大分県でアジングを楽しむなら、絶対に外せないのが大入島です。佐伯市の沖に浮かぶこの離島は、「大分県アジングの聖地」と呼ばれるほど実績の高いフィールドとして多くのアングラーに知られています。フェリーでわずか5分というアクセスの良さながら、デイゲームでも良型が狙え、ナイトゲームでは数釣りも楽しめる、まさにアジンガーの楽園と言えるでしょう。
この記事では、インターネット上に散らばる大入島アジングの情報を徹底的に収集し、実際の釣行記や地元アングラーの声をもとに、ポイントの特徴や攻略法、シーズナルパターン、さらには注意すべきマナー問題まで、独自の視点で分析・解説していきます。初心者から上級者まで、この記事を読めば大入島アジングの全貌が理解できるはずです。
この記事のポイント |
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✓ 大入島は佐伯港からフェリーで5分、車も乗り入れ可能な好アクセス離島 |
✓ 石間港をはじめとする複数の漁港で尺アジ級の良型が狙える |
✓ ホワイト系3inchワームが特に効果的、デイゲームは影を狙うのがコツ |
✓ マナー違反により釣り禁止の可能性もあり、ルール遵守が必須 |

大入島のアジングポイントの基本情報と魅力
- 大入島のアジングポイントは佐伯港から5分のアクセス良好な離島
- デイゲームでも良型が狙える石間港が最有力ポイント
- ナイトゲームは常夜灯周辺が鉄板
- フェリーの運航時間と料金を事前にチェックすべき理由
- 尺アジが出る時期は11月から翌年1月がベストシーズン
- ワームカラーはホワイト系3inchが実績抜群
大入島のアジングポイントは佐伯港から5分のアクセス良好な離島
大入島は大分県佐伯市に位置する有人島で、本土の佐伯港からフェリーでわずか約5分という近さが最大の魅力です。多くの釣行記で「離島に渡った気がしない」という声が聞かれるほど、アクセスの良さは抜群です。
佐伯港からフェリーにて約5分で渡ることができる、車で1周20分程度の大きさの有人島。フェリーの料金は人のみだと150円、車があっても最大で1750円とリーズナブル。また30分~ 1時間に一本と本数も多いので積極的に利用したい
📊 大入島フェリーの基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
所要時間 | 約5分 |
運賃(人のみ) | 150円 |
運賃(車込み・最大) | 1,750円 |
運航間隔 | 30分~1時間に1本 |
始発 | 早朝から運航 |
このアクセスの良さが、大入島を人気アジングスポットたらしめている大きな要因となっています。夜中まで釣りをしても、翌朝の早い時間にフェリーで戻れるため、日帰り釣行でも十分に楽しめるのです。さらに、車をそのまま乗せられるため、島内を効率的に回遊しながらランガンスタイルで複数のポイントを攻めることが可能です。
島内は車で一周しても20分程度という小さな島ですが、その小ささゆえに短時間で複数の漁港をチェックできるメリットがあります。潮の状況やベイトの有無を確認しながら、その日のベストポイントを探し出すことができるのです。
複数の釣行記を見ると、多くのアングラーが到着後すぐに島を一周して下見を行い、ベイトの湧き具合や潮の動き、先行者の有無などを確認してからポイントを絞り込んでいる様子が分かります。この機動力の高さが、大入島アジングの大きな魅力と言えるでしょう。
ただし、離島という特性上、コンビニやトイレなどの設備は限られています。事前に佐伯港周辺で必要なものを揃え、島内のトイレの位置を確認しておくことをおすすめします。多くの釣行記でも、フェリー乗り場で地元の方にトイレの場所を尋ねている様子が記録されています。
デイゲームでも良型が狙える石間港が最有力ポイント
大入島には複数の漁港がありますが、中でも石間港はアジングの実績が特に高いポイントとして知られています。昼夜を問わず良型のアジが狙えることから、多くのアングラーが訪れる人気スポットです。
大入島には多くの漁港があるが、石間港はとくにアジングの実績の高い漁港なのだという。岩崎さんのおすすめは堤防の先端。潮通しがよく常夜灯もあるため、アジが寄り付きやすいポイントだ。石間港の先端は平日でも釣り人が入ることもあるような人気のポイントだが、この日は珍しく空いていた。
石間港の最大の特徴は、潮通しの良さです。堤防の先端部分は特に潮が効きやすく、回遊してくるアジを効率的に狙えます。デイゲームでは、日中でも25cmクラスから尺サイズまでの良型が連発することもあるようです。
🎣 石間港のポイント別特徴
エリア | 特徴 | 狙い方 |
---|---|---|
堤防先端 | 潮通し抜群、常夜灯あり | 遠投して広範囲を探る |
堤防内側 | 常夜灯の光が届く範囲 | ナイトゲームで表層~中層 |
岸壁際 | デイゲームで影ができる | 影の中を丁寧に探る |
ある釣行記では、デイゲームで「このポイントの型は25センチから尺クラスまでと良型ばかりのデイゲームで面白いほどに釣れる」との記述があり、その実力の高さが伺えます。また、他県から来たアジンガーが全く釣れなかったところに地元のベテランが入って次々と良型をキャッチしたというエピソードもあり、ポイント選択やアプローチの重要性を物語っています。
石間港でのデイゲームの基本は、障害物の影を狙うことです。昼間のアジは直射日光を避けて岸壁の影や漁船の下などに身を潜めていることが多いため、これらのスポットを丁寧に探ることが釣果につながります。ジグヘッドは1.2~1.5g程度で、ボトムをしっかり取りながらフォールで誘うのが効果的なようです。
ナイトゲームになると、常夜灯の明かりにプランクトンが集まり、それを追ってベイトフィッシュが寄り、さらにそれを狙ってアジが回遊してくるという典型的なパターンが成立します。人気ポイントだけに先行者がいることも多いですが、粘り強く探れば必ず結果がついてくる、それが石間港なのです。
ナイトゲームは常夜灯周辺が鉄板
大入島のナイトアジングでは、常夜灯周辺が最も安定して釣果が得られるポイントとなります。島内の複数の漁港に常夜灯が設置されており、それぞれで異なる特徴を持っています。
複数の釣行記を分析すると、常夜灯周辺でのアジングには明確なパターンがあることが分かります。日没後、まず常夜灯の光にプランクトンが集まり始めます。それを狙って小魚(キビナゴなどのベイト)が集まり、最終的にアジが表層付近まで浮いてきてライズを始めるという流れです。
今回も最近流行りの『河アジ』調査へ行ってきました。大分の河川に集まるアジを『河アジ』と呼ぶ!デイゲームでも実績の高い大入島
💡 常夜灯周辺攻略のポイント
- ✅ 完全に暗くなってから1時間後がゴールデンタイム
- ✅ 表層から順に探り、アジのレンジを見極める
- ✅ 軽量ジグヘッド(0.8~1.3g)でゆっくりフォール
- ✅ ライズがあっても慌てず、その下のレンジも探る
- ✅ 活性が高い時は連発するので手返しを良くする
ある釣行記では、「常夜灯が点くころです。コマセも抜けてアジのスイッチが切り替わることに期待ですね」という記述があり、サビキ釣りの地元の釣り人が帰った後、コマセ(撒き餌)の影響が薄れてからがルアーでの勝負時だと分析されています。
興味深いのは、常夜灯があっても必ずしも表層だけを狙えば良いわけではないという点です。表層でセイゴ(スズキの若魚)などが暴れている場合、アジは警戒して深いレンジに落ちることがあります。そのような状況では、あえて表層のライズを無視してボトム付近を丁寧に探ることで、良型のアジを引き出せることもあるようです。
また、複数の常夜灯がある場合、それぞれの明るさや海中への光の届き具合によって釣果が変わることも報告されています。最も明るい常夜灯が必ずしもベストとは限らず、程よい明るさの場所の方がアジが警戒心を持たずにバイトしてくることもあるため、複数のポイントを試してみる価値があります。
フェリーの運航時間と料金を事前にチェックすべき理由
大入島でのアジングを成功させるためには、フェリーの運航スケジュールを事前にしっかり確認しておくことが極めて重要です。離島という特性上、最終便を逃すと島に取り残されてしまうリスクがあります。
複数の釣行記を見ると、多くのアングラーが夕方の便で入島し、翌朝の始発便で帰るというパターンを取っています。これは、夕マズメから夜間、そして朝マズメまでをカバーできる効率的な釣行スタイルと言えます。
⛴️ フェリー利用時の注意点
チェック項目 | 理由 |
---|---|
始発・最終便の時刻 | 釣行計画の基本となる |
運航間隔 | ポイント移動のタイミングに影響 |
悪天候時の運休情報 | 当日の確認が必須 |
年末年始などの特別ダイヤ | 通常と異なる場合がある |
車両乗船の予約要否 | 混雑期は要確認 |
ある釣行記では、「仕事終わりにバタバタ準備をして夜中3時ごろ出発。2時間半ほどで佐伯港へ到着」という記述があり、夜中に移動して始発便で入島するパターンも人気のようです。これにより、明るくなる前から島に入り、デイゲームの時間を最大限に活用できます。
フェリーの料金は人のみで150円、車を載せても最大1,750円と非常にリーズナブルです。この料金で車ごと渡れるのは大きなメリットで、釣り道具を車に積んだまま島内を効率的に移動できます。ただし、ゴールデンウィークや週末は混雑する可能性もあるため、余裕を持って乗り場に到着することをおすすめします。
また、佐伯港周辺には駐車場やコンビニ、釣具店などがあり、釣行前の準備に便利です。早朝到着した場合でも、港周辺で時間を調整しながら準備できるのは嬉しいポイントです。一部の釣行記では、佐伯港自体でも豆アジングやカマス釣りを楽しんでいる様子も見られ、フェリーの待ち時間を有効活用している様子が伺えます。
尺アジが出る時期は11月から翌年1月がベストシーズン
大入島で尺アジ(30cm以上)を狙うなら、おそらく11月から翌年1月がベストシーズンと考えられます。この時期は水温の変化により、良型のアジが接岸してくるタイミングです。
日に日に低くなる気温とは裏腹に熱を増す冬季のアジング。夏には豆だったアジも豊富なエサをモリモリ食べて、この時期にはジィっとドラグを引っ張り出す良型に成長している。
大分県南部は黒潮の影響を受けやすく、冬でも比較的水温が保たれるエリアです。そのため、大分県北部や中部では厳寒期にアジが釣れなくなる一方、佐伯市周辺では冬場でもアジングが成立します。
📅 大入島アジングの季節別傾向
時期 | サイズ | 数 | 特徴 |
---|---|---|---|
4月~6月 | 小~中型 | ○ | シーズンイン、豆アジも多い |
7月~9月 | 中型 | ◎ | 数釣りシーズン、活性高い |
10月~12月 | 中~大型 | ○ | サイズアップ、尺アジも |
1月~3月 | 大型 | △ | 型狙い、渋い日も多い |
複数の釣行記を分析すると、11月初旬の釣行で25cm級が連発したという報告や、冬場に「型もぐっとよくなり数も釣れるようになってきます」という記述が見られます。一方で、4月頃から夏にかけては豆アジのサイズが多く、数釣りは楽しめるもののサイズは期待しにくいようです。
ある釣行記では、「この時期はこのクラスのアジが出やすい。ワンチャン狙いでGWにアジングへ行ってみるのも良いのではないだろうか」という記述もあり、ゴールデンウィーク前後も良型が期待できる可能性があります。おそらく、産卵を控えた個体や産卵後に体力を回復しようとする個体が接岸してくるのではないかと推測されます。
尺アジを狙うなら、冬場の寒さは覚悟の上で臨む必要があります。防寒対策をしっかりとして、長時間粘れる準備をしておくことが重要です。また、冬場は風が強い日も多いため、風裏になるポイントを選ぶなどの工夫も必要になるでしょう。
ワームカラーはホワイト系3inchが実績抜群
大入島のアジングで最も実績が高いワームカラーは、複数の釣行記で共通してホワイト系の3inch前後が挙げられています。これは単なる偶然ではなく、大入島のベイトパターンと深く関係していると考えられます。
私達のタックルでロッドやライン、ジグヘッド等のメーカー違いやサイズ違いはあれど、唯一、私達が共通で使用していたのはワームがホワイト系の3inchであったこと。ホワイト系の3inchワームにだけ反応が良いようなので大分県のアジは美白色がお好きなんですとジョーク言いながら他県のアジンガー2人に私が使用しているワームをおすそ分け
この記述は非常に興味深く、地元のベテランと他県からのアジンガーがまったく同じカラーとサイズのワームで実績を上げていることを示しています。おそらく、大入島周辺に多く見られるキビナゴなどの小魚をイミテートしたものがマッチザベイトとして機能しているのでしょう。
🎨 おすすめワームカラーとサイズ
- ✅ ホワイト系(パールホワイト、クリアホワイトなど) – 最も実績が高い
- ✅ ケイムラ配合 – 常夜灯下で効果的
- ✅ グロー系(ヨワヨワグローなど) – ナイトゲームで視認性◎
- ✅ サイズは2.5~3inch – ベイトサイズにマッチ
別の釣行記では、「アジ爆ワーム2.8インチの、カラーはりんたこマンゴーヨーグルト。2.8インチという長さに加え、テロンテロンなやわらか素材のためよく動きアピール力が高い」という記述もあり、状況によっては少し大きめのワームや目立つカラーが効くこともあるようです。
ただし、デイゲームとナイトゲームでカラー選択を変える必要があるかもしれません。ある釣行記では「明るい時間帯にはなるべく違和感を抱かせないように地味目のカラーを選択している」との記述があり、日中はナチュラル系、夜間はアピール系という使い分けも有効と考えられます。
ワームの形状については、ストレート系やシャッド系など様々なタイプが使われていますが、重要なのはカラーとサイズのマッチングのようです。フォール時のアクションが自然で、アジが違和感なく口に入れられるサイズ感が釣果を左右するポイントと言えるでしょう。
大入島のアジングポイント攻略法と注意点
- タックルは軽量ジグヘッドとエステルラインの組み合わせが有効
- デイゲームでは影を狙うのがコツ
- 潮の動きを見極めることが釣果を左右する
- 地元の釣り人との情報交換が重要
- マナーを守らないと釣り禁止になる可能性も
- 周辺の佐伯港でもカマスなどの釣果が期待できる
- まとめ:大入島のアジングポイントで最高の釣果を
タックルは軽量ジグヘッドとエステルラインの組み合わせが有効
大入島のアジングで使用されているタックルを複数の釣行記から分析すると、**軽量ジグヘッド(0.8~1.5g)とエステルライン(0.2~0.25号)**の組み合わせが主流であることが分かります。
複数の釣行記で共通して見られるタックルセッティングは以下のような構成です:
🎣 大入島アジングの基本タックル構成
項目 | スペック | 理由 |
---|---|---|
ロッド | 6ft前後、UL~XUL | 繊細なアタリを取りやすい |
リール | 1000~2000番 | 軽量で長時間の釣りでも疲れにくい |
ライン | エステル0.2~0.25号 | 感度が高く、フォールの変化を捉えやすい |
リーダー | フロロ0.6~1.2号、50~70cm | 適度な伸びで切れにくい |
ジグヘッド | 0.8~1.5g | 水深やポイントに応じて使い分け |
ロッド・ブリーデン製 TREVALISM KABIN 402TS-tip or サーティフォー製 Advancement PSR-60 NEXT STAGE 会員限定カラーモデル リール・シマノ製 18 ステラ 1000SSSPG or 19 ヴァンキッシュ 1000SSSPG ライン・シマノ製サイトレーザー EX エステル 0.25 号 リーダー・クレハ製シーガーグランドマックス FX0.6 号 ジグヘッド・ジャッカル製スイスイスム1.2g〜 1.5g
エステルラインを使用する最大のメリットは、感度の高さです。PEラインほど扱いが難しくなく、フロロやナイロンよりも圧倒的に感度が良いため、アジの繊細なバイトを捉えやすくなります。特にフォール中のラインの変化を視認しやすく、「ラインがふわっとたるんだ」ようなバイトも見逃しません。
ジグヘッドのウエイトは、ポイントの水深や潮の流れ、風の強さなどによって使い分けが必要です。一般的には港内の浅いエリアでは0.8~1.0g、堤防先端など潮が効くポイントや水深があるエリアでは1.2~1.5gが使いやすいようです。
状況によってはスプリットショットリグやキャロライナリグを使用することもあります。ある釣行記では「3gのTGシンカーのスプリットでボトム付近を探る」という記述があり、風が強い日やより深いレンジを探る際には重めのリグが有効なようです。
ロッドについては、6ft前後の長さが主流で、感度を重視したソリッドティップモデルが人気です。チューブラーティップでも問題ありませんが、アジの吸い込みバイトを弾きにくいソリッドの方が、おそらくフッキング率は高いと考えられます。
デイゲームでは影を狙うのがコツ
大入島のデイゲームアジングにおいて、最も重要なテクニックは**「影」を意識すること**です。昼間のアジは直射日光を避けて影に身を潜める習性があり、これを理解しているかどうかが釣果を大きく左右します。
日が出ている時間帯では、アジたちは動き回らずに障害物の影に入っていることが多いです。岸壁際や漁船など障害物が作り出す影を探っていきましょう
デイゲームで狙うべき影は主に以下のような場所です:
☀️ デイゲームで狙うべき影のポイント
- ✅ 岸壁際の影 – 最も基本的なポイント、護岸のオーバーハング部分も◎
- ✅ 係留船の下 – 大きな影ができるため好ポイント
- ✅ 堤防の影 – 太陽の位置によって影の位置が変わる
- ✅ テトラポットの隙間 – 複雑な影ができて魚が潜みやすい
- ✅ 桟橋やスロープの下 – 見落としがちだが実績高い
影を狙う際のアプローチとしては、ジグヘッドをボトムまでしっかり落として、そこから丁寧にフォールとリフトを繰り返すのが効果的なようです。ある釣行記では「底でじっとしているアジをイメージしながら岸壁の作り出す影の中を丁寧に探っていく」という記述があり、スローな展開が重要であることが分かります。
また、太陽の位置によって影の位置は時間とともに変化します。午前中は東側が影になり、午後は西側が影になるため、時間帯に応じてポイントを移動する必要があるかもしれません。このような細かな変化を読み取ることが、デイゲームでコンスタントに釣果を上げるコツと言えるでしょう。
デイゲームのもう一つの特徴は、ワームカラーの選択です。明るい時間帯は地味なナチュラルカラーの方が警戒心を抱かせにくいという意見が複数見られます。「明るい時間帯にはなるべく違和感を抱かせないように地味目のカラーを選択している」という記述もあり、ホワイト系でもクリア寄りのものや、グリーン系などが効果的かもしれません。
大入島のデイゲームでは尺アジクラスも出ることがあり、型を狙うなら影を丁寧に探ることが近道です。数は出にくくても、サイズは期待できるのがデイゲームの魅力と言えるでしょう。
潮の動きを見極めることが釣果を左右する
大入島のアジングで釣果を上げるためには、潮の動きを正確に見極めることが極めて重要です。複数の釣行記で「潮が動いていない時は釣れない」という共通の指摘があり、潮の状況がアジの活性に直結していることが分かります。
このポイントは付近に2つの河口があり、その影響から潮汐表によらずコロコロと潮が変化します。そして、ここのアジは潮が流れていないときには極端に口を使わなくなってしまいます。
大入島の特徴として、周辺に河口があることで潮の動きが複雑になる点が挙げられます。一般的な潮汐表だけでは読み切れない潮の変化があるため、現場での観察が非常に重要になります。
🌊 潮の動きを見極めるチェックポイント
観察項目 | 確認方法 | 対応策 |
---|---|---|
着底時間の変化 | 同じポイントでの着底までの時間を計測 | 短くなれば潮が緩い |
漂流物の動き | 海面の葉や泡の流れる速さを見る | 速ければ潮が効いている |
ラインの角度 | キャスト後のラインの流され方 | 斜めになるほど潮が強い |
水色の変化 | 潮目や濁りの有無 | 変化のある場所が狙い目 |
ある釣行記では、「ジグヘッドの着底が5秒ほど早まっている。これは流れが利いていない証拠だ」という記述があり、ベテランアングラーは着底時間のわずかな違いからも潮の変化を読み取っています。このような繊細な観察力が、釣果の差を生むのです。
潮が動いていない時の対処法としては、大きくパターンを変えることが推奨されています。例えば、ボトムから表層へとレンジを変更したり、ワームのサイズやカラーを大きく変えたり、思い切ってポイントを移動するなどの判断が必要になります。
一般的には、潮が動き始めるタイミング、特に下げ潮の初期が好機とされています。満潮から潮が動き出すと、それまで散らばっていたベイトが流され始め、それを追ってアジも活発に捕食行動を始めるためです。
また、大入島では満潮時と干潮時で水位の差が大きく、ポイントの様相が大きく変わることもあります。満潮時には水没していたテトラが干潮時には露出したり、逆に満潮時にしか入れないポイントもあるため、潮位も考慮してポイント選択をする必要があるでしょう。
地元の釣り人との情報交換が重要
大入島でのアジングを成功させる上で、意外かもしれませんが地元の釣り人とのコミュニケーションが非常に重要な要素となります。複数の釣行記で、地元の方との情報交換が釣果に直結した事例が報告されています。
釣り歩いていると、地元の釣り人がやってきて堤防の先端でサビキ釣りを始めた。岩崎さんは待ってましたと言わんばかりにその釣り人に挨拶し、ここ最近の状況を尋ねていた。聞き込みを終え釣りを再開するとすぐにサビキ釣りをしていた釣り人がアジを釣りあげた。それを見た岩崎さんは、底をじっくりと探る釣り方から変更。
この事例では、地元の釣り人から最近の状況を聞き、さらにその人がサビキで釣っている様子を観察することで、アジのレンジを推測して釣り方を変更し、見事にヒットさせています。このように、他の釣り人の動向を観察し、そこから情報を得ることは非常に有効な手段です。
👥 地元の方とのコミュニケーションで得られる情報
- ✅ 最近の釣果状況 – どのポイントで何が釣れているか
- ✅ ベイトの種類とサイズ – マッチザベイトに必須の情報
- ✅ 潮の特性 – そのポイント特有の潮の癖
- ✅ 時合いの時間帯 – 何時頃が一番釣れるか
- ✅ マナーやルール – 地元のローカルルール
別の釣行記では、フェリー乗り場のおばちゃんにトイレの場所を教えてもらったという記述もあり、基本的な情報も地元の方に聞くのが確実です。また、「地方の釣り場の釣れるポイントには、そこで毎日のように釣りをしているローカルアングラーが必ずいます。話しかけて情報を得られるのがベストですが、難しいようであればその釣り人がどのような釣りをしているのかをしっかりと観察しましょう」というアドバイスもあります。
サビキ釣りの釣り人を観察することも有効です。サビキにアジが掛かったら、どのハリに掛かったか(つまりどのレンジにアジがいるか)を見ることで、ルアーで狙うべき深さの参考になります。「サビキは底べったりで釣っているということでした。アジがついていたのは一番上のハリ。ハリは底から1.5mくらいの範囲にありますので、アジのいるレンジが絞れます」という分析例もあり、非常に理にかなったアプローチです。
ただし、コミュニケーションを取る際は礼儀とマナーが大前提です。挨拶をしっかりし、相手の釣りを邪魔しないよう配慮することが重要です。情報を得たいからといって執拗に質問したり、釣り座に割り込んだりするような行為は絶対に避けるべきです。
マナーを守らないと釣り禁止になる可能性も
大入島でのアジングを楽しむ上で、最も深刻な問題として挙げられるのが釣り人のマナー違反です。複数の釣行記で、この問題について触れられており、実際に釣り禁止になる可能性も現実味を帯びています。
「大入島に来る釣り人のマナーが悪さ」でした。◯事件簿1 旦那さんが道路脇でご飯食べてた5人組に「ゴミだけは持ち帰ってね〜っ」と声をかけたら、5人組は「なんでお前に言われんといかんのやっ」と突っ掛かってきたと。あり得ませんな。◯事件簿2 堤防の上空に良くある電線に釣り糸が絡まり、それを無理に取ろうとしてなのか分かりませんが、結果的にショート(漏電?)に至り、常夜灯が消えたのが2箇所。うち1箇所はまさにココで、夜常夜灯はつかないとのこと。修理に数十万円かかるらしく、費用は地元の方々、、、なので、釣禁止にしようかと話しが出ているらしいです。
この記述は非常に重要で、マナー違反が単なる不快感だけでなく、実際のコスト負担や釣り禁止という形で地元に迷惑をかけていることを示しています。
⚠️ 絶対に守るべきマナー
項目 | 具体的な内容 |
---|---|
ゴミの持ち帰り | 自分のゴミは必ず持ち帰る。ワームの袋も注意 |
電線への配慮 | キャスト時に電線との距離を確認。高切れに注意 |
騒音対策 | 深夜の大声や車のドア閉めにも配慮 |
駐車マナー | 漁港の邪魔にならない場所に駐車 |
先行者の尊重 | 適切な距離を保ち、割り込まない |
立入禁止区域 | 禁止エリアには絶対に入らない |
常夜灯が破損した件については、修理費用が数十万円にも上り、その負担が地元の方々にかかるという深刻な問題です。これにより「釣禁止にしようかと話しが出ているらしい」という状況になっており、今後の対応次第では本当に釣り禁止になる可能性があります。
一方で、マナーを守っている釣り人には地元の方も非常に親切にしてくれるという報告もあります。「常識ある釣り?の私は大丈夫だったみたいですね。ちゃんと話したりすれば、親切にしてくれるんですよね〜」という記述があり、適切なコミュニケーションとマナーを守ることで、良好な関係が築けることが分かります。
大入島を守るための活動も行われています。「大入島を守る為に活動されている方々がいらっしゃいます。私が良く見ているブログを書いている人が監事兼事務局長をされてて、大入島の清掃活動やデッキブラシを堤防に設置したりされているんです」という記述があり、地元の保全活動も活発です。本土側のフェリー乗り場の受付には募金箱もあるようなので、協力できる方は寄付を検討してみてはいかがでしょうか。
周辺の佐伯港でもカマスなどの釣果が期待できる
大入島への釣行の際、実は佐伯港自体も非常に魅力的な釣り場となっています。フェリーの待ち時間や、島での釣果が伸び悩んだ時の代替スポットとして活用できます。
複数の釣行記で、佐伯港でのカマス釣りやアジングについて触れられています。特にカマスに関しては、かなりの実績があるようです。
フェリーの始発まで少し時間があるので佐伯港の豆アジングで肩慣らし。15センチ級がポツポツ釣れる
別の釣行記では「佐伯港はカマスがフィーバーしてました」という記述もあり、時期によっては佐伯港の方が釣れることもあるようです。
🐟 佐伯港で釣れる魚種と時期
魚種 | サイズ | シーズン | 備考 |
---|---|---|---|
アジ | 10~15cm | 通年 | 豆アジが多い |
カマス | 20~30cm | 秋~冬 | 時期によっては爆釣 |
メバル | 15~20cm | 冬~春 | 常夜灯周辺 |
コダイ | 15~25cm | 通年 | 外向き堤防 |
佐伯港のメリットは、なんといってもアクセスの良さと設備の充実です。駐車場が広く、トイレやコンビニも近くにあるため、ファミリーフィッシングにも適しています。「車を横付けして釣りができ、アジも釣れる。サビキ釣りでの、ファミリーフィッシングにも良い」という記述もあり、初心者や家族連れでも安心して釣りができる環境です。
カマス狙いの場合、メタルジグやメタルバイブレーションが効果的なようです。ある釣行記では「メタルマルをキャストして遊んでいた」という記述があり、小型のメタルジグでテンポよく探るのが良さそうです。カマスは歯が鋭いため、リーダーは太めにするか、ワイヤーリーダーを使用することをおすすめします。
大入島への釣行計画を立てる際は、佐伯港での釣りも予定に組み込んでおくと、より充実した釣行になるでしょう。フェリーの待ち時間を有効活用して数釣りを楽しむもよし、大入島が渋かった時のバックアッププランとして考えておくもよし、柔軟な対応ができるのが佐伯エリアの魅力です。
まとめ:大入島のアジングポイントで最高の釣果を
最後に記事のポイントをまとめます。
- 大入島は佐伯港からフェリーでわずか5分、車も乗り入れ可能な好アクセス離島である
- 運賃は人のみ150円、車込みでも最大1,750円とリーズナブルで、運航間隔も30分~1時間に1本と便利である
- 石間港は潮通しが良く常夜灯もある最有力ポイントで、デイゲームでも25cm~尺クラスが狙える
- ナイトゲームは常夜灯周辺が鉄板で、完全に暗くなってから1時間後がゴールデンタイムである
- フェリーの最終便の時刻を事前に確認し、夕マズメから朝マズメまでの釣行計画を立てるべきである
- 尺アジを狙うなら11月から翌年1月がベストシーズンで、冬場でも釣果が期待できる
- ワームはホワイト系の3inch前後が最も実績が高く、キビナゴなどのベイトにマッチしている
- タックルは軽量ジグヘッド0.8~1.5gとエステルライン0.2~0.25号の組み合わせが主流である
- デイゲームでは岸壁際や漁船の下など、影になる場所を重点的に狙うことが重要である
- 潮の動きが釣果を大きく左右し、着底時間の変化などから潮の状況を見極める必要がある
- 地元の釣り人との情報交換やサビキ釣り師の観察から、アジのレンジなどを推測できる
- ゴミの持ち帰りや電線への配慮など、マナー違反により釣り禁止になる可能性が現実的に存在する
- 常夜灯の破損などで地元に数十万円の負担をかけた事例があり、細心の注意が必要である
- 佐伯港自体も豆アジングやカマス釣りの好ポイントで、フェリー待ち時間の活用やバックアッププランとして有効である
- 島内は車で一周20分程度の小ささで、効率的にランガンしながら複数ポイントを攻められる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 大分県アジング聖地 IN 大入島 | teamOMT事務局長のフィッシングライフ
- 大分県のアジングポイント大入島で魚を釣るコツ – つり人社
- 離島アジング(大入島)釣行 [序盤戦] – エソジマ君のほぼ大分アジング日記
- オガブロ2020 遠征アジング編 | 釣具のポイント
- 大分県のアジが釣れる釣り場 | アジングポイント | 大分県の釣り場情報
- 木村の釣行記~大分・大入島アジング~ | 釣具のポイント
- 大分アジング釣果最前線(2023/04/28)出た!!尺アジ!! – 水急不流月
- はたぼぅブログ「大分河アジング」 | 釣具のポイント
- 大分アジングポイントまとめ!アジが良く釣れる釣り場を紹介
- 大入島 尺アジを求めて 2 – 大分釣り日記 [ソルトルアー]
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