エギングでクーラーボックスは必要不可欠なのでしょうか?ランガンスタイルで次々とポイントを移動しながら釣りをするエギングでは、大きなクーラーボックスが逆に邪魔になることもあります。特に、歩きまわることの多いエギングでは、機動力を重視した装備選びが重要になってきます。

実は、最近ではソフトクーラーやクーラーリュックなど、様々な形態の保冷バッグが登場しています。8-10Lという小型サイズでも十分なアオリイカの保存が可能で、ジップロックと組み合わせることで効率的な運用ができます。この記事では、エギングにおけるクーラーの必要性から、実用的な代替案まで詳しく解説していきます。
記事のポイント!
- エギングでクーラーボックスが必要な理由と、邪魔になるケース
- ソフトクーラーやクーラーリュックなどの新しい選択肢
- 季節や気温によるクーラーの使い分け方
- 車載用と携帯用の2台持ちによる効率的な運用方法
エギングでクーラーはいらないのか?代替案とおすすめの収納方法
- ランガンスタイルならクーラーボックスは邪魔になる場合も
- 代わりにジップロックとソフトクーラーの組み合わせがベスト
- 車に大きめのクーラーを置いて移動時に使用する方法も有効
- 気温や季節によってクーラーの必要性は変化する
- イカの鮮度を保つためにも最低限の保冷は必要
- ソフトクーラーは8-10Lサイズが使いやすい
ランガンスタイルならクーラーボックスは邪魔になる場合も
エギングはランガンスタイル、つまり次々とポイントを移動しながら釣りをする方法が基本となります。この場合、大きなクーラーボックスを持ち歩くことは、機動力を著しく低下させる原因となります。
特に磯場やテトラ帯など、足場の悪い場所での移動時には、両手が塞がってしまうクーラーボックスは安全面でも課題があります。ロッドや他の装備品と合わせると、かなりの重量になってしまいます。
さらに、エギングではアオリイカのサイズは胴長15-25cm程度が一般的で、そこまで大きな収納スペースを必要としません。外道で大物が掛かることも少ないため、大型のクーラーボックスは必ずしも必要ではありません。
クーラーボックスを持ち歩くことで、ポイント移動の回数が減ってしまったり、探りたい場所まで行けなくなったりするケースも少なくありません。
また、クーラーボックスは使用後のメンテナンスも面倒な点があります。イカの墨や体液による汚れは、クーラーボックスの内部素材を傷める原因となり、長期使用で清掃が困難になることもあります。
代わりにジップロックとソフトクーラーの組み合わせがベスト
長時間の釣行でも、ジップロックと小型のソフトクーラーを組み合わせることで、効率的な保冷が可能です。釣れたアオリイカはまずジップロックに入れ、その後ソフトクーラーに収納する方法が有効です。
ソフトクーラーは軽量で持ち運びやすく、使わない時は折りたたんでコンパクトに収納することができます。特に8-10Lサイズのものは、エギングに最適なサイズとして支持されています。
また、ソフトクーラーは価格面でもハードタイプのクーラーボックスより手頃で、初心者の方でも気軽に導入できるメリットがあります。保冷力も日帰り釣行であれば十分な性能を持っています。
ソフトクーラーの多くは収納ポケットが充実しており、エギやリーダーなどの小物類も一緒に持ち運べる便利さがあります。ショルダーストラップ付きのタイプなら、手を空けた状態での移動も可能です。
メンテナンス面でも、ソフトクーラーはスポンジで軽く擦るだけで簡単に清掃できる利点があります。
車に大きめのクーラーを置いて移動時に使用する方法も有効

車で釣り場に向かう場合、大型のクーラーボックスは車内に置いておき、実際の釣行時には最小限の道具だけを持って移動する方法が効率的です。
この方法では、釣れたアオリイカをジップロックに入れて一時保管し、ポイント移動のタイミングで車に戻って車載のクーラーボックスに移すことができます。これにより、機動力を落とすことなく、イカの鮮度も保つことが可能です。
車載用のクーラーボックスは保冷力の高いものを選ぶことで、長時間の釣行でも安心です。特に夏場は、保冷剤を十分に入れた車載クーラーがあることで、釣果の品質を保つことができます。
また、車載クーラーには飲み物や食べ物なども一緒に保管できるため、長時間の釣行時に便利です。ただし、車から遠いポイントで釣りをする場合は、定期的な車への往復が必要になる点に注意が必要です。
この方法のポイントは、車とポイントの距離を考慮して、効率的な移動ルートを事前に計画しておくことです。
気温や季節によってクーラーの必要性は変化する
エギングにおけるクーラーの必要性は、季節や気温によって大きく変わってきます。夏場の高温時には確実な保冷が必須ですが、冬場は比較的シンプルな保管でも対応可能です。
真夏の炎天下では、釣れたアオリイカの鮮度が急速に低下する恐れがあります。この時期は必ず何らかの保冷手段を用意する必要があり、保冷剤の使用も重要になってきます。
一方、気温の低い冬季は、短時間であればジップロックによる一時保管でも十分な場合が多いです。ただし、長時間の釣行の場合は、やはり最低限の保冷対策は必要になります。
春や秋の中間期は、その日の気温や釣行時間に応じて柔軟に対応することが重要です。天候や気温の予報をチェックし、必要に応じて保冷の準備を整えましょう。
夜釣りの場合は日中よりも気温が下がるため、保冷の必要性は比較的低くなりますが、翌日の気温上昇も考慮に入れる必要があります。
イカの鮮度を保つためにも最低限の保冷は必要
アオリイカは鮮度が命です。釣った瞬間から鮮度は低下し始めるため、適切な保冷管理は必須となります。特にアオリイカは非常にデリケートな魚種で、温度管理が重要です。
保冷が不十分な場合、せっかくの釣果が台無しになってしまう可能性があります。特に夏場は、短時間でも品質が劣化する恐れがあるため、何らかの保冷手段は必要不可欠です。
ジップロックに入れて保管する場合でも、直射日光を避け、できるだけ涼しい場所に置くなどの工夫が必要です。また、イカを締めた後は速やかに保冷することで、鮮度低下を最小限に抑えることができます。
最低限の保冷設備がない場合、野良猫に狙われたり、知らない間に墨が漏れ出して衣服を汚したりするリスクもあります。これらのトラブルを防ぐためにも、適切な保冷容器の使用が推奨されます。
美味しく食べることがエギングの醍醐味の一つであることを考えると、適切な保冷管理は釣りの重要な要素といえます。
ソフトクーラーは8-10Lサイズが使いやすい
エギングで使用するソフトクーラーは、8-10Lサイズが最適とされています。このサイズであれば、アオリイカを数匹収納できる十分な容量がありながら、持ち運びの負担も最小限に抑えられます。
ソフトクーラーの利点は、使用しない時に折りたたんでコンパクトに収納できることです。また、ハードタイプのクーラーボックスと比べて軽量なため、長時間のランガンでも疲労が少なくなります。
機能面では、ショルダーストラップやポケットなど、実用的な装備が充実しているモデルが多いのも特徴です。エギやリーダーなどの小物類も一緒に収納できるため、荷物をまとめやすい利点があります。
一般的なソフトクーラーは、保冷剤を併用することで日帰り釣行には十分な保冷性能を発揮します。材質も耐久性が高く、イカの墨による汚れも簡単に洗い落とすことができます。
価格面でもハードタイプのクーラーボックスより手頃なものが多く、初心者でも気軽に導入できるメリットがあります。

エギングのクーラー選びで失敗しないためのポイント
- 持ち運びやすさを重視するならリュック型がおすすめ
- 保冷力と携帯性のバランスが取れているのはサーモス製品
- 車載用と携帯用の2台持ちが理想的な使い方
- 小型でも十分なサイズ感でアオリイカは保存可能
- 折りたたみ式なら使わない時の収納も楽
- まとめ:エギングでクーラーはいらないわけではないが、使い方次第
持ち運びやすさを重視するならリュック型がおすすめ
クーラーリュックは、両手が空くため安全に移動できる利点があります。特にテトラ帯や磯場など、足場の悪い場所での移動時に便利です。
収納力も申し分なく、通常12L程度の容量があれば、アオリイカの保存に十分な大きさとなります。リュック型は重量が背中に分散されるため、長時間の使用でも疲労が少ないのが特徴です。
防水性にも優れた製品が多く、突然の雨でも内容物を守ることができます。また、保冷剤用の専用ポケットを備えているものもあり、効率的な温度管理が可能です。
リュック型は一般的なクーラーボックスと比べて軽量で、使用しない時は折りたたんで収納できる製品も多いです。
背負えるタイプは、ショルダーバッグやヒップバッグとの併用時に邪魔になりにくい利点もあります。
保冷力と携帯性のバランスが取れているのはサーモス製品
サーモスのソフトクーラーは、破れや変形に強い素材を使用しており、ソフトクーラーの弱点である耐久性の問題を克服しています。
マグボトルで培った技術が活かされており、ソフトクーラーの中でも保冷力は高水準です。折りたたんでカバンに入れて持ち運ぶことも可能で、自転車での釣行にも適しています。
5層断熱構造を採用し、一般的なソフトクーラーよりも高い保冷力を発揮します。シンプルな構造で使い勝手も良く、飽きのこないデザインも特徴です。
携帯性も十分で軽量なため、ランガンを中心とした高機動なエギングスタイルにもマッチします。
サーモスの製品は長年の実績があり、保冷容器としての信頼性が高いという特徴があります。
車載用と携帯用の2台持ちが理想的な使い方

車載用には保冷力の高い大型クーラーを使用し、実際の釣行時には小型の保冷バッグを持ち歩く2台持ちのスタイルが効率的です。
大型クーラーは車に置いておき、釣れたイカはポイント移動の際にクーラーへ移すことで、鮮度を保ちながら機動力も確保できます。車載用クーラーには保冷剤や氷を十分に入れておくことで、長時間の保冷が可能です。
携帯用は8-10Lサイズの小型クーラーで十分です。これくらいのサイズであれば、ランガンスタイルでの移動にも支障がありません。
2台持ちのメリットは、携帯用が軽量で済むことと、確実な保冷管理ができる点です。特に夏場は、この方法が有効です。
車に戻るタイミングで、こまめにイカを大型クーラーに移し替えることで、最適な温度管理が可能になります。
小型でも十分なサイズ感でアオリイカは保存可能
アオリイカは胴長15-25cm程度のサイズが一般的で、そこまで大きな収納スペースを必要としません。8-10Lの小型クーラーでも、十分な収納が可能です。
小型クーラーは持ち運びが楽で、ランガンスタイルにも適しています。必要最小限のサイズで済むため、移動時の負担も少なくなります。
イカの体は柔らかく、足もそこまでかさばらないため、見た目以上にコンパクトに収納することができます。魚のように大きな外道が掛かることも少ないため、大型クーラーは必ずしも必要ありません。
小型クーラーは価格面でも手頃で、初心者の方でも気軽に導入できるメリットがあります。保冷剤と組み合わせることで、日帰り釣行には十分な保冷力を発揮します。
メンテナンス面でも、小型の方が手入れがしやすく、イカの墨による汚れも簡単に洗い落とすことができます。
折りたたみ式なら使わない時の収納も楽
折りたたみ式のソフトクーラーは、柔らかい素材でできているため、使わない時はコンパクトに折りたたんで収納できます。
これまでのハードタイプのクーラーボックスとは異なり、収納スペースを取らないため、車内や自宅での保管が容易です。
折りたたみ式は軽量で、ランガン時の持ち運びも楽です。保冷力も十分で、特にロゴスなどのアウトドアブランドの製品は高い性能を持っています。
耐久性にも優れた素材が使用されており、折りたたみ式でありながら長期間の使用に耐えられる設計となっています。
収納時はバッグやカバンに入れることもできるため、自転車や公共交通機関での釣行にも適しています。

まとめ:エギングでクーラーはいらないわけではないが、使い方次第
最後に記事のポイントをまとめます。
- ランガンスタイルでは大型クーラーボックスは機動力を低下させる要因となる
- 8-10Lサイズのソフトクーラーが最も使いやすい容量
- 夏場は保冷が必須だが、冬場は簡易的な保管でも対応可能
- 車載用と携帯用の2台持ちが効率的な運用方法
- アオリイカは比較的コンパクトに収納可能で大型クーラー不要
- ジップロックとの組み合わせで効率的な保管が可能
- ソフトクーラーは価格が手頃で初心者でも導入しやすい
- リュック型は両手が空き、安全な移動が可能
- 折りたたみ式は収納スペースを取らず便利
- 保冷管理はイカの鮮度を保つために必要不可欠
- メンテナンス性はソフトタイプの方が優れている