アジング(アジのルアーフィッシング)において、「長潮の日は釣れない」という話を耳にしたことはありませんか?確かに、大潮や中潮と比べると潮の動きが緩やかで、一見すると不利に思えるかもしれません。しかし、インターネット上の釣果報告や釣行記を調査してみると、長潮でも工夫次第でしっかりとアジを釣り上げている方が多数いることが分かりました。むしろ、長潮特有のメリットを活かして効率的に釣果を上げている上級者も少なくないようです。
本記事では、潮回りの基礎知識から、長潮特有の特徴、そして長潮でアジングを成功させるための具体的なテクニックまで、ネット上に散らばる情報を収集・分析し、独自の視点で解説していきます。「長潮だから釣りに行かない」という選択肢を捨て、どんな潮回りでも楽しめるアングラーを目指しましょう。
この記事のポイント |
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✓ 長潮でも工夫次第でアジは十分に釣れる |
✓ 潮の動き出しとマズメ時が狙い目 |
✓ 時合が長く続くメリットを活かせる |
✓ 釣り人が少なく好ポイントに入りやすい |

アジング長潮における基礎知識と特徴
- 長潮でのアジングは潮の動きが緩やかでも釣果は期待できる
- 長潮とは小潮の終わりにあたる潮の動きが緩慢な日のこと
- 長潮では時合が長く続くメリットがある
- 長潮の日は釣り人が少なくポイント選びが有利になる
- 潮止まりのタイミングは避けて釣行計画を立てること
- アジの活性と潮の流れには密接な関係がある
長潮でのアジングは潮の動きが緩やかでも釣果は期待できる
「長潮は釣れない」という定説に対して、実際の釣果報告を見ると異なる事実が浮かび上がってきます。一般的に、長潮は干満差が小さく潮の動きが緩慢な日とされ、魚の活性が上がりにくいと考えられています。しかし、複数の釣行記を調査したところ、長潮でも工夫次第で十分な釣果を得ている方が多数いることが分かりました。
例えば、ある釣行記では以下のような報告がありました。
「長潮」は、潮の動きが緩やかで「釣れない潮」と噂されることが多い潮回り。アジングでは「潮流の中を釣る」ことがセオリーとされていますが、潮流さえ上手く感じ取れれば、むしろ「地合いが長く続き、かえって釣れやすいのでは?」という仮説を抱き、検証することにしました。
出典:釣れない潮のイメージが強い「長潮」でアジングしてみた【熊本】
この報告からも分かるように、長潮=釣れないという固定観念を持たずに臨むことが重要です。実際、潮の動きが緩やかであることは、必ずしもデメリットばかりではありません。むしろ、軽量ジグヘッドを使用するアジングにおいては、流れが強すぎないことで狙ったポイントに正確にアプローチできるというメリットもあります。
特に注目すべきは、長潮でも潮が動くタイミングを見極めれば釣果につながるという点です。潮の動きが緩慢だからといって全く動かないわけではなく、干満の変化は必ず起こります。その変化の瞬間、つまり潮が動き出すタイミングこそが狙い目となるのです。
また、長潮の日は大潮や中潮と比べて釣り人の数が少ない傾向にあります。これは釣果の期待値が低いと考える人が多いためですが、裏を返せば人気ポイントに入りやすいというメリットにもなります。プレッシャーの少ない状態でアジを狙えることは、釣果アップにつながる重要な要素と言えるでしょう。
長潮とは小潮の終わりにあたる潮の動きが緩慢な日のこと
長潮について正しく理解するために、まず潮回りの基本的な仕組みを押さえておきましょう。海の潮汐は月と太陽の引力によって引き起こされ、約15日間の周期で変化しています。一般的に、潮回りは大潮→中潮→小潮→長潮→若潮という順序で巡っていきます。
📊 潮回りのサイクル
潮回り | 期間 | 干満差 | 潮の流れ |
---|---|---|---|
大潮 | 約4日間 | 最大 | 非常に速い |
中潮 | 約4日間 | 大きい | 速い |
小潮 | 約3日間 | 小さい | 緩やか |
長潮 | 約1日 | 最小 | 非常に緩やか |
若潮 | 約1日 | 徐々に拡大 | やや緩やか |
長潮は小潮の終わりに位置し、上弦または下弦の月を2日ほど過ぎた頃に訪れます。この時期の最大の特徴は、干満の変化がダラダラと長く続くように見えることです。実際、干潮から満潮、満潮から干潮への移行がゆっくりと進むため、「長潮」という名前が付けられたとされています。
潮位の変化が緩やかということは、海中の水の動きも穏やかになるということを意味します。おそらく、これが「長潮は釣れない」と言われる最大の理由でしょう。魚は潮の流れに乗って移動したり、流れによって運ばれてくるプランクトンや小魚を捕食したりするため、潮の動きが活発な方が活性が上がりやすいと考えられています。
しかし、すべてのポイントで一律に潮の動きが止まるわけではありません。地形や水深、海底の形状などによって、長潮でも比較的流れが生じやすい場所は存在します。そのようなポイントを見つけることが、長潮攻略の第一歩と言えるでしょう。
長潮では時合が長く続くメリットがある
長潮のデメリットばかりが強調されがちですが、実は長潮ならではのメリットも存在します。その最たるものが、時合(魚が活発に餌を食う時間帯)が長く続くという特性です。これは、複数の釣行記録でも指摘されている重要なポイントです。
大潮の場合、潮の動きが激しいため、魚の活性が高まる時間帯は非常に短くなる傾向があります。「あっという間に時合が終わってしまった」という経験をした方も多いのではないでしょうか。一方、長潮では潮位の変化がゆっくりと進むため、理想的な潮位が保たれる時間が長くなります。
大潮の場合、潮が大きく動くため、時合のタイミングがあっという間に過ぎ去ってしまいます。しかし長潮・若潮の場合は、理想的な潮位変動が少ないため、時合が長く続くというメリットがあることも。
出典:あまり釣れないってホント? 長潮、若潮の釣りを攻略しよう
この特性を活かせば、短時間勝負ではなく、じっくりと腰を据えて釣りを楽しむことができます。特に、仕事終わりの限られた時間で釣行する方や、初心者の方にとっては、むしろ長潮の方が釣りやすいケースもあるかもしれません。
また、時合が長いということは、試行錯誤の時間が取れるということでもあります。ワームのカラーを変えてみたり、ジグヘッドの重さを調整したり、アクションを変えてみたりと、様々なパターンを試す余裕が生まれます。この経験が、将来的なスキルアップにつながることは間違いないでしょう。
📌 長潮の時合の特徴
- ✅ 急激な潮位変化がないため活性が安定しやすい
- ✅ 短時間での激しい変化がないため予測しやすい
- ✅ ルアーローテーションの試行時間が確保できる
- ✅ 初心者でもじっくりと釣りに集中できる
- ✅ ポイント移動の判断に余裕が持てる
長潮の日は釣り人が少なくポイント選びが有利になる
「長潮は釣れない」という先入観が広まっているおかげで、実は長潮の日は釣り場が空いているという隠れたメリットがあります。人気のアジングポイントでも、長潮の日は驚くほど人が少ないという報告が複数見られました。
週末の人気ポイントでは、大潮や中潮の日に釣り座を確保するのが困難なことも珍しくありません。早朝から場所取りのために並んだり、良いポイントが空くのを待ったりと、釣り以外の部分でストレスを感じることも多いでしょう。しかし、長潮の日であれば、そのようなストレスから解放される可能性が高まります。
特に、普段は人が多すぎて入れないような一級ポイントに、長潮の日なら悠々と入れるケースもあります。プレッシャーの少ない状態でアジを狙えることは、釣果にも好影響を与えるはずです。魚も人の気配や頻繁なルアーの往来にストレスを感じているはずですから、静かな環境の方が警戒心が薄れるかもしれません。
また、広い釣り座を確保できることで、キャスト範囲を広げられるというメリットもあります。隣の釣り人を気にせずに、左右にキャストしてポイントを探れるのは大きなアドバンテージです。特に、ナイトゲームでは周囲の安全確認が難しくなるため、余裕のあるスペースは重要度が増します。
🎯 長潮の日の釣り場メリット
メリット | 詳細 |
---|---|
混雑回避 | 人気ポイントでも釣り座を確保しやすい |
ストレス軽減 | 場所取り競争から解放される |
広範囲サーチ | 左右にキャストして探る余裕がある |
プレッシャー減 | 魚が警戒心を持ちにくい環境 |
安全性向上 | 周囲の釣り人との距離が保てる |
潮止まりのタイミングは避けて釣行計画を立てること
長潮でアジングを成功させるためには、潮止まりのタイミングを避けることが極めて重要です。潮止まりとは、満潮から干潮、あるいは干潮から満潮に切り替わる際、一時的に潮の流れが止まる時間帯のことを指します。
この潮止まりの時間帯は、長潮に限らずどの潮回りでも魚の活性が低下しやすいとされています。潮の流れが完全に止まることで、プランクトンや小魚の動きも停滞し、捕食者であるアジも動きを止めてしまう傾向にあるようです。
特に長潮の場合、ただでさえ潮の動きが緩慢なため、潮止まりの時間帯に釣りをすることは、さらに厳しい状況に自ら飛び込むようなものです。一般的には、潮止まりの前後1時間程度は釣果が期待しにくいと言われています。
具体性を持たして言うと、例え僕がランキング1位にしている中潮であっても、潮が止まっているタイミング、所謂「潮止まり」ではアジが全く釣れない可能性が高まります。
したがって、長潮でアジングに行く際は、事前に潮見表をチェックし、潮止まりの時間帯を把握しておくことが不可欠です。現在では、スマートフォンアプリでも簡単に潮汐情報を確認できますので、釣行前に必ずチェックする習慣をつけましょう。
理想的な釣行計画としては、潮が動き出すタイミングに合わせて釣り場に入ることです。例えば、干潮が16時であれば、そこから潮が動き出す17時30分頃までに釣り座に入り、準備を整えておくのが良いでしょう。この「潮が動き出す瞬間」を逃さないことが、長潮攻略の鍵となります。
アジの活性と潮の流れには密接な関係がある
なぜ潮の流れがアジの活性に影響を与えるのか、そのメカニズムを理解しておくことは重要です。一般的に、海中では潮の流れによって様々な生物が移動し、食物連鎖が活発化します。この関係性を理解することで、長潮でも釣果を上げるヒントが見えてくるはずです。
まず、潮が動くことでプランクトンや小魚が流される現象が起こります。これらのベイト(餌となる小魚)が流れに乗って移動することで、捕食者であるアジにとって格好の捕食チャンスとなります。流れに乗って無防備に流されてくる餌を、効率的に捕食できるのです。
また、潮の流れは酸素を豊富に含んだ新鮮な海水を運んでくる役割も果たします。この新鮮な海水の流入により、魚の活性が上がりやすくなると考えられています。おそらく、人間が新鮮な空気を吸うと気分が良くなるのと同じような効果があるのかもしれません。
さらに、潮の流れは水温の変化ももたらします。季節によっては、流れによって運ばれてくる海水の温度がアジの適水温に近い場合、活性が一気に高まることもあります。アジの適水温は一般的に15℃~25℃程度とされており、この範囲内であれば活発に動き回ります。
🌊 潮の流れがアジに与える影響
影響要素 | アジへの効果 | 結果 |
---|---|---|
ベイトの移動 | 捕食チャンス増加 | 活性アップ |
酸素供給 | 代謝活動の活発化 | 行動範囲拡大 |
水温変化 | 適水温帯への移動 | 回遊パターン変化 |
濁り発生 | 警戒心の低下 | バイト率向上 |
ただし、長潮では潮の流れが緩やかなため、これらの効果が弱まります。だからこそ、わずかな潮の変化を見逃さないことが重要になってくるのです。仕掛けの動きやラインの張り具合など、些細な変化から潮の動きを感じ取る感覚を養うことが、長潮攻略につながります。
アジング長潮を攻略するための実践テクニック
- 潮の動き出しを見極めることが釣果の鍵となる
- マズメ時と潮の動きが重なるタイミングを狙うこと
- 潮の流れが激しいポイントを選ぶことで釣果アップ
- ジグヘッドの重さ調整で長潮に対応すること
- 上げ潮と下げ潮でポイントを使い分けること
- 長潮でもメバルやシーバスなど他魚種は狙える
- サビキ釣りとアジングの使い分けも効果的
- まとめ:アジング長潮を成功させるポイント
潮の動き出しを見極めることが釣果の鍵となる
長潮攻略の最重要ポイントは、潮が動き出す瞬間を捉えることです。潮止まりから潮が動き出すタイミングは、アジの捕食スイッチが入る絶好のチャンスとなります。このタイミングを逃さないために、具体的な見極め方法を知っておきましょう。
まず基本となるのが、潮見表の活用です。潮見表には満潮・干潮の時刻が記載されていますが、重要なのはその時刻そのものではなく、そこから潮が動き出すまでの時間を計算することです。一般的に、干満から約30分~1時間後から徐々に潮が動き始めるとされています。
また、現場での実際の潮の動きを観察することも重要です。仕掛けを投入した際のラインの動き、海面の流れの変化、漂流物の動きなど、視覚的に潮の流れを確認できる要素は複数あります。長潮では変化が微細なため、より注意深く観察する必要があります。
魚は潮が動き出すタイミングで活性が上がりやすいため、そのタイミングを狙うようにすると良いでしょう。干満差が少ない長潮と若潮では、大潮や中潮と比べて潮止まりから本格的に潮の動き出すまでが遅くなります。
出典:あまり釣れないってホント? 長潮、若潮の釣りを攻略しよう
潮の動き出しを感じ取るための具体的なテクニックとして、以下の方法が有効です。まず、ラインに適度なテンションをかけた状態でキープし、わずかな変化を手元で感じ取ります。長潮では劇的な変化は期待できませんが、「さっきまで全く動かなかったラインが、微妙に動き始めた」という変化を感じ取れるはずです。
また、水面に浮かぶゴミや藻の動きを観察するのも効果的です。潮が動き出すと、それまで停滞していた浮遊物が一定方向に動き始めます。この変化は肉眼でも確認しやすいため、初心者の方にもおすすめの方法です。
🔍 潮の動き出しを見極める具体的な方法
- ✓ 潮見表で干満時刻の30分~1時間後を狙う
- ✓ ラインの張り具合の変化を手元で感じ取る
- ✓ 水面の浮遊物の動きを目視で確認する
- ✓ 常夜灯周辺の小魚の動きを観察する
- ✓ 周囲の釣り人の反応もヒントになる
マズメ時と潮の動きが重なるタイミングを狙うこと
長潮でアジングを楽しむなら、マズメ時間帯を最優先で狙うべきです。マズメとは、日の出前後(朝マズメ)と日没前後(夕マズメ)の薄暗い時間帯を指し、多くの魚種で活性が高まることが知られています。この時間帯と潮の動きが重なれば、長潮であっても十分な釣果が期待できます。
マズメ時に魚の活性が上がる理由はいくつか考えられます。まず、光量の変化によって小魚の行動パターンが変わることが挙げられます。明るくなる朝は餌を求めて活発に動き出し、暗くなる夕方は安全な場所へ移動しようとします。このような小魚の動きに合わせて、アジも活発に捕食活動を行うのです。
また、朝夕の時間帯は水温が変化しやすいタイミングでもあります。特に夏場の夕マズメでは、日中に熱せられた表層水が冷え始め、アジにとって快適な水温帯が形成されることもあります。
潮の影響以外に活性が高まる要因の一つであるマヅメ時。日の出と日没前後は、長潮や若潮でも魚が釣りやすい時間帯となります。とくに潮の上げ、下げにマズメが重なるケースでは釣果が出やすいため、狙い目です。
出典:あまり釣れないってホント? 長潮、若潮の釣りを攻略しよう
特に注目すべきは、マズメ時間と潮の動きが重なるタイミングです。例えば、日没が18時で、その頃ちょうど潮が動き出すタイミングであれば、これ以上ない好条件となります。このようなタイミングは潮見表と日の出入り時刻を照らし合わせることで事前に予測できます。
実際の釣行計画としては、マズメ時間の30分~1時間前には釣り座に入り、準備を整えておくことをおすすめします。マズメ時間は意外と短く、あっという間に終わってしまうことも多いため、時合を逃さないための準備が重要です。
⏰ マズメ時の狙い方
時間帯 | 開始時刻の目安 | 持続時間 | 特徴 |
---|---|---|---|
朝マズメ | 日の出1時間前 | 約2時間 | アジが浅場に上がってくる |
夕マズメ | 日没1時間前 | 約2時間 | 表層での捕食が活発化 |
潮の流れが激しいポイントを選ぶことで釣果アップ
長潮の日には、普段は流れが速すぎて釣りにくいポイントが、ちょうど良い流れになることがあります。この特性を活かして、普段とは異なるポイント選びをすることが効果的です。
例えば、海峡や水道など、潮通しの良い場所は大潮や中潮の日には流れが速すぎて、軽量ジグヘッドでは釣りになりません。しかし、長潮の日にはこのような場所でも適度な流れとなり、むしろ快適にアジングを楽しめる可能性があります。
潮の流れが激しく流速が早い場所では、ジグやルアー、仕掛けがあっという間に流され、狙ったポイントへ着底させることが困難な場合も……。そういったポイントでは、流れが穏やかになる長潮や若潮の時の方が釣りがしやすくなります。
出典:あまり釣れないってホント? 長潮、若潮の釣りを攻略しよう
また、港内の船道や係留船の周辺など、普段は潮の流れがある場所を選ぶことも重要です。長潮であっても、地形的な要因で多少の流れが残る場所があります。そのような場所では、アジも比較的活発に動いている可能性が高いでしょう。
具体的なポイント選びのコツとしては、まず普段釣りをしない潮通しの良い場所をリストアップしておくことです。大潮や中潮の日に下見をして、「ここは流れが速すぎて釣りにならない」と感じた場所をメモしておきます。そして、長潮の日にそこを訪れてみるのです。
さらに、沖に面した堤防の先端部なども狙い目です。湾内の奥まった場所よりも、外海に近い場所の方が、長潮でも多少の流れが残っていることが多いようです。ただし、外海に面した場所は風や波の影響を受けやすいため、安全面には十分注意が必要です。
🎣 長潮で狙うべきポイントの特徴
- ✅ 普段は流れが速すぎる海峡や水道
- ✅ 港内の船道や航路筋
- ✅ 係留船の周辺(潮の流れが集まる)
- ✅ 堤防の先端部(沖に面した場所)
- ✅ 岬や磯の潮当たりの良い場所
ジグヘッドの重さ調整で長潮に対応すること
長潮でのアジングでは、ジグヘッドの重さ選択が特に重要になります。潮の流れが緩やかな長潮では、普段よりも軽いジグヘッドを使用することで、より自然なアクションを演出できます。
一般的なアジングでは0.6g~1.5g程度のジグヘッドが使用されますが、長潮の日には0.4g~0.8g程度の軽量タイプを中心に使うのが効果的でしょう。軽いジグヘッドは、ゆっくりとしたフォールスピードで、まるで本物のプランクトンのように漂います。
ただし、風が強い日やポイントまでの距離がある場合は、軽すぎるジグヘッドでは飛距離が出ません。そのような状況では、少し重めのジグヘッド(1.0g~1.5g)を使用するか、キャロライナリグなどの遠投リグを検討しましょう。
また、長潮ではボトム(底)狙いが効果的なケースも多いようです。潮が動かない状況では、アジが底でじっとしていることがあり、そのレンジを丁寧に探ることで釣果につながります。ボトムを攻める際は、着底が分かりやすい1.0g以上のジグヘッドが扱いやすいでしょう。
⚖️ 長潮でのジグヘッド重さ選択ガイド
状況 | 推奨重さ | 理由 |
---|---|---|
無風・近距離 | 0.4g~0.6g | 自然なフォールでアピール |
微風・中距離 | 0.6g~1.0g | バランス重視 |
強風・遠距離 | 1.0g~1.5g | 飛距離確保 |
ボトム狙い | 1.0g~1.5g | 着底感知のため |
上げ潮と下げ潮でポイントを使い分けること
長潮であっても、上げ潮(満潮に向かう潮)と下げ潮(干潮に向かう潮)では、釣れるポイントが変わることがあります。この特性を理解し、潮の動きに合わせてポイントを移動することで、釣果を伸ばせる可能性があります。
一般的に、上げ潮では水深が浅い場所や湾内の奥まった場所でもアジが入ってきやすくなります。潮が満ちることで、普段は浅すぎて入れないエリアにも魚が侵入してくるためです。逆に、下げ潮では深場や沖に面した場所の方が実績が高くなる傾向にあります。
潮位が上がってくることを上げ潮、下がってくることを下げ潮と呼びますが、この上げ潮下げ潮もアジングにおける釣果を決める大事な要素となります。例えば、水深が浅い場所であれば満潮前後が良く釣れる、逆に水深が深い場所では干潮前後で食いが立つ・・・など、干満の差によりアジの反応が変わることがあるため、その辺りを意識しながらアジングを楽しむことで、より良い釣果を得ることができるようになるでしょう。
また、場所によっては特定の潮回りで強くなるポイントというものが存在します。例えば、あるポイントでは上げ潮の時だけアジの活性が高まり、別のポイントでは下げ潮の時に爆釣する、といったパターンです。このようなポイントごとの特性は、何度も通い込むことで見えてくるものです。
長潮の日には、このようなホームポイントの特性を活かすことが特に重要になります。普段から通っているポイントがあれば、「このポイントは上げ潮で良く釣れる」「あのポイントは下げ潮が狙い目」といった情報を持っているはずです。長潮で活性が低い中でも、タイミングの良いポイントを選ぶことで釣果につながるでしょう。
🌊 上げ潮・下げ潮の特徴とポイント選び
- ✓ 上げ潮のメリット:浅場にアジが入ってくる、湾奥が有望
- ✓ 下げ潮のメリット:深場に魚が集まる、潮通しの良い場所が◎
- ✓ ポイントごとの特性を把握することが重要
- ✓ 潮見表で上げ下げの時刻を事前確認
- ✓ 移動しながら探る機動力も必要
長潮でもメバルやシーバスなど他魚種は狙える
アジングで苦戦している時でも、他の魚種は活発に捕食しているケースがあります。特に長潮の日には、アジ以外のターゲットに目を向けることで、ボウズ(釣果ゼロ)を回避できる可能性があります。
メバルは長潮でも比較的釣りやすい魚種とされています。アジよりも潮の影響を受けにくく、むしろ流れが緩やかな方が捕食しやすいのかもしれません。アジング用のタックルでメバルも狙えるため、ターゲットを柔軟に切り替えることをおすすめします。
また、シーバス(スズキ)も長潮で狙える魚種の一つです。特に河川の河口部では、淡水と海水が混じり合うエリアで、長潮でもシーバスが活発に動いていることがあります。アジング用のライトタックルでは大型のシーバスは厳しいかもしれませんが、セイゴクラス(小型のシーバス)なら十分対応可能でしょう。
さらに、カサゴやソイなどのロックフィッシュも長潮に強い魚種です。これらの魚は潮の流れよりも、岩礁や海藻といったストラクチャー(障害物)に依存して生活しているため、潮回りの影響を受けにくいとされています。
📝 長潮で狙える魚種とその特徴
魚種 | 狙いやすさ | ポイント | おすすめワーム |
---|---|---|---|
メバル | ★★★★☆ | 常夜灯周辺 | ピンテール系 |
シーバス | ★★★☆☆ | 河口・船道 | シャッド系 |
カサゴ | ★★★★★ | テトラ・岩礁 | グラブ系 |
ソイ | ★★★★☆ | 港内の底 | クロー系 |
サビキ釣りとアジングの使い分けも効果的
長潮の日に「アジングで全く釣れない」という状況に陥った場合、サビキ釣りに切り替えるという選択肢も検討する価値があります。サビキ釣りとアジングでは、同じアジを狙うにしても、そのアプローチが大きく異なります。
サビキ釣りは、コマセ(撒き餌)を使ってアジを寄せ集める釣り方です。潮の流れが少ない長潮では、コマセが広範囲に拡散せず、ポイント周辺に留まりやすいというメリットがあります。つまり、長潮はサビキ釣りに有利という見方もできるのです。
一方、アジングはルアーで広範囲を探る釣り方であり、アジの回遊を待つスタイルが基本です。長潮で回遊が少ない状況では、サビキで魚を寄せ集める方が効率的な場合もあるでしょう。
実際の釣行では、まずアジングで様子を見て、反応が薄い場合はサビキに切り替えるという二刀流戦略も有効です。両方のタックルを用意しておけば、状況に応じて最適な釣り方を選択できます。
ただし、サビキ釣りの横でアジングをする場合は注意が必要です。コマセによってアジが集まっている状況では、ルアーへの反応が悪くなることがあります。この点については、実際の釣り場でのマナーも含めて考慮する必要があるでしょう。
🎣 サビキ釣りとアジングの比較
- ✓ サビキのメリット:コマセで魚を寄せられる、数釣りに強い
- ✓ アジングのメリット:広範囲を探れる、大型が狙える
- ✓ 長潮ではサビキの方が効率的な場合もある
- ✓ 両方のタックルを持参する二刀流がおすすめ
- ✓ コマセパターンへの対応力も必要
まとめ:アジング長潮を成功させるポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 長潮でも工夫次第でアジは十分に釣れる
- 潮止まりのタイミングは避け、潮が動き出す瞬間を狙う
- マズメ時間帯と潮の動きが重なるタイミングが最も有望である
- 普段は流れが速すぎるポイントが長潮では快適に釣れる
- 時合が長く続くメリットを活かしてじっくり釣りを楽しむ
- 釣り人が少ないため人気ポイントに入りやすい
- 軽量ジグヘッド(0.4g~0.8g)でゆっくりしたフォールを演出する
- 上げ潮と下げ潮でポイントを使い分けることが効果的である
- アジが釣れない場合はメバルやシーバスなど他魚種も視野に入れる
- サビキ釣りとの二刀流戦略も有効な選択肢である
- 潮見表とマズメ時刻を事前にチェックして釣行計画を立てる
- ラインの張り具合や水面の変化から潮の動きを感じ取る
- ホームポイントの特性を把握して長潮攻略に活かす
- 「長潮は釣れない」という先入観を捨てることが第一歩である
- 安全面に配慮しながら新しいポイント開拓にチャレンジする
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングは「潮」によって釣果が変わるのか?大潮、中潮、小潮、長潮、若潮、一体どのタイミングで釣行すればいいの?
- 釣れない潮のイメージが強い「長潮」でアジングしてみた【熊本】難易度高めも本命キャッチ
- 【フィッシュハンティング】長潮と若潮はアジング日和
- 長潮、干潮でのアジングでも(ポイントA-15)
- 若潮や長潮で爆釣した経験ありますか?
- 逆襲の若潮アジング!
- アジングで潮は関係ありますか?大潮、小潮、若潮、長潮など
- あまり釣れないってホント? 長潮、若潮の釣りを攻略しよう
- アジングは潮の流れが大事!?【大潮・中潮・小潮・若潮・長潮】アジが良く釣れる潮回りを知っておこう!
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