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サビキ釣り師の横でも諦めるな!アジングでコマセに打ち勝つ実践テクニック完全ガイド

サビキ釣り師の横でも諦めるな!アジングでコマセに打ち勝つ実践テクニック完全ガイド
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アジングのポイントに到着すると、すでにサビキ釣り師がズラリ。コマセ(撒き餌)がガンガン撒かれている中で「もうダメだ…」と諦めていませんか?実は、コマセが撒かれている状況でもアジングで釣果を上げる方法は存在します。むしろ、コマセでアジが寄っている証拠でもあるため、正しいアプローチさえ知っていれば十分にチャンスがあるのです。

本記事では、インターネット上に散らばる様々な情報を収集・分析し、サビキ釣りとコマセが支配する釣り場でアジングを成立させるための戦略を徹底解説します。潮の流れの読み方、立ち位置の選び方、リグセッティングの調整方法など、実践的なテクニックを網羅的にお届けします。

この記事のポイント
✓ コマセパターンでアジングを成立させる立ち位置と潮の読み方
✓ サビキ釣り師の横でも釣果を出すためのリグ調整テクニック
✓ デイアジングとナイトアジングでのコマセ影響の違い
✓ コマセジャンキーになったアジを攻略する具体的アプローチ

アジングでコマセに負けない!基本戦略と立ち回り

  1. アジングでコマセの影響を受けるのは潮上に立っているから
  2. コマセパターン攻略の鍵は「潮下」への移動
  3. サビキ釣り師の射程外を狙うのが効果的
  4. ジグヘッドを軽くしてコマセと同調させる
  5. ワームサイズは意外にも大きめが効く場合がある
  6. デイアジングでコマセの影響はさらに強まる

アジングでコマセの影響を受けるのは潮上に立っているから

アジングでコマセの影響を受けるのは潮上に立っているから

多くのアジンガーが「サビキ釣りの横では釣れない」と感じる最大の理由は、立ち位置が潮上になってしまっていることにあります。潮の流れを理解していないと、せっかくのチャンスを自ら逃していることになるのです。

コマセは着水点から真っすぐ海底に沈むわけではありません。必ず潮流の影響を受けながら、潮下方向に流されながら沈下していきます。この基本原理を理解することが、コマセパターン攻略の第一歩となります。

アジは本能的にコマセ(アミエビ)の流れを追って移動します。そのため、サビキ釣り師の潮上に立ってしまうと、ワームを投げてもアジの意識は完全にコマセの方向を向いており、ルアーへの反応が著しく悪くなります。特にアジの群れが小さい場合や、コマセが大量に撒かれている状況では、この傾向がさらに顕著になると考えられます。

サビキ釣りでは、コマセ(撒き餌)を撒き、アジを寄せることで成立する釣りのため、どうしてもアジの意識がコマセへ向きやすく、ワームへの反応が悪くなってしまいます。

出典:サビキ釣りの横でアジングは成立する?コマセパターンでの考え方をまとめてみる

この引用からも分かるように、コマセはアジの意識を強烈に引きつけます。しかし、これは逆に言えば「アジがそこにいる証拠」でもあるのです。問題は位置取りとアプローチ方法にあるのであって、釣れないわけではないという点を理解することが重要です。

フカセ釣りの経験がある方なら、潮の流れとコマセの関係は理解しやすいでしょう。コマセワークの基本は「付け餌とコマセの同調」であり、これはアジングでも同じ原理が適用できます。潮上に立つということは、アジの視界にワームが入る前にコマセが流れてくる状況を作り出してしまうため、極めて不利な状況となるわけです。


コマセパターン攻略の鍵は「潮下」への移動

コマセパターン攻略の鍵は「潮下」への移動

コマセパターンでアジングを成立させる最も基本的かつ効果的な戦略は、サビキ釣り師の潮下に立つことです。これだけで釣果が劇的に変わることも珍しくありません。

潮下とは、潮が流れてくる方向の下流側のことを指します。例えば、潮が左から右に流れている場合、サビキ釣り師の右側に位置取ることになります。この位置では、コマセが流れてきた先にアジが集まっているため、ワームへの反応が格段に良くなる可能性が高まります。

📊 潮上と潮下の釣果比較表

立ち位置アジの反応ワームへの食いおすすめ度
潮上(上流側)コマセに夢中極めて悪い☆☆☆☆☆
サビキ師と同じ位置コマセ優先悪い★☆☆☆☆
潮下(下流側)コマセとワームの両方を認識良好★★★★★
完全な潮下(遠方)回遊待ち普通★★★☆☆

実際の釣り場でのアプローチ方法としては、まずキャストして潮の流れを確認することが重要です。ラインの動きを観察することで、潮の方向と速さを把握できます。そして、できるだけサビキ釣り師の潮下側に入らせてもらうよう、礼儀正しく声をかけることをおすすめします。

そこで、潮下に立たせてもらう。潮が流れてくる向きの下流だ。たとえば潮が向かって左から右に流れていたら、サビキ師を挟んで、ちょっと右側に入らせてもらう。すると、そこには流れていくアミエビを捕食しようと、周辺に留まり高活性になっているアジがいて、ワームを食ってくる可能性も高い。

出典:今さら聞けないアジングのキホン:サビキに夢中なアジを釣る方法3選

この情報が示すように、潮下では「流れていくアミエビを捕食しようとするアジ」がいます。つまり、捕食モードのアジに対してワームを提示できるため、バイトの確率が大幅に上がるというわけです。

ただし、潮下に立つ際の注意点もあります。あまりにもサビキ釣り師に近すぎると、お祭り(仕掛けの絡み)のリスクが高まります。適度な距離を保ちながら、コマセの恩恵を受けられる位置を見つけることが肝心です。また、混雑している釣り場では、物理的に潮下に入れないこともあるため、その場合は別の戦略を考える必要があります。


サビキ釣り師の射程外を狙うのが効果的

サビキ釣り師の射程外を狙うのが効果的

潮下に立てない状況や、より確実に釣果を上げたい場合は、サビキ釣り師の射程範囲外を狙うという戦略が有効です。多くのサビキ釣り師は足元に仕掛けを落とす一般的なスタイルで釣りをしているため、沖目のポイントはコマセの影響が薄くなります。

この戦略の核心は「コマセの影響が届かない範囲にいるアジを狙う」ことにあります。足元付近のアジはどうしてもコマセに意識が向いてしまいますが、沖にいるアジはコマセをまだ発見していないか、コマセよりも自然のベイトを追っている可能性が高いと考えられます。

🎯 射程外を狙う具体的な方法

  • ✅ 3g程度の重めのジグヘッドを使用して飛距離を稼ぐ
  • ✅ Mキャロやフロートリグで遠投する
  • ✅ メタルジグで広範囲を素早くサーチする
  • ✅ サビキ師が届かない水深のボトムを丁寧に探る

個人的な考察としては、この方法は特にデイアジング(昼間のアジング)で有効ではないかと思われます。日中は常夜灯という明確な指標がないため、アジの回遊ルートが読みにくくなります。そのため、広範囲を探れる遠投系のリグが武器になるのです。

個人的によくやる方法としては、アジングでは「重たい」部類に入る3g程度のジグヘッドを使い、飛距離を稼ぎます。こうすることで、サビキ釣りでは攻めきれない範囲をより広く探ることができ、コンスタントに釣果を得られることが多い

出典:サビキ釣りの横でアジングは成立する?コマセパターンでの考え方をまとめてみる

ただし、重たいジグヘッドを使う際の注意点もあります。重量が増すほどフォールスピードが速くなり、アジがバイトするタイミングを逃しやすくなります。また、アタリの感度も相対的に低下するため、経験とテクニックが求められます。このバランスをどう取るかが、アングラーの腕の見せ所と言えるでしょう。

飛ばしサビキという沖目を狙うサビキ釣りもありますが、一般的な堤防や漁港では通常の足元サビキが主流です。そのため、アジングの遠投能力を活かせば、サビキ釣り師とは異なるレンジとポイントを攻めることができ、十分に差別化が図れます。


ジグヘッドを軽くしてコマセと同調させる

ジグヘッドを軽くしてコマセと同調させる

サビキ釣り師のすぐ近くで釣りをする場合、あえてジグヘッドを軽量化してコマセと同調させるというアプローチも効果的です。これは一見逆説的に思えるかもしれませんが、理にかなった戦略なのです。

コマセ(アミエビ)は死んでいるため、活きエビのように激しく動くことはありません。潮に流されながらゆっくりとフォールしていくのが自然な動きです。この動きにワームを合わせることで、アジに違和感を与えずにバイトに持ち込める可能性が高まります。

📋 コマセ同調のためのジグヘッド選択基準

状況推奨ジグヘッド重量理由
通常のサビキコマセ0.5g〜1.0gコマセの沈下速度に近い
大量のコマセ投入後0.3g〜0.5gよりゆっくりしたフォールが効果的
潮が速い状況1.0g〜1.5g流されすぎないように調整
水深が深い場所1.5g〜2.0gボトム到達時間の短縮

実際の釣り場でのセッティング例を見てみましょう。ある釣行記事では、最初1.0gのジグヘッドで反応がなかったものの、0.5gの極軽量ジグヘッドに1.0インチの極小ワームに変更したところ、カウント10程度のフォール中にバイトが出たという報告があります。

サビキ釣りでコマセが撒かれていた為、コマセのアミエビにアジが引っ張られていると考え、0.5グラムのジグヘッドに1.0インチの極小ワームを投げて10秒程沈めると微かなあたりを感じ合わせると、アジゴがヒット!

出典:アジング釣れるポイントやパターンがバラバラ!コマセが原因?

このケースから分かるように、コマセパターンでは「より軽く、より小さく」がキーワードになります。通常のアジングでは1.5g〜2.0g程度を使うことが多いと思いますが、コマセが撒かれている状況では大胆にウェイトダウンすることで突破口が開けるかもしれません。

ただし、軽量ジグヘッドにはデメリットもあります。キャスト時にメインラインとハリスが絡みやすくなるため、フェザーリング(サミング)をしっかり行い、ラインを張った状態で着水させる技術が必要です。また、風が強い日は飛距離が出ず、思ったポイントに入れられないこともあります。状況に応じて臨機応変に重さを調整する判断力が求められるでしょう。


ワームサイズは意外にも大きめが効く場合がある

ワームサイズは意外にも大きめが効く場合がある

コマセパターンでは「小さいワームが有利」という先入観を持っている方も多いかもしれません。確かにアミエビのサイズに合わせて1インチ程度の極小ワームが効果的な場面もありますが、実は2インチ以上の大きめのワームが効く場合もあるというのは興味深い発見です。

この現象の理由として考えられるのは、大きめのワームが「アミの塊」のように見える可能性です。アジは効率的に捕食する生き物なので、小さなアミエビを一粒ずつ食べるよりも、大きな塊を一気に食べた方が効率的だと判断するのかもしれません。

🔍 ワームサイズ別の特性比較

  • 1インチ(極小サイズ)
    • メリット:コマセのアミエビと完全に同サイズで違和感が少ない
    • デメリット:アピール力が弱く、アジの視界に入りにくい
    • 適用シーン:コマセが大量で完全なアミパターンの時
  • 2インチ(スタンダード)
    • メリット:適度なアピール力とナチュラルさのバランスが良い
    • デメリット:状況によっては大きすぎる場合もある
    • 適用シーン:コマセは撒かれているが、アジの活性がそこそこある時
  • 2.5〜3インチ(大きめ)
    • メリット:強いアピール力で広範囲からアジを引き寄せる
    • デメリット:警戒心を与える可能性がある
    • 適用シーン:コマセの影響が薄い沖目や、良型狙いの時

ある釣行記事では、コマセが撒かれている状況で様々なサイズを試した結果、意外にも2インチ級のシルエットがはっきりしたワームの方が貪欲に口を使ってきたという報告があります。これは従来の常識を覆す発見と言えるでしょう。

筆者の場合、これまではこういうパターンでは、より小さな1inch級のワームを使って釣っていた。しかし、最近発見したパターンとして、サビキに夢中になっているアジは、実は2inch級のシルエットがはっきりとしたワームの方が食ってくることを発見した。

出典:今さら聞けないアジングのキホン:サビキに夢中なアジを釣る方法3選

この情報から推測すると、コマセパターンでも「絶対に小さくしなければならない」というわけではなく、状況やアジの活性、サイズによって最適なワームサイズは変わってくるということです。固定観念にとらわれず、様々なサイズを試してみることが釣果アップの鍵になるでしょう。

個人的には、まず2インチのスタンダードサイズからスタートし、反応が薄ければ1インチにダウンサイジング、逆にアタリはあるが乗らない場合は2.5インチにサイズアップするという段階的なアプローチがおすすめだと考えます。その日のアジの気分を探りながら、ベストマッチを見つけ出すプロセスも、アジングの醍醐味の一つではないでしょうか。


デイアジングでコマセの影響はさらに強まる

デイアジングでコマセの影響はさらに強まる

昼間のアジング(デイアジング)では、ナイトアジング以上にコマセの影響が強く出る傾向があります。これは光量が多いことで、アジの視覚がより鋭敏になり、コマセとワームの違いを見分けやすくなるためと考えられます。

デイアジングの難易度が高い理由は、主に以下の3点に集約されます。第一に、常夜灯という明確な指標がないため、アジの回遊ルートや溜まり場を絞り込みにくいこと。第二に、明るいためワームを見切られやすいこと。第三に、昼間は家族連れのサビキ釣り師が多く、至る所でコマセが撒かれていることです。

特に休日の堤防や漁港では、端から端までサビキ釣り師がズラリと並ぶこともあります。このような状況下では、わざわざその激戦区に入るよりも、人が少ないテトラ帯などのポイントを選択する方が賢明かもしれません。

📌 デイアジングでのコマセ対策チェックリスト

  • ☑ できるだけサビキ釣り師が少ないポイントを選ぶ
  • ☑ どうしても入る場合は確実に潮下を陣取る
  • ☑ 重めのジグヘッド(2〜3g)で射程外を狙う
  • ☑ リアクションバイトを狙ったアクションを試す
  • ☑ ボトム付近を丁寧に探る(沈んだコマセに反応している可能性)
  • ☑ 偏光サングラスでアジの回遊を目視確認する

デイアジングでは、夜間よりもアジの行動パターンが読みづらくなります。コマセが撒かれている状況では、アジは潮に流されたコマセを追って移動しているため、普段のポイントでアタリが出ないことも珍しくありません。奇想天外な場所やレンジでヒットすることもあるため、固定観念を捨てて柔軟に探ることが重要です。

ただし、デイアジングにもメリットはあります。アジは本来昼行性の魚なので、理論上は日中の方が活発に捕食活動を行っているはずです。コマセの影響さえクリアできれば、ナイトアジング以上の釣果を期待できる可能性もあるのです。実際、サビキ釣り師がいない時間帯や場所では、日中でも十分にアジングが成立します。

重要なのは「デイアジング=難しい」という先入観を持ちすぎず、コマセとの付き合い方を理解した上で戦略的にアプローチすることでしょう。釣具屋さんで回遊情報を入手するなど、事前のリサーチも釣果を左右する大きな要素となります。


アジングとコマセの相性を理解して釣果アップ

デイアジングでコマセの影響はさらに強まる
  1. コマセジャンキーになったアジの行動パターン
  2. アミパターンを意識したアプローチが重要
  3. 常夜灯下でもコマセの影響は無視できない
  4. ボトム付近を丁寧に探ることで活路が開ける
  5. リアクションバイトを狙うのも一つの手段
  6. バチコンアジングならコマセとの共存も可能
  7. まとめ:アジングとコマセの関係を理解して戦略的に攻める

コマセジャンキーになったアジの行動パターン

コマセジャンキーになったアジの行動パターン

コマセジャンキーという表現は、コマセに完全に依存してしまい、他のエサ(この場合はワーム)にまったく反応しなくなったアジの状態を指します。この状態になると、アジングでの釣果は極端に落ち込むため、多くのアジンガーを悩ませる現象です。

コマセジャンキーになったアジは、いくつかの特徴的な行動パターンを示します。まず、コマセが撒かれている場所の周辺に群れで滞留し、中層から表層付近でアミエビを捕食します。サビキ釣りで中層の針にばかりアジが掛かる場合は、この状態になっている証拠と言えるでしょう。

また、コマセに合わせて積極的に移動する傾向も見られます。潮に流されたコマセを追って捕食するため、通常のアジの回遊パターンとは異なる動きをすることがあります。これが「いつものポイントでアタリが出ない」という現象の原因となっているかもしれません。

🎣 コマセジャンキー状態のアジの特徴

行動パターン通常のアジとの違いアジンガーへの影響
群れの位置コマセの周辺に固定ポイントの絞り込みは容易だが、ワームへの反応は悪い
捕食レンジ中層〜表層が中心ボトム狙いのアジングとレンジが合わない
移動パターンコマセの流れに追従予測外の場所でヒットすることがある
警戒心低い(捕食に夢中)接近しやすいが、ワームは見切られやすい

興味深いのは、コマセジャンキー状態でも完全にワームを無視するわけではないという点です。コマセの量が一時的に減ったタイミングや、コマセの影響が届かない範囲では、通常通りワームにバイトすることもあります。

サビキ釣りをしている人が1人の場合は、いつものようにアジングをして釣れることが多く、サビキ釣りの方が複数人、または並んでいるような状況に入ってアジングをする場合は、釣れないことが多いんです。これはコマセが効いている(コマセの影響が出ている)か否かに関係している

出典:サビキで釣れているのにアジングでは釣れない。アジングを5年続けて分かってきたこと

この観察から推測されるのは、コマセの濃度や範囲が重要な要素だということです。1人がコマセを撒いている程度なら、その影響範囲は限定的で、少し離れればワームにも反応します。しかし、複数人が大量にコマセを撒いている状況では、広範囲にわたってコマセの影響が及ぶため、アジングの難易度が跳ね上がるのです。

対策としては、コマセの「隙間」を見つけることが鍵になります。サビキ釣り師が帰った直後や、コマセの補充前のタイミングを狙うのも一つの方法でしょう。また、完全にコマセの影響圏外まで移動するという選択肢もあります。状況判断と決断力が問われる場面と言えます。


アミパターンを意識したアプローチが重要

アミパターンを意識したアプローチが重要

コマセの主成分は冷凍アミエビです。そのため、コマセが撒かれている状況は実質的にアミパターンと同じと考えることができます。アミパターンとは、アジがアミエビ(小型のエビ類)を主食としている状態を指し、特有の攻略法が必要とされます。

アミパターンの最大の特徴は、アタリが非常に繊細になることです。活発に動くベイトフィッシュを追っている時のような、竿先をひったくるような豪快なアタリは期待できません。代わりに「チッ」「カサッ」という感じの、かすかな違和感程度のアタリが中心となります。

このアタリを確実に取るためには、高感度なタックルセッティングが不可欠です。エステルラインの使用、軽量ジグヘッド、高感度なロッドなど、繊細なアタリを感知できるセッティングが求められます。

夏アジのスコ~ンというアタリを期待したのに全然違うアミパターンのシビアなアタリ。一瞬だけチッとかカサッいう感じで微かにアタリがありそれを掛けていく。

出典:サビキ師のコマセの影響による人工アミパターンアジング

アミパターンでのアクションも通常とは異なります。基本は「止め」を意識することです。死んだアミエビは水中で動かないため、ワームもできるだけナチュラルにフォールさせ、潮に流されるイメージでステイさせることが効果的だと考えられます。

🌊 アミパターン攻略のポイント

  • リグの動き:できるだけ止める、無駄なアクションは控える
  • フォール:テンションフォールでゆっくり沈める
  • ステイ時間:10秒以上の長めのステイを試す
  • ワームカラー:アミカラー(クリア、ピンク、オレンジ系)
  • アワセ:小さなアタリでも積極的にアワセを入れる
  • ライン:エステルラインで感度を最大化

ハリスの長さも重要な要素です。スプーンやシンカーから離れた位置にワームがあるほど、ナチュラルなフォールとステイが実現できます。30〜45cmのハリスを使用し、よりコマセとの同調を意識したセッティングが推奨されます。

ただし、ハリスを長くすると、キャスト時のトラブル(絡み)が増えるというデメリットもあります。このバランスをどう取るかは、釣り人の技術と経験によって変わってくるでしょう。初心者の方は、まず短めのハリス(20cm程度)から始めて、徐々に長くしていくアプローチが安全かもしれません。


常夜灯下でもコマセの影響は無視できない

常夜灯下でもコマセの影響は無視できない

ナイトアジングの定番スポットである常夜灯周辺でも、コマセの影響は決して無視できないというのは重要なポイントです。多くのアジンガーは「夜なら大丈夫」と考えがちですが、実際にはコマセのパワーは常夜灯の集魚効果に匹敵する、あるいはそれ以上の力を持っているかもしれません。

常夜灯は、その光によってプランクトンを集め、それを食べに小魚が集まり、さらにそれを捕食するアジが寄ってくるという食物連鎖を形成します。この仕組みは非常に強力で、多くのアジンガーに好まれる理由です。

しかし、その常夜灯下にコマセが投入されると、状況は一変します。常夜灯によって形成されていた生態系のバランスが崩れ、アジの分布や行動パターンに変化が生じる可能性があるのです。

常夜灯の集魚効果と、コマセによる集魚効果はどちらが強いのでしょうか。比較検証は出来ませんが、常夜灯下にコマセが投入されている場合、大なり小なり海中に変化が発生していると感じます。常夜灯の光によって形成されていた食物連鎖の生態系も、コマセが投入されることで分布に変化が生まれ、これまで釣れていたアジングのパターンでは釣れなくなったりします。

出典:サビキで釣れているのにアジングでは釣れない。アジングを5年続けて分かってきたこと

この情報が示唆するのは、常夜灯下でのアジングも決して「安定パターン」ではないということです。特に休日の夜、ファミリーでサビキ釣りを楽しむ人々が多い時間帯は、コマセの影響を強く受ける可能性があります。

常夜灯下でコマセが撒かれた時の変化

要素通常の常夜灯パターンコマセ投入後
アジの溜まり場常夜灯の明暗境界線コマセの流れに応じて移動
捕食対象プランクトン、小魚主にコマセのアミエビ
適したレンジ表層〜中層全レンジで分散
ワームへの反応良好選択的(コマセ優先)
釣れるポイント明暗の境目不明瞭になる

対策としては、やはり基本に立ち返ることが重要です。潮下に立つ、軽量ジグヘッドでコマセと同調させる、アミパターンを意識した繊細なアプローチを心がけるなど、これまで紹介してきた手法を総動員する必要があるでしょう。

また、時間帯をずらすという選択肢もあります。サビキ釣り師が帰った後の深夜帯や、明け方のマズメ時など、コマセの影響が薄れた時間帯を狙うことで、本来の常夜灯パターンでアジングを楽しめる可能性が高まります。常夜灯は24時間点灯しているため、釣行時間を工夫することで、より有利な状況を作り出せるのです。


ボトム付近を丁寧に探ることで活路が開ける

ボトム付近を丁寧に探ることで活路が開ける

コマセが撒かれている状況でアジングを成立させる重要な戦略の一つが、ボトム(海底)付近を丁寧に探ることです。多くのアジンガーは中層から表層を中心に狙いがちですが、コマセパターンではボトムこそが狙い目となる場合があります。

なぜボトムが効果的なのでしょうか?理由はいくつか考えられます。まず、コマセの一部は食べきれずに海底に沈殿します。この沈んだコマセを拾い食いしようとするアジがボトム付近に溜まっている可能性があります。また、サビキ釣りは主に中層を狙う釣りなので、ボトムは比較的プレッシャーが低いエリアとも言えます。

さらに、良型のアジほどボトム付近を好む傾向があるという説もあります。大きなアジは警戒心が強く、表層の騒がしいエリアを避けて、ボトム付近で静かに捕食活動をしている可能性があるのです。

📊 レンジ別の釣果傾向(コマセパターン時)

レンジアジの状態サイズ傾向釣りやすさ
表層(0〜1m)コマセに群がる小型中心非常に難しい
中層(2〜4m)サビキで釣れる小〜中型難しい
ボトム付近(底〜1m)拾い食い、居つき中〜大型比較的釣りやすい
完全ボトム根に着いている良型の可能性テクニックが必要

ボトムを攻める際の具体的なテクニックとしては、まずしっかりとボトムを取ることが基本です。ジグヘッドが着底したら、5〜10秒程度ステイし、その後ゆっくりとボトムから浮かせながらリールを巻きます。このボトムバンプと呼ばれる手法が効果的な場合が多いと言われています。

また、底まで沈めてから軽くシェイクし、再度テンションフォールで底まで沈めるという動作を繰り返す方法も有効です。沈んだコマセの間にワームを紛れ込ませるイメージで、できるだけナチュラルにアプローチすることがポイントとなります。

底まで沈めてからチョンチョンと動かしてからテンションフォールで底まで沈める。そこからゆっくり竿を立てて手前に引いてくると微かなアタリ!!

出典:サビキ師のコマセの影響による人工アミパターンアジング

この情報からも分かるように、ボトムでのアタリは非常に繊細です。「微かなアタリ」を確実に取るためには、高感度なタックルと集中力が必要になります。エステルラインやPEラインなど、感度の高いラインシステムを使用することをおすすめします。

ただし、ボトムには根掛かりのリスクもあります。特にテトラ帯や岩礁帯では、ジグヘッドのロストが増える可能性があるため、安価なジグヘッドを多めに用意しておくことをおすすめします。根掛かりを恐れずに果敢にボトムを攻めることが、コマセパターン攻略の鍵になるかもしれません。


リアクションバイトを狙うのも一つの手段

リアクションバイトを狙うのも一つの手段

これまで紹介してきた戦略は主に「ナチュラルアプローチ」でしたが、全く逆の発想としてリアクションバイトを狙うという手法も存在します。リアクションバイトとは、魚の反射的な捕食本能を利用した釣り方で、ルアーを素早く動かすことでアジに考える暇を与えず、咄嗟に口を使わせるテクニックです。

コマセに夢中になっているアジは、ある意味「油断している」状態とも言えます。そこに突然、素早く動くワームが目の前を通過すれば、本能的に反応してしまう可能性があります。特に活性が高い時期や、良型のアジを狙う場合には効果的かもしれません。

リアクションバイトを誘発する具体的な方法としては、以下のようなテクニックが考えられます。

🔥 リアクションバイトのテクニック集

  1. ライトワインド
    • ダートアクションでワームを左右に跳ねさせる
    • ジグヘッドは2g前後の重めを使用
    • 矢印型のダート専用ジグヘッドが効果的
  2. 高速リトリーブ
    • 通常の2〜3倍の速度で巻く
    • アジの目の前を素早く通過させる
    • メタルジグとの組み合わせも有効
  3. リアクションフォール
    • 急激にロッドを下げてテンションを抜く
    • フリーフォールで一気に沈める
    • 再びテンションをかけた瞬間にバイト
  4. ジャーク&ポーズ
    • 鋭くロッドを煽ってワームを跳ね上げる
    • 1〜2秒のポーズを入れる
    • ポーズ中にバイトが集中することが多い

リアクションバイトの利点は、アジに「これはコマセなのか?ワームなのか?」と考えさせる時間を与えないことです。通常、コマセに依存しているアジはワームを見切る傾向がありますが、素早い動きに対しては判断が追いつかず、反射的に口を使ってしまうのです。

ただし、この方法にもデメリットがあります。まず、アジの活性が低い時にはまったく効果がない可能性があります。また、激しいアクションは周囲のアジを驚かせてしまい、逆に釣れなくなる危険性もあります。さらに、リアクションバイトは「掛け調子」のアワセが必要で、向こうアワセでは掛かりにくいため、テクニックが求められます。

個人的には、ナチュラルアプローチで反応がない時の「最後の手段」として、リアクションバイトを試してみる価値はあると考えます。釣りに正解はなく、その日のアジの気分次第で効果的な方法は変わります。様々な引き出しを持っておくことが、コマセパターン攻略の成功率を高めることにつながるでしょう。


バチコンアジングならコマセとの共存も可能

バチコンアジングならコマセとの共存も可能

船からのアジングであるバチコンアジングでは、むしろコマセを味方につけるという興味深いアプローチが可能です。バチコンとは「バーチカルコンタクト」の略で、縦方向に仕掛けを落として狙う船からのアジング手法を指します。

バチコンアジングの最大の特徴は、LTアジ(ライトタックルアジ)の船に乗り合いで参加できることです。LTアジ船では、他の釣り客がコマセを使った餌釣りを楽しんでいます。つまり、船の周りにはコマセによってアジが寄せられているという、ある意味で「理想的な状況」が作られているのです。

バチコンアジングでは、このコマセで寄せられたアジを、ワームで狙うという戦略が取れます。エサやコマセを使わないため臭いや汚れが少なく、タックルもよりライトなため、釣り味は抜群に面白いと言われています。

🚢 バチコンアジングの特徴

項目内容
釣り方縦方向に仕掛けを落として探る
タックル7ft前後のライトロッド、小型スピニングリール
ラインPE0.4号+フロロリーダー2号
仕掛けダウンショットリグまたは逆ダンリグ
ジグヘッド0.3〜1g程度
オモリ5〜15号(水深や潮によって調整)

バチコンの釣り方は、オモリを着底させて軽くラインを張った状態で待つのが基本です。アタリを感じたら素早くアワセます。また、カワハギ釣りのようにオモリを海底に着けたままシェイクしたり、オモリ着底後さらに送り込んでジグヘッドをフォールさせるなど、様々なバリエーションがあります。

途中、バチコン未体験の人にタックルを貸したりレンタル竿でエサ釣りを楽しんだりしながらでも50尾を超えた。サイズは20~25cmが中心だが、30cmほどの美味しそうな良型が10尾ほど交じり大満足。

出典:東京湾バチコンアジング コマセで寄せてワームで釣る?

この釣果報告から分かるように、コマセで寄せられたアジをバチコンで狙うという戦略は、十分に成立する釣り方と言えます。50尾以上という数字は、ショアアジングでは到達が難しい釣果であり、バチコンアジングのポテンシャルの高さを示しています。

バチコンアジングのもう一つの魅力は、カラーローテーションの重要性です。その日の当たりカラーを見つけることで、釣果が劇的に変わることがあります。チャート、ブラウン、ケイムラ、クリア、ピンク、ホワイト、そして黒系など、様々なカラーを試しながら、アジの好みを探るゲーム性の高さもバチコンの醍醐味と言えるでしょう。

ただし、バチコンアジングを始める際は、必ず事前に船宿に「バチコン同船OK」かどうか確認することが重要です。まだ新しい釣り方のため、受け入れていない船宿もあります。マナーを守り、周囲の餌釣り師とも協調しながら、新しいスタイルのアジングを楽しみましょう。


まとめ:アジングとコマセの関係を理解して戦略的に攻める

まとめ:アジングとコマセの関係を理解して戦略的に攻める

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. アジングでコマセの影響を受けるのは潮上に立っているからである
  2. コマセパターン攻略の基本は「潮下」に立つことである
  3. サビキ釣り師の射程外を狙うことで差別化できる
  4. ジグヘッドを0.5g程度に軽量化してコマセと同調させると効果的である
  5. ワームサイズは必ずしも小さくする必要はなく、2インチ以上が効く場合もある
  6. デイアジングではコマセの影響がさらに強まる傾向がある
  7. コマセジャンキーになったアジはコマセの流れに沿って移動する
  8. アミパターンを意識し、繊細なアタリを取る感度の高いタックルが必要である
  9. 常夜灯下でもコマセの影響は無視できず、生態系のバランスが変化する
  10. ボトム付近を丁寧に探ることで良型が釣れる可能性が高まる
  11. リアクションバイトを狙う逆転の発想も有効な場合がある
  12. バチコンアジングではコマセを味方につけることができる
  13. ハリスの長さを30〜45cmに調整することでコマセとの同調がしやすくなる
  14. サビキ釣り師が1人程度ならコマセの影響は限定的である
  15. 複数のサビキ釣り師が並ぶ状況では別のポイントを選ぶことも選択肢である

記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

  1. サビキ師のコマセの影響による人工アミパターンアジング|あおむしの釣行記4
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