デプスが手がけるアジングロッドの全貌！バスメーカーの本気度を徹底検証してみた

バス釣りで圧倒的な人気を誇るデプス（deps）がアジングロッドの世界に参入していることをご存知でしょうか。一般的にはバスフィッシング用品のイメージが強いメーカーですが、実はソルトウォーターゲームにも積極的に取り組んでおり、特にアジングロッドにおいては独自のアプローチで注目を集めています。

本記事では、デプスのアジングロッドについて詳細に分析し、その特徴や性能、実際の使用感について多角的に検証していきます。バスメーカーらしいこだわりや設計思想、さらには他社製品との比較まで、アジングロッド選びに必要な情報を網羅的にお届けします。

この記事のポイント
✓ デプスアジングロッドの基本スペックと特徴
✓ ウェブメンバー限定販売の背景と入手方法
✓ 実際の使用感とインプレッション評価
✓ バスメーカーならではの設計思想と他社との違い

デプスが展開するアジングロッドのラインナップと基本特性

1. サイドワインダーAMS-T72ULFアジングモデルの詳細スペック
2. サイドワインダーAMS-S56ULFアジングモデルの特徴分析
3. デプスアジングロッドの価格設定と販売方法の特殊性
4. チューブラーティップとソリッドティップの使い分け理論
5. バスメーカーが手がけるアジングロッドの設計思想
6. ルアーウェイト設定から見るターゲット層の分析

サイドワインダーAMS-T72ULFアジングモデルの詳細スペック

デプスのアジングロッドラインナップの中核を担うのが、サイドワインダーAMS-T72ULFアジングモデルです。このロッドは7フィート2インチの2ピース構成となっており、アジングロッドとしてはやや長めの設定となっています。

『AMS-T72ULFアジングモデル』。手軽にエントリーできるが奥が深い釣りとしてデプススタッフの中でも人気のアジング。このロッドもクラス以上のハイスペックな仕上がりで日本全国各地で多彩なスタイルがあるアジンガー達が満足できるバーサタイルなロッドとしてリリースされます。

出典：deps OFFICIAL HP

この長さ設定は一般的なアジングロッドと比較すると興味深い選択といえます。多くのアジングロッドが6フィート台前半に集中する中で、7フィート超の長さを採用したのは遠投性能と操作性のバランスを重視した結果と推測されます。

📊 AMS-T72ULF基本スペック比較表

項目	仕様	一般的なアジングロッド
全長	7’2″ (約2.18m)	6’0″～6’8″
ピース数	2ピース	2ピース
ルアーウェイト	～3.0g	0.5～5.0g
適合ライン	1.5～4lb	1～3lb
PE適合	0.2～0.4号	0.1～0.6号
アクション	ウルトラライト・ファーストテーパー	ファースト～レギュラー

デプスがこのスペックを選択した背景には、バス釣りで培った精密なルアーコントロール技術をアジングに応用したいという意図があると考えられます。特に、ルアーウェイトの上限を3.0gに設定したのは、ジグヘッド単体での繊細な操作を重視した結果でしょう。

また、チューブラーティップの採用により、感度と操作性のバランスを図っています。一般的にアジングではソリッドティップが主流ですが、デプスは意図的にチューブラーを選択することで、バサーにも馴染みやすい仕様としています。

サイドワインダーAMS-S56ULFアジングモデルの特徴分析

2021年にリリースされたサイドワインダーAMS-S56ULFアジングモデルは、5フィート6インチのショートレングスで設計された注目モデルです。このモデルでは前作とは対照的にソリッドティップを採用しており、デプスのアジングロッドに対する理解の深化を示しています。

『サイドワインダーAMS-S56ULFアジングモデル』は、手軽に楽しめるアジングを”掛けて獲る”という釣る楽しさを求めた、ソリッドティップのショートレングスロッド。アジの小さく繊細なアタリにも柔軟に入り込むソリッドティップのおかげで弾かずにノせることができ、アジの動きに追従することでクチ切れも抑えてくれます。

出典：deps OFFICIAL HP

このモデルの最大の特徴は、港内や護岸での近距離戦に特化した設計思想です。ショートレングスによる取り回しの良さと、ソリッドティップによる繊細なアタリの取りやすさを両立させています。

🎯 AMS-S56ULF設計コンセプト

• 操作性重視: 5’6″の短尺による高い操作性
• 感度向上: ソリッドティップでの微細なアタリキャッチ
• バラシ軽減: アジの動きに追従するティップ設計
• 近距離特化: 港内・護岸での使用を想定

特筆すべきは、デプスが2つの異なるティップ素材を使い分けることで、アジングの多様なシチュエーションに対応しようとしている点です。これは一般的なアジングロッドメーカーでは珍しく、バス釣りで培った用途別ロッド開発のノウハウが活かされていると考えられます。

自重65.3gという軽量設計も見逃せません。長時間の釣行でも疲労を軽減し、繊細なルアー操作を可能にするバランス設計となっています。おそらく、バス釣りでの長時間集中釣行の経験がこの軽量化技術に活かされているのでしょう。

デプスアジングロッドの価格設定と販売方法の特殊性

デプスのアジングロッドは、ウェブメンバー限定販売という独特な販路で展開されています。これは一般的なアジングロッドメーカーとは大きく異なる販売戦略といえるでしょう。

価格設定は1万円前後と、エントリークラスからミドルクラスの位置づけです。しかし、この価格帯でのウェブメンバー限定販売には、いくつかの戦略的意図が読み取れます。

💰 デプスアジングロッド価格比較

モデル	販売価格（税込）	一般販売	限定販売
AMS-T72ULF (2017年)	10,120円	×	○
AMS-S56ULF (2021年)	10,450円	×	○
一般的アジングロッド（同価格帯）	8,000～12,000円	○	–

この限定販売戦略の背景には、おそらく市場テストの意味合いが強いと推測されます。バス釣りメーカーとしてのデプスが、ソルトウォーター市場での反応を慎重に見極めようとしている姿勢が伺えます。

また、お一人様5本までという購入制限も設けられており、これは転売防止と真のユーザーへの供給を意図したものと考えられます。デプスのブランド価値を維持しながら、新たな市場開拓を図る戦略として評価できるでしょう。

修理対応期間が限定されている点（AMS-T72ULFは2018年内、AMS-S56ULFは2022年内）も、この販売方法の特殊性を示しています。一般的には、このような期間限定の修理対応は珍しく、おそらく限定生産による部品調達の制約が背景にあると思われます。

チューブラーティップとソリッドティップの使い分け理論

デプスがアジングロッドで採用している2つのティップ素材は、それぞれ明確な使い分け理論に基づいています。この使い分けは、バス釣りでの豊富な経験から導き出された独自の理論と考えられます。

**チューブラーティップ（AMS-T72ULF）**は、バサーに馴染みやすい操作感を重視した選択です。感度の良さと確実なフッキング性能を両立させており、積極的にアジを掛けていく釣りに適しています。

バサーが楽しむアジングロッドとして操作性に優れた掛け調子にセッティングされた『サイドワインダーアジングモデル』。モゾッとした啄むような繊細なアタリも手に取るように感じ取れる感度を持ち、ジグヘッド、キャロ、スプリットリグでも軽快な操作感で”釣れた”より”釣った！”感を感じさせてくれるチューブラーモデルです。

出典：deps OFFICIAL HP

一方、**ソリッドティップ（AMS-S56ULF）**は、アジングの特性をより深く理解した上での選択といえます。アジの繊細なアタリを確実にキャッチし、バラシを軽減することに特化しています。

🔄 ティップ素材別特性比較

• チューブラーティップの特徴
  • 高感度でアタリの判別が容易
  • 積極的なフッキングが可能
  • バス釣り経験者に馴染みやすい
  • ルアーの操作感が明確
• ソリッドティップの特徴
  • 繊細なアタリも確実にキャッチ
  • アジの動きに追従してバラシ軽減
  • 違和感を与えにくい食い込み
  • 長時間の集中釣行に適している

この使い分け理論は、デプスが段階的にアジング市場を理解していく過程を示しているとも解釈できます。最初はバス釣りの感覚を活かしたチューブラーモデルから始まり、その後アジングの特性をより深く理解してソリッドモデルを投入したという流れが読み取れます。

バスメーカーが手がけるアジングロッドの設計思想

デプスのアジングロッドには、バス釣りメーカーならではの設計思想が随所に見られます。これは他のソルト専業メーカーとは一線を画する特徴といえるでしょう。

最も顕著なのは**”釣れた”より”釣った！”感を重視**するという考え方です。これはバス釣りで培われた「積極的にターゲットを仕留める」という思想がアジングにも持ち込まれた結果と考えられます。

一般的なアジングロッドが待ちの釣りを前提とした設計が多い中、デプスは攻めの釣りを意識した設計を採用しています。これは特に掛け調子のセッティングや、チューブラーティップの採用に現れています。

🎣 デプス設計思想の特徴

1. 操作性重視: バサーが馴染みやすい操作感
2. 感度向上: 明確なアタリの伝達
3. 積極性: 受動的でなく能動的な釣り
4. 多様性: 様々なリグへの対応
5. 品質: バス釣りで培った製造技術

また、レイン三井氏による監修という点も興味深い選択です。アジング上級者の知見を取り入れることで、バス釣りメーカーとしての経験不足を補完しようとする姿勢が伺えます。おそらく、この監修により純粋なバス釣り的発想だけでなく、アジング特有の要求も満たすバランスを実現したのでしょう。

グリップ長349mm（AMS-T72ULF）や275mm（AMS-S56ULF）という設定も、バス釣りでの経験が活かされています。適切なグリップ長により、長時間の釣行でも疲労を軽減し、精密なロッドワークを可能にしています。

ルアーウェイト設定から見るターゲット層の分析

デプスアジングロッドのルアーウェイト設定からは、同社が想定するターゲット層と使用シーンが明確に読み取れます。AMS-T72ULFの～3.0g、AMS-S56ULFの～3.5gという設定は、非常に戦略的な選択といえるでしょう。

この重量設定はジグヘッド単体での使用を強く意識したものです。一般的なアジングロッドが5g以上の重量まで対応することが多い中、あえて軽量域に特化することで、繊細な釣りに特化した方向性を示しています。

📈 ルアーウェイト設定の戦略分析

ウェイト範囲	主な使用ルアー	ターゲット層	デプスの対応
0.5～1.5g	軽量ジグヘッド	超繊細派アングラー	○
1.5～3.0g	標準ジグヘッド	一般的アジンガー	○
3.0～5.0g	重めジグヘッド・キャロ	オールラウンド志向	一部対応
5.0g以上	フロートリグ・メタルジグ	遠投重視派	×

この設定により、デプスはエントリーからミドルクラスのアジンガーをメインターゲットとしていることが分かります。超軽量ルアーでの繊細な釣りを楽しみたいユーザーや、バス釣りからアジングに移行してきたアングラーには最適な設定といえるでしょう。

一方で、遠投を重視するアングラーや、多様なリグを使い分けたいベテランには物足りない可能性があります。これは意図的な市場セグメント戦略と考えられ、すべてのニーズを満たそうとせず、特定の層に集中するアプローチが見て取れます。

また、PE0.2～0.4号という細いライン対応も、この軽量ルアー設定と一致しています。バス釣りでは太いラインが主流ですが、アジングの特性を理解して細ライン対応を実現している点は評価できるでしょう。

デプスアジングロッドの実用性と市場での評価検証

1. 実際の使用感とインプレッション評価の詳細分析
2. ガイド設定と操作性における課題点の検証
3. 他社アジングロッドとの性能比較と差別化要素
4. バス釣り流用での意外な活用方法と可能性
5. ウェブメンバー限定販売がもたらす市場への影響
6. コストパフォーマンス評価と購入時の注意点
7. まとめ：デプスアジングロッドの総合評価と今後の展望

実際の使用感とインプレッション評価の詳細分析

デプスアジングロッドの実際の使用感については、複数のユーザーレビューから興味深い評価が得られています。特に注目すべきは、バス釣りメーカーらしい特徴と課題が明確に現れている点です。

やはりティップセクションのダルさが気になります。ワインドやメタルジグには向かないし、重めのジグヘッドも扱いきれません。1.5gくらいまでのジグ単のリトリーブの釣りがマッチするんじゃないでしょうか。ボトムコンタクトさせる釣り方全般に苦手な感じです。

出典：サイドワインダーAMS-T72ULFアジングモデル インプレッション – @sanriku-boijo on Tumblr

このインプレッションから読み取れるのは、デプスのアジングロッドが非常に限定的な用途に特化している点です。1.5g程度までのジグヘッド単体でのリトリーブ中心の釣りには適しているものの、多様なアジングメソッドには対応しきれないという評価が見られます。

🔍 実使用での詳細評価

• 適している釣り方
  • 軽量ジグヘッド単体でのリトリーブ
  • 港内での近距離アジング
  • 表層からミドルレンジの攻略
  • 繊細なアタリの多い状況
• 課題のある釣り方
  • ワインドアクション
  • メタルジグの使用
  • ボトムコンタクト系の釣り
  • 重めのジグヘッド操作

この評価は、デプスがアジングロッドに求められる多様性よりも特化性を重視した設計を採用していることを示しています。バス釣りでは用途別に複数のロッドを使い分けることが一般的ですが、アジングでは1本でオールラウンドに使いたいというニーズも強く、この点で意見が分かれる可能性があります。

また、メバル釣りへの流用についても課題が指摘されています。メバルはサイズの割に引きが強く、障害物の多い港湾部での釣りが中心となるため、より強いバットパワーとトルク感が求められます。デプスのアジングロッドはこの点で物足りなさがあるという評価も見られます。

一方で、アジング専用として見た場合の評価は決して低くありません。特に繊細なアタリの取りやすさや軽量ルアーでの操作性については好意的な評価も多く、用途を限定すれば十分に実用的なロッドといえるでしょう。

ガイド設定と操作性における課題点の検証

デプスアジングロッドのガイド設定については、コストダウンの影響が如実に現れている部分として、複数のレビューで指摘されています。特に注目すべきは、ガイドの品質と配置に関する課題です。

ガイドはKガイドではなく、リングはOリング。やはりコストダウンのためにガイドは極限まで節約してる感じ。ガイドフレームとリングは決定的な弱点ではないんですが、まずいのはガイドの個数が少なすぎるのと、トップガイドにミスマッチな大きいものが装着されていること。

出典：サイドワインダーAMS-T72ULFアジングモデル インプレッション – @sanriku-boijo on Tumblr

この評価から、デプスが1万円前後という価格設定を実現するために、ガイド部分でコストカットを行っていることが明確になります。しかし、この選択が性能面に与える影響は軽視できません。

⚠️ ガイド設定の課題分析

課題項目	影響	改善案
ガイド個数不足	ブランクのダルさ増加	適切なガイド配置の見直し
トップガイドサイズ	繊細さの阻害	小径ガイドへの変更
Oリング使用	耐久性とライン摩耗	SiCガイドの採用
フレーム素材	重量バランスへの影響	軽量フレームの採用

ガイド個数の不足は、ブランク本来の性能を引き出せないという根本的な問題を引き起こします。特にアジングロッドのような繊細なロッドでは、適切なガイド配置によってブランクの曲がりを制御し、理想的なアクションを実現することが重要です。

トップガイドのサイズについても、アジングの特性を考慮すると問題があります。繊細なライン操作が求められるアジングにおいて、大きすぎるトップガイドは感度や操作性を損なう可能性があります。

ただし、これらの課題は価格帯を考慮すれば理解できる部分もあります。1万円前後でKガイドやSiCガイドを使用することは現実的ではなく、デプスなりに価格と性能のバランスを取ろうとした結果と解釈できます。

おそらく、デプスとしては将来的により上位グレードのアジングロッドを投入する際に、これらの課題を解決したモデルを提案する可能性もあるでしょう。現在のモデルは市場テスト的な位置づけと考えれば、許容できる範囲の課題といえるかもしれません。

他社アジングロッドとの性能比較と差別化要素

デプスのアジングロッドを他社製品と比較した場合、独特な立ち位置を持っていることが明確になります。特に、バス釣りメーカーらしい設計思想による差別化要素が注目されます。

同価格帯の主要アジングロッドと比較すると、デプスの特徴がより鮮明に浮かび上がります。一般的なアジングロッド専業メーカーとは異なるアプローチを取っていることが分かります。

🏆 同価格帯アジングロッド比較表

メーカー	モデル	価格帯	長さ	ティップ	特徴
デプス	AMS-T72ULF	10,120円	7’2″	チューブラー	バサー向け設計
デプス	AMS-S56ULF	10,450円	5’6″	ソリッド	近距離特化
A社	エントリーモデル	8,000円	6’3″	ソリッド	オールラウンド
B社	ミドルクラス	12,000円	6’0″	チューブラー	高感度重視

デプスの最大の差別化要素は、バス釣りからの移行ユーザーへの配慮です。特にチューブラーティップモデルでは、バス釣り経験者が違和感なく使用できる操作感を実現しています。

また、7’2″という長さ設定も他社にはない特徴です。多くのアジングロッドが6フィート台に集中する中で、この長さ設定により遠投性能と操作性のバランスを図っています。

⭐ デプス独自の差別化要素

1. バサー目線の設計思想: 積極的な釣りを重視
2. 2つのティップ素材: チューブラーとソリッドの使い分け
3. 長さバリエーション: 5’6″と7’2″の極端な設定
4. 限定販売戦略: 希少性とブランド価値の維持
5. 監修システム: 専門家とのコラボレーション

しかし、これらの差別化要素が必ずしも全てのアングラーに受け入れられるわけではありません。アジング専業メーカーの豊富なラインナップや実績のある設計と比較すると、やや実験的な要素が強いとも評価できます。

特に、アジングロッドとしての基本性能である汎用性や耐久性については、まだ他社製品に及ばない部分があるかもしれません。これは市場投入からの期間が短いことも影響していると推測されます。

それでも、デプスのアジングロッドには独自の価値があることは間違いありません。特にバス釣り経験者や、既存のアジングロッドに満足していないアングラーにとっては、新たな選択肢として注目に値するでしょう。

バス釣り流用での意外な活用方法と可能性

興味深いことに、デプスのアジングロッドは逆にバス釣りでの流用という意外な活用方法も見られます。これは他のアジングロッドメーカーでは見られない現象で、デプスならではの特徴といえるでしょう。

最近雨も降ってないので、水位も下がっていて流れも弱い。小魚やオタマジャクシはいっぱいいるからバスも居るでしょう(^^) 今日もアジングロッドとナイロンライン8lb。ロッドが弱くて抜き上げられないかもなので一応タモも持ってきました。

出典：アジングロッドでリバーバスを釣る | 釣りと登山を楽しむ｜釣山の日々

この活用例から、デプスのアジングロッドが軽量ルアーでのバス釣りにも対応できる設計になっていることが分かります。特に小規模河川でのライトリグを使用したバス釣りでは、むしろアジングロッドの方が適している場合もあります。

🎣 バス釣り流用での活用シーン

• 小規模河川でのライトリグ: 1～3gのワームでの繊細な釣り
• 野池でのサイトフィッシング: 高い操作性を活かした精密な誘い
• プレッシャーの高いフィールド: 細ライン対応による警戒心の回避
• ベイトが小さい状況: 小型ルアーでのマッチザベイト

この流用パターンは、デプスがクロスオーバー的な設計思想を持っていることを示しています。純粋なアジングロッドとしてだけでなく、ライトゲーム全般に対応できる汎用性を意識している可能性があります。

ただし、バス釣りでの使用には限界もあります。特にバットパワーの不足により、大型のバスとのファイトでは不安があります。また、フッキングパワーも通常のバスロッドと比較すると劣るため、確実にフックアップできるテクニックが必要でしょう。

それでも、この活用方法は一本のロッドで複数の釣りを楽しみたいというアングラーには魅力的な選択肢といえます。特に釣行回数の限られるアングラーや、コンパクトなタックルを好むアングラーには価値のある特徴でしょう。

また、バス釣りでの実績があることで、アジングロッドとしての基本性能も証明されているとも解釈できます。バスの強い引きに対応できるなら、アジとのファイトでは十分すぎる性能を持っていることの証左といえるでしょう。

ウェブメンバー限定販売がもたらす市場への影響

デプスのウェブメンバー限定販売という戦略は、アジングロッド市場に独特な影響をもたらしています。この販売方法は、従来のアジングロッド市場では見られない新しいアプローチといえるでしょう。

限定販売により、デプスのアジングロッドには希少性という付加価値が生まれています。これは通常の量産品では得られない特別感を演出し、ブランド価値の向上に寄与しています。

📊 限定販売戦略の市場への影響分析

影響要素	ポジティブ効果	ネガティブ効果
希少性	ブランド価値向上	入手困難性
限定感	コレクター需要創出	一般ユーザーの排除
期間限定	購買意欲の促進	機会損失のリスク
メンバー制	ロイヤルユーザー育成	新規顧客獲得の阻害

この戦略により、デプスはアジングロッド市場に新たな価値観を持ち込んでいます。従来は性能と価格が主な競争軸だったアジングロッド市場に、「希少性」や「限定性」という新しい軸を導入したのです。

また、ウェブメンバー限定販売は直販チャネルの強化にもつながっています。小売店を経由しない販売により、より高い利益率を確保しながら、顧客との直接的な関係構築を図っています。

🌟 限定販売がもたらす市場変化

1. プレミアム化の促進: 希少性による価値向上
2. コレクター市場の創出: 限定品を求める新たな需要
3. ブランドロイヤルティの強化: 特別感による囲い込み
4. 中古市場の活性化: 入手困難による転売需要
5. 他社の戦略変更: 類似戦略の模倣可能性

しかし、この戦略には課題もあります。特にアクセシビリティの低下により、潜在的な顧客を取り逃している可能性があります。アジングロッドを探している一般的なアングラーが、デプスの製品にたどり着くまでのハードルが高くなっています。

また、修理対応期間の制限も、長期的なユーザーサポートという観点では課題となる可能性があります。おそらく、この限定販売戦略は市場テスト的な意味合いが強く、将来的には一般販売への移行も検討されているかもしれません。

それでも、この独特な販売戦略はアジングロッド市場に新風を吹き込んでいることは間違いありません。他のメーカーも類似の戦略を検討する可能性があり、市場全体の多様化に寄与しているといえるでしょう。

コストパフォーマンス評価と購入時の注意点

デプスのアジングロッドのコストパフォーマンスを評価する際は、単純な価格と性能の比較だけでなく、限定販売という特殊性も考慮する必要があります。

1万円前後という価格設定は、エントリーからミドルクラスの位置づけですが、ガイド設定などでコストカットが見られるため、純粋な性能面でのコストパフォーマンスは他社製品と比較して特別優れているとはいえません。

💡 コストパフォーマンス総合評価

• 性能面: 限定的な用途では高性能だが汎用性に課題
• 価格面: 妥当な設定だが突出した安さはない
• 希少性: 限定販売による付加価値あり
• サポート: 期間限定の修理対応が不安要素
• 将来性: 中古価値の維持が期待できる

購入を検討する際の注意点としては、まず用途の明確化が重要です。デプスのアジングロッドは特定の釣り方に特化しているため、自分の釣りスタイルとマッチするかの確認が必須です。

⚠️ 購入前のチェックポイント

1. 釣行スタイルの確認
   • 主に使用するルアーウェイト
   • よく行くフィールドの特性
   • 求める釣りの楽しみ方
2. 入手方法の理解
   • ウェブメンバー登録の必要性
   • 販売期間の限定性
   • 購入数制限の存在
3. アフターサポートの確認
   • 修理対応期間の制限
   • 部品調達の可能性
   • 保証内容の理解

また、中古市場での購入を検討する場合は、修理対応期間の終了している可能性があることを念頭に置く必要があります。特にAMS-T72ULFモデルは2018年で修理対応が終了しているため、購入後のトラブルには自己責任で対応する必要があります。

それでも、デプスのアジングロッドには独自の価値があることは確かです。特にバス釣り経験者や、既存のアジングロッドに満足していないアングラーにとっては、十分に検討に値する選択肢といえるでしょう。

限定販売という特殊性を理解し、自分の釣りスタイルとマッチするかを慎重に検討した上で購入すれば、満足度の高い釣りが楽しめる可能性が高いでしょう。

まとめ：デプスアジングロッドの総合評価と今後の展望

デプスのアジングロッドは、バス釣りメーカーらしい独特なアプローチでアジング市場に参入した注目すべき製品です。従来のアジングロッドとは異なる設計思想や販売戦略により、市場に新たな選択肢を提供しています。

最後に記事のポイントをまとめます。

1. デプスのアジングロッドは2つのモデルがラインナップされている
2. AMS-T72ULFは7’2″のチューブラーティップモデルで積極的な釣りに適している
3. AMS-S56ULFは5’6″のソリッドティップモデルで近距離戦に特化している
4. 価格設定は1万円前後でエントリーからミドルクラスの位置づけである
5. ウェブメンバー限定販売という独特な販路を採用している
6. バス釣りメーカーならではの「釣った感」を重視した設計思想が特徴的である
7. ルアーウェイトは軽量域に特化し繊細な釣りに焦点を当てている
8. ガイド設定においてコストカットの影響が性能に現れている
9. 実際の使用感では限定的な用途での高性能が評価されている
10. ボトムコンタクト系の釣りや重いルアーの操作には課題がある
11. バス釣りでの流用という意外な活用方法も見られる
12. 限定販売戦略により希少性という付加価値を創出している
13. アフターサポートには期間制限があり注意が必要である
14. コストパフォーマンスは用途を限定すれば良好である
15. 今後の展開次第では一般販売への移行可能性もある

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記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

1. サイドワインダーアジングモデル | deps OFFICIAL HP | デプス 公式HP
2. サイドワインダーAMS-T72ULFアジングモデル インプレッション – @sanriku-boijo on Tumblr
3. サイドワインダーAMS-S56ULFアジングモデル | deps OFFICIAL HP | デプス 公式HP
4. Deps サイドワインダー ザ・アジングモデル | ぱんだの ♪ 毎日趣味日和♪
5. エギングロッドのリメイク | くまのアジング
6. バス釣り。ベイトフィネスロッドについての質問です！ – デプスのバーディック… – Yahoo!知恵袋
7. アジングロッドでリバーバスを釣る | 釣りと登山を楽しむ｜釣山の日々

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