アジングにおいてシンカーを使った仕掛けは、ジグ単では攻略できないポイントを開拓する重要な武器となります。軽量なジグヘッド単体では飛距離が限られ、風の強い日や沖の深場にいるアジにアプローチできないという課題があります。しかし、適切なシンカーを組み合わせることで、これまで手の届かなかった釣り場を攻略し、釣果を大幅に向上させることが可能になります。
シンカーを活用したアジング仕掛けには、スプリットショットリグ、キャロライナリグ、フロートリグなど様々なパターンがあり、それぞれに特徴と適した使用場面があります。重さの選び方から取り付け位置、具体的な釣り方まで、シンカーを使いこなすためのノウハウは多岐にわたります。この記事では、アジング用シンカーの基礎知識から実践的なテクニックまで、幅広く解説していきます。
この記事のポイント |
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✓ アジング用シンカーの種類と特徴が理解できる |
✓ シンカーを使った仕掛けの作り方がわかる |
✓ 重さと取り付け位置の選び方が身に付く |
✓ 実際の釣り方とコツが習得できる |
アジング仕掛けでシンカーを使う基本的な考え方とメリット
- アジング用シンカーの役割は飛距離アップと深場攻略
- スプリットショットリグは最も手軽で効果的な仕掛け
- キャロライナリグは遠投性能に優れ沖の回遊アジに有効
- フロートリグは浅場の表層攻略に特化した仕掛け
- シンカーの重さ選びは水深と潮流の速さで決まる
- 取り付け位置はワームから30~70cmが基本
アジング用シンカーの役割は飛距離アップと深場攻略
アジングにおけるシンカーの最大の役割は、軽量なジグヘッド単体では困難な飛距離の確保と深場の攻略です。一般的なアジングでは1g前後の軽量ジグヘッドを使用しますが、この重さでは強風時や遠投が必要な状況で十分な飛距離を得ることができません。
アジングの基本はジグ単の釣り。ただし、仕掛け全体が非常に軽いバランスになっているため、風が強い時や、遠投が必要な沖の深場をねらいたい時には、その他の仕掛けでの釣りも必要になる。
出典:Honda釣り倶楽部
この課題を解決するのがシンカーの役割です。シンカーを追加することで仕掛け全体の重量が増し、これまで届かなかったポイントまでルアーを送り込むことができます。特に、港内では釣れないが沖の潮目付近でナブラが発生している場合や、水深のあるエリアでアジの反応がある場合に威力を発揮します。
また、シンカーを使用することで沈降速度のコントロールも可能になります。重めのシンカーを使えば素早くボトムまで到達でき、軽めのシンカーを選択すればスローフォールで中層を丁寧に探ることができます。これにより、アジの活性や捕食レンジに応じた細かな調整が可能となり、より効率的な釣りが展開できるのです。
📊 シンカー使用時の効果比較表
項目 | ジグ単のみ | シンカー使用 |
---|---|---|
飛距離 | 20-30m | 50-80m |
沈降速度 | 遅い | 調整可能 |
風の影響 | 受けやすい | 受けにくい |
攻略レンジ | 近距離のみ | 遠距離まで |
シンカーを活用することで、アジングの可能性は大幅に広がります。ただし、感度の低下やアタリの取りにくさというデメリットもあるため、状況に応じた使い分けが重要となります。
スプリットショットリグは最も手軽で効果的な仕掛け
スプリットショットリグは、アジング用シンカーを使った仕掛けの中でも最も基本的で、初心者にも扱いやすい仕掛けです。ジグヘッドの上部にガン玉やスプリットシンカーを取り付けるだけの簡単な構造でありながら、飛距離アップと深場攻略の両方を実現できます。
仕掛けの構成は非常にシンプルで、ジグヘッドから30~50cm上の位置にシンカーを固定するだけです。ガン玉を使用する場合は、ゴム張りタイプを選ぶことでラインへのダメージを最小限に抑えることができます。専用のスプリットシンカーを使用する場合は、ストッパーで固定する方式が一般的で、重さの変更も容易に行えます。
スプリットショットリグの最大の利点は、ジグ単からの変更が簡単で、ラインを切ることなく重さの調整ができることです。釣り場での状況変化に素早く対応でき、効率的な釣りが可能になります。また、シンカーが固定式のため、操作感が分かりやすく、初心者でも扱いやすいという特徴があります。
🎯 スプリットショットリグの特徴
- 簡単装着: ジグ単から簡単に変更可能
- コスト効率: ガン玉なら低コストで導入できる
- 操作性: シンカー位置が固定で分かりやすい
- 感度: キャロライナリグよりも感度が良い
- 汎用性: 様々な状況に対応可能
使用する重さは1.5g~7g程度が一般的で、水深や潮流の速さに応じて選択します。深場を攻略したい場合は重めを、中層を丁寧に探りたい場合は軽めを選ぶのが基本です。ジグヘッドとの重量バランスを考慮し、シンカーの方を重くすることで、より効果的な仕掛けとなります。
キャロライナリグは遠投性能に優れ沖の回遊アジに有効
キャロライナリグは、アジング用シンカーを使った仕掛けの中でも特に遠投性能に優れ、沖合いを回遊するアジの攻略に威力を発揮します。中通し式のシンカーを使用することで、アジのバイト時にシンカーの重さを感じさせず、自然な食い込みを演出できるのが特徴です。
キャロライナリグ もジグヘッドやノーシンカーリグの手前にシンカーを付けます。基本的にはスプリットショットリグより重たい誘導式シンカーを使用します。
出典:おだやかなる釣りの時間
仕掛けの構成は、メインラインに中通しシンカーを通し、スイベルで止めて、その下にリーダーとジグヘッドを接続します。リーダーの長さは20~40cm程度が一般的で、潮流の状況や攻略したいレンジに応じて調整します。シンカーは3g~15g程度の範囲で選択し、より重いものを使用する場合は専用タックルが必要になります。
キャロライナリグの最大の利点は、シンカーが遊動式のため、アジがワームを吸い込んだ際にシンカーの抵抗を感じにくく、違和感を与えずに確実にフッキングできることです。また、スプリットショットリグよりも飛距離が出るため、沖合いの潮目や離れたポイントも攻略可能です。
📋 キャロライナリグ用パーツリスト
パーツ名 | 規格・サイズ | 選び方のポイント |
---|---|---|
キャロシンカー | 3g~15g | 水深と潮流に応じて選択 |
スイベル | アジング用小型 | 糸ヨレ防止とシンカー停止 |
リーダー | 4lb・20~40cm | 細くて柔らかいフロロカーボン |
ジグヘッド | 0.4g~1g | 軽量でナチュラルフォール |
ワーム | 1.5~2インチ | ストレートワームが基本 |
使い方は、キャスト後にボトムを取り、目的のレンジまで巻き上げてステイさせます。ゆっくりとしたロッドワークでジグヘッドを動かし、シンカーに遅れてワームが動くようなイメージで操作します。フォール時間を長めに取ることで、アジの反応を引き出すことができます。
フロートリグは浅場の表層攻略に特化した仕掛け
フロートリグは、ウキ(フロート)を使用することで軽量なジグヘッドを遠投し、主に浅場の表層から中層を攻略する仕掛けです。シンカーとは異なり浮力を持つフロートを使用することで、スローフォールやレンジキープが得意な特殊な仕掛けとなっています。
フロートには完全に浮くタイプとゆっくり沈むタイプがあり、攻略したいレンジに応じて使い分けます。浮くタイプは表層付近を長時間探ることができ、沈むタイプは中層をスローに攻略できます。重さは3g~20g程度で、遠投性能を重視する場合は重めを選択します。
フロートリグ は、飛距離を出しつつも浅場をゆっくり釣りたい ときに使う仕掛けです。イメージとしては、前述のキャロライナリグのシンカーが 「飛距離のでるウキ」に置き換わった仕掛け という感じ。
出典:おだやかなる釣りの時間
フロートリグには中通し式、固定式、直結びタイプ(Fシステム)の3つの接続方法があります。中通し式は感度に優れ、固定式は取り付けが簡単、Fシステムは飛距離と操作性のバランスが良いという特徴があります。初心者には取り付けが簡単な固定式がおすすめです。
🌊 フロートタイプ別特徴表
フロートタイプ | 浮力 | 適用レンジ | 特徴 |
---|---|---|---|
フローティング | 浮く | 表層~50cm | 長時間表層をキープ |
スローシンキング | ゆっくり沈む | 表層~中層 | スローフォールで誘える |
シンキング | 沈む | 中層~ボトム | 深場も攻略可能 |
フロートリグの使い方は、キャスト後にフロートの浮力に任せてゆっくりと沈ませ、軽いロッドワークで誘いを入れます。フロートが先行して動くため、その後からジグヘッドがフワフワと動くイメージで操作することが重要です。表層でのナブラ撃ちや、アジが浮いている状況で特に効果を発揮します。
シンカーの重さ選びは水深と潮流の速さで決まる
アジング用シンカーの重さ選びは、釣り場の水深と潮流の速さを基準に決定するのが基本です。適切な重さを選択することで、効率的にターゲットレンジへアプローチでき、アジのバイトを確実に捉えることができます。
一般的に使用される重さの範囲は0.5g~10g程度で、水深が浅く潮流が緩い場合は軽め、水深があり潮流が速い場合は重めを選択します。目安として、水深5m以下では1.5g~3g、水深10m前後では3g~5g、それ以上の深場では5g~10gが適切とされています。
アジング用シンカーは、10gまでを用意するといいでしょう。状況に合わせやすいように、0.5g刻みで用意しておくとより攻略できる可能性が高くなります。
出典:タックルノート
潮流の影響も重要な要素で、流れが速い場合は重めのシンカーを使用して仕掛けを安定させる必要があります。逆に流れが緩い場合は軽めのシンカーでスローに誘うことで、より自然なアクションを演出できます。また、風の強さも考慮し、強風時は重めのシンカーを選択して飛距離と安定性を確保します。
🎯 水深・潮流別シンカー重量選択表
水深 | 潮流(緩) | 潮流(普通) | 潮流(速) |
---|---|---|---|
~3m | 0.5g~1.5g | 1g~2g | 1.5g~3g |
3m~7m | 1g~2.5g | 2g~3.5g | 3g~5g |
7m~15m | 2g~4g | 3.5g~6g | 5g~8g |
15m~ | 4g~7g | 6g~9g | 8g~10g |
重さの調整は釣行中も頻繁に行うため、複数の重さを準備しておくことが重要です。0.5g刻みで用意しておけば、細かな調整が可能になり、その日の条件に最適化された釣りが展開できます。
取り付け位置はワームから30~70cmが基本
シンカーの取り付け位置は、ワームへの影響とアクションの伝達効率を考慮して決定します。基本的な位置はワームから30~70cm程度の範囲内で、釣り方や狙うレンジに応じて細かく調整することが重要です。
ワームに近い位置(30cm程度)にシンカーを設置すると、ロッドアクションがダイレクトに伝わり、キビキビとした動きを演出できます。これは活性の高いアジや、リアクションバイトを狙う際に効果的です。一方、遠い位置(70cm程度)に設置すると、ワームがよりナチュラルに動き、スローフォールでの誘いが可能になります。
アジング用シンカーを取り付ける位置は、ワームから50cmの位置が目安となります。よりダイレクトな操作をしたい場合は、30cmの位置にシンカーをつけるといいでしょう。
出典:タックルノート
中間的な位置である50cm前後は、操作性とナチュラルさのバランスが良く、多くの状況で有効です。初心者はまずこの位置から始めて、アジの反応を見ながら調整していくことをおすすめします。また、リーダーの長さとの関係も重要で、あまり長すぎるとライントラブルの原因となるため注意が必要です。
📏 シンカー位置別効果一覧
取り付け位置 | アクション特性 | 適用場面 | 注意点 |
---|---|---|---|
30cm | ダイレクト・キビキビ | 活性高・リアクション | 不自然になりやすい |
50cm | バランス型 | オールラウンド | 最も汎用性が高い |
70cm | ナチュラル・スロー | 低活性・スローゲーム | ライントラブル注意 |
シンカーの位置調整は、アジの活性やその日の状況に応じて行います。アタリが遠い場合は位置を遠くしてよりナチュラルに、アタリはあるがフッキングしない場合は位置を近くしてダイレクトな操作性を重視するなど、状況に応じた使い分けが釣果向上の鍵となります。
アジング仕掛けでシンカーを効果的に活用する実践テクニック
- スプリットショットリグの作り方と使い方をマスターすること
- キャロライナリグで沖の回遊アジを攻略する方法
- フロートリグによる表層パターンの攻略法
- ダウンショットリグはボトム攻略の最終兵器
- シンカーの素材と形状が釣果に与える影響
- 自作シンカー仕掛けでコストを抑える方法
- まとめ:アジング仕掛けでシンカーを使いこなすポイント
スプリットショットリグの作り方と使い方をマスターすること
スプリットショットリグは、アジング用シンカーを使った仕掛けの入門として最適で、簡単な構造ながら高い効果を発揮します。作り方から実際の使い方まで、詳細なテクニックを身に付けることで、様々な状況に対応できるようになります。
基本的な作り方は、まずジグヘッドにワームをセットし、その上30~50cmの位置にシンカーを取り付けるだけです。ガン玉を使用する場合は、ゴム張りタイプを選択してラインを挟み込みます。専用のスプリットシンカーを使用する場合は、事前にストッパーをラインに通しておき、シンカーの上下をストッパーで固定します。
使用するシンカーの種類によって特性が異なります。ガン玉は安価で手軽ですが、ラインへのダメージが心配されます。専用シンカーは高価ですが、ラインを傷めにくく、重さの変更も容易です。真鍮製やタングステン製など素材の違いもあり、それぞれ比重や沈降特性が異なります。
🛠️ スプリットショットリグ作成手順
- ジグヘッド準備: 0.4g~1gのアジング用ジグヘッドを選択
- ワーム装着: 1.5インチ前後のピンテールワームを真っ直ぐに刺す
- 位置決め: ジグヘッドから30~50cm上を測定
- シンカー装着: ガン玉またはスプリットシンカーを固定
- バランス確認: 水中での姿勢を確認し、必要に応じて調整
実際の使い方では、キャスト後にボトムを取り、目的のレンジまで巻き上げます。基本的なアクションは、軽いリフト&フォールで、シンカーが先行してワームが後から付いてくるイメージで操作します。フォール中のアタリが多いため、ラインの動きに注意を払いながら丁寧に誘います。
重さの使い分けも重要なポイントです。浅場や流れの緩い場所では1.5g~3g、深場や流れの速い場所では3g~7gを基準に選択します。アジの活性が低い場合は軽めを、活性が高い場合は重めを選ぶことで、その日の状況に最適化された釣りが可能になります。
キャロライナリグで沖の回遊アジを攻略する方法
キャロライナリグは、遠投性能に優れているため、沖合いを回遊するアジの攻略に特化した仕掛けです。港内では反応が得られない場合でも、沖の潮目や離れたポイントでアジの群れを発見できることがあり、そうした状況でキャロライナリグの真価が発揮されます。
キャロライナリグの場合、キャロシンカーがどちらの仕事も受け持っているのでフックがジグヘッドである意味って何だろ!?って悩みます。私はキャロリグにおけるジグヘッドの役割とは、『ワームの姿勢とアクションの制御』だと思ってます。
出典:釣りとわたし
仕掛けの構成は、メインラインにキャロシンカーを通し、スイベルで止めて、リーダーでジグヘッドを接続します。キャロシンカーには専用の樹脂製シンカーを使用することで、比重が軽くゆっくりとした沈降が可能になります。これにより、ジグ単に近い感覚でスローな誘いができるのが特徴です。
沖合いでの使い方は、まず広範囲にキャストして回遊ルートを探ります。キャロシンカーの重さを活かして50m以上の遠投を行い、これまでプレッシャーのかかっていないフレッシュなアジにアプローチします。着水後は一度ボトムを取り、その後ゆっくりと巻き上げながらアジの反応する層を探します。
🎣 キャロライナリグ攻略ポイント
- 遠投優先: 他のアングラーが届かない距離を攻める
- レンジ探し: 表層から段階的に沈めて反応層を特定
- 潮目狙い: 沖の潮目付近は高確率でアジが回遊
- 時間帯: マズメ時の回遊タイミングを狙う
- 連続キャスト: 同じコースを何度も通してパターンを掴む
アジの回遊を発見したら、そのコースとタイミングを記憶し、効率的にアプローチします。回遊アジは警戒心が低いことが多いため、適切にアプローチできれば連続ヒットも期待できます。ただし、回遊が止まることもあるため、常に次のポイントを探る意識も必要です。
フロートリグによる表層パターンの攻略法
フロートリグは表層から中層にかけてのアジを狙う際に威力を発揮する仕掛けで、特に浅場でのナブラ撃ちや常夜灯周りの表層パターンで効果的です。フロートの浮力を活かしたスローな誘いで、プレッシャーの高いアジにも口を使わせることができます。
フロートの種類選択が釣果を左右します。完全に浮くフローティングタイプは表層50cm以内を長時間キープでき、ナブラが発生している状況で威力を発揮します。スローシンキングタイプは表層から中層をゆっくりと探ることができ、アジが浮いているが表層まで上がってこない状況に適しています。
実際の使い方では、フロートの特性を理解した操作が重要です。フローティングタイプの場合は、キャスト後にフロートが浮き上がるのを待ち、軽いロッドワークでジグヘッドだけを動かします。スローシンキングタイプでは、ゆっくりとした沈降に合わせて誘いを入れ、アジの反応する層でステイさせます。
🌅 表層パターン攻略タイムテーブル
時間帯 | 状況 | フロートタイプ | アクション |
---|---|---|---|
夕マズメ | ナブラ発生 | フローティング | 表層ただ巻き |
夜間 | 常夜灯周り | スローシンキング | ゆっくりフォール |
朝マズメ | ベイト浮上 | フローティング | 軽いトゥイッチ |
日中 | 中層回遊 | シンキング | レンジキープ |
フロートリグでは、フロートとジグヘッドの動きが異なることを理解して操作することが重要です。フロートが先行して動き、遅れてジグヘッドが動くため、この時間差を活かした誘いでアジのバイトを誘発します。また、フロートのカラーやサイズもアジの反応に影響するため、複数用意して使い分けることをおすすめします。
ダウンショットリグはボトム攻略の最終兵器
ダウンショットリグは、シンカーがワームよりも下に位置する特殊な仕掛けで、ボトム付近に沈んだアジを効率的に攻略できる「最終兵器」的存在です。産卵期や厳寒期など、アジが底に張り付いている状況で特に威力を発揮します。
ダウンショットリグ はおもりがワームより下につく、いわゆる 「胴突き仕掛け」 です。深場や流れの中を 効率よく探れて、飛距離も出る のがメリット。
出典:おだやかなる釣りの時間
仕掛けの構成は、メインラインの先端にシンカーを結び、その上20~30cmの位置に枝針としてジグヘッドまたはフックを取り付けます。シンカーの重さは3g~10g程度で、水深と潮流に応じて選択します。枝針部分はできるだけ軽量にし、ワームの自然な動きを演出することが重要です。
ダウンショットリグの最大の利点は、シンカーがボトムに接地した状態でワームをボトム付近に漂わせることができることです。これにより、根掛かりのリスクを最小限に抑えながら、アジが潜んでいるボトム周辺を効果的に攻略できます。また、シンカーを軸とした「その場での誘い」が可能で、ピンポイントでアジを狙うことができます。
⚓ ダウンショットリグ専用パーツ構成
パーツ | 規格 | 役割 |
---|---|---|
シンカー | 3g~10g | ボトム感知・姿勢維持 |
枝針 | #8~#10 | アジの吸い込み重視 |
ワーム | 1~1.5インチ | ナチュラルアクション |
リーダー | 3~4lb | 細くてしなやか |
使い方は、キャスト後にシンカーでボトムを取り、ロッドを軽く上下させてワームに生命感を与えます。シンカーはボトムに付けたまま、ワームだけが水中でフワフワと動くようなイメージで操作します。アタリがあった場合は、ラインが走ったり軽くなったりするサインを見逃さないよう、集中力を保つことが重要です。
シンカーの素材と形状が釣果に与える影響
アジング用シンカーの素材と形状は、沈降特性や操作感、さらには釣果に大きな影響を与える重要な要素です。それぞれの特性を理解し、状況に応じて使い分けることで、より効果的なアジングが可能になります。
素材による違いでは、鉛、真鍮、タングステンが主に使用されています。鉛は最も一般的で安価ですが、環境への配慮から使用を控える傾向があります。真鍮は適度な比重で扱いやすく、タングステンは高比重でコンパクト、風に強いという特徴があります。
素材に高比重なタングステンを使っているので、スリム+コンパクトでもしっかりと重いものに仕上がっていますよ。これなら逆風で飛ばしづらかったジグ単を、望むポイントまでカンタンに届けることができます。
形状による違いも重要で、丸型は汎用性が高く安定した沈降、ナツメ型は水の抵抗が少なく感度重視、スリム型は風に強く遠投性能に優れるという特徴があります。また、表面処理の違いも影響し、グロー塗装されたものは集魚効果、クリアタイプは自然さを重視した設計となっています。
🔬 シンカー素材別特性比較表
素材 | 比重 | 特徴 | 適用場面 | 価格 |
---|---|---|---|---|
鉛 | 11.3 | 安価・加工しやすい | 一般的な使用 | 安い |
真鍮 | 8.5 | 適度な重さ・耐久性 | バランス重視 | 普通 |
タングステン | 19.3 | 高比重・コンパクト | 遠投・深場 | 高い |
シンカーの選択は、釣り場の状況と求める性能によって決まります。風が強い日や遠投が必要な場合はタングステン製のスリム型、感度を重視したい場合は真鍮製のナツメ型、コストを抑えたい場合は鉛製の丸型といった具合に使い分けることが重要です。
自作シンカー仕掛けでコストを抑える方法
アジング用シンカー仕掛けは、自作することで大幅にコストを抑えることができ、また自分好みの仕様にカスタマイズできるメリットがあります。特に頻繁にロストする可能性のあるアジングでは、自作によるコスト削減効果は非常に大きいものです。
私が自作してるものだと1個当たり30円程度です。自作することで愛着が湧くというのもありますし、フックだけ予備を持っていれば釣行前に足らない重さのジグヘッドを簡単に補充できるという利点もあります。
出典:釣りとわたし
最も簡単な自作方法は、市販のフックにガン玉を取り付けてジグヘッドを作ることです。アジング用フックの付け根部分に瞬間接着剤を少量つけ、ガン玉の割れ目に押し込んでプライヤーで固定します。これだけで市販品の3分の1程度のコストでジグヘッドが完成します。
より本格的な自作では、鉛を溶かして専用の型に流し込む方法もありますが、安全面や環境面を考慮すると、ガン玉を活用した簡易自作がおすすめです。また、ワームのズレ防止として、極細のリリアンやセキ糸を巻いて接着することで、市販品と同等の機能を持たせることができます。
🛠️ 自作シンカー仕掛け材料費比較
アイテム | 市販品価格 | 自作材料費 | コスト削減率 |
---|---|---|---|
ジグヘッド | 100円/個 | 30円/個 | 70%削減 |
スプリットリグ | 150円/セット | 50円/セット | 67%削減 |
キャロリグ | 300円/セット | 100円/セット | 67%削減 |
自作の際の注意点として、フックの品質は釣果に直結するため、信頼できるメーカーの製品を使用することが重要です。また、ガン玉の取り付けは確実に行い、釣行中に外れることがないよう注意深く作業します。自作により浮いた予算は、より多くの重さのバリエーションを揃えることに投資し、様々な状況に対応できるようにすることをおすすめします。
まとめ:アジング仕掛けでシンカーを使いこなすポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジング用シンカーは飛距離アップと深場攻略の重要な武器である
- スプリットショットリグは最も基本的で扱いやすい仕掛けである
- キャロライナリグは遠投性能に優れ沖の回遊アジに効果的である
- フロートリグは表層から中層の攻略に特化した仕掛けである
- ダウンショットリグはボトム付近のアジを効率的に攻略できる
- シンカーの重さは水深と潮流の速さで決定する
- 取り付け位置はワームから30~70cmが基本範囲である
- 素材はタングステン、真鍮、鉛の順で高性能だが価格も高くなる
- 形状は丸型が汎用的でナツメ型が感度重視、スリム型が遠投向きである
- 自作することで大幅なコスト削減が可能である
- 複数の重さを0.5g刻みで用意すると状況対応力が向上する
- ガン玉を使用する場合はゴム張りタイプを選ぶべきである
- 専用シンカーは高価だが操作性と耐久性に優れる
- シンカー位置が近いほどダイレクトで遠いほどナチュラルになる
- 釣り場の状況変化に応じて重さと位置を柔軟に調整することが重要である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- Honda釣り倶楽部 – アジング徹底攻略
- TSURI HACK – アジングの仕掛けは6パターン
- アジング専門サイト – 仕掛け全集
- FISHING JAPAN – アジング用シンカー特集
- 釣りとわたし – キャロリグ用ジグヘッドの作り方
- おだやかなる釣りの時間 – アジングの仕掛け9種類
- 釣具のポイント – アジングの仕掛け講座
- タックルノート – アジング用シンカーの選び方
- 飛び釣り – 東京湾バチコンアジング
- フジノライン – 141シンカーアジング
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