アジングでは繊細なアタリを感じ取る感度が重要になるため、リールのハンドル選びが釣果を左右すると言っても過言ではありません。近年、アジング専用に開発された超軽量ハンドルが続々と登場し、多くのアングラーが注目しています。軽量化することでリール全体のバランスが向上し、長時間の釣行でも疲れにくくなるだけでなく、わずかなアタリも逃さず捉えられるようになります。
この記事では、インターネット上に散らばるアジング用軽量ハンドルの情報を収集し、製品スペックや使用者の声を分析しながら、選び方のポイントや人気モデルの特徴を詳しく解説していきます。シングルハンドルとダブルハンドルの違いから、ハンドル長の選び方、さらには具体的な製品情報まで、アジング用ハンドル選びに必要な情報を網羅的にお届けします。
この記事のポイント |
---|
✓ アジング用軽量ハンドルの重要性と選び方の基準が理解できる |
✓ シングルハンドルとダブルハンドルの特徴と使い分けが分かる |
✓ 人気の軽量ハンドルモデルとそのスペックが把握できる |
✓ ハンドル長の選び方と釣り方への影響が明確になる |
アジング用軽量ハンドルの基礎知識と選び方
- アジング用の軽量ハンドルが釣果を左右する理由
- シングルハンドルとダブルハンドルの違いと使い分け
- ハンドル長の選び方が釣りスタイルを変える
- 軽量ハンドルの素材と重量の関係性
- アジング用ハンドルで重視すべきポイント
- ノブの形状と素材が感度に与える影響
アジング用の軽量ハンドルが釣果を左右する理由
アジングにおいてハンドルの軽量化が重要視される背景には、釣りの特性そのものが関係しています。アジングは0.5g~2g程度の軽量ジグヘッドを使用し、繊細なアタリを感じ取る釣りです。そのため、リール全体の重量バランスが感度に直結します。
純正ハンドルは汎用性を重視して設計されているため、一般的に13~15g程度の重量があります。これに対して、アジング専用の軽量ハンドルは9~12g程度まで軽量化されており、この数グラムの差が実釣での大きな違いを生み出します。
ハンドルを軽量化することで得られるメリットは複数あります。まず、リール全体の重量が軽くなり、長時間の釣行でも疲労が蓄積しにくくなります。アジングは夜間に数時間連続でキャストとリトリーブを繰り返すことが多いため、この疲労軽減効果は見逃せません。
さらに重要なのが回転慣性の低減です。軽量ハンドルは回転時の慣性が小さくなるため、巻き始めの初動が軽くなり、微妙なラインスラックの回収が容易になります。アジングではリフト&フォールやシェイクといったアクションが基本となり、わずかなラインスラックを巻き取る動作が頻繁に発生するため、この特性が非常に有効です。
加えて、軽量化によりリールとロッドのバランスポイントが手元に近づくことで、ロッド操作がしやすくなり、アタリを感じ取る感度も向上します。特にチューブラーティップの高感度ロッドと組み合わせた際に、この効果は顕著に現れます。
📊 軽量ハンドルと純正ハンドルの比較
項目 | 純正ハンドル | 軽量ハンドル | 差異 |
---|---|---|---|
重量 | 13~15g | 9~12g | 3~6g軽量 |
初動の軽さ | 標準 | 非常に軽い | 慣性が小さい |
長時間使用時の疲労 | やや蓄積 | 軽減される | 軽量化効果 |
感度 | 標準 | 向上 | バランス改善 |
シングルハンドルとダブルハンドルの違いと使い分け
アジング用ハンドルを選ぶ際、シングルハンドルとダブルハンドルのどちらを選ぶかは、釣りスタイルや個人の好みによって分かれるポイントです。それぞれに明確な特徴とメリットがあります。
シングルハンドルの特徴は、何といってもその軽さです。ノブが1つしかないため、ダブルハンドルと比較して構造的に軽量化しやすく、市販されている製品では9~12g程度の超軽量モデルが主流となっています。回転慣性が非常に小さいため、微妙なラインスラックの回収が得意で、フォールメインの釣りやシェイクを多用する釣り方に適しています。
一方で、ダブルハンドルの利点は安定した巻き心地と左右のバランスの良さにあります。2つのノブが対称に配置されているため、リール全体の回転がスムーズになり、一定速度でのリトリーブがしやすくなります。金属製のノブを使用した場合でも、左右対称の重量配分により感度の向上が期待できます。
ダブルハンドルを装着する=重量が重くなる。その概念を無くしたい。
この引用は、ダブルハンドルの軽量化に挑戦したメーカーの思想を表しています。実際、34(サーティフォー)のZEROGRAシリーズでは、ダブルハンドルでありながら11.1g(ダイワ用)という驚異的な軽量化を実現しています。
🎣 ハンドルタイプ別の適した釣り方
釣り方 | おすすめハンドル | 理由 |
---|---|---|
フォールメイン | シングル | 初動が軽く、ラインスラック回収が容易 |
シェイク多用 | シングル | 素早い巻き取りと停止が可能 |
スローリトリーブ | ダブル | 安定した一定速度の維持が得意 |
プラッギング | ダブル | 巻き抵抗があっても安定した巻き心地 |
ボートアジング | ダブル | やや長めのハンドルでパワフルな巻き |
使い分けの基本的な考え方としては、巻かない釣りならシングル、巻く釣りならダブルと覚えておくと良いでしょう。ただし、最近では軽量化されたダブルハンドルも増えているため、巻かない釣りでもダブルハンドルを選択する人も増えています。
ハンドル長の選び方が釣りスタイルを変える
ハンドル長(ピッチ長)の選択は、アジングの釣果に直結する重要な要素です。ハンドル長とは、ハンドルノブの中心からセンタービスの中心までの距離を指し、この長さによって巻き取りのパワーやスピード、感度が変化します。
短いハンドル(30~38mm)の特徴は、繊細な操作性と高い感度にあります。アジングの基本となるリフト+フォールやシェイクといったアクションでは、頻繁に発生する小さなラインスラックを素早く回収する必要があります。短いハンドルは手首のコンパクトな動きだけで巻き取れるため、この作業が非常にスムーズです。
アジングにおいての基本アクションはリフト&フォールとシェイクとなり、ラインスラッグ(糸ふけ)を巻き取るためにリールを巻くことが多く、初動が比較的遅い短いピッチはシェイクや風のあおりで発生したわずかなラインスラッグだけを巻き取れ、ルアーアクションを邪魔せず的確なレンジコントロールが可能に。
この引用が示すように、短いハンドルはルアーのアクションを邪魔せずに必要最小限のライン回収ができる点が大きな利点です。特に33~35mm程度の超ショートハンドルは、純正の35mmよりもさらに短く設計されており、アジング専用に最適化されています。
一方、長いハンドル(40~50mm)の特徴は、巻き取りパワーと巻きスピードの向上です。メバリングでプラグを使用する場合や、ボートアジングで少し深い層を攻める際には、やや長めのハンドルが有利になります。巻き抵抗のあるルアーでも楽に巻けますし、魚が掛かった後のゴリ巻きもしやすくなります。
🔧 ハンドル長別の特性比較
ハンドル長 | 巻き取りパワー | 巻きスピード | 感度 | 適した釣り方 |
---|---|---|---|---|
30~35mm | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ジグ単、フォールメイン |
38~42mm | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | バランス型、オールラウンド |
45~50mm | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | プラッギング、ボートアジング |
55mm以上 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | エギング、ライトゲーム全般 |
ハンドル長の選択で迷った場合は、まず自分がどのような釣り方をメインにするかを明確にすることが重要です。ジグ単のフォールメインなら33~38mm、プラグも使うなら40~45mmといった具合に、釣り方に合わせて選択すると失敗が少なくなります。
また、リールのギア比との相性も考慮する必要があります。PG(パワーギア)の場合は巻き取り速度が遅いため、やや長めのハンドルでも初動が重くなりにくく、HG(ハイギア)の場合は短いハンドルでも十分な巻き取り速度を確保できます。
軽量ハンドルの素材と重量の関係性
軽量ハンドルの重量を左右する最も重要な要素が素材の選択です。各メーカーが競って軽量化を進める中で、様々な素材と加工技術が投入されています。
**超々ジュラルミン(A7075)**は、アジング用軽量ハンドルで最も一般的に使用される素材です。アルミニウム合金の中でも特に強度が高く、軽量性と耐久性を両立できるため、多くのメーカーが採用しています。精密な切削加工により、必要最小限の肉厚で設計できるため、大幅な軽量化が可能になります。
カーボン素材は、さらなる軽量化を追求する際に選択される素材です。金属よりも軽量でありながら剛性が高いため、特にシングルハンドルの軽量化に効果的です。ただし、加工コストが高くなる傾向があり、製品価格も上昇します。
ノブ部分の素材も重量に影響します。**POM樹脂(ポリアセタール)**は軽量で成形しやすく、グリップ感も良好なため、多くの軽量ハンドルで採用されています。一方、アクリル樹脂はPOMよりも約20%軽量で硬度が高いため、感度面でのメリットがあります。
今回、まずはノブの見直しから入り、これまでの樹脂(POM) からアクリルへ変更。アクリルの大きな利点は、軽くて硬いという利点です。硬ければ当然、感度面の向上が図れます。重量も樹脂(POM) に比べ20%軽く、形状変更も伴って僅か1.0g のノブが完成しました。
この引用からも分かるように、ノブ素材の選択だけで数グラムの軽量化が可能になり、それが感度向上にも繋がっています。
⚙️ ハンドル素材別の特性
素材 | 重量 | 強度 | 感度 | コスト | 主な用途 |
---|---|---|---|---|---|
超々ジュラルミン | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ハンドルアーム全般 |
カーボン | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | 超軽量ハンドル |
POM樹脂 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ノブ、スカート |
アクリル樹脂 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 高感度ノブ |
ステンレス | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | シャフト、ビス |
軽量化の手法としては、単に軽い素材を使うだけでなく、徹底した肉抜き加工も重要な要素です。ハンドルプレートに蜂の巣状の穴を開けたり、必要最小限の骨格だけを残すスケルトン構造にすることで、強度を保ちながら大幅な軽量化を実現しています。
アジング用ハンドルで重視すべきポイント
アジング用の軽量ハンドルを選ぶ際、重量だけでなく複数のポイントを総合的に判断する必要があります。ここでは、実際に使用する上で重要となる要素を詳しく解説します。
①重量とバランス 単純な軽さだけでなく、リール全体とのバランスが重要です。ハンドルだけを極端に軽量化しても、リール本体が重ければ効果は限定的です。一般的に、リール重量の5~8%程度がハンドル重量の目安とされています。2000番クラスで200g前後のリールであれば、10~16g程度のハンドルが適切でしょう。
②回転フィーリング 軽量ハンドルは回転慣性が小さいため、初動が軽く感じられます。しかし、あまりに軽すぎると逆に巻き続けにくくなる場合もあります。実際に手に取って回転させてみて、スムーズに回り続けるかを確認することが理想的です。
③グリップ性と操作性 ノブの形状や素材により、グリップ感は大きく変わります。樹脂製ノブは握りやすく冬場でも冷たくなりにくいメリットがあります。一方、金属製ノブは感度が高いものの、冬季には冷たく感じることがあります。自分の使用環境を考慮した選択が必要です。
④耐久性とメンテナンス性 軽量化のために肉抜きを多用したハンドルは、落下や衝撃に弱い傾向があります。特に超軽量モデルは取り扱いに注意が必要です。また、海水使用後のメンテナンスのしやすさも重要で、分解洗浄が可能な構造かどうかも確認ポイントです。
⑤価格と性能のバランス アジング用軽量ハンドルは、15,000~25,000円程度の価格帯が中心です。エントリーモデルのリールが1台買えてしまう価格ですが、釣りの快適性と感度向上を考えれば、投資する価値は十分にあると言えます。
📋 ハンドル選びのチェックリスト
チェック項目 | 確認ポイント | 重要度 |
---|---|---|
重量 | 9~12g程度が理想的 | ★★★★★ |
ハンドル長 | 釣り方に合わせて選択 | ★★★★★ |
リール適合性 | シマノ/ダイワ用を確認 | ★★★★★ |
ノブ素材 | 樹脂/アクリル/金属から選択 | ★★★★☆ |
デザイン | リールとの見た目の相性 | ★★★☆☆ |
価格 | 予算内で最高のものを選ぶ | ★★★★☆ |
これらのポイントを総合的に判断し、自分の釣りスタイルと予算に合った製品を選択することが、満足度の高いカスタマイズに繋がります。
ノブの形状と素材が感度に与える影響
ハンドルノブは、アングラーとリールが直接接する唯一のパーツであり、感度に直結する重要な要素です。ノブの形状や素材の違いが、実釣でどのような差を生むのか詳しく見ていきましょう。
ノブの形状には大きく分けて、ラウンド型(丸型)、フラット型(平型)、ティアドロップ型などがあります。ラウンド型は握りやすく、長時間の使用でも疲れにくいという特徴があります。指先で軽く触れるだけで操作できるため、細かい巻き取り調整が得意です。
フラット型は、接地面積が大きいため力を入れやすく、巻き抵抗のあるルアーを使用する際に有利です。ただし、アジングのようにフィネスな釣りでは、やや大げさに感じられることもあります。
ティアドロップ型は、ラウンド型とフラット型の中間的な特性を持ち、バランスの取れた使用感が得られます。最近では、超軽量化を追求した薄型ノブも登場しており、わずか1.0g程度のノブも存在します。
ノブ素材の選択も感度に大きく影響します。POM樹脂は適度な硬さとグリップ感を両立しており、冬場でも冷たくなりにくいため、オールシーズン使いやすい素材です。アクリル樹脂はPOMよりも硬く、振動の伝達性が高いため感度面で有利ですが、冬場はやや冷たく感じます。
金属製ノブ(アルミ、チタンなど)は、最も感度が高い素材です。リールの回転やラインからの情報を、ダイレクトに手に伝えてくれます。ただし、冬季の使用では冷たすぎて握りにくいという欠点があります。
今回のノブは細く遠心力が働かないため、一見回転しにくい気がしますが、使用上全く問題ございません。
この引用は、軽量化と感度向上のために細くしたノブについての説明です。見た目には回しにくそうに見えても、実際の使用では問題ないということは、軽量化による初動の軽さが回転性の低下を補っていることを示しています。
🎨 ノブタイプ別の特性比較
ノブタイプ | 重量 | 感度 | グリップ感 | 冬季の使用 | 適した用途 |
---|---|---|---|---|---|
POM樹脂ラウンド | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | オールラウンド |
アクリルラウンド | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 高感度重視 |
金属製ラウンド | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | 夏季・感度最重視 |
樹脂フラット | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | 巻き物重視 |
薄型軽量ノブ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 超軽量化志向 |
ノブ選びで悩んだ際は、冬場の使用を重視するなら樹脂製、感度を最優先するなら金属製という基準で選ぶと良いでしょう。また、交換可能なノブを使用しているハンドルであれば、季節や釣り方に応じて使い分けることも可能です。
人気の軽量ハンドルモデルと実際の使用感
- DLIVE エアーステアシリーズの特徴と評価
- 34(サーティフォー)ZEROGRAシリーズの進化
- ZPI・REVIVEのカーボンハンドルの実力
- Availの軽量スピニングハンドルの特徴
- スタジオコンポジットの高級ハンドル
- ゴメクサスなど新興ブランドの軽量ハンドル
- まとめ:アジング用の軽量ハンドル選びで押さえるべきポイント
DLIVE エアーステアシリーズの特徴と評価
DLIVEのエアーステアは、アジング専用に開発された軽量シングルハンドルとして、多くのアングラーから高い評価を得ている製品です。特に33mmモデルは、アジング界の著名人であるClear Blue代表の本岡氏監修により開発されたという背景があり、実釣ベースの設計が特徴です。
エアーステアの最大の魅力は、その驚異的な軽量性にあります。ダイワ用で9.4g、シマノ用で9.8gという重量は、2018年6月時点でライトゲーム用カスタムハンドルとしては最軽量とされていました。この軽量化は、単にピッチを短くしただけでなく、ハンドルプレートの細部まで精密な削り込みを行うことで実現されています。
ハンドル長のラインナップは33mm、38mm、40mm、45mmの4種類が展開されており、釣り方や好みに応じて選択できます。33mmモデルはアジング特化、38~40mmはバランス型、45mmは巻きの釣りやメバリングにも対応できる設定です。
早速鱗付けせんとですね。(=´∀`)
このブログでは、エアーステアを実際に購入して使用した際の満足感が表現されています。「回転フィーリングも最高です。いくらでもぶん回したくなります」という感想は、軽量化による巻き心地の向上を示しています。
カラーバリエーションも豊富で、ガンメタ/ゴールドの基本カラーに加え、ブルー/シルバーの限定カラー(シリコンフィットノブクリアー標準搭載)も用意されています。価格は18,000円(税抜)と、決して安価ではありませんが、その性能を考えれば妥当な価格設定と言えるでしょう。
💡 DLIVEエアーステアの仕様一覧
モデル | ピッチ長 | 重量(ダイワ用) | 重量(シマノ用) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
エアーステア33 | 33mm | 9.4g | 9.8g | アジング特化、最軽量 |
エアーステア38 | 38mm | 約10g | 約10.5g | バランス型 |
エアーステア40 | 40mm | 約10.5g | 約11g | 汎用性高い |
エアーステア45 | 45mm | 約11g | 約11.5g | 巻き物対応 |
使用者の声として多いのが、「巻きはバリ軽。流石ファンネル、回転フィーリングも最高」という評価です。軽量化によって初動が軽くなり、微妙なラインスラックの回収が非常にスムーズになるため、フォールメインのアジングでストレスなく使用できます。
また、デザイン性の高さも評価ポイントです。シンプルながら洗練された外観は、リールの見た目を大きくグレードアップさせます。機能性とデザイン性を両立したい人には、特におすすめのモデルと言えるでしょう。
34(サーティフォー)ZEROGRAシリーズの進化
34(サーティフォー)のZEROGRAシリーズは、「ZEROGRAVITY(無重力)」をコンセプトに開発されたダブルハンドルで、アジング用軽量ハンドルの中でも特に革新的な製品として知られています。初代から現在のⅣ(4代目)まで、継続的な進化を遂げてきました。
ZEROGRAダブルハンドルⅣは、ダブルハンドルとしては世界最軽量級の**11.1g(ダイワ用)**を実現しています。これは、従来のダブルハンドルの概念を覆す重量です。この軽量化を可能にしたのが、ノブ素材の見直しと徹底した肉抜き加工です。
ノブにはアクリル製を採用し、従来のPOM樹脂から20%の軽量化と硬度向上を実現しました。わずか1.0gという超軽量ノブは、感度面でも大きなメリットをもたらします。ハンドルプレートも超々ジュラルミンから精密に削り出され、細部に至るまで徹底的に軽量化が施されています。
ハンドルピッチは65mmで、前作の63mmから2mmロング化されています。にもかかわらず、重量は前作から24.5%も軽量化されているのは驚異的です。この65mmというピッチ長は、アジングの繊細な操作性を保ちながら、メバリングなどでも使いやすい絶妙な長さです。
ダブルハンドルを装着する=重量が重くなる その概念を無くしたい。
この思想は、ZEROGRAシリーズ全体を貫くコンセプトです。ダブルハンドルの安定した巻き心地を保ちながら、シングルハンドルに迫る軽量性を実現することで、どちらのメリットも享受できる理想的なハンドルを目指しています。
カラーバリエーションは、ブラック、ガンメタ、シャンパンゴールドの3色に加え、SS限定のネイビーチタンが用意されています。価格は26,400円(税込)と高価ですが、その革新的な軽量性と完成度を考えれば納得の価格です。
🏆 ZEROGRAシリーズの進化
モデル | 重量(ダイワ用) | ピッチ長 | ノブ素材 | 発売時期 |
---|---|---|---|---|
初代ZEROGRA | 26.5g | 70mm | 削り出し樹脂 | 2016年頃 |
ZEROGRAⅡ | 19.5g | 63mm | 樹脂ノブ | 2016年 |
ZEROGRAⅢ | 15.1g | 63mm | 樹脂ノブ | 2017年 |
ZEROGRAⅣ | 11.1g | 65mm | アクリルノブ | 2019年 |
世代を追うごとに大幅な軽量化を実現しており、初代から4代目までで半分以下の重量になっています。特にⅢからⅣへの進化は大きく、約4gの軽量化は驚異的です。
また、ZEROGRAシリーズには専用のオリジナルバランサーも用意されています。バランサーⅣは10.9gで、ハンドルと組み合わせることでリール全体のバランスを最適化できます。フックキーパー機能も備えており、実用性も高い設計です。
ZPI・REVIVEのカーボンハンドルの実力
ZPIは、リールカスタムパーツの老舗メーカーとして知られ、特にカーボン素材を使用した高性能ハンドルで評価されています。2020年からは、ZPIのリールパーツ部門を引き継いだREVIVEブランドとして再スタートを切っています。
ZPI/REVIVEの代表的なモデルがファンネルシリーズです。カーボン素材を使用したシングルハンドルで、35mm、37.5mm、40mm、42.5mm、45mm、47.5mmという細かいピッチ長のラインナップが特徴です。価格は14,500円程度で、カーボンハンドルとしては比較的リーズナブルな設定です。
F.Vシリーズは、より汎用性の高いモデルで、可変ピッチ機構を採用しています。35-38mm、40-43mm、45-50mm、50-55mmといった範囲で長さ調整が可能なため、複数の釣り方に対応できます。価格は14,182円~14,727円程度です。
『リバイブっていうメーカーから再販されているのはご存じですか?』って情報をいただきましたので、早速検索してみると、長い間ZPIの開発に携わっていた武本さんって方がこの度、独立することになりZPIからリールパーツ部門の一部を引き継いだ形で、2020年からREVIVEというメーカーから再販されてるとの事
この引用が示すように、REVIVEはZPIの技術を継承しながら、新たなブランドとして製品を展開しています。長年の開発ノウハウが活かされているため、品質面での信頼性は高いと言えるでしょう。
LightArmシリーズは、やや長めのハンドルで、58mm、65mm、70mmのラインナップがあります。エギングやメバリングなど、巻き取りパワーが必要な釣りにも対応できる設計です。重量は長さによって異なりますが、カーボン素材の特性を活かした軽量設計となっています。
Fairyシリーズは、特に短いピッチ長に特化したモデルで、36mm、41mm、46mmという設定です。アジングやエリアトラウトなど、繊細な操作が求められる釣りに最適化されています。価格は19,000円程度で、プレミアムモデルとしての位置づけです。
🎯 ZPI/REVIVE主要モデル比較
シリーズ | ピッチ長 | 素材 | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ファンネル | 35~47.5mm | カーボン | 14,500円 | 細かいピッチ設定 |
F.V | 35-55mm(可変) | カーボン | 14,182~14,727円 | 可変ピッチ |
LightArm | 58~70mm | カーボン | 17,636~18,364円 | 長めピッチ |
Fairy | 36~46mm | カーボン | 19,000円 | 超短ピッチ |
Union | 37-58mm(可変) | カーボン | 15,727~16,273円 | 汎用可変 |
ZPI/REVIVEのハンドルは、カーボン素材ならではの高剛性と軽量性が最大の魅力です。金属製ハンドルと比較しても遜色ない強度を持ちながら、より軽量に仕上がっています。ただし、カーボンは衝撃に弱い面もあるため、落下などには注意が必要です。
Availの軽量スピニングハンドルの特徴
Availは、リールカスタムパーツの総合メーカーとして、幅広い製品ラインナップを展開しています。軽量スピニングハンドルシリーズは、価格と性能のバランスが良く、初めてカスタムハンドルを試す人にもおすすめです。
軽量スピニングハンドル2は、シマノ専用モデルで、35mm、37.5mm、40mm、42.5mm、45mmという細かいピッチ設定が特徴です。価格は9,800円と、他の高級ハンドルと比較してリーズナブルな設定ながら、必要十分な性能を備えています。
Availのハンドルの特徴は、実用性重視の設計にあります。過度な軽量化を追求するのではなく、耐久性とのバランスを考えた設計になっており、ハードな使用にも耐えられる強度を確保しています。初めてカスタムハンドルを使う人や、予算を抑えたい人に適した選択肢です。
今まで社外ハンドルでも35ミリが最短でしたので、見た目もどストライク、軽量のアベイルのハンドルを使用してたのですが、この度のエアーステア(アジング特化モデル)はそれを下回る33ミリ…
この引用から、Availのハンドルは長く愛用されるだけの品質を持っていることが分かります。ただし、さらに短いピッチや極限の軽量化を求める場合は、他のプレミアムモデルを検討する必要があります。
ノブのカスタマイズ性も、Availの強みです。ZPIのキャップインフラットノブSなど、様々なメーカーのノブと組み合わせることができるため、自分好みのセッティングを追求できます。ノブだけを交換して、季節や釣り方に応じて使い分けることも可能です。
また、Availはスプールやドラグワッシャーなど、他のカスタムパーツも充実しているため、トータルでのカスタマイズがしやすいメリットがあります。ハンドル交換をきっかけに、リール全体のカスタマイズに発展させることもできます。
⚙️ Avail軽量ハンドルの位置づけ
項目 | Avail | プレミアムブランド |
---|---|---|
価格 | 9,800円 | 15,000~26,000円 |
重量 | 約11~13g | 約9~12g |
耐久性 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
カスタマイズ性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
Availのハンドルは、コストパフォーマンスを重視する人や、カスタム初心者に特におすすめです。十分な軽量化と使い勝手の良さを、手頃な価格で実現しています。
スタジオコンポジットの高級ハンドル
スタジオコンポジットは、ベイトリール用ハンドルで圧倒的な人気を誇るメーカーですが、スピニングリール用のハンドルも高品質な製品を展開しています。デザイン性と機能性を高いレベルで両立させた、プレミアムブランドとしての位置づけです。
スタジオコンポジットのハンドルの特徴は、精密な加工技術と美しいアルマイト仕上げにあります。単なる機能パーツではなく、芸術品のような仕上がりは、所有する喜びを感じさせてくれます。カラーバリエーションも豊富で、自分のリールやロッドとのコーディネートを楽しめます。
機能面では、回転バランスの良さが高く評価されています。精密な加工により、左右の重量配分が完璧に調整されているため、スムーズな回転フィールが得られます。長時間の使用でも疲れにくく、ストレスフリーな釣りが可能です。
スピニング用のハンドルは、主にエギングやメバリングなど、やや巻き取りパワーが必要な釣りを想定した長めのモデルが中心です。アジング専用というよりは、ライトゲーム全般に対応できる汎用性の高い設計となっています。
価格は20,000円以上と高価ですが、デザイン性と所有感を重視する人には、十分に価値のある投資と言えるでしょう。リールをトータルでカスタマイズし、自分だけのタックルを作り上げたい人に適したブランドです。
🎨 スタジオコンポジットの魅力
要素 | 特徴 |
---|---|
デザイン性 | 芸術品レベルの美しい仕上げ |
加工精度 | 精密な切削加工による完璧なバランス |
カラー展開 | 豊富なカラーバリエーション |
回転フィール | スムーズで高級感のある巻き心地 |
ブランド価値 | プレミアムブランドとしての所有感 |
スタジオコンポジットのハンドルは、単なる軽量化や機能性だけでなく、タックル全体の美しさと統一感を求める人に特におすすめです。釣りの道具にもこだわりを持ち、所有する喜びを大切にしたい人にとって、最適な選択肢となるでしょう。
ゴメクサスなど新興ブランドの軽量ハンドル
近年、ゴメクサス(GOMEXUS)を始めとする新興ブランドが、コストパフォーマンスの高い軽量ハンドルを市場に投入しています。従来の高価格帯製品に対する代替選択肢として、注目を集めています。
ゴメクサスのCraftFin-35ライトゲームハンドルは、業界最軽量クラスの9.4gを実現しながら、比較的手頃な価格設定が特徴です。アジング動画などで紹介されることも増えており、認知度が高まっています。
アジング動画を見てたら… アジングに使えるハンドルが発売されたと紹介してました。引用:ゴメクサス( CraftFin-35ライトゲームハンドル ) ハンドル重量が9.4g!!
この引用では、23エアリティの純正ハンドル(13.68g)と比較して、約4g軽量化できることが報告されています。リール重量を130gから125.72gまで軽量化し、ついに120g台に突入したという喜びの声は、軽量化の効果を実感していることを示しています。
新興ブランドの製品は、価格を抑えながらも必要十分な性能を提供しています。おそらく、製造コストの最適化や販売チャネルの効率化により、低価格を実現していると推測されます。ただし、耐久性や長期使用での信頼性については、実績のある老舗ブランドと比較すると未知数な部分もあります。
Mulanimoなどのブランドも、Amazonなどで手頃な価格のスピニングリールやハンドルを展開しています。ただし、これらの製品については、品質のばらつきやアフターサポートの面で課題があるという声もあります。
💰 価格帯別ブランド比較
価格帯 | ブランド例 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
10,000円未満 | ゴメクサス、Mulanimo | 低価格、試しやすい | ★★★☆☆ |
10,000~15,000円 | Avail | バランス型、初心者向け | ★★★★☆ |
15,000~20,000円 | DLIVE、ZPI/REVIVE | 高性能、コスパ良い | ★★★★★ |
20,000円以上 | 34、スタジオコンポジット | 最高級、こだわり派向け | ★★★★☆ |
新興ブランドの製品は、まずは軽量ハンドルを試してみたいという人には良い選択肢です。ただし、長期的に使用することを考えると、信頼性の高い老舗ブランドを選ぶ方が安心かもしれません。自分の予算と用途に応じて、適切なブランドを選択することが重要です。
まとめ:アジング用の軽量ハンドル選びで押さえるべきポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジング用軽量ハンドルは9~12g程度が理想的で、純正より3~6g軽量化できる
- 軽量化により回転慣性が減少し、微妙なラインスラックの回収が容易になる
- リール全体のバランスが向上し、長時間の釣行でも疲れにくくなる
- シングルハンドルはフォールメインの釣りに適し、超軽量化が可能
- ダブルハンドルは安定した巻き心地が得られ、左右バランスが良い
- ハンドル長は30~35mmが超短ピッチ、38~42mmがバランス型、45mm以上が巻き物向け
- 素材は超々ジュラルミンやカーボンが主流で、ノブはPOM樹脂やアクリルが使われる
- DLIVEエアーステアは33mmでアジング特化、38~45mmで用途拡大が可能
- 34のZEROGRAⅣはダブルハンドルで世界最軽量級の11.1gを実現
- ZPI/REVIVEはカーボン素材で可変ピッチなど多様なラインナップを展開
- Availは9,800円でコストパフォーマンスに優れ、初心者にも適している
- ゴメクサスなど新興ブランドは低価格だが耐久性は未知数
- ノブ素材は樹脂が冬場も使いやすく、金属は感度が高いが冷たい
- 価格は15,000~25,000円が中心で、性能と予算のバランスを考慮すべき
- 釣り方に合わせたハンドル長の選択が釣果向上の鍵となる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
軽量シングルハンドル | NICE FISH☆ シングルハンドル AIR Stir(エアーステア)33mm | DLIVE (軽量)リールハンドル | knokappa(ケのカッパ)釣行記 ハンドル&バランサー – アジング ライトゲーム フィッシング|THIRTY34FOUR(サーティフォー) アジングリール カスタムハンドル | NICE FISH☆ スピニングリール ハンドル特集 – HEDGEHOG STUDIO アジング・メバリングにオススメ!最軽量シングルハンドル Ver.Ⅱ | 釣りごろは食べごろ?
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当サイトでは、インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、AIを活用しながら要約・編集を行い、独自の切り口で見解を交えながらわかりやすい形でお届けしています。
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