アジングで話題沸騰中のDUEL「The ONE アジング」。「絶対感度」という刺激的なキャッチフレーズとともに登場したこのラインは、従来のアジングラインとは一線を画す革新的な構造を持っています。PEラインと同じポリエチレン素材でありながら、編み込みではなくモノフィラメント(単線)という特殊な製法を採用。エステルラインの3倍以上の強度と感度を実現しつつ、細さと飛距離を両立させた次世代ラインとして注目を集めています。
しかし、実際の使用感はどうなのでしょうか。比重0.97という浮くライン特性、耐久性の問題、風への弱さなど、気になるポイントも多数指摘されています。本記事では、インターネット上に散らばる様々な実釣インプレや専門情報を収集・分析し、The ONEの真の実力と使いこなすためのコツを徹底解説していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ The ONEの革新的な構造と「絶対感度」の秘密が理解できる |
| ✓ 実際のユーザーインプレから見える長所と短所がわかる |
| ✓ 適切な号数選択とリーダーシステムの組み方が学べる |
| ✓ 使用上の注意点と効果的な使いこなし術が身につく |
アジングでThe ONEが革命を起こした理由と製品スペック詳細
- The ONEの最大の特徴は「絶対感度」を実現した新構造
- 比重0.97で浮くラインだが細さが武器になる
- ラインナップは0.08号~0.4号の6種類で用途別に選べる
- エステルラインと比較した強度は3倍以上
- 価格は2,000円前後でコストパフォーマンスも良好
- FGノットでの結束が推奨される理由
The ONEの最大の特徴は「絶対感度」を実現した新構造
The ONE アジングの最大の特徴は、DUELが「PF(ポリエチレンフュージョン)ライン」と呼ぶ独自の製法にあります。従来のPEラインは複数本の原糸を編み込んで作られていますが、The ONEは**ポリエチレン素材のモノフィラメント(単線)**という革新的な構造を採用しています。
アジング特化のニューコンセプトライン PF(ポリエチレンフュージョン)ラインInternational Patent 従来のアジングラインをはるかに凌駕する 究極のアジングライン誕生!!
この構造が「絶対感度」を実現する理由は、編み込みPEラインが持つ構造的な弱点を克服したからです。一般的なPEラインは編み込む際に糸と糸の間に空間ができ、ラインが緩んだ時にこの空間が感度を低下させる原因となります。また、編み込み構造自体が伸びを生み出す要因にもなっていました。
The ONEはモノフィラメント構造によってこれらの問題を解消。糸の間の空間がないため、伸び率が非常に低く、アタリの伝達がダイレクトになります。さらに表面が非常に滑らかで、ガイドとの摩擦抵抗も少なくなっています。
メーカーの発表によれば、感度はエステルラインの3.4倍、一般的なPEラインの1.36倍とのこと。この数値の根拠は「伝達力」という概念にあり、単純な伸び率や比重だけでなく、振動や衝撃がどれだけロスなく手元に伝わるかという総合的な性能を示しています。
おそらく、グラスロッドとカーボンロッドの感度の違いに似た原理で、素材の分子構造レベルでの振動伝達効率の違いが影響しているものと推測されます。
比重0.97で浮くラインだが細さが武器になる
The ONEの比重は0.97で、これは一般的なPEラインとほぼ同じ数値です。水の比重1.0より軽いため、ライン自体は水面に浮く特性を持っています。
📊 主要アジングラインの比重比較
| ライン種類 | 比重 | 沈降特性 |
|---|---|---|
| The ONE | 0.97 | 浮く |
| 一般的なPEライン | 0.97~0.98 | 浮く |
| エステルライン | 1.35~1.38 | 沈む |
| フロロカーボン | 1.78 | よく沈む |
| ナイロン | 1.14 | ゆっくり沈む |
一見すると、比重が軽いことは沈みにくいというデメリットに思えます。実際、エステルラインが人気な理由の一つは、その高比重によってジグヘッドが素早く沈み、風や潮の影響を受けにくいことにあります。
しかし、The ONEの強みは圧倒的な細さにあります。例えば0.13号の場合、直径はわずか0.055mm。エステルライン0.3号と同等の強度でありながら、約3分の1の細さを実現しています。
The ONE® アジング 150m 注文番号 巻量 サイズ カラー 標準強力(Lbs.) 標準強力(kg) MAX直線強力(Lbs.) MAX直線強力(kg) 標準直径(mm) 価格 H4352 150m 0.08号 ゴースト 1.6 0.7 – – 0.045 オープン価格
この細さによって:
- 表面積が小さくなり、風や潮の影響を受けにくい
- 表面張力の壁を突破しやすく、PEラインより沈みやすい
- 空気抵抗が減り、飛距離が伸びる
- 水中での視認性が低く、魚に警戒されにくい
というメリットが生まれます。メーカー側も、比重は低くても糸自体が細いので影響を受けづらいと説明しており、実際のユーザーインプレでも「PEより沈む感覚がある」という声が見られます。
ラインナップは0.08号~0.4号の6種類で用途別に選べる
The ONEのラインナップは0.08号から0.4号までの6種類で、用途に応じて選択できるようになっています。メーカーは号数を「アルティメットモデル」と「ストロングモデル」の2つのカテゴリーに分類しています。
🎣 The ONEの号数別特性表
| 号数 | カラー | 強度(lb/kg) | 直径(mm) | モデル分類 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0.08号 | ゴースト | 1.6lb/0.7kg | 0.045 | アルティメット | 湾奥エキスパート・豆アジ |
| 0.1号 | ゴースト | 2lb/0.9kg | 0.05 | アルティメット | ステルススナイパー・デイアジング |
| 0.13号 | ゴースト | 2.5lb/1.1kg | 0.055 | アルティメット | オールラウンド・尺アジ対応 |
| 0.2号 | ハーフゴースト | 3.8lb/1.7kg | 0.07 | ストロング | バーサタイル |
| 0.3号 | ハーフゴースト | 5.6lb/2.5kg | 0.09 | ストロング | ロングディスタンス・キャロ |
| 0.4号 | ハーフゴースト | 7.2lb/3.2kg | 0.11 | ストロング | パワーゲーム・ボートアジング |
🔹アルティメットモデル(0.08号~0.13号)
極細・超高感度仕様で、エキスパート向けのラインナップです。特に0.08号は髪の毛よりも細い驚異的な細さで、豆アジの微細なアタリも感知できる超高感度設計。0.13号は「The ONEの真骨頂」とメーカーが位置づける絶妙な設定で、尺アジをも抜き上げるパワーを持ちながら、繊細な釣りが可能です。
カラーは「ゴースト」で、水中で魚に見えにくい透明系の色となっています。
🔹ストロングモデル(0.2号~0.4号)
感度はそのままに不意な大物にも対応できる強度を持つモデル。十分な強度があるため、どんな釣り方やタックルにも安心して対応できる汎用性の高さが特徴です。キャロやメタル系ジグとの組み合わせで圧倒的な遠投性能を発揮し、ボートアジングや離島の大型アジにも対応できます。
カラーは「ハーフゴースト」で、やや視認性を高めた設計になっています。
一般的には、初めて使う方は0.13号か0.2号から始めるのが無難と言われています。0.08号や0.1号は扱いが非常にシビアで、手で引っ張るだけで切れてしまうこともあるため、ある程度の経験が必要になります。
エステルラインと比較した強度は3倍以上
The ONEの大きなアドバンテージの一つが、エステルラインと比較した際の圧倒的な強度です。メーカー公式データによれば、同じ太さで比較した場合、エステルの3.3倍の強度を持つとされています。
これは言い換えれば、エステル0.3号と同等の強度を0.08号の細さで実現できているということ。つまり、強度があるからこそ細い号数を選択でき、その細さによって感度や飛距離が向上するという好循環が生まれています。
💪 強度比較のイメージ
エステル0.3号の強度 ≒ The ONE 0.08号の強度
↓
The ONE 0.13号 = エステル0.3号の約3倍の強度
高強度(エステルの3倍強) 詳しくはこちら
実際のユーザーインプレでも、この強度の高さは評価されています。ある釣具店のブログでは以下のような記述が見られます:
でも手で引っ張ってみて納得。強い!今までエステルやったら切れてるであろう力でも全然余裕っぽい。
ただし、重要なポイントとして、The ONEに記載されている強度は平均強度であるという点があります。これは測定した数値の平均値を強度として記載しているため、実際に使用して表記強度よりも弱いと感じることが少ないということです。
一方で、一部の製品では最大強度が記載されているため、実際に使うと表記より弱く感じることがあります。この点でThe ONEは誠実な表記をしていると言えるでしょう。
ただし、この強度は直線強力であり、ノット(結び目)部分ではどうしても強度が低下します。FGノットで結束した場合の強度は約90%、トリプルエイトノットの場合は約60%まで下がるとメーカーは説明しています。
価格は2,000円前後でコストパフォーマンスも良好
The ONEの実売価格は**2,000円前後(150m巻き)**となっており、革新的な製品であることを考えると比較的リーズナブルな価格設定です。
💰 主要アジングラインの価格比較(150m巻き目安)
| 製品名 | 価格帯 | 1mあたり単価 |
|---|---|---|
| The ONE | 約2,000円 | 約13.3円/m |
| アーマードF+ PRO | 約2,500円 | 約16.7円/m |
| 一般的なエステル | 約1,000~1,500円 | 約6.7~10円/m |
| 高級PEライン | 約3,000~5,000円 | 約20~33円/m |
| シンカーアジング | 約3,500~4,500円 | 約23~30円/m |
エステルラインと比較すると高価ですが、強度が3倍以上あることを考えれば、細い号数を使えることで飛距離や感度が向上し、釣果につながる可能性を考慮するとコストパフォーマンスは悪くないと言えます。
また、超高感度で知られるシンカーアジング専用ラインと比較すれば半額程度で、取り扱いも比較的容易です。
ただし、注意すべき点として、複数のユーザーインプレで指摘されているのが耐久性の問題です。表面のコーティングが弱いため、1回の釣行でガサガサになり、毎回数メートルカットして使う必要があるという声もあります。
感度◯飛距離◯強度◯根ズレ✕素晴らしい!バックラッシュも1度も無し!欠点は表面のコーティングが弱いので!1回の釣行でガサガサに成るので、毎回少し切り捨て、コーティング剤を吹付けてます!
この点を考慮すると、実質的なコストは表示価格よりも高くなる可能性があります。PEラインのように数回の釣行で先端をカットする運用を想定しておく方が良いかもしれません。
FGノットでの結束が推奨される理由
The ONEを使用する際、メーカーはリーダーの使用を基本的に推奨しており、結束方法としてはFGノットなどの摩擦系ノットを強く勧めています。
📝 推奨ノットと結束強度
| ノット種類 | 結束強度 | 編み込み回数 | ハーフヒッチ | 難易度 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| FGノット | 約90% | 15回 | 8回(本線+リーダー一緒) | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| トリプルエイトノット | 約60% | – | – | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| オルブライトノット | 約60~70% | – | – | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
🔹なぜFGノットが推奨されるのか
FGノットが推奨される理由は、編み込む回数の力加減が関係なく、一定の強度が得られやすいからです。The ONEはモノフィラメント構造のため、表面が非常に滑らかで、簡易的な結び方では滑って抜けやすいという特性があります。
メーカーの推奨設定は:
- 編み込み回数:15回
- ハーフヒッチ:メインラインとリーダーを一緒に8回
- 編み込む力加減:PEラインと同じように強く編み込んでOK
編み込む際の力加減もPEラインと同様に強めでも問題ないとされており、普段からPEラインでFGノットを組んでいる方にとっては、特別難しいということはないでしょう。
🔹トリプルエイトノットの使い分け
ただし、全ての状況でFGノットが必須というわけではありません。時合を逃さないために急いでリーダーを付けたい場合は、トリプルエイトノットでの対応も可能です。
実際に、あるユーザーは以下のような使用経験を報告しています:
僕は3.5ノット(か、トリプルエイトノット)でやってます。これで抜けたりとかは一回もないですし、0.13号でリーダー4lb、3.5ノットで尺アジを抜き上げても何の問題もなかったです。
ただし、強度は約60%まで低下するため、大型が掛かった際のリスクは高くなります。状況に応じた使い分けが重要です。
🔹リーダーの太さの目安
リーダーの太さについては、0.08~0.13号のアルティメットモデルでは**2~2.5lb(0.5~0.6号)**が推奨されています。それ以外の号数については、公式での明確な推奨値は提示されていませんが、一般的には本線の強度を考慮して選択することになります。
リーダー材質については、フロロカーボン、ナイロン、エステルなどを状況に合わせて使い分けることが推奨されており、比重の面からはフロロカーボンが最も汎用性が高いとされています。
The ONEを実釣で使いこなすための実践的テクニックと注意点
- 感度の良さは多くのユーザーが実感している最大の魅力
- 飛距離はPEラインと同等以上で遠投に有利
- 風への耐性はエステルに劣る点が最大の弱点
- 耐久性は一般的なPEラインと同程度で過信は禁物
- リーダーは基本的に必要で直結は限定的な使用に留める
- 細さゆえの取り扱い注意点を理解して使う
- まとめ:アジングでThe ONEを最大限活かすポイント
感度の良さは多くのユーザーが実感している最大の魅力
The ONEの最大の魅力である「感度」については、実際に使用した多くのユーザーから高い評価を得ています。特に注目すべきは、エステルラインからの乗り換えユーザーが感度の向上を明確に実感しているという点です。
デュエルから2023年の新製品として登場『THE・ONE アジング』発売されてから実際使ってみて良し悪しが見えてきました。(中略)次に「感度」 一番の売り?として絶対感度と言うぐらいなので最初から期待値は高いです。 結論から言うと、飛距離ほどはビビりませんでしたw 悪くないです。普通にめっちゃいいですよ!
より詳細なインプレでは、感度の質について以下のような分析がされています:
大袈裟ではなく、 「感度は超絶良い」 と言えます。 バイトに対する感度も水中の変化を捉える感度も、今まで使っていたエステルやPEとは比べ物になりません。 とくに、遊泳力の低いベイトを捕食する時のチッやヌッといった、 小さく瞬間的なバイトもボヤけることなくクリアに伝わってきます 。 まさに「ダイレクトな感度」という表現がピッタリです!
この感度の良さは、特に以下のようなシチュエーションで威力を発揮すると考えられます:
🎯 感度が活きる釣りのシーン
✅ 小さなアタリを捉える必要がある豆アジパターン
通常のラインでは感知できない微細なアタリも、The ONEなら明確に手元に伝わります。特に0.08号や0.1号の極細モデルでは、豆アジの吸い込みさえも感じ取れるレベルの感度があるようです。
✅ テンションフォール中のバイト
フリーフォールではノー感ですが、テンションフォール中なら明確にアタリを伝えてくれます。ボトムを切る感覚も明確で、水中でジグヘッドを見失うことがありません。
✅ ボトムの変化を感じ取る必要がある場面
砂地から岩礁帯への変化、海藻の有無など、ボトムの微細な変化も手元に伝わりやすく、ポイント選定の精度が上がります。
✅ デイゲームでのシビアな状況
視覚的にラインを見ることができる日中でも、手感度の高さは大きなアドバンテージになります。ラインの動きと手元の感覚の両方で判断できるため、アタリの見逃しが減ります。
ただし、感度が高いゆえの注意点もあります。ラインとロッドの角度によってはやや糸鳴り(ノイズ)が入ることがあるようです。これは硬くて感度が良いがゆえの特性で、ロッドを立ててリトリーブすると、ラインが鋭角にトップガイドと干渉することが原因と推測されます。
気になる場合はラインコートスプレーを使用することで緩和できるという報告もありますので、試してみる価値はあるでしょう。
飛距離はPEラインと同等以上で遠投に有利
The ONEのもう一つの大きなアドバンテージが飛距離です。多くのユーザーインプレで「飛距離が伸びた」という報告が目立ちます。
まずは売りの一つとして挙げられている「飛距離」 今までPEやエステル使ってきましたが、それと比較するとビックリするぐらい伸びてます! 段違い!常夜灯無くなかなかラインが見えづらい状況でキャスト後これぐらいやろうとサミングしたら(飛距離の)伸びしろがまっだまだあってビビりましたw
飛距離が伸びる理由は複数の要因が組み合わさっています:
🚀 飛距離が伸びる理由の分析
- ラインが極細で空気抵抗が少ない
- 同強度のエステルと比較して約3分の1の太さ
- キャスト時の空気抵抗が劇的に減少
- 表面が非常に滑らかでガイド抜けが良い
- モノフィラメント特有のツルツルとした表面
- ガイドとの摩擦抵抗が最小限
- ライン自体の張りがあり放出性が良い
- スプールからの放出時に糸グセが少ない
- トラブルが少なく安定したキャストができる
- 軽量ジグヘッドでもスムーズに飛ぶ
- 0.6g以下の軽量ジグヘッドでも問題なく使用可能
- 軽いリグほど恩恵を受けやすい
実際のユーザー体験では、エステル0.3号からThe ONE 0.13号に巻き替えた場合でも、明らかに飛距離が伸びたという報告があります。これは号数が細くなったことに加え、ライン表面の滑らかさの影響が大きいと考えられます。
また、過去に極細ラインを使用した経験のあるユーザーからは以下のような興味深いコメントも:
僕が過去にアジングで使った 一番細いラインは、 鮎用ラインの 0,05号になります。(中略)すると、 0,6gのジグヘッドが 2gのジグヘッド並みに ビューンと飛んで行ったり、 風や潮の影響をあまり受けずに 軽いジグヘッドが素早く沈むなど、 衝撃の使用感でした。
この経験談から、The ONEも同様の飛距離向上効果が期待できることがわかります。
📊 飛距離向上の実感度(ユーザーインプレより推測)
| 比較対象 | 飛距離の伸び | 実感度 |
|---|---|---|
| エステル0.3号 vs The ONE 0.13号 | 2~3m程度 | ★★★★☆ |
| PE0.3号 vs The ONE 0.3号 | 1~2m程度 | ★★★☆☆ |
| エステル0.3号 vs The ONE 0.2号 | 3~5m程度 | ★★★★★ |
ただし、風速1~2m程度までの微風であれば問題ありませんが、強風時はラインが軽いことが逆にデメリットになることもあります。この点については次の項目で詳しく解説します。
風への耐性はエステルに劣る点が最大の弱点
The ONEの数少ない弱点の一つが風への耐性の低さです。これは比重0.97という軽いライン特性に起因する構造的な問題と言えます。
一つは「風には弱い」 エステルは比重が重い(1.35~1.38)。ザ・ワンは比重が軽い(0.97前後)。 今までエステルと比較することが多く、エステルよりも優れてると言ってきましたがここはエステルには勝てないかなぁ~。
🌪️ 風の影響度合いの比較
| 風速 | The ONEの使用感 | エステルとの比較 |
|---|---|---|
| 無風~1m | 全く問題なし | ◎ The ONEの方が有利 |
| 1~3m | やや影響を感じる | △ ほぼ互角 |
| 3~5m | 操作感が薄れる | × エステルの方が圧倒的に有利 |
| 5m以上 | 使用困難 | × エステル推奨 |
風の影響を受けやすい理由は、ラインが水面に浮きやすく、風によって煽られやすいためです。特に横風が強い状況では、キャスト後にラインがどんどん流され、ジグヘッドの位置把握が困難になります。
メーカー側は「比重は軽いけどその分、糸自体が細いので影響受けづらい」という見解を示していますが、実際のフィールドテストでは、風速3~5mの横風では操作感も薄れて何やっているか分かりづらかったという報告もあります。
🔧 風対策の実践テクニック
とはいえ、風が吹いている全ての状況で使えないわけではありません。以下のような対策を講じることで、ある程度風の影響を軽減できます:
✅ ラインを水面に着けてしまう
キャスト後、竿先を水面近くまで下げてラインを水に沈めることで、風の影響を受ける部分を最小限にできます。多少の横風があっても、この方法なら使えるという報告があります。
✅ リトリーブスピードを上げる
糸ふけが出やすい状況では、リトリーブスピードをやや速めにすることで、ラインのテンションを保ちやすくなります。
✅ ジグヘッドの重量を上げる
通常より0.2~0.5g重いジグヘッドを使用することで、沈下速度が速くなり、ラインの影響を受けにくくなります。
✅ 風裏のポイントを選ぶ
無理に風の強いエリアで使わず、風が当たりにくいポイントを選択することも重要です。
一般的には、アジングに行く気になれないレベルの強風であればそもそも釣りに行かない方が賢明ですし、微風程度であればThe ONEでも十分対応可能です。ただし、エステルの方が風に対して強いのは事実なので、状況に応じてラインを使い分けるという選択肢も持っておくべきでしょう。
耐久性は一般的なPEラインと同程度で過信は禁物
The ONEの耐久性については、一般的なPEラインと同程度と考えておくのが無難です。モノフィラメントだからといって特別に耐摩耗性が高いわけではありません。
The ONE アジングはモノフィラメントですが摩耗に強いわけではなく、 耐摩耗性は一般的なPEラインと同程度 です。 そのため、極細号数は防波堤に立てかけたり、車のシートに擦ったりすると傷が入り、切れてしまいます。
特に問題となるのが表面のコーティングの弱さです。複数のユーザーから、使用後すぐに表面がガサガサになるという報告が寄せられています。
⚠️ 耐久性に関する主な指摘
| 問題点 | 発生状況 | 対策 |
|---|---|---|
| 表面のガサガサ化 | 1回の釣行後 | 毎回3~10mカットする |
| 毛羽立ち | 魚とのやり取り後 | 先端部分を頻繁にチェック |
| 糸ヨレ | 使用中(特に太い号数) | ドラグ設定を見直す |
| 縮れ・扁平化 | スプール内部まで | 前作アーマードよりは改善 |
飛距離バツグン。 ただスグにザラザラになる…ので消費量が… 1回に30mくらいしか巻かないからまぁイイけど。
前作のアーマードFシリーズは耐久性に大きな問題があったようで、使い始めて数時間程度で縮れやきし麺のような扁平化が発生していました。The ONEではメーカーがこの点を改良したと説明していますが、それでも1回の釣行ごとに3~10mカットする運用が推奨されるようです。
🛡️ 耐久性を高めるための実践テクニック
- ラインコートスプレーの活用
- 使用前後にシリコン系のラインスプレーを吹き付ける
- 表面の保護と滑りの維持に効果的
- 定期的な先端カット
- キャスト時に指を掛ける部分は特に痛みやすい
- 5回程度の釣行に1度は数メートルカット
- 保管方法の工夫
- 直射日光を避けて保管
- 高温多湿を避ける
- 糸巻き量の調整
- 頻繁にカットする前提で、やや多めに下巻きを入れる
- 常に新しい部分を使えるようにする
また、根ズレへの弱さも認識しておく必要があります。テトラ帯や岩礁帯で使用する場合は、リーダーを長めに取るか、そもそも使用を避けた方が無難かもしれません。
おそらく、The ONEは障害物のない砂地やオープンウォーターでのアジングに最も適したラインと言えるでしょう。
リーダーは基本的に必要で直結は限定的な使用に留める
The ONEの使用において議論になるのが、リーダーの要否です。メーカーはリーダーレス(直結)での使用も可能としていますが、実際のフィールドでの使用を考えると、基本的にはリーダーを使用することを推奨します。
メーカーさんはリーダー無しでも使用可能と言われてますが、できればつけてください。いや、絶対つけるべきですw ここは今まで通りのPEやエステルと一緒です。
🎣 リーダーの要否判断基準
| 釣り場の状況 | 直結 | リーダーあり |
|---|---|---|
| 砂地・オープンウォーター | △ 条件付きで可 | ◎ より安心 |
| テトラ・岩礁帯 | × 非推奨 | ◎ 必須 |
| 常夜灯周り・豆アジ | ○ 可能性あり | ◎ 推奨 |
| ボトム攻略 | × 不可 | ◎ 必須 |
| 大型狙い | × 不可 | ◎ 必須 |
🔹直結が可能なケース
メーカーや一部ユーザーが直結を推奨している状況は以下のような限定的なケースです:
✅ 常夜灯周りの豆アジ釣り
- 表層~中層の釣りが中心
- ボトムや障害物に触れる可能性が低い
- 直結による感度向上のメリットが大きい
✅ 砂地のオープンウォーター
- 根ズレのリスクが極めて低い
- ジグヘッド単体での釣り
アルティメットモデル(0.08~0.13号)は、その細さも相まって直結での可能性を広げてくれます。リーダーを取り除くことにより、驚異的に感度が上昇し情報量が増えるという利点があります。
あるユーザーは、リーダーレスと50cmのフロロリーダーを比較したところ、感度はほとんど変わらなかったと報告しています。これは、The ONEの伝達力が非常に高いため、リーダーを入れても感度低下が少ないことを示しています。
🔹リーダーが必要なケース
一方で、以下のような状況ではリーダーは必須です:
❌ ボトムを攻める釣り
- 根ズレのリスクが高い
- 海藻や岩に触れる可能性がある
❌ 大型魚が混じる可能性がある場合
- セイゴやメバルなどのゲスト
- 尺アジ以上の大型アジ
❌ ジグヘッドを丸呑みされる可能性がある場合
- アジの歯でメインラインが切られるリスク
❌ 根掛かりが頻繁に発生する場所
- 根掛かり回収時にメインラインが切れるリスク
特に注目すべきは、根掛かり時の切れ方です。リーダーを使用していない場合、理論上は結節部の強度が最も低くなるため、そこから切れることが想定されますが、急激なショックに関しては違う場所に負荷がかかり、結束部でないところから切れることがあるとメーカーも注意喚起しています。
つまり、根掛かりを切ろうとして強く引いた際に、FGノット部分ではなく、手元に近い部分からプチッと切れてしまう可能性があるということです。これではせっかくのFGノットが無駄になってしまいます。
細さゆえの取り扱い注意点を理解して使う
The ONEの極細設計は大きなメリットですが、同時に取り扱いの難しさも生み出しています。特に0.08号や0.1号といったアルティメットモデルは、扱いがシビアです。
📌 取り扱い時の主な注意点
🔸 糸巻き時の難しさ
最初に直面する問題が、下巻きの調整の難しさです。
「下巻きムズイ!!!!!!!」自分で糸巻きする方は気を付けてくださいw 「細い」メリットはあるものの釣りする前に難点発見か…。 下巻きするのは良いんですがここまで細い糸を巻いたことが無いのでこれぐらいかな?と思っていざ巻くと大体少ないことが多かったですw
細すぎるため、150m全部巻いてもスプールに十分な量が巻けているように見えず、下巻きの色が透けて見えてしまうこともあります。初めて使う方は「本当に150m巻けているのか?」と不安になるかもしれませんが、実際には問題なく巻けているので安心してください。
自信がない場合は、釣具店で糸巻きサービスを利用するのが確実です。The ONEの糸巻きに慣れた店員さんなら、適切な下巻き量で巻いてくれるでしょう。
🔸 ノット時の注意
FGノットを組む際も注意が必要です:
締め込むときに指に食い込んで痛い(細くて指切れそう怖い)しそもそも締め込みにくい気もする。 しかも組んでる最中に爪とかに当たって擦れるとちょっとささくれます。そうなったらやり直し。もう最悪。時間返して欲しい。
特に0.08号や0.1号は、組んでいる最中に爪や指に当たっただけでささくれることがあります。夜間にノットを組むのは特に困難で、ヘッドライトなどでしっかりと照らしながら慎重に作業する必要があります。
🔸 使用中の注意
- 摩擦に弱い:防波堤の壁や車のシートなどに擦ると簡単に傷が入る
- 手で引っ張るだけで切れる:0.08号は本当に髪の毛レベルの細さ
- 糸ヨレが発生しやすい:ドラグを緩めすぎると捻れが発生
- キャスト時の指掛け部分が痛みやすい:5回程度の使用でカット推奨
🔸 保管時の注意
- 直射日光を避ける
- 高温多湿を避ける
- 巻いたまま長期保管しない(巻き癖がつく)
💡 初心者への推奨号数
これらの注意点を考慮すると、初めてThe ONEを使う方は0.13号か0.2号から始めることを強く推奨します。0.08号や0.1号は、ある程度ライトゲームの経験があり、極細ラインの扱いに慣れている方向けと言えるでしょう。
まとめ:アジングでThe ONEを最大限活かすポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- The ONEはポリエチレンのモノフィラメント構造により「絶対感度」を実現した革新的なアジングライン
- 比重0.97で浮くラインだが、極細設計により表面張力を突破しPEより沈みやすい特性を持つ
- エステルラインと比較して約3.3倍の強度を持ち、同強度でより細い号数を選択できる
- 価格は2,000円前後で、革新的な製品としてはコストパフォーマンスが良好
- ラインナップは0.08号から0.4号までの6種類で、アルティメットモデルとストロングモデルに分類される
- リーダーとの結束はFGノットが推奨され、編み込み15回、ハーフヒッチ8回が基本
- 感度の良さは多くのユーザーが実感しており、エステルからの乗り換えでも明確な向上が感じられる
- 飛距離はPEライン同等以上で、特に軽量ジグヘッドでの遠投性能が向上する
- 風への耐性は比重の軽さから限定的で、風速3m以上ではエステルラインに劣る
- 耐久性は一般的なPEライン程度で、1回の釣行後に3~10mカットする運用が推奨される
- 表面のコーティングが弱く、使用後すぐにガサガサになるため頻繁なメンテナンスが必要
- リーダーは基本的に必要で、直結は常夜灯周りの豆アジ釣りなど限定的な状況のみ推奨
- 極細号数は取り扱いがシビアで、糸巻き時やノット時に特別な注意が必要
- 初心者は0.13号か0.2号から始めることで、扱いやすさと性能のバランスが取れる
- 砂地やオープンウォーターでの使用に最適で、テトラや岩礁帯では慎重な運用が求められる
- 前作アーマードFシリーズの耐久性問題は改善されているが、完全には解消されていない
- ラインコートスプレーの使用で耐久性向上と糸鳴り軽減の効果が期待できる
- エステルラインとPEラインの良い部分を組み合わせたような特性を持つハイブリッドライン
- The ONEの登場により、アジングラインの勢力図が大きく変わる可能性を秘めている
- 状況に応じてエステルやPEと使い分けることで、より効果的なアジングが展開できる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- The ONE® アジング – 釣具の総合メーカー デュエル
- FISHING TACKLE STORE つり具 山陽 SANYO
- The ONE アジングをインプレ。”絶対感度”に偽りなし! | TSURI HACK
- Amazon.co.jp: DUEL(デュエル)The ONE アジング
- モノフィラメントPFライン「The ONE アジング」インプレ | 31ippoの日常
- 【衝撃の細さ】The ONEの登場でアジングラインの勢力が一気に変わるかもしれない
- 【楽天市場】the one アジングの通販
- DUEL The ONE ザ ワン アジング 150m巻 – Yahoo!ショッピング
- 馬鹿の知恵は後から!:The ONE アジング インプレ
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