愛媛県南宇和郡愛南町に2024年10月にグランドオープンした「iNan BASE(愛南ベース)」は、シマノインストラクター丹羽喜嗣氏が監修する新感覚の海上管理釣り場として注目を集めています。牡蠣筏を利用した自然と共存する釣場で、アジはもちろん、チヌや季節ごとのさまざまな魚種が狙えるこの施設は、初心者からベテランまで幅広いアングラーに支持されています。
愛南町は周年ベイトとなるシラスやキビナゴが豊富なエリアで、特にアジングでは40cmを超える「ギガアジ」の実績も多数報告されています。この記事では、iNan BASEの施設情報から料金プラン、愛南町のアジングポイント、実際の釣果情報、さらには季節ごとの攻略法まで、インターネット上の情報を徹底的に収集し、独自の切り口で解説していきます。
この記事のポイント |
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✓ iNan BASEの料金プランと予約方法が分かる |
✓ 愛南町のアジングポイントと特徴を理解できる |
✓ 季節ごとの釣果傾向と攻略法が学べる |
✓ 初心者でも安心して楽しめる環境が整っている |

愛南ベースでのアジング入門:施設情報と利用方法
- iNan BASEは愛媛県愛南町の海上管理釣り場
- 利用には事前予約が必須
- デイプランとナイトプランから選択可能
- シマノインストラクターによるアドバイスが受けられる
- レンタルタックルも用意されている
- 安全な足場で初心者も安心
iNan BASEは愛媛県愛南町の海上管理釣り場
iNan BASEは、愛媛県南宇和郡愛南町にある上甲商会とミリオンアジングが管理する海上管理釣り場です。2024年10月に満を持してグランドオープンしたこの施設は、シマノインストラクターの丹羽喜嗣氏が監修しており、新感覚のアジング体験を提供しています。
最大の特徴は、牡蠣筏を利用した「自然」と共存する釣場という点です。愛南町の豊かな海を安全な足場から楽しむことができ、アジ・チヌはもちろん、季節ごとにさまざまな魚種が釣れる魅力に溢れています。一般的な陸っぱりのポイントとは異なり、管理された環境で快適に釣りができるのは大きなメリットといえるでしょう。
施設スタッフが親切丁寧にアドバイスしてくれるため、入門者や初心者の方でも安心して挑戦できます。おひとり様での参加はもちろん、カップルや家族連れでの利用も歓迎されており、幅広い層に開かれた釣り場となっています。
シマノ社の竿のレンタルも用意されているため、手ぶらで訪れても本格的なアジング体験が可能です。これからアジングを始めたい方にとって、道具を揃える前に実際に体験できるのは非常にありがたいサービスではないでしょうか。
愛南町は宇和海に面した地域で、黒潮の影響を受けた豊かな海洋環境が特徴です。そのため、魚影が濃く、一年を通じてさまざまな魚種が狙えるフィールドとして知られています。iNan BASEはそんな恵まれた環境を最大限に活用した施設といえるでしょう。
利用には事前予約が必須で電話受付のみ
iNan BASEの利用には、お電話による事前予約が必須となっています。予約受付は080-2370-1073で、受付時間は8:00~20:00です。電話に出られなかった場合は、手が空き次第折り返しの連絡があるとのことです。
予約当日は、愛南町にある上甲商会(〒798-4102 愛媛県南宇和郡愛南町御荘平山443)へお越しいただき、「iNan BASE」の予約者である旨を伝える必要があります。受付完了後、iNan BASEへ入場できる仕組みになっています。
お車でお越しの際は、上甲商会様指定の駐車場を利用することになります。当日は別の宿泊客や隣接する牡蠣小屋の利用客も多数いらっしゃるため、指示に従って駐車する必要があります。この点は、混雑時には特に注意が必要でしょう。
ミリオンアジングのサロンメンバーに限り当日受付が可能という特典もあります。サロンメンバーになることで、より柔軟な利用が可能になるのは魅力的ですね。頻繁に通いたい方は、メンバーになることを検討してみるのも良いかもしれません。
予約状況やガイド可能日については、公式サイトのリンクから確認できるようになっています。特に週末や祝日前は混雑が予想されるため、早めの予約をおすすめします。
料金プランは2025年4月1日以降に改定
iNan BASEの料金プランは、2025年4月1日以降に改定されています。デイプラン、ナイトプラン、デイ&ナイトプランの3種類が用意されており、利用スタイルに合わせて選択できます。
デイプランは、メンバー・ビジターともに1名から申込可能となっています。一方、ナイトおよびデイ&ナイトプランは3名から申込可能という条件があります。ソロでナイトゲームを楽しみたい場合は、デイプランの時間帯に調整するか、仲間を集める必要があるでしょう。
注意すべき点として、利用開始時刻以降に入場した場合でも、利用料金の割引などはありません。遅刻した場合も満額の料金が発生するため、時間には余裕を持って行動することをおすすめします。また、利用終了時刻までに必ず完全退場することが求められています。
ビジター様のナイトゲーム利用は2025年春頃より開始予定とされており、それ以前の申し込み・利用はできません。ただし、アジングガイドプランの中での利用は可能とのことなので、どうしてもナイトゲームを体験したい場合はガイドプランを検討してみると良いでしょう。
日曜日と祝日のナイトゲーム利用はありませんので、スケジュールを組む際には注意が必要です。平日や土曜日を中心に計画を立てることをおすすめします。
シマノインストラクター丹羽喜嗣氏の監修施設
iNan BASEの大きな魅力の一つが、シマノインストラクター丹羽喜嗣氏の監修という点です。丹羽氏はライトゲームのメッカである瀬戸内をホームグラウンドに活躍するプロアングラーで、エサ釣りのフカセ理論をアジングに応用するなど、独自の視点でルアーフィッシングの世界を拓いてきた人物です。
シマノソアレインストラクターの丹羽です。今回は初心者にお勧めの様々なバイトパターンが楽しめる愛南の釣り場に訪れたときの模様をお伝えします。
この引用からも分かるように、丹羽氏自身が愛南の釣り場の魅力を高く評価しており、初心者にもおすすめできる環境として紹介しています。プロの目から見ても、愛南のポテンシャルは非常に高いということでしょう。
丹羽氏は「地形の変化や潮の変化など、魚以外の情報を感じることがすべて」と語る感性派アングラーとして知られています。このような深い知見を持つ専門家が監修する施設であれば、初心者も安心して学びながら釣りを楽しめるはずです。
施設スタッフによるアドバイスも期待できるため、分からないことがあれば積極的に質問してみると良いでしょう。プロの知識を直接学べる機会は貴重ですので、ぜひ有効活用したいところです。
安全な足場と利用時の注意事項
iNan BASEでは、牡蠣筏を利用した安全な足場が確保されています。一般的な磯釣りや波止釣りと比べて、転落のリスクが低く、初心者や家族連れでも安心して釣りが楽しめる環境が整っています。
ただし、釣りをする際にはライフジャケットの着用が必須となっています。どんなに安全な環境でも、水辺での事故リスクはゼロではありませんので、必ず着用するようにしましょう。
夜釣りの際には特に注意が必要です。夜間の会話や車のドアの開け閉めは静かに行うことが求められています。また、ヘッドライトをつけたまま近隣の民家に光が当たらないよう配慮する必要があります。釣り場周辺は住宅地でもあるため、マナーを守った行動が重要です。
📋 iNan BASE利用時の主な注意事項
項目 | 内容 |
---|---|
ライフジャケット | 必ず着用すること |
夜間のマナー | 会話や車のドア開閉は静かに |
ヘッドライト | 民家に光を当てないよう注意 |
魚の保管 | 生簀・玉網・スカリの貸出なし |
釣り方 | 他の客を阻害する釣り方は禁止 |
安全確認 | ルアー投入時は周囲をよく確認 |
魚の生簀や玉網、スカリの貸出はありませんので、持ち帰りたい方は自分で用意する必要があります。また、他のお客様を著しく阻害する釣り方は禁止されているため、混雑時には特に周囲への配慮が求められます。
事故防止のため、ルアーや仕掛けを投入する際には周囲をよく確認することが大切です。場内で係員の指示があった場合は、その指示に従う必要があります。駐車場および釣場ではルールを守り、マナー向上に協力しましょう。
レンタルタックルで手ぶら参戦も可能
iNan BASEでは、シマノ社の竿のレンタルが用意されています。これからアジングを始めたい方や、遠征で荷物を減らしたい方にとって、非常にありがたいサービスです。
アジング用のタックルは、ロッド、リール、ライン、リーダー、ジグヘッド、ワームなど、揃えるべきアイテムが意外と多く、初期投資もそれなりにかかります。レンタルタックルを利用すれば、まずは体験してから自分に合った道具を選ぶことができるでしょう。
レンタルの詳細(料金、数量、予約の要否など)については、事前に電話で問い合わせることをおすすめします。特に週末や繁忙期には、レンタル竿の数に限りがある可能性も考えられます。
また、ワームやジグヘッドなどの消耗品については、現地で購入できるかどうかも確認しておくと安心です。もし現地調達が難しい場合は、事前に近隣の釣具店で購入しておく必要があるかもしれません。
自分のタックルを持ち込む場合でも、丹羽氏が使用しているようなシマノのソアレシリーズは、アジングでは定番の高性能タックルです。おそらくレンタルタックルも同様のシリーズが用意されているのではないかと推測されます。
愛南町でのアジング実践:ポイントと釣果情報
- 愛南町は周年アジが狙えるエリア
- ベイトはシラスとキビナゴが中心
- 40cmオーバーのギガアジも実績多数
- ナイトゲームが特に有望
- 表層からボトムまで幅広く探る
- 季節によって釣れるサイズが変化
- 御荘湾は特に好ポイント
- 常夜灯周りが一級ポイント
- デイゲームでもチャンスあり
- 他魚種も豊富で飽きない
- 潮の動きが釣果を左右する
- 冬場でも良型が期待できる
愛南町は周年アジが狙えるベイト豊富なエリア
愛南町は、周年ベイトとなるシラスやキビナゴが豊富なエリアとして知られています。アジはこれらのベイトに付いて回遊する傾向が強く、特に光に集まりやすい性質を持つシラスの存在は、アジング成立の可否を判断する重要な指標となります。
黒潮の影響を受けた宇和海は、栄養豊富で魚影が濃いことで有名です。周年を通じてベイトが安定して供給されるため、季節を問わずアジングが楽しめるのは大きな魅力でしょう。一般的には冬場はアジの活性が下がりがちですが、愛南町では真冬でも好釣果が報告されています。
愛南は周年ベイトとなるシラスやキビナゴが多いエリアです。アジもこれらベイトに付いて回遊する傾向が強く、特に光に集まりやすい性質を持つシラスの存在はアジング成立の可否を判断するとても良い情報です。
シマノインストラクターの丹羽氏も、このようにベイトの存在を重視しています。釣行前には、シラスやキビナゴの接岸状況を地元の釣具店などで確認しておくと、釣果アップにつながるかもしれません。
ベイトが豊富ということは、アジ以外の魚種も多く集まるということでもあります。実際に愛南町では、アジングをしていると青物やカマス、メバル、シーバスなどのゲストフィッシュも頻繁にヒットするようです。一つのポイントでさまざまな魚種が狙えるのは、釣り人にとって飽きのこない要素といえるでしょう。
40cmオーバーの「ギガアジ」実績も多数
愛南町のアジングの大きな魅力は、40cmを超える「ギガアジ」の実績が豊富という点です。一般的なアジングでは、25~30cm程度が良型とされますが、愛南では30cm以上は当たり前、40cmオーバーも十分に狙える夢のあるフィールドとなっています。
例年通りキビナゴに付いてて青物と一緒に釣れてるパターンですね〜前回から書いてますが今の潮がベスト❗️これ逃したら釣れないかも… 日が暮れてから投げると35〜38センチのアジが入れ食いですね〜さすが釣り堀宇和海
この釣行記では、35~38cmのアジが入れ食いという驚異的な状況が報告されています。「釣り堀宇和海」という表現からも、その魚影の濃さと型の良さが伺えます。ただし、こういった好条件は潮回りなどの条件が揃った時に限られるようです。
🎣 愛南町で釣れるアジのサイズ別特徴
サイズ | 呼称 | 特徴 | 引きの強さ |
---|---|---|---|
20~25cm | レギュラーサイズ | 数釣りが楽しめる | 軽快な引き |
25~30cm | 良型 | 食べても釣っても満足 | しっかりした引き |
30~35cm | 大型 | 引き応え十分 | 強い引き |
35~40cm | 尺超え | アジンガー憧れのサイズ | ドラグが鳴る |
40cm以上 | ギガアジ | 夢のサイズ | スリル満点 |
特に冬場は、体高があり丸々と太ったコンディションの良い個体が多いようです。脂の乗った大型アジは、釣り上げた時の満足感はもちろん、食べても絶品とのこと。釣りと食の両面で楽しめるのは嬉しいポイントです。
ただし、大型アジは警戒心も強く、簡単には口を使ってくれません。ワームのサイズ選択、アクション、レンジの調整など、テクニカルな要素も求められます。初心者がいきなりギガアジを狙うのは難しいかもしれませんが、経験を積んでいけばチャンスは十分にあるでしょう。
ナイトゲームが特に有望で常夜灯周りが好ポイント
愛南町のアジングでは、ナイトゲームが特に有望とされています。日没後から深夜にかけて、アジの活性が上がり、好釣果が期待できる時間帯となります。
当日は日暮れとともにベイトのシラスが明かりに集まりはじめ、雰囲気は満点といったところです。アジに限らず捕食行動を起こすきっかけになるのは潮の動きです。
日暮れとともにベイトのシラスが明かりに集まり始めると、それを捕食するためにアジも活発に動き出します。常夜灯周りは、ベイトが集まりやすく、アジングの一級ポイントとなるでしょう。
特に注目すべきは、深夜から明け方にかけての時間帯です。ある釣行記では、深夜2時30分の干潮潮止まりのタイミングで「アジ祭り」が開催され、4時30分まで入れ食い状態が続いたという報告があります。夕マヅメに釣れなくても諦めず、深夜まで粘ることで大爆釣に遭遇できる可能性があるのです。
・・・そして遂にその時は来た!時刻は2時30分ジャスト。干潮を迎え、潮止まりというタイミングで、アタリが頻発するようになった!釣れるアジは相変わらず大型!最高の引きだ!
この事例からも分かるように、潮の動きとタイミングが非常に重要です。干潮や満潮の前後、潮止まりのタイミングなどを事前に調べておき、その時間帯に集中して釣りをすることで、効率的に釣果を上げられる可能性が高まります。
ナイトゲームでは、ヘッドライトの使い方にも注意が必要です。水面を直接照らすとアジが警戒して散ってしまうため、手元を照らす程度に抑えるのが基本です。また、前述の通り、周辺住民への配慮も忘れてはいけません。
表層からボトムまで幅広いレンジを探る必要性
愛南町のアジングでは、表層からボトムまで幅広いレンジを探ることが重要です。ベイトの種類や潮の状況、時間帯によって、アジが捕食するレンジは刻一刻と変化します。
表層付近にシラスなどのベイトが視認できる場合は、まずキャスト後の着水直後から「ただ巻き」で表層を探るのが効果的です。アジングは一般的にフォールで釣るイメージが強いですが、ただ巻きによる横移動のアプローチも非常に有効とされています。
これらが視認できたとき先ずはキャストして着水直後のただ巻きで表層付近を探ります。アジングはフォールで釣るというのが基本ですが、ただ巻きによる横移動のアプローチも織り交ぜてやると数を伸ばしていくことができるばかりか、通り一辺倒の攻めでスレさせてしまうことも軽減できます
特にシャローエリアでは、アプローチのローテーションに「ただ巻き」を加えることで、魚をスレさせにくくなるというメリットもあります。バイトが浅い時や食い渋りでバイトが出なくなれば、フォールの釣りを積極的に加えていくと良いでしょう。
サイズアップを狙う場合は、ボトム周辺を重点的に探るのがセオリーです。大型のアジはボトム付近に居着いていることが多く、じっくりと底を攻めることで良型に出会える確率が高まります。
💡 レンジ別攻略のポイント
レンジ | 狙うタイミング | アプローチ方法 | 期待できるサイズ |
---|---|---|---|
表層(0~50cm) | ベイトが表層に見える時 | ただ巻き、表層フォール | 数釣り向き |
中層(50cm~2m) | ベイトが散在している時 | カウントダウンでレンジキープ | 平均的 |
ボトム付近 | サイズ狙い、渋い時 | ボトムバンプ、リフト&フォール | 良型が期待できる |
ジグヘッドの重量を調整することで、狙うレンジをコントロールできます。表層を攻める場合は0.6~1.0g程度の軽いジグヘッド、ボトムを攻める場合は1.5~3.0g程度の重めのジグヘッドを使い分けると良いでしょう。風が強い日は、さらに重いジグヘッドが必要になることもあります。
デイゲームでも十分にチャンスがある
ナイトゲームのイメージが強いアジングですが、愛南町ではデイゲームでも十分にチャンスがあります。実際に、日中の釣行で尺超えのアジを釣り上げた報告も複数見られます。
竿を出す頃にはすっかり陽も昇ってしまっていたのでアジングからスタートした。いわゆるデイアジングだ。この日も相変わらず風が強かったのでジグヘッドは3g。手前は岩が詰まっていて根掛かりしやそうだったため、沖を探る。
デイゲームでは、ナイトゲームよりもアジの警戒心が高くなるため、より繊細なアプローチが求められます。ジグヘッドやワームのサイズを小さめにする、ラインを細くする、アクションを控えめにするなど、工夫が必要でしょう。
また、デイゲームではアジ以外の魚種も活発に動いています。前述のハタ類をはじめ、カマスやメバル、時にはシーバスなどもヒットするため、純粋にアジだけを狙うのは難しい面もあります。しかし、それはそれで楽しみの一つと捉えることもできるでしょう。
デイゲームのメリットは、視認性が良く初心者でも釣りやすいという点です。ナイトゲームでは暗闇の中でラインの動きを感じ取る必要がありますが、デイゲームでは目で見てアタリを取ることも可能です。また、根掛かりのリスクも把握しやすいため、ロストを減らせるでしょう。
満潮から引き潮になるタイミングは、デイゲームでも狙い目の時間帯とされています。潮が動き出すと魚の活性が上がり、バイトチャンスが増える傾向にあります。
御荘湾は大チヌのメッカでアジングも好ポイント
愛南町の中でも、御荘湾は特に注目すべきポイントです。牡蠣の養殖や筏のかかり釣りで有名なこのエリアは、「大チヌのメッカ」として知られていますが、アジングにも非常に好条件が揃っています。
今回訪れたのは、牡蠣の養殖や、筏のかかり釣りで有名な「御荘湾」。海を見渡せば沖には多くの牡蠣の養殖筏が見られた。ポイントの近くには筏釣りをさせてくれる施設などもあり、多くの釣り人が竿を出す姿が見られた。
御荘湾の特徴は、湾奥で潮の流れが比較的穏やかという点です。多くの河川が流入した湾奥は栄養豊富な汽水域となっており、ベイトフィッシュが豊富に集まります。そのため、それを捕食する大型のアジも多く回遊してくるのです。
牡蠣の養殖筏が多数設置されているため、ストラクチャー(障害物)が豊富という利点もあります。アジは障害物周りに身を潜めることが多く、筏周辺は格好のポイントとなります。ただし、筏に引っかけてしまうリスクもあるため、キャスト方向には注意が必要です。
上甲商会が運営する筏釣り場も近くにあり、多くの釣り人で賑わっています。釣り人が多いということは、それだけ魚が釣れるポイントであることの証明でもあります。ただし、混雑時には他の釣り人とのトラブルを避けるため、適度な距離を保つことが大切です。
季節によってアジのサイズと数に変化がある
愛南町では周年アジが釣れますが、季節によってサイズと数に変化があります。一般的な傾向として、春から夏にかけては数釣りが楽しめ、秋から冬にかけては型が良くなる傾向があるようです。
春(3~5月)は、水温上昇とともにアジの活性が上がり、数釣りが期待できるシーズンです。この時期は20~25cm程度のレギュラーサイズが中心となりますが、数が釣れるため初心者にもおすすめの時期といえるでしょう。
夏(6~8月)は、さらに活性が上がり、ルアーを追い掛け回すアグレッシブなアジが増えます。ただ巻きでガンガン釣れることも多く、爽快な釣りが楽しめます。一方で、水温が上がりすぎると深場に落ちてしまうこともあるため、釣れるポイントが限定される可能性もあります。
秋(9~11月)は、冬に備えて荒食いするアジが増え、サイズ・数ともに期待できる好シーズンです。体高があり、脂の乗った良型が多くなる時期でもあります。
冬(12~2月)は、一般的には厳しいシーズンとされますが、愛南町では真冬でも好釣果が報告されています。特に尺超えの大型が狙えるシーズンとして、ベテランアングラーに人気があります。ただし、寒さとの戦いにもなるため、防寒対策は必須です。
ワームのサイズとカラー選択が釣果を左右する
アジングにおいて、ワームのサイズとカラー選択は釣果を大きく左右します。愛南町のような大型アジが多いフィールドでは、特にサイズ選択が重要になってきます。
友人が「ワームは大きい方が良いよ!」と3インチのワームを付けてくれた。これが奏功し、ワームを変えた途端にアタリが出るようになった。友人によれば、アジのサイズも大きいこと、さらにアジからの視認性も高めるために大きめのワームを使ったとのことだ。
この事例では、3インチの大きめワームに変更した途端にアタリが連発するようになったとのこと。大型のアジを狙う場合、あえて大きめのワームを使うことで、視認性を高めるとともに、小型のアジを避けて大型だけをセレクトできる効果もあります。
一方で、活性が低い時や小型が多い時は、1.5~2インチ程度の小さめワームの方が効果的な場合もあります。状況を見ながら、複数のサイズを使い分けることが重要でしょう。
🎨 ワームカラーの選び方の基本
条件 | おすすめカラー | 理由 |
---|---|---|
ナイト・クリアウォーター | クリア系、グロー系 | ベイトに近い自然な色 |
ナイト・濁り | チャート、ピンク、グロー | 視認性重視 |
デイ・クリアウォーター | クリア系、ナチュラル系 | ベイトライク |
デイ・濁り | ホワイト、チャート | アピール力重視 |
カラーについては、基本的にクリア系(透明)が万能とされています。愛南町のようにベイトが豊富なエリアでは、ベイトに近い色を選ぶのがセオリーです。シラスやキビナゴを意識したクリア系やシルバー系が定番となります。
ただし、活性が低い時や濁りがある時は、チャートやピンクなどのアピール系カラーが効果的なこともあります。グロー(蓄光)系は、深夜の暗い時間帯に特に有効とされています。最終的には、その日の状況に合わせて試行錯誤することが大切です。
潮の動きを読むことが釣果アップの鍵
アジングにおいて、潮の動きを読むことは非常に重要です。潮が動いている時間帯は魚の活性が上がり、逆に潮止まりの時間帯は活性が下がる傾向にあります。ただし、愛南町の御荘湾のように、普段から潮の動きが少ないエリアもあります。
アジに限らず捕食行動を起こすきっかけになるのは潮の動きです。当エリアは普段からあまり潮の動かないエリアで、潮の動きを見極めるのはなかなか難しいところもありますが、今回はあからさまにアジのライズが始まり、そんな心配はどこへやらという展開になりました。
潮の動きが分かりにくい場合は、ベイトの動きやアジのライズ(水面に飛び出す様子)を観察することで、時合いを見極めることができます。表層にシラスが集まってきたり、アジがベイトを追って水面が騒がしくなったりした時がチャンスタイムです。
潮見表を事前にチェックしておき、満潮・干潮の時刻や潮の大きさを把握しておくことをおすすめします。一般的には、満潮前後や干潮前後の潮が動く時間帯が狙い目とされています。大潮の日は潮の動きが大きく、魚の活性も上がりやすい傾向にあります。
ただし、前述の深夜の爆釣事例のように、「干潮潮止まり」のタイミングで時合いが来ることもあります。セオリー通りにいかないのが釣りの面白さでもあり、難しさでもあります。あくまで基本を押さえつつ、その場の状況に応じて柔軟に対応することが大切でしょう。
アジング以外にも多彩な魚種が楽しめる
愛南町の魅力は、アジングだけでなく多彩な魚種が楽しめるという点にもあります。アジを狙っていると、さまざまなゲストフィッシュがヒットし、飽きることがありません。
カマスは、愛南町で非常によく釣れる魚種の一つです。ある釣行記では、40cmを超える大型カマスが連発し、「カマバッカ王国」と称されるほどの好釣果が報告されています。カマスは引きも強く、足元まで来てからの横走りは迫力満点とのこと。食べても美味しい魚なので、アジが釣れない時の保険としても優秀です。
40UPはオカマスちゃんです(;^_^A アセアセ・・・ カマスの引きはアジに比べると弱いし 足元に着てからじゃないと引き出さないので釣趣には欠けますが 足元へ来てからの横走りは結構スピードがあるし 時にはジャンプしたりして楽しませてくれます^^
🐟 愛南町で釣れる主な魚種
魚種 | 釣れる時期 | サイズ | 難易度 |
---|---|---|---|
アジ | 周年 | 20~40cm超 | 中 |
カマス | 秋~春 | 25~45cm | 低 |
メバル | 冬~春 | 15~25cm | 中 |
チヌ(クロダイ) | 春~秋 | 30~50cm超 | 高 |
シーバス | 周年 | 40~80cm | 中~高 |
アオリイカ | 春・秋 | 500~2000g | 中 |
青物(ハマチ等) | 夏~秋 | 30~60cm | 中 |
ハタ類 | 周年 | 20~40cm | 低~中 |
メバルも人気のターゲットで、冬から春にかけてが本格シーズンとなります。アジングタックルでそのまま狙えるため、状況に応じてメバリングに切り替えるのも一つの手です。
アオリイカも豊富で、エギングやヤエン釣りで狙う釣り人も多く見られます。アジングのワームにアオリイカがヒットするという珍事も報告されており、予期せぬ嬉しいゲストになることもあるようです。
青物(ハマチ、ヤズなど)も回遊してくることがあり、ナブラ(小魚の群れを青物が追い回す現象)が発生することもあります。青物がヒットした場合は、アジングタックルでは対応しきれないこともあるため、別途ショアジギングタックルを用意しておくと安心です。
タックルセッティングとおすすめの組み合わせ
愛南町でのアジングに適したタックルセッティングについても触れておきましょう。基本的には一般的なアジングタックルで問題ありませんが、大型が多いフィールドであることを考慮したセッティングが理想的です。
シマノインストラクターの丹羽氏が使用していたタックルは以下の通りです:
- ロッド:ソアレ BB アジング S54SUL-S
- リール:ソアレBB C2000SSPG
- ライン:ピットブル4+ 0.3号
- リーダー:EXフロロ 5lb
- ルアー:ジグヘッド0.6g~1.6g + 2インチワーム(クリア系)
このセッティングは、初心者から中級者まで幅広く対応できるバランスの良い構成といえます。ソアレBBシリーズは、シマノのアジング専用タックルのエントリーモデルで、コストパフォーマンスに優れています。
ラインについては、PEラインとエステルラインの選択肢があります。丹羽氏はエリア特性上、特大サイズや大物ゲストによるラインブレイクを予防するためにPEラインを使用していますが、通常はエステルライン(サイトレーザー0.3号など)の方が釣りやすいとコメントしています。
🎣 愛南町アジング推奨タックル
パーツ | 初心者向け | 中級者以上向け |
---|---|---|
ロッド | 6ft前後のUL~L | 専用設計の高感度モデル |
リール | 2000番台のスピニング | ハイギアモデル |
ライン | PE 0.3~0.4号 or エステル 0.3号 | 状況に応じて使い分け |
リーダー | フロロ 3~5lb | フロロ 2.5~6lb |
ジグヘッド | 0.6~2.0g | 0.4~3.0g(状況に応じて) |
ワーム | 1.5~2インチ | 1.5~3インチ |
ジグヘッドの重量は、風の強さや狙うレンジによって調整します。無風の夜であれば0.6~1.0g程度の軽いジグヘッドで繊細な釣りができますが、風が強い日や深場を狙う場合は1.5~3.0g程度の重めのジグヘッドが必要になります。
ワームは、クリア系を基本としつつ、グロー系やチャート系も用意しておくと状況の変化に対応できます。サイズは1.5~2インチが基本ですが、大型狙いの場合は3インチも試してみる価値があるでしょう。
近隣の釣具店情報と現地での情報収集
愛南町でのアジングを成功させるためには、現地での情報収集も重要です。地元の釣具店は、最新の釣果情報やポイント情報、その日のおすすめルアーなどを教えてくれる貴重な情報源となります。
ある釣行記では、高知県の「宿毛つり具」が紹介されています。愛南町からそれほど遠くない場所にあり、活アジの販売も行っているとのこと。エサ釣りをする場合には立ち寄ってみると良いかもしれません。
- 宿毛つり具
- 住所:高知県宿毛市宿毛1333-5
- TEL:0880-63-3654
- サービス:活アジ販売あり
釣具店で情報を得る際は、以下のようなポイントを聞いてみると良いでしょう:
✅ 釣具店で確認すべき情報
- 最近の釣果情報(魚種、サイズ、数)
- おすすめのポイント
- 潮の状況と今後の予測
- ベイトの接岸状況
- その日のヒットルアー(カラー、サイズ)
- 注意事項(立入禁止エリアなど)
また、SNSやブログなどで最新の釣果情報をチェックするのも有効です。TwitterやInstagram、YouTubeなどで「愛南 アジング」「iNan BASE」などのキーワードで検索すると、リアルタイムの情報が得られることがあります。
ただし、ネット上の情報は必ずしも最新とは限らず、また個人の主観も入っているため、参考程度に留めておくことが大切です。最終的には、自分の目で現場を確認し、自分の経験を積み重ねていくことが上達への近道となるでしょう。
まとめ:愛南ベースでのアジングを最大限楽しむために
最後に記事のポイントをまとめます。
- iNan BASEは2024年10月にオープンした愛媛県愛南町の海上管理釣り場である
- シマノインストラクター丹羽喜嗣氏が監修する新感覚の釣り場として注目されている
- 牡蠣筏を利用した安全な足場で初心者から上級者まで楽しめる環境が整っている
- 利用には電話による事前予約が必須で、料金プランは2025年4月1日以降改定されている
- レンタルタックルも用意されており、手ぶらでの参戦も可能である
- 愛南町は周年ベイト(シラス・キビナゴ)が豊富で年間を通じてアジングが楽しめる
- 40cmを超える「ギガアジ」の実績も多数あり、夢のあるフィールドとなっている
- ナイトゲームが特に有望で、深夜から明け方にかけての時間帯に大爆釣の可能性がある
- デイゲームでも十分にチャンスがあり、初心者にはむしろデイゲームがおすすめである
- 御荘湾は大チヌのメッカとして知られるが、アジングにも好条件が揃っている
- 表層からボトムまで幅広いレンジを探ることが重要で、状況に応じて使い分ける必要がある
- ワームのサイズとカラー選択が釣果を大きく左右し、特に大型狙いでは大きめワームが効果的である
- 潮の動きを読むことが釣果アップの鍵で、事前に潮見表をチェックしておくべきである
- アジ以外にもカマス・メバル・チヌ・青物など多彩な魚種が狙えて飽きない
- 基本的なアジングタックルで対応可能だが、大型に備えて若干強めのセッティングが理想的である
- 地元釣具店での情報収集やSNSでのリアルタイム情報チェックも有効である
- ライフジャケット着用は必須で、夜間は周辺住民への配慮も忘れてはならない
- 季節によってサイズと数に変化があり、春夏は数釣り、秋冬は型狙いの傾向がある
- 荒天時は釣りができない場合もあり、天候の確認も事前に行うべきである
- 釣り座の予約は行っていないため、良い場所を確保したい場合は早めの到着が望ましい
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- iNan BASE | 丹羽 喜嗣のミリオンアジング
- 初心者におすすめのアジングナイトゲームin愛南【丹羽喜嗣】 | SHIMANO シマノ
- 愛南アジング(公式) | 香川・愛媛アジング
- 愛媛 チヌの筏釣り・御荘牡蠣を楽しむなら【上甲商会】
- 愛媛県で釣れたアジの釣り・釣果情報 – アングラーズ
- 愛南で40UP!・・・・・(;´▽`A“
- 真冬のアジング!深夜の尺アジラッシュでスタートだ!<デイも好釣果>【愛媛県愛南町】
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私たちは、その作業を通じて「情報をまとめてわかりやすく伝える」という形で新たな価値を提供できるのではないかと考え、運営しております。
なお、引用や参照の方法に不備、あるいはご不快に感じられる点がございましたら、迅速に対応いたしますので、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
当サイトでは、インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、AIを活用しながら要約・編集を行い、独自の切り口で見解を交えながらわかりやすい形でお届けしています。
情報の整理・編集にあたっては、読者やオリジナル記事の筆者へご迷惑をおかけしないよう、細心の注意を払って運営しておりますが、万が一、掲載内容に問題がある場合や修正・削除のご要望がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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