやカラーを変更する必要があります。濁りがある場合は、アピール力の高いカラーやルアーが効果的です。
冬場は朝夕の冷え込みが厳しくなるため、防寒対策をしっかりと行う必要があります。この時期はメタル系のルアーが効果的となります。
台風後は地形が変化している可能性があるため、普段のポイントでも慎重にアプローチする必要があります。
気温の変化に応じて、バスの活性も変化するため、季節や天候に合わせた攻略が重要です。

相模川バス釣りのテクニックとタックル選択
- ハードルアーで攻略するコツと注意点
- 小型ルアーが効果的な理由
- 速巻きが効果的なポイントとタイミング
- おすすめルアー3選と使い方
- 実績のある釣り方とアプローチ
- まとめ:相模川バス釣りを成功させるポイント
ハードルアーで攻略するコツと注意点
相模川では、ハードルアーをしっかりと見せすぎると確実に見切られてしまう傾向があります。これは激戦区ならではの特徴です。
バスにルアーを鮮明に見えなくさせる工夫が重要で、その一つとして速巻きが効果的です。小型ルアーを速く巻くことで、バスに考える時間を与えない攻め方が有効です。
夜間や濁り時、水面を使った攻めなど、バスの視界が制限される状況でのアプローチも効果的です。また、小型ルアーを使用することでも見切られにくくなります。
餌を追っているバスが多い場所を選ぶことで、ハードルアーでの釣果率が上がります。連日ボイルが発生しているポイントは、特に狙い目となっています。
ハードルアーでは、バスにルアーを観察される時間を少なくすることが重要です。そのため、すでにスイッチの入った魚が溜まるポイントを選び出し、効率的なアプローチを心がけましょう。
小型ルアーが効果的な理由
相模川のスモールマウスバスは、12センチを超えるサイズのベイトフィッシュが胃袋から出てきた例は報告されていません。この生態に合わせ、小型ルアーの使用が効果的です。
大型ルアーと比較すると、小型ルアーの方が約3倍の釣果が出ているとの報告があります。ただし、大型ルアーでも一定の釣果は出ています。
神奈川県での「大きなルアー」の基準は、細身のルアーで11cm以上、クランクやバイブレーション系で8cm以上とされています。これらのサイズ以下のルアーを選択すると、より高い確率で釣果が期待できます。
レッドペッパーJrのような小型ルアーは、小魚のシルエットに近く、かつ見えにくい特徴を持っているため、効果的です。
小型ルアーは操作性も良く、スレた魚が多い相模川での釣りに適しています。
速巻きが効果的なポイントとタイミング

相模川の実績を見ると、ハードルアーでの釣果の多くが小型ルアーの速巻きによってもたらされています。この傾向は多くの釣り人の実践で確認されています。
速巻きは、バスにルアーを観察される時間を短くする効果があります。特に金属パーツの付いたハードルアーでは、ゆっくり見られると見破られやすい傾向があります。
クリアな水域では特に速巻きが効果的で、水面を使った攻めと組み合わせることで、より高い効果を発揮します。
昼間の明るい時間帯は、特に速巻きが有効です。これは、バスの視認性が高い時間帯にルアーを見切られにくくするためです。
濁りがある場合でも、アピール力の高いルアーを速巻きすることで、バスの反応を引き出すことができます。
おすすめルアー3選と使い方
OSPのハイピッチャー1/2ozは、プレッシャーのかかった状況下でも効果を発揮するスピナーベイトです。根掛かりに強く、護岸やテトラ、杭周辺での釣りに適しています。
ケイテックのスイングインパクト4インチは、相模川で実績の高いシャッドテールワームです。テールの動きが特徴的で、アピール力が高いルアーとなっています。
ジャッカルのフリックシェイク5.8インチは、ストレートワームの定番として知られています。特にミミズ系のカラーが効果的とされています。
これらのルアーは、状況に応じて使い分けることで、より高い釣果が期待できます。特に根掛かりの多いポイントでは、ハイピッチャーが重宝します。
スイングインパクトとフリックシェイクは、バスの活性に合わせてアクションを変えることで、様々な状況に対応できます。
実績のある釣り方とアプローチ
クランクベイトを使用する場合は、丁寧にストップ&ゴーを繰り返すアプローチが有効です。基本的にゆっくりめの巻き速度で、バスにルアーを発見してもらう時間を作ります。
水質がクリアからマッディの中間程度の場合、それに合わせたカラーセレクトが重要です。また、川幅が広いため、遠投と手広く探れるルアーの選択も考慮に入れましょう。
ボイルが発生しているポイントでは、OSPのベントミノーなどのルアーを投げ込むアプローチも効果的です。ただし、バスが警戒している場合は見向きもしない場合があります。
クランクベイトやスピナーベイトは、秋の時期に特に効果を発揮します。この時期は、これらのルアーで調査を行うのがおすすめです。
バスの活性が低い場合は、ジャッカルのカワシマイキーなどで丁寧に探っていくアプローチも有効です。

まとめ:相模川バス釣りを成功させるポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 遊漁券は1日800円、現場購入は1,400円で、事前購入がお得である
- 禁漁区は4箇所存在し、事前確認が必須である
- ラージ、スモール共に50cm超のランカーが生息している
- スモールマウスの方が回遊性が高く、釣りやすい傾向にある
- 小型ルアーの使用で釣果率が約3倍上がる
- ハードルアーは見せすぎると見切られやすい特徴がある
- 速巻きや夜釣り、濁り時など視界制限下での攻めが効果的である
- 餌を追っているバスが多いポイントを選ぶことが重要である
- スピナーベイト、シャッドテール、ストレートワームが定番ルアーである
- 秋はクランクベイトやスピナーベイトが効果的である
- 座架依橋や海老名運動公園などが初心者向けポイントとして人気がある
- 防寒対策と季節に応じたタックル選択が必要である