「夏のアジングってどのくらいのサイズが釣れるの？」「豆アジばかりで良型が釣れない…」そんな疑問や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。夏は確かにアジングシーズンの一つですが、実は春や秋とは異なる特徴があり、釣れるサイズも大きく変わってきます。本記事では、夏のアジングで釣れるサイズの実態や、サイズアップを狙うための具体的な戦略、さらには時期による違いまで、幅広く解説していきます。
インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、要約・編集を行い、独自の切り口で見解や考察を交えながら、夏のアジングにおけるサイズの傾向や攻略法をわかりやすくお届けします。豆アジの数釣りを楽しみたい方から、良型のアジを狙いたい上級者まで、それぞれのニーズに応える情報をまとめました。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 夏のアジングで釣れる平均サイズと豆アジが中心となる理由 |
| ✓ 良型アジを狙うための場所選びとタックル選択の秘訣 |
| ✓ 季節ごとのサイズ変化と最適な釣り方の使い分け |
| ✓ ワームやジグヘッドのサイズ選択とその根拠 |
夏のアジングで釣れるサイズの実態と特徴
- 夏のアジングの平均サイズは10～20cm程度の豆アジが中心
- 良型アジは深場に落ちるため陸からは狙いにくい
- サイズは小さくても数釣りが楽しめる季節
- 水温上昇に伴いアジの居場所が変化する
- 地域によっては良型が混じることもある
- 河口や潮通しの良い場所では比較的大きめが期待できる
夏のアジングの平均サイズは10～20cm程度の豆アジが中心
夏のアジングシーズンにおいて、最も頻繁に釣れるのは10～20cm程度の「豆アジ」と呼ばれる小型個体です。この傾向は全国的に共通しており、多くのアングラーが経験している現象でしょう。
夏アジングのターゲットは、サイズが小さい所謂「豆アジ」となる。場所によるが、良型が出にくい傾向のため、そこを考慮した攻略法を考えていこう
この豆アジ中心の状況が生まれる背景には、アジの生態が深く関わっています。春に産卵を終えた成魚は体力を回復するために沖の深場へと移動し、一方で春に生まれた稚魚が成長して接岸してくるのが夏の時期なのです。つまり、陸から狙える範囲には主に若い個体が多く分布することになります。
具体的なサイズ感としては、10cm前後の極小サイズから、15cm程度のやや成長した個体、そして運が良ければ20cm前後の個体が混じるといった状況です。一般的に「豆アジング」と呼ばれる釣りが成立するのがこの時期で、サイズは小さいものの活性が高く、数釣りが楽しめるという特徴があります。
ただし、豆アジばかりだからといって侮ってはいけません。小さいながらもアジ特有の引きは健在で、ライトタックルで楽しむには十分なゲーム性があります。また、後述しますが、場所や狙い方次第では良型が混じる可能性もゼロではありません。
豆アジ中心のシーズンだからこそ、繊細なタックルセッティングやアタリの取り方など、アジングの基本技術を磨く絶好の機会とも言えるでしょう。多くのプロアングラーも、夏の豆アジングを「練習に最適な季節」と位置付けています。
良型アジは深場に落ちるため陸から狙いにくい理由
夏になると良型アジが釣れにくくなる最大の理由は、水温上昇に伴う魚の行動変化にあります。アジの適水温は一般的に16～26℃とされており、これを超えると深場や沖合いの涼しい場所へ移動する習性があるのです。
夏場の表層水温は30℃近くまで上昇することもあり、大型のアジにとっては厳しい環境となります。一方、小型の豆アジは酸素要求量が少ないため、比較的高水温でも表層付近で活動できるという特徴があります。この違いが、夏のアジングで釣れるサイズに大きく影響しているわけです。
夏になると海水温が急激に上昇します。そのため、良型サイズのアジはより涼みを求めて「深場」に落ちる傾向です。僕たち人間も夏になると涼みを求めて「なるべき気温が低い場所」が大好きになります。アジも同じで、唸るような暑さは耐えられないのです
実際、船釣りでは夏でも良型アジが安定して釣れるという報告が多数あります。これは水深のある場所では水温が低く保たれており、大型個体が快適に過ごせる環境が整っているためです。陸からのアジングでは、どうしてもこうした深場にアプローチするのが難しいという物理的な制約があります。
ただし、完全に不可能というわけではありません。地形的に深場が近い場所や、潮通しが良く水温が安定している場所では、良型が回遊してくる可能性もあります。また、早朝や夕方のマズメ時には、一時的に良型が浅場に差してくることもあるでしょう。
こうした状況を理解した上で、あえて良型を狙うのか、豆アジの数釣りを楽しむのか、戦略を立てることが夏のアジングでは重要になってきます。
豆アジでも数釣りが楽しめる夏の魅力と活性の高さ
サイズは小さくても、夏のアジングには独特の魅力があります。それは何と言っても「数が釣れる」という点です。良型が少ない分、小型個体の個体数は非常に多く、条件が合えば入れ食い状態になることも珍しくありません。
豆アジは春に生まれた稚魚が成長したもので、捕食経験が浅く警戒心も低い傾向にあります。そのため、ルアーへの反応も良く、比較的簡単にアタリを得られるという特徴があります。アジング初心者にとっては、アタリの取り方やフッキングのタイミングを学ぶ絶好の機会とも言えるでしょう。
夏のアジングは主に「豆アジ」がメインターゲットとなり、良型アジは秋までオアズケ・・・という認識の元、アジングを楽しむべきですね（もちろん、場所を選ぶと良型が釣れることもあります）
また、豆アジは群れで行動する習性が強く、一度群れを見つければ連続ヒットが期待できます。サビキ釣りでは3～4匹同時に掛かることもあるほど、密度の濃い群れを形成することがあります。ルアーフィッシングでも、パターンにハマれば短時間で数十匹という釣果も不可能ではありません。
数が釣れるということは、様々な実験やトライアルができるという意味でもあります。ワームカラーの違いによる反応の差、ジグヘッドの重さによるフォール速度の影響、リトリーブスピードの最適化など、一つ一つの要素を検証しながら釣りができるのです。
食味の面でも、小さいながら美味しく食べられます。南蛮漬けや唐揚げにすれば、骨まで丸ごと食べられてカルシウム補給にも最適です。家族で釣りに行って、その日のうちに料理して食卓に並べるという楽しみ方もできるでしょう。
水温と酸素量が夏のアジの居場所を決定する
夏のアジングで釣果を上げるためには、水温と酸素量という二つの要素を理解することが極めて重要です。これらの要素がアジの居場所を決定する最大のファクターとなっています。
海水温が高くなると、水中に溶け込む酸素の量（溶存酸素量）が減少します。これは物理法則によるもので、気体は温度が低いほど水に溶けやすくなる性質があるためです。夏場の高水温下では、特に表層で酸素濃度が極端に低くなることがあります。
夏場だと川の方が、海よりも水温が高い場合も多くありますが、そういった状況でもアジが川に入ってきています。過去に愛媛県の某河川にて川の水温３０度、海の水温２６度という状況でもアジが川に入っていることもありました。そのような経験から僕は、アジが涼みに川に入ってくるのではなく、川の流れにより発生する酸素を求めて川に入ってくると考えています
この分析は非常に興味深く、アジが単に低水温を求めているのではなく、酸素を求めて移動しているという仮説は理にかなっています。実際、河川の流れによって水中に酸素が供給されるため、たとえ水温が高くても酸素濃度は高く保たれます。アジはこうした環境を敏感に感じ取り、生存に有利な場所を選択しているのでしょう。
したがって、夏のアジングでは以下のような場所が有望なポイントとなります：
- 潮通しの良い場所：常に新鮮な海水が流れ込み、酸素濃度が高い
- 河口周辺：淡水の流入により酸素が供給される
- 水深のある場所：底層は表層より水温が低く、酸素濃度も高い傾向
- テトラ帯や磯場：波が当たることで水中に酸素が供給される
- 風の当たる場所：水面が波立つことで酸素が水中に溶け込む
逆に避けるべきは、湾奥の水が動かない場所や、赤潮・青潮が発生している場所です。特に青潮は壊滅的で、アジどころか他の魚も全く釣れなくなることがあります。
地域や場所による夏のアジサイズの違い
全国的には豆アジ中心の夏ですが、地域や場所によってはこの傾向が大きく異なることがあります。特に外洋に面した地域や、特殊な地形を持つ場所では、夏でも良型が狙える可能性があるのです。
例えば、深場が岸近くまで迫っているような地形の場所では、良型アジも浅場に差してくる機会が増えます。また、大型のベイトフィッシュ（イワシやキビナゴなど）が接岸している場合、それを追って大型のアジも一緒に入ってくることがあります。
平均20cm～25cmの群れが入ってきており、サイズアップも狙える、そんな事前情報をもとに兵庫県香住に来ていた
この情報からも分かるように、場所によっては夏でも20cm超えの良型が安定して釣れるポイントも存在します。地域の特性や地形、その年の海況などが複合的に影響して、こうした「特異点」とも言えるポイントが生まれるのです。
また、離島や半島の先端部など、外洋の影響を強く受ける場所では、回遊性の強い黒アジが接岸することがあります。黒アジは一般的に金アジ（瀬付きアジ）よりも大型になる傾向があり、30cm超えの尺アジも期待できるサイズです。
📍 地域別の夏アジサイズ傾向（推測を含む）
| 地域タイプ | 平均サイズ | 特徴 |
|---|---|---|
| 内湾・港湾部 | 10～15cm | 豆アジ中心、数釣り向き |
| 外洋に面した堤防 | 15～25cm | 良型混じりの可能性あり |
| 離島・半島先端 | 20～30cm | 回遊性の大型が期待できる |
| 河口周辺 | 12～20cm | サイズにバラつきがある |
地元の釣具店で情報収集することや、SNSなどで最新の釣果情報をチェックすることが、良型を狙う上では非常に重要です。
夏こそアジング技術を磨く絶好の機会
多くのベテランアングラーが指摘するように、夏の豆アジングは実は技術向上のための絶好の機会でもあります。サイズが小さい分、より繊細なアプローチが求められ、基本技術の習熟度が釣果に直結するのです。
豆アジは口が小さいため、アタリはあってもフッキングに至らないことが頻発します。これは初心者にとっては frustrating な経験かもしれませんが、見方を変えれば「アタリの取り方」や「合わせのタイミング」を学ぶ最高の教材とも言えます。
豆アジをコンスタントに釣るのは難易度高めです。数が大量におり、アタリの数は多く一見イージーな感じですが、そのアタリを確実に掛けるための「合わせ」、豆アジからのアタリを見逃さない能力、このスキルを確実に身につけることができれば、絶対的にレベルアップ間違いありません
この指摘は非常に的を射ています。豆アジのアタリは微細で、ロッドを通して伝わる感覚も繊細です。これをしっかりと捉えて確実にフッキングさせる技術は、秋以降の良型アジを狙う際にも必ず活きてきます。
また、豆アジは群れの移動も速く、昨日釣れた場所で今日は全く反応がないということも珍しくありません。これにより、ポイント選択の重要性や、状況判断の速さも自然と身についていきます。「ダメだと思ったら素早く移動する」という判断力は、どんな釣りにおいても重要なスキルです。
さらに、ジグヘッドの重さやワームのサイズ、カラーローテーションなど、細かな調整が釣果に直結するため、自分なりの「パターン」を見つける楽しさも味わえます。この試行錯誤のプロセスこそが、アジングの真髄とも言えるでしょう。
ポチップ
サイズアップを狙うための夏アジング攻略法
- 水深のあるポイント選びが良型遭遇の鍵
- 時間帯は朝夕のマズメ時が最も有望
- ジグヘッドは重めで動きを速くする
- ワームサイズは意外と大きめが効果的
- リトリーブスピードを上げて大型を選別
- ボトム付近を丁寧に探る戦略
- 潮通しの良い外向きポイントを優先
水深のあるポイント選びが良型遭遇の鍵となる理由
夏のアジングで良型を狙うなら、ポイント選びが最も重要な要素となります。前述の通り、大型個体は高水温を避けて深場に移動する習性があるため、できるだけ水深のある場所を選ぶことが基本戦略です。
具体的には、堤防の先端部や外向き、船道が近い場所、急深な地形のポイントなどが有望です。これらの場所では、比較的浅い水深から急激に深くなっているため、深場にいる大型アジがフィーディングのために浅場へ上がってくる可能性があります。
港内よりは、港外の潮が流れる場所にアジが付いていることが多いです。防波堤、テトラ、磯などに波があたってジャブジャブしやすい場所も酸素が多いのでいいですね
また、港内よりも外向きの方が潮通しが良く、水温も安定しやすい傾向があります。豆アジは港内の奥まった場所にも入ってきますが、良型を狙うなら断然外向きが有利です。ただし、外向きは波や風の影響を受けやすいため、安全面での配慮も必要です。
水深のある場所を見つけたら、まずは表層から探り始め、徐々にカウントダウンで深いレンジを探っていくのがセオリーです。良型は中層からボトム付近にいることが多いため、丁寧にレンジを刻んで探ることが重要です。
🎯 良型が期待できるポイントの特徴
- 水深5m以上ある場所（できれば10m以上）
- 堤防の先端や外向き
- 潮目が形成されやすい場所
- 船道や航路の近く
- 地形変化がある場所（かけあがりなど）
- 常夜灯から少し離れた暗がり
こうしたポイントを事前に地図や現地調査で把握しておくことで、効率的に良型を探すことができます。Google Earthなどを使って海底地形を確認するのも有効な手段です。
朝夕マズメ時は大型アジが接岸する貴重なチャンス
時間帯の選択も、良型アジを狙う上で極めて重要な要素です。特に朝夕のマズメ時は、大型個体が捕食のために浅場へ差してくる可能性が最も高い時間帯とされています。
マズメ時には光量の変化により、プランクトンやベイトフィッシュの活性が上がります。これに連動してアジの捕食スイッチも入るため、普段は沖や深場にいる大型個体も接岸してくるというわけです。特に夏場は日中の水温が高すぎるため、水温が下がる朝夕のタイミングが狙い目となります。
朝まづめ、豆アジの回遊に遭遇。風が強く大変だったが何とか数匹を釣る
朝マズメは日の出前後の約1時間、夕マズメは日没前後の約1時間が特に重要な時間帯です。この短い時間に集中して釣りをすることで、効率的に良型を狙うことができます。ただし、この時間帯は釣り人も集中するため、良いポイントを確保するには早めの到着が必要かもしれません。
また、夜釣りも選択肢の一つです。特に常夜灯周りでは、灯りに集まるプランクトンを狙って様々なサイズのアジが回遊してきます。常夜灯の明暗の境目を狙うと、比較的大きめの個体がヒットすることがあります。
⏰ 時間帯別の狙い方（夏アジング）
| 時間帯 | 期待できるサイズ | 攻略ポイント |
|---|---|---|
| 朝マズメ（日の出前後1時間） | 15～25cm | 表層から中層を速めのリトリーブで |
| 日中（昼間） | 10～15cm | 日陰や深場を丁寧に探る |
| 夕マズメ（日没前後1時間） | 15～25cm | ボトムから徐々に浮かせる |
| 夜間（常夜灯周り） | 12～22cm | 明暗の境目を重点的に |
時間帯を意識するだけで、遭遇できるアジのサイズが大きく変わる可能性があります。短時間集中型の釣りが効率的でしょう。
ジグヘッドは重めを選んでフォールスピードを上げる
夏のアジングで良型を狙う際、意外と重要なのがジグヘッドの重さです。一般的に「軽いジグヘッドの方が釣れる」というイメージがあるかもしれませんが、夏場の活性が高い時期には、むしろ重めのジグヘッドが効果的な場合が多いのです。
その理由は主に二つあります。一つ目は、動きが速くなることで大型の個体にアピールできるという点。二つ目は、アジが見切る時間を与えないという点です。
僕は昔「軽いジグヘッドじゃないと釣れない！」と思い込んで、どんどん軽くしていたのですが、「重たい方が釣れる場合もある！」ということに気が付く事ができ、色々な重さのジグヘッドを使うようになりました
この経験談は非常に参考になります。実際、夏場の高活性時には、軽いジグヘッドでゆっくり落とすよりも、重めのジグヘッドで素早くフォールさせた方が反応が良いことがよくあります。これは、アジがルアーをじっくり観察する時間を与えず、反射的に口を使わせる効果があるためと考えられます。
具体的な重さとしては、豆アジ狙いでは0.6～1.2g程度が基本ですが、良型狙いでは1.5～3g程度まで使用することもあります。特に潮の流れが速い場所や、深場を攻める場合には、2g以上の重めのジグヘッドが必須となるでしょう。
私は基本的に、その日入ったポイントの状況を考慮してジグヘッドの重さを選択しています。そしてアジの反応が悪かったら重さを変更して、一番アジの食いがいい重さを探して釣っています
この柔軟な対応が重要で、「この重さでなければダメ」という固定観念を捨てることが釣果アップの鍵となります。現場の状況を見ながら、0.2g刻みで調整していくくらいの細かさが求められることもあります。
ワームサイズは大きめが効果的な場合も多い
ジグヘッドと同様、ワームのサイズ選択も重要な要素です。豆アジ相手だから小さいワームという固定観念がありますが、実は大きめのワームの方が釣れることも多いのです。
この理由は複数あります。まず、視認性の高さ。大きいワームは水中でも目立ちやすく、アジに発見されやすくなります。次に、吸い込みの強さ。大きなエサを食べようとする際、アジはより強く吸い込むため、フッキング率が向上するのです。
大きいワームになるほど掛かりがよくなることを過去何度も経験しており、これは「アジが大きなエサを吸い込もうと力強くバキュームする」からと推測され、つまり大きなワームでこそ吸い込みがよくなり、掛かりがよくなる・・・という話です
この分析は理にかなっています。小さいワームだと、アジが軽く口先で吸っただけで吐き出してしまうことがありますが、大きいワームだと「しっかり食べなければ」という本能が働くのかもしれません。その結果、フッキングまで持ち込める確率が上がるというわけです。
具体的なサイズとしては、豆アジ狙いでも1.5～2インチ程度が基本となります。状況によっては2.5インチ以上の大きめワームを試してみる価値もあるでしょう。ただし、あまりに大きすぎると今度は吸い込めなくなるので、バランスが重要です。
今の アジングワーム の基準サイズについて考えてみると比較的２インチを基準にされている方が多いかと思います。場所や季節でアジのサイズが変わるのでワームサイズも1年中同じでは釣り難い時もあります
季節や場所、アジのサイズに応じてワームサイズを変えることが重要です。夏場は1～2インチが基本ですが、良型を狙うなら2～3インチも選択肢に入れておくべきでしょう。
🎣 ワームサイズの使い分け
- 1～1.2インチ：極小豆アジ（10cm以下）狙い、または超渋い状況
- 1.5～1.8インチ：通常の豆アジング（10～15cm）の基本サイズ
- 2～2.5インチ：良型混じり（15～20cm）を狙う、またはフッキング率向上
- 2.8インチ以上：完全に良型（20cm超）を選別的に狙う場合
複数のサイズを用意して、ローテーションしながら最適解を探すのが賢明です。
リトリーブスピードを上げて大型個体を選別
良型アジを狙う上で、多くのアングラーが見落としがちなのがリトリーブスピードの重要性です。一般的にアジングでは「ゆっくり巻く」というイメージがありますが、夏場の良型狙いに限っては、むしろ速めの巻きが効果的なことがあります。
大型のアジは遊泳力が高く、速く動くベイトにも対応できます。逆に小型の豆アジは、あまり速いものには追いつけません。この差を利用して、リトリーブスピードを上げることで、自動的に大型個体を選別できるというわけです。
１，３ｇと２ｇの飛距離の差でサイズが違っていたのではなく、リトリーブスピードにより遊泳力の早い大きいアジが優先的に食ってきているのを体感できました
この実体験は非常に示唆に富んでいます。同じポイントで釣っていても、ジグヘッドの重さ（＝リトリーブスピード）を変えるだけで釣れるサイズが変わったという事実は、良型狙いの戦略を考える上で重要なヒントとなります。
具体的には、通常のアジングでは2秒に1回転程度のゆっくりしたリトリーブが基本ですが、良型狙いでは1秒に1回転、場合によってはそれ以上の速巻きも試してみる価値があります。ただし、あまりに速すぎると今度はアジが追いつけなくなるので、反応を見ながら調整が必要です。
また、リトリーブスピードは一定に保つだけでなく、時々変化をつけるのも効果的です。速く巻いてから急にストップさせると、追いかけてきたアジが思わず口を使うということもよくあります。
ボトム付近を丁寧に探る戦略的アプローチ
夏のアジングで良型を狙うなら、ボトム（底）付近を重点的に探ることが非常に重要です。前述の通り、大型個体は高水温を避けて深場や底付近にいることが多いためです。
ボトムを攻める際の基本は、まずしっかりと着底を取ること。ジグヘッドが底に着いたら、軽くロッドをあおって少し浮かせ、再びフォールさせるという動作を繰り返します。この「リフト＆フォール」が基本的な動かし方です。
表層に赤潮があっても、少し沈めて赤潮の影響が少ない深さを探ってくると、アジが釣れることもよくありました
この経験談が示すように、表層が厳しい状況でも底付近には魚が残っていることがあります。特に夏場は表層の水温や酸素濃度の問題で、アジがボトム付近に集中することがあるのです。
ただし、ボトム攻略には根掛かりのリスクがつきまといます。夏場は海藻が繁茂している時期でもあるため、無闇に底を引きずるとすぐにロストしてしまいます。着底後は素早くリフトして、できるだけ底を引きずらないよう注意が必要です。
🎯 ボトム攻略の手順
- キャスト後、ラインの変化で着底を確認
- 軽くロッドをあおって20～30cm浮かせる
- テンションを保ったままフォールさせる（カーブフォール）
- 再度着底したらすぐにリフト
- この動作を繰り返しながら手前に寄せる
- アタリがあったレンジを記憶し、次回からそこを重点的に攻める
ボトム付近を丁寧に探ることで、表層では釣れない良型アジに出会える可能性が高まります。
まとめ：夏のアジングでサイズアップを実現するために
最後に記事のポイントをまとめます。
- 夏のアジングで釣れる平均サイズは10～20cm程度の豆アジが中心である
- 良型アジは水温上昇により深場に落ちるため陸からは狙いにくくなる
- 豆アジは個体数が多く、活性も高いため数釣りが楽しめる季節である
- 水温と酸素量がアジの居場所を決める最重要ファクターとなる
- 地域や場所によっては夏でも20cm超えの良型が釣れるポイントも存在する
- 豆アジングは繊細な技術が求められ、スキルアップの絶好の機会である
- 良型を狙うには水深のあるポイント選びが最も重要である
- 朝夕のマズメ時は大型個体が接岸する貴重なチャンスタイムとなる
- ジグヘッドは意外と重め（1.5～3g）の方が良型に効果的な場合が多い
- ワームサイズも大きめ（2～2.8インチ）の方がフッキング率が向上する傾向がある
- リトリーブスピードを上げることで大型個体を選別的に狙える
- ボトム付近を丁寧に探ることが良型遭遇の確率を高める
- 固定観念を捨て、様々なアプローチを試すことが釣果向上の鍵である
- 潮通しの良い外向きポイントが内湾よりも有利である
- 河口周辺は酸素量が豊富で夏でもアジが集まりやすい
- 常夜灯周りの明暗の境目は夜釣りの好ポイントとなる
- 赤潮や青潮が発生している場所は避けるべきである
- 地元釣具店での情報収集が効率的な釣りにつながる
- 安全装備を整え、特に外向きでの釣りには十分な注意が必要である
- 秋のハイシーズンに向けて、夏に基本技術を磨くことが重要である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 夏の「アジング」を攻略！狙うべきポイントを抑え、確実に釣果を伸ばそう！ | リグデザイン
- 【夏はチャンス！】プロが教えるアジの釣り方、狙い方 | 釣りビジョン マガジン
- 夏アジングのポイント選びのコツとジグヘッドの重さ選択の注意点！｜あおむしの釣行記４
- 【夏アジングの極意】夏のアジングを楽しむ攻略法/〇〇の量が重要 | 釣りって、学べる。
- 真夏のアジング 難しいのは豆アジを掛けることだけじゃなかった – 基本は身近なルアー釣りブログ
- 戦略的アジングの名手、キムソウが語る夏アジングの極意｜Bluestormers
- 初心者向け？ 玄人向け? どっち？ 夏の豆アジング事情 | アジング専門/アジンガーのたまりば
- アジ釣りは『時期』が重要！ シーズンごとの傾向とポイントが合えば簡単に釣れます | TSURI HACK
- ワームサイズ | アジング – ClearBlue –
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