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サクラマスエサ釣りで夢の大物を狙ってみよう!🐟 ルアーより釣れる秘密テクと時期・場所ガイド

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サクラマスといえばルアーで釣るイメージが強いですが、実はエサ釣りでも十分楽しめるんです!ルアーでまったく反応がなくても、エサ釣りに切り替えるとヒットすることも珍しくありません。特に春先の3〜4月、北海道や東北の河川に遡上してきたばかりのサクラマスは、エサ釣りで狙うと高確率で釣果が期待できます。

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本記事では、サクラマスのエサ釣りについて、基本的な知識から実践的なテクニック、使用する道具や仕掛け、おすすめのポイントまで徹底解説します。「サクラマスは餌を食べない」という通説を覆す実例や、初心者でも始めやすい魅力についても触れていきます。ルアーフィッシングとは一味違った楽しみ方ができるサクラマスエサ釣りの世界、ぜひ参考にしてみてください。

記事のポイント!

  1. サクラマスはエサを食べるのか食べないのかという議論と実際の事例
  2. サクラマスエサ釣りに適した道具、仕掛け、餌の種類と使い方
  3. 河川と海でのサクラマスエサ釣りの違いとおすすめポイント
  4. サクラマスエサ釣りの魅力とルアーフィッシングとの違い

サクラマスエサ釣りの基本と魅力

  1. サクラマスは実はエサを食べることが判明
  2. サクラマスエサ釣りに最適な餌の種類はミミズとイカ短冊
  3. 初心者でも始めやすいサクラマスエサ釣りの魅力は手軽さにある
  4. ルアーよりもヒット率が高いのがエサ釣りの大きな利点
  5. サクラマスエサ釣りで使用する竿は7m前後がベスト
  6. サクラマスエサ釣りのシーズンは3月〜6月上旬が狙い目

サクラマスは実はエサを食べることが判明

サクラマスは川に遡上すると餌を食べなくなるという学説が長らく主流でした。「口に入れるけど胃に入らない」「胃には入っているが消化しない、腐るだけ」などの説が唱えられてきました。しかし、実際の釣り人の経験や調査結果から、この通説は必ずしも正しくないことが分かってきています。

調査の結果、サクラマスの中には確実に餌を食べる個体がいることが判明しました。例えば、スプーンで釣った56cmのサクラマスの胃からは小魚が見つかり、しかも消化されていたという報告があります。また、ミノーで釣った九頭竜川のサクラマスの胃の中には、クロカワムシがたくさん入っていたケースもありました。

足羽川(九頭竜川の支流)では、川虫で胃袋がいっぱいになるサクラマスが多いという報告もあります。このような実例を見ると、サクラマスは増水で川虫が流れたり、目の前に小魚がいるときなど、さまざまな条件下で餌を食べることが分かります。

特に注目すべきは、九頭竜川中部漁業協同組合が餌釣りを禁止している理由です。それは「釣れすぎるから」というもの。この事実からも、サクラマスが餌を積極的に摂取することが裏付けられています。

サクラマスが餌を食べるか食べないかは、個体差や環境条件によるところが大きいようです。すべてのサクラマスが餌を食べるわけではありませんが、一定数は確実に餌を食べる習性を持っているといえるでしょう。

サクラマスエサ釣りに最適な餌の種類はミミズとイカ短冊

サクラマスエサ釣りに使用される餌は多種多様ですが、中でも特に効果的なのがミミズとイカ短冊(イカタン)です。これらはサクラマスが好んで食べる餌として多くの釣り人に支持されています。

ミミズについては、太めのミミズを3匹ほど房掛けにするのが一般的です。太虫ミミズと呼ばれる大型のミミズが特に効果的で、サクラマスの注意を引きやすいようです。ミミズは自然界に存在する餌であるため、サクラマスにとっても違和感なく食いつきやすいのが特徴です。

イカ短冊(イカタン)は、スーパーマーケットで買えるイカそうめんを食紅で染めたものを使います。赤や桃色に染めることで、サクラマスの視認性を高め、食いつきを促進します。イカの匂いと動きがサクラマスを引き寄せる効果があるようです。

その他の有効な餌としては、キビナゴやチカを1匹丸ごと背掛けにする方法があります。これらの小魚は特に海域でのサクラマス釣りに効果を発揮します。食いつきが悪いときには、ソーダガツオやサンマの切り身、エビ、紅イカの短冊なども試してみる価値があります。

実践的なテクニックとしては、ミミズとイカタンのダブル掛けも効果的です。例えば、3号ナイロン通しで食紅染めイカタンとミミズを一緒に針に掛け、ゴム張り錘を使って底を取りながら流す方法などが紹介されています。このようにさまざまな餌を組み合わせることで、サクラマスへのアピール力を高めることができます。

初心者でも始めやすいサクラマスエサ釣りの魅力は手軽さにある

初心者でも始めやすいサクラマスエサ釣りの魅力は手軽さにある

サクラマスエサ釣りの大きな魅力の一つは、初心者でも比較的取り組みやすい手軽さにあります。ルアー釣りと比較すると、特殊な技術や高価な道具が必要ないため、気軽に始められる点が多くの釣り人に支持されています。

まず道具面では、高価な専用タックルがなくても、手頃な価格の竿で十分に楽しむことができます。例えば、ダイワの波路超硬7mという竿は1万円以下で購入でき、80cmの鮭でも難なく釣り上げられるパワーを持っています。このように、初期投資を抑えられるのは大きなメリットといえるでしょう。

技術面においても、ルアー釣りのようにキャスティングやリトリーブのテクニックを習得する必要がないため、初心者でも比較的早く上達できます。基本的には餌を流すだけの単純な釣り方なので、釣りの基本さえ押さえていれば問題ありません。

また、体力的な負担も少ないのが特徴です。道北地方の海岸では、ウキ釣りはロッドを振り続ける必要がないため体力的な負担が少なく、初心者や女性が手軽にチャレンジできると言われています。

さらに、サクラマスエサ釣りの醍醐味は、魚が直接腕に伝わる引きを感じられることにあります。延べ竿を使った釣りでは、リールを介さずにダイレクトに魚とのやり取りを楽しめます。この「病的ともいえる魅力」に取りつかれる釣り人も少なくありません。

初心者にとっては、実際にサクラマスを釣り上げた時の達成感も格別です。「体が震えるくらいの感動」を味わえると、経験者は語っています。

ルアーよりもヒット率が高いのがエサ釣りの大きな利点

サクラマスエサ釣りの最大の利点は、ルアーフィッシングと比較してヒット率が高いことです。これは多くの釣り人が実感している事実であり、サクラマスエサ釣りの大きな魅力となっています。

実際の経験者の声として、「ルアーでまったく反応がなくても、エサ釣りに切り替えるとヒットすることがある」という報告が多数あります。ある釣り人はルアーで30分探っても全くチェイスもアタリもなかったのに、エサ釣りに切り替えるといきなりヒットがあったと述べています。

また、ウキ釣りでエサを使う場合、「キビナゴなどのエサを使う分、ルアーやフライより釣れる」という意見もあります。ルアーにすれてしまった魚でも、ウキ釣りならバイトに持ち込めるケースが多々あり、エサ釣りの強みを存分に発揮できるようです。

この高いヒット率の理由としては、サクラマスがルアーに対しては反射的に反応する「リアクションバイト」が中心なのに対し、エサに対しては食欲に基づいて食いつくという違いがあると考えられています。つまり、ルアーに警戒心を持つようになったサクラマスでも、自然なエサには抵抗なく食いつく傾向があるのです。

九頭竜川中部漁業協同組合が「釣れすぎるから」という理由でエサ釣りを禁止しているという事実からも、エサ釣りのヒット率の高さがうかがえます。実際に試した釣り人からは「ルアーと比べても意外に簡単だった」という感想も寄せられています。

ただし、道具立てが面倒という点では、ルアーフィッシングの方が手軽という側面もあります。そのため、「伝家の宝刀として最後の手段にはするかもしれない」と考える釣り人もいるようです。

サクラマスエサ釣りで使用する竿は7m前後がベスト

サクラマスエサ釣りで使用する竿は、基本的に7メートル前後の延べ竿が最適とされています。この長さは、サクラマスがいるポイントまで届きやすく、かつ操作性も良好なバランスが取れているためです。

具体的な竿の選び方としては、まず強度が重要です。例えば、ダイワの「波路超硬7m」という竿は、80cmの鮭を難なく釣り上げたり、40cmのニゴイを抜き上げるほどのパワーを持っています。サクラマスは強烈なファイトを見せることがあるため、このような強度のある竿が適しています。

価格面では、専用の高価なサクラマス餌釣り竿がなくても、比較的安価な竿で十分対応できます。調査によると、波路超硬7mは約9,300円で購入可能とのことで、万札まで行かず千円札だけで足りるという手頃さが評価されています。

竿のタイプとしては、ローリングトップがあると便利です。これは手持ちの在庫からの改造で対応することも可能です。また、竿の長さは状況によって変わりますが、本流釣りでは7メートルクラスが標準的で、流れの弱い場所では5メートル程度でも対応できるようです。

さらに、竿の硬さも重要なポイントです。曲がり代が大きすぎると取り込みが難しくなるため、適度な硬さを持つものが望ましいとされています。特に大型のサクラマスを狙う場合は、この点に注意が必要です。

このように、サクラマスエサ釣りでは主に7メートル前後の強度のある延べ竿が使用されており、これによって効果的にサクラマスと対峙することができます。また、中級河川や大河川での巨鮎友釣りにも転用できるという汎用性も魅力の一つです。

サクラマスエサ釣りのシーズンは3月〜6月上旬が狙い目

サクラマスエサ釣りの最適なシーズンは主に3月から6月上旬までとされています。この時期がサクラマスの遡上時期と重なり、活性も高く釣果が期待できるためです。

例えば、山形県の赤川では3月1日に解禁となり、8月31日まで遊漁期間となっていますが、実際にねらって釣れるのは6月上旬までと言われています。さらにベストシーズンを絞り込むと4〜5月が最も期待できる時期です。赤川では例年、解禁日に1つピークがあり、その後4月中〜下旬にまとまった群れが遡上するピークがあるとされています。

北海道の道北地方では、3月下旬頃からアメマスのヒット情報が出始め、4月に入ると50〜70cm級の良型が釣れだすとともに、サクラマスの魚影も見え始めるようです。遠別町の北里海岸などがその代表的な釣り場として知られています。

釣行のタイミングとしては、雪代が落ち着いてニゴリが薄くなった条件、大潮が絡むソ上周期の条件、穏やかな天候が複合的に合わさった時が特に期待できます。また、時間帯としては朝一と夕方が外せない時間帯とされています。

ただし、これらの条件が揃わない時でも突然釣れることがあるのがサクラマスの特徴です。「気まぐれな魚、それがサクラマス」と表現する釣り人もいるように、常に可能性を信じて粘り強く釣りを続けることが大切です。

さらに、場所によっては春先の雪解け水などの影響で濁りが出て釣りにならないこともあるため、その点も考慮して釣行計画を立てる必要があります。特に北海道などの積雪地域では、この点に注意が必要でしょう。

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サクラマスエサ釣りの仕掛けと実践テクニック

  1. サクラマスエサ釣りの基本仕掛けはウキ釣りとぶっ込み
  2. 河川でのサクラマスエサ釣りポイントは瀬尻や堰堤下が鉄板
  3. 海でのサクラマスエサ釣りは河口や港内が狙い目
  4. 北海道ではウキ釣りで海サクラマスとアメマスが楽しめる
  5. サクラマスエサ釣りでのファイトと取り込み方のコツは慌てないこと
  6. 九頭竜川ではサクラマスエサ釣りが禁止されている理由は釣れすぎるから
  7. まとめ:サクラマスエサ釣りは根気と工夫で成果が得られる魅力的な釣り方

サクラマスエサ釣りの基本仕掛けはウキ釣りとぶっ込み

サクラマスエサ釣りの基本的な仕掛けには、主にウキ釣りとぶっ込みの2種類があります。どちらの方法も状況や釣り場に応じて選択することで、効果的にサクラマスを狙うことができます。

ウキ釣りは最も一般的な方法で、特に海岸や港でのサクラマス釣りに適しています。ウキには円錐型やドングリ型が主に使用され、これらはわずかな波の動きでも上下動して誘いが生まれやすいという特徴があります。波のあるときや遠くを狙うときは、視認性のいい棒ウキを使用するのが効果的です。

ウキ下の長さは釣り場によって調整が必要で、サーフなどの海岸ではおおよそ30cm〜1m以内、港内ではおおよそ50cm〜1.8mほどが標準です。まれに2m以上に設定することもあるようです。

一方、ぶっ込みは主に大きな河川や距離のある場所で使用されます。例えば利根川のようなサクラマスが生息する大河川では、岸からでも釣りをするために20号くらいのおもりを使ったぶっ込み釣りが効果的な場合があります。ウェーダーを着て川に入るのが危険な場所では、この方法が安全に釣りを楽しむ選択肢となります。

仕掛けの基本構成としては、ナイロン通し2号〜4号、鈎は渓流鈎・マス鈎・スーパートラウト・サクラマス鈎などの10号クラスを使用します。オモリは場所や流れによって調整しますが、カミツブシB〜鮎オモリ3号くらいが一般的です。

誘い方としては、潮や流れにのせて自然に流すのが基本ですが、たまにロッドをあおって軽く誘いをかけたり、ラインを張ったり緩めたりする程度の軽い誘いも効果的です。また、ミチ糸を引いて誘いを掛ける方法も使われます。

合わせ方としては、軽い当たりがあってもすぐに合わせを入れるのはすっぽ抜けの可能性が高いのでNG。ウキが完全に沈んだら合わせを入れ、より確実なフッキングに持ち込むことが重要です。

河川でのサクラマスエサ釣りポイントは瀬尻や堰堤下が鉄板

河川でのサクラマスエサ釣りにおいて、特に狙うべきポイントは瀬尻や堰堤下とされています。これらの場所はサクラマスが休息や索餌のために立ち寄りやすく、釣果が期待できるスポットです。

瀬尻、特に瀬尻三角と呼ばれる場所は「大物ポイントは言うまでもない瀬尻3角で間違いない」と評されるほど、サクラマスの定番ポイントです。瀬尻とは早い流れ(瀬)の終わり部分のことで、そこからプールや緩やかな流れに変わる移行帯を指します。サクラマスはこうした場所に留まりやすい習性があります。

堰堤下も重要なポイントです。堰堤(ダムや小さな人工的な段差)の下には深みができやすく、サクラマスが休息したり、餌を探したりする絶好の場所となります。例えば「チョットした段差のある堰堤下」でミミズの3本掛けで釣りをして57〜58cmのサクラマスがヒットしたという報告もあります。

山形県の赤川では、主に河口から通称「0段堰堤」までの約3kmの区間が釣り場となっており、その中でも河口から1本目の橋・袖浦橋周辺、その少し上流にある三段堰堤下流は超人気ポイントとなっています。

また、流れの変化がある場所も狙い目です。例えば急な流れ込みの底などは、多くの食物が流れてくるためサクラマスが集まりやすい傾向があります。ある釣り人は「急な流れ込みの底に入れようと流したらニジマスが食らいついてきたような荒々しいアタリ」を経験し、それがサクラマスだったと報告しています。

釣りを行う際の注意点として、中規模河川では人気ポイントでは釣り人が密集することがあります。後から入る場合は、その距離が充分に開いていることを確認し、付近の先行者には必ず入座可能か確認することが大切です。

このように、河川でのサクラマスエサ釣りでは瀬尻や堰堤下などの特徴的なポイントを狙うことで、効率的に釣果を上げることができます。

海でのサクラマスエサ釣りは河口や港内が狙い目

海でのサクラマスエサ釣りは河口や港内が狙い目

海でのサクラマスエサ釣りにおいては、河口周辺や港内が特に狙い目となります。これらの場所はサクラマスが集まりやすく、釣果に恵まれやすいポイントです。

河口周辺は、サクラマスが川を遡上する際の通り道となるため、必然的に魚が集まります。特に波の立っていない場所が良いとされており、大岩の周辺や、消波ブロック脇に海藻が茂っているような場所も候補です。そういった場所で離岸流(沖へ向かって流れる水の流れ)を見つけると特に期待できます。ただし、速い流れの中を狙ってもヒットは望めないので、速い流れが緩む離岸流の脇に仕掛けを流して反応を探るのが効果的です。

北海道の道北地方には、サクラマスやアメマスを狙える有名な釣り場がいくつかあります。例えば遠別町の富士見海岸では、「道の駅えんべつ富士見」から海へ出ると見える広大な砂浜一帯が釣り場となっています。また、同じく遠別町の北里海岸は、アメマスもサクラマスも数が釣れることで知られています。

港内でのサクラマス釣りも効果的です。魚が遡上できるような河川が港内に流入していない港の中でサクラマスやアメマスが釣れた場合、それらの魚はたまたま港内に迷い込んだ可能性が高いとされています。そういった魚は港内を広く回遊する傾向があり、港の出入り口や船道、岸壁の際、岸壁の角、船揚げ場周辺など、ポイントが多岐にわたるため、港内を広く探るとヒット率が高まります。

稚内市の大岬漁港は、外海が荒れたときなどに魚が港内へ入り込み、数が釣れることがあるスポットです。中央岸壁右側にある船だまりと中央岸壁左側にある船揚げ場が最も期待できるポイントとされています。好調時にはアメマスが2ケタヒットすることもあるそうです。

タックルとしては、9〜11フィートのMLまたはMHクラスのルアーロッドとスピニングリールの3000~4000番、ラインはPE1〜1.5号程度またはナイロンの3〜4号が使用されます。エサはキビナゴやチカなどを1匹丸ごと背掛けにするのが基本で、食い付きが悪いときはソーダガツオやサンマの切り身、エビ、紅イカの短冊なども試されます。

北海道ではウキ釣りで海サクラマスとアメマスが楽しめる

北海道は海サクラマスとアメマスの宝庫として知られており、特にウキ釣りでこれらの魚を狙うことができます。道北地方を中心に、春になると多くの釣り人がこの釣りを楽しんでいます。

道北地方では30年以上前から、遠別や稚内などの海岸でアメマスなどを釣るウキ釣り師の姿が見られました。近年はルアー愛好家が増えたことにより、ウキ釣りで臨む釣り人は減少傾向にありますが、その効果は健在です。ウキ釣りはロッドを振り続ける必要がないため体力的な負担が少なく、初心者や女性が手軽にチャレンジしやすいという利点があります。

最大の魅力は「釣れる」という点です。キビナゴなどのエサを使う分、ルアーやフライより釣果が期待できます。ルアーにすれてしまった魚でも、ウキ釣りならバイトに持ち込めるケースが多々あり、エサ釣りの強みを存分に発揮できるのです。

北海道の海サクラマス・アメマス釣りの時期は、3月下旬頃から始まります。例えば遠別町の北里海岸では、3月下旬ごろからアメマスのヒット情報が飛び交いますが、シーズン初期は40cm未満の小型が多いとされています。4月に入ると50〜70cm級が釣れだすと同時に、サクラマスの魚影もちらほら見え始めます。

道北地方の主要なフィールドとしては、遠別町の富士見海岸や北里海岸、稚内市の浜勇知海岸、増幌川河口海岸、大岬漁港、泊内川河口海岸、東浦漁港などが挙げられます。これらの場所では、アメマスは40〜50cmが中心で70cm級の大型も釣れる可能性があり、サクラマスは40〜45cmを中心に50cm超えがたびたび見られ、まれに60cmを超す大型も上がるとされています。

最近では、北海道だけでなく積丹方面でもサクラマスのウキ釣りが行われており、ルアーでは反応がない場合でもキビナゴを使ったウキ釣りで61cmもの大型アメマスが釣れたという報告もあります。このように、北海道の海岸でのウキ釣りは、サクラマスとアメマスの両方を効率的に狙える魅力的な釣り方といえるでしょう。

サクラマスエサ釣りでのファイトと取り込み方のコツは慌てないこと

サクラマスエサ釣りにおいて、魚をヒットさせるのも大変ですが、それ以上に難しいのが掛けてからの魚とのファイトと取り込みです。サクラマスは強烈な引きを見せる魚であり、最後の最後でバラしてしまう人も少なくありません。

ファイトの基本は、サクラマスの体力を徐々に奪いながら慎重に寄せてくるか、それともサクラマスが本気で抵抗する前に強引に素早く取り込むかの二択となります。タックルやその人によって相性は変わりますが、どちらの方法でも共通して重要なのは「慌てない」ことです。

延べ竿を使用したエサ釣りの場合、魚を寄せる際の注意点があります。ヤマメ竿で手尻を長くとっていると、流れがある場合、下流側に持ってきた魚を上流側でタモ入れするのは寄せることができないため無理があります。基本的に流れの弱い所、または浅い所に持っていくしか方法がありません。

口先しか浮いていない大物は尾びれの一振りで向きを変えるため、流れの中でのタモ入れは特に難しく、「恐怖」とも表現されています。そのため、7メータークラスの竿だと魚は寄りやすいかもしれませんが、曲がり代が大きくなると取り込みが難しくなるというジレンマがあります。

具体的なアドバイスとしては、「ヤマメ仕掛けに食って来た時は絶対無理はしないこと」が挙げられています。優しくあしらっていればいきなり走りだす可能性は低く、時間をかけて魚が弱るのを待つことが重要です。ただし、これは流れの弱い場所での話であり、強い流れがある場所では難しいかもしれません。

最終的には「十分弱らせてから一発勝負」という意識でタモ入れをすることが推奨されています。そうすれば「体が震えるくらいの感動」を味わえるとのことです。また、バラさないためには、ルアータックルでも8〜9フィートの軟らかめなシーバス用ロッドを使い、ナイロンラインを使用するとよいでしょう。PEラインも使用する人が増えていますが、ナイロンラインの方がバラしにくく、トラブルも少ないとされています。

九頭竜川ではサクラマスエサ釣りが禁止されている理由は釣れすぎるから

興味深いことに、福井県の有名なサクラマス釣り場である九頭竜川では、エサ釣りが禁止されています。その理由について、地元の漁協関係者は「釣れすぎるから」と説明しているといいます。この事実は、サクラマスエサ釣りの効果の高さを如実に物語っています。

九頭竜川中部漁業協同組合が設けたこの規制は、サクラマスの資源保護を目的としたものと考えられます。サクラマスは成長に時間がかかり、資源の回復も遅い魚種です。釣りやすいエサ釣りを許可すると、短期間で多くのサクラマスが釣り上げられてしまう恐れがあるため、このような規制が設けられているのでしょう。

実際、九頭竜川の支流である足羽川では、川虫で胃袋がいっぱいになるサクラマスが多いとの報告があります。自然の餌に対する反応が良いサクラマスは、当然ながらエサ釣りにも強く反応すると考えられます。

また、ミノーで釣ったサクラマスの胃の中にクロカワムシがたくさん入っていたという事例も報告されています。九頭竜川の漁協関係者は「大雨の時はクロカワムシルアーでバカ釣れかも〜♪」とコメントし、サクラマスが餌をよく食べることを認めています。

一般的にサクラマスは川に遡上すると餌を食べなくなるといわれていますが、実際には多くのサクラマスが川虫などの餌を積極的に食べていることがわかります。このような習性を持つサクラマスは、当然ながらエサ釣りで狙うと高確率で釣れてしまうのです。

ある釣り人は、「知り合いのルアーマンからはポイント熟知しているアングラーがサクラマスを餌で釣りするなんて卑怯と言われます」と述べていますが、続けて「九頭竜川中部漁業協同組合が餌は釣れ過ぎるから禁止と言うのも納得ですね」と認めています。

このように、九頭竜川でのサクラマスエサ釣りが禁止されている理由は、その高い釣果率にあります。サクラマスの資源保護という観点からは理解できる規制ですが、一方でサクラマスエサ釣りの効果の高さを証明する事例ともいえるでしょう。

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まとめ:サクラマスエサ釣りは根気と工夫で成果が得られる魅力的な釣り方

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. サクラマスは川に遡上しても餌を食べる個体が確実に存在する
  2. 九頭竜川では「釣れすぎるから」という理由でエサ釣りが禁止されている
  3. サクラマスエサ釣りには主にミミズ、イカタン、キビナゴなどが効果的
  4. 7メートル前後の延べ竿が基本的なタックルとして適している
  5. サクラマスエサ釣りのベストシーズンは3月〜6月上旬
  6. 河川では瀬尻や堰堤下が定番ポイント
  7. 海では河口周辺や港内が狙い目の場所
  8. ウキ釣りとぶっ込み釣りが基本的な釣り方
  9. ルアーよりもヒット率が高いのがエサ釣りの最大の利点
  10. サクラマスとのファイトでは慌てず、魚の体力を奪いながら慎重に取り込むことが重要
  11. エサ釣りは道具立てが面倒な面もあるが、その分の成果は期待できる
  12. 辛抱強くあきらめない気持ちが釣果につながる