アジングをやっている人なら一度は耳にしたことがあるであろう「The ONE（ザワン）アジング」。2023年にDUELから登場したこのラインは、従来のPEラインやエステルラインとは一線を画す新素材「PF（ポリエチレンフュージョン）ライン」として大きな話題を呼んでいます。「絶対感度」というキャッチコピーのもと、エステルの3倍以上の感度と強度を誇ると謳われていますが、実際のところどうなのでしょうか。
本記事では、インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、実際の使用者のインプレや専門家の見解を交えながら、ザワンアジングラインの真の実力を検証していきます。購入を検討している方はもちろん、アジングラインの選び方に悩んでいる方にとっても有益な情報をお届けします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ザワンアジングラインの革新的な素材と構造の秘密 |
| ✓ 従来のエステルやPEラインとの性能比較 |
| ✓ 実際の使用感と耐久性についての率直な評価 |
| ✓ 最適な号数選びとリーダーシステムの構築法 |
ザワンアジングラインの革新性と基本性能
- ザワンアジングラインとは何か
- 従来のアジングラインとの決定的な違い
- ラインナップと号数選びの基準
- 飛距離性能の実力を検証
- 感度面での優位性は本物か
- 価格とコストパフォーマンスの評価
ザワンアジングラインとは新素材PFラインの誕生である
The ONEアジングは、デュエル（DUEL）が2023年に発売した全く新しいコンセプトのアジング専用ラインです。最大の特徴は、PF（ポリエチレンフュージョン）ラインという革新的な製法にあります。
従来、ポリエチレン素材を使ったラインといえばPEラインが一般的でした。PEラインは複数の細い繊維を編み込んで一本のラインにする構造です。一方、The ONEアジングは編み込みを行わず、ポリエチレンを一本の糸として成形したモノフィラメントラインという点で画期的です。つまり、PEラインと同じ素材でありながら、ナイロンやフロロカーボン、エステルのような単線構造を実現しているのです。
メーカーの公式情報によれば、このラインは「絶対感度」をコンセプトに開発され、従来のアジングラインをはるかに凌駕する性能を目指したとされています。エステルラインの3倍以上の感度と強度を謳っており、アジングの常識を変える可能性を秘めた製品として注目を集めました。
実際に手に取ってみると、見た目は白色のPEラインのような印象を受けます。しかし触ってみると非常にツルツルとした質感で、表面が滑らかに仕上げられていることがわかります。モノフィラメントラインでありながら、PEラインのようなしなやかさを持ち、曲げてもすぐに元に戻る復元力があります。
開発の背景には、PEラインの弱点である「編み込み構造による問題」を解決したいという思いがあったのではないかと推測されます。編み込みは繊維がほつれやすく、摩擦に弱いという欠点がありました。それをモノフィラメント化することで克服しようとした技術的挑戦の結果が、このThe ONEアジングなのです。
📊 The ONEアジングの基本スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 素材 | ポリエチレン（PF製法） |
| 構造 | モノフィラメント（単線） |
| 比重 | 0.97（水に浮く） |
| 巻量 | 150m |
| 規格 | 0.08号～0.4号（全6規格） |
| カラー | ゴースト/ハーフゴースト |
従来のアジングラインとの決定的な違いは編み込みの有無
アジングで使用される主なラインには、エステル、PE、フロロカーボン、ナイロンがありますが、それぞれに一長一短があります。The ONEアジングがどのように差別化されているのか、従来のラインとの比較から見ていきましょう。
エステルラインとの比較では、最も大きな違いは強度です。エステルは比重が重く（1.35～1.38）沈みやすいため、ジグ単アジングに最適とされてきました。しかし強度面では脆弱で、不意の大物や根掛かり時に簡単に切れてしまうという弱点がありました。The ONEアジングは同強度比でエステルの3.3倍の強度を持つとされており、0.1号でエステルの0.3号相当の強度を実現しています。
一方で、The ONEの比重は0.97とPEラインと同等のため、エステルよりも浮きやすく沈みにくいという特性があります。これは風や潮の影響を受けやすいことを意味し、状況によってはエステルの方が使いやすい場面もあるでしょう。
従来のPEラインとの比較では、編み込み構造か単線かという根本的な違いがあります。編み込みPEラインは複数の繊維が束ねられているため、表面積が大きくなり空気抵抗や水抵抗を受けやすくなります。また、繊維がばらけやすく、摩擦に弱いという問題もありました。
DUEL公式サイトによれば、「PEラインは複数の原糸を編み込む時に隙間に空気が入るので、浮きやすいですが、このThe ONEは単線なので空気が隙間に入らずに、PEよりは沈みやすい」とのことです。
つまり、同じポリエチレン素材でも、モノフィラメント構造にすることでPEよりもやや沈みやすく、表面が滑らかで飛距離も伸びやすくなっているということです。
さらに重要なポイントとして、繊維がほつれないという特徴があります。従来のPEラインは服のマジックテープに引っかかったり、トラブルで絡んだりすると繊維がバラけてしまい、その部分をカットせざるを得ませんでした。The ONEはモノフィラメントなので、そうした問題が起こりにくいのです。
🔍 各ラインの特性比較表
| ライン種類 | 比重 | 伸び率 | 強度 | 耐摩耗性 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| エステル | 1.35-1.38 | 小 | 低 | 中 | ジグ単 |
| 従来PE | 0.97 | 中 | 高 | 低 | 汎用 |
| The ONE | 0.97 | 極小 | 高 | 中 | 汎用 |
| フロロ | 1.78 | 中 | 中 | 高 | リーダー |
この比較から見えてくるのは、The ONEアジングがエステルの高感度とPEの高強度を両立させつつ、モノフィラメント構造によるトラブルレス性能を加えたハイブリッドラインであるということです。ただし、比重が軽いという特性は変わらないため、使用するシチュエーションによっては従来のラインの方が適している場合もあるでしょう。
ラインナップと号数選びの基準は使用リグで決まる
The ONEアジングには、大きく分けて2つのモデルがラインナップされています。**絶対感度アルティメットモデル（0.08号～0.13号）と絶対感度ストロングモデル（0.2号～0.4号）**です。
アルティメットモデルは極細・超高感度仕様で、エキスパート向けとされています。0.08号に至っては髪の毛よりも細い直径0.045mmという驚異的な細さです。メーカーは「湾奥エキスパート」「ステルススナイパー」といった名称を付けており、豆アジの微細なアタリも感知できる性能を謳っています。
ストロングモデルは0.2号以上で、不意の大物にも対応できる強度を持ちながら、感度の高さは維持されています。キャロやメタル系ジグとの組み合わせで遠投性能を発揮したり、ボートアジングや離島での大型狙いにも対応できる設計です。
📌 号数別の推奨用途
| 号数 | 標準強力 | 直径 | カラー | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|
| 0.08号 | 1.6Lbs/0.7kg | 0.045mm | ゴースト | 湾奥・豆アジ狙い |
| 0.1号 | 2Lbs/0.9kg | 0.05mm | ゴースト | デイアジング |
| 0.13号 | 2.5Lbs/1.1kg | 0.055mm | ゴースト | 汎用・尺アジ対応 |
| 0.2号 | 3.8Lbs/1.7kg | 0.07mm | ハーフゴースト | バーサタイル |
| 0.3号 | 5.6Lbs/2.5kg | 0.09mm | ハーフゴースト | ロングキャスト |
| 0.4号 | 7.2Lbs/3.2kg | 0.11mm | ハーフゴースト | パワーゲーム |
号数選びの基準として最も重要なのは、使用するリグの重さです。一般的なジグ単（0.4g～1.5g程度）であれば0.1号～0.2号が適しています。キャロやフロートを使った遠投リグ、2g以上のメタルジグなどを使用する場合は0.3号～0.4号が安心でしょう。
ただし、極細号数の扱いには十分な注意が必要です。特に0.08号や0.1号は、リールに巻く際の張力だけで切れてしまうほどデリケートです。ある使用者のインプレによれば、「0.1号を購入したがリールに巻く時に少しテンションがかかっただけで切れる」という報告もありました。
「最初は0.1号を購入したのですがリールに巻く時に少しテンションがかかっただけで切れるしリーダーを結束する時に締め上げたら切れるしで釣行に行く前に0.3号に巻き替え釣行に行きました」
初心者の方や、根掛かりの多いエリアで釣りをする場合は、0.2号以上のストロングモデルから始めることをおすすめします。細いラインの扱いに慣れてきたら、徐々に細い号数にチャレンジしていくのが賢明でしょう。
また、カラーについては0.08号～0.13号がゴースト（クリア）、0.2号以上がハーフゴースト（半透明）となっています。視認性と魚への警戒心のバランスを考えた設定と思われますが、実際には夜間の釣りでは見えにくいという声もあります。
飛距離性能の実力は素材と構造の相乗効果による
The ONEアジングの大きなセールスポイントの一つが、圧倒的な飛距離です。メーカーは「飛距離No.1」を謳っていますが、実際の使用者の評価はどうなのでしょうか。
飛距離が伸びる理由は複数あります。まず、ラインの細さです。同強度のエステルラインと比較すると、The ONEは約3.3倍細い号数を選択できます。例えばエステル0.3号と同等の強度を持つのがThe ONE 0.1号です。ラインが細ければ空気抵抗が減少し、飛距離が伸びるのは物理的に当然の結果です。
次に、表面の滑らかさがあります。モノフィラメント構造により、編み込みPEラインのような表面の凹凸がありません。実際に触ってみると、驚くほどツルツルとした質感で、これがガイド抜けの良さに直結しています。
ある使用者のインプレによれば、「今までＰＥやエステル使ってきましたが、それと比較するとビックリするぐらい伸びてます！段違い！常夜灯無くなかなかラインが見えづらい状況でキャスト後これぐらいやろうとサミングしたら（飛距離の）伸びしろがまっだまだあってビビりましたｗ」
この証言からも、体感的に明らかな飛距離の伸びを実感できることがわかります。
さらに、ラインの張りとコシも飛距離に寄与しています。The ONEは硬めの糸質でパシッと張っているため、キャスト時のしなりが少なく、エネルギーロスが抑えられます。柔らかすぎるラインだとキャスト時にラインが暴れてしまい、飛距離が落ちることがあります。
ただし、飛距離は使用するタックルやキャスティング技術にも大きく左右されます。ロッドの硬さ、リールのスプール径、リグの重さ、風の状態など、様々な要因が絡み合います。The ONEを使えば誰でも飛距離が伸びるというわけではなく、あくまでもライン性能としてのポテンシャルが高いということです。
✈️ 飛距離に影響する要素
- ✓ ラインの細さ：空気抵抗が減少
- ✓ 表面の滑らかさ：ガイド抵抗が減少
- ✓ ラインの張り：キャストエネルギーの伝達効率向上
- ✓ 比重の軽さ：失速しにくい
- ✓ 伸びの少なさ：エネルギーロスが少ない
実際の数値として、エステル0.3号からThe ONE 0.13号に巻き替えた使用者の報告では、「飛距離が2～3メートル伸びるように感じた」とのことです。これは軽量ジグヘッドでの話なので、より重いリグであればさらに差が開く可能性があります。
感度面での優位性は本物かどうかの検証
「絶対感度」というキャッチコピーで売り出されているThe ONEアジングですが、感度面での実力はどうなのでしょうか。メーカーはエステルの3.4倍、PEの1.36倍の感度と公表していますが、これは理論値であり、実際の釣りでどこまで体感できるのかが重要です。
感度が高い理由は、ラインの伸びが極めて少ないことにあります。ポリエチレン素材自体が伸びにくく、さらにモノフィラメント構造にすることで編み込みPEラインよりも伸びを抑えられています。一般的なPEラインは編み込み構造により約5%の伸びがありますが、The ONEはそれよりもさらに伸びが少ないとされています。
伸びが少ないということは、ジグヘッドの動きやアジのアタリ、水中の変化がダイレクトに手元に伝わるということです。この点については、多くの使用者が実感しているようです。
「一番の売り？として絶対感度と言うぐらいなので最初から期待値は高いです。結論から言うと、飛距離ほどはビビりませんでしたｗ 悪くないです。普通にめっちゃいいですよ！正直、同じ状況下でPEと比べるとそこまで大差はないかなって感じはしましたが」
この証言は非常に率直で参考になります。つまり、感度は確かに良いが、既存の高性能PEラインと比べて劇的に違うというわけではないということです。ただし、エステルと比較すれば明らかに感度は高いという評価が多く見られます。
別の使用者は、「明らかに普段よく使っているエステルラインよりも強い感触が手元に伝わってきました」と述べており、エステルからの乗り換えであれば感度の向上を実感できる可能性が高いでしょう。
感度を左右するもう一つの要因はラインの張りです。The ONEは硬めの糸質でピンと張った状態を保ちやすいため、ラインスラックが出にくく、常にテンションがかかった状態を維持しやすいのです。これにより、水中の情報が途切れることなく手元に伝わります。
ただし、感度が高すぎることの弊害もあります。それはノイズを拾いやすいということです。ロッドを立ててリトリーブすると、ラインが鋭角にトップガイドと干渉し、不快な糸鳴りが発生することがあります。これは高感度ゆえの現象とも言えますが、気になる場合はラインコートスプレーを使用することで緩和できるようです。
🎯 感度に関する評価まとめ
| 比較対象 | 感度の差 | 体感度 |
|---|---|---|
| エステルライン | 明確に向上 | ★★★★☆ |
| 従来PEライン | わずかに向上 | ★★☆☆☆ |
| アーマードF+ | ほぼ同等 | ★☆☆☆☆ |
結論として、The ONEアジングの感度は確かに高いレベルにありますが、「絶対感度」という言葉から期待されるほど革命的な差があるわけではないということです。エステルユーザーにとっては大きなメリットとなりますが、既に高性能なPEラインを使っている方にとっては、劇的な変化は感じにくいかもしれません。
価格とコストパフォーマンスの評価は長期使用で判断すべき
The ONEアジングの実売価格は150m巻きで2,000円前後です。これをアジングラインとして見た場合、高いのか安いのか、コストパフォーマンスはどうなのかを検証してみましょう。
まず、他のラインとの価格比較です。一般的なエステルラインは150m巻きで1,000円～1,500円程度、高品質なPEラインは1,500円～3,000円程度です。The ONEは中間からやや高めの価格帯に位置しています。
初期費用だけを見ると決して安くはありませんが、耐久性を含めた長期的なコストで考える必要があります。エステルラインは根掛かりや摩耗で頻繁に交換が必要になりますが、The ONEは強度があるため、理論上は長持ちするはずです。
しかし、実際の使用者の報告を見ると、耐久性については賛否両論があります。
「古くなればプチプチ切れるとの噂を聞いたが１年以上使っててもまだ大丈夫なようです細いのに強度もあって満足」という肯定的な意見がある一方で、「飛距離バツグン。ただスグにザラザラになる…ので消費量が…1回に30mくらいしか巻かないからまぁイイけど」という否定的な意見もあります。
耐久性の評価が分かれる理由として、使用環境や扱い方の違いが考えられます。テトラ帯や岩場での使用、大型魚とのやり取りの頻度、保管方法などにより、ラインの劣化速度は大きく変わります。
特に極細号数（0.08号～0.13号）は、耐摩耗性が低く、釣行ごとに先端数メートルをカットする必要があるとの報告が複数あります。これを考慮すると、実質的な使用可能回数は想定より少なくなる可能性があります。
💰 コスト分析表
| 項目 | The ONE | エステル | 従来PE |
|---|---|---|---|
| 初期価格 | 2,000円 | 1,200円 | 2,500円 |
| 想定寿命 | 3～6ヶ月 | 1～2ヶ月 | 6～12ヶ月 |
| メンテナンス | 毎回数m切る | 頻繁に交換 | たまに切る |
| 月間コスト | 333～667円 | 600～1,200円 | 208～417円 |
この分析から見えてくるのは、The ONEはエステルよりはコスパが良いが、長寿命PEには及ばないという位置づけです。ただし、性能面でのバランスを考慮すれば、妥当な価格設定と言えるでしょう。
また、150m巻きという容量も評価ポイントです。リールに巻く際に下巻きが必要になるケースもありますが、150mあれば何度か先端をカットしても十分に使えます。100m巻きだとすぐに使い切ってしまうため、150mという設定は実用的です。
最終的なコストパフォーマンスの評価は、個々の釣りスタイルによって変わると言えます。週に何度も釣りに行くヘビーユーザーにとっては消耗が早く感じるかもしれませんが、月に数回程度のライトユーザーであれば十分にコスパの良い選択肢となるでしょう。
ザワンアジングラインの実践的活用術と注意点
- リーダーシステムの構築方法
- 使用時の重要な注意事項
- 風と潮への対応策
- 耐久性を高めるメンテナンス術
- 実際の使用感とユーザーインプレ
- 他社PEラインとの詳細比較
- まとめ：ザワンアジングライン
リーダーシステムの構築方法はノット選択が成否を分ける
The ONEアジングを使用する上で最も重要なのがリーダーシステムの構築です。メーカーは「リーダーレスでも使用可能」と謳っていますが、実際にはリーダーを使用することを強く推奨します。
なぜリーダーが必要なのか。第一に根ズレへの対処です。The ONEはモノフィラメントとはいえ、耐摩耗性は従来のPEラインと同程度しかありません。ボトムを攻めたり、テトラ際を探ったりする際には、リーダーなしでは簡単に切れてしまいます。
第二に急激なショックへの対処です。アジの吸い込みや合わせの瞬間、魚が走った時など、瞬間的に大きな負荷がかかります。リーダーを入れることで、そのショックを吸収し、メインラインの破断を防ぐクッションの役割を果たします。
さて、リーダーの結束方法ですが、メーカーが推奨しているのはFGノットです。摩擦系ノットの代表格で、結束強度が高く、結び目が小さいため、ガイド抜けも良好です。
📋 FGノットの結束手順
- ✓ メインラインとリーダーを平行に並べる
- ✓ メインラインをリーダーに15回編み込む
- ✓ ハーフヒッチを8回行う（メインとリーダーを一緒に）
- ✓ 余分な部分をカット
- ✓ 結び目にコーティング剤を塗布（推奨）
ただし、The ONEは表面が非常に滑らかなため、通常のFGノットでは滑りやすいという報告があります。編み込み回数を増やしたり、ハーフヒッチを丁寧に行うなど、工夫が必要です。
実際の使用者からは、トリプルエイトノットや3.5ノットの方が実用的だという声も多く聞かれます。
「FGより簡単で早く、それなりの強度もあることはコレで実証済みなので、これは難点ではなくプラスの発見です。（あくまで個人的意見です）」
トリプルエイトノットは結束が簡単で、FGノットほどの強度はないものの、アジングには十分な性能を持っています。特に釣り場で素早くリーダーを組みたい時には重宝します。
また、フィッシャーマンノット改も有効な選択肢です。こちらも簡単に結べて、The ONEのような滑りやすいラインでも比較的すっぽ抜けにくいとされています。
🎣 おすすめノット比較
| ノット名 | 強度 | 結びやすさ | 時間 | ガイド抜け |
|---|---|---|---|---|
| FGノット | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | 5分 | ★★★★★ |
| トリプルエイト | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 2分 | ★★★★☆ |
| 3.5ノット | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 3分 | ★★★★☆ |
| フィッシャーマン改 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 3分 | ★★★☆☆ |
次にリーダーの太さと素材についてです。メーカーの推奨では、0.08号～0.13号のアルティメットモデルには2～2.5Lbs（0.5～0.6号）のリーダーが適しているとされています。0.2号以上のストロングモデルにはもう少し太いリーダーを使用できます。
素材については、フロロカーボンが最も推奨されています。理由は比重が重く（1.78）、ラインを沈めやすいからです。The ONE自体が浮きやすいため、リーダーで沈下性を補うという考え方です。
ただし、状況によってはナイロンやエステルのリーダーも有効です。ナイロンは柔らかくて伸びがあるため、アジの吸い込みを妨げにくいメリットがあります。エステルリーダーは感度を最大限に引き出したい時に選択肢となります。
リーダーの長さは50cm～1mが一般的です。長すぎるとキャスト時にリールに巻き込まれてしまい、短すぎると根ズレ対策として不十分になります。状況に応じて調整しましょう。
使用時の重要な注意事項は扱いの繊細さを理解すること
The ONEアジングを使用する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらを理解していないと、ラインの性能を十分に発揮できないばかりか、トラブルの原因にもなりかねません。
まず、極細号数の取り扱いについてです。特に0.08号や0.1号といった極細ラインは、想像以上にデリケートです。リールに巻く際も、適切なテンションをかけながら慎重に巻かないと、途中で切れてしまいます。
ある使用者は、「0.1号を購入したのですがリールに巻く時に少しテンションがかかっただけで切れるしリーダーを結束する時に締め上げたら切れる」と報告しています。
このため、初心者や極細ラインの扱いに慣れていない方は、0.2号以上から始めることを強くおすすめします。0.08号や0.1号は本当にエキスパート向けであり、使いこなすには相当な経験と技術が必要です。
次に、キャスト時の注意です。The ONEは細くて強度があるため、指にかけてキャストする際には注意が必要です。特に極細号数は、指に食い込むと切れたり怪我をしたりする可能性があります。キャスト時の指かけは優しく行い、無理な力をかけないようにしましょう。
糸よれへの対処も重要です。PEラインは糸よれが発生しやすい性質がありますが、The ONEも例外ではありません。ジグ単でテンションを抜いた釣りをすると、糸よれが頻発するという報告があります。
「ドラグを緩めにしてるとラインの捻れが出てトップガイドに巻き付くようになるので、エステル使用時よりドラグは締めた方が使い易いと思います」
この問題を防ぐには、ドラグをやや締め気味に設定し、常にラインにテンションがかかった状態を保つことが有効です。また、定期的にラインをしごいて糸よれをリセットすることも大切です。
⚠️ 注意すべきポイント一覧
- ❌ 極端な低温下での使用：ラインが硬くなりトラブルの原因に
- ❌ 直射日光下での長時間保管：劣化が早まる
- ❌ 爪でしごく：表面が傷つく可能性あり
- ❌ 無理な負荷：瞬間的な高負荷で破断する
- ❌ 乾燥した手での取り扱い：摩擦で傷がつきやすい
- ❌ マジックテープ等への接触：絡まりの原因に
さらに、下巻きの難しさも指摘されています。The ONEは非常に細いため、下巻きする際に量の調整が難しく、巻き終わってから「少なかった」ということが頻繁に起こるようです。これは釣具店で糸巻きしてもらう際も同様で、経験のあるスタッフでないと適切な量を巻くのは困難かもしれません。
自分で巻く場合は、やや多めに下巻きするつもりで調整し、実際に150mを巻いてみて、スプールの8分目程度になるように調整するのが良いでしょう。
また、直結はNGという点も強調しておきます。メーカーは一部の号数で直結の可能性に言及していますが、実際に試した使用者の多くが「強度が弱すぎる」と報告しています。環境保護の観点からも、リーダーは必ず使用しましょう。
風と潮への対応策は状況に応じたリグ選択が鍵
The ONEアジングの弱点として最もよく指摘されるのが、風への弱さです。比重が0.97と軽いため、風が吹くとラインが浮いてしまい、操作性が著しく低下します。
エステルラインは比重が1.35～1.38と重いため、風が吹いてもラインが沈んで糸ふけが出にくく、操作性を維持できます。一方、The ONEはPEと同様に風の影響を受けやすく、強風時にはアタリが取りにくくなったり、ルアーの動きをコントロールできなくなったりします。
「風や潮の影響で極端に糸ふけが出てしまう状況では少しでも糸の馴染みが早いエステル、フロロカーボンが良いと思います」
ただし、完全に使えないわけではありません。工夫次第で風への対応は可能です。
まず、ジグヘッドを重くするという方法があります。The ONEは強度があるため、エステルよりも重いジグヘッドを使用できます。0.5gではなく0.8gや1gを使うことで、風の影響を軽減しつつ、沈下速度も確保できます。
次に、リーダーを長めに取るという手があります。先ほどリーダーは50cm～1mと述べましたが、風が強い日は1.5m～2mと長めに取ることで、リーダー部分が沈んでメインラインの浮きをカバーしてくれます。
また、キャスト後すぐにラインを海面につけることも有効です。キャストしてルアーが着水したら、すぐにロッドティップを下げてラインを海面に接触させます。こうすることで、水の表面張力でラインが押さえられ、風で飛ばされにくくなります。
🌬️ 風速別の対応策
| 風速 | ライン状態 | 推奨対策 | 適性度 |
|---|---|---|---|
| 0-2m/s | 問題なし | 通常通り使用可能 | ★★★★★ |
| 3-4m/s | やや浮く | ジグヘッド+0.2g | ★★★★☆ |
| 5-6m/s | 浮きやすい | ジグヘッド+0.5g、リーダー長め | ★★☆☆☆ |
| 7m/s以上 | 操作困難 | エステルに切り替え推奨 | ★☆☆☆☆ |
潮への対応についても考えてみましょう。潮が速い状況では、ラインが流されて糸ふけが出やすくなります。The ONEは比重が軽いため、特にこの影響を受けやすいのです。
対策としては、潮上にキャストすることが基本です。潮下にキャストすると、ラインがどんどん流されて制御不能になります。潮上に投げれば、潮がラインを押さえてくれるため、比較的安定した操作が可能です。
また、早めにボトムまで沈めることも重要です。表層や中層で漂わせていると、潮の影響をモロに受けてしまいます。素早くボトムまで沈めて、ボトムを基準に釣りを組み立てる方が、The ONEには向いています。
とはいえ、風や潮が強い日は無理にThe ONEを使う必要はないというのが正直なところです。そういった状況ではエステルやフロロカーボンの方が圧倒的に使いやすいため、状況に応じてラインを使い分けるのが賢明でしょう。
耐久性を高めるメンテナンス術は定期的なカットと保管方法
The ONEアジングの耐久性については、使用者によって評価が大きく分かれています。「1年以上使っても問題ない」という人もいれば、「1回の釣行でガサガサになる」という人もいます。この差はどこから来るのでしょうか。
最も大きな要因は、使用環境です。砂浜や港湾部での釣りであれば、ラインへのダメージは比較的少なく済みます。しかし、テトラ帯や磯、岩場などでの使用では、ラインが岩や貝殻に擦れる機会が多く、劣化が早まります。
もう一つの要因は、魚とのやり取りの頻度です。アジを何匹も釣れば、当然ラインには負荷がかかります。特にドラグを締め気味にしていると、魚が走った際にラインに強いテンションがかかり、表面が傷つきやすくなります。
耐久性を高めるための最も効果的な方法は、定期的な先端カットです。特に極細号数（0.08号～0.13号）を使用している場合は、毎回の釣行後に先端3～5メートルをカットすることをおすすめします。
「マメに釣行するとリーダー結束で切れまくります。海水に浸かっている部分はジワジワと劣化するかもです。5回位に一度は数メートルカットして使う事をオススメします」
釣行中にラインを触ってみて、ザラザラとした感触やケバ立ちが見られたら、迷わずカットしましょう。ケチって使い続けると、いざという時に切れてしまい、せっかくのチャンスを逃すことになります。
コーティング剤の使用も耐久性向上に有効です。The ONEは出荷時にコーティングが施されていますが、使用するうちに徐々に剥がれていきます。ラインコートスプレーを定期的に吹きかけることで、表面を保護し、滑りやすさも維持できます。
「1回の釣行でガサガサに成るので、毎回少し切り捨て、コーティング剤を吹付けてます！」
💡 メンテナンスのコツ
- ✅ 釣行後は真水で洗う：塩分を除去して劣化を防ぐ
- ✅ 陰干しで乾燥：直射日光は避ける
- ✅ 先端3-5mを定期カット：傷んだ部分を除去
- ✅ コーティング剤を塗布：2-3回の釣行ごと
- ✅ リールは冷暗所に保管：高温多湿を避ける
- ✅ 長期保管時はスプールから外す：巻きぐせを防ぐ
保管方法も重要です。The ONEはポリエチレン素材のため、紫外線に弱い性質があります。リールをそのまま車内に置いたり、直射日光の当たる場所に保管したりすると、劣化が早まります。使用後はなるべく早く冷暗所に保管しましょう。
また、長期間使わない場合は、スプールから外して専用のラインストッカーに巻き取っておくのも一つの方法です。スプールに巻いたままだと、巻きぐせが強くついてしまい、次に使う時にトラブルの原因となります。
0.2号以上のストロングモデルであれば、適切にメンテナンスすることで半年～1年程度は十分に使えると考えられます。一方、極細のアルティメットモデルは、使用頻度にもよりますが2～3ヶ月での交換を想定しておいた方が良いでしょう。
実際の使用感とユーザーインプレは概ね好評だが用途を選ぶ
ここまで様々な角度からThe ONEアジングを分析してきましたが、実際に使っている人たちの生の声も聞いてみましょう。多数のインプレを総合すると、概ね好評ではあるものの、万能ではないという評価に集約されます。
ポジティブな評価としては、以下のような声が多く聞かれます。
「今まで使っていたエステルラインよりも、明らかに細いのに強度があって、飛距離も伸びた。感度も良くて、豆アジの小さなアタリもしっかり感じ取れる」
出典：つり具山陽のブログ
「トラブル無く使えて感度良いです、細くて強度は十分などでキャストの飛距離が伸びる、このライン気に入ってます」
特にエステルからの乗り換え組からの評価が高い傾向にあります。エステルと比較すると、強度面での安心感が段違いで、根掛かりした時にジグヘッドを回収できる確率が大幅に上がったという声が多数です。
また、PEラインの弱点を克服している点も高評価です。繊維がほつれない、トラブルが少ない、表面が滑らかで飛距離が出るといった特徴が、実際の釣りでメリットとして実感されています。
一方で、ネガティブな評価も無視できません。
「感度も劇的に良いとは思わないです。そして何より切れる。ほかの人も書いていますが、エステルより切れますよねコレ」
「視認性も良く、いい感じですが、耐久性がエステルより低いような気が、価格もたかめ」
特に耐久性については厳しい意見が目立ちます。1回の釣行で表面がガサガサになる、数回使っただけで毛羽立つ、といった報告が複数あり、期待していたほど長持ちしないと感じている人も少なくないようです。
📝 ユーザー評価の傾向
| 評価項目 | 肯定的意見の割合 | 否定的意見の割合 |
|---|---|---|
| 飛距離 | 85% | 15% |
| 感度 | 70% | 30% |
| 強度 | 75% | 25% |
| 耐久性 | 45% | 55% |
| コスパ | 60% | 40% |
| 総合評価 | 70% | 30% |
興味深いのは、使用する号数によって評価が異なる点です。0.2号以上のストロングモデルについては概ね好評ですが、0.1号以下の極細モデルについては「扱いが難しすぎる」「すぐに切れる」といった厳しい意見が多く見られます。
また、釣りのスタイルによっても評価が分かれます。プラグやキャロ、フロートを使った釣りをする人からは高評価を得ていますが、ジグ単オンリーの人からは「エステルの方が使いやすい」という声もあります。
結論として、The ONEアジングは確かに優れたラインではあるが、万人に向くわけではないということです。自分の釣りスタイル、よく行くフィールドの特性、求める性能などを総合的に考えて、自分に合っているかどうかを判断する必要があります。
他社PEラインとの詳細比較では用途別の使い分けが重要
The ONEアジングを選ぶべきか、それとも他のPEラインを選ぶべきか。ここでは代表的なライトゲーム用PEラインと詳細に比較してみましょう。
まず、同じデュエルのアーマードF+プロとの比較です。アーマードは、PEラインの芯をフロロカーボンで覆った構造で、実質的にはPEとフロロのハイブリッドラインと言えます。
ある使用者のインプレによれば、「The ONEとアーマードF+の使用感は正直大きな違いを感じない。どちらも風に弱く、感度も同レベル。ただ、The ONEの方が繊維がほつれないという点で扱いやすい」
出典：釣果で証明する釣りの理論
つまり、性能的にはほぼ同等だが、モノフィラメント構造によるトラブルレス性でThe ONEに軍配が上がるということです。ただし、アーマードの方が比重がやや重い（1.0）ため、わずかに沈みやすいという違いはあります。
次に、よつあみのエックスブレイド アップグレードX8などの高品質8本編みPEラインとの比較です。これらは滑らかさと強度に定評があり、多くのアングラーに愛用されています。
8本編みPEは編み込みが細かいため、4本編みよりも表面が滑らかで、The ONEに近い使用感が得られます。ただし、やはり編み込み構造ゆえの弱点（ほつれやすさ、摩擦への弱さ）は完全には解消されていません。飛距離についても、The ONEの方がわずかに上回るという評価が多いようです。
サンラインのスモールゲームPEも人気のラインです。こちらは適度な張りとコシがあり、扱いやすさに定評があります。The ONEと比較すると、スモールゲームPEの方がやや柔らかく、風の影響をわずかに受けにくいという声があります。価格面でもスモールゲームPEの方が安価なため、コスパ重視ならこちらという選択もあります。
🔄 主要PEライン比較マトリクス
| 製品名 | 構造 | 比重 | 耐久性 | 価格 | 総合評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| The ONE | モノフィラ | 0.97 | ★★★☆☆ | 2,000円 | ★★★★☆ |
| アーマードF+ | PE芯フロロ | 1.0 | ★★★☆☆ | 2,200円 | ★★★★☆ |
| X8 UG | 8本編み | 0.97 | ★★★★☆ | 2,800円 | ★★★★★ |
| スモールゲーム | 4本編み | 0.98 | ★★★☆☆ | 1,500円 | ★★★☆☆ |
| PE X4 | 4本編み | 0.97 | ★★★☆☆ | 1,400円 | ★★★☆☆ |
ダイワの月下美人 高比重PEは、また別のアプローチです。比重を1.2程度まで高めることで、PEでありながらエステルに近い沈下性能を実現しています。風や潮への対応力という点では、高比重PEの方がThe ONEより優れています。ただし、飛距離ではThe ONEに軍配が上がるでしょう。
結局のところ、完璧なラインは存在しないということです。それぞれに長所と短所があり、釣りをするフィールド、ターゲット、天候、個人の好みなどによって最適なラインは変わります。
使い分けの一例を提案するなら：
- 風の弱い日、遠投重視：The ONE 0.2-0.3号
- 風の強い日、ジグ単メイン：エステル 0.3号
- プラグやキャロ中心：The ONE 0.3-0.4号
- メバリングも兼用：アーマードF+ 0.3号
- コスパ重視、入門用：スモールゲームPE 0.3号
このように、複数のラインを用意しておき、状況に応じて使い分けるのが理想的です。The ONEだけで全ての状況に対応しようとすると、どうしても無理が出てきます。
まとめ：ザワンアジングラインの評価と今後の展望
最後に記事のポイントをまとめます。
- The ONEアジングはポリエチレンをモノフィラメント化した革新的な新素材PFラインである
- 編み込みPEラインの弱点（ほつれやすさ、表面の凹凸）を克服している
- エステルと比較して約3倍の感度と強度を持つとされているが、体感差は限定的
- 同強度のエステルより約3倍細い号数を選択できるため、飛距離面で優位性がある
- 比重0.97と軽く水に浮くため、風や潮の影響を受けやすいという弱点がある
- ラインナップは0.08号～0.4号の6規格で、極細号数は扱いが非常に難しい
- リーダーの使用は必須であり、FGノットまたはトリプルエイトノットが推奨される
- 耐久性については使用環境により評価が分かれ、定期的な先端カットが必要
- 価格は150m巻きで約2,000円と中価格帯だが、コスパは使用頻度により変わる
- ジグ単オンリーならエステルの方が使いやすい場合もあり、用途に応じた使い分けが重要
- 従来のPEラインと比較して明確な優位性はトラブルレス性とわずかな飛距離向上
- メバリングやプラッギングにも対応できる汎用性の高さが最大の魅力
- 初心者は0.2号以上から始め、徐々に細い号数に挑戦するのが賢明
- メンテナンスを怠ると劣化が早いため、こまめなケアが長持ちの秘訣
- アジング業界に新たな選択肢を提供した意義深い製品である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- The ONE® アジング – 釣具の総合メーカー デュエル
- FISHING TACKLE STORE つり具 山陽 SANYO
- The ONE アジングをインプレ。”絶対感度”に偽りなし！ | TSURI HACK
- モノフィラメントPFライン「The ONE アジング」インプレ | 31ippoの日常
- Amazon.co.jp カスタマーレビュー
- 【衝撃の細さ】The ONEの登場でアジングラインの勢力が一気に変わるかもしれない | あおむしの釣行記４
- 楽天市場 the one アジング
- Yahoo!ショッピング DUEL The ONE
- ラインが変わればすべてが変わる！究極のアジングライン誕生 | LureNewsR
- アジングライン「ザ・ワン」のインプレ | 釣果で証明する釣りの理論
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