アジングで「しゃくり」と聞いて、どんなアクションを思い浮かべますか?実は、アジングにおけるしゃくりには様々なバリエーションがあり、状況に応じて使い分けることで釣果が劇的に変わります。ただ巻きだけでは反応しないアジも、適切なしゃくりアクションを加えることで捕食スイッチが入ることが多々あります。
この記事では、インターネット上に散らばるアジングのしゃくり技術に関する情報を収集・分析し、初心者から中級者まで実践できる具体的なテクニックを網羅的にお届けします。ジグ単でのしゃくり方から、夜釣りでの応用テクニック、さらにはバチコンアジングでのシャクリまで、あなたのアジング技術を次のレベルへ引き上げる情報が満載です。
この記事のポイント |
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✅ アジングでのしゃくりの基本動作とそのバリエーション9パターンを理解できる |
✅ 状況別(昼・夜・ボトム・表層)での効果的なしゃくり方を習得できる |
✅ ジグ単からバチコンまで、リグ別のしゃくりテクニックが身につく |
✅ 釣れない時の対処法とローテーション戦略が分かる |

アジングにおけるしゃくりの基本と実践テクニック
- アジングのしゃくりとはロッドティップで瞬間的にワームを動かすこと
- 基本のトゥイッチアクションはメリハリが命
- リフト&フォールで縦の動きを演出する効果
- 高速トゥイッチ&ストップでリアクションバイトを誘発
- ボトムバンプ&ストップで渋いアジを攻略する方法
- フォール&ストップでレンジを段階的に探る技術
アジングのしゃくりとはロッドティップで瞬間的にワームを動かすこと
アジングにおける「しゃくり」とは、ロッドのティップ(穂先)を使ってワームに瞬間的な動きを与えるアクションのことを指します。エギングのような大きなシャクリとは異なり、アジングでは繊細で小刻みな動作が基本となります。
しゃくりの目的は主に2つあります。1つ目は、ワームに不規則な動きを与えてアジの注意を引くこと。2つ目は、ワームの姿勢を整えたり、レンジ(層)を調整したりすることです。特にアジは視覚でエサを認識する魚なので、止まっているものよりも動いているものに反応しやすい傾向があります。
しゃくりの基本動作は、ロッドティップを20~30cm程度、素早く上方向へ跳ね上げる動作です。この時、手首のスナップを効かせて瞬間的に力を加えるのがポイント。ゆっくりダラダラと動かすのではなく、「チョン」「ピシッ」といった擬音が似合うような鋭い動きを心がけましょう。
一般的には、しゃくりを1~3回行った後にポーズ(止め)を入れるのが効果的とされています。このポーズの間にアジがバイトしてくることが多いため、しゃくった後は必ずラインの動きやロッドティップの変化を注視する必要があります。
初心者の方は、まず岸壁沿いなど足元でワームの動きを目視しながら練習すると、自分のしゃくりがどんな動きを生み出しているのか理解しやすくなります。水中でワームがどう動いているかイメージできるようになると、状況に応じた最適なしゃくりが選択できるようになるでしょう。
基本のトゥイッチアクションはメリハリが命
📊 トゥイッチアクションの特徴比較
項目 | 詳細 | 効果的な状況 |
---|---|---|
動作 | 穂先を瞬間的に跳ね上げる | 日中・活性が高い時 |
幅 | 20~30cm程度 | アジが見ている時 |
スピード | 素早く鋭く | 追わせたい時 |
ポーズ | 1~3秒 | 食わせの間 |
トゥイッチは穂先を瞬間的に動かすのがコツです。あまりダラダラ動かすのではなく、メリハリをつけて動かしましょう。日中のアジングには必須のアクションで、夜でもアジはしっかりと反応してきてくれます。
上記の引用からも分かるように、トゥイッチアクションではメリハリが極めて重要です。これは私自身もネット上の情報を分析して強く感じる点で、多くの経験者が「ダラダラ動かさない」ことを強調しています。
トゥイッチの効果を最大化するには、ジグヘッドの形状や重さ、ワームのサイズを状況に応じて変えることも大切です。例えば、小型のアジを狙う時は軽めのジグヘッド(0.4~0.8g)で小さめのワーム、大型を狙う時は1g以上のジグヘッドでやや大きめのワームを使用するのが一般的です。
また、トゥイッチのリズムも重要な要素です。単調なリズムではアジが慣れてしまうため、1回トゥイッチ→ポーズ、2回トゥイッチ→ポーズ、3回トゥイッチ→ポーズというように変化をつけると効果的です。
トゥイッチは特に日中のデイアジングで威力を発揮します。明るい時間帯はアジの視認性が高く、ワームを見切られやすいため、素早い動きでリアクションバイトを誘発する必要があるからです。夜間でも、外灯下で浮いているアジやプランクトンを追っているアジには有効なアクションとなります。
リフト&フォールで縦の動きを演出する効果
リフト&フォールは、アジングにおける最も基本的で効果的なしゃくりアクションの1つです。このアクションの本質は、ワームを縦方向に動かして落下させることで、アジの捕食本能を刺激することにあります。
リフトの動作は、ロッドティップを斜め上方向に持ち上げることで行います。この時の上げ幅は30~50cm程度が標準的ですが、状況によって10cm程度の小さなリフトから1m以上の大きなリフトまでバリエーションを持たせることができます。重要なのは、リフトの速度と幅を意識的にコントロールすることです。
フォールは、リフトした後にロッドを元の位置に戻す、またはそのまま静止させることで発生します。ここで2つのフォールパターンがあります。1つはテンションフォール(ラインを張ったままゆっくり落とす)、もう1つはフリーフォール(ラインを緩めて自然に落とす)です。一般的にアジングでは、アタリが取りやすいテンションフォールが推奨されています。
📌 リフト&フォールのポイント
- ✓ リフトの速度:ゆっくりからやや速めまで変化をつける
- ✓ リフトの幅:小さく(10cm)、中(30cm)、大きく(50cm以上)
- ✓ フォールのタイプ:基本はテンションフォール
- ✓ ポーズの長さ:3~5秒程度
- ✓ 繰り返し回数:3~5回リフト&フォールしたら巻き直す
リフト&フォールが特に効果的なのは、ただ巻きに反応がない時です。横の動きに食いつかないアジでも、縦の動きには反応することが多々あります。これは、アジが捕食しているプランクトンや小魚が縦方向に移動する様子を模しているためと考えられます。
また、リフト&フォールはレンジ探しにも有効です。着底から徐々にリフトしていくことで、どの層にアジがいるのか効率的に探ることができます。アタリがあった層を覚えておき、次のキャスト時にその層を重点的に攻めるという戦略が効果的でしょう。
高速トゥイッチ&ストップでリアクションバイトを誘発
高速トゥイッチ&ストップは、特殊なパターンながらも爆発的な釣果を生み出すことがある上級テクニックです。このアクションは、アジが表層でライズしている時や、小魚を追いかけている時に特に効果を発揮します。
基本的な動作は、リールを巻きながらロッドティップで連続的に素早くアクションさせることです。「ジャカジャカジャカ」というイメージで、1秒間に2~3回程度のハイピッチでトゥイッチを繰り返します。そして、ある程度の距離(2~3m)を高速トゥイッチで引いたら、ピタッと止めるのがポイントです。
高速トゥイッチで追わせて、止めた瞬間に喰わせる方法です。とくにカタクチイワシを追いかけ回してライズしているとき、非常に有効なのでぜひお試しください!
このアクションの狙いは、アジに「逃げる小魚」をイメージさせることです。高速で不規則に動くワームを見たアジは、本能的に追いかけてきます。そして、急に止まった瞬間に「今だ!」と捕食スイッチが入るのです。これがいわゆるリアクションバイトの原理です。
🎯 高速トゥイッチ&ストップが効く状況
状況 | 理由 | 推奨ジグヘッド |
---|---|---|
表層ライズ | 小魚を追っている | 0.6~1.0g |
外灯下 | アジが集まりやすい | 0.8~1.2g |
ベイトフィッシュ回遊時 | 捕食モード | 1.0~1.5g |
デイゲーム | 見切り防止 | 0.8~1.2g |
このアクションを使用する際の注意点として、ジグヘッドの重さ選びが挙げられます。軽すぎるとアクションが出にくく、重すぎると沈みすぎてしまいます。表層を意識するなら0.6~1.2g程度が使いやすいでしょう。
また、外灯下でゆっくりした動きに反応せず見切られた時にも、この高速トゥイッチ&ストップが救世主となることがあります。スローな誘いで興味を示さなかったアジが、急に活性化して猛烈に追いかけてくるという状況は、アジングをやっていれば誰もが経験する場面かもしれません。
ボトムバンプ&ストップで渋いアジを攻略する方法
ボトムバンプ&ストップは、底付近に張り付いた渋いアジを攻略するための特殊なしゃくりテクニックです。このアクションは、冬場や水温が低い時期、あるいは日中にアジが沖のボトムに潜んでいる時に特に効果を発揮します。
アクションの手順は以下の通りです:
- ジグヘッドをボトムまで完全に着底させる
- ロッドを1~2回軽くシャクって浮き上がらせる(10~20cm程度)
- ロッドを上げた位置でキープし、ピタッと止める
- 再び着底させて繰り返す
このアクションの最大のポイントは、アクション後の止めです。止めた瞬間にアジが口を使うことが多いため、ここでしっかりとアタリを取る必要があります。また、止める際はロッドを元の位置に戻さず、上げた位置でキープするのが基本です。
🔧 ボトムバンプ実践のコツ
- ✓ ジグヘッドは重め(1.5~3g)を使用してしっかり底を取る
- ✓ シャクリは1~2回程度、やりすぎない
- ✓ 止めは3~5秒としっかり待つ
- ✓ ジグヘッドが重い場合は、止めた後に少しだけロッドをサビく(引く)
ボトムでのアジングは根掛かりのリスクがあるため、ジグヘッドの形状選びも重要です。丸型やバレット型など、根掛かりしにくい形状のジグヘッドを選ぶと良いでしょう。また、ボトムの地形を把握することも大切で、岩やテトラがある場所では特に慎重にアクションさせる必要があります。
このアクションは、表層や中層での反応が全くない時の最終手段として有効です。「アジはいるはずなのに全く釣れない」という状況で、ボトムバンプに切り替えたら連発した、という経験談もネット上には多数見られます。
フォール&ストップでレンジを段階的に探る技術
フォール&ストップは、アジがどの層にいるのか分からない時に効率的にレンジ(層)を探るための重要なテクニックです。このアクションは、階段を降りるように段階的に探っていくイメージで行います。
基本的な動作は以下の通りです:
- キャスト後、ラインを張りながらロッドを少し下げる(20~30cm)
- その位置で3~5秒ストップ
- さらにロッドを下げる
- これを着底するまで繰り返す
フリーフォールで落としてしまうと、レンジを掴みづらいですよね。さらにアジが食うタイミングも少なくなってしまいます。どのレンジで当たるのか調べたいときに使ってみてください。
この引用が示すように、フリーフォール(完全にラインを緩めて落とす)ではなく、テンションを保ちながら段階的に落とすのがポイントです。ラインにテンションがかかっていることで、わずかなアタリも見逃さずにキャッチできます。
📐 レンジ探しの戦略
レンジ | カウント目安 | アジの状態 |
---|---|---|
表層(0~1m) | 0~5カウント | 活性高・ベイト追い |
中層(1~3m) | 5~15カウント | 標準的な状態 |
底層(3m~) | 15カウント以上 | 低活性・日中 |
フォール&ストップで重要なのは、アタリがあったレンジを記憶することです。例えば、10カウント後のストップでアタリがあった場合、次のキャストでも同じく10カウント付近を重点的に攻めることで効率が上がります。また、同じレンジでトゥイッチやリフト&フォールなどの別のアクションを試してみるのも効果的でしょう。
このアクションは、特に朝夕のまずめ時や、潮が動き始めた時など、アジの遊泳層が変化しやすいタイミングで威力を発揮します。また、初めて訪れる釣り場でアジの居場所を探る際にも、まずこのフォール&ストップから始めるのが賢明な選択かもしれません。
アジングでのしゃくり応用テクニックと状況別戦略
- 夜のアジングではリーリングソフトトゥイッチが効果的
- テンション抜きで追ってきたアジに食わせの間を与える
- エイトトラップは外灯下で異常な反応を示す必殺技
- バチコンアジングではゼロテンからのシャクリが基本
- デイアジングではダートやワインドでリアクション重視
- ワームカラーとしゃくりの組み合わせで釣果倍増
- まとめ:アジングのしゃくりをマスターして釣果アップ
夜のアジングではリーリングソフトトゥイッチが効果的
夜間のアジングでは、昼間とは異なる繊細なアプローチが求められます。その中でも特に効果的なのがリーリングソフトトゥイッチというテクニックです。このアクションは、ただ巻きでは食わないけれども、激しいアクションにも反応しないという微妙な状況を打開する切り札となります。
リーリングソフトトゥイッチの基本は、ゆっくりとしたただ巻きの中に、軽いアクションを織り交ぜることです。具体的には、一定のスピードでリールを巻きながら、時々ロッドティップを小さく(5~10cm程度)チョンと動かします。この小さなアクションが、アジの捕食スイッチを入れるトリガーとなるのです。
夜間、特に外灯下でのアジングでこのアクションが効果的な理由は、アジがワームをじっくり観察できる環境だからです。完全なただ巻きだと見切られてしまい、逆に大きなアクションだと警戒されてしまう。その中間を取るリーリングソフトトゥイッチが、ちょうど良い刺激となるわけです。
🌙 ナイトアジングにおけるアクション比較
アクション | 効果 | 適した状況 | 難易度 |
---|---|---|---|
ただ巻き | ナチュラル | 高活性時 | ★☆☆ |
リーリングソフトトゥイッチ | 微妙な刺激 | 渋い時・外灯下 | ★★☆ |
強めのトゥイッチ | リアクション | ライズ時 | ★★★ |
このアクションを行う際の注意点は、同じレンジをキープすることです。大きく動かしすぎると、せっかくアジが追ってきているワームが視界から消えてしまいます。リールを巻くスピードを一定に保ちながら、軽くアクションを加えるというバランス感覚が重要です。
また、厳寒期など水温が低く活性が下がっている時期にも、このリーリングソフトトゥイッチは効果を発揮します。アジの動きが鈍い時期は、ゆっくりとした誘いの中にわずかな変化を加えることで、「これなら食える」という気にさせることができるのです。
外灯下では、アジがワームを追ってくる様子が目視できることもあります。追ってくるけど食わないという状況で、軽くトゥイッチを入れた瞬間にバイトする光景は、アジングの醍醐味の1つと言えるでしょう。
テンション抜きで追ってきたアジに食わせの間を与える
テンション抜きは、アジに「今だ!」と思わせる絶妙な間を作り出す高度なテクニックです。このアクションは、リーリング中やテンションフォール中に、一瞬だけラインテンションを抜くことで実現します。
私が1番多用するのは・・・『テンション抜き』。ただ巻き中や、テンションフォール中、サビいている途中にロッドを一瞬だけ下げてラインテンションを抜き、元の位置にロッドを戻すのです。ポイントは☝️『ロッドを素早く下げて戻す』
この引用にあるように、テンション抜きの最大のポイントは素早さです。ゆっくりロッドを下げるのではなく、瞬間的に「スッ」と下げて、すぐに元の位置に戻します。この動作によって、ワームは一瞬だけフッと落ち込み、まるで小魚が力尽きたような動きを演出します。
テンション抜きが効果的な理由は、アジの捕食本能に関係しています。多くの魚は、弱った獲物や逃げ切れなくなった獲物を見ると、「今なら確実に捕食できる」と判断します。テンション抜きによって生まれるワームの一瞬の脱力が、まさにこの状況を再現しているのです。
⚡ テンション抜きの実践ポイント
- ✓ ロッドを下げる動作は0.5秒以内の瞬間的な動き
- ✓ 下げる幅は30~50cm程度
- ✓ すぐに元の位置に戻してテンションを回復
- ✓ 潮流の変化を感じた場所で行うと効果大
- ✓ アジが見ているであろうタイミングを見計らう
このアクションの難しい点は、アタリが取りにくいことです。ラインテンションが抜けている瞬間にアジがバイトすることが多いため、ラインのたるみや微妙な変化を見逃さない集中力が求められます。ラインが少しでも走ったり、不自然な動きをしたら、すぐにアワセを入れる準備が必要です。
昼間にアジを観察した経験から、トゥイッチなど上に上がるアクションではアジが逃げてしまうことがあるという報告もあります。一方、テンションを抜いて落としてやると追いかけていくという観察結果があり、これは**「落ちるもの」への反応の良さ**を示しています。
エイトトラップは外灯下で異常な反応を示す必殺技
エイトトラップは、アジングの中でも特に特殊かつ効果的なテクニックです。このアクションは足元でルアーを八の字に動かす釣り方で、特に外灯下で浮いているアジには効果絶大とされています。
エイトトラップの基本的なやり方は以下の通りです:
- できる限りラインの余分を巻き取り、水面近くまで穂先を近づける
- ルアーが飛び出さないように注意しながら、八の字を描くようにロッドを動かす
- 一定のスピードで八の字を描き続ける
びっくりするくらい釣れるので、騙されたと思ってお試しください。
このような強烈な推薦の言葉からも分かるように、エイトトラップの効果は絶大です。なぜこのアクションがこれほど効くのか、その理由はおそらく複雑で予測不可能な動きにあると考えられます。
🎪 エイトトラップの特徴
要素 | 詳細 | 効果 |
---|---|---|
動きのパターン | 八の字(∞型) | 複雑で興味を引く |
適した場所 | 外灯下・足元 | アジが集まる場所 |
水深 | 表層(水面直下) | 浮いているアジ |
釣れる確率 | 非常に高い | 見切られにくい |
エイトトラップを行う際のコツは、一定のスピードとリズムを保つことです。不規則な動きではなく、機械的に同じ速度で八の字を描き続けることで、アジが動きを予測しにくくなります。また、ワームが水面から飛び出してしまうとアジが警戒するため、水面ギリギリをキープする技術も必要です。
このアクションは、特に夜間の外灯下で真価を発揮します。常夜灯周りに浮いているアジは、上からエサが落ちてくるのを待っている状態です。そこに八の字の複雑な動きで現れるワームは、格好の標的となるわけです。
ただし、エイトトラップは足元での釣りとなるため、音や振動に注意する必要があります。足音や大きな動きでアジが散ってしまうことがあるので、静かに、かつ集中してアクションを続けることが成功の鍵となります。
バチコンアジングではゼロテンからのシャクリが基本
バチコンアジング(船からのアジング)では、陸からのアジングとは異なるゼロテン(ゼロテンション)からのシャクリが基本となります。バチコンとは「バーチカル・コンタクト」の略で、船の真下を狙う垂直的な釣り方を指します。
まずは仕掛けを潮上に投入してオモリを着底させたらラインを張ってアタリを待ちます。張り加減は『張りすぎす、ゆるめすぎず』いわゆるカワハギ釣りなどで多用されるゼロテン(ゼロテンション)状態。
ゼロテンとは、張りすぎず緩めすぎずの絶妙なラインテンションのことです。このテンションを保つことで、わずかなアタリも穂先に伝わり、かつアジに違和感を与えないという理想的な状態が作れます。
バチコンでのシャクリの基本手順は以下の通りです:
- オモリを着底させる
- ゼロテン状態でアタリを待つ(高活性時はここで当たる)
- アタリがなければ軽く1回シャクって3秒程度ポーズ
- それでも当たらなければ2~3回チョンチョンとシャクって5秒程度ポーズ
🚢 バチコンシャクリのバリエーション
シャクリ方 | 動作 | ポーズ時間 | 効果的な状況 |
---|---|---|---|
1回シャクリ | 30cm程度上げる | 3秒 | 標準的な活性 |
2~3回連続 | 30cm×回数 | 5秒 | やや渋い時 |
大きく1回 | 50~100cm | 5~7秒 | 低活性時 |
バチコンでのシャクリの特徴は、ポーズの重要性が非常に高いことです。多くの場合、シャクった直後ではなく、ポーズ中にアタリが出ます。これは、ワームがフォールする瞬間や、静止している状態にアジが反応するためです。
また、バチコンでは水深が20~50mと深いため、アジの引きが非常に強烈です。そのため、アワセも陸からのアジングとは異なり、しっかりとフッキングさせる必要があります。ただし、アワセが強すぎるとラインブレイクのリスクもあるため、バランスが重要です。
バチコンアジングでは、釣れない時の対処法として一度ワームをアジの視界から消すというテクニックもあります。同じタナに同じワームが常にあると飽きられてしまうため、一度回収して再投入する、または中層まで巻き上げて再度落とすという工夫が効果的とされています。
デイアジングではダートやワインドでリアクション重視
昼間のアジング(デイアジング)では、夜とは全く異なるアプローチが求められます。その中核となるのがダートやワインドといったリアクション重視の釣り方です。
デイアジングが難しい理由は、アジからワームがよく見えるため見切られやすいことにあります。夜であればシルエットだけで食ってくるアジも、昼間はワームの細部まで観察できてしまうため、スローな誘いでは「これは本物じゃない」と判断されてしまうことが多いのです。
そこで有効になるのがリアクションバイトを誘う釣り方です。ダートとは、専用のジグヘッドを使ってワームを左右に飛ばすアクション、ワインドは同様に左右へダートさせながら巻き上げる釣法を指します。これらのアクションでは、アジに考える暇を与えず本能的に食わせることを狙います。
💡 デイアジング攻略のアクション戦略
- ✓ ダート:ロッドをジャカジャカと一定間隔でシャクり、ワームを左右に飛ばす
- ✓ ワインド:ダートさせながら巻き上げる
- ✓ 高速トゥイッチ:素早く連続でトゥイッチしてストップ
- ✓ リフト&フォール:縦の動きを強調して落とす
- ✓ ただ巻き:意外と有効な時もある
ダートやワインドを行う際は、専用のジグヘッドを使用することをおすすめします。一般的な丸型ジグヘッドでもダートは可能ですが、専用設計のものは水の抵抗を受けやすい形状になっており、より鋭く大きなダートアクションが出せます。
また、デイアジングではボトム付近を重点的に狙うことも重要です。昼間のアジは鳥などの天敵を避けるため、深場やボトム付近に潜んでいることが多いとされています。そのため、表層だけでなく、カウントダウンしてボトムまで探ることが釣果に直結します。
デイアジングでのワームカラーも重要で、ケイムラ(紫外線発光)やラメ入り、**クリア(透明)**などが効果的とされています。特にケイムラは、紫外線の多い昼間に驚異的な釣果を出すことがあり、デイゲームでは必携のカラーと言えるでしょう。
ワームカラーとしゃくりの組み合わせで釣果倍増
アジングにおいて、しゃくりのテクニックだけでなくワームカラーの選択も極めて重要です。そして、カラーとアクションの組み合わせによって、釣果が大きく変わることがあります。
一般的に、アジングで有効とされるワームカラーは以下のようなものがあります:
🎨 状況別おすすめワームカラー
状況 | おすすめカラー | 理由 | 相性の良いアクション |
---|---|---|---|
夜・常夜灯下 | グロー(夜光) | 光ってアピール | ただ巻き・ソフトトゥイッチ |
昼間 | ケイムラ・クリア | 紫外線発光・ナチュラル | ダート・ワインド |
濁り | チャート(黄色系) | 視認性が高い | トゥイッチ・リフト&フォール |
澄み | クリア・ナチュラル | 見切られにくい | スローアクション |
例えば、夜間にグローカラーを使用する場合、激しいアクションよりもゆっくりとした動きが効果的です。グローは光ることでアピール力が高いため、アクション自体は控えめでも十分にアジの注意を引けます。逆に、クリアカラーを使う場合は、アクションで存在をアピールする必要があります。
また、ラメ入りワームは光を反射するため、トゥイッチやリフト&フォールなど動きのあるアクションと相性が良いとされています。動くたびにキラキラと光り、アジの視覚に訴えかけることができます。
釣れない時の対処法として、カラーローテーションは非常に重要です。同じアクションでも、カラーを変えただけで急に釣れ始めることは珍しくありません。基本的には、ベイトパターン(アジが食べているエサ)に合わせたカラーを選び、反応がなければ対照的なカラーに変更するという戦略が効果的でしょう。
プランクトンパターンの時は小型のピンテールワームにナチュラルカラー、小魚パターンの時はやや大きめのシャッドテールにシルバーやホワイト系、というようにベイトに合わせた選択が基本となります。
また、同じカラーでもメーカーによって微妙に色合いが異なります。複数のメーカーのワームを用意しておき、微妙な色の違いでアジの反応が変わることを体験してみると、アジングの奥深さが実感できるかもしれません。
まとめ:アジングのしゃくりをマスターして釣果アップ
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングのしゃくりとは、ロッドティップで瞬間的にワームを動かすアクションである
- トゥイッチはメリハリが命で、ダラダラ動かさず鋭く瞬間的に行う
- リフト&フォールは縦の動きでアジの捕食本能を刺激し、ただ巻きで反応がない時に効果的である
- 高速トゥイッチ&ストップは表層ライズ時や小魚パターンで爆発的な釣果を生み出す
- ボトムバンプ&ストップは底に張り付いた渋いアジを攻略する特殊テクニックである
- フォール&ストップで階段を降りるように段階的にレンジを探ることができる
- 夜のアジングではリーリングソフトトゥイッチが外灯下や低活性時に効果的である
- テンション抜きは一瞬ラインを緩めることでアジに食わせの間を与える高度な技術である
- エイトトラップは外灯下の足元で八の字を描く特殊アクションで異常な反応を示す
- バチコンアジングではゼロテンションからのシャクリが基本となる
- デイアジングではダートやワインドなどリアクション重視の釣り方が見切り防止に有効である
- ワームカラーとしゃくりの組み合わせによって釣果が大きく変わる
- 状況に応じてアクションを使い分ける引き出しの多さが釣果を左右する
- 釣れない時はカラーローテーションとアクション変更を組み合わせる
- ベイトパターン(プランクトン・小魚・甲殻類)を意識したアクション選択が重要である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【動画解説付き】アジングで使う9パターンのアクションを徹底解説!(ジグ単編)
- アジングの基本アクション特集!どうやって誘い食わせればいいの?おすすめアイテムも同時チェック
- アジング初心者に向けた釣り方大全!基本の狙い方と釣れる・釣れない理由まで解説!
- 『 ロッドアクション 』 | アジング – ClearBlue –
- アジングを昼間に楽しむ!デイアジングで無双するための攻略法を公開!
- 秋の爆釣アジング!カマスも混じり楽しい!
- アジングのNEWスタイル「バチコン」の釣り方詳細解説! 基本編
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