「アジングに使うリール、何を選べばいいの?」そんな悩みを抱えている方に、ぜひ知ってほしいのが21アルテグラです。シマノが2021年にリリースしたこのリールは、1万円台前半という手頃な価格帯でありながら、上位機種に採用される技術を惜しみなく搭載し、アジングシーンで圧倒的な支持を集めています。
本記事では、インターネット上に散らばる実釣レポートやユーザーレビュー、スペック情報を徹底的に収集・分析し、21アルテグラがアジングでどのような実力を発揮するのか、どの番手を選ぶべきか、競合機種とどう違うのかを、独自の視点で解説していきます。これからアジングを始める方はもちろん、リールの買い替えを検討している中級者の方にも役立つ情報が満載です。
この記事のポイント |
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✓ 21アルテグラがアジングで選ばれる具体的な理由と技術的背景 |
✓ C2000S・1000・C2000SHG各番手の使い分けとおすすめシチュエーション |
✓ 23レガリス・22ミラベル・21フリームスとの詳細比較と選択基準 |
✓ 実釣ベースの使用感とコスパを最大化する購入タイミング |
21アルテグラがアジングで選ばれる理由と性能
- 21アルテグラのアジング適性は価格帯最高峰のコスパにある
- C2000Sがアジングの定番番手として支持される理由
- 1000番は感度重視のアジンガーにおすすめ
- C2000SHGはフロート・キャロにも対応可能
- マイクロモジュールギアⅡがもたらす滑らかな巻き心地
- 185gの自重はライトゲームに最適なバランス
21アルテグラのアジング適性は価格帯最高峰のコスパにある
21アルテグラがアジングリールとして注目される最大の理由は、実売価格12,000円〜13,000円台という手頃さに対して、上位機種並みの性能を備えている点にあります。一般的に、この価格帯のリールは基本性能を押さえた入門モデルという位置づけが多いのですが、21アルテグラは明らかに一線を画しています。
搭載されている技術を見てみると、18ステラと同じマイクロモジュールギアⅡ、部品間のガタつきを徹底排除するサイレントドライブ、飛距離向上に貢献するロングストロークスプール、そして防水機構のXプロテクトなど、一つ上のグレードである19ストラディックをも凌駕する仕様となっています。
📊 21アルテグラの主要スペック比較表
項目 | C2000S | C2000SHG | 1000 |
---|---|---|---|
ギア比 | 5.1 | 6.1 | 5.1 |
自重 | 185g | 185g | 180g |
最大巻上長 | 69cm | 82cm | 64cm |
糸巻量(PE) | 0.6号-150m | 0.6号-150m | 0.8号-240m |
実売価格 | 約12,500円 | 約12,600円 | 約11,100円 |
特にアジングにおいては、軽量ジグヘッドの繊細な操作が求められるため、滑らかな巻き心地とレスポンスの良さが釣果に直結します。21アルテグラはこれらの要素を高い次元で実現しており、「この価格帯でこの性能はバグっている」という声がユーザーレビューで散見されるのも頷けます。
初心者がアジングを始める際、「安物買いの銭失い」にならず、かといって最初から高額リールに手を出すリスクも避けたいという場合、21アルテグラは理想的な選択肢と言えるでしょう。また、中級者がサブ機として持っておくにも十分な性能を備えています。
新しく購入したリール、シマノ 21アルテグラ C2000S が届きました。前回使用したロッドのヤマガブランクス ブルーカレント3 74 と組み合わせたタックルでメバリングに林崎漁港へ行くことにしました。
このように、実際のフィールドでも多くのアングラーが21アルテグラを選択し、満足のいく釣果を上げているという事実が、このリールの実力を裏付けています。
C2000Sがアジングの定番番手として支持される理由
21アルテグラのラインナップの中でも、C2000Sはアジングにおいて最も定番とされる番手です。その理由は、アジングに求められる要素をバランス良く満たしているからに他なりません。
まず「C」という記号ですが、これはコンパクトボディを意味しています。通常の2000番と同等の巻き取りパワーを持ちながら、ボディサイズは小型化されているため、185gという軽量化を実現しています。アジングロッドの多くは60g〜80g程度の軽量設計となっているため、リールも軽い方がタックル全体のバランスが良くなり、長時間の釣行でも疲労が少なくなります。
次に「S」はシャロースプールを示しており、PE0.6号を150m巻ける容量となっています。アジングでは一般的にPE0.3〜0.6号、エステルライン0.2〜0.4号程度の細糸を使用するため、深溝スプールでは下巻きが必要になってしまいます。C2000Sのシャロースプール設計なら、細糸をそのまま巻いても適切なスプール径を保てるため、キャスト時のライン放出もスムーズです。
🎣 C2000Sがアジングに適している理由
- ✅ ギア比5.1のノーマルギアで繊細なリトリーブ制御が可能
- ✅ ハンドル1回転69cmで糸ふけ回収に最適な巻取り量
- ✅ 185gの自重で軽量ロッドとのバランスが良好
- ✅ シャロースプールでPE0.6号が下巻き不要
- ✅ 40mmのハンドル長で細かなアクション操作がしやすい
特に注目すべきはギア比5.1というノーマルギア設定です。アジングでは、ジグヘッドをアクションさせた後の糸ふけを回収する際、巻きすぎるとテンションがかかりすぎてアジが違和感を感じ、逆に巻き足りないとアタリを取れません。ハンドル1回転で69cmという巻取り量は、この微妙な調整を行いやすく、多くのアジンガーが「ちょうどいい」と感じる設定となっています。
アジング用に購入しました。ロッドはソアレXRを使用していますが、個人的にはこの組み合わせが合っていると思っています。まだ使い心地を試してはいませんが、初めの触り心地から良さそうな印象を受けました。YouTubeのレビューでも高評価を得ており、満足しています。
出典:Amazon商品レビュー
実際のユーザーからも、特にジグ単での使用において高い評価を得ており、「街灯元で30cmまでの数釣りをされる方」や「ジグヘッド1g以下も操作しやすいノーマルギアを求める方」に最もおすすめの番手と言えるでしょう。
1000番は感度重視のアジンガーにおすすめ
C2000Sに対して、1000番は更なる軽量化と感度向上を求めるアジンガーに支持されています。自重は180gとC2000Sよりも5g軽く、わずかな差に思えるかもしれませんが、感度を追求するライトゲームにおいては、この数グラムが大きな違いを生むことがあります。
1000番の特徴は、スプール径がさらに小さく設定されていることです。これにより、ロッドの1番ガイドとの干渉が少なくなり、キャスト時のライン放出がよりスムーズになる傾向があります。特に5フィート台の短いアジングロッドとの組み合わせでは、1000番の方がタックルバランスが良くなるケースが多いでしょう。
📌 1000番がおすすめのアングラー
タイプ | 理由 |
---|---|
豆アジ〜20cm狙い | 軽量ジグヘッド0.4〜0.8gでの繊細な操作が可能 |
5ft台短竿使用者 | リールとロッドの重心バランスが最適化 |
感度最優先派 | 180gの軽量でティップの変化を感じ取りやすい |
港湾部メイン | 遠投不要なポイントで取り回しの良さを発揮 |
ただし、1000番には注意点もあります。PE糸巻量が0.8号-240mとなっており、アジングで一般的に使われるPE0.4号程度だと、スプール径に対してやや細すぎる可能性があります。そのため、使用するライン径によっては、適度な下巻きを入れてスプール径を調整する必要があるかもしれません。
また、ギア比は5.1でハンドル1回転の巻取り量は64cmと、C2000Sの69cmよりもさらに少なくなります。この差は、より繊細なリトリーブコントロールを可能にしますが、遠投後のライン回収や、急な走りに対する対応ではやや不利になる面もあります。
20cmまでの小アジを狙う方、5フィート台の短いロッドを合わせる方、感度を追い求める方に1000番がおすすめです。
このように、1000番は特定のシチュエーションやスタイルに特化した選択となりますが、その分野においては非常に高いパフォーマンスを発揮します。自分の釣りスタイルが明確で、感度を最優先したいという方には、間違いなくおすすめできる番手です。
C2000SHGはフロート・キャロにも対応可能
C2000SのハイギアバージョンであるC2000SHGは、ギア比6.1、ハンドル1回転で82cmの巻取り量を誇ります。これは、ジグ単だけでなく、フロートリグやキャロライナリグを使った遠投アジングにも対応できる汎用性の高さが特徴です。
ハイギアの最大のメリットは、ラインスラックの素早い回収とルアーの動きをクイックに演出できる点にあります。遠投した後のライン回収が速いため、手返しが良くなり、同じ時間でより多くのキャストができます。また、アジが活性の高い時期には、速巻きでリアクションバイトを誘発することも可能です。
⚙️ C2000SHGの使用シーン別適性
【適している状況】
・フロートリグ、キャロライナリグでの遠投アジング
・ジグヘッド1g以上の重めのリグ使用時
・メバリングとの兼用を考えている
・活性が高い時期の速めのリトリーブ
【やや不向きな状況】
・0.6g以下の軽量ジグヘッド使用時
・スローなフォール主体の釣り
・極めて繊細な誘いが必要な渋い状況
ただし、ハイギアには慣れが必要という側面もあります。ノーマルギアに比べてハンドル1回転あたりの巻取り量が多いため、糸ふけの微調整がやや難しく感じる方もいるでしょう。しかし、これは使い込むことで十分に対応可能で、「竿をさびいてラインテンションを張って戻した分だけ巻き取る」といったテクニックを身につければ、問題なく使いこなせます。
30cmまでのアジを狙う方、キャロやフロートで飛距離を出す方、ジグヘッド1g以上も操作しやすいハイギアがおすすめです。
また、アジング以外にメバリングやカマスなども狙いたいという方には、C2000SHGの方が対応範囲が広くなります。一つのリールで複数の釣種に対応したい場合、ハイギアモデルを選んでおくと、後々の汎用性が高まるでしょう。
自重はC2000Sと同じ185gで、価格もほぼ同等(約12,600円)ですので、自分の釣りスタイルに合わせて選択することをおすすめします。
マイクロモジュールギアⅡがもたらす滑らかな巻き心地
21アルテグラの最大の特徴とも言えるのが、マイクロモジュールギアⅡの搭載です。これは、シマノの最高峰モデルである18ステラに採用されている技術で、1万円台のリールに搭載されるのは21アルテグラが初めてでした。
マイクロモジュールギアⅡとは、ギアの歯面を従来よりも細かく設計し、歯と歯の接触面積を増やすことで、滑らかで静かな巻き心地を実現する技術です。従来のギアでは、歯と歯が噛み合う際に微細な振動や音が発生していましたが、マイクロモジュールギアⅡでは、その歯形状を最適化することで、これらを大幅に低減しています。
🔧 マイクロモジュールギアⅡの技術的特徴
- 🔹 ギアの歯数を増やし、1つ1つの歯面を緻密に設計
- 🔹 歯面の接触が滑らかになり、ギアノイズを大幅削減
- 🔹 巻き出しから巻き終わりまで一貫した滑らかさ
- 🔹 長期使用でもギアの摩耗が少なく耐久性向上
実際にユーザーからのレビューを見ると、「しっとり感のある巻き心地」「ヌルヌル感がある」「静音性が高い」といった声が多く寄せられています。アジングにおいては、この滑らかな巻き心地が集中力の維持に大きく貢献します。
一言でいうと、しっとり感があって、なおかつ滑らかな巻き心地です!これまで、DAIWAの2万円台のリールまでしか使用したことがない私としては感じたことのない新感覚。
また、マイクロモジュールギアⅡは、単に巻き心地が良いだけでなく、ルアーからの情報伝達という面でも優れています。ギアのガタつきが少ないため、ジグヘッドが水中でどのような動きをしているか、底に触れたかどうか、アタリがあったかどうかといった微細な情報が、手元にダイレクトに伝わってきます。
特にアジングでは、「コツッ」というような小さなアタリを感じ取ることが重要ですが、ギアのノイズが多いとこうした微細な変化が埋もれてしまいます。マイクロモジュールギアⅡの搭載により、アタリの感知能力が向上し、結果として釣果アップにつながる可能性が高まります。
ただし、新品状態では巻き出しがやや重く感じることがあるようです。これはグリスが新しく馴染んでいないためで、使用を重ねるうちに軽くなっていくことが多いとされています。購入直後に「思ったより重い」と感じても、数回の釣行で改善されるケースが多いようです。
185gの自重はライトゲームに最適なバランス
21アルテグラのC2000S、C2000SHGは、ともに自重185gという数値を実現しています。この重量は、アジングにおいて非常に重要な意味を持ちます。
現代のアジングロッドは、感度向上のために極限まで軽量化されており、60g〜80g程度のモデルが主流です。このような軽量ロッドに重いリールを装着すると、タックル全体の重心が手元側に偏り、ティップの感度が損なわれたり、長時間の釣行で手首に負担がかかったりします。
📊 タックルバランスの重要性(例)
ロッド重量 | 推奨リール重量 | 理由 |
---|---|---|
50〜70g | 150〜180g | 超軽量ロッドには軽量リールで感度最大化 |
70〜90g | 180〜200g | バランス重視の標準的な組み合わせ |
90g以上 | 200〜220g | やや重めのロッドには剛性重視リール |
21アルテグラの185gは、70〜90gクラスのアジングロッドと組み合わせた際に、ちょうど良いバランスを生み出します。リールシート付近で重心が取れるため、ロッドを構えたときに自然な姿勢を保ちやすく、長時間の釣行でも疲労が少なくなります。
また、軽量化だけでなく、CI4+素材をボディに採用することで、軽さと剛性を両立している点も見逃せません。単に薄くして軽くしたのではなく、カーボン繊維強化樹脂を使用することで、必要な強度を保ちながら軽量化を実現しています。
21アルテグラC2000Sの自重はPEラインを巻いた状態で187gと軽量です!今までジグ単メバリング・アジングでは月下美人MX2004という210gあるリールを使用していたので、21アルテグラで実釣した時は軽っっってなりました。
実際の使用者からも、以前使っていたリールと比較して「軽さを実感した」という声が多く聞かれます。特に200g以上のリールから乗り換えた場合、その差は歴然としており、「こんなに違うのか」と驚く方も少なくないようです。
ただし、軽量化には限界もあります。同価格帯のダイワ23レガリスは175gと21アルテグラよりも10g軽量ですが、これは防水機構であるマグシールドを搭載していないためです。21アルテグラはXプロテクトという防水機構を搭載しているため、若干重くなっていますが、その分、塩水に対する耐久性が高く、長期使用を考えると有利と言えるでしょう。
21アルテグラをアジングで使う際の実践的な選び方
- 23レガリスとの比較では防水性能で優位に立つ
- 22ミラベルより4,000円高いが機能差は大きい
- 21フリームスとはブランドの違いで選ぶべき
- 25アルテグラへのモデルチェンジで旧モデルが狙い目
- ジグ単メインならノーマルギア、遠投もするならハイギア
- PE0.3〜0.6号の細糸運用に最適なスプール設計
- まとめ:21アルテグラはアジング入門から中級者まで幅広く対応
23レガリスとの比較では防水性能で優位に立つ
21アルテグラを検討する際、必ず比較対象に挙がるのがダイワの23レガリスです。両者は実売価格が近く(23レガリスが約8,000〜10,000円、21アルテグラが約12,000〜13,000円)、コスパの高さで人気を二分しています。
まず最も大きな違いは、防水性能の有無です。21アルテグラにはXプロテクトという防水機構が搭載されており、水の侵入経路にラビリンス構造と特殊グリスを配置することで、海水の浸入を大幅に防いでいます。一方、23レガリスにはこうした専用の防水機構は搭載されていません。
🛡️ 防水性能による違い
項目 | 21アルテグラ | 23レガリス |
---|---|---|
防水機構 | Xプロテクト搭載 | 非搭載 |
塩ガミリスク | 低い | やや高い |
メンテナンス頻度 | 標準 | やや頻繁 |
長期使用時の劣化 | 遅い | やや早い |
アジングは海での使用が基本となるため、塩水対策は重要です。特に波しぶきを浴びやすい磯場や、雨天での釣行が多い方にとって、防水性能の差は長期的に見て大きな違いを生みます。
次に、自重の違いも注目ポイントです。23レガリスのLT2000Sは175gと、21アルテグラの185gより10g軽量です。この10gの差をどう捉えるかは人それぞれですが、感度を極限まで追求したい方にとっては無視できない差かもしれません。
一方で、巻き心地については、ユーザーレビューを見ると評価が分かれています。23レガリスはエアドライブデザインにより巻き出しが非常にスムーズで、ATD TYPE-Lドラグの性能も高く評価されています。対して21アルテグラは、マイクロモジュールギアⅡによる「しっとりとした」巻き心地が特徴です。
巻きの軽さを求める方は『21フリームス』(注:23レガリスと同じエアドライブ採用)、全体的な高性能を求める方は『21アルテグラ』
価格差は約3,000〜5,000円程度ですが、この差をどう評価するかが選択のポイントとなります。予算を優先し、こまめなメンテナンスを厭わないのであれば23レガリス、防水性能を重視し、長期的な使用を見据えるなら21アルテグラという選び方が合理的でしょう。
また、ブランドイメージも無視できない要素です。シマノとダイワでは、ドラグの味付けやハンドルの形状、操作感などに微妙な違いがあり、これは好みの問題となります。可能であれば、実店舗で両方を手に取って巻き心地を確かめてから決めることをおすすめします。
22ミラベルより4,000円高いが機能差は大きい
シマノの同価格帯には、22ミラベルという選択肢もあります。22ミラベルのC2000Sは実売価格が約10,100円と、21アルテグラよりも約2,000〜3,000円安く設定されています。
しかし、この価格差には明確な理由があります。最も大きな違いは、やはりマイクロモジュールギアⅡの有無です。22ミラベルには従来型のギアが採用されており、巻き心地の滑らかさでは21アルテグラに劣ります。
🔍 21アルテグラと22ミラベルの機能比較
機能 | 21アルテグラ | 22ミラベル |
---|---|---|
マイクロモジュールギアⅡ | ⭕ | ❌ |
Xプロテクト | ⭕ | コアプロテクト |
ロングストロークスプール | ⭕ | ❌ |
ワンピースベール | ⭕ | ❌ |
CI4+ボディ | ⭕ | ボディのみ |
自重(C2000S) | 185g | 180g |
22ミラベルも決して悪いリールではなく、サイレントドライブやGフリーボディなど、基本的な機能はしっかり押さえています。また、CI4+素材をボディとローターの両方に採用しているため、21アルテグラよりも5g軽い180gを実現している点は魅力です。
ただし、防水性能についてはコアプロテクトという、Xプロテクトよりも下位の防水機構となっており、ワンピースベールも非搭載のため、ライントラブルのリスクがやや高まる可能性があります。
巻き軽さを求める方は『22ミラベル』、全体的な高性能を求める方は『21アルテグラ』
実際のユーザー評価を見ると、22ミラベルは「入門機としては十分」「コスパは良い」という声が多い一方、21アルテグラは「1万円台でこの性能はすごい」「長く使えそう」といった、より高い評価が目立ちます。
具体的な選択基準としては、初めてのアジングで予算を抑えたいのであれば22ミラベル、長期的に使い続けることを前提に、ワンランク上の性能を求めるのであれば21アルテグラと考えると良いでしょう。
また、22ミラベルは500番という非常に小さな番手もラインナップされており、エリアトラウトなどの淡水での使用も視野に入れている方にとっては、選択肢の幅が広い点もメリットと言えます。
21フリームスとはブランドの違いで選ぶべき
ダイワの同価格帯モデルとして、21フリームスも21アルテグラと比較されることが多いリールです。実売価格は約12,300円と、21アルテグラとほぼ同等です。
21フリームスの最大の特徴は、ZAION Vというカーボン素材をボディとローターの両方に採用している点です。これはシマノのCI4+に相当する素材で、軽量かつ剛性が高いとされています。この素材の効果により、FC LT2000Sは185gと、21アルテグラと同じ重量を実現しています。
⚖️ 21アルテグラと21フリームスの比較ポイント
【21アルテグラの強み】
・マイクロモジュールギアⅡによる滑らかな巻き心地
・Xプロテクトによる高い防水性能
・ワンピースベールでライントラブル減少
・シマノ独特の「しっとりとした」巻き感
【21フリームスの強み】
・ZAION Vによる高剛性ボディ
・エアローターによる巻き出しの軽さ
・ATDドラグの追従性の高さ
・ダイワ特有の「軽快な」巻き感
両者の最大の違いは、やはり巻き心地の味付けにあると言えるでしょう。シマノのリールは一般的に「ねっとりとした」「しっとりとした」巻き心地が特徴で、ゆっくりとした巻きでも安定しやすい傾向があります。一方、ダイワのリールは「軽快な」「シャープな」巻き心地が特徴で、素早い巻きや機敏なロッドアクションに向いているとされます。
ローター剛性、巻き軽さは『21フリームス』の方が上手です。素材の特徴として、ZAION V > 高強度樹脂の剛性と軽さがあります。
アジングにおいては、どちらが優れているということはなく、釣り方や好みによって選択が分かれるでしょう。ジグ単でゆっくりと誘う釣りが多いなら21アルテグラ、フロートやキャロで広範囲を探る釣りが多いなら21フリームス、といった選び方も考えられます。
また、すでにシマノ製のロッドを持っている場合はシマノのリール、ダイワ製のロッドを持っている場合はダイワのリールを選ぶことで、デザイン的な統一感を得られるというメリットもあります。実用上の差ではありませんが、道具への愛着という点では無視できない要素かもしれません。
どちらを選んでも、1万円台前半のリールとしては非常に高いパフォーマンスを発揮することは間違いなく、後悔する可能性は低いでしょう。可能であれば、両方を店頭で触ってみて、直感的に「こっちが好き」と感じた方を選ぶのも一つの方法です。
25アルテグラへのモデルチェンジで旧モデルが狙い目
2025年に入り、シマノから25アルテグラが発表されました。新モデルには「インフィニティドライブ」「インフィニティクロス」「アンチツイストフィン」という3つの新機能が追加され、性能が更に向上しています。
実売価格は約13,225円〜と、21アルテグラから約1,000円程度の値上がりとなっており、新技術の追加を考えれば妥当な価格設定と言えるでしょう。インフィニティドライブは少ない巻き力で強力に回転させる技術、インフィニティクロスはギア耐久性の向上、アンチツイストフィンはライントラブル軽減に貢献します。
📅 25アルテグラの新機能概要
新機能 | 効果 | アジングでのメリット |
---|---|---|
インフィニティドライブ | 巻き上げ力向上 | 大型アジや外道対応が向上 |
インフィニティクロス | ギア耐久性UP | 長期使用での性能維持 |
アンチツイストフィン | ライントラブル減 | PEライン使用時の快適性向上 |
しかし、この新モデルの登場により、21アルテグラが型落ちとなり、価格が下がる可能性が出てきました。実際、一部のネット通販サイトでは、すでに在庫処分価格として21アルテグラが割引されているケースも見られます。
もちろん、最新機能を求めるのであれば25アルテグラを選ぶべきですが、コストパフォーマンスを最優先するのであれば、21アルテグラを狙うのも賢い選択です。21アルテグラの基本性能は十分に高く、アジングにおいて不満を感じることはほとんどないでしょう。
2025年4月には、新型『25アルテグラ』が発売されました!旧型である『21アルテグラ』も高性能でやや価格は安いのでこちらもおすすめです!
特に、サブ機として2台目、3台目のリールを検討している方や、初めてのアジングでまずはコストを抑えたい方にとって、型落ちとなった21アルテグラは非常に魅力的な選択肢となります。
ただし、型落ちモデルは在庫がなくなり次第終了となるため、購入を検討している方は早めの決断をおすすめします。特に人気の高いC2000S、C2000SHGは在庫が少なくなる可能性が高いです。
また、メルカリやヤフオクなどのフリマサイトでは、使用頻度の低い美品が中古で出品されていることもあります。こうした中古品を狙うのも、コストを抑える一つの方法です。ただし、中古品の場合は、内部の状態やメンテナンス履歴が不明なことが多いため、信頼できる出品者から購入することが重要です。
ジグ単メインならノーマルギア、遠投もするならハイギア
21アルテグラのギア比選択は、自分の釣りスタイルに合わせることが最も重要です。ここでは、ジグ単メインとフロート・キャロ使用の2つのパターンに分けて、最適なギア比を解説します。
🎯 ギア比選択の基準
【ジグ単メインの場合】→ C2000S(ギア比5.1)
ジグヘッド単体での釣りがメインの場合、ノーマルギアのC2000Sが最適です。ハンドル1回転69cmという巻取り量は、軽量ジグヘッドをゆっくりと誘う際に、余分な糸ふけだけを回収するという微妙な調整を行いやすい設定です。
特に0.6g以下の軽量ジグヘッドを使う場合、ハイギアだと巻きすぎてしまい、アジに違和感を与えやすくなります。ノーマルギアなら、ハンドルを1/4回転、1/2回転といった細かい単位でリールを操作でき、糸ふけのコントロールが容易です。
また、アジのアタリは非常に繊細で、「コツッ」という小さな反応であることが多いため、巻きスピードが遅い方がアタリを感じ取りやすいという側面もあります。ゆっくりとした等速巻きを続けることで、アジに警戒心を与えず、自然なアプローチが可能となります。
【フロート・キャロも使う場合】→ C2000SHG(ギア比6.1)
一方、フロートリグやキャロライナリグを使った遠投アジングも行う場合は、ハイギアのC2000SHGが有利です。ハンドル1回転82cmの巻取り量は、遠投後のラインスラックを素早く回収でき、手返しの良さにつながります。
また、フロートやキャロを使う場合、ジグヘッド単体よりもリグ全体の重量が重くなるため、巻き取りに若干の負荷がかかります。ハイギアの方が、一定のスピードを保ちやすいという特性があり、遠投リグの操作に適しています。
アジングでは定番のノーマルギアモデル。繊細なリグ操作を得意とし、ジグ単とは特に好相性です。
出典:【ザ・安パイ】話題の「21アルテグラ」をアジング的に考察してみる!(https://gyogyo.jp/archives/53192)
さらに、メバリングやカマス、小型シーバスなど、アジ以外のターゲットも視野に入れている場合、ハイギアの方が汎用性が高くなります。これらの魚種は、アジよりもやや速い動きのルアーに反応することが多いためです。
ただし、ハイギアには「慣れ」が必要という点は理解しておくべきです。初めてハイギアを使う方は、最初は巻きすぎてしまうことがあるかもしれませんが、数回の釣行で体が覚えてくるでしょう。ロッドをあおってラインテンションを調整するテクニックを身につければ、ハイギアでも繊細な誘いは十分可能です。
【両方の特性を活かす方法】
理想を言えば、ジグ単用にノーマルギア、遠投用にハイギアと、2台のリールを使い分けるのが最も合理的です。しかし、予算や持ち運びの都合で1台に絞る必要がある場合は、自分がどちらのスタイルを多く行うかを考えて選択しましょう。
初心者の場合、まずはジグ単から始めることが多いため、最初の1台はノーマルギアを選び、後々の展開を見てハイギアを追加するという方法もおすすめです。
PE0.3〜0.6号の細糸運用に最適なスプール設計
21アルテグラのスプール設計は、アジングで使用される細糸に最適化されています。特にC2000S、C2000SHGの「S」が示すシャロースプールは、PE0.6号を150m巻ける設計となっており、これはアジングにとって理想的な設定です。
🧵 21アルテグラのライン適合表
番手 | PE糸巻量 | フロロ糸巻量 | エステル適性 |
---|---|---|---|
1000 | 0.8号-240m | 2号-85m | ⭕ 適合 |
C2000S | 0.6号-150m | 4lb-85m | ⭕ 適合 |
C2000SHG | 0.6号-150m | 4lb-85m | ⭕ 適合 |
アジングで一般的に使用されるラインは、PE0.3〜0.6号、もしくはエステル0.2〜0.4号程度です。シャロースプールの設計により、これらの細糸を巻いても、スプール径に対して適切な糸巻量を保つことができます。
もし深溝スプールのリールに細糸を巻いた場合、スプール径が大きすぎるため、多量の下巻きが必要になります。下巻きが多いと、実際に使用するライン部分がスプールの外周側になり、ライン放出時の抵抗が増えたり、スプールとの接触面が増えることでライントラブルのリスクが高まったりします。
PE 0.6号を巻くことで、管理釣り場、小〜中河川、沼湖、河口、堤防、ショアなど、幅広い釣り場で使用することができます。
出典:Amazon商品レビュー
また、21アルテグラにはロングストロークスプールという技術も採用されています。これは、スプールの糸巻き部分の幅を長くすることで、キャスト時のライン放出を滑らかにし、飛距離を約4%向上させる効果があるとされています。
アジングではそれほど遠投が必要ないシーンも多いですが、港湾部から沖の潮目を狙う場合や、サーフでのアジングなど、飛距離が求められる状況もあります。そうした場面で、ロングストロークスプールの効果が実感できるでしょう。
【細糸使用時の注意点】
細糸を使用する際は、以下の点に注意が必要です:
- ✅ ラインの結び方を確実にマスターする(FGノット、PRノットなど)
- ✅ リーダーは必ず使用する(フロロ4〜6lb程度)
- ✅ ドラグ調整を適切に行う(指で引いてスムーズに出る程度)
- ✅ キャスト時のバックラッシュに注意する
- ✅ 定期的にラインチェックを行い、傷があれば交換する
特にPE0.3号クラスの極細ラインを使う場合、ドラグ設定が甘いとラインブレイクのリスクが高まります。21アルテグラは最大ドラグ力が3kgと、アジングには十分な性能を持っていますが、細糸使用時はドラグをやや緩めに設定し、大型がヒットした際にはドラグを滑らせながらファイトすることが重要です。
また、ラインローラーのベアリングは、使用後に毎回水洗いし、定期的にグリスアップすることで、ライントラブルを予防できます。特に塩水での使用後は、必ず真水で洗い流し、塩分を除去することが長持ちの秘訣です。
まとめ:21アルテグラはアジング入門から中級者まで幅広く対応
最後に記事のポイントをまとめます。
- 21アルテグラは実売12,000〜13,000円台で上位機種の技術を惜しみなく搭載したコスパ最強リールである
- マイクロモジュールギアⅡの採用により滑らかで静かな巻き心地を実現している
- C2000Sはギア比5.1のノーマルギアでジグ単アジングに最適な巻取り量を持つ
- 1000番は180gの軽量設計で感度を最優先するアジンガーに支持されている
- C2000SHGはハイギアでフロート・キャロにも対応可能な汎用性を持つ
- 185gの自重は70〜90gクラスのアジングロッドと理想的なバランスを生む
- Xプロテクト搭載により23レガリスより防水性能で優位に立つ
- 22ミラベルより約3,000円高いがマイクロモジュールギアⅡなど機能差は大きい
- 21フリームスとの選択はシマノ・ダイワの巻き心地の好みで決めるべきである
- 25アルテグラの登場により21アルテグラが型落ち価格で狙い目になっている
- ジグ単メインならノーマルギア、遠投も視野に入れるならハイギアを選択
- シャロースプール設計によりPE0.3〜0.6号の細糸運用に最適化されている
- ロングストロークスプールで飛距離が約4%向上する効果がある
- CI4+素材採用により軽量性と剛性を両立している
- 実際のユーザーレビューでも「この価格帯でこの性能はあり得ない」と高評価
- アジングだけでなくメバリングやカマスなど他のライトゲームにも対応可能
- 初心者の入門機としても中級者のサブ機としても十分な性能を持つ
- 定期的なメンテナンスで長期使用が可能な耐久性を備えている
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 21アルテグラでメバリング【林崎漁港】
- 21アルテグラc2000sインプレ!ライトゲーム初心者に本当にオススメのリールです
- 【ザ・安パイ】話題の「21アルテグラ」をアジング的に考察してみる!
- 21アルテグラC2000Sファーストインプレッション
- シマノ21アルテグラの評価・インプレ アジングでは1000がおすすめ?
- 21アルテグラC2000Sのスペックと使用感【しっとり感のある巻き心地】
- アジングに使うリールはなにがいいですか?
- Amazon | シマノ(SHIMANO) スピニングリール 21 アルテグラ各種
- 【21アルテグラ C2000S】のインプレをまとめます!
- コスパ最強のアジングリールのおすすめはこれ
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