アジングの世界に足を踏み入れると、まず驚かされるのがロッドの選択肢の多さです。特にジャストエースというメーカーは150種類を超えるブランクを展開しており、初めて見る人は「何を選べばいいの?」と戸惑ってしまうかもしれません。しかし、この豊富なラインナップこそがジャストエースの最大の強みであり、釣り方や地域でのサイズの違いに応じて、自分にぴったりの一本を見つけられる可能性が高いのです。
本記事では、インターネット上に散らばるジャストエースのアジングロッドに関する情報を収集し、製品の特徴や選び方、実際の使用感や評判まで、独自の視点で分析・解説していきます。公式サイトの情報からロッドビルダーたちの実践報告まで、幅広い情報源を参照しながら、あなたに最適なアジングロッドを見つけるお手伝いをします。
この記事のポイント |
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✓ ジャストエースのアジングロッド主要モデルの特徴と使い分け方 |
✓ 150種類超のブランクから自分に合った一本を選ぶコツ |
✓ ロッドビルドにも使える汎用性の高さと実際の製作事例 |
✓ 他ブランドとの比較や評判、購入方法まで網羅的に解説 |
ジャストエースのアジングロッドの特徴と選び方の基本
このセクションでは、ジャストエースが展開するアジングロッドの基本的な特徴と、初心者から上級者まで押さえておきたい選び方のポイントを解説します。
- ジャストエースのアジングロッドは150種類超のブランクから選べる自由度が魅力
- AJK682は初心者から上級者まで使えるオールマイティーな一本
- HAL692は40Tカーボンを使用した超高弾性の繊細なロッド
- SSL682はマイルドな曲がりでリトリーブに最適
- Feel:U17は豆アジ専用に設計された高感度ロッド
- ジャストエースのブランクは用途外での応用も可能
ジャストエースのアジングロッドは150種類超のブランクから選べる自由度が魅力
ジャストエース(ファイブコア)が現在販売しているブランクの種類は、なんと150種類を超えるという驚異的な数です。一般的な釣具メーカーが主要モデルを10~20種類程度展開するのに対し、この圧倒的なラインナップは他に類を見ません。
「種類がありすぎて何を選べばいいのか?」「同じような長さと硬さだけど何が違うの?」と言ったご質問が多いのが現実・・・。
出典:Justaceアジングお勧めブランクの紹介 | ジャストエース(ファイブコア)
この豊富な選択肢は一見すると混乱を招くようにも思えますが、実は釣り人それぞれの細かなニーズに応えられるという大きなメリットがあります。アジングという釣法は、地域によってターゲットのサイズが異なり、使用するルアーの重さも0.4gから数グラムまで幅広いため、画一的なロッドでは対応しきれない場面が多いのです。
📊 ジャストエースのブランク展開の特徴
項目 | 内容 |
---|---|
総ブランク数 | 150種類以上 |
アジング専用シリーズ | AJK、HAL、SSL、AMIなど複数 |
流用可能シリーズ | バス用、ライトソルト用など |
カーボン素材 | 40Tカーボンなど高弾性素材も多数 |
価格帯 | 比較的リーズナブルな設定 |
また、ジャストエースは釣りの目的別で製作しているものの、本来の用途以外での使い道が生まれることも多いとされています。例えば、バス用のワンピースロッドがアジングに適していたり、トラウト用ブランクがメバリングで活躍したりと、固定観念にとらわれない自由な発想でロッド選びができるのもこのメーカーの面白さでしょう。
この柔軟性は、特にロッドビルドを行う釣り人にとって大きな魅力となっています。完成品ロッドでは得られない、自分だけのスペックを追求できるからです。初心者にとっては選択肢が多すぎて迷うかもしれませんが、逆に言えば成長に合わせて次のステップへ進める余地が豊富にあるということです。
さらに、ジャストエースは公式ブログやオンラインショップを通じて、各ブランクの特徴や推奨される使い方を丁寧に解説しており、情報収集さえしっかり行えば、自分に最適な一本に辿り着くのはそれほど難しくありません。むしろ、この「探す楽しみ」こそがジャストエースの醍醐味と言えるかもしれません。
AJK682は初心者から上級者まで使えるオールマイティーな一本
ジャストエースのアジング用ブランクの中で最も人気が高いとされているのが、「AJK」シリーズの68モデル、すなわちAJK682です。公式サイトでも「オールマイティーな1本でお勧めは?」と聞かれた際に必ずこちらを勧めているとのことで、その汎用性の高さが伺えます。
📌 AJK682の主な特徴
- ✅ 長すぎず、短すぎず、硬すぎず、柔らかすぎずの絶妙なバランス
- ✅ 軽く、粘りのあるカーボン素材と製法を採用
- ✅ 適度な張りがティップからベリーまであり、バット部が非常に強い
- ✅ 使用できる重さの幅が比較的広い
- ✅ ジグヘッド単体からライトワインド、キャロ、軽めのメタルジグまで対応
このロッドの最大の特徴は、「1本で何でもこなせる」という万能性です。アジングを始めたばかりの初心者が最初の一本として選んでも失敗しにくく、経験を積んだ上級者がメインロッドとして使い込んでも不満が出にくい設計になっています。
特筆すべきは、適度な張りがありながらも粘りがあるという相反する要素を両立している点です。一般的に、張りの強いロッドは感度が良い反面、魚を弾きやすく、粘りのあるロッドは魚を乗せやすい反面、感度が落ちる傾向があります。しかし、AJK682は製法とカーボン素材の選定によって、このバランスを高次元で実現していると評価されています。
たまにライトリグのチヌ用に使ったりする事もある位です。
出典:Justaceアジングお勧めブランクの紹介 | ジャストエース(ファイブコア)
この記述からも分かるように、アジング専用として設計されたロッドでありながら、チヌ(クロダイ)のライトゲームにも流用できるほどのバットパワーを持っています。これは30cmを超えるような尺アジがヒットした際にも安心してやり取りができることを意味しており、パワー不足による取り逃しの心配が少ないと言えるでしょう。
また、使用できるルアーウェイトの幅が広いことも見逃せません。軽量ジグヘッド単体(ジグ単)から、動きを大きくつけるライトワインド、遠投が必要なキャロライナリグ、さらには軽めのメタルジグまで対応できるため、状況に応じた釣法の変更がこの一本で完結します。
初めてアジングロッドを購入する方や、「まずは一本だけ揃えたい」という方には、このAJK682が最有力候補となるでしょう。価格もブランクのみであれば比較的リーズナブルな設定となっているため、コストパフォーマンスの面でも優れています。
HAL692は40Tカーボンを使用した超高弾性の繊細なロッド
AJK682がオールマイティーな性格であるのに対し、HAL692はより専門性を追求したモデルと位置づけられます。最大の特徴は40Tカーボンを使用した超高弾性素材であることです。
🎯 HAL692のスペックと特性
項目 | 詳細 |
---|---|
カーボン素材 | 40Tカーボン(超高弾性) |
長さ | 6フィート9インチ |
テーパー | ファスト寄り |
ブランク特性 | 細身で軽量 |
適合ルアー | 1g以下のジグヘッド中心 |
ターゲット | 豆アジから大型アジまで |
40Tカーボンという素材は、一般的なロッドに使われる30T前後のカーボンと比較して、弾性率(曲がりにくさ)が高く、同じ強度でもより軽く、より細く作れるという特性があります。これにより、HAL692は非常に細身で軽量に仕上がっており、長時間の釣行でも疲労が少ないというメリットがあります。
興味深いのは、高弾性でありながら「素直に曲がり、バイトを弾きにくい設計」になっているという点です。一般的に高弾性カーボンは硬くて反発力が強いため、アタリを弾きやすいという弱点がありますが、HAL692はテーパー設計やカーボンシートの巻き方によって、この問題をクリアしているようです。
特に注目すべきは、1g以下の軽量ジグヘッドを水中で自在に操ることに特化している点です。0.5gや0.6gといった超軽量リグは、風や潮流の影響を受けやすく、ロッドに繊細さが求められます。HAL692は操作感が良く扱いやすいため、こうした軽量リグでも思い通りのアクションを演出できるとされています。
また、豆アジでもしっかりと掛けて遊べるという記述からは、ティップの感度の良さが伺えます。10cm前後の小さなアジでも明確にバイトを感じ取れ、確実にフッキングに持ち込めるのは、軽量リグ専門の釣りをする人にとって大きな魅力でしょう。
おそらく、HAL692はAJKよりも繊細で操作性の良い高弾性カーボンを求める上級者や、軽量リグでの釣りをメインにしたい釣り人に向いていると言えます。一方で、初心者にとっては扱いが難しく感じる可能性もあるため、ある程度アジングの経験を積んでから選択するのが無難かもしれません。
SSL682はマイルドな曲がりでリトリーブに最適
SSL682は、AJK682と同じ6フィート8インチという長さながら、曲がりの質が異なるロッドです。AJKが適度な張りを持つのに対し、SSLはよりマイルドに曲がるレギュラー寄りのテーパーを採用しています。
🎣 SSL682とAJK682の比較
項目 | AJK682 | SSL682 |
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テーパー | ファスト寄り | レギュラー寄り |
曲がり方 | 適度な張り | マイルドな曲がり |
推奨釣法 | オールラウンド | リトリーブ中心 |
バイトの乗り | 標準的 | 乗りが良い |
バラシ | 標準的 | 少ない傾向 |
SSLの最大の特徴は、リトリーブ(巻きの釣り)に特化している点です。ジグヘッドをただ巻きで誘う釣法や、小型プラグ(プラッキング)を使った釣りにおいて、マイルドな曲がりが大きな武器となります。
なぜリトリーブにマイルドな曲がりが適しているのでしょうか。それは、魚がルアーに食いついた瞬間のオートマチックなフッキングが決まりやすいからです。張りの強いロッドでは、魚が違和感を感じて吐き出してしまうことがありますが、マイルドに曲がるロッドは魚の引きを吸収しながら自然にフックが刺さるため、フッキング率が向上します。
さらに、「しっかりと曲がる分、乗りが良くてバラシも少ない」という記述は、ファイト中のやり取りにおいても有利であることを示しています。特にアジは口が柔らかく、強引なやり取りをするとフックが外れやすい魚です。ロッド全体でショックを吸収できるSSL682なら、ランディングまでの成功率が高まるでしょう。
一般的には、ジャーク(ロッドを煽ってルアーを動かす)やトゥイッチ(小刻みにロッドを動かす)といったアクションを多用する釣りには張りの強いロッドが向いており、ただ巻きやゆっくりとしたアクションには柔らかめのロッドが向いているとされています。SSL682はまさに後者のスタイルに最適化されたロッドと言えるでしょう。
初心者にとっても、バラシが少ないという特性は大きなメリットです。せっかく掛けた魚を逃してしまう悔しさは、誰もが経験するものですが、SSL682ならそのリスクを軽減できる可能性があります。
Feel:U17は豆アジ専用に設計された高感度ロッド
ジャストエースの製品ラインナップの中でも、特に特化型として注目されるのが「Feel:U17」です。このモデルはOZタックルの浦氏監修によるコラボレーションモデルで、「17cm以下の豆アジ」という明確なターゲット設定がなされています。
📋 Feel:U17の詳細スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
全長 | 5’9″(約175cm) |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 118cm |
アクション | ファースト |
先径 | 1.4mm |
ルアーウェイト | 0.4~1.8g |
ライン | 1~4lb |
自重 | 70g |
ガイド | FUJIトルザイトリング(8個) |
リールシート | FUJI VSS16リールシート |
グリップ | カーボンモノコックグリップ |
カーボン素材 | 40Tカーボン |
ジョイント方式 | スピゴットジョイント |
価格 | ¥34,000(税込) |
出典:Feel:U17[OZタックル コラボ] | ジャストエース(ファイブコア)
Feel:U17の開発コンセプトは**「より高感度なロッド」であり、そのためにブランク素材、グリップ内部構造、レングス、ガイド設定など、あらゆる部分の細部とバランス**が追求されたと説明されています。
特に注目すべきポイントをいくつか挙げてみましょう。
まず、カーボンモノコックグリップの採用です。一般的なロッドはEVAやコルクといった素材でグリップを作りますが、Feel:U17はカーボンで一体成型されたモノコックグリップを採用することで、感度と軽さを徹底的に追求しています。モノコックグリップはブランクの振動を直接手に伝えやすく、微細なアタリも逃しません。
次に、トルザイトリングガイドの使用です。トルザイトは富士工業が開発した新世代のガイドリングで、従来のSiCリングと比較して軽量かつラインに優しいという特性があります。ガイドの軽量化はロッド全体のバランスを向上させ、操作性の向上に直結します。
また、スピゴットジョイントという継ぎ方も特徴的です。これは逆並継とも呼ばれる方式で、通常の並継よりも継ぎ目の段差が少なく、ワンピースロッドに近い曲がりを実現できます。2ピースでありながら、継ぎ目を感じさせない滑らかなベンディングカーブが得られるでしょう。
価格は34,000円(税込)と、ブランクのみの製品と比較すると高価ですが、これは完成品ロッドであり、しかも高品質なパーツが惜しみなく使われていることを考えれば、むしろコストパフォーマンスは高いと言えるかもしれません。
ただし、このロッドは豆アジ専用という尖った設計なので、大型アジや他の魚種には向いていない可能性があります。「バットは豆アジでもしっかりと遊べるように硬さは追求せずにロッドが曲がることでの釣り本来の楽しさを追求」という記述からも、ライトゲームの楽しさを最大限に味わうためのロッドであることが伺えます。
ジャストエースのブランクは用途外での応用も可能
ジャストエースのブランクの興味深い特徴として、本来の用途以外での応用が効くという点が挙げられます。公式サイトでも「釣り方の違いや地域でのサイズの違い等で本来の用途以外で使い道が生まれたりします」と明言されており、柔軟な使い方が推奨されています。
🔄 用途外で活躍するジャストエースブランクの例
ブランク名 | 本来の用途 | 流用事例 | 理由 |
---|---|---|---|
FSS681ULF | バス用1ピース | アジング | 圧倒的に強くて軽い。ソリッドティップで操作性◎ |
SPT66F | バス用ソリッドティップ | アジング(短竿向け) | Exファーストアクションで食い込みと操作感を両立 |
SPI662XUL | バス用2ピース | アジング(豆アジ~小型) | 1g以下のジグ単に最適。2ピースで携帯性◎ |
AJK682 | アジング専用 | ライトチヌゲーム | バットパワーが強く、軽めのリグでチヌも対応可 |
特にバス用ブランクのアジング転用は、ロッドビルダーの間でよく知られた手法です。バス用ブランクは元々、軽量リグから中重量リグまで幅広く対応できるよう設計されているため、アジングに必要な繊細さと強さを兼ね備えていることが多いのです。
例えば、FSS681ULFというバス用の1ピースロッドは、「最新のマスキュラーサイクロンテクノロジー」という製法を用いて作られており、圧倒的に強くて軽いという特性があります。ソリッドティップのブランクの中でも際立った存在とされ、高価格ながら非常に好評だとのことです。
ティップは素直に入るのにベリーからしっかりしているため、操作性と感度とパワーを全て求める上級者には理想的なブランクと言えるでしょう。ただし1ピースなので携帯性に難がありますが、それが問題にならない環境(ボートや近場のポイント)であればおすすめです。
また、SPT66Fというブランクは「超ロングセラーなソリッドティップのバスブランク」で、数年間にわたって売り上げNo.1の地位を維持した伝説を持つモデルです。Exファーストアクションという独特のテーパーが操作感と食い込みを両立しており、短竿(6ft前半)で作れるため、アジングの短竿好きには魅力的な選択肢でしょう。
そして何より「この値段でこの性能!」というコストパフォーマンスの良さが最大の売りとされています。おそらく、初めてロッドビルドに挑戦する人が失敗を恐れずに試せる価格帯なのではないでしょうか。
こうした用途外での応用が効くという特性は、ジャストエースがブランクメーカーとしての側面を持つからこそ実現しています。完成品ロッドメーカーは特定の用途に最適化して販売しますが、ブランクメーカーは素材としての性能を提供するため、使い手の創造力次第で無限の可能性が広がるのです。
ジャストエースのアジングロッドを深く知るための情報
このセクションでは、ジャストエースのアジングロッドをより深く理解するための専門的な情報や、購入・使用にあたって知っておくべきポイントを解説します。
- HTJ5102はスローテーパーながら40tカーボンで張りのある使い心地
- ジャストエースのブランクはロッドビルドにも最適
- ジャストエースの店舗とオンラインショップでの購入方法
- マタギなど他ブランドとの比較で見るジャストエースの位置づけ
- ジャストエースのアジングロッドの評判と実際の使用感
- グリップキットやパーツの充実度も魅力の一つ
- AMI632Tはチューブラーティップのパワフルな新モデル
- まとめ:ジャストエースのアジングロッドで快適な釣りを楽しもう
HTJ5102はスローテーパーながら40tカーボンで張りのある使い心地
HTJ5102は、ジャストエースのトラウト用ブランクとして販売されているモデルですが、その特性からアジングロッドビルドにも転用されることが多いブランクです。
ブランクはジャストエースのトラウト用(HTJ 5102)を使用しました。このブランクは、スローアクションなのですが40tカーボンが使われている為、素ブランクを振った感じは、シャキッとしていて良い感じです。
出典:妄想でアジングロッドを作ってみる | ぽとぽんの利根川バス釣りブログ
HTJ5102の興味深い点は、スローアクション(全体的に曲がるテーパー)でありながら、40tカーボンの使用によってシャキッとした張りがあるという、一見矛盾する特性を持っていることです。
📐 HTJ5102の特性分析
項目 | 内容 |
---|---|
長さ | 5フィート10インチ(約177cm) |
アクション | スローテーパー |
カーボン素材 | 40tカーボン |
ブランク重量 | 13g(超軽量) |
バット径 | 6.5mm |
ティップ径 | 1.2mm |
特徴 | 細身で軽量ながら張りがある |
通常、スローアクションのロッドは全体的に柔らかく曲がるため、「ダルい」と感じられることがあります。しかし、HTJ5102は高弾性の40tカーボンを使用することで、スローアクションながらも復元力が高く、キビキビとした操作感を実現しているようです。
また、ブランク重量がわずか13gという軽さも特筆すべきポイントです。これは驚異的な軽量さで、完成後のロッド全重量を大幅に抑えられるため、長時間の使用でも疲労が少なくなります。細身の設計(バット径6.5mm、ティップ径1.2mm)も相まって、非常に繊細な操作が可能でしょう。
実際にこのブランクを使ってアジングロッドを製作した事例では、「良く曲がり釣り味が良いこと」「1gのジグ単が飛ばせること」をコンセプトに据えており、最終的には6’11″の5ピース、42gという軽量ロッドが完成したとのことです。
HTJ5102のようなトラウト用ブランクをアジングに転用するというアプローチは、一見すると奇抜に思えるかもしれませんが、トラウトロッドとアジングロッドには共通点が多くあります。どちらも軽量リグを扱い、繊細なアタリを取り、魚の引きを楽しむという要素が重視されるため、親和性が高いのです。
ジャストエースのブランクはロッドビルドにも最適
ジャストエースの製品が多くのロッドビルダーから支持される理由は、ブランク単体での販売に力を入れている点にあります。完成品ロッドも販売していますが、むしろブランクメーカーとしての側面が強く、自作ロッドを作りたい人にとって理想的な選択肢となっています。
🛠️ ジャストエースブランクがロッドビルドに適している理由
- ✅ 豊富なラインナップ:150種類超から選べるため、細かなスペック調整が可能
- ✅ 価格の手頃さ:高品質ながら比較的リーズナブルな価格設定
- ✅ 情報の充実:公式ブログで各ブランクの特性が詳しく解説されている
- ✅ パーツの同時購入が可能:リールシート、グリップ、ガイドなども販売している
- ✅ 品質の安定性:国内メーカーならではの安心感
実際に、複数のロッドビルダーがブログやSNSでジャストエースのブランクを使った製作記録を公開しており、それらは非常に参考になります。
例えば、先ほど紹介したHTJ5102を使ったアジングロッドの製作事例では、以下のような工程が詳細に記録されています:
- ブランクのカット:5’10″から5’5″に短縮
- スパイン出し:ブランクの最も硬い部分(スパイン)を特定
- インローの製作:マルチピース化のための継ぎ部分の作成
- チタンティップの接続:より高感度化するためのティップ交換
- フローティング・グリップ・システム:独自の高感度グリップ構造の採用
- ガイドセッティング:KRコンセプトとストローガイドセッティングの中間的な配置
これらの工程はかなり高度ですが、ジャストエースのブランクは加工性が良いとされており、カットや接着といった作業がしやすいという評価を受けています。
また、「延長カーボン」というグリップ部を延長するためのカーボンパイプも販売されており、ロッドビルドに必要なパーツが一通り揃えられるのも大きなメリットです(ただし、上記事例では延長カーボンが想像以上に重かったという指摘もあり、パーツ選びには注意が必要かもしれません)。
おそらく、既製品では満足できない釣り人や、自分だけのオリジナルロッドを作りたいという情熱を持つ人にとって、ジャストエースは最良のパートナーになるでしょう。
ジャストエースの店舗とオンラインショップでの購入方法
ジャストエースの製品を購入する方法は、大きく分けてオンラインショップと取扱店舗の2つがあります。
🛒 ジャストエース製品の購入方法
購入方法 | 詳細 |
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公式オンラインショップ「FC NET」 | ジャストエース公式の通販サイト。ブランク、パーツ、完成品ロッドを購入可能 |
釣具店での取り扱い | 全国の一部釣具店で取り扱いあり。実物を見て購入できる |
OZATOYAなどの専門通販 | ロッドビルドパーツを扱う専門通販サイトでも購入可能 |
公式オンラインショップ「FC NET」は、ジャストエース製品を最も確実に購入できる方法です。公式サイトの各製品ページに「FC NET. で購入」というボタンが設置されており、そこから直接オンラインショップに飛ぶことができます。
オンラインショップのメリットは、全ラインナップを網羅している点です。150種類を超えるブランクの中から、自分の求めるスペックの製品を検索して購入できます。また、グリップキットやリールシート、ガイドといったパーツも同時に購入できるため、ロッドビルドに必要なものを一度に揃えることができます。
一方、実物を手に取って確認したい場合は、取扱店舗での購入が良いでしょう。公式サイトには店舗情報が記載されているわけではありませんが、一般的には大型釣具店やロッドビルド用品を扱う専門店で取り扱っていることが多いようです。
また、「OZATOYA」などのロッドビルドパーツ専門通販サイトでも、ジャストエースのブランクやマタギのブランクが販売されています。こうした専門通販は、ジャストエース以外のメーカーの製品も比較検討できるため、より幅広い選択肢から選びたい人に適しています。
購入時の注意点として、ブランクは**「素材」**であり、そのままでは使えないという点があります。リールシート、グリップ、ガイドなどのパーツを別途購入し、自分で組み立てる必要があります(もちろん、完成品ロッドとして販売されているモデルもありますが)。
初めてブランクを購入する人は、同時にグリップキットなども検討すると良いでしょう。グリップキットはリールシート、グリップ、エンドキャップなどがセットになっており、パーツ選びに迷う必要がありません。
マタギなど他ブランドとの比較で見るジャストエースの位置づけ
ジャストエースと並んでロッドビルド界で人気が高いのが、「マタギ(Matagi)」というブランドです。両社を比較することで、ジャストエースの位置づけがより明確になるでしょう。
⚖️ ジャストエース vs マタギ 比較表
項目 | ジャストエース | マタギ |
---|---|---|
ブランド名 | Justace(ファイブコア) | Matagi(T-Russell) |
ラインナップ数 | 150種類超 | 比較的限定的 |
価格帯 | リーズナブル~中価格 | 中価格~高価格 |
特徴 | 圧倒的な種類の多さ | 高品質・高性能に特化 |
アジング専用モデル | AJK、HAL、SSL、AMIなど多数 | TR69、TR80など限定的 |
カーボン素材 | 40Tカーボンなど | 40Tカーボン、全身40Tなど |
情報発信 | 公式ブログで詳細解説 | 製品ページ中心 |
マタギのアジングブランクで代表的なのが「TR69 Super Ajax」や「TR80 Super Mebaru」シリーズです。
例えば、OZATOYAで販売されている「TR80-CS Super Mebaru-M」は、メバル専用として設計されたモデルで、価格は20,818円(お取り寄せ)です。また、「TR69 Super Ajax」はソリッドカーボンティップ付きで14,129円(お取り寄せ)となっており、ジャストエースと比較すると若干高めの価格設定と言えるでしょう。
マタギの特徴は、高品質・高性能に特化している点です。ラインナップはジャストエースほど多くありませんが、一つ一つのブランクが入念に設計されており、完成度が高いという評価を受けています。特に「全身40Tカーボン」を使用したモデルなど、素材にこだわった製品が多い印象です。
一方、ジャストエースは圧倒的な種類の多さと価格の手頃さが最大の魅力です。初心者がとりあえず試してみるには敷居が低く、上級者が細かなスペックを追求する際にも選択肢が豊富にあります。
どちらが優れているというわけではなく、目的や予算によって使い分けるのが賢明でしょう。「まずは一本作ってみたい」「コストを抑えたい」という人はジャストエース、「最高品質のブランクで究極の一本を作りたい」という人はマタギ、といった選び方が考えられます。
ジャストエースのアジングロッドの評判と実際の使用感
ジャストエースのアジングロッドに対する評判は、インターネット上のブログやSNSを見る限り、概ね良好と言えるでしょう。特に、ロッドビルドを行う釣り人からの支持が厚い印象です。
💬 ジャストエースに対する一般的な評価(推測を含む)
高評価のポイント:
- ✅ 種類が多く、自分に合ったスペックを見つけやすい
- ✅ 価格が手頃で、初めてのロッドビルドにも挑戦しやすい
- ✅ カーボン素材の質が高く、軽量で張りがある
- ✅ 公式情報が充実しており、選びやすい
- ✅ パーツも同時に購入でき、トータルでコーディネートできる
懸念点や改善希望:
- ⚠️ 種類が多すぎて選ぶのに迷う(初心者には特に)
- ⚠️ ブランクのみの販売が多く、完成品ロッドは少ない
- ⚠️ 一部のパーツ(延長カーボンなど)が重いという指摘も
実際の使用感については、先述のブログ記事などから推察することができます。
初めての挑戦が沢山ありましたが、いろいろ勉強になりました。チタンティップが想像以上に重くてロッドが「ダルダル」になったとか。(笑)
出典:妄想でアジングロッドを作ってみる | ぽとぽんの利根川バス釣りブログ
この記述からは、ロッドビルドにおける試行錯誤の過程が伺えます。ジャストエースのブランク自体は軽量で高品質であっても、組み合わせるパーツ次第で仕上がりが大きく変わってくるということでしょう。
また、別の記事では以下のような記述もあります。
このクラスのロッドは、よほどメチャクチャなセッティングにしなければ、ガイドセッティングによる影響は少ないのかも?
出典:妄想でアジングロッドを作ってみる | ぽとぽんの利根川バス釣りブログ
これは、軽量リグを扱うアジングロッドにおいては、ブランクの基本性能がしっかりしていれば、ガイドセッティングなどの細部にそれほど神経質にならなくても良い結果が得られる可能性を示唆しています。
一般的に、ロッドビルドは奥が深く、ガイドの配置やリールシートの位置などによって性能が大きく変わるとされていますが、ジャストエースのブランクのように基本性能が高いものを使えば、初心者でも比較的失敗しにくいのかもしれません。
グリップキットやパーツの充実度も魅力の一つ
ジャストエースの魅力は、ブランクだけでなくグリップキットや各種パーツの充実度にもあります。ロッドビルドを行う際、ブランク以外にも多くのパーツが必要になりますが、ジャストエースなら一貫して揃えることができます。
🧰 ジャストエースで購入できる主なロッドビルドパーツ
カテゴリー | 主な製品 |
---|---|
リールシート | FUJI製各種(VSS、ACS、ECS、TCS、DPSなど) |
グリップ | EVAグリップ、コルクグリップ、カーボンパイプなど |
グリップキット | ベイト用、スピニング用の完成セット |
ガイド | FUJI製トルザイトリング、SiCリングなど |
トップガイド | チタンフレーム、ステンレスフレームなど |
ワインディングチェック | 各種サイズ |
エンドキャップ | バットエンドタイプ、ラウンドタイプなど |
スレッド | ナイロン、メタリック、ラメなど多色展開 |
塗料・接着剤 | エポキシ、コーティング剤など |
特に注目したいのがグリップキットです。グリップキットは、リールシート、グリップ(前後)、ワインディングチェック、エンドキャップなど、グリップ周りに必要なパーツが一式セットになった製品で、パーツ選びに迷う初心者にとって非常に便利です。
ベイト用とスピニング用がそれぞれ用意されており、長さやデザインの違うバリエーションが複数展開されています。価格もおそらく個別にパーツを揃えるよりもお得な設定になっていると推測されます。
また、FUJI製の高品質パーツを多数取り扱っている点も見逃せません。富士工業(FUJI)は世界的なロッドパーツメーカーで、リールシートやガイドにおいて圧倒的なシェアを持っています。ジャストエースで取り扱っているFUJI製品を使えば、完成後のロッドの耐久性や使用感が大きく向上するでしょう。
例えば、Feel:U17に採用されている「トルザイトリング」は、FUJI の最新技術が詰め込まれたガイドリングで、従来のSiCリングと比較して約40%の軽量化を実現しています。軽量でありながら強度も十分にあり、ラインへの摩擦抵抗も少ないため、キャスト性能の向上にも寄与します。
さらに、スレッド(ガイドを巻きつける糸)の色展開も豊富で、ナイロン、メタリック、ラメなど様々なタイプが用意されています。これにより、自分だけのオリジナルカラーリングでロッドを仕上げることができ、世界に一本だけの愛竿を作る楽しみが味わえます。
AMI632Tはチューブラーティップのパワフルな新モデル
最後に、比較的新しいモデルとして注目されている「AMI632T」について紹介します。このモデルは「アジング専用モデルとして新たに追加したチューブラーブランク」と公式に説明されており、従来のソリッドティップモデルとは異なるアプローチが取られています。
🆕 AMI632Tの特徴
項目 | 内容 |
---|---|
ティップタイプ | チューブラー(中空構造) |
テーパー | マグナムテーパー仕様 |
バットパワー | 圧倒的なパワー |
重量 | 非常に軽量(肉厚を薄くできるため) |
アクション | Fastの極端な曲がり |
対応サイズ | 尺越えサイズでも安心 |
耐久性 | 従来以上に丈夫でパワフル |
AMI632Tの最大の特徴は、マグナムテーパー仕様という独特のテーパー設計です。マグナムテーパーとは、ベリーからバットにかけて急激に太くなるテーパーで、圧倒的なバットパワーを実現できる設計です。
これにより、30cmを超える大型アジ(尺アジ)とのやり取りでも主導権を握りやすく、岩場や障害物周りでの釣りでも安心感があります。通常のアジングロッドは繊細さを重視するあまりパワー不足になりがちですが、AMI632Tはそのバランスを見直し、パワーと繊細さを両立させたモデルと言えるでしょう。
また、チューブラーティップの採用も注目ポイントです。一般的にアジングロッドはソリッドティップ(中まで詰まった構造)が主流ですが、チューブラーティップには以下のようなメリットがあります:
✅ チューブラーティップのメリット
- 軽量化しやすい(中空なので軽い)
- 反発力が強く、ルアーを弾きやすい(キャストしやすい)
- 感度が高い(振動が伝わりやすい)
- 耐久性が高い(折れにくい)
一方で、ソリッドティップと比較すると「食い込みがやや悪い」というデメリットもありますが、AMI632Tは「Fastの極端な曲がり」というアクション設定によって、この問題をクリアしているのかもしれません。
「今まで以上に丈夫でパワフルな仕様」という記述からは、大型アジや青物などの不意の外道にも対応できる強度を持っていることが伺えます。アジングをしていると時折、メバルやカマス、小型の青物などが掛かることがありますが、AMI632Tならそうした状況でも折れる心配が少ないでしょう。
また、OZATOYAなどでは「AMI632S」というソリッドティップバージョン(17,600円)や「AMI682S」(18,700円)も販売されており、ティップタイプや長さによって選択肢があるようです。
まとめ:ジャストエースのアジングロッドで快適な釣りを楽しもう
最後に記事のポイントをまとめます。
- ジャストエースは150種類超の豊富なブランクラインナップが最大の魅力
- AJK682は初心者から上級者まで使えるオールマイティーなモデル
- HAL692は40Tカーボンを使用した超高弾性の繊細なロッド
- SSL682はマイルドな曲がりでリトリーブやプラッキングに最適
- Feel:U17は豆アジ専用に設計された高感度な完成品ロッド
- バス用やトラウト用ブランクもアジングに転用可能な柔軟性がある
- HTJ5102はスローテーパーながら40tカーボンで張りのある使い心地
- ジャストエースのブランクはロッドビルドに最適で加工性も良好
- 公式オンラインショップ「FC NET」で全製品を購入できる
- マタギなど他ブランドと比較すると価格の手頃さが際立つ
- グリップキットやFUJI製パーツなどロッドビルドに必要なパーツが充実
- AMI632Tはチューブラーティップのパワフルな新モデルで尺アジにも対応
- 用途外での応用が効き、地域やサイズに合わせたカスタマイズが可能
- 情報発信が充実しており、公式ブログで各モデルの特性が詳しく解説されている
- ロッドビルダーからの評判が良く、実際の製作事例も多数公開されている
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- Justaceアジングお勧めブランクの紹介 | ジャストエース(ファイブコア)
- Feel:U17[OZタックル コラボ] | ジャストエース(ファイブコア)
- 妄想でアジングロッドを作ってみる | ぽとぽんの利根川バス釣りブログ
- メバルアジング用 – 釣具通販OZATOYA
- アジングロッド作成 | くまのアジング
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