アジングを始めたばかりの方は「ジグヘッド単体だけあればいい」と思っているかもしれません。しかし実際の釣り場では、風が強い日、潮が速い日、沖のブレイクを狙いたい日など、ジグ単だけでは対応できないシチュエーションが数多く存在します。インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、要約・編集を行った結果、アジングで使われるリグは大きく分けて6〜9種類あり、それぞれに明確な使い分けがあることが分かりました。
この記事では、各リグの特徴や使い方、メリット・デメリット、そして実際の釣り場での使い分けについて、独自の視点から詳しく解説していきます。ジグ単しか使ったことがない方も、この記事を読めば状況に応じた最適なリグ選択ができるようになり、釣果アップにつながるはずです。
この記事のポイント |
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✓ アジングで使われる主要なリグ6〜9種類の特徴と使い分けを網羅的に解説 |
✓ ジグ単からキャロ、スプリット、フロートまで各リグのメリット・デメリットを比較 |
✓ 風や潮、水深など状況別の最適なリグ選択方法を具体的に紹介 |
✓ 初心者が最初に揃えるべきリグの優先順位と選び方のコツを提示 |
アジングで使われる主要なリグの種類と特徴
- アジングの基本リグは6〜9種類に分類される
- ジグヘッド単体(ジグ単)が最も基本で重要なリグ
- 遠投が必要な場面で活躍するのがキャロライナリグ
- スプリットショットリグは手軽に遠投できる便利なリグ
- 表層攻略に特化したフロートリグの使い分け
- ボトム攻略に最適なダウンショットリグ
アジングの基本リグは6〜9種類に分類される
アジングで使用されるリグについて、複数の情報源を調査したところ、紹介されているリグの数には若干の違いがありました。主要な釣りメディアでは6種類としているところもあれば、より細かく分類して9種類としているサイトも存在します。
この違いは、マイクロジグやメタルバイブ、シンキングペンシルなどのハードルアーを「リグ」として数えるか、また同じ遠投リグでもシンカーの違いで別カテゴリーとするかという分類方法の違いによるものです。
📊 主要なアジングリグの分類表
リグの種類 | 主な用途 | 飛距離 | 感度 | 初心者向け度 |
---|---|---|---|---|
ジグヘッド単体 | 近〜中距離 | ★☆☆ | ★★★ | ★★★ |
スプリットショット | 中〜遠距離 | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ |
キャロライナリグ | 遠距離 | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ |
フロートリグ | 遠距離表層 | ★★★ | ★★☆ | ★☆☆ |
ダウンショット | ボトム特化 | ★☆☆ | ★★☆ | ★☆☆ |
メタルジグ | 遠距離・デイゲーム | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ |
本記事では、ソフトルアー(ワーム)を使った基本的なリグを中心に、ハードルアーも含めた実用的な分類で解説していきます。一般的にはジグヘッド単体、スプリットショット、キャロライナ、フロート、ダウンショットの5つが主要なリグとされており、これにメタルジグやプラグ類を加えた形が実践的な分類と言えるでしょう。
重要なのは、すべてのリグを覚えることではなく、自分がよく行く釣り場の特性に合わせて必要なリグを選択できるようになることです。港内の常夜灯周りがメインフィールドなら3種類程度でも十分対応できますし、外海に面した磯や沖のブレイクを狙う必要があるなら、より多くのリグを使いこなす必要があるかもしれません。
ジグヘッド単体(ジグ単)が最も基本で重要なリグ
アジングといえばジグヘッドリグがポピュラーですが、じつは他にもいろんな仕掛けがあるのをご存知でしょうか?
この引用が示すように、アジングの世界ではジグヘッド単体(通称:ジグ単)が絶対的な基本となっています。ジグ単とは、オモリと針が一体になったジグヘッドにワームを装着しただけのシンプルな仕掛けのことです。
ジグ単が基本とされる理由は、その圧倒的な感度の良さにあります。ラインの先にジグヘッドしか付いていないため、アジのアタリがダイレクトに穂先を通じて手元に伝わります。アジは吸い込むように捕食する魚なので、この微細なアタリを感じ取れるかどうかが釣果を大きく左右します。
また、仕掛けがシンプルであることは操作性の良さにもつながります。リグ全体が軽量で一体化しているため、ロッドワークに対する反応が素直で、思い通りのアクションをつけやすいのです。初心者がアジングの基本的な動かし方やアタリの取り方を学ぶには、最適な仕掛けと言えるでしょう。
🎣 ジグ単のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
アタリがダイレクトに伝わる高感度 | 飛距離が出にくい(20m前後が限界) |
仕掛け作りが簡単で手返しが良い | 風や潮の影響を受けやすい |
ワームのナチュラルなアクションを出しやすい | 0.5g以下はキャストが難しい |
重さの変更が素早くできる | 深場や流れの速い場所では不利 |
一般的には0.4g〜2g程度のジグヘッドがアジングで多用されており、中でも0.8g〜1.5gが最も使用頻度が高いとされています。ヘッドの形状も丸型、三角型、細長い形など様々ありますが、初心者の方はまず**ラウンド型(丸型)**から始めるのがおすすめです。
ジグ単の弱点である飛距離不足については、他のリグで補うことになります。しかし「ジグ単に始まりジグ単に終わる」という言葉があるように、アジングを極めていくとやはりジグ単の感度の良さと操作性に戻ってくる人が多いようです。
遠投が必要な場面で活躍するのがキャロライナリグ
ジグ単では届かない沖のポイントを攻めたい時、真っ先に選択肢に上がるのがキャロライナリグです。バス釣りをされている方には馴染み深いリグですが、アジングでも非常に有効な遠投リグとして定着しています。
キャロライナリグの基本構造は、メインラインに中通しシンカーを通し、スイベルで止め、その先にリーダーを結んでジグヘッドを接続するというものです。一般的には、シンカーとジグヘッドの間のリーダーは20cm〜30cm程度、長い場合は60cm〜1m程度取ることもあります。
アジング用のキャロシンカーは、バス釣りで使われるバレットシンカー(鉛製)とは異なり、樹脂製や軽比重の素材を使った専用シンカーが主流です。これは、重量があっても沈下速度を抑えることで、沖でもジグヘッドをゆっくりフォールさせることができるからです。
⚙️ キャロライナリグの特徴
- 飛距離:5g以上のシンカーを使えば50m以上の遠投が可能
- 攻略レンジ:主に中層〜ボトム付近
- アクション:シンカーを先行させつつ、後方のジグヘッドをスローにフォール
- 適した状況:沖のブレイク、回遊待ち、広範囲サーチ
キャロライナリグの使い方としては、大きくゆっくりとシャクって少しフォール、そしてゆっくりとロッドを引いてリフト&フォールを繰り返すのが基本です。遠投しているため、ジグ単と比べてフッキング率が若干低下するのが弱点ですが、それを補って余りあるほどの飛距離とカバーできる範囲の広さが魅力です。
また、キャロライナリグは潮の流れが速い場所でも有効です。軽いジグヘッド単体では流されてしまうような状況でも、キャロシンカーの重みで狙ったポイントにリグを送り込むことができます。ただし、仕掛けを組むのがやや面倒で、重さを変更する際にはラインを切る必要があるという手間もあります。
スプリットショットリグは手軽に遠投できる便利なリグ
キャロライナリグと並んで人気の高い遠投リグがスプリットショットリグです。このリグの最大の特徴は、ラインを切らずに簡単に重さを変更できるという手軽さにあります。
スプリットショットリグは、ジグヘッドの上20cm〜50cm程度のラインに、ガン玉や専用のスプリットシンカーを挟み込むだけのシンプルな構造です。ガン玉を使う場合は、釣具屋で売っている一般的な割りビシオモリ(できればゴムコート付き)を使用します。
スプリットショットリグは、ジグヘッドやノーシンカーリグ(針とワームのみの仕掛け)の手前にシンカー(おもり)を固定して使う仕掛け。基本的に、ジグヘッド側の重量より重いシンカーを取り付けます。
この説明にあるように、スプリットショットではジグヘッドより重いシンカーを使うのが基本です。例えば、0.4gのジグヘッドに対して2Bや3B(約0.5g〜0.8g)のガン玉を使うといった具合です。
🔧 スプリットショットの組み方
パーツ | 一般的な仕様 |
---|---|
ジグヘッド | 0.4g〜1g程度 |
シンカー位置 | JHの20〜50cm上 |
シンカー重量 | 2B〜5B、または専用シンカー2〜7g |
リーダー | 4lb前後を使用 |
スプリットショットリグの利点は、キャロライナリグより操作感が分かりやすいことです。シンカーが固定されているため、シンカーの位置や動きが把握しやすく、特に初心者にとっては扱いやすいリグと言えます。また、ガン玉を使えば数百円程度で複数の重さを揃えられるというコスト面のメリットも見逃せません。
一方で、感度については若干キャロライナリグに劣るとされています。これは、シンカーが固定されているため、ライン全体にテンションがかかりにくく、アタリの伝達がややマイルドになるためです。ただし、この点はシンカーから後ろのラインをたるませないように意識して操作することである程度改善できます。
スプリットショットリグが特に活躍するのは、深場や流れの速い場所、風が強い日です。キャロライナリグよりも沈下速度が速いため、素早くボトムまで沈めたい時や、風で仕掛けが流されてしまう時などに威力を発揮します。
表層攻略に特化したフロートリグの使い分け
フロートリグは、その名の通り「浮く」ことを利用した遠投リグで、特に表層から中層を狙う際に効果的です。ただし、フロートには浮くタイプだけでなく、ゆっくり沈むスローシンキングタイプ、しっかり沈むシンキングタイプも存在し、それぞれ使い分けが必要です。
フロートリグの取り付け方法には、大きく分けて3つのタイプがあります。
📌 フロートリグの3つのタイプ
- Fシステム(三点式):リーダーの端糸を利用してフロートを接続する方式。感度が最も良いが、仕掛け作りがやや面倒
- 固定式:フロート本体でラインを挟み込む方式。取り付けが簡単で、ジグ単から素早く変更できる
- 中通し式(遊動式):フロート内部をラインが通る方式。感度と操作性のバランスが良く、ラインを送り出して沈めることも可能
フロートリグは、飛距離を出しつつも浅場をゆっくり釣りたいときに使う仕掛けです。イメージとしては、前述のキャロライナリグのシンカーが「飛距離のでるウキ」に置き換わった仕掛けという感じ。
この説明が分かりやすく示しているように、フロートリグはキャロライナリグの表層版と考えると理解しやすいでしょう。キャロが中層〜ボトムを得意とするのに対し、フロートは表層〜中層が得意という住み分けです。
フロートリグが特に有効なのは、遠浅のサーフや磯、外海に面した堤防などです。ジグ単では届かない沖の表層で、ベイトフィッシュを追うアジやメバルを狙う際に威力を発揮します。また、常夜灯の光が届く範囲が広い大型漁港などでも、広範囲を効率よく探れるメリットがあります。
フロートの重さは3g〜20g程度まで幅広くラインナップされており、状況に応じて使い分けます。一般的には、初心者の方は5g〜10g程度のフローティングタイプまたはスローシンキングタイプから始めると扱いやすいでしょう。
ボトム攻略に最適なダウンショットリグ
近年、アジング界で注目度が高まっているのがダウンショットリグです。これは、オモリが一番下に来る「胴突き仕掛け」の形式で、オモリの上にジグヘッドまたはノーシンカーフックを配置します。
ダウンショットリグの最大の特徴は、ボトムに張り付いているアジを効率的に狙えることです。オモリが底を取っている状態で、その上でジグヘッドやワームをフワフワと漂わせることができるため、産卵後でナーバスになっているアジや、冬の低水温期にボトムでじっとしているアジに対して非常に有効です。
🎯 ダウンショットリグの特徴
- 攻略レンジ:ボトム専用
- アクション:オモリを底に置いたまま、ワームをその場で漂わせる
- メリット:根掛かり回避力が高い、ボトムステイが可能
- デメリット:仕掛け作りがやや複雑、ボトム以外は攻めにくい
ダウンショットリグの組み方としては、メインラインに枝スを出してそこにジグヘッドを結び、その下にオモリを接続するのが一般的です。あらかじめ仕掛けを組んでおいて、サルカンやスナップで素早く交換できるようにしておくと実釣時の効率が上がります。
このリグが活躍するのは、厳寒期のアジングや、産卵後の体力を回復している時期です。また、底荒れが少ない港内や砂地のポイントでは、ダウンショットでボトムを丁寧に探ることで思わぬ良型に出会えることもあります。
ただし、ボトム特化型のリグであるため、根の多い場所では根掛かりのリスクがあることは認識しておく必要があります。回避力は高いリグですが、それでもゼロにはできないため、ロストを覚悟で使う必要がある場面もあるでしょう。
状況別で選ぶアジングリグの使い分けと実践テクニック
- 近距離攻略はジグ単が最も感度が良く効率的
- 風や潮の影響を受ける時はスプリットやキャロで対応
- メタルジグやプラグも状況次第で効果的なリグになる
- 浅場と深場でリグを使い分けることが釣果アップの鍵
- 初心者が最初に揃えるべきリグは3種類
- リグごとの重さの選び方で釣果が大きく変わる
- まとめ:アジングのリグの種類を理解して釣果を伸ばそう
近距離攻略はジグ単が最も感度が良く効率的
釣り場に着いたら、まずジグ単から始めるのがアジングのセオリーです。特に港内の常夜灯周りや、足元から10m〜20m程度の近距離にアジの気配があるなら、ジグ単以上に効率的なリグはありません。
ジグ単が近距離で圧倒的に有利な理由は、前述の感度の良さに加えて、手返しの速さにあります。キャストして着水、カウントダウンしてレンジを探り、リフト&フォールでアジを誘い、回収する。この一連の流れが非常にスムーズで、短時間に何度もキャストを繰り返せます。
アジは回遊魚であり、特定の場所に留まり続けることは少ない魚です。そのため、回遊のタイミングを逃さないためにも、手返しの速さは重要なのです。ジグ単なら、アジの群れが回ってきた瞬間を逃さず、次々とヒットに持ち込むことができます。
また、近距離であれば0.5g以下の超軽量ジグヘッドも使用可能です。アジの活性が低い時や、警戒心が強い時には、できるだけ軽くスローに誘うことが有効で、この点でもジグ単の優位性が発揮されます。
🌊 距離別のリグ選択の目安
距離 | 推奨リグ | ジグヘッド重量 |
---|---|---|
〜15m | ジグ単 | 0.4〜1g |
15〜30m | ジグ単または軽量スプリット | 1〜1.5g |
30〜50m | スプリット、軽量キャロ | 1〜2g(シンカー込み3〜5g) |
50m〜 | キャロ、フロート | 0.8〜1.5g(シンカー込み5〜15g) |
近距離でジグ単を使う際の注意点としては、ラインの種類が挙げられます。近距離の繊細な釣りでは、伸びの少ないエステルラインが最も感度が良く、0.2号〜0.3号といった細いラインを使うことで、さらに感度を上げることができます。
ただし、エステルラインは伸びがない分、急な負荷に弱いという特性もあります。そのため、ドラグ設定をやや緩めにしたり、ロッドの弾力を活かしたやり取りを心がけたりする必要があります。このあたりの細かな調整も、ジグ単の釣りの奥深さと言えるでしょう。
風や潮の影響を受ける時はスプリットやキャロで対応
アジングをしていると、必ず遭遇するのが風の強い日や潮の流れが速い日です。このような日にジグ単にこだわっていると、思うように釣りができず、釣果が伸びないことも多いでしょう。
風の影響を受けると、軽いジグ単では以下のような問題が発生します:
❌ 風の日のジグ単の問題点
- キャストが決まらず、飛距離が極端に落ちる
- ラインが風で煽られ、リグの操作感が失われる
- トゥイッチを入れても、ジグヘッドが水中で縦の動きをしない
- ラインがたるんでアタリが取れない
こうした状況では、スプリットショットリグやキャロライナリグにチェンジすることで状況が一変します。シンカーの重みでラインが張りやすくなり、風の影響を受けにくくなるのです。
特に、横風が吹いている時には、スプリットショットリグが非常に有効です。中間シンカーを支点として、その後ろのジグヘッド部分に縦のアクションを入れることができるため、風でラインが横に流されてもある程度リグをコントロールできます。
💨 風の強さ別の対処法
風の状況 | 推奨対策 | リグ選択 |
---|---|---|
微風(1〜3m/s) | そのままジグ単でOK | 通常通り |
やや風あり(3〜5m/s) | ジグヘッドをやや重く | 1.5〜2g |
風強い(5〜8m/s) | スプリットに変更 | シンカー3〜5g |
かなり風強い(8m/s〜) | キャロまたは釣行中止検討 | シンカー7g以上 |
潮の流れが速い場所についても同様で、軽いジグヘッド単体では流されてしまい、狙ったレンジをキープできないことがあります。このような時は、スプリットやキャロでしっかりと重さを持たせることで、潮に負けずにリグを送り込むことができます。
ただし、重いリグを使うということは、それに合わせてタックルも調整する必要があります。一般的に、ジグ単用のロッドは6ft前後のショートロッドが人気ですが、5g以上のリグを扱う場合は、7ft以上のやや長めのロッドの方が扱いやすいでしょう。また、ラインもエステルからPEラインに変更した方が、トラブルが少なくなるケースもあります。
メタルジグやプラグも状況次第で効果的なリグになる
アジングと言えばワームのイメージが強いですが、メタルジグやプラグなどのハードルアーも、状況によっては非常に効果的です。特に、アジが小魚を追い回している状況や、日中のアジングでは、ハードルアーの方が有利になることもあります。
メタルジグは、3g〜20g程度のものがアジングで使用されます。ワームに比べて以下のような特徴があります:
⚡ メタルジグの特徴
- 飛距離が抜群:小さくて重いので、同じ重さのキャロより飛ぶ
- フラッシング効果:金属の輝きがアピール力となる
- 速い動きが得意:早巻きやジャーキングで積極的に誘える
- 日中に強い:視覚的なアピールが効く明るい時間帯に有利
メタルジグが特に活躍するのは、朝夕のマズメ時や日中のアジングです。この時間帯はアジの活性が高く、小魚を積極的に追っていることが多いため、キビキビとしたアクションで誘うメタルジグが効果的なのです。
一方、プラグ類(シンキングペンシル、ミノーなど)は、メタルジグよりもややゆっくりとした動きで誘うことができます。30mm〜40mm程度のアジング専用プラグが各メーカーから発売されており、ナイトゲームでも使用可能です。
プラグのメリットとしては:
- ワームより存在感が大きいため、アジに気づいてもらいやすい
- タダ巻きだけでアクションするので、初心者でも使いやすい
- フグに齧られて消耗することがない
- 水を押す力が強く、濁りがある時でも有効
ただし、ハードルアーには弱点もあります。それは、アジが吸い込む捕食をする魚であるため、硬いルアーだと吸い込みにくく、フッキング率が下がることです。また、ワームの繊細なアクションに比べると、アピール力が強すぎて警戒されることもあります。
そのため、基本はワームで攻めて、アジの活性が高い時間帯や、ワームで反応が悪い時の変化球として、ハードルアーを投入するという使い方がおすすめです。また、フグが多い釣り場では、ワームが持たないためハードルアーを最初から選択するという戦略もあります。
浅場と深場でリグを使い分けることが釣果アップの鍵
アジングの釣果を伸ばすためには、水深に応じたリグ選択も重要なポイントです。同じ港内でも、足元が1mの浅場もあれば、10m以上の深場もあります。この水深の違いを意識してリグを選ぶことで、効率的にアジを狙えます。
💧 水深別のリグ選択ガイド
水深 | 推奨リグ | リグ選択の理由 |
---|---|---|
〜2m | ジグ単(軽量)、フロート | 表層をゆっくり探れるリグが有利 |
2〜5m | ジグ単、スプリット | 最も標準的な水深、状況で使い分け |
5〜10m | スプリット、キャロ | 重めのリグでしっかり沈める |
10m〜 | キャロ、ダウンショット、メタルジグ | ボトムまで届く重さが必要 |
浅場(2m以下)では、ジグ単の0.4g〜0.8g程度の軽量リグが基本です。浅いということは、それだけアジが表層付近にいる可能性が高く、ゆっくりとしたフォールで誘うのが効果的だからです。ただし、遠投が必要な遠浅のサーフなどでは、フロートリグで飛距離を稼ぎつつ表層を攻めるのも有効です。
中層(2m〜5m)は、最も多くの釣り場で遭遇する水深で、ジグ単でもスプリットでも対応可能な範囲です。ここでは、まずジグ単で様子を見て、反応がなければスプリットで広範囲を探る、という使い分けがおすすめです。
深場(5m以上)になると、軽いジグ単では底まで届くのに時間がかかりすぎたり、潮の流れで狙ったレンジまで沈められなかったりします。こうした場所では、スプリットやキャロで重さを持たせるか、あるいはメタルジグで一気に沈めるのが効率的です。
特に10m以上の深場では、ダウンショットリグが威力を発揮することもあります。重いオモリで一気にボトムまで沈め、そこでオモリを底に置いたまま、ワームを漂わせることで、ボトムに居着いているアジに効率的にアプローチできます。
深場を攻める際の注意点として、ラインの選択があります。深場では水圧でラインが沈み、特にナイロンやフロロカーボンは重くなって扱いにくくなります。そのため、深場を本格的に攻めるなら、PEラインの使用を検討する価値があります。PEは比重が軽く水に浮くため、深場でもラインコントロールがしやすいという利点があります。
初心者が最初に揃えるべきリグは3種類
「アジングを始めたいけど、色々なリグがあって何から揃えればいいか分からない」という方も多いでしょう。結論から言えば、初心者の方は以下の3種類のリグを揃えれば、ほとんどの状況に対応できます。
🎣 初心者おすすめの3大リグ
- ジグヘッド単体(0.8g、1g、1.5gの3種類)
- アジングの基本中の基本
- まずはこれだけで近距離の釣りをマスターする
- ヘッド形状はラウンド型が扱いやすい
- スプリットショットリグ(ガン玉2B〜5B)
- ジグ単で届かない時の遠投用
- ガン玉なら数百円で複数の重さを揃えられる
- ジグヘッドは0.4g〜0.8gを使用
- 小型メタルジグ(3g、5gの2種類)
- 日中や活性が高い時の切り札
- 遠投も効くので幅広く使える
- シルバー系のカラーが基本
この3種類があれば、港内の常夜灯周りから外海に面した堤防まで、幅広いポイントに対応できます。慣れてきたら、フロートリグやキャロライナリグなど、より専門的なリグを追加していけば良いでしょう。
初心者の方によくある失敗が、最初から色々なリグに手を出しすぎることです。リグが増えると、どれを使えばいいのか迷ってしまい、結局釣りに集中できなくなります。まずはジグ単を徹底的に使い込んで、アジングの基本である「アタリの取り方」「適切なレンジの探り方」「アクションの付け方」をマスターすることが重要です。
その上で、「ジグ単では届かない」「風が強くて釣りにならない」といった明確な課題が出てきた時に、それを解決するリグを追加していくのが、無駄な出費を抑えつつ確実に上達できる方法です。
また、初心者の方はワームの選択も重要です。リグに合わせて、1.5インチ〜2インチ程度のピンテールワームを数種類用意しましょう。カラーは、夜釣りならグロー系(夜光)とクリア系、日中ならシルバー系やナチュラル系があれば十分です。
リグごとの重さの選び方で釣果が大きく変わる
同じリグでも、重さの選び方次第で釣果が大きく変わるのがアジングの面白さでもあり、難しさでもあります。一般的に、軽いリグの方がアジに違和感を与えにくく、フッキング率も高くなりますが、その分飛距離が落ちたり、風や潮の影響を受けやすくなったりします。
ジグヘッド単体の重さ選びについては、以下のような基準が参考になります:
⚖️ ジグヘッドの重さ選択基準
状況 | 推奨重量 | 選択理由 |
---|---|---|
無風、港内常夜灯下 | 0.4〜0.8g | 最もスローに誘える、食い込み◎ |
微風、近〜中距離 | 0.8〜1.2g | バランス型、最も使用頻度高 |
やや風あり、潮速い | 1.2〜1.8g | 操作性維持、ある程度の飛距離 |
風強い、深場 | 2g〜 | しっかり沈む、風に負けない |
初心者の方は、まず1g前後のジグヘッドを基準として、それより軽くしたり重くしたりしながら、状況に合わせた調整を覚えていくのがおすすめです。
遠投リグ(スプリットやキャロ)の重さについては、「どこまで飛ばしたいか」によって決まります。一般的には:
- 30m程度の遠投:シンカー込みで3〜5g
- 50m程度の遠投:シンカー込みで5〜8g
- 70m以上の遠投:シンカー込みで10g以上
ただし、重くすればするほど感度は落ち、アジの繊細なアタリを取りにくくなります。そのため、必要最小限の重さに抑えるのが鉄則です。「もう少し飛ばせば届く」という距離なら、キャスティングフォームの改善で対応する方が、結果的に釣果につながることもあります。
また、同じ重さでも素材によって沈み方が変わることも覚えておきましょう。例えば:
- 鉛製シンカー:比重が高く、速く沈む。ボトム攻略向き
- タングステン製シンカー:鉛より小さく高価だが、感度が良い
- 樹脂製シンカー:比重が低く、ゆっくり沈む。中層攻略向き
これらの特性を理解して、狙いたいレンジや状況に応じて使い分けられるようになれば、アジング中級者への道が開けます。
まとめ:アジングのリグの種類を理解して釣果を伸ばそう
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングで使われるリグは主に6〜9種類で、ジグ単が最も基本かつ重要
- ジグ単は感度が良く操作性も高いが、飛距離が出ないのが唯一の弱点
- キャロライナリグは遠投に優れ、沖の中層〜ボトムを効率的に探れる
- スプリットショットリグは手軽に重さ変更でき、初心者にも扱いやすい遠投リグ
- フロートリグは表層〜中層特化で、取り付け方により3タイプに分類される
- ダウンショットリグはボトムに特化し、厳寒期や産後のアジに効果的
- メタルジグやプラグは状況次第で非常に有効、特に日中やマズメ時に強い
- 近距離(15m以内)ならジグ単が最も効率的で、感度も手返しも優秀
- 風や潮の影響を受ける状況では、スプリットやキャロで重さを持たせることが重要
- 水深2m以下の浅場は軽量ジグ単、5m以上の深場は重めのリグが基本
- 初心者はジグ単(3種類の重さ)、スプリット、小型メタルジグの3種類から始めるべき
- リグの重さは必要最小限に抑えることで、感度とフッキング率が向上する
- 同じ重さでも素材により沈み方が変わり、鉛は速く樹脂は遅い
- ジグヘッドの基準は1g前後とし、状況に応じて軽重を調整する
- どのリグも一長一短があり、状況に応じた使い分けが釣果アップの鍵となる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングの仕掛けは6パターン!ジグ単以外のリグも使いこなしましょう | TSURI HACK
- アジングの仕掛け9種類とその特徴を解説!初心者はまずはジグヘッドリグで釣ってみよう!|おだやかなる釣りの時間
- 【リグ別】アジング上達講座!ジグ単、スプリットリグなどの基本アクション | TSURI HACK
- アジング徹底攻略|スプリット・キャロ・フロート、リグ別の釣り方|Honda釣り倶楽部
- アジングの仕掛け講座!基本の作り方やワーム・ジグヘッドなどの選び方まで! | 釣具のポイント
- [完全理解]アジ・メバル用フロートリグの基本。種類と使い方を解説│ルアマガプラス
- 【超保存版】アジングで使われる仕掛け(リグ)全集 | アジング専門/アジンガーのたまりば
- 【34STAFFLOG】 リグの種類
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