春のアジングシーズンが到着すると、多くの釣り人が港や堤防に繰り出します。しかし、同じ日に同じ場所で釣りをしていても、釣果に大きな差が出てしまうことがよくあります。その違いを生むのが「ポイント選び」です。春のアジは産卵という大きなイベントを控え、通常とは異なる行動パターンを示します。水温の変化、潮の流れ、ベイトの種類など、複数の要素が複雑に絡み合う春のアジングでは、ポイント選びの良し悪しが釣果を大きく左右するのです。
この記事では、インターネット上に散らばる春アジングの情報を収集・分析し、効果的なポイント選びのコツから、時期ごとの攻略法、使用すべきタックルまで、網羅的に解説していきます。産卵前の荒食いパターンから、産卵後のアミパターンへの切り替わり、さらには具体的な場所の特徴まで、春アジングで結果を出すために必要な情報を余すことなくお届けします。
この記事のポイント |
---|
✓ 春アジングで狙うべきポイントの地形的特徴と水温条件 |
✓ 産卵前後でガラリと変わるアジの食性とパターン変化 |
✓ アミパターン攻略に必要な軽量ジグヘッドとワーム選択 |
✓ 定点観測と回遊ルート把握で釣果を安定させる方法 |
春アジングで狙うべきポイントの特徴と見極め方
- 春アジングのポイント選びは水温と潮通しがカギ
- 産卵前の荒食いパターンを狙える時期とポイント
- 産卵後のアミパターンに切り替わるタイミング
- 堤防の角や常夜灯周りが好ポイントになる理由
- 深場が隣接するシャローエリアが春アジングの穴場
- 向かい風エリアがプランクトン溜まりで高確率
春アジングのポイント選びは水温と潮通しがカギ
春アジングで最も重要な要素の一つが水温と潮通しのバランスです。この2つの要素を理解することで、アジが集まりやすいポイントを絞り込むことができます。
多くの情報源で共通して指摘されているのは、「アジが沖に抜けない程度の水温があり、なおかつ潮通しが緩やかな場所」がベストだという点です。春のアジング攻略~アジのつみれ揚げと骨せんべいで贅沢晩酌|あおむしの釣行記4では次のように説明されています。
春のアジングのポイント選びのコツは、アジが沖に抜けないくらいの水温があるエリアで、尚且つ潮通しが緩めの場所ですね。アジが沖に抜ける水温は地域によって違うので一概には言えませんが、水温が下がってアジが抜けてメバルが多くなるエリアは除外して選びます。
この情報から読み取れるのは、水温が低すぎると深場に抜けてしまうため、ある程度の水温が必要だということです。一方で、春特有の条件として注目すべきなのが「潮通しの緩さ」です。一般的にアジングでは潮通しの良い場所が好まれますが、春は事情が異なります。
📊 春と他シーズンのポイント選び比較
要素 | 春(産卵期) | 夏~秋(通常期) | 冬(低水温期) |
---|---|---|---|
潮通し | 緩やか~中程度 | 良好 | 緩やか |
水温 | 15~21℃前後 | 20~28℃ | 10℃前後 |
狙う水深 | シャロー~中層 | 全域 | ボトム~中層 |
アジの活性 | 不安定(産卵前後で変化) | 高い | 低い |
春の海は水温が徐々に上昇し、海中の溶存酸素量も冬に比べて増加傾向にあります。このため、アジは酸素を求めて激しい流れがある場所に行く必要性が減り、むしろ産卵場所として適した穏やかなエリアに集まる傾向が強くなります。
地域差についても考慮が必要です。おそらく九州など暖かい地域では3月から、東北など寒い地域では5月以降に本格的な春アジングシーズンが訪れると推測されます。自分のフィールドの水温を定期的にチェックし、15℃を超えてきたあたりから本格的にポイント選びを始めるのが良いでしょう。
産卵前の荒食いパターンを狙える時期とポイント
春アジングの最大の魅力とも言えるのが産卵前の荒食いパターンです。この時期を逃すと、その後の釣りが一気に厳しくなるため、タイミングの見極めが非常に重要になります。
産卵を控えたアジは、体力をつけるために積極的に捕食活動を行います。この時期のアジは小魚やゴカイなど、サイズの大きなエサにも果敢にアタックしてくる傾向があります。
🎯 産卵前の荒食いパターンの特徴
- ✅ ワームへの反応が非常に良い
- ✅ 2インチ前後の大きめワームでも積極的にバイト
- ✅ 20cm~30cm超えの良型サイズが狙える
- ✅ 連続ヒットの可能性が高い
- ✅ ボトム付近でも尺アジクラスがヒット
「春 アジング」攻略まとめ!3月・4月・5月のアジはこう釣る!では、この時期について次のように述べられています。
春の時期が「アジングのハイシーズン」そう呼ばれることもありますが、これは【産卵前の荒食い】があるからです。文字通り、産卵を控えたアジは体力を付けるために、食べて食べて食べまくる、そんなタイミングがあるのです。
ただし、注意が必要なのは、産卵直前になると食いが渋くなるという点です。卵を抱えたアジは体力を温存するため、積極的な捕食をしなくなります。この場合は、アジの目の前にワームを届けるような丁寧な釣り方が必要になってきます。
荒食いパターンを狙うポイントとしては、一般的には外海に面した潮通しの良い場所が候補になります。しかし春の場合は、産卵場所となるシャローエリアに近く、なおかつベイトが豊富な場所を選ぶのがコツです。堤防の先端や、港の出入り口付近など、回遊ルート上にあたる場所が有力候補となるでしょう。
このパターンが成立する期間は地域によって異なりますが、概ね2~3週間程度と考えられます。この短い期間を逃さないためにも、水温チェックと定期的な釣行が重要になってきます。
産卵後のアミパターンに切り替わるタイミング
産卵が終わると、アジの食性は劇的に変化します。ここで釣り方を切り替えられるかどうかが、春アジング後半戦の釣果を左右する重要なポイントになります。
産卵後のアジは体力を大きく消耗しており、効率的にエネルギーを補給する必要があります。このとき選ばれるのが、捕食に体力を使わず、口を開けて海水ごと吸い込めば食べられる**プランクトン(アミ)**です。
【2022春アジングのポイント】初心者おすすめ アミパターンに変わるタイミングが重要では、この変化について以下のように説明されています。
産卵後のアジは、プランクトンが中心の釣りになってきます。アジは産卵によって、体力をたくさん消費してしまいました。効率よく体力を回復させるために口をあけて、呼吸をするように海水ごとプランクトンを吸い込む捕食となります。
この切り替わりのタイミングを見極める方法として、いくつかのサインがあります。
📌 アミパターン切り替わりのサイン
サイン | 具体的な現象 | 対応方法 |
---|---|---|
アタリが小さくなる | コツコツ、モソッとした感触 | ジグヘッドを軽量化 |
フッキング率低下 | バイトはあるが乗らない | ワームサイズダウン |
表層~中層での反応増加 | ボトムでの反応が減る | レンジを上げる |
ライズ(水面での捕食)が見られる | 水面でピチャピチャ音 | 表層スローリトリーブ |
このパターンに切り替わったら、釣り方も大きく変える必要があります。大きめのワームでガシガシ誘うスタイルから、軽量ジグヘッドでゆっくりレンジキープするスタイルへのシフトが求められます。
切り替わりのタイミングは、水温や地域によって異なりますが、一般的には産卵適水温(19~21℃)に達してから1~2週間後と考えられます。このため、釣行のたびに水温をチェックし、前回との変化を記録しておくことが有効です。
おそらく多くの釣り人が苦戦するのは、このパターン変化に気づかず、荒食いパターンの釣り方を続けてしまうケースではないでしょうか。柔軟に対応することが、春アジング攻略の鍵となります。
堤防の角や常夜灯周りが好ポイントになる理由
春アジングにおいて堤防の角や常夜灯周辺が一級ポイントとして機能する理由には、明確な根拠があります。これらのポイントを理解することで、初めて訪れる釣り場でも効率的にポイントを絞り込むことができます。
堤防の角が好ポイントになる最大の理由は、潮流の変化によってベイトやプランクトンが溜まりやすいという点です。潮の流れが構造物にぶつかると、流れの変化が生まれ、その場所にゴミや浮遊物が集まります。これはプランクトンも同様で、堤防の角には自然とエサが集積しやすいのです。
アミパターンから組み立てる〜春アジングの攻略〜では、次のように指摘されています。
オススメポイントは常夜灯、堤防の角、向かい風。通常のアジングと同じで、潮通しの良い常夜灯があるエリアはもちろんですが、僕の場合はゴミが溜まりやすい堤防の角や、向かい風になるようなエリアを探します。
この情報から、ゴミが溜まる場所=ベイトが溜まる場所という視点でポイントを探すことの重要性がわかります。
🏮 常夜灯周りが好ポイントになる理由
- 光にプランクトンが集まる:夜間、常夜灯の光に誘われてプランクトンが集積
- 小魚が集まる:プランクトンを食べる小魚が寄ってくる
- アジが回遊してくる:小魚やプランクトンを狙ってアジが入ってくる
- 視認性が良い:釣り人にとっても作業しやすい環境
特に春アジングにおいては、産卵後のアミパターンで常夜灯周りが絶好のポイントとなります。常夜灯の明暗の境目や、光が届く範囲のエッジ部分を丁寧に探ることで、高確率でアジと出会えるでしょう。
ただし、常夜灯周りは多くの釣り人が集まる人気ポイントでもあります。マナーを守り、先行者がいる場合は適切な距離を保つことが大切です。また、常夜灯の数が限られている釣り場では、早めの場所取りも戦略の一つとなるかもしれません。
深場が隣接するシャローエリアが春アジングの穴場
春アジング特有の好条件として注目したいのが、深場が隣接するシャローエリアです。一見すると矛盾しているように感じるかもしれませんが、この組み合わせこそが春アジングの穴場ポイントなのです。
この地形が有利な理由は、アジの行動パターンと密接に関係しています。春のアジは産卵のためにシャローエリアに接岸しますが、水温の急変や天候の変化があると、すぐに深場に逃げ込めることを好みます。
春に向けてのアジングでは、次のように解説されています。
鯵は冬眠する訳ではないので寒くても栄養補給はします!なのでベイトなどの追込みやすいシャローには現れます。ですが、シャローは急な水温変化が多い場所です。なので水温の安定してるディープエリアが隣接する場所は直ぐに退避できるので鯵が纏まっていることがあります!!
この指摘は非常に重要です。シャローだけ、ディープだけではなく、両方が近接している場所こそが理想的なポイントということです。
🗺️ 深場隣接シャローの見つけ方
地形パターン | 具体例 | 確認方法 |
---|---|---|
堤防の先端付近 | 外海側は深く、内側は浅い | 目視・海底地図 |
岬や突堤 | 急深な地形変化 | 釣り場情報・現地確認 |
テトラ帯の沖側 | テトラ際は浅く、少し沖は深い | 投げて沈下時間を計測 |
河口付近 | 流れ込み周辺のブレイク | 水深計・魚探 |
こうした場所を探す際は、釣り場に到着したら、まず地形を観察することが大切です。堤防を歩きながら水面を見て、色の変化(濃い青は深い、薄い色は浅い)を確認したり、周辺の釣り人に情報を聞いたりするのも有効でしょう。
また、深場隣接シャローでは、日中と夜間で狙うレンジが変わることがあります。一般的には、日中はやや深め、夜間はシャローという傾向があると考えられますが、これも水温や潮の状況によって変化します。柔軟に対応することが重要です。
向かい風エリアがプランクトン溜まりで高確率
一般的に釣りでは追い風が好まれますが、春アジングのアミパターンにおいては、意外にも向かい風エリアが好ポイントとなることがあります。これは一見すると釣りにくい条件に思えますが、アジの視点で考えると理にかなっています。
向かい風エリアでは、風によって水面のプランクトンが吹き寄せられ、自然とプランクトン濃度の高いエリアが形成されます。プランクトンを主食とする産卵後のアジにとって、これは格好の餌場となるのです。
前述のアミパターンから組み立てる〜春アジングの攻略〜でも、向かい風エリアの重要性が指摘されています。
こういった堤防の角や向かい風に当たるエリアは、エサとなるベイトやプランクトンが溜まる絶好のエリアであり、その周辺ではアジやメバルのライズがいつも見られるのでオススメです。
向かい風エリアを攻略する際のポイントは以下の通りです。
🌬️ 向かい風エリア攻略のコツ
- ✅ 軽量ジグヘッドでも届く距離を攻める:無理に遠投せず、風裏を狙う
- ✅ ラインの弛みを素早く取る:風でラインが流されやすいため
- ✅ レンジキープを意識:風の影響でレンジがずれやすい
- ✅ ライズ(水面の波紋)を観察:アジの捕食活動のサイン
ただし、あまりに風が強すぎる場合は、キャストの精度が落ちたり、ラインコントロールが難しくなったりします。安全面でも問題が生じる可能性があるため、強風時は無理をせず別のポイントを探す判断も大切です。
おそらく、多くの釣り人は向かい風を避けて追い風エリアに移動してしまうため、向かい風エリアは比較的空いていることが多いかもしれません。これは逆に、人的プレッシャーが少ないという意味で有利に働く可能性もあります。
風向きは一日の中でも変化することがあるため、釣行中も定期的に風向きをチェックし、状況に応じて立ち位置を変えることも検討すると良いでしょう。
春アジングの釣果を左右するタックルと釣り方
- 春アジングのワームは小型でアピール力のあるものを選ぶ
- 春アジングのジグヘッドは0.4g~1.0gの軽量が基本
- 春アジング夜釣りでは表層から中層を丁寧に探る
- 水温19~21℃が産卵適温でポイント選びの目安
- 回遊ルートを把握して定点観測が釣果アップのコツ
- 大アジ釣りの時期は産卵前の3月~5月が狙い目
- まとめ:春アジングのポイント選びで押さえるべきポイント
春アジングのワームは小型でアピール力のあるものを選ぶ
春アジング、特にアミパターンにおいてはワーム選びが釣果を大きく左右します。産卵後のアジは体力が落ちているため、吸い込みやすく、なおかつアピール力のあるワームが効果的です。
多くの情報源で推奨されているのは、1.5~2インチ程度の小型ワームです。サイズが小さいことで、弱ったアジでも吸い込みやすく、プランクトンをイメージさせることができます。
春のアジング攻略~アジのつみれ揚げと骨せんべいで贅沢晩酌では、具体的なワームについて次のように述べられています。
春先は小さい雑魚に付いたアジが多く、こういった小さめのワームが効くことが多いので、マイクロベイトを選択しました。1,7インチの小さめサイズなので、レンジクロスヘッドよりはフロードライブに合ってる気がしますが、とりあえず使ってみます。
ワーム選びのポイントとして、以下の要素が重要になります。
🎣 春アジング向けワームの選び方
要素 | 推奨スペック | 理由 |
---|---|---|
サイズ | 1.5~2インチ | 吸い込みやすさ重視 |
形状 | ピンテール・シャッドテール | 水受けが良くレンジキープしやすい |
マテリアル | ソフト素材 | 違和感なく食い込む |
カラー | クリア系・グロー系 | アミに近い透明感 |
アピール度 | 控えめ~中程度 | プランクトンパターンに合わせる |
特に注目したいのがカラー選択です。「春 アジング」攻略まとめ!3月・4月・5月のアジはこう釣る!やアミパターンから組み立てる〜春アジングの攻略〜では、クリア系やグロー系のカラーが推奨されています。
アミパターンでは、実際のプランクトンに近いクリアレッドフレークやクリアグローといったカラーが鉄板とされています。一方で、水の濁りがある場合や、ベイトがハク(イワシの稚魚)などに変わった場合は、クリホロフレークやチャート系のカラーも有効になってくるようです。
ワームの素材についても考慮が必要です。ハンドポワード(手流し成形)のワームは、一般的な成形ワームよりも柔らかく、透明感があるとされています。この柔らかさが、吸い込みの弱いアジでもフッキングに持ち込める要因となっているのでしょう。
ただし、あまりに小さいワームは、サイズの大きなアジが吸い込んでも吐き出すまでが早く、合わせミスが増えるという情報もあります。釣れているアジのサイズに応じて、ワームサイズを微調整することも必要かもしれません。
春アジングのジグヘッドは0.4g~1.0gの軽量が基本
春アジングのアミパターン攻略において、ジグヘッドの重さ選択は極めて重要な要素です。基本的には0.4g~1.0gの軽量ジグヘッドが推奨されており、状況に応じてさらに軽くすることもあります。
軽量ジグヘッドが必要な理由は、プランクトンが漂う動きを再現するためです。重いジグヘッドでは沈下が速すぎて、フワフワと漂うプランクトンの動きを表現できません。
「春 アジング」攻略まとめ!3月・4月・5月のアジはこう釣る!では、具体的な重さについて次のように説明されています。
状況によりけりですが、基本としては0.4gなど軽いジグヘッドにて勝負するほうが手っ取り早いです。僕個人的には0.2gや0.4gのジグヘッドにリグデザインの「リブリブ」や「リーブイ」を付け、漂わせながらアジの目の前にリグを持っていく釣り方にて春アジングを楽しんでいます。
⚖️ ジグヘッド重さ選択の基準
- ✅ 0.2g~0.4g:超スローフォール、表層攻略、無風時
- ✅ 0.6g~0.8g:基本の重さ、中層キープ、微風時
- ✅ 1.0g~1.5g:やや深め、風や潮が強い時、遠投必要時
ジグヘッドの形状も重要です。ラウンド型(丸型)が一般的ですが、春アジングでは水受けの良い形状のジグヘッドが推奨されることがあります。例えば、面のあるデザインのジグヘッドは、レンジキープしやすいという特徴があります。
複数の情報源で「レンジクロスヘッド」「サイコロヘッド」などの製品名が挙げられていますが、これらは水流を面で受けることで、軽量でもレンジをキープしやすい設計になっているようです。
また、フック(針)のサイズも見逃せません。春アジングでは20cm前後のアジが中心となることが多いため、吸い込みやすく、なおかつフッキングしやすい針サイズが理想です。口が小さいアジでも確実にフッキングできるよう、針先の鋭さも重要な要素となります。
ジグヘッドの重さは、当日の風や潮の強さによっても調整が必要です。最初は0.6g~0.8g程度から始めて、アジの反応を見ながら軽くしたり重くしたりする柔軟な対応が釣果につながるでしょう。
春アジング夜釣りでは表層から中層を丁寧に探る
春アジングの夜釣りでは、表層から中層を丁寧に探ることが基本戦略となります。これは、夜間にプランクトンが表層付近に浮上してくることと、アジがそれを追って浅いレンジに上がってくることに由来します。
夜間のアジングでは、まず表層から探り始めるのがセオリーです。キャスト後、着水したらすぐにリトリーブを開始するか、ロッドをゆっくり立てながらレンジをキープします。反応がなければ、徐々にレンジを下げていく方法が効率的です。
🌙 夜間のレンジ探索順序
- 表層(着水直後~カウント5):最も反応が出やすい
- 中層(カウント10~20):表層に反応がない場合
- ボトム付近(カウント30~):最終手段、産卵前パターンの可能性
表層~中層を攻める際の釣り方について、春のアジング攻略~アジのつみれ揚げと骨せんべいで贅沢晩酌では次のように解説されています。
投げて着水したらすぐにアクションと食わせの間を交互に入れて探っていくと、すぐにアジのアタリ!!今度はタイミングよく合わせを入れて、ゆっくり巻きながら寄せてきて無事にキャッチ!!
「アクションと食わせの間を交互に入れる」というのが重要なポイントです。ずっとリトリーブし続けるのではなく、止める間を作ることで、アジに食わせのタイミングを与えるのです。
夜間の釣りでは、常夜灯の明暗の境目が特に重要なポイントとなります。明るい部分にはプランクトンが集まり、アジは暗い側から明るい側を見上げてエサを捕食する傾向があるとされています。このため、明暗の境目をゆっくり引いてくる釣り方が効果的です。
また、夜間は視認性が落ちるため、ラインの動きを感じ取る感度が重要になります。高感度なエステルラインを使用し、わずかなラインの変化も見逃さないように集中することが大切です。
おそらく、夜間の表層~中層攻略で最も難しいのは、レンジキープでしょう。暗闇の中で正確にレンジを把握するには、キャスト後のカウント(沈下時間の計測)と、リトリーブ速度の一定化が必要になります。これは経験を積むことで上達していく技術ですが、意識して練習することで確実に向上します。
水温19~21℃が産卵適温でポイント選びの目安
春アジングにおいて水温は、ポイント選びや釣行タイミングを決める重要な指標となります。特に**19~21℃**という温度帯は、アジの産卵適温として知られており、この水温を基準にポイントや釣り方を決めることができます。
【2022春アジングのポイント】初心者おすすめ アミパターンに変わるタイミングが重要では、産卵水温について次のように説明されています。
産卵に適した水温19~21℃を目安にしてみましょう。孵化の適温でもある18~24℃の場所であれば、沿岸での産卵の可能性があります。産卵は夜間に行われます。
この情報から、18~24℃の範囲内で、特に19~21℃が最適ということがわかります。この水温帯に達すると、アジは本格的に産卵行動を開始し、釣りのパターンも変化していきます。
🌡️ 水温別のアジングパターン
水温 | アジの状態 | 釣り方 | ポイント選び |
---|---|---|---|
15℃未満 | 低活性・深場中心 | ボトム攻略 | 港湾内・深場 |
15~18℃ | 産卵前の荒食い | 大きめワーム | 外海寄り |
19~21℃ | 産卵ピーク | アミパターン | シャロー |
22℃以上 | 産卵後・回復期 | 軽量ジグ単 | 全域 |
水温をチェックする方法はいくつかあります。最も正確なのは水温計を持参して現地で測定することですが、インターネット上の海水温情報サイトや、釣り具店に掲示されている情報も参考になります。
地域によって産卵時期が異なるのも、この水温が関係しています。九州など南の地域では3月頃に19~21℃に達するため、3~5月が産卵期となります。一方、東北地方では5月以降にこの水温に達するため、5~7月が産卵期となる傾向があります。
自分のフィールドの水温変化を記録しておくと、翌年以降の釣行計画が立てやすくなります。「去年は4月10日頃に19℃に達して、アミパターンに切り替わった」といった記録があれば、今年も同じような時期に注意深く観察できるでしょう。
ただし、水温だけで全てが決まるわけではありません。潮の大きさ、天候、ベイトの状況など、複数の要素が組み合わさって釣果が決まります。水温はあくまで一つの重要な目安として捉え、総合的に判断することが大切です。
回遊ルートを把握して定点観測が釣果アップのコツ
春アジングで安定した釣果を得るためには、回遊ルートを把握し、定点観測を続けることが非常に効果的です。特に春のアジは回遊パターンが読みにくいため、一箇所に腰を据えて観察する戦略が有効なのです。
春のアジング攻略法【食性・パターン・サカナの探し方を解説】では、定点観測の重要性について次のように述べられています。
回遊にムラがある春アジ。その探し方について話を戻そう。「定点観測」だ。釣れる場所、釣れる条件となりえる場所で、愚かしいほどにも定点観測してみよう。ミオ筋や常夜灯下や藻場、など。釣れなくても、ともかく連日、そこにサオを出し続ける。
この戦略が有効な理由は、春のアジの回遊パターンの不安定さにあります。産卵に絡むアジは、水温や潮の状況によって回遊ルートやタイミングが日々変化します。複数のポイントを転々とするよりも、有望なポイント一箇所に通い続ける方が、結果的に群れと遭遇する確率が高くなるのです。
📍 定点観測のメリット
- ✅ 地形を深く理解できる:何度も通うことで細かな変化がわかる
- ✅ 潮のパターンが読める:時間帯や潮回りでの変化を把握
- ✅ 先行者情報が得られる:常連と顔見知りになり情報交換
- ✅ 精神的に楽:ポイント探しに消耗しない
定点観測を行う際のポイント選びとしては、以下のような条件を満たす場所が理想的です。
🎯 定点観測に適したポイントの条件
条件 | 理由 |
---|---|
回遊ルート上 | ミオ筋、堤防先端など |
常夜灯がある | 夜間のプランクトン集積 |
深場とシャローの変化 | アジが居着きやすい |
アクセスが良い | 連日通いやすい |
他の魚も釣れる | アジが回遊してない時の保険 |
定点観測では、データを記録することも重要です。日付、時間、潮回り、水温、天候、風向き、釣果などを記録しておくと、パターンが見えてきます。例えば「満月周りの大潮の夕マズメに回遊してくる」といった傾向が掴めれば、効率的な釣行計画が立てられます。
おそらく、多くの釣り人は「ここで釣れなければ次のポイント」と移動してしまいがちですが、春アジングに限ってはじっと待つ忍耐が報われることが多いようです。もちろん、全く見込みのないポイントに固執するのは避けるべきですが、過去に実績があったり、地形的に有望なポイントであれば、数日間は通い続けてみる価値があるでしょう。
大アジ釣りの時期は産卵前の3月~5月が狙い目
尺アジ(30cm以上)をはじめとする大型のアジを狙いたい場合、春の産卵前、特に3月~5月が最も有望な時期となります。この時期は体力をつけるために荒食いするアジが多く、サイズの大きな個体も積極的にルアーに反応してくれます。
大アジが釣れやすい理由は、産卵を控えて栄養を蓄える必要があるためです。通常は警戒心が強くルアーに反応しにくい大型個体も、この時期は活発にエサを追うため、チャンスが広がります。
春のアジング攻略~アジのつみれ揚げと骨せんべいで贅沢晩酌では、実際に30cm超えのアジが釣れた報告があります。
そしてある程度釣った所で違うワームも試してみようと思い、色々と検証モードに入ります。ただ、アジの活性が高いけどワームのサイズが小さいので、アジが吸い込んでから吐き出すまでが早くて、合わせミスが出る場面もちょっとありました。特に25cm以上のアジになると、吸い込んでから吐き出すまでが早くて、合わせミスが結構出る時もありました。
この情報から、大アジは口が大きいため、小さなワームだと吐き出されやすいことがわかります。
🎣 大アジ狙いの戦略
要素 | 通常アジング | 大アジ狙い |
---|---|---|
ワームサイズ | 1.5~2インチ | 2~3インチ |
ジグヘッド | 0.4~0.8g | 1.0~2.0g |
狙うレンジ | 表層~中層 | 中層~ボトム |
時間帯 | マズメ中心 | 夜間・早朝も |
ポイント | 港内全般 | 外海寄り・深場 |
大アジを狙う場合、ワームサイズを通常より大きめにすることで、小型のアジをかわしつつ、大型にアピールできます。また、ジグヘッドもやや重めを使用することで、ボトム付近を攻めることができます。
春の産卵前は、特にボトム付近に大型が潜んでいることがあります。一般的なアジングでは表層~中層を狙いますが、大アジ狙いではボトムまでしっかり沈めてから、ゆっくりとリフト&フォールで誘うのも効果的です。
時期としては、地域差がありますが、一般的には以下のようなスケジュールとなります。
📅 地域別の大アジシーズン
- 九州地方:3月~5月上旬
- 四国・中国地方:3月下旬~5月中旬
- 関西・東海地方:4月~5月下旬
- 関東地方:4月中旬~6月上旬
- 東北地方:5月~6月
これらはあくまで目安ですが、自分のフィールドの水温を確認しながら、15~18℃あたりの時期を狙うと良いでしょう。この水温帯が産卵前の荒食いタイミングとなることが多いためです。
まとめ:春アジングのポイント選びで押さえるべきポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 春アジングのポイント選びは水温と潮通しのバランスが最重要である。
- 産卵適温は19~21℃で、この水温帯がポイント選びの目安となる。
- 産卵前の荒食いパターンは短期間で、このタイミングを逃さないことが大切。
- 産卵後はアミパターンに切り替わり、釣り方を大きく変える必要がある。
- 堤防の角や常夜灯周辺はベイトが溜まりやすく好ポイントとなる。
- 深場が隣接するシャローエリアは、アジが安心して回遊できる場所。
- 向かい風エリアはプランクトンが集まり、一級ポイントになりうる。
- 春アジングのワームは1.5~2インチの小型でクリア系カラーが基本。
- ジグヘッドは0.4g~1.0gの軽量でレンジキープを重視する。
- 夜釣りでは表層から中層を丁寧に探り、明暗の境目が重要である。
- 回遊ルートを把握し、有望ポイントで定点観測する戦略が有効。
- 大アジ狙いは産卵前の3月~5月で、やや大きめのワームとジグヘッドを使う。
- 春アジングは産卵というイベントに左右されるため、パターン変化に柔軟に対応する。
- 水温、潮回り、天候などのデータを記録し、翌年以降に活用する。
- マナーを守り、先行者への配慮を忘れず、情報交換も積極的に行う。
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 春のアジング攻略~アジのつみれ揚げと骨せんべいで贅沢晩酌|あおむしの釣行記4
- 「春 アジング」攻略まとめ!3月・4月・5月のアジはこう釣る! | リグデザイン
- 春のアジング攻略法 【食性・パターン・サカナの探し方を解説】 | TSURINEWS
- アミパターンから組み立てる〜春アジングの攻略〜 – SALT WATER 海釣り|JACKALL|ジャッカル|ルアー
- 春に向けてのアジング | アジング – ClearBlue –
- 博多湾の春アジ攻略 | アジング – ClearBlue –
- 令和4年度の春アジング総括。 | 投げて巻けば釣れっでろ?
- 春アジング開幕in日本海🌊 | ERTEL エーテル
- 【2022春アジングのポイント】初心者おすすめ アミパターンに変わるタイミングが重要 | 釣りって、学べる。
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