夏の磯釣りシーズンがやってきました!しかし、強い日差しと高温多湿の環境は釣り人にとって過酷な条件となります。「半袖短パンで気軽に」と考えがちですが、磯釣りの現場では長袖長ズボンが基本。これは単なる慣習ではなく、日焼け対策や怪我防止、虫刺され対策など多くの理由があるのです。

今回は夏の磯釣りにおける最適な服装選びから、熱中症対策グッズ、おすすめブランドまで徹底解説します。正しい装備選びで、暑さに負けず安全に磯釣りを楽しむためのポイントをご紹介します。初心者の方も、これから夏の磯に挑戦する方も必見の内容です!
記事のポイント!
- 夏の磯釣りで基本となる服装と素材選びのポイント
- 日差し・暑さから身を守る効果的なアイテムと使い方
- 安全性と快適性を両立する磯靴やアクセサリーの選び方
- 各ブランドの特徴と初心者におすすめの服装セット
夏の磯釣りに最適な服装と装備選び
- 夏の磯釣りでも長袖・長ズボンが基本である
- 紫外線対策には専用のラッシュガードが効果的
- 暑さ対策に冷感タオルや冷却グッズが必須アイテム
- 磯場の安全確保には専用の磯靴が不可欠
- 帽子とサングラスは熱中症と目の保護に役立つ
- 服の色選びは黒や濃い色が紫外線カットに有効
夏の磯釣りでも長袖・長ズボンが基本である
夏の高温環境では半袖や短パンが涼しく感じられるかもしれませんが、磯釣りにおいては長袖・長ズボンが基本です。調査の結果、磯場は足場が悪く転倒の危険があるため、肌の露出を最小限にして身を守る必要があることがわかりました。転倒して手をついたり、足を岩にぶつけたりした際に、皮膚をざっくりと切ってしまうリスクがあるのです。
長袖・長ズボンは日焼け対策としても効果的です。夏の太陽は強烈な紫外線を放射しており、長時間の露出は皮膚へのダメージが蓄積します。また、磯場には思わぬ場所に虫が生息していることもあり、虫刺され対策としても肌の露出を抑えることが有効です。
素材選びも重要なポイントです。通気性と紫外線カット性能、ドライ性能に優れた商品を選ぶとよいでしょう。安価なコットン製のものより、毛細管現象により身体から出た汗を速やかに空気中に放出し、蒸発させる際に気化熱を奪って表面温度を下げてくれるポリエステルなどを極細に製糸したマイクロファイバーを素材とした製品がおすすめです。
レイヤード(重ね着)スタイルも暑さ対策には効果的です。写真のような恰好をする場合は、下に長袖のTシャツやスパッツなどを着用したレイヤードファッションにするべきです。これにより、直射日光からの保護と通気性の確保を両立させることができます。
機能性ウェアの価格帯は様々ですが、長く使うことを考えると、耐久性と機能性に優れた製品を選ぶことが結果的にコスパが良いとも言えるでしょう。初心者の方は、手持ちの長袖シャツやズボンから始めて、徐々に専用のフィッシングウェアに移行していくのも一つの方法です。
紫外線対策には専用のラッシュガードが効果的

夏の磯釣りにおいて、紫外線対策は健康維持の観点から最も重要な要素の一つです。調査によると、海水浴などで着用する「ラッシュガード」は、紫外線をカットする加工が施されており、日焼け止めを使わなくても強い陽射しから身体を守ってくれる優れものです。
ラッシュガードは体に密着するような着心地のため、多少暑苦しさを感じるかもしれません。しかし、基本的には濡れた状態で着用するものなので、思い切って真水で濡らした状態で着用すると快適に過ごせます。この特性は、水しぶきがかかりやすい磯釣りの環境に適しています。
半袖のTシャツにラッシュガードを組み合わせる着こなしも人気です。これにより、通気性を確保しながらも紫外線対策ができます。特に冷感素材のラッシュガードを選べば、暑い夏でも比較的快適に過ごすことができるでしょう。
ラッシュガードの色選びも重要なポイントです。紫外線を通しにくい色は「黒」色や紺系の素材です。次いでグレー系、青系、緑系、黄系、赤系、白系と続きます。ざっくりと言えば、暗い色のものは紫外線を通しにくいと言えますが、熱の吸収率も高くなるため、通気性の良さとのバランスを考慮する必要があります。
最近では釣り専用のラッシュガードも多く販売されており、UVカット率の高いものや、速乾性に優れたものなど、様々な特性を持った製品が登場しています。自分の釣りスタイルや好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
暑さ対策に冷感タオルや冷却グッズが必須アイテム
夏の磯釣りでは、直射日光による体温上昇を抑える工夫が必要不可欠です。調査によると、アメリカで開発された冷感タオル「COOLCORE」は、特殊な繊維で作られたタオルで、タオル生地内に水分を循環させる機能を持たせたものです。水分を保持したタオルから水がゆっくり蒸発する際に気化熱によりタオル表面の温度が奪われ、冷却効果を発揮します。
使い方は簡単で、タオル全体に水を含ませ、軽く絞ったあと、タオルを広げて勢い良く振ることで、瞬時にタオルの熱が下がります。タオルが完全に乾燥しない限り、何度でも振るたびに冷却効果が復活するため、快適な状態が長く続きます。首に巻くだけでなく、額に当てたり、腕に巻いたりと様々な使い方ができます。
最新の冷却グッズとしては、NASAが開発したという潜熱蓄熱素材・PCM(Phase Change Material:相転移物質)の技術を応用した冷却グッズも注目されています。「アイスリング」「ひえリング」「PCMネッククーラー」などの名称で販売されており、28°C以下で凍結すると言われる素材で、首に装着すれば30分~1時間程度はひんやりとした感覚を得ることができます。
冷却効果と持続時間の長さで言えば、タオルで巻いた冷凍ペットボトル飲料も非常に効果的です。真夏の海辺のコンビニエンスストアやスーパーなどでは、ペットボトル飲料が冷凍された状態で売られていることも少なくありません。ただし、首にずっと巻いたままにしていると、タオルに巻いていたとしても凍傷になる場合があるので十分注意しましょう。
これらの冷却アイテムは、熱中症予防に大いに役立ちますが、水分補給の重要性も忘れてはいけません。保冷機能のある水筒に冷たい飲み物を入れて持参し、こまめに水分を摂るようにしましょう。炎天下の磯では日陰がほとんどないため、クーラーボックスに氷や保冷剤と一緒に飲み物を入れておくと便利です。
磯場の安全確保には専用の磯靴が不可欠
磯釣りを安全に楽しむためには、適切な靴選びが極めて重要です。調査の結果、磯場は岩のみならず、そこに付着している貝など鋭い物体であふれており、普通の靴では滑りやすく危険であることがわかりました。特に夏は水しぶきや海水で濡れた岩場が多く、さらに滑りやすい状況になります。
磯釣り用の靴には、大きく分けて「スパイク式」と「フェルト式」があります。スパイク式は金属製のピンが底に付いており、硬い岩場でのグリップ力に優れています。一方、フェルト式は柔らかい素材が底に貼り付けられており、ぬめりのある岩や苔が生えた場所でも滑りにくいという特徴があります。地域や磯の特性によって選ぶとよいでしょう。
最近の磯シューズは、ヒモの代わりにワイヤーで締める「BOAシステム」が採用されているものが多くなっています。ダイヤルを回してワイヤーを締めていき、解放時はダイヤルを引くと緩む構造になっており、素早く均一に締めることができて非常に便利です。
長靴タイプとシューズタイプの選択も重要なポイントです。暑い夏は足が蒸れやすいため、通気性の良いシューズタイプの方が快適に感じる方も多いでしょう。ただし、水の侵入のしやすさという点では長靴タイプの方が優れています。自分の釣りスタイルや足の形に合わせて選びましょう。
安価な磯シューズは、グリップ力が弱かったり、スパイクピンがすぐに取れたり、靴先が頑丈に作られていなかったりすることがあります。足元の安全は命に関わることもあるため、ある程度の投資を惜しまない方が良いでしょう。有名メーカーの製品は、確かな品質と耐久性を備えていることが多いです。
帽子とサングラスは熱中症と目の保護に役立つ
夏の磯釣りでは、帽子とサングラスは必需品です。調査によると、帽子は日除けになるだけでなく、飛んでくるルアーなどから顔や頭を守る役割も果たします。磯釣りにおすすめなのは、ツバの広いキャップやハットで、できればあご紐付きのものが理想的です。なぜなら磯場では風が強く、帽子が吹き飛ばされるリスクが高いからです。
帽子の種類としては、磯釣り用にはキャップタイプが最も実用的です。これは雨天時にフードを被ることを前提にしているためで、ニット帽やサファリハットではフードとの相性が悪い場合があります。また、竹傘タイプの帽子も風の影響を受けにくい状況では効果的ですが、強風時には使いづらいという欠点があります。
サングラスについては、単なるファッションアイテムではなく、目の健康を守るための重要な装備です。夏の太陽は目に見える可視光線だけでなく、目に見えない紫外線も大量に放射しています。水面からの照り返し、岩肌からの照り返しにより、ものすごい量の紫外線が目に入ってきます。アイウェアなしでは一日で角膜や水晶体、場合によっては網膜にまで大きなダメージを受けてしまいます。
磯釣り用には偏光サングラスがおすすめです。偏光レンズは水面のギラつきを抑え、水中の様子が見やすくなるという利点があります。選ぶ際のポイントは「UVカット率」と「可視光透過率」です。UVカット率は多くの製品が99%以上ですが、可視光透過率は製品によって差があります。磯釣りには20%~30%程度の可視光透過率のものが適しています。
あまりに暗いレンズは瞳孔が開きすぎて逆に眩しく感じることもあるため、極端に可視光透過率の低いものは避ける方が無難です。また、安価なサングラスは光学性能が低く、目を悪くすることもあるため、可能な限り品質の良いものを選びましょう。度付きサングラスの特注も可能なので、視力に不安がある方はそちらの選択肢も検討してみてください。
服の色選びは黒や濃い色が紫外線カットに有効
夏の磯釣りウェアを選ぶ際、色選びも重要な要素です。調査の結果、紫外線を通しにくい色は「黒」色の素材であることがわかりました。黒色の素材は紫外線を吸収しやすいため、肌まで通しにくいという利点があります。次に紫外線を通しにくいカラーは紺系の素材で、次いでグレー系、青系、緑系、黄系、赤系、白系と続きます。
ざっくりと言えば、暗い色のものは紫外線を通しにくい素材と言えます。紫外線透過率のデータによると、黒色が1.9%で白色が19.4%とされており、黒色は約98%、白色は約80%の紫外線カット効果があるということになります。特に女性アングラーにとっては、肌の保護という観点から、黒や紺など暗い色のウェアが推奨されます。
ただし、黒色は熱を吸収しやすいため、真夏の直射日光下では暑く感じることがあります。そのため、通気性の良い素材を選ぶことで、暑さを軽減する工夫が必要でしょう。また、汗をかいても速乾性の高い素材を選ぶことで、不快感を減らすことができます。
色選びで考慮すべきもうひとつの要素は「虫対策」です。磯釣りをしていると、特にコマセバッカンを広げていると、ハチやアブ、ハエの類が寄ってくることがあります。黄色やオレンジ色には虫の誘引効果があり、最も厄介なアブ・ハチ類は黄色、オレンジ色、黒色の服にたかりやすいとされています。また、蚊は黒色の服にたかりやすいという特性があります。
これらの点を総合的に考慮すると、紫外線を通しにくく、熱を吸収しにくく、さらに虫がたかりにくい色としては、薄いブルーあたりが無難な選択肢と言えるでしょう。最終的には個人の好みやスタイルによって選ぶことになりますが、これらの特性を理解した上で選ぶと、より快適な釣り体験につながります。

磯釣り服装として夏におすすめのブランドとアイテム
- シマノのゴアテックス製品は透湿性と防水性に優れている
- ダイワのレインマックスシリーズは夏の磯釣りに最適
- ワークマンの釣り用品はコスパに優れた選択肢となる
- フィッシングスーツとレインウェアの使い分けが重要
- 女性向け磯釣りウェアは機能性とデザイン性を両立している
- アクセサリー類はヒップガードとグローブが便利な理由
- まとめ:磯釣り服装として夏に適した選び方と注意点
シマノのゴアテックス製品は透湿性と防水性に優れている
シマノは釣り具メーカーとして高い評価を受けており、その釣り用ウェアも高品質で信頼性が高いです。特に同社のゴアテックス製品は、透湿性と防水性の両立という点で優れた性能を発揮します。調査の結果、シマノのXEFOゴアテックスベーシックジャケットは、シーバス釣りやバス釣りをする方にも人気があり、汎用性の高い製品であることがわかりました。
シマノのフィッシングウェアの魅力は、そのシンプルでありながらも機能的なデザインにあります。派手ではない外観は、磯釣り以外の場面でも着用しやすいという利点があります。特にゴアテックス素材を採用した製品は、レインウェアとしての機能も併せ持つため、突然の天候変化にも対応できます。
シマノのウェア最大の特徴は、その軽さにあると言っても過言ではありません。着てみないと分からないほど軽量で、長時間の磯釣りでも疲労を軽減してくれます。フカセ釣りのような動きの多い釣りスタイルでは、このような軽量なウェアの価値が特に際立ちます。
シマノのテクノレイヤードシステムは、暖かさを数値で分かりやすく表現している点も魅力です。季節や気温に合わせて最適な製品を選びやすくなっています。また、チタンスパッタ裏地が付いていたり、襟内側がフリース素材で作られているなど、細部までこだわった設計も特徴的です。
価格帯は高めですが、耐久性と機能性を考慮すると、長期的な視点では十分な価値があると言えます。特に過酷な環境での釣りを楽しむアングラーには、信頼性の高いシマノ製品は強い味方となってくれるでしょう。
ダイワのレインマックスシリーズは夏の磯釣りに最適
ダイワは日本を代表する釣り具メーカーの一つであり、そのウェア製品も高い人気を誇っています。調査によると、ダイワのレインマックスシリーズは夏の磯釣りに特に適した特性を持っていることがわかりました。防水性が高く、ついた汚れも落ちやすいという実用的な面が高く評価されています。
ダイワの製品はデザイン性にも優れており、若い釣り人にも支持されています。おしゃれな外観は、釣り場だけでなく、釣り前後の移動時にも違和感なく着用できるという利点があります。特にダイワのボーダーショートスリーブシャツは、釣りウェアに見えないデザインで、日常使いにも適しています。
レインマックスシリーズの大きな特徴は、その防水性と耐久性のバランスです。磯釣りでは撒き餌によって服が汚れやすいですが、この製品は汚れが付きにくく、付いても落としやすい加工が施されています。これにより、メンテナンスの手間が大幅に軽減されます。
ダイワのUVカットアームカバーも夏の磯釣りには欠かせないアイテムです。吸水速乾性があり、暑い時に水をかけると非常に涼しく感じられるため、熱中症対策としても効果的です。また、簡単に着脱できるため、状況に応じた温度調節が可能です。
ダイワの製品ラインナップは幅広く、初心者から上級者まで、様々なニーズに対応しています。価格帯も比較的幅広いため、予算に合わせた選択が可能です。特に夏の磯釣りでは、軽量でありながら必要な機能を備えたダイワの製品は、多くのアングラーから支持を受けています。
ワークマンの釣り用品はコスパに優れた選択肢となる

釣り専門ブランド以外にも、優れた釣りウェアを提供しているメーカーがあります。その代表例がワークマンです。調査の結果、ワークマンの製品は価格の手頃さと機能性のバランスが良く、釣り初心者や予算を抑えたい方にとって魅力的な選択肢となっていることがわかりました。
ワークマンの釣りウェアをおすすめする理由は主に3つあります。まず価格の安さです。釣りを始める際には、ウェア以外にも様々な道具を揃える必要がありますが、ワークマンの低価格製品なら、浮いたお金を道具などに回すことができます。
次に動きやすさです。ワークマンのウェアはストレッチ性が高いものが多く、動きやすい作りになっています。ルアーを投げたり、竿を動かす際にもストレスなく動けることは釣りにおいて重要な要素です。作業服で培われたストレッチ力は、釣りの動作にも適しています。
そして機能性の高さもポイントです。低価格でありながら、便利なポケットが多く、小物の収納に困りません。また、撥水性や防水性の高い製品も多いため、急な雨にも対応できます。ワークマンの製品は作業用に開発されているため、耐久性も高い傾向にあります。
ワークマンユーザーのレビューによると、「防水サーモリュック」「アスレシューズストームランナー」「INAREMストレッチレインスーツ」などが釣り用として高い評価を得ています。特にINAREMレインパンツは、耐水圧20,000mmの性能があり、本格的な釣り用ウェアに引けを取らない機能性を備えています。価格を考慮すると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。
フィッシングスーツとレインウェアの使い分けが重要
磯釣り用アウターウェアには、大きく分けて「フィッシングスーツ」と「防寒ウェア」の2種類があります。調査によると、フィッシングスーツは中に着る服で寒暖調整するタイプで、防寒ウェアは中綿が入っており服自体の保温効果が高いタイプであることがわかりました。どちらが良いかは使い方や考え方次第ですが、夏の磯釣りであればフィッシングスーツが適しているでしょう。
フィッシングスーツは中着で寒暖調整するので生地も薄く、ウインドブレーカーのような感じをイメージすると良いでしょう。一方、防寒ウェアは生地間に中綿が入っているため分厚い作りになっており、極寒期限定のフィッシングスーツと考えることができます。
夏の磯釣りには、フィッシングスーツの方が断然使いやすいでしょう。インナーウェアやミドルウェアで暖かさを調整できるため、朝晩の涼しい時間帯と日中の暑い時間帯での温度差にも対応しやすいという利点があります。
釣り用ウェアを選ぶ際に重要なのは、透湿防水素材の選択です。出来る限りゴアテックスやドライシールド、エントラントGⅡなど透湿防水素材の生地を選ぶことをおすすめします。透湿防水生地とは水は入って来なくてウェア内の湿気を外に出して服内を快適な環境にする生地のことで、摩擦にも強く雨天時もストレスなく釣りに集中できるように設計されています。
もう一つ磯釣り用のフィッシングスーツで重要な機能は「コンビネーションシステム」と呼ばれるライフジャケット固定用のファスナーです。普通のアウターウェアだとライフジャケットはアウターウェアの正面でファスナーを使って止めますが、釣り用のアウターウェアの場合は体の正中を外した位置にアウターウェア側にもライフジャケットを止めるファスナーが設けられており、圧迫感やストレスが掛かり難いように設計されています。
女性向け磯釣りウェアは機能性とデザイン性を両立している
最近は女性アングラーも増えており、女性向けの釣りウェアも充実してきています。調査によると、女性向け磯釣りウェアは機能性を保ちながらも、デザイン性や着心地にこだわった製品が多いことがわかりました。
女性アングラーが釣りウェアを選ぶ際に特に重視したいのが紫外線対策です。肌の保護という観点から、UVカット率の高い素材を選ぶことが重要です。先述の通り、紫外線透過率の低い黒色や紺色のウェアがおすすめですが、夏の暑さを考慮すると、通気性の良い素材との両立が求められます。
サイズ感も女性アングラーにとって重要なポイントです。男性向け製品に比べてサイズが小さめの設計になっているため、体のラインに合ったフィットする着心地を実現しています。動きやすさを重視するなら、ストレッチ性のある素材を選ぶと良いでしょう。
アクセサリー類については、グローブやヒップガードなども女性向けのサイズ展開が少ない傾向にあります。グローブについては、ルアー用や指切りのファッション軍手などを転用するという工夫も一つの方法です。
色やデザインについては、機能性を損なわない範囲で自分の好みを反映させることができます。最近は女性向けにカラーバリエーションが豊富な製品も増えており、ファッション性と機能性を両立させた選択が可能になっています。一部のメーカーでは女性専用ラインを展開しており、よりフィット感の高い製品を提供しています。
アクセサリー類はヒップガードとグローブが便利な理由
磯釣りでは本格的なウェアだけでなく、適切なアクセサリー類の選択も重要です。特に初心者が見落としがちなのが「ヒップガード」と「グローブ」です。調査によると、これらのアイテムは磯釣りの安全性と快適性を大きく向上させることがわかりました。
ヒップガードとは、名前の通り尻を守るためのアイテムで、主にネオプレーン素材で作られています。磯では椅子を持って行くことは少なく、岩の上に直接腰掛けることが多いため、アウターウェアのお尻部分が傷んだり破れたりしやすくなります。一発で穴が開くこともあるほどですが、ヒップガードがあれば、直に座っても冷たくなく、痛さも軽減できます。
グローブも磯釣りには欠かせないアイテムです。手袋はカッコつけるためではなく、磯での万が一の転倒時に手を守るための重要な装備です。転倒の際は無意識に手が出てしまうもので、余裕がないコケ方をするほど手が先に出る傾向があります。磯の岩は尖っていることも多く、また落水したらフジツボや貝なども危険です。
グローブのタイプとしては、夏場は5本切り(指なし手袋)が使いやすいでしょう。セーム皮風の柔らかい人造皮革製が感触がよく滑りにくいので重宝します。手のひらにクッション材が入っているタイプは、岩などに手をついても痛くなく、ロッドワークや感度にも支障をきたさないものが理想的です。
これらのアクセサリー類は比較的安価なので、磯釣りを始める際には必ず揃えておくことをおすすめします。安全面での重要性を考えると、その投資は十分に価値があると言えるでしょう。また、帽子やサングラス、ライフジャケットなども必須アイテムとして忘れないようにしましょう。

まとめ:磯釣り服装として夏に選ぶべき重要ポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 夏の磯釣りでも長袖・長ズボンが基本であり、直射日光や怪我から身を守るために肌の露出は最小限にするべき
- 通気性と紫外線カット性能に優れた素材を選ぶことで、暑さを軽減しながら肌を守ることができる
- ラッシュガードは紫外線対策と速乾性に優れており、夏の磯釣りに最適なアイテム
- 冷感タオルや冷却グッズを活用することで、熱中症リスクを低減できる
- 磯靴はスパイク式とフェルト式があり、釣り場の特性に合わせて選ぶことが重要
- 帽子とサングラスは熱中症と目の保護に役立ち、特に偏光サングラスは水中の視認性も向上させる
- 服の色は紫外線カットの観点からは黒や紺が効果的だが、熱の吸収や虫の誘引も考慮すると薄いブルーが無難
- シマノのゴアテックス製品は軽量で透湿性と防水性に優れており、長時間の釣りでも快適に過ごせる
- ダイワのレインマックスシリーズは防水性と汚れのつきにくさが特徴で、夏の磯釣りに適している
- ワークマンの釣り用品はコスパに優れており、初心者や予算を抑えたい方におすすめ
- フィッシングスーツは中に着る服で寒暖調整するタイプで、夏の磯釣りには適している
- 女性向け磯釣りウェアは機能性とデザイン性を両立しており、サイズ感や色の選択肢も増えている
- ヒップガードは座ったときの痛みや冷たさを軽減し、アウターウェアの破損を防止する
- グローブは転倒時の手の保護に役立ち、夏場は5本切りタイプが使いやすい
- 安全を最優先に考え、熱中症対策と紫外線対策を徹底することが夏の磯釣りを楽しむために重要
夏の磯釣りで快適かつ安全に釣りを楽しむためには、これらの装備や知識が大変役立ちます。初期投資は必要ですが、それは健康や安全を守るための投資と考えれば、十分に価値があるものです。🎣