「カーディフ」といえばシマノのトラウトロッドシリーズとして有名ですが、実はアジングでも驚くほど使えるという話をご存知でしょうか。トラウト用として設計されたロッドやリールが、なぜ海のアジ釣りで活躍するのか。その理由は、超軽量ルアーへの対応力と繊細なティップワークにあります。
ネット上では「カーディフAXでアジングしてます」「カーディフCI4+が最高」といった声が多数見られます。トラウトゲームを楽しんでいる方が、そのタックルをそのまま流用してアジングデビューするケースも増えているようです。本記事では、カーディフシリーズをアジングで使う際の選び方から、実際の使用感、注意点まで徹底的に解説していきます。
この記事のポイント |
---|
✓ カーディフのトラウトロッドがアジングに流用できる理由と相性の良いモデル |
✓ カーディフAXやエリアリミテッドの海での使用における実践的なメリット |
✓ カーディフCI4+やXRリールのアジング適性と番手の選び方 |
✓ トラウトロッドとアジング専用ロッドの違いと使い分けのコツ |
カーディフシリーズをアジングで使う際の選択肢と特徴
- カーディフのトラウトロッドはアジングに流用可能
- カーディフAXがアジングで人気の理由
- カーディフエリアリミテッドの海での使用について
- カーディフCI4+リールがアジングに最適な理由
- カーディフXRの海水対応について
- ロッドの硬さと長さの選び方
カーディフのトラウトロッドはアジングに流用可能
シマノのカーディフシリーズは本来エリアトラウトや渓流向けに開発されたロッドですが、アジングへの流用は十分に可能です。その理由は、両者のターゲットとルアーウェイトの共通性にあります。
エリアトラウトでは0.5~5g程度のスプーンやミノーを使用し、アジングでは1~5g程度のジグヘッドやプラグを扱います。このルアーウェイトの重なりが、トラウトロッドをアジングに転用できる最大の要因となっています。特にカーディフシリーズは軽量ルアーへの対応力に優れ、繊細なアタリを感じ取れる感度を持ち合わせているため、アジングとの親和性が非常に高いのです。
ある釣り人のブログでは、次のような記述が見られます。
トラウトロッドを流用することについて不安は全くありません!メバリングも問題なくできてましたし、長さは無いですがガイド経とガイド数を鑑みるに、アジング専用ロッドより飛ばないということは無いと思います。
<cite>出典:アジングデビュー計画中♪♪タックルの妄想が止まらない!!</cite>
この意見からも分かるように、実際にトラウトロッドをアジングに使用している釣り人は少なくありません。ガイド径やガイド数が適切であれば、専用ロッドと遜色ない飛距離も期待できるようです。
📊 トラウトロッドとアジングの共通点
要素 | エリアトラウト | アジング |
---|---|---|
ルアーウェイト | 0.5~5g | 1~5g |
ロッドの硬さ | XUL~UL | UL~L |
求められる感度 | 極めて高い | 極めて高い |
ティップの繊細さ | 必須 | 必須 |
ただし、すべてのトラウトロッドがアジングに適しているわけではありません。5~6フィート台の短めのロッドは取り回しが良い反面、遠投には不向きです。アジングでは6~7フィートのロッドが主流となるため、やや長めのトラウトロッドを選ぶと良いでしょう。
また、トラウトロッドは基本的に淡水用として設計されているため、海水対応についても注意が必要です。使用後は真水でしっかり洗浄し、定期的なメンテナンスを心がけることで、長く使い続けることができます。
カーディフAXがアジングで人気の理由
カーディフAXは、シマノのトラウトロッドの中でもミドルクラスに位置する製品で、コストパフォーマンスの高さから多くの釣り人に支持されています。このロッドがアジングで人気を集めている理由は、その設計思想と実売価格のバランスにあります。
カーディフAXには「ハイパワーX」と呼ばれるブランクス強化技術が採用されており、軽量ながらもパワーロスの少ない設計となっています。さらに「ファーストテーパー」のアクションを持つモデルが多く、これがアジングに絶妙にマッチするのです。
ある釣り人のレビューによると:
カーディフAXはバットがある分、ロッドの反発を活かしてルアーを投げることができます。鋭く低弾道で飛距離も出せますし、キャストの最中にティップの状態をしっかり感じ取ることができます!
<cite>出典:【トラウトロッドレビュー】まことの相棒!カーディフAX S62SUL-Fは買って損のない傑作トラウトロッド</cite>
この「バットの強さ」は、アジングにおいても重要な要素です。30cm級のアジがヒットした際、バットがしっかりしていれば安心してやり取りができます。また、キャストの際にもロッドのパワーを活かした飛距離が期待できるため、沖のポイントを狙うキャロライナリグなどでも活躍します。
🎣 カーディフAXの主な特徴
- チタンATガイド搭載:軽量で感度が高い
- スパイラルX+ハイパワーX:ねじれに強く、キャスト精度向上
- コルクグリップ:握りやすく質感が良い
- 実売価格2万円前後:ミドルクラスとしては手頃
特にS62SUL-F(6.2フィート、UL)のような番手は、アジングでジグ単を扱う際にちょうど良い硬さと長さを持っています。0.7~6gのルアーウェイトに対応しているため、1g前後のジグヘッドから、やや重めのキャロやメタルジグまで幅広くカバーできます。
カーディフAXは「トラウトロッドにしては硬め」という評価も見られますが、これがアジングでは逆にメリットとなります。柔らかすぎるロッドではアタリを弾きやすくなりますが、適度な張りがあることで、しっかりとフッキングに持ち込むことができるのです。
一般的には、エリアトラウトとアジングの両方を楽しみたい方にとって、カーディフAXは「一本二役」として非常に優秀な選択肢と言えるでしょう。
カーディフエリアリミテッドの海での使用について
カーディフエリアリミテッドは、シマノのトラウトロッドの最高峰に位置する製品です。軽量・高感度を追求したハイエンドモデルであり、その性能はアジングにおいても魅力的に映るかもしれません。しかし、海での使用には慎重な判断が必要です。
エリアリミテッドは主に管理釣り場や渓流での使用を想定して設計されており、海水への耐性については明確な保証がありません。Yahoo!知恵袋などでも、このロッドを海で使用することについて質問が見られます。
カーディフエリアリミテッドを海釣りに使うのはおかしいですか?とにかくこのロッドの見た目が好きで、アジングやメバリング、ロックフィッシュなど小魚に使いたいと考えています。
<cite>出典:カーディフエリアリミテッドを海釣りに使うのはおかしいですか?</cite>
この質問に対する回答では、「使うこと自体は可能だが、メーカーの想定外の使い方であることを理解した上で自己責任で」という趣旨のアドバイスが多く見られました。
⚠️ エリアリミテッドを海で使う際の注意点
項目 | 詳細 |
---|---|
海水対応 | 明確な保証なし |
破損リスク | 想定外の使用のため保証対象外の可能性 |
メンテナンス | 使用後の徹底した洗浄が必須 |
価格 | 高額なため破損時のダメージが大きい |
実際のところ、エリアリミテッドの性能自体はアジングに十分対応できるものです。S62SULなどのモデルは、1~3g程度のジグヘッドを扱うのに最適な硬さとアクションを持っています。超高感度のSMTチューブラーティップは、アジの繊細なアタリも逃しません。
ただし、価格が4~5万円前後する高級ロッドであることを考えると、海での使用は慎重にならざるを得ません。堤防での釣りであっても、潮風による塩害や不意の破損リスクは常に存在します。
おそらく、見た目の美しさとスペックに惹かれてエリアリミテッドを検討する方は多いかもしれませんが、実用性とコストを考えれば、カーディフAXやソアレといった「海での使用を想定した製品」を選ぶ方が安心でしょう。
とはいえ、「どうしてもエリアリミテッドでアジングをやりたい」という強い思いがあるなら、それも一つの選択です。釣りは楽しむものですから、自分が気に入った道具を使うことで釣りのモチベーションが上がるなら、それも正解と言えるかもしれません。
カーディフCI4+リールがアジングに最適な理由
ロッドだけでなく、カーディフシリーズのリールもアジングで高い評価を得ています。特にカーディフCI4+は、トラウト用リールでありながらアジングでの使用実績が豊富です。
カーディフCI4+の最大の特徴は、その軽量性と巻き心地の良さにあります。1000番クラスのリールで170g前後という自重は、長時間の釣行でも疲れにくく、感度の向上にも寄与します。
ある釣り人のブログでは、次のような評価が見られました。
カーディフci4 1000S。ゆるり的には有りです。まぁソアレci4より価格も高いし、淡水のリールなんでわざわざカーディフを選ぶ必要がないんですが。笑 170gで軽量、巻き感度が非常に良さそう。
<cite>出典:コルト用アジングリールを全部触ってみた!ソアレci4が素晴らしい。</cite>
この記述からも分かるように、カーディフCI4+は性能面では申し分ないものの、アジング専用であればソアレCI4+という選択肢もあります。ただし、トラウトとアジングの両方を楽しみたい場合、カーディフCI4+一台で済ませられるというメリットは大きいでしょう。
🎣 カーディフCI4+とソアレCI4+の比較
モデル | 自重 | 主な用途 | 海水対応 | 実売価格 |
---|---|---|---|---|
カーディフCI4+ 1000S | 約170g | トラウト | △ | 2.5~3万円 |
ソアレCI4+ 2000SSPG | 約160g | アジング | ○ | 2.5~3万円 |
カーディフCI4+を選ぶ最大のメリットは、「エリアドラグ」と呼ばれる繊細なドラグ調整機能です。実用ドラグ範囲内で、よりシビアなドラグ設定が可能となっており、これはアジングにおいても口切れ防止に役立ちます。
また、コルクノブが標準装備されている点も見逃せません。ソルト用リールでコルクノブが付いているものは少ないため、この質感の良さを求めてカーディフCI4+を選ぶアングラーもいるようです。
ただし、カーディフCI4+は基本的に淡水用リールです。海で使用する場合は、釣行後の徹底的な洗浄が不可欠となります。真水でリール全体を洗い流し、特にドラグ部分やハンドル周りの塩を丁寧に落とす必要があります。
推測の域を出ませんが、カーディフCI4+を長期間海で使用し続けると、内部のベアリングやドラグワッシャーに塩が侵入し、動作不良を起こす可能性もあります。メンテナンスに自信がない方は、最初から海水対応を謳っているソアレやヴァンキッシュを選ぶ方が無難かもしれません。
カーディフXRの海水対応について
2023年に発売されたカーディフXRは、カーディフCI4+の後継モデルとして登場しました。このリールについて、海水での使用を検討している方も多いようです。
カーディフXRの大きな特徴の一つが、「コアプロテクト」もしくは「Xプロテクト」という防水機構の搭載です。これにより、従来のカーディフCI4+よりも防水性能が向上しています。
ある情報サイトでは、次のように説明されています。
18カーディフCI4+のラインナップは1000S・1000HGS・C3000MHGの3種類。1000番台はエリアトラウト用、C3000MHGは本流でのウェーディングスタイル使用を想定しているとのこと。ということで、1000S・1000HGSはコアプロテクト、C3000MHGはXプロテクトという、それぞれ使用環境に合わせた防水機構を搭載しています。
<cite>出典:18カーディフCI4+が誕生!ソルト対応でアジングやメバリングにも使える!?</cite>
この防水機構により、従来モデルよりも水への耐性が高まっていることが伺えます。ただし、「ソルト対応」と明記されているわけではない点には注意が必要です。
💡 カーディフXRの主な仕様
- 防水機構:コアプロテクト/Xプロテクト搭載
- ドラグ音:トラウト専用の静音設計
- 重量:170g前後(番手による)
- カラー:グリーンとゴールドの高級感あるデザイン
カーディフXRを海で使用している実例も、ネット上では散見されます。特にメバリングやアジングといったライトソルトゲームでの使用報告が多いようです。防水性能が向上したとはいえ、使用後のメンテナンスは欠かせません。
一般的には、リールの防水性能は「水の侵入を完全に防ぐ」ものではなく、「侵入を遅らせる」「侵入量を減らす」程度のものと理解しておくべきでしょう。したがって、海での使用後は必ず真水で洗浄し、定期的にグリスアップなどのメンテナンスを行うことが推奨されます。
カーディフXRのドラグ音については、トラウト釣りを意識した「金属的なリリリリン」という心地よい音色が特徴です。この音がアジングでも楽しめるという声もありますが、好みは分かれるところでしょう。
ロッドの硬さと長さの選び方
カーディフシリーズをアジングで使う際、最も重要なのがロッドの硬さと長さの選択です。トラウトロッドの硬さ表記とアジング専用ロッドでは、基準が微妙に異なるため注意が必要です。
📏 ロッドの硬さ比較表
表記 | トラウトロッドでの用途 | アジングでの適性 |
---|---|---|
XXUL | 0.3~1g程度のマイクロスプーン | × 柔らかすぎる |
XUL | 0.5~2g程度の軽量スプーン | △ ジグ単のみならOK |
SUL | 1~3g程度のスプーン | ○ ジグ単に最適 |
UL | 2~5g程度のスプーン・ミノー | ◎ ジグ単~軽めのキャロまで |
L | 3~7g程度の重めルアー | ○ キャロ・プラグに最適 |
トラウトロッドの硬さ表記は、一般的にアジング専用ロッドよりも柔らかめの基準となっています。例えば、トラウトロッドのULクラスは、アジング専用ロッドのUL~Lクラスに相当すると考えて良いでしょう。
ある専門サイトでは、次のような説明がありました。
トラウトロッドはXUL、SUL、ULが基本の硬さになります。1~2グラムのルアーでSULをベースに選ぶのが一般的です。対してアジングロッドの硬さはUL、L、MLが基本の硬さになります。Lクラスが基準となりますので、トラウトロッドと比べると少し硬いロッドということになります。
<cite>出典:アジングでトラウトロッドを流用できる?メリットやおすすめロッド3選も紹介</cite>
この違いを理解した上で、自分の釣りスタイルに合った硬さを選ぶことが重要です。ジグ単メインであればSUL~ULクラス、キャロやプラグも使いたいならUL~Lクラスが適しています。
🎯 釣りスタイル別おすすめ番手
- 港湾部のジグ単メイン:SUL~UL、6~6.5フィート
- 堤防からの遠投も視野:UL~L、6.5~7フィート
- プラグやキャロ多用:L、6.5~7フィート
長さについては、トラウトロッドは5~6フィート台が中心ですが、アジングでは6~7フィートが主流です。カーディフシリーズでアジングに使うなら、6フィート以上のモデルを選ぶと良いでしょう。短すぎると飛距離が出にくく、長すぎると取り回しが悪くなります。
おそらく、初めてトラウトロッドをアジングに流用する方は、まず6.2フィート前後のULクラスから始めるのが無難かもしれません。この長さと硬さなら、ほとんどのアジングシーンに対応できます。
カーディフをアジングで使う際の実践的なポイントと注意事項
- 1g前後のジグヘッドに最適なモデル
- バットのパワーがアジングで活きる場面
- リールの番手選びは1000番か2000番か
- トラウトロッドとアジング専用ロッドの違い
- カーディフで狙えるアジのサイズ
- メンテナンスと海水対応の注意点
- まとめ:カーディフでアジングを楽しむために知っておくべきこと
1g前後のジグヘッドに最適なモデル
アジングの基本であるジグ単(ジグヘッド+ワーム)は、通常0.6~2g程度の重さのものを使用します。この重量帯を快適に扱えるカーディフのモデルを見極めることが、釣果を左右する重要なポイントとなります。
1g前後のジグヘッドを扱う際に求められるのは、軽量ルアーを投げられるキャスト性能と、繊細なアタリを感じ取れる感度です。カーディフシリーズの中では、SULからULクラスのロッドがこの条件を満たしています。
🎯 1gジグヘッドに最適なカーディフモデル
モデル | 番手 | ルアーウェイト | 適性度 |
---|---|---|---|
カーディフAX | S62SUL-F | 0.7~6g | ◎ |
カーディフAX | S56XXUL | 0.5~4g | ○ |
カーディフエリアリミテッド | S62SUL | 0.5~5g | ◎ |
カーディフXR | 60SUL | 0.7~6g | ◎ |
これらのモデルは、1gジグヘッドを投げる際に「重さを感じながら投げられる」という点で優れています。軽すぎるXXULクラスでは、逆にルアーの重みを感じにくく、キャストが難しくなることもあります。
実際の釣り場では、風や潮の流れによって使用するジグヘッドの重さを調整する必要があります。無風の港湾部なら0.6~1g、風が強い日や潮が速い場所では1.5~2gと使い分けることになるでしょう。SUL~ULクラスのロッドなら、この範囲を全てカバーできます。
また、カーディフのロッドはティップの感度が非常に高いため、ジグヘッドが着底したタイミングや、アジが吸い込んだ瞬間の小さなアタリも明確に手元に伝えてくれます。この感度の高さは、トラウトロッドならではの特徴と言えるでしょう。
推測の域を出ませんが、カーディフAXのS62SUL-Fは、1gジグヘッドを扱う際に最もバランスが良いモデルの一つかもしれません。適度なバットパワーがあるため、やや重めのジグヘッドでも十分対応できます。
ジグ単での釣りは、アジングの醍醐味とも言える釣り方です。軽量ジグヘッドをゆっくりとフォールさせ、アジが吸い込む瞬間のコツンというアタリを感じ取る。この繊細な釣りに、カーディフの感度の高さが大いに役立つはずです。
バットのパワーがアジングで活きる場面
カーディフシリーズの特徴の一つが、トラウトロッドにしては「バットにパワーがある」という点です。この特性は、アジングにおいて意外な場面で威力を発揮します。
一般的なトラウトロッドは、ロッド全体が均一に曲がる「胴調子」が主流です。しかし、カーディフには「ファーストテーパー」や「エクストラファーストテーパー」と呼ばれる、ややバットが残るアクションのモデルが存在します。
ファーストテーパーのトラウトロッドのメリットは…キャストフィールとファイト中のロッドの粘りの向上です。(中略)カーディフAXはバットがある分、ロッドの反発を活かしてルアーを投げることができます。
<cite>出典:【トラウトロッドレビュー】まことの相棒!カーディフAX S62SUL-Fは買って損のない傑作トラウトロッド</cite>
このバットパワーが活きる場面をいくつか挙げてみましょう。
⚡ バットパワーが活きる具体的なシーン
- キャロライナリグでの遠投
- 10g前後のシンカーを使う際、バットパワーがないと投げにくい
- カーディフのUL~Lクラスなら、しっかりロッドを曲げて遠投可能
- 30cm超のアジとのファイト
- 良型アジは引きが強く、柔らかすぎるロッドでは取り込みに時間がかかる
- バットが残ることで、安定したやり取りができる
- プラグの使用
- 水を受けるプラグは、巻き抵抗がある
- バットパワーがあれば、プラグの動きを殺さずにリトリーブできる
- 風が強い日のキャスト
- 風に負けないキャストには、ロッドのパワーが必要
- ティップだけでなくバットも使えると、風を切るキャストが可能
特に注目したいのが、大型アジとのファイトです。アジは20cmクラスまではそれほど強い引きをしませんが、25~30cmを超えてくると別物の引きを見せます。このサイズになると、バットのパワーがないロッドでは取り込みに苦労するかもしれません。
ある釣り人の体験談では:
大きな魚とのファイト中にもバットが粘ってくれるのでやり取りが楽です!エリアトラウトでは40ちょいの魚が最大なので、あまり参考になりませんが、シーバスなら60弱を楽に寄せてこれたので、パワーは充分だと思います。
<cite>出典:【トラウトロッドレビュー】まことの相棒!カーディフAX S62SUL-Fは買って損のない傑作トラウトロッド</cite>
60cm近いシーバスを取り込めたという実績は、アジング用としては十分すぎるパワーと言えるでしょう。30~40cmのアジであれば、まったく問題なく取り込めるはずです。
ただし、バットパワーがあるということは、その分ロッドに「張り」があるということでもあります。極端に柔らかいロッドを好む方には、やや硬く感じられるかもしれません。これは好みの問題なので、実際に手に取って曲がり具合を確認するのが理想的です。
リールの番手選びは1000番か2000番か
カーディフシリーズのリールを選ぶ際、多くの方が迷うのが「1000番と2000番、どちらを選ぶべきか」という点です。この選択は、釣りのスタイルや使用するラインによって変わってきます。
🎣 番手選びの基準
番手 | 特徴 | 向いている釣り方 |
---|---|---|
1000番 | 軽量・コンパクト | 近距離のジグ単メイン |
2000番 | 糸巻き量が多い | 遠投・キャロ多用 |
カーディフCI4+やカーディフXRの1000番クラスは、非常にコンパクトで軽量です。自重は165~175g程度となり、6フィート前後のロッドとのバランスが絶妙です。港湾部での近距離アジングであれば、この番手で十分でしょう。
一方、2000番クラスは糸巻き量が多く、PEライン0.4号なら150m程度巻くことができます。遠投を多用する釣りや、キャロライナリグを多く使う場合は、2000番の方が安心感があります。
重要なのは、「C」表記の理解です。シマノのリールで「C2000」という表記を見ることがありますが、これは「コンパクト」の略で、ボディは1000番サイズながらスプールは2000番サイズという意味です。
スプール表記の2000C(ダイワ)やC2000(シマノ)の「C」は「コンパクト」の意味で、1000番ボディに2000番クラスのスプールを乗っけましたよって意味です。
<cite>出典:アジング用リール カーディフC2000SS</cite>
つまり、C2000番を選べば、軽量性と糸巻き量の両立が可能になるわけです。アジングでは、この「C」表記の番手が非常に使いやすいと言われています。
💡 ラインによる番手の選び方
- エステルライン0.3号メイン:1000番で十分
- PEライン0.3~0.4号メイン:C2000番が最適
- フロロカーボン3lb前後:2000番が無難
エステルラインは伸びが少なく感度に優れますが、強度はやや劣ります。近距離のジグ単がメインなら、エステル+1000番という組み合わせが軽快で扱いやすいでしょう。
PEラインは強度があり遠投にも向きますが、風に弱いという欠点があります。それでもトータルバランスを考えるとPE+C2000番という組み合わせが、多くのシチュエーションに対応できるため、おすすめです。
おそらく、カーディフのリールを初めて購入するなら、汎用性の高いC2000番から始めるのが無難かもしれません。後から1000番を追加して使い分けることも可能です。
トラウトロッドとアジング専用ロッドの違い
カーディフなどのトラウトロッドとアジング専用ロッドには、いくつかの明確な違いがあります。これらの違いを理解した上で、自分のスタイルに合った選択をすることが重要です。
📊 トラウトロッドとアジング専用ロッドの比較
項目 | トラウトロッド | アジング専用ロッド |
---|---|---|
設計思想 | 管理釣り場・渓流用 | 海でのアジ狙い専用 |
ロッド長 | 5~6ft台中心 | 6~7ft台中心 |
硬さ表記 | 柔らかめ基準 | やや硬め基準 |
ガイド設計 | 小口径多数 | 中口径で飛距離重視 |
耐塩性 | 保証なし | 海水対応 |
価格帯 | 幅広い | 比較的手頃 |
最も大きな違いは、ロッドの長さでしょう。トラウトロッドは取り回しを重視して5~6フィート台が中心ですが、アジング専用ロッドは飛距離を考慮して6~7フィート台が主流です。
ある専門サイトでは、この違いについて次のように説明しています。
アジングロッドは6フィートから7フィートの長さが基本的なアジングロッドの長さとなります。アジングはキャロなどを使って遠投することもあるのでトラウトロッドと比べると少し長くなっています。
<cite>出典:アジングでトラウトロッドを流用できる?メリットやおすすめロッド3選も紹介</cite>
飛距離を重視するなら、やはりアジング専用ロッドの方が有利です。ただし、港湾部の近距離がメインフィールドなら、トラウトロッドの取り回しの良さが活きます。
✅ トラウトロッドをアジングで使うメリット
- 軽量で疲れにくい
- 感度が非常に高い
- 短めで取り回しが良い
- ロッドがしっかり曲がって楽しい
❌ トラウトロッドをアジングで使うデメリット
- 飛距離が出にくい
- 海水対応が不明確
- 柔らかすぎてアタリを弾くことも
これらのメリット・デメリットを踏まえた上で、カーディフシリーズを選ぶかアジング専用ロッドを選ぶかを判断すると良いでしょう。
一般的には、「トラウトもアジングも両方楽しみたい」という方にはカーディフがおすすめです。一方、「アジング一本で攻めたい」という方は、ソアレやアジスタといった専用ロッドを選ぶ方が、最終的には満足度が高いかもしれません。
ただし、専用ロッドにも様々な種類があり、結局は「どのロッドを選んでも完璧ではない」のが釣り具の世界です。むしろ、自分が気に入ったロッドで釣りをする方が、モチベーションが上がって良い結果につながることもあります。
カーディフで狙えるアジのサイズ
カーディフシリーズのロッドやリールで、どのサイズのアジまで対応できるのかは、多くのアングラーが気になるポイントでしょう。結論から言えば、30~40cmクラスまでなら十分に対応可能です。
アジのサイズと引きの強さには、明確な段階があります。
🐟 アジのサイズ別の特徴
サイズ | 呼び方 | 引きの強さ | カーディフでの対応 |
---|---|---|---|
~15cm | 豆アジ | 弱い | 余裕 |
15~20cm | 小アジ | 普通 | 余裕 |
20~25cm | 中アジ | やや強い | 問題なし |
25~30cm | 良型アジ | 強い | 問題なし |
30~35cm | 尺アジ | かなり強い | バットパワー次第 |
35cm~ | ギガアジ | 非常に強い | 慎重なやり取り必要 |
20cmクラスまでのアジであれば、カーディフの柔らかいSULクラスでも全く問題ありません。むしろ、柔らかいロッドの方が魚の引きを楽しめます。
問題は30cmを超える「尺アジ」クラスです。このサイズになると引きが強くなり、ロッドのバットパワーが重要になってきます。カーディフAXのUL~Lクラスであれば、ファーストテーパーのアクションとバットの粘りで、尺アジにも対応できるでしょう。
実際に、カーディフエリアリミテッドを使ったギガアジ(40cm以上)の釣果報告もあります。
これまでギガアジを最も多く釣り上げさせてくれたのが、このロッドです。(中略)ギガアジが掛かったときには、盛大に曲がってくれますから、KS-S60に比べて比較的安心してデカアジとのやりとりを楽しむことができます。
<cite>出典:ギガアジ・テラアジを攻めるためのロッド考察・第二夜(カーディフエリアリミテッド60UL-B)</cite>
この事例は船でのバチコンアジングですが、カーディフエリアリミテッドの60UL-Bで40cm超のアジを釣り上げたという実績は心強いものです。ショアからのアジングでも、同様のサイズに対応できる可能性は十分にあるでしょう。
ただし、極端に大型のアジや、根に潜る習性のある魚を狙う場合は、より強めのロッドが安心です。カーディフのLクラスや、場合によっては別のロッドを検討する必要があるかもしれません。
おそらく、一般的なアジングで遭遇する90%以上のアジは、カーディフのSUL~ULクラスで十分対応できると考えて良いでしょう。残りの10%、つまり35cmを超えるような超大型については、ロッドの性能だけでなく、ドラグ設定やラインの強度、そして釣り人のテクニックが重要になってきます。
メンテナンスと海水対応の注意点
カーディフシリーズを海で使用する際、最も気をつけなければならないのがメンテナンスです。淡水用として設計された製品を海で使う以上、通常以上の手入れが必要となります。
🔧 使用後の基本的なメンテナンス手順
- 真水での洗浄
- 釣行後すぐに、ぬるま湯で全体を洗い流す
- ガイド部分は特に念入りに
- 水分の拭き取り
- 柔らかい布で水分を完全に拭き取る
- ガイドの内側も綿棒などで拭く
- 乾燥
- 風通しの良い場所で完全に乾燥させる
- 直射日光は避ける
- 定期的なグリスアップ
- リールは3ヶ月に1回程度、グリスアップ
- ロッドのフェルール部分にもワックスを
カーディフのリールについては、次のような意見も見られます。
新品で買うつもりでしたが、ちょうどタイミングよく美品の中古出物があったので購入!ほぼ未使用なんじゃね?くらいの綺麗さで1万5千円ポッキリで買えました。(中略)グリスを抜けばスカスカに軽くなるのはエクスセンスで体験済み。
<cite>出典:アジング用リール カーディフC2000SS</cite>
グリスを抜くことで巻き心地が軽くなるという手法もあるようですが、これは上級者向けのカスタムです。初心者は、まずは基本的なメンテナンスをしっかり行うことが重要でしょう。
⚠️ 海水使用時の特別な注意点
- ガイドの塩噛み:PEラインは特に塩を吸いやすいため、ガイドに塩が付着しやすい
- リールの内部浸水:波を被るような場所では、リール内部に海水が侵入するリスクがある
- 金属パーツの腐食:グリップのナット類など、金属部分は錆びやすい
- ブランクスの変色:長期間の使用で、ブランクスが変色することもある
特にカーディフCI4+などの「CI4」素材は軽量で優れた素材ですが、塩害には注意が必要です。使用後の洗浄を怠ると、素材が劣化する可能性もあります。
一般的には、淡水用のタックルを海で使う場合、寿命は通常の半分程度になると考えておくべきかもしれません。それでも、丁寧なメンテナンスを続ければ、数年間は問題なく使用できるでしょう。
推測の域を出ませんが、カーディフXRの防水機構(コアプロテクト)があれば、従来モデルよりも海での使用による劣化は遅いかもしれません。ただし、それでも「完全に海水対応」というわけではないので、油断は禁物です。
釣行の頻度にもよりますが、月に2~3回程度の使用であれば、上記のメンテナンスを毎回行うことで、長期間愛用できるはずです。逆に、週に何度も使用するようなヘビーユーザーの場合は、最初から海水対応を謳っているソルト専用タックルを選ぶ方が、長い目で見て経済的かもしれません。
まとめ:カーディフでアジングを楽しむために知っておくべきこと
最後に記事のポイントをまとめます。
- カーディフのトラウトロッドはルアーウェイトの重なりからアジングに流用可能である
- カーディフAXはコストパフォーマンスに優れ、アジング初心者にも扱いやすい
- SUL~ULクラスのロッドが1g前後のジグヘッドに最適な硬さとなる
- ファーストテーパーのアクションがアジングでのキャストとファイトに有利に働く
- カーディフCI4+リールは軽量性と巻き心地の良さでアジングに向いている
- カーディフXRには防水機構が搭載され、従来モデルより海水への耐性が向上した
- リールの番手はC2000番が汎用性が高く、多くのシチュエーションに対応できる
- トラウトロッドは5~6ft台が中心で、アジング専用ロッドの6~7ft台より短い
- 30~40cmクラスのアジまでならカーディフのUL~Lクラスで十分対応可能である
- 海での使用後は必ず真水で洗浄し、完全に乾燥させることが長持ちの秘訣である
- カーディフエリアリミテッドは最高峰モデルだが海での使用は自己責任となる
- トラウトロッドの硬さ表記はアジング専用ロッドより柔らかめの基準である
- ガイド径やガイド数が適切であれば専用ロッドと遜色ない飛距離が期待できる
- バットのパワーがあるモデルは大型アジとのやり取りやキャロの遠投に有利である
- トラウトとアジングの両方を楽しみたい方にカーディフシリーズは最適な選択肢となる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングデビュー計画中♪♪タックルの妄想が止まらない!!
- アジング用リール カーディフC2000SS
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