アジングといえばジグ単(ジグヘッド単体)が定番ですが、最近はフローティングタイプのフロートリグを使った釣法が注目を集めています。ジグ単では届かない沖のポイントや、表層を回遊するアジを効率的に狙えるのが最大の魅力です。ただ、「フロートって難しそう」「どう使えばいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フローティングを使ったアジングの基本から実践テクニックまで、インターネット上の情報を徹底調査して分かりやすくまとめました。フロートの種類や仕掛けの作り方、釣れない時の対処法、おすすめアイテムまで網羅的に解説します。初心者の方でもすぐに実践できる内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント |
---|
✓ フローティングフロートを使えば軽量ジグヘッドを遠投できる |
✓ フロートには浮くタイプと沈むタイプがあり使い分けが重要 |
✓ 仕掛けは中通し式、固定式、後付け式の3種類から選べる |
✓ 基本の釣り方はスローリトリーブと放置の組み合わせが効果的 |

フローティングを使ったアジングの基本と効果
- フローティングアジングは遠投と表層攻略に最適
- フロートリグの種類と特徴を理解することが重要
- フローティングタイプとシンキングタイプの使い分けがカギ
- 仕掛けの作り方で釣果が大きく変わる
- リーダーとジグヘッドの組み合わせが釣果を左右する
- ワーム選びのコツは状況に合わせた柔軟性
フローティングアジングは遠投と表層攻略に最適
フローティングを使ったアジングの最大のメリットは、軽量なジグヘッドを遠くまで飛ばせることです。通常のジグ単では1g未満のジグヘッドだと20m程度しか飛ばないことが多く、沖のポイントを攻めるのは困難です。しかしフロートを装着することで、50m以上の遠投も可能になります。
沖のブレイクや潮目、ボイルが発生しているエリアなど、ジグ単では手が届かない「竿抜けポイント」を攻略できるのが大きな強みです。特に遠浅のサーフや広いゴロタ場などでは、フロートリグの威力が発揮されます。
フロート特有のことなのですが、ウキ自体水の抵抗が大きく、潮が流れていると非常に流されやすいです。そのためジグヘッドやプラグみたいに普通に巻いているつもりが、実際は想像以上に早く動いてしまうことがあります。
この点は非常に重要で、フロートリグは水の抵抗を大きく受けるため、潮の流れを敏感に感じ取れるというメリットもあります。潮目や潮の変化といったアジが集まりやすいポイントを見つけやすくなるのです。
また、フローティングタイプを使えば表層から中層のレンジをキープしやすく、浮いているアジを効率的に狙えます。プランクトンパターンや小魚を追っている活性の高いアジには特に有効とされています。
一般的にアジは表層から中層に浮いていることが多く、ボトム付近まで沈めるよりも表層を攻めた方が効率的なことが多いです。フローティングフロートなら、リトリーブ速度を調整することで任意のレンジをキープしやすいのも魅力の一つです。
フロートリグの種類と特徴を理解することが重要
フロートリグには大きく分けて**フローティングタイプ(浮くタイプ)とシンキングタイプ(沈むタイプ)**があります。それぞれの特性を理解して使い分けることが釣果アップのカギになります。
📊 フロートリグの主なタイプ比較
タイプ | 特徴 | 適した状況 | 攻略レンジ |
---|---|---|---|
フローティング | 水に浮く。表層キープが得意 | 遠浅、沖の表層ライズ | 表層~浅め |
スローシンキング | ゆっくり沈む。レンジキープしやすい | 中層攻略、レンジ探り | 表層~中層 |
シンキング | 沈む。ボトム攻略も可能 | 深場、ボトム付近 | 中層~ボトム |
フローティングタイプは文字通り水に浮くため、表層レンジの攻略に最適です。ワームが通るレンジはフロートからリーダーまでの長さでほぼ決まるため、複雑な操作なしに水面直下を効率よく攻められます。
フローティングタイプのフロートは、水に浮く特性を持つアイテムです。ワームが通るレンジは、基本的にフロートからリーダーまでの長さで決まるため、複雑な操作を必要とせずに水面直下を効率よく攻めることができます。
スローシンキングタイプは、着水後ゆっくりと沈んでいく特性があり、任意のレンジまで沈めてからリトリーブすることでレンジキープが可能です。ジグ単に近い感覚で操作でき、表層から中層を探りたいときに活躍します。
シンキングタイプは沈む速度が速く、深場やボトム付近を攻めるのに適しています。ただし水深の深いポイントではキャロライナリグを使う方が効率的な場合もあるため、使い分けが必要です。
各メーカーからは、さらに細かく沈下速度を設定したフロートも発売されています。例えばF0(残浮力ゼロ)、SS(スーパースローシンキング)、HF(ハイフローティング)など、状況に応じた選択肢が豊富にあります。
フローティングタイプとシンキングタイプの使い分けがカギ
フローティングとシンキング、どちらを選ぶかはポイントの水深、狙いたいレンジ、アジの活性によって変わります。基本的な使い分けの考え方を整理しておきましょう。
フローティングタイプを選ぶべき状況:
- 遠浅のサーフやゴロタ場
- 沖で表層ライズが見られる時
- プランクトンパターンで浮いているアジを狙う時
- 水深が浅い(3m以下)ポイント
- 海藻帯の上を通したい時
シンキングタイプを選ぶべき状況:
- 水深のあるポイント(5m以上)
- ボトム付近を回遊するアジを狙う時
- 中層でアタリが集中している時
- 潮の流れが速く、フローティングでは流されすぎる時
- 低活性で深めのレンジにいる時
シンキングタイプのフロートは、沈む特性を持つアイテムで、フローティングタイプよりも深いレンジを攻められるのが特徴です。ただし、多くの場合、ゆっくりと沈むように設計されており、水深の深いポイントでは沈下速度が速いキャロライナリグを使うほうが効率的。
実際の釣行では、最初にフローティングタイプで表層を探り、反応がなければシンキングタイプに変更してレンジを下げていくという段階的なアプローチが効果的です。
また、同じフローティングタイプでも、ジグヘッドの重さを変えることである程度レンジ調整が可能です。例えば残浮力0.8gのフロートに0.6gのジグヘッドを組み合わせれば、ほぼ表層をキープできます。逆に1.5gのジグヘッドを使えば、フローティングでも少し深めを探れます。
季節や時間帯によってもアジの泳層は変化するため、複数のタイプを持参して現場で使い分けるのが理想的です。特に夕マズメから夜にかけては表層に浮いてくることが多いため、フローティングタイプの出番が増えるでしょう。
仕掛けの作り方で釣果が大きく変わる
フロートリグの仕掛けには主に中通し式、固定式(Fシステム)、後付け式の3種類があります。それぞれメリット・デメリットがあるので、釣りのスタイルやポイントに合わせて選びましょう。
🎣 フロート仕掛けの種類と特徴
仕掛けタイプ | メリット | デメリット | おすすめシーン |
---|---|---|---|
中通し式 | フロート交換が簡単。飛距離も出る | やや仕掛けが複雑 | レンジを頻繁に変えたい時 |
固定式(Fシステム) | 感度が高い。飛距離抜群 | フロート交換に時間がかかる | 遠浅サーフなど遠投重視 |
後付け式 | 取り付けが最も簡単 | 飛距離はやや劣る | ジグ単タックルで手軽に試したい時 |
中通し式フロートは最もポピュラーなタイプで、道糸につなげたリーダーにフロートを通して使います。サルカンを介してサブリーダーを結び、その先にジグヘッドを付ける構造です。
中通し式フロートは、道糸につなげたリーダーに通して使用するタイプです。サルカンを介してさらにサブリーダーを結ぶ構造になっており、その先にジグヘッドを付けます。中通し式のメリットは、飛距離も出て、フロートの交換も簡単に行える点です。
この仕掛けの優れた点は、フローティングとシンキングを現場で素早く交換できることです。アジングではレンジが頻繁に変わるため、この柔軟性は大きなアドバンテージになります。
**固定式(Fシステム)**は、リーダーを結んだ際に出る端糸にフロートを取り付ける方法です。フロートの交換にはリーダーの組み直しが必要で手間はかかりますが、圧倒的な飛距離を出せるのが魅力です。
遠浅のゴロタ場やサーフなど、アジの回遊エリアが遠いフィールドでは固定式が威力を発揮します。ただし、リーダーとの結束部に負荷がかかるため、FGノットなど強度の高いノットで組む必要があります。
後付け式フロートは、リーダーに挟むだけで簡単に取り付けられるタイプです。ジグ単のタックルをそのまま流用したい時に便利ですが、飛距離は他の2つに比べて劣ります。ジグ単では届かない沖のボイルや潮目を狙いたい時のサブアイテムとして活用するのがおすすめです。
どの仕掛けを選ぶかは、釣行スタイルや経験値によっても変わってきます。初心者の方はまず後付け式で手軽に試し、慣れてきたら中通し式や固定式にステップアップするのが良いでしょう。
リーダーとジグヘッドの組み合わせが釣果を左右する
フロートリグではリーダーの長さとジグヘッドの重さのバランスが非常に重要です。この組み合わせ次第で、ワームの動き方やアタリの取りやすさが大きく変わります。
📏 リーダー長さの目安と効果
リーダー長さ | 効果 | 適した状況 |
---|---|---|
50cm | 絡みにくい。手返し重視 | 高活性時、初心者 |
60~80cm | バランス型。標準的な長さ | 通常時の基本 |
100cm以上 | 自然に漂う。低活性に強い | 渋い時、大型狙い |
リーダーの長さは50~100cm程度が基準とされています。短くすることでライントラブルを減らせますが、長い方が自然に漂わせやすく、低活性時には効果的です。
実際の釣行では、まず70cm程度で始めて、反応が悪ければ長くする、絡みが頻発すれば短くするといった状況に応じた調整が求められます。
ジグヘッドを結ぶリーダーの長さは、50~100cm程度が基準となります。短くすることで絡みにくくなりますが、長いほうが自然に漂わせやすく、低活性時には効果的です。状況に応じて適切な長さに調整しましょう。
リーダーの号数については、フロートの種類によって使い分けが必要です。中通し式のメインリーダーや固定式の端糸には、フロートの重さに応じて1.2~2号程度の太めのリーダーを推奨します。フロート本体に負荷がかかるため、細すぎると破断のリスクが高まります。
一方、ジグヘッドを結ぶサブリーダーは負荷がかかりにくいため、ジグ単と同様に0.8号前後の細めのリーダーで問題ありません。細い方がワームの動きが自然になり、食い込みも良くなります。
ジグヘッドの重さは0.3~0.5g程度が基本です。シンキングタイプの場合は、フロートと同じくらいの沈下速度のものを使うと、ラインとリーダーが一直線になってアタリが取りやすくなります。
組み合わせるジグヘッドの重さは、軽いものを使うことが多く0.3~0.5g程度が基本。シンキングの場合は、フロートと同じぐらいの沈下速度のものを使うとラインとリーダーが一直線になり、アタリが取りやすく糸絡みも減ります。
フローティングタイプの場合は、ジグヘッドの重さを変えることでフロート自体の浮力をコントロールできる製品もあります。例えば残浮力1.0gのフロートに0.4gのジグヘッドを使えばフローティング、1.5gのジグヘッドを使えば軽いシンキングになるといった具合です。
ワーム選びのコツは状況に合わせた柔軟性
フロートリグで使用するワームは、ベイト(エサ)に合わせることが基本ですが、フロート特有の動きに適したワーム選びも重要です。
おすすめはストレート系やピンテール系のワームです。これらはプランクトンを捕食するパターンに強く、ナチュラルな動きでアジに違和感を与えにくいのが特徴です。フロートアジングでも幅広いシチュエーションで活躍してくれます。
ワーム選びの基本は、ジグ単と同様にベイト(エサ)に合わせることです。おすすめは、プランクトンを捕食するパターンに強く、他の状況にも対応しやすいストレート系やピンテール系のワーム。これらはナチュラルな動きをするため、アジに違和感を与えにくく、フロートアジングでも幅広いシチュエーションで活躍します。
具体的な製品では、ケイテックの「イージーシェイカー2.5」が多くの釣行記で好反応を得ています。クリア系カラーが特に効果的で、ワカサギカラーやシャンパンライム、シャンパンピンクなどが実績があるようです。
水面直下で小魚を追っている様子が見られる場合や、魚食性の強い大型アジを狙う際には、アピール力の高いシャッドテール系も有効です。フロートアジングでは遠投が可能なため、沖合を回遊する大型アジにもアプローチしやすく、テールが強く動くワームを用意しておくと選択肢が広がります。
🐟 ワーム選択の基本指針
状況 | おすすめタイプ | 理由 |
---|---|---|
プランクトンパターン | ストレート、ピンテール | ナチュラルな動きで警戒心を与えない |
小魚パターン | シャッドテール | テールのアピールで活性の高いアジに効く |
低活性時 | 極小ストレート | 小さなシルエットで口を使わせる |
高活性時 | やや大きめ、派手色 | 視認性とアピール力で広範囲から寄せる |
ワームの素材も重要で、フロートリグではできるだけ柔らかい素材を選ぶのがポイントです。フロートリグは止めた時などにワームが非常にゆっくり動くため、硬い素材だと不自然な動きになってしまいます。
カラー選択については、日中はクリア系やナチュラル系、夜間や濁りがある時はグローやチャート系といった基本セオリーがありますが、現場での試行錯誤も大切です。複数のカラーを持参し、反応を見ながらローテーションするのが確実でしょう。
フローティングアジングの実践テクニックと注意点
- タックル選びは専用ロッドがベストだが代用も可能
- 基本の釣り方はスローリトリーブと放置の組み合わせ
- フロートアジングで釣れない時の原因と対策
- ポイント選びは潮通しと常夜灯が重要な要素
- キャスト時のトラブル回避が長時間釣行のコツ
- デメリットを理解して使いどころを見極める
- おすすめフロートアイテムの選び方
- まとめ:フローティングでアジングの可能性を広げよう
タックル選びは専用ロッドがベストだが代用も可能
フロートリグは通常のジグ単アジングよりも重たい仕掛けを使用するため、タックル選びには注意が必要です。ジグ単用のショートロッドはオモリ負荷の関係上、一部の軽量フロート以外では使えない場合が多いので確認が必要です。
🎣 フロートアジング向けロッドの選び方
ロッドタイプ | 長さ | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
フロート専用アジングロッド | 7.4~8.0ft | 最適設計。感度と飛距離の両立 | ★★★★★ |
エギングロッド | 7.6~8.6ft | 代用可能。パワーあり | ★★★★☆ |
ライトシーバスロッド | 8.0~9.0ft | 遠投性能高い。やや硬め | ★★★☆☆ |
メバリングロッド(Lクラス) | 7.5~8.0ft | 軽量フロートなら対応可 | ★★☆☆☆ |
理想的なのはアジングロッドでもフロートリグやキャロライナリグ専用の番手です。ロッドの長さは、長い仕掛けを扱いやすく、遠投性能にも優れた7ft後半~9ft程度が推奨されます。
ロッドについて。7フィート台から8フィート台のライトゲームロッドがオススメですが、ライトゲームロッドがない場合、エギングロッドでも対応可能。もし初めてフロートをされる方には7フィート後半でティップ(竿先)が少し柔らかめのロッドがオススメです。
ティップ(竿先)が少し柔らかめだと、軽く竿を振るだけでキャストしやすく、魚からの反応があった際も掛かりやすいという利点があります。一方で、ある程度のバットパワーも必要なので、L~MLクラスが使いやすいでしょう。
エギングロッドやライトシーバスロッドでも代用可能ですが、感度の面ではやや劣る可能性があります。ただし本格的な遠投を必要としない場合には、メバリングロッドでも対応できるので、まずは手持ちのタックルで試してみるのも良いでしょう。
リールはスプール径の大きい2500番程度を推奨します。スプール径が大きいほど飛距離が伸びやすく、トラブルも軽減されます。番手としては2000S~2500Sのシャロースプールモデルが一般的です。
ラインはPEラインの0.4~0.6号程度を使用することで、感度と飛距離を両立できます。ジグ単向けのエステルラインは強度が低くキャスト切れの不安があるため、フロートリグには不向きです。
リーダーは前述の通り、メインリーダーは1.2~2号、サブリーダーは0.8号前後を基本とし、ポイントの状況(磯場か砂地かなど)に応じて調整します。
基本の釣り方はスローリトリーブと放置の組み合わせ
フローティングフロートの基本的な使い方は、キャスト後に糸ふけを巻き取り、ラインを張った状態でゆっくりリトリーブするというシンプルなものです。ただし、その中にもいくつかのコツがあります。
フローティングタイプの基本的な釣り方:
- 潮の流れる方向を確認し、潮上へキャスト
- 着水後、糸ふけを巻き取りラインを張る
- 3~5秒待ってからゆっくりリトリーブ
- フロートの重みを感じたら再び3~5秒ステイ
- 「張っては緩めて」を繰り返す
- 時々ロッドを上に2回アクションして位置確認
フローティングタイプを使用する場合、潮がどちらに流れているかの確認を行い、潮上へキャストを行う。キャスト後、糸ふけを巻き取り、ラインが張った状態で3秒~5秒待ってからリトリーブ。フロートの重みを感じたらまたラインを張った状態で3秒~5秒待つ。
この「張って→緩めて→また張る」というリズムが重要で、アタリは**「コッ」と竿先に伝わる**ことが多いです。アワセは肘と手首を体側に引くイメージで行います。
ある釣行記では、「放置」がキーワードになっていました。完全放置ではなく、ラインスラックのみを取るような極力動かさない釣り方で、「モゾッ」という居食いのようなバイトが多発したそうです。
釣り方を聞いてみると「動かさない」「放置」との事!もちろん完全放置ではなく、ラインスラックのみを取るような極力動かさない釣り方との事。
この「放置系」の釣り方は、特にプランクトンパターンや低活性時に効果的と考えられます。潮に同調させてほぼ巻かず、横に流れる潮と一緒にワームを漂わせるイメージです。
シンキングタイプの基本的な釣り方:
- 潮上へキャスト後、余分なラインを巻き取る
- リールのベールを返し、手でラインを持ちながらゆっくり出してフロートを送り込む
- 潮の流れを確認しながらフロートの動きを追う
- 着底を確認したらゆっくりリトリーブ
- ハンドル3~5回巻いたら3~5秒ステイ
- これを繰り返す
シンキングタイプでは、着底の感触を掴むことが重要です。フロートが左右前後に流れる場合があるため、潮の方向をしっかり確認しながらフロートを送り込むことがポイントになります。
共通して重要なのは、「ゆっくり」を意識することです。フロートは水の抵抗が大きいため、普通に巻いているつもりでも実際は想像以上に速く動いていることが多いのです。「巻きが重い」「投げた場所と違う方から帰ってくる」と感じたら、さらにスローダウンしましょう。
フロートアジングで釣れない時の原因と対策
「フロートアジングをやってみたけど全然釣れない」という声は少なくありません。釣れない原因は必ずあるので、一つずつチェックしていきましょう。
❌ フロートアジングで釣れない主な原因
原因 | 詳細 | 対策 |
---|---|---|
タックルセッティングが不適切 | ロッドが弱すぎる、ラインが細すぎる | 専用タックルの使用。PE0.4号以上 |
ジグヘッドが重すぎる | 食い込みが悪くなる | 0.2~0.5gの軽量タイプに変更 |
巻きが速すぎる | ワームが不自然に動く | デッドスローを意識 |
レンジが合っていない | アジがいる層を通せていない | フロートタイプ変更、リーダー長調整 |
ワームの素材が硬い | フロートの動きに合わない | 柔らかい素材のワームに変更 |
ポイント選択ミス | そもそもアジがいない | 常夜灯周辺、潮通しの良い場所を探す |
タックルセッティングの問題は意外と多く、特にラインが細すぎたり、ロッドが弱すぎたりすると、キャスト切れやフッキング不良が頻発します。エギングロッドのL~MLクラスを使い、PEは0.4号以上、リーダーは10ポンド以上を基準にしましょう。
適切なタックルセッティングをしておかないと、「キャスト切れ」「アワセ切れ」「フッキングしない」ということが頻発します。筆者は、エギングロッドのL〜MLクラス程度のもの(メバルやアジングロッドならフロート専用のモデル)を使用し、ラインは太め(PEの0.4号以上!リーダーは10ポンド以上!)の様に少し強めに設定しています。
ジグヘッドの重さも重要で、重すぎるとフロートのメリットが消える上に、食い込みも悪くなります。フローティングタイプなら0.2~0.5g程度が基本です。フロート自体が抵抗になるため、ジグヘッドまで重くする必要はありません。
巻きの速さも盲点で、フロートは水の抵抗が大きいため、普通に巻いているつもりでも実際は速すぎることがよくあります。特に潮が流れている時は要注意です。「デッドスロー」を心がけ、時には放置気味にするくらいがちょうど良いかもしれません。
レンジが合っていないケースも多く、表層をねらっているつもりでもアジは中層にいたり、逆もあります。フロートのタイプを変えたり、リーダーの長さを調整したりして、反応のあるレンジを探ることが大切です。
ワームの素材については、フロートでは特に柔らかい素材が重要です。硬いワームだとゆっくりした動きの中で不自然になりがちで、アジが警戒してしまいます。
ポイント選びは潮通しと常夜灯が重要な要素
フロートアジングでは、ジグ単以上にポイント選択が釣果を左右します。遠投できる分、広範囲を探れますが、アジがいない場所をいくら探っても釣れません。
🌊 フロートアジングに適したポイントの特徴
ポイントタイプ | 特徴 | 狙い方 |
---|---|---|
常夜灯周辺 | プランクトンが集まりアジも寄る | 灯りが沖まで届くエリアを重点的に |
潮通しの良い場所 | ベイトが流れてきて回遊性が高い | 潮目や地形変化を狙う |
沖のブレイク | 大型が回遊しやすい | フロートで距離を出して攻略 |
遠浅サーフ・ゴロタ | 広範囲探索が必須 | フロートの飛距離が活きる |
海藻帯周辺 | ベイトが隠れ場所にする | フローティングで海藻の上を通す |
ナイトゲームでは常夜灯周辺が定番ポイントです。アジはプランクトンを捕食するために常夜灯の明かりに集まります。フロートアジングでは、沖向きに伸びた灯りが当たるエリアを重点的に探りましょう。
ナイトゲームを行う際、アジを狙う定番ポイントとなるのが常夜灯周辺。フロートアジングを行う際、常夜灯の灯りでアジがプランクトンを捕食するので、沖向きに伸びた灯りがあたるポイントを探しましょう。
灯りが効き始めてから狙うのがおすすめで、日没後30分~1時間くらいがゴールデンタイムになることが多いです。
潮通しの良いポイントも見逃せません。潮の流れがある場所には、水中のストラクチャーや地形変化で潮流のヨレができ、そこにベイトやプランクトンが集まります。それを捕食するためにアジが回遊してくるわけです。
潮通しの良いポイントには水中のストラクチャー、地形変化のある駆けあがりなどで出来る潮流のヨレにベイト・アミ類・バチが集まりそれらを捕食するため、アジが回遊してきます。
潮通しの良い場所は水温が安定しているため、アジが回遊してきたり留まったりするポイントになりやすいです。岬の先端や潮目が見える場所は要チェックです。
沖のブレイク(駆け上がり)は大型アジが回遊するルートになっていることが多く、ジグ単では届かないためフロートリグの独壇場です。水深の変化がある場所を重点的に探りましょう。
遠浅のサーフやゴロタ場では、広範囲を探索する必要があるため、フロートの飛距離が最も活きるシーンです。ボイルが見えたらすかさずキャストして、表層を素早く探るのが効果的です。
海藻帯周辺では、海藻の上をフローティングフロートで通すのがコツです。ウィードポケット(海藻が切れている場所)の上を通過する瞬間にバイトが集中することが多いとされています。
キャスト時のトラブル回避が長時間釣行のコツ
フロートリグは重量があり空気抵抗も大きいため、キャストミスによるトラブルが起きやすいです。ロッドの破損やラインブレイクを防ぐために、正しいキャスト方法を身につけましょう。
⚠️ キャスト時の注意点とトラブル対策
トラブル | 原因 | 対策 |
---|---|---|
ロッド破損 | 振りが速すぎる、タラシが短い | ゆっくり振る。タラシは元ガイドまで |
キャスト切れ | ラインが細すぎる、急激な加速 | PE0.4号以上。ペンデュラムキャスト |
糸絡み | 着水時のサミング不足 | 必ずサミング。ジグヘッドを沖側に着水 |
飛距離不足 | フルキャストで熱ダメージ | 7~8割の力でキャスト |
基本的なキャスト手順は以下の通りです:
- タラシの調整:元ガイド(一番下のガイド)にフロートが来るようにタラシを取る
- ゆっくり振りかぶる:急激な動作はNG。後ろにゆっくり振りかぶる
- 手首の返しでキャスト:全身ではなく手首の返しを使う
- 7~8割の力で:フルキャストは避ける。PEラインが熱で傷む
- サミングを忘れずに:着水時に必ずサミングして糸ふけを減らす
フロートのキャストを行う際、ロッドの元ガイド(一番下のガイド)にフロートが来るようにたらしをとる。たらしを取ったらゆっくりと後ろに振りかぶり手首の返しでゆっくりキャストを行う。最初は力を加えずに慣れるまでゆっくりキャストする。
特に重要なのがペンデュラムキャストという投げ方です。フロートは重いため、通常のオーバーヘッドキャストだと簡単にロッドが折れてしまいます。ゆっくり竿を振りかぶって、振り子のように投げるイメージが大切です。
サミングも必須テクニックで、飛行中にスプールに手を添えて糸ふけを少なくすることで、着水時の糸絡みを防げます。また、ジグヘッドを沖側に着水させることで、フロートとジグヘッドが絡むリスクを減らせます。
周囲の安全確認も忘れずに。フロートは飛距離が出る分、人に当たると危険です。キャスト前に必ず後方と左右を確認しましょう。
デメリットも理解して使いどころを見極める
フロートリグには多くのメリットがありますが、デメリットも理解しておくことが重要です。万能ではないため、状況に応じてジグ単やプラグと使い分ける必要があります。
📉 フロートリグの主なデメリット
- 風と波に弱い:波が高いとフロートが揉まれて釣りにならない
- 抵抗が大きく食い込みが悪い:ジグ単に比べて違和感を与えやすい
- 仕掛けが複雑:準備に時間がかかる
- ディープには不向き:深場攻略ならキャロの方が適している
- トラブルリスク:糸絡みやキャスト切れが起きやすい
- 近距離が苦手:足元のピンスポットは攻めにくい
風が強く波が高い日は、フロート自体が波に揉まれて操作性が極端に悪くなります。ストレスなく釣りをするには、穏やかな日を選ぶのが前提です。
風が強く波が高いとフロート自体が波に揉まれて釣りにならないので、ストレスなく釣りをするには穏やかな日が前提になることも覚えておきたい。
抵抗が大きいという点も見逃せません。フロート自体が水中で抵抗になるため、ジグ単に比べて食い込みが悪くなります。特に低活性時や渋い状況では、フロートの違和感を嫌ってバイトが遠のくこともあるでしょう。
ディープ攻略についても、フロートは浮き上がりが強くフォール速度も遅いため、深場のボトムや中層を探るのは不向きです。そういった状況ではキャロライナリグを使う方が効率的です。
キャロに比べて浮き上がりも強いしフォール速度も遅いため、深場のボトムや中層を探るのは不向き。表層から中層のレンジに浮くメバルやアジを狙っていきましょう。
したがって、フロートリグは表層から中層のレンジに浮くアジを狙う時に威力を発揮すると理解しておきましょう。沖でライズが見えた時や、遠浅ポイントでは間違いなくフロートの出番です。
逆に、堤防の際や近距離のピンスポットを細かく探りたい時は、ジグ単の方が圧倒的に有利です。状況に応じて使い分けることで、釣果を最大化できます。
おすすめフロートアイテムの選び方
市場には様々なフロートが販売されていますが、初心者の方はどれを選べば良いか迷うでしょう。ここでは、実績のある定番アイテムをいくつか紹介します。
🎯 定番フロートアイテム一覧
メーカー | 製品名 | タイプ | 特徴 | 参考価格帯 |
---|---|---|---|---|
アルカジックジャパン | シャローフリーク | F/D | Fシステム対応。豊富なラインナップ | 500~800円 |
アルカジックジャパン | ぶっ飛びロッカーⅡ | 中通し | バックスライドフォールが特徴 | 600~900円 |
シマノ | ソアレ タイディ | 中通し | ワンタッチ装着。視認性良好 | 900~1,100円 |
シマノ | ソアレ ウルトラシュート | 固定式 | ARC搭載で圧倒的飛距離 | 1,300~1,600円 |
ジャングルジム | 飛バッシュ! | F/D | コスパ良好。初心者向け | 700~1,300円 |
TICT | Mキャロ Ver.2 | シンキング | キャロ寄り。深場対応 | 600~800円 |
アルカジックジャパンのシャローフリークは、Fシステム(固定式)の定番中の定番です。フローティング(F)とダイブ(D)があり、サイズも豊富。多くのアングラーに支持されています。
操作性と飛距離のバランスが良く、初心者から上級者まで幅広く使えるのが魅力です。ホワイトグローカラーが視認性も良くおすすめです。
シマノのソアレ タイディは、ワンタッチで装着できる中通しタイプです。沈降速度別に6つのタイプがあり、最も軽い1.3gと1.5gは海面に浮くフローティング仕様。フィンが付いているため糸ヨレを軽減してくれます。
タイディには、沈降速度別に6つのタイプが選べるようになっている。最も軽い1.3g、次に軽い1.5gは海面に浮くため、より浅いレンジを攻略可能となっている。また、ラインを切ることなくそのまま装着可能。
シマノのソアレ ウルトラシュートは、「圧倒的飛距離」がセールスポイントです。ARC(重心移動システム)を搭載しており、80~90mもの飛距離を叩き出せるとされています。リアリップで水受けが良く、潮流を感じやすいのも利点です。
遠浅サーフや沖のブレイクを徹底的に攻めたい方には最適でしょう。カラーバリエーションも豊富で視認性が高いです。
**ジャングルジムの飛バッシュ!**は、コストパフォーマンスに優れた製品です。フローティングタイプとダイビングタイプがあり、S/M/Lのサイズ展開。セット商品もあるため、初めてフロートを試す方にもおすすめです。
初心者の方は、まず中通しタイプのフローティングとシンキングを1つずつ用意するのが良いでしょう。重さは10g前後が扱いやすいです。慣れてきたら、固定式(Fシステム)にもチャレンジして、飛距離の違いを体感してみてください。
まとめ:フローティングでアジングの可能性を広げよう
最後に記事のポイントをまとめます。
- フローティングフロートを使えば軽量ジグヘッドを遠投でき、沖のポイントを攻略できる
- フロートには浮くフローティングタイプと沈むシンキングタイプがあり、使い分けが重要
- 仕掛けは中通し式、固定式(Fシステム)、後付け式の3種類から選べる
- フローティングタイプは表層攻略に最適で、遠浅ポイントで威力を発揮する
- リーダーの長さは50~100cm、ジグヘッドは0.3~0.5gが基本
- ワームは柔らかいストレート系やピンテール系がおすすめ
- タックルは7ft後半~9ftのロッドと2500番のリール、PE0.4~0.6号が理想
- 基本の釣り方はスローリトリーブと放置の組み合わせ
- 釣れない時はタックル、ジグヘッドの重さ、巻き速度、レンジをチェック
- ポイント選びは潮通しと常夜灯周辺が基本
- キャストはペンデュラム方式でゆっくりと。サミング必須
- 風と波に弱く、ディープには不向きというデメリットも理解する
- おすすめアイテムはシャローフリーク、ソアレ タイディ、飛バッシュ!など
- まずは中通しタイプのフローティングとシンキングを1つずつ揃える
- 状況に応じてジグ単と使い分けることで釣果が最大化する
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【フロートリグ大全】作り方から使い方のコツまで徹底解説!アジング&メバリングアングラー必見です | TSURI HACK[釣りハック]
- はじめてのフロートアジング入門【遠投で数&デカアジ・両方が狙える】 | 釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」
- フローティングプラグのアジング | ~コモさんの気まぐれ釣り日誌~
- [完全理解]アジ・メバル用フロートリグの基本。種類と使い方を解説│ルアマガプラス
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