アジングロッドのグリップ素材について調べていると、EVAが主流の中で「コルクグリップ」という選択肢が気になった方も多いのではないでしょうか。実は近年、ソルトシーンでもコルクグリップを採用したアジングロッドが増えてきており、その性能とメリットが再評価されているんです。本記事では、インターネット上に散らばるアジング用コルクグリップロッドの情報を収集・整理し、メリット・デメリットから具体的なおすすめモデル、メンテナンス方法まで網羅的に解説していきます。
コルクグリップは単なる見た目の高級感だけでなく、軽量性や感度の高さといった実釣性能にも直結する重要な要素です。一方で、価格が高めだったり汚れやすいといったデメリットもあり、自分の釣りスタイルに合うかどうかをしっかり見極める必要があります。トゥルースジャパンのピエロシリーズをはじめ、各メーカーから魅力的なコルクグリップモデルが登場していますので、それぞれの特徴と選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。
この記事のポイント |
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✓ アジング用コルクグリップの具体的なメリット・デメリット |
✓ EVAやカーボンモノコックグリップとの性能比較 |
✓ おすすめコルクグリップ搭載アジングロッド8選以上 |
✓ コルクグリップの具体的なメンテナンス・補修方法 |
アジングにおけるコルクグリップロッドの基礎知識と実用性
- アジング用コルクグリップの最大のメリットは軽量性と感度の高さ
- コルクグリップのデメリットは価格と汚れが目立ちやすいこと
- EVAグリップとの違いは重量・滑りにくさ・高級感の3点
- カーボンモノコックグリップとの比較では接触感度に違い
- コルクグリップの素材はコルク樫の樹皮を削り出したもの
- 高級ロッドに採用される理由は製造コストと品質管理の厳しさ
アジング用コルクグリップの最大のメリットは軽量性と感度の高さ
アジング用ロッドにコルクグリップが採用される最大の理由は、軽量性と感度の高さにあります。アジングでは0.5g~2g程度の軽量ジグヘッドを使用することが多く、ロッド全体の軽量化が操作性に直結するため、グリップ素材の重量は非常に重要な要素となります。
コルクグリップはEVAグリップと比べて、非常に軽くメンテナンス性も高いです。EVAは傷が付くとヤスリで削っても綺麗に戻すのは難しいですが、コルクグリップは後で書くコルクパテや紙ヤスリで補修しやすいと感じます。
この引用からも分かるように、コルクは軽量でありながらメンテナンス性も高いという特徴を持っています。実際の使用において、ロッド全体の重量バランスを考えると、グリップ部分の数グラムの差が長時間の釣行では大きな違いを生み出します。特にアジングのように繊細なアタリを取る釣りでは、グリップからダイレクトに伝わる感度が釣果を左右することも珍しくありません。
さらに、コルクは天然素材特有の適度な柔らかさとキメの細かさがあり、手に吸い付くような感触があります。この触感は長時間の釣行でも手が疲れにくく、微細なアタリを感じ取る際の集中力を維持しやすいというメリットにもつながります。冬場の冷たい時期でも、EVAほど冷たさを感じにくいのも嬉しいポイントです。
アジング特有の「ジグ単(ジグヘッド単体)」の釣りでは、ロッド操作の繊細さが求められます。軽量なコルクグリップを採用することで、ロッド全体の重心バランスが向上し、よりシャープで正確なアクションを演出できるようになるのです。
📊 コルクグリップの主要メリット一覧
メリット項目 | 具体的な効果 |
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軽量性 | ロッド全体の重量軽減、操作性向上 |
高感度 | 微細なアタリや潮流の変化を感知 |
触感の良さ | 手に吸い付く感触、長時間使用でも疲れにくい |
滑りにくさ | 雨天時でもグリップ力を維持 |
高級感 | 天然素材特有の美しい見た目 |
メンテナンス性 | パテや紙やすりで補修可能 |
コルクグリップのデメリットは価格と汚れが目立ちやすいこと
コルクグリップには魅力的なメリットが多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。最も大きな課題は価格の高さと汚れが目立ちやすいという点です。
コルクグリップのデメリットとして価格が高いことや黒ずんだり、パテ剥がれが起こったりすることが挙げられます。コルクグリップを採用したロッドは基本的に価格が高く設定されている場合が多いです。しかし、近年では価格が安めでもコルクグリップを採用しているロッドが増えています。
コルクの原料であるコルク樫の樹皮は地中海沿岸に分布する限られた地域でしか採取できず、素材自体が高価です。さらに、製造工程で虫食い穴があると破棄される場合もあるため、良質なコルクを確保するコストは決して安くありません。そのため、コルクグリップを採用したロッドは同クラスのEVAグリップモデルと比較して数千円から1万円以上高くなることも珍しくないのです。
また、コルクは天然素材であるがゆえに、使用していると徐々に汚れが目立ってきます。特に海水での使用後、塩分が残ったまま保管すると黒ずみが発生しやすくなります。さらに「パテ剥がれ」や「目抜け」と呼ばれる現象も発生します。これはコルクの表面が凸凹になる状態で、定期的なメンテナンスが必要になります。
⚠️ コルクグリップの主なデメリット
- 価格が高い:EVAグリップモデルより数千円~1万円以上高額
- 汚れが目立つ:海水や手の脂で黒ずみが発生
- パテ剥がれ:使用により表面が凸凹になる「目抜け」現象
- メンテナンスが必要:定期的な清掃や補修作業が必須
- 個体差がある:天然素材のため品質にバラつきがある
ただし、これらのデメリットは適切なメンテナンスで大幅に軽減できます。後述するメラミンスポンジやコルクパテを使った手入れ方法を実践すれば、長期間美しい状態を保つことが可能です。むしろ、手入れをすることでロッドへの愛着が増すという声も多く、一概にデメリットとは言い切れない側面もあります。
近年では、ゴールデンミーンのアリアARS-48Sのように1万円台でコルクグリップを採用したコストパフォーマンスに優れたモデルも登場しており、コルクグリップへのハードルは以前より下がってきていると言えるでしょう。
EVAグリップとの違いは重量・滑りにくさ・高級感の3点
アジングロッドのグリップ素材として、コルクと並んで主流なのが**EVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)**です。両者の違いを正しく理解することで、自分の釣りスタイルに合った選択ができるようになります。
📋 コルクグリップとEVAグリップの比較表
比較項目 | コルクグリップ | EVAグリップ |
---|---|---|
重量 | 軽い | やや重い |
感度 | 高い | やや劣る |
滑りにくさ | 濡れても滑りにくい | 濡れると滑りやすい |
見た目 | 高級感がある | カジュアル |
価格 | 高い | 安い |
耐久性 | 傷つきやすいが補修可能 | 傷に強いが補修困難 |
メンテナンス | 定期的な手入れが必要 | ほぼメンテナンスフリー |
汚れ | 目立ちやすい | 目立ちにくい |
EVAとの違いは重量が軽い、濡れても滑りにくい、見た目に高級感があることが挙げられます。
この3つの違いの中でも、特に滑りにくさは実釣において重要なポイントです。アジングをしていると、時に雨が降っている状況でも入れ食いになる場面に遭遇することがあります。EVAグリップは雨に濡れると滑りやすくなり、キャスト時にロッドごと投げてしまうトラブルのリスクがありますが、コルクグリップであればそのようなリスクを大幅に軽減できます。
重量に関しても、アジング用の軽量ジグヘッドを扱う上で無視できない要素です。一般的にコルクはEVAの何倍もの価格になりますが、その分軽量性に優れており、ロッド全体のバランスが良くなります。長時間のアジングでは、この数グラムの違いが疲労度に大きく影響してくるのです。
見た目の高級感も見逃せません。コルクの天然素材特有の風合いは、所有する喜びを感じさせてくれます。釣りというのは道具を愛でる楽しみもある趣味ですから、ビジュアル面での満足度も重要な選択基準になり得るでしょう。
一方で、EVAグリップにもメリットはあります。価格が安く、メンテナンスがほぼ不要で、汚れが目立ちにくいという点は、実用性を重視する釣り人にとって魅力的です。また、カラーバリエーションが豊富で、デザイン性の高いモデルも多く存在します。
結局のところ、どちらが優れているというわけではなく、自分の釣りスタイルや価値観に合った素材を選ぶことが大切です。感度や軽量性、高級感を求めるならコルク、実用性とコストパフォーマンスを重視するならEVAという選択が基本となるでしょう。
カーボンモノコックグリップとの比較では接触感度に違い
近年、アジングロッド界隈で注目を集めているのがカーボンモノコックグリップです。このタイプのグリップは、コルクやEVAとはまた異なる特性を持っています。
私は『宵姫 華』を使うようになって、この「カーボンモノコックグリップ」を好むようになりました。軽量化という意味もあるんですが、「カーボンモノコックグリップ」のメリットはアジの「接触感度」が高くなることですよね。
カーボンモノコックグリップの最大の特徴は接触感度の高さにあります。カーボン素材が直接手に触れることで、ブランクからの振動がダイレクトに伝わり、微細なアタリや潮流の変化を感じ取りやすくなります。この点では、コルクグリップよりもさらに高感度だと評価する釣り人も多いのです。
🎯 3種類のグリップ素材の特性比較
グリップ素材 | 感度 | 重量 | 握り心地 | メンテナンス性 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|---|
コルク | 高い | 軽い | 柔らかく温かみがある | 定期的に必要 | 高い |
EVA | 普通 | 普通 | 適度な硬さ | ほぼ不要 | 安い |
カーボンモノコック | 非常に高い | 非常に軽い | 硬く冷たい | ほぼ不要 | 非常に高い |
ただし、カーボンモノコックグリップにもデメリットはあります。カーボンむき出しのため、握り具合が硬く、冬場は特に冷たく感じます。また、落下などの衝撃で割れるリスクもあり、取り扱いには注意が必要です。価格も最も高くなる傾向があります。
一方、コルクグリップは接触感度ではカーボンモノコックにやや劣るものの、適度な柔らかさと温かみのある触感が大きな魅力です。長時間の釣行でも手が疲れにくく、冬場でも冷たさを感じにくいという実用性の高さがあります。
個人的な見解としては、究極の感度を求めるならカーボンモノコック、感度と快適性のバランスを求めるならコルク、実用性とコストを重視するならEVAという棲み分けになるのではないかと考えます。特にアジングにおいては、1日に何百回もキャストすることを考えると、握り心地の快適さも重要な要素になってくるでしょう。
また、グリップの長さや形状も使用感に大きく影響します。カーボンモノコックグリップは全長が短く手のひらサイズで、グリップ先端部が短くまとめられているものが多く、人差し指でロッドを上下左右に軽く押さえたり離したりして、微妙なアクションを入れやすいという特徴もあります。このような細かな使い勝手の違いも、実際に使ってみて初めて分かる部分かもしれません。
コルクグリップの素材はコルク樫の樹皮を削り出したもの
コルクグリップの素材について、その原料や製造過程を知ることで、なぜ価格が高いのか、なぜ品質にバラつきがあるのかが理解できます。
コルクとは地中海沿岸に分布するコルク樫と呼ばれる木から剥がした樹皮のことです。樹皮を筒状に削り出してグリップ状にするとコルクグリップになります。
コルク樫(コルクオーク)は主にポルトガル、スペイン、イタリアなどの地中海沿岸地域に生育する樹木です。この木の樹皮は9年~12年程度の周期で再生されるため、適切に管理すれば持続可能な資源として採取できます。高級ワインのコルク栓と同じ素材が、釣り竿のグリップにも使われているのです。
🌳 コルクグリップの製造工程の概要
- 採取:コルク樫から樹皮を剥がす(木を傷めないよう慎重に)
- 乾燥:数ヶ月間自然乾燥させる
- 選別:品質ごとにグレード分け(3A、4A、5Aなど)
- 加工:ドーナツ状の「コルクリング」に成形
- 削り出し:ロッド用のグリップ形状に加工
コルクリングには3A4A5A等のグレードがあり数が大きい方が品質が良いもので、別名5スター等とも言われています。私が使用しているのは上の4Aコルクリングですが、多くのメーカー等は3A以下のグレードのものを使用しているのではないかと思います。グレードでコルクの穴の数や穴の大きさが違います。
コルクのグレードによって価格が大きく異なります。最高グレードの5Aコルクリングは1個あたり500円以上することもあり、超高級エリアロッドのオーダービルドをしているプロの方々が使用するレベルです。一般的な市販ロッドでは4Aや3A以下のグレードが使用されることが多いようです。
グレードが高いほど、コルクの穴(虫食い穴など)が少なく、均一で美しい仕上がりになります。一方、低グレードのコルクはパテで穴を埋める必要があり、大手メーカーの市販コルクロッドでも、よく見るとパテで誤魔化している部分が多いという指摘もあります。
おそらく、一般的なアジングロッドに使用されるコルクグリップは3A~4Aグレードが主流で、ハイエンドモデルになると4A以上の高品質なコルクを使用していると推測されます。価格が高いコルクグリップロッドを購入する際は、実際に手に取ってコルクの品質を確認することをおすすめします。
高級ロッドに採用される理由は製造コストと品質管理の厳しさ
コルクグリップが高級ロッドに採用される背景には、単に素材が高価だというだけでなく、製造コストと品質管理の厳しさがあります。
コルク自体の価格だけでなく、削り出している時に虫食い穴があると破棄する場合があることも価格が高くなる要因と言われています。
天然素材であるコルクは、どうしても品質にバラつきが生じます。コルクリングを加工していく過程で、内部に虫食い穴や亀裂が見つかった場合、その部分は使用できず破棄されます。この歩留まりの悪さが、コルクグリップの価格を押し上げる大きな要因となっているのです。
💰 コルクグリップが高価になる理由まとめ
要因 | 詳細 |
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原料の希少性 | 地中海沿岸限定、採取サイクル9~12年 |
品質のバラつき | 天然素材のため個体差が大きい |
歩留まりの悪さ | 虫食い穴などで破棄される割合が高い |
加工の手間 | 削り出しに技術と時間が必要 |
グレード選別 | 高品質なものを選別するコスト |
輸送コスト | 主要産地からの輸入費用 |
さらに、コルクグリップは職人の手作業で削り出されることが多く、機械生産されるEVAグリップと比べて製造に時間がかかります。美しい仕上がりを実現するためには、熟練した技術も必要です。
また、コルクは使用する前の段階でも品質管理が難しい素材です。保管状態が悪いとカビが生えたり、乾燥しすぎると割れやすくなったりします。このような取り扱いの難しさも、コルクグリップロッドの価格に反映されていると考えられます。
一方で、こうした手間暇をかけて作られたコルクグリップには、それに見合った価値があります。軽量性、感度、握り心地、見た目の美しさ、これらすべてが高い次元で実現されているのがコルクグリップの魅力です。高級ロッドに採用されるのは、単に高価だからというわけではなく、性能面でも優れているからなのです。
アジングという繊細な釣りにおいて、わずかな感度の違いや重量の差が釣果に影響することを考えると、コルクグリップへの投資は決して無駄ではないと言えるでしょう。むしろ、長く愛用できる相棒として、その価値は使い込むほどに実感できるはずです。
コルクグリップ搭載アジングロッドの実例とメンテナンス実践術
- サーティーフォー アドバンスメント UBR-510は10周年記念の最高峰モデル
- トゥルースジャパン Pierrot 511の感度と手触りを重視したコルク仕様
- ジャクソン ジャムオーバー JAM-602XL-STは掛けに特化したコルクモデル
- アレス LESTER HOPEシリーズは情熱を籠めた渾身の一竿
- エラディケーター ザ・ドミナントはトルザイトリング搭載のエアコルク
- コルクグリップのメンテナンスはメラミンスポンジで汚れ除去が基本
- コルクパテによる目抜け補修方法で長期使用が可能に
- しつこい汚れは紙やすりで削る方法が最終手段
- 集積コルク(バールコルク)を使った自作グリップの作り方
- まとめ:アジング用コルクグリップの選び方と実践的活用法
サーティーフォー アドバンスメント UBR-510は10周年記念の最高峰モデル
コルクグリップを採用したアジングロッドの中でも、サーティーフォー(34)アドバンスメント UBR-510は特に注目すべきモデルです。
サーティーフォー10周年を記念して作られた最高峰のアジングロッドです。全体に曲がり込むしなやかなロッドで、アジとのやり取りが楽しめます。しなやかながらもブレにくく、遠投しやすいロッドに仕上がっています。
サーティーフォーは34(サーティーフォー)という名前の通り、アジやメバルなどの小型魚を狙うライトゲームに特化したメーカーです。その10周年記念として開発されたアドバンスメントシリーズは、同社の技術の粋を集めた最高峰モデルと位置づけられています。
UBR-510というモデル名の「510」は5.10フィート(約155cm)を意味し、比較的ショートレングスの取り回しの良い長さです。全体が曲がり込むパラボリックテーパーを採用しており、アジの引きを存分に楽しめる設計になっています。しなやかさとブレの少なさを両立させることで、遠投性能も確保されているのが特徴です。
🎣 サーティーフォー アドバンスメント UBR-510の特徴
- 全長:5.10フィート(約155cm)
- コンセプト:10周年記念最高峰モデル
- テーパー:全体が曲がり込むしなやかな設計
- 特性:ブレにくく遠投しやすい
- グリップ:高品質コルクグリップ採用
- ターゲット:アジとのやり取りを楽しむ釣り
サーティーフォーのロッドは一般的に5.7フィートのモデルが人気ですが、このUBR-510はそれよりもさらに短い設計になっています。ショートロッドは操作性に優れ、特に港湾部や漁港内での取り回しが非常に良いという利点があります。また、リアグリップが小さめに設計されている可能性が高く、腕に触れにくい快適な使用感が期待できるでしょう。
ただし、サーティーフォーの5.7フィートモデルと比較すると、リアグリップが小さいことによる「先重り」感が強くなる可能性があります。これは6フィートを超えるロングロッドになるとさらに顕著になりますが、5.10フィートという長さであれば、適切なバランス設計がなされていると推測されます。
価格帯はおそらく中~高価格帯に位置すると思われますが、10周年記念モデルということで、サーティーフォーの技術が惜しみなく投入されているはずです。アジングを本格的に楽しみたい方にとって、検討に値する一本と言えるでしょう。
トゥルースジャパン Pierrot 511の感度と手触りを重視したコルク仕様
トゥルースジャパン(TRUTH JAPAN)Pierrot 511は、感度と手触りを重視したコルクグリップ仕様のアジングロッドです。
グリップ仕様:感度と手触りを重視したコルクグリップ仕様。シートはIPS16を使用。ナットは、オリジナルのカーボンを装着。リールフットからグリップエンドまで、220mm。
Pierrot(ピエロ)511の最大の特徴は、感度と操作性の高さにあります。5フィート11インチ(約180cm)というレングスは、アジングにおいて非常に扱いやすい長さです。1gをメインとした繊細なロッドでありながら、想像以上のパワーと粘りを持ち合わせているという評価を受けています。
📐 Pierrot 511の詳細スペック
スペック項目 | 詳細 |
---|---|
全長 | 5ft11inch(約180cm) |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 93.5cm |
自重 | #1: 4.4g、#2: 46.5g、合計50.9g |
先径/元径 | 0.8mm / 8mm |
ルアー重量 | 0.2g~1.8g |
適合ライン | ポリエステル0.2~0.5号 / PE 0.2~0.4号 |
リールシート | IPS16 |
グリップエンド | オリジナルカーボン |
リールフット~グリップエンド | 220mm |
このロッドの開発コンセプトは「理想は利き手の延長」であり、潮流の変化やアジのアタリを感じ取れるダイレクト感を追求しています。即合わせでの、魚とアングラー共に違和感を感じない絶妙なソリッドティップが採用されており、1gメインの繊細な釣りに最適化されています。
ガイド仕様も非常にこだわっており、感度と軽量化を追求したチタントルザイトガイドを採用しています。具体的には、T-LGTT4-0.8、T-KTTG3.5を3個、T-KTTG4、T-KTTG5.5、T-ATTG8、T-ATTG16という構成です。ラッピングスレッドも細番手を短く使用することで、さらなる軽量化を実現しています。
自重は合計で50.9gと非常に軽量で、5フィート11インチというレングスを考えると驚異的な軽さです。これにより、長時間の釣行でも疲れにくく、繊細なアジングを快適に楽しめます。
価格はメーカー希望本体価格が63,000円(税抜)、税込で69,300円とハイエンドクラスですが、その性能と品質を考えれば妥当な価格設定と言えるでしょう。トゥルースジャパンというブランド自体が高品質なロッド作りで知られており、本格的なアジングを追求する方にとって信頼できる選択肢となるはずです。
ユーザーレポートも複数掲載されており、実際に使用した釣り人からの評価が高いことがうかがえます。熊本天草や広島、山口県周防大島など、全国各地のアジングシーンで使用されている実績もあり、信頼性の高さを裏付けています。
ジャクソン ジャムオーバー JAM-602XL-STは掛けに特化したコルクモデル
ジャクソン ジャムオーバー JAM-602XL-STは、掛けることに比重を置いたソリッドティップモデルです。
JAM-602XL-STは、掛けに比重を置いたソリッドティップモデル。自重は66グラムとシリーズで最も軽く、より繊細なアタリやジグヘッドが受ける潮流を感じ取ることが出来ます。自分で掛ける感覚を大事にしたい方におすすめです。
ジャムオーバーシリーズは、ジャクソンが手掛けるアジングロッドで、オールソリッドモデルとソリッドティップモデルの2種類のブランクが用意されています。JAM-602XL-STはソリッドティップモデルに属し、「高弾性 FLEXIBLE CROSS POWERED DESIGNブランク」を採用しています。
🎯 ジャムオーバー JAM-602XL-STの特徴
項目 | 詳細 |
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全長 | 6.2ft(約188cm) |
自重 | 66g(シリーズ最軽量) |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 98cm |
ルアー重量 | 0~3.5g |
適合ライン | 0.8~2.5lb |
ブランク | 高弾性FLEXIBLE CROSS POWERED DESIGN |
ティップ | ソリッドティップ |
グリップ | ジャクソンオリジナルフィネスグリップ(コルク) |
ガイド | トルザイトリングチタンガイド |
このモデルの最大の魅力は、シリーズで最も軽い66gという自重です。6.2フィートという長さでこの軽さは驚異的で、繊細なアタリやジグヘッドが受ける潮流の変化を高精度で感じ取ることができます。自分で積極的に掛けていくスタイルのアジングに最適です。
ソリッドティップの特性として、喰い込みの良さを確保しつつ、チューブラーブランクの持つ汎用性によって幅広い重さのルアーを使うことが可能です。ジグ単の釣りから小型のメタルジグを使った釣りまで、様々なルアーでアジを攻略したい方におすすめのモデルと言えます。
ジャムオーバーシリーズ全体の特徴として、以下のような技術が採用されています:
✅ ジャムオーバーシリーズの共通技術
- テーパー設計:キャストからランディングまで難なくこなせる
- バランス設計:セパレートグリップ、最小限のグリップエンド
- トルザイトリング:軽量化と感度向上、ライン保護
- コルクグリップ:感度向上と軽量化
グリップはセパレート仕様で、グリップエンドは必要最低限のボリュームに留めてあります。これにより軽量化が図られ、軽いウエイトのアジング用ルアーをシングルハンドでキャストすることも可能です。また、繊細なアタリを感じ取る上でも有利に働きます。
価格帯は比較的手が届きやすい中価格帯に設定されていると推測され、コストパフォーマンスに優れたコルクグリップロッドとして人気が高いようです。ジャクソンというメーカーの信頼性も高く、初めてコルクグリップロッドを手にする方にも適した選択肢となるでしょう。
アレス LESTER HOPEシリーズは情熱を籠めた渾身の一竿
アレス(ARES)LESTER HOPE MH709 / L808は、T&A西本晃生氏が完全監修したエギングロッドですが、そのコルクグリップ仕様はアジングロッドにも通じる技術が採用されています。
グリップには軽量かつ手触りの良いコルクグリップを採用し、デザインカラーは800同様メタリックレッドとクリアレッドのコンビネーションで塗り上げ、情熱を籠めた渾身の一竿となります。
LESTER HOPEシリーズは、主にエギング用として開発されたロッドですが、その製造技術や素材へのこだわりは、コルクグリップを採用したアジングロッドを選ぶ際の参考になります。特に注目すべきは、トレカ®「T1100G」を主体とした高強度・高弾性マテリアルと超極薄高密度4軸カーボンの採用です。
🔧 LESTER HOPEシリーズの技術仕様
- 超極薄高密度4軸カーボン(全身)
- 高強度先端素材カーボンシート使用
- 剛性と粘りのナノアロイテクノロジー
- KGST+KTSG+KLSGガイド(チタフレームSiC)
- 緩みを防ぐロック式(VSS)リールシート
- 軽量かつ手触りの良いコルクグリップ
MH709は7.9フィート、L808は8.8フィートというロングロッドですが、自重はそれぞれ94g、99gと非常に軽量に仕上がっています。これは超極薄高密度4軸カーボンや高強度カーボンシートの採用により実現されています。
コルクグリップの選択理由として、軽量性だけでなく手触りの良さが挙げられています。長時間の釣行でも快適に使用できる配慮がなされており、デザイン性も高い仕上がりとなっています。メタリックレッドとクリアレッドのコンビネーションという情熱的なカラーリングは、所有欲を満たしてくれるでしょう。
アレスというメーカーは、エギング、メバル・アジ、シーバス、オフショアなど幅広いジャンルのロッドを手掛けており、その技術力は高く評価されています。LESTER HOPEシリーズで培われた技術は、同社のアジングロッドにも応用されている可能性が高いと考えられます。
価格は本体価格で69,000円(MH709)、71,000円(L808)とハイエンドクラスですが、使用されている素材や技術を考えれば妥当な設定です。コルクグリップへのこだわりだけでなく、ロッド全体の性能を追求したい方にとって、参考になるモデルと言えるでしょう。
エラディケーター ザ・ドミナントはトルザイトリング搭載のエアコルク
アブガルシア エラディケーター アジングカスタム ザ・ドミナントは、トルザイトリングを搭載したリミテッドモデルです。
超高感度仕様のエラディケーター・アジングカスタムに、最新のトルザイトリングを搭載したリミテッドモデルが登場!1年以上前から水面下で開発を進めてきた5フィート台のショートレングスのアジング専用ロッド、リミテッドモデル!
出典:Eradicator Ajing Custom The Dominant(エラディケーター アジングカスタム [ザ・ドミナント])|AbuGarcia
「Dominant」という名前は「支配的な、優勢な」という意味を持ち、アンダー1gのジグヘッドの操作性に特化したモデルです。0.1gの重みさえ感じ取れる高弾性ショートソリッドの絶妙な入り具合で、超繊細にハンドリング可能な設計となっています。
📊 エラディケーター ザ・ドミナントのスペック
項目 | 詳細 |
---|---|
品番 | EAS-511MLS-TKR LIMITED |
タイプ | SP(スピニング) |
継数 | 2本 |
全長 | 5’11″(180cm) |
仕舞寸法 | 93.5cm |
自重 | 62g |
先径/元径 | 0.8mm / 8.9mm |
ルアー重量 | 0.2~3.5g |
パワー | ML(ミディアムライト) |
テーパー | ファースト |
適合ライン | フロロ1~3lb |
使用材料 | カーボン98%、グラス2% |
価格 | 本体41,900円(税抜) |
このモデルの特筆すべき点は、エアコルクグリップの採用です。「最高のフィット感、感度を実現」とうたわれており、通常のコルクグリップよりもさらに軽量化と感度向上が図られています。自重62gという驚異的な軽さは、この軽量グリップも大きく貢献しているでしょう。
技術面では以下のような特徴があります:
🔬 エラディケーター ザ・ドミナントの技術仕様
- トルザイトリング搭載:最高グレード、チタンフレーム
- KRガイドコンセプト:小口径ガイドで約50%軽量化
- アクシャルカーボン:4軸カーボンテープラッピングでトルク向上
- アンサンドフィニッシュ:塗装なしで感度と軽量化を優先
- エアコルクグリップ:最高のフィット感と感度
トルザイトリングは従来のSiCリングと比較して約40~50%の軽量化を実現しながら、強度や熱伝導性に優れた素材です。小口径ガイドと組み合わせることで、ガイド重量を約50%軽量化し、感度が飛躍的に向上しています。
アクシャルカーボンは、ABU独自の4軸カーボンテープラッピング技術で、斜め(45度、135度)の方向からX状にカーボンテープで締め上げることにより、トルクを向上させねじれを防止します。これにより、ラインのバタつきやロッドのパワーロスを抑え、正確性とフッキングパワーが向上するとともに、ライントラブルも軽減されます。
アンサンドフィニッシュは、感度と軽量を優先した結果、ロッド表面に塗装を施さない仕様です。これにより、ブランク本来の性能を最大限に引き出すことができます。
価格は税抜41,900円とハイエンドクラスですが、トルザイトリング搭載のリミテッドモデルであることを考えると、むしろコストパフォーマンスに優れていると言えるかもしれません。アンダー1gのジグヘッドを使った超繊細なアジングを極めたい方にとって、最適な選択肢の一つとなるでしょう。
コルクグリップのメンテナンスはメラミンスポンジで汚れ除去が基本
コルクグリップを長く美しく使い続けるためには、適切なメンテナンスが不可欠です。基本となるのがメラミンスポンジを使った汚れ除去です。
コルクグリップが黒ずんだ場合は、メラミンスポンジで擦ると綺麗になります。メラミンスポンジで汚れを落とす時は、必ずスポンジを水に浸してから使用するようにしましょう。メラミンスポンジは100円均一ショップで売られている商品でもしっかりと汚れが落ちるのでおすすめです。
メラミンスポンジは、メラミン樹脂を発泡させた非常に硬い素材でできており、研磨作用によって汚れを落とすことができます。「激落ちくん」などの商品名で広く知られており、100円ショップでも手軽に入手できます。
🧽 メラミンスポンジを使った基本的なメンテナンス手順
- スポンジを水に浸す:必ず濡らしてから使用(乾いたまま使うとコルクを傷める)
- 軽く絞る:水が垂れない程度に絞る
- 優しく擦る:強くこすりすぎないよう注意
- 汚れた部分を集中的に:黒ずみや汚れが目立つ箇所を重点的に
- 水で拭き取る:汚れが落ちたら濡れた布で拭く
- 乾燥させる:風通しの良い場所で完全に乾かす
メラミンスポンジの利点は、洗剤を使わずに水だけで汚れを落とせる点です。コルクは天然素材なので、強い洗剤を使うと変色や劣化の原因になる可能性があります。水だけで済むメラミンスポンジは、コルクに優しいメンテナンス方法と言えるでしょう。
ただし、注意点もあります。メラミンスポンジは研磨作用があるため、あまり強くこすりすぎるとコルク表面を削りすぎてしまう可能性があります。優しく、何度かに分けて擦るのがコツです。
日常的なメンテナンスとしては、釣行後に真水で軽く洗い流し、柔らかい布で水気を拭き取ることが基本です。海水に含まれる塩分が残ったままだと、コルクが黒ずみやすくなります。特に夏場は汗や皮脂も付着しやすいので、こまめな手入れが重要です。
メラミンスポンジでのメンテナンスは、月に1回程度、または目に見えて汚れが目立ってきたタイミングで行うのが良いでしょう。定期的に手入れすることで、コルクグリップの美しさを長期間保つことができます。
コルクパテによる目抜け補修方法で長期使用が可能に
コルクグリップを長く使用していると、表面が凸凹になる「目抜け」という現象が発生します。これはコルクパテを使った補修で対処できます。
コルクの目抜けが起きた場合は、パテで穴を埋めるように補修します。不要な場所にパテがつかないようにマスキングテープを貼り、パテを目抜け部分に押し付けるように塗ります。塗り終わったら凹凸がなくなるように600番〜1000番の紙やすりで削って作業終了です。
目抜けとは、コルクの表面が使用により剥がれたり、元々あった小さな穴が目立ってきたりする状態のことです。放置すると見た目が悪くなるだけでなく、そこから水分が侵入して劣化が進む可能性もあります。
🔧 コルクパテを使った補修の詳細手順
ステップ | 作業内容 | ポイント |
---|---|---|
① 準備 | マスキングテープで養生 | 補修箇所以外にパテがつかないようにする |
② パテ選び | コルクの色に近いパテを選択 | 濃い色のパテがおすすめ |
③ 塗布 | 目抜け部分に押し付けるように | しっかりと穴を埋める |
④ 乾燥 | 完全に乾くまで待つ | 製品の指示に従う(通常24時間程度) |
⑤ 研磨 | 600~1000番の紙やすりで削る | 凹凸がなくなるまで慎重に |
⑥ 仕上げ | 細かい粉を拭き取り完成 | 必要に応じて再度パテ盛り |
パテの選び方も重要です。国内ではジャストエースが販売するコルクパテが有名ですが、完成後の写真を見るとパテが白すぎて目立つという指摘もあります。
コルクは使い込むと色が濃くなるのに、パテは色が変わらないので使用期間が長くなることを考えると濃い色のパテが良いと思います。パテに絵の具を混ぜて調色する方法もありますが、私はサバロでUSAコルクパテとして売られているものを使いました。このコルクパテは、量は使い切れないほど多く、色も濃くてコルクとの相性が非常に良いです。
USAコルクパテなど、色が濃いめのパテを選ぶことで、使い込んだコルクの色に馴染みやすくなります。また、パテに絵の具を混ぜて自分好みの色に調整する方法もあります。
パテは釣り竿用の専用品もありますが、ホームセンターで売られている木工用パテでも使用できます。ただし、耐水性のあるものを選ぶことが重要です。海水にさらされる釣り竿のグリップですから、水に弱いパテでは意味がありません。
補修後の仕上がりをより美しくするコツは、パテを満遍なく薄く塗って乾燥させた後に紙やすりで削るという方法です。これにより、パテがコルクの細かい隙間にも入り込み、より自然な仕上がりになります。
定期的にコルクパテで補修することで、コルクグリップの寿命を大幅に延ばすことができます。手間はかかりますが、愛着のあるロッドを長く使い続けるためには欠かせない作業と言えるでしょう。
しつこい汚れは紙やすりで削る方法が最終手段
メラミンスポンジでも落ちないしつこい汚れには、紙やすりで削る方法があります。ただし、これは最終手段として考えるべきです。
メラミンスポンジでも汚れが落ちない場合は紙やすりで削って汚れを落とします。この方法はコルクグリップが細くなるため、最終手段として考えておきましょう。どうしても汚れを落としたい時には、紙やすりの600番〜1000番でゆっくりと削る方法をおすすめします。100番前後の荒い紙やすりだとコルクがボロボロになり、余計に汚くなってしまう場合があります。
紙やすりで削る方法の最大の問題点は、コルクグリップが細くなってしまうことです。グリップの太さは握り心地に直結するため、削りすぎると本来の使用感が損なわれてしまいます。そのため、本当に他に手段がない場合の最終手段として位置づけるべきです。
⚠️ 紙やすりを使う際の注意点とポイント
- 番手選び:600~1000番の細かい紙やすりを使用
- 荒い番手はNG:100番前後だとコルクがボロボロになる
- 削り方:ゆっくりと少しずつ削る
- 均一に削る:一箇所だけ削りすぎないよう注意
- 削る量:最小限に抑える
- 削った後:必ずコルクパテで補修する
紙やすりの番手は非常に重要です。番手が小さいほど粗く、大きいほど細かくなります。コルクグリップには600番~1000番という比較的細かい紙やすりが適しています。これより粗い紙やすりを使うと、コルクの繊維がむしり取られてしまい、表面がボロボロになってしまいます。
削り方のコツは、一方向に優しく削ることです。ゴシゴシと往復させるのではなく、一定方向に撫でるように削っていきます。水を少量つけながら削る「水研ぎ」という方法もあり、削りカスが飛び散らず、より滑らかに仕上がります。
削った後は、必ずコルクパテで補修することをおすすめします。削ることでコルクの細かい穴が表面に現れるため、そのままだと汚れが入り込みやすくなります。薄くパテを塗って紙やすりで仕上げることで、滑らかで美しい表面を取り戻せます。
個人的な見解としては、紙やすりで削る前に、中性洗剤を薄めた水でブラシを使って洗う方法も試してみる価値があると思います。メラミンスポンジより強力で、紙やすりよりもコルクへのダメージが少ない中間的な選択肢になるかもしれません。
いずれにせよ、日頃からこまめにメンテナンスすることで、紙やすりで削らなければならないほどの汚れを防ぐことが最善の策です。釣行後は必ず真水で洗い、定期的にメラミンスポンジで手入れする習慣をつけることが、コルクグリップを長く美しく保つ秘訣と言えるでしょう。
集積コルク(バールコルク)を使った自作グリップの作り方
ロッドビルドに興味がある方にとって、集積コルク(バールコルク)を使った自作グリップは魅力的な選択肢です。
実は私が普段から使用しているバールコルクがコチラなのですが、なんとホームセンターで3個入り100円ほどで購入できます。安過ぎィ!これ見つけたとき1コマ200円でフライショップから購入していた過去の自分ぶん殴りたくなりました。品質もロッドビルド用に売られてるものと変わらねー!
バールコルク(集積コルク)は、コルクの粒を接着剤で固めたもので、天然のコルクリングと比べて安価に入手できます。ホームセンターで3個入り100円程度で購入できるというのは驚きの価格です。ロッドビルド専門店で購入すると1個200円程度かかるため、コストは10分の1以下になります。
🛠️ バールコルクを使った自作グリップの基本工程
- 材料の準備:バールコルクリング、木工用ボンド、マスキングテープ
- 接着:リング同士を木工用ボンドで接着
- 圧着:クランプで固定して乾燥(24時間程度)
- 削り出し:ドリルやルーターでチャックして削る
- 成形:グリップ形状に整える
- 仕上げ:紙やすりで滑らかに
- 補強:表面にエポキシやウレタンを浸漬させる(任意)
バールコルクは圧縮コルクやラバーコルクほどの強度はないため、バットエンドなど衝撃が加わりやすい部分に使用する場合は、表面にエポキシやウレタンを浸漬させて補強する必要があるかもしれません。ただし、よほどラフに使用しなければそのままでも問題ないとされています。
木工用ボンドで接着できるという点も、自作の際の大きなメリットです。跡も分かりにくいので、バラさずにコルクに切り込みを入れてグリップだけ差し替えることも可能です。綺麗にコルクを繋げるには圧着が重要ですので、テープを巻いて接着する方法が推奨されています。
💡 自作グリップのメリット
- コスト削減:市販品の10分の1以下のコスト
- カスタマイズ性:自分好みの長さ・形状に調整可能
- 修理・交換の容易さ:壊れても自分で作り直せる
- 愛着が湧く:自分で作ったロッドへの愛情
- 学びの機会:ロッドの構造を深く理解できる
ただし、デメリットもあります。加工には工具(ドリル、ルーター、紙やすりなど)が必要で、初期投資がかかります。また、技術が必要で、最初は失敗する可能性もあります。時間もかかるため、手軽さという点では市販品には劣るでしょう。
しかし、自作することで得られる満足感や学びは計り知れません。ロッドの構造を深く理解できますし、自分だけのオリジナルグリップを作る楽しみもあります。コルクグリップにこだわりたい方、ロッドビルドに興味がある方にとって、バールコルクを使った自作は挑戦する価値のある選択肢と言えるでしょう。
まとめ:アジング用コルクグリップの選び方と実践的活用法
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジング用コルクグリップの最大のメリットは軽量性と感度の高さである
- コルクグリップは濡れても滑りにくく、雨天時の釣行でも安心して使える
- デメリットは価格が高く汚れが目立ちやすい点だが、適切なメンテナンスで軽減可能
- EVAグリップと比較すると、重量・滑りにくさ・高級感の3点で優位性がある
- カーボンモノコックグリップとの比較では、接触感度はやや劣るが握り心地の快適性で勝る
- コルクの素材はコルク樫の樹皮を削り出したもので、グレードにより品質が大きく異なる
- 高級ロッドに採用される理由は、素材の希少性と製造工程での品質管理の厳しさにある
- サーティーフォー アドバンスメント UBR-510は10周年記念の最高峰モデルでしなやかさとブレの少なさを両立
- トゥルースジャパン Pierrot 511は感度と手触りを重視し、自重50.9gという驚異的な軽量性を実現
- ジャクソン ジャムオーバー JAM-602XL-STは自重66gでシリーズ最軽量、掛けに特化したモデル
- アレス LESTER HOPEシリーズは超極薄高密度4軸カーボンなど最高レベルのマテリアルを採用
- エラディケーター ザ・ドミナントはトルザイトリング搭載でアンダー1gの繊細な釣りに最適
- メンテナンスの基本はメラミンスポンジで、100円ショップの商品でも十分効果がある
- コルクパテによる目抜け補修は、濃い色のパテを選び600~1000番の紙やすりで仕上げる
- しつこい汚れには紙やすりで削る方法もあるが、コルクが細くなるため最終手段として考えるべき
- 集積コルク(バールコルク)を使った自作グリップは、ホームセンターで安価に材料が入手可能
- コルクグリップは手間をかけることで愛着が湧き、長く使い続けられる相棒となる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- コルクグリップのアジングロッドおすすめ8選!メリットや手入れ方法を解説! | タックルノート
- コルクグリップ自作アジングロッドとコルクパテ補修方法|アジング一年生re
- Pierrot 511 | TRUTH JAPAN
- ジャクソン渾身の一本!アジングロッド『ジャムオーバー』の魅力とは | TSURI HACK[釣りハック]
- アジング備忘録 ④ ロッドグリップ | sohstrm424のブログ
- LESTER HOPE MH709 / L808 | アレス(ARES)
- Eradicator Ajing Custom The Dominant(エラディケーター アジングカスタム [ザ・ドミナント])|AbuGarcia
- 俺のアジングロッド【微極・NSR-57EX】 | 【Real.アジング~真実へ~】第5章
- 【ロッドビルド】 チタンティップアジングロッド3弾 | 釣りごろは食べごろ?
- 集積コルク(バールコルク)バットエンド│アジングin秋田
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