アジングは繊細な釣りだからこそ、タックル選びには誰もが悩むもの。特にベイトフィネスでアジングをやってみたいけど、高価なリールに手が出せない…そんな悩みを抱えている方に朗報です。中華製ベイトフィネスリール「ハイスターオーロラエアー」が、驚くほどの低価格ながらアジングで実用レベルの性能を発揮すると話題になっています。
この記事では、実際にハイスターオーロラエアーをアジングで使用した釣り人たちのインプレッションや、性能の詳細、カスタム方法、注意点まで、ネット上に散らばる情報を徹底的に収集・分析してお届けします。国産リールとの比較や、より軽量な上位機種GIU99の情報も含め、ベイトフィネスアジングを始めたい方が知るべき情報を網羅的にまとめました。
この記事のポイント |
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✓ ハイスターオーロラエアーがアジングで使える理由と実際の釣果情報 |
✓ 価格5000円前後でベイトフィネスアジングを始められるコスパの真実 |
✓ 国産リールとの性能比較と実用レベルの見極め方 |
✓ カスタムによる性能向上の可能性と注意すべきポイント |
ハイスターオーロラエアーでアジングは本当に可能なのか
- ハイスターオーロラエアーがアジングで実用レベルの性能を持つ理由
- 実際のアジング釣行でのオーロラエアー使用実績
- オーロラエアーの基本スペックとベイトフィネス性能
- 5000円前後という価格でベイトアジングを始められる革命性
- 国産ベイトフィネスリールとの性能差はどれくらいか
- オーロラエアーでアジングをする際の重量別適性
ハイスターオーロラエアーがアジングで実用レベルの性能を持つ理由
ハイスターオーロラエアー(Aurora Air BFS)は、中国メーカーのハイスター(Histar)が製造するベイトフィネスリールで、驚異の115gという軽量ボディと5000円前後という価格帯で釣り界に衝撃を与えた製品です。一見すると「安かろう悪かろう」の典型に思えるかもしれませんが、実際にアジングで使用している釣り人の声を集めると、予想以上に実用的であることがわかります。
このリールがアジングに適している最大の理由は、スプール重量がわずか4.4g(ベアリング込み)という軽量設計にあります。一般的に、ベイトフィネスで軽量ルアーをキャストするには、スプールの慣性モーメントを小さくする必要があり、スプール重量は最も重要な要素の一つです。国産のベイトフィネスリールと比較しても、この数値は非常に優秀です。
アジングや堤防メバルゲームくらいでどうこうなる事は無いと思うけど、うっかり70cmオーバーのシーバスとか掛けてしまったら、壊れるかもなぁーって感じがありますわ。
上記の引用からも分かるように、アジングやメバリングといったライトゲームの範囲内では問題なく使用できると評価されています。ただし、剛性面では国産リールに劣るため、大型の魚が掛かった場合のリスクは考慮すべきでしょう。
さらに、オーロラエアーは外部マグネットブレーキと固定マグネットブレーキのデュアルシステムを採用しており、軽量ジグヘッドのキャスト時にバックラッシュを抑えやすい設計になっています。これにより、アジング初心者でも比較的扱いやすいという特徴があります。
実際の使用シーンでは、1.5g前後のジグヘッドであれば問題なくキャストでき、ブレーキセッティングによっては0.8g程度まで対応可能という報告もあります。もちろん、ロッドの特性や投げ方にも左右されますが、一般的なアジングで使用するウエイトレンジをカバーできる性能を持っていると言えるでしょう。
耐久性については懸念材料も存在します。巻き心地は国産リールに比べて「おもちゃのリールっぽい」という評価があり、おそらくギアの精度やボディの剛性が価格相応である可能性が高いです。しかし、頻繁に使用しない週末アングラーや、ベイトフィネスアジングを試してみたいという入門者にとっては、この価格帯でこの性能なら十分に選択肢に入るレベルと考えられます。
実際のアジング釣行でのオーロラエアー使用実績
ネット上で確認できる実釣レポートから、オーロラエアーがアジングで実際にどのような成果を上げているのか見ていきましょう。
アジング、メバリングなら中華リールのハイスターオーロラエアーはいいと思うよ。特に3g以下にいい。逆に5g以上だとブレーキが強すぎて飛距離低下するけど。
出典:Yahoo!知恵袋
この証言からも分かるように、オーロラエアーは3g以下の軽量ジグヘッドに特化した性能を持っていることが実証されています。アジングでは1〜2gのジグヘッドを使用することが多いため、まさに適した用途と言えます。
実際の釣行レポートでは、宗像エリアの離島でのアジングにおいて、オーロラエアーを使用して良型のアジを連続でキャッチしたという報告があります。使用されたセッティングは以下の通りです:
📊 実釣タックルセッティング例
項目 | 仕様 |
---|---|
ロッド | 410M改-b(5.4ft相当) |
リール | Aurora Air BFS |
ライン | サーパス0.25号(PE) |
リーダー | ジョイントライン1.2号(6m) |
ジグヘッド | 0.8g〜1.5g |
このセッティングで、デイゲームにも関わらず尺アジクラスを含む良型を連続ヒットさせることに成功しています。特筆すべきは、ベイトフィネスの醍醐味である「キャスト」の部分については大満足のリールだったという評価です。
別のアングラーによる使用レポートでは、Kエリア(具体的な場所名は伏せられていますが)でのナイトアジングにおいて、オーロラエアーで初陣を飾り、中型のアジをキャッチしています。使用ジグヘッドは1.5g、ワームは自作のものを使用していたようです。
一度もバックラッシュせずに終わりました(外部ブレーキ3.2のまま使用しました)ジグヘッド1.5グラムでは大した遠投はできません。しかし特に不満なし それなりに飛びます。リールの軽さのため アタリはややわかりやすい。
出典:院長のブログ
この証言から、オーロラエアーは遠投性能では国産リールに及ばないものの、アジングに必要十分な飛距離は確保でき、むしろリールの軽さによってアタリが取りやすいというメリットがあることが分かります。
さらに注目すべきは、プロテスターによる使用例です。フィッシュマンのプロテスターである西村均氏も、オーロラエアーを実戦に投入しており、尺アジを複数キャッチする釣果を上げています。プロが実戦で使用できるレベルの性能があるという事実は、このリールの実力を証明する強力な裏付けと言えるでしょう。
オーロラエアーの基本スペックとベイトフィネス性能
ハイスターオーロラエアーの詳細スペックを見ていきましょう。この数値がベイトフィネスアジングにどう影響するのかを理解することが重要です。
🔧 ハイスターオーロラエアー 基本スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
自重 | 115g |
ギア比 | 8.1:1 |
巻き取り長さ | 75cm(1回転あたり) |
ベアリング数 | 5+1 |
最大ドラグ力 | 4kg |
スプール径 | 27mm |
スプール重量 | 4.4g(ベアリング込み) |
ラインキャパシティ | 2lb-190m / 3lb-140m / 4lb-110m |
ブレーキシステム | 外部マグネット+内部固定マグネット |
この中で特に注目すべきは、やはりスプール重量4.4gという数値です。比較として、シマノの21SLXBFSはスプール重量8.9g(自重170g)であり、オーロラエアーがいかに軽量スプールを実現しているかが分かります。
スプールの軽量化は、軽量ルアーをキャストする際の立ち上がりの良さに直結します。重いスプールは慣性が大きいため、軽いルアーでは十分な回転を得られず、飛距離が出にくくなります。オーロラエアーのスプールであれば、1gクラスのジグヘッドでも比較的容易に回転を開始させることができるでしょう。
ギア比8.1:1というハイギア設定も、アジングには適していると考えられます。アジングでは、巻きスピードを変えることでアジの反応を探ることが多く、ハイギアであれば素早い巻きからスローな巻きまで幅広く対応できます。また、1回転75cmの巻き取り長は、ラインスラックを素早く回収する必要があるアジングにおいて有利に働くはずです。
ブレーキシステムについては、外部ダイヤルで調整できるマグネットブレーキと、内部の固定マグネットブレーキを組み合わせたデュアルシステムを採用しています。実際の使用者からは、以下のようなセッティング情報が報告されています:
✅ 推奨ブレーキセッティング(使用者の声より)
- 安全圏: 内部ブレーキ3(固定マグ)、外部ブレーキ3
- 攻めのセッティング: 内部ブレーキ2、外部ブレーキ2.6
- 超攻め(バックラッシュリスク高): 内部ブレーキ1、外部ブレーキ2.2
一般的には、1.5〜2gのジグヘッドで外部ブレーキ3〜3.8程度に設定すれば、バックラッシュを抑えながら実用的な飛距離が得られるようです。ただし、風の強い日や近投時にはブレーキを強めに設定するか、しっかりとサミングすることが推奨されます。
耐久性については、一般的な使用では問題ないものの、海水での使用後のメンテナンスは必須です。海水に浸かった場合、真水で洗浄し、適切にオイルを注すことで塩ガミを防ぐことができます。国産リールに比べて防水性能は劣ると推測されるため、より丁寧なメンテナンスが長寿命化の鍵となるでしょう。
5000円前後という価格でベイトアジングを始められる革命性
ハイスターオーロラエアーの最大の魅力は、なんといっても5000円前後という破格の価格設定にあります。これがベイトフィネスアジング界にどれほどのインパクトを与えているのか、国産リールとの価格比較を通して見ていきましょう。
💰 ベイトフィネスリール価格比較表
メーカー・モデル | 参考価格 | 自重 | スプール重量 | コメント |
---|---|---|---|---|
ハイスター オーロラエアー | 約5,000円 | 115g | 4.4g | 中華製・入門機 |
ハイスター GIU99 | 約8,000円 | 99g | 3.2g | オーロラエアー上位機種 |
シマノ 21SLX BFS | 約20,000円 | 170g | 8.9g | 国産入門機 |
シマノ アルデバランBFS | 約40,000円 | 130g | 非公開 | 国産中級機 |
ダイワ 月下美人AIR TW | 約50,000円 | 135g | 非公開 | ライトゲーム専用機 |
この比較表を見れば一目瞭然ですが、オーロラエアーは国産入門機の1/4程度の価格で、スプール重量に関しては国産機を上回る性能を実現しています。もちろん、価格差は剛性や精度、耐久性、巻き心地などの総合性能の差でもありますが、純粋にベイトフィネスアジングを試してみたいという用途であれば、この価格は革命的と言えるでしょう。
実際、ベイトフィネスアジングに興味はあっても、「失敗したら数万円が無駄になる」というリスクが参入障壁になっていた人は少なくないはずです。5000円という価格であれば、仮に自分に合わなかったとしても諦めがつく金額であり、気軽にチャレンジできます。
とりあえずベイトフィネスアジングやってみたいがアルファス買わんとデビューできないという時代はこれで終わりました。タトゥーラとかブラックマックスとかPRなんとか とかスプールを交換してベイトフィネスを始める時代も終わりました。
出典:院長のブログ
この証言が示すように、オーロラエアーの登場は、ベイトフィネスアジングの参入障壁を大きく下げることに成功しています。従来は、安価なベイトリールにベイトフィネススプールを購入して換装するという方法が取られていましたが、それでも総額は1万円以上になることが一般的でした。
また、複数のタックルを使い分けるアングラーにとっても、サブ機として追加しやすい価格帯であることは魅力です。例えば、メインは国産の高級機を使用し、予備機や実験的なセッティング用としてオーロラエアーを導入するという使い方も合理的でしょう。
ただし、安価であることの裏返しとして、以下のような注意点も存在します:
⚠️ 低価格ゆえの注意点
- 初期不良のリスクが国産機より高い可能性
- 耐久性が未知数(長期使用のデータが少ない)
- アフターサービスが期待できない
- 部品の入手が困難(故障時は買い替えが基本)
- 個体差が大きい可能性(当たり外れがある)
これらのリスクを理解した上で購入すれば、コストパフォーマンスの高い選択肢となるでしょう。購入先としては、AliExpressなどの海外サイトから直接購入すれば5000円前後、Amazonなどの国内サイトでは若干高めの価格設定になっている傾向があるようです。
国産ベイトフィネスリールとの性能差はどれくらいか
オーロラエアーと国産ベイトフィネスリールの性能差について、より具体的に見ていきましょう。価格差があるということは、当然ながら性能差も存在します。どの部分で差があり、その差がアジングにどう影響するのかを理解することが、適切な選択につながります。
📊 性能比較:オーロラエアー vs 国産機
性能項目 | オーロラエアー | シマノSLX BFS | シマノアルデバラン | 評価ポイント |
---|---|---|---|---|
スプール重量 | ◎ 4.4g | ○ 8.9g | ◎ 推定6g前後 | 軽いほど軽量ルアーに有利 |
自重 | ◎ 115g | △ 170g | ○ 130g | 軽いほど感度と操作性向上 |
巻き心地 | △ おもちゃ感あり | ○ 普通 | ◎ 滑らか | 長時間使用での疲労に影響 |
剛性・耐久性 | △ 不明瞭 | ○ 普通 | ◎ 高い | 大型魚対応や長期使用に影響 |
ブレーキ性能 | ○ デュアルマグ | ○ FTB | ◎ FTB+遠心 | バックラッシュ抑制力 |
飛距離 | ○ 軽量ルアーで善戦 | ○ バランス型 | ◎ 優秀 | キャスト性能の総合評価 |
価格 | ◎ 5,000円 | ○ 20,000円 | △ 40,000円 | コストパフォーマンス |
この比較表から分かるように、オーロラエアーは軽量性とコストパフォーマンスにおいて圧倒的な優位性を持っています。一方、巻き心地や剛性面では国産機に分があります。
巻き心地について、実際の使用者からは以下のような評価が寄せられています:
やっぱり強度的な安心感と巻心地も取りたければ、国産のリールが間違いないですわ!巻心地も格段に違うから、とくに巻きでゲーム展開する方にはちょっとしんどいところがあるかも。
アジングにおいて巻きのゲーム展開が中心となる釣り方をする場合、巻き心地の差は無視できない要素になるかもしれません。ただし、リフト&フォールやボトムステイを中心とした釣り方であれば、巻き心地の影響は比較的小さいと考えられます。
飛距離については、オーロラエアーは0.5g〜3g程度のルアーウエイト帯で国産機と遜色ない、あるいは上回る性能を発揮するようです。これは軽量スプールの恩恵が大きく出る重量帯です。一方、5g以上になるとブレーキが強すぎて飛距離が落ちるという報告があり、重めのルアーには適していません。
剛性面での不安は、やはり大型の魚が掛かった時に顕在化する可能性があります。アジングの対象魚であるアジは、尺クラスでも引きはそれほど強くないため問題になりにくいですが、外道で良型のシーバスやチヌが掛かった場合、リールに過度な負担がかかる可能性は否定できません。
総合的に見て、純粋にアジングのみを目的とし、巻き心地よりもコスト重視であれば、オーロラエアーは十分に選択肢となります。一方、長期的に使用することを考え、様々な魚種にも対応したい、巻きの釣りも重視したいという場合は、国産機の方が安心でしょう。
オーロラエアーでアジングをする際の重量別適性
オーロラエアーがアジングで使用するジグヘッドの重量によって、どのような適性を示すのか、実際の使用報告から詳しく見ていきましょう。
🎣 ジグヘッド重量別の使用感
ジグヘッド重量 | 適性評価 | 推奨ブレーキ設定 | 使用感・注意点 |
---|---|---|---|
0.5g〜0.8g | △ やや難しい | 内部2〜3 / 外部3.5〜4 | ロッド選定が重要。フワ投げは不可。しっかり振り抜く必要あり |
1.0g〜1.5g | ◎ 非常に良い | 内部2〜3 / 外部3〜3.5 | 最も扱いやすい重量帯。アジングの主力ウエイト |
1.8g〜2.5g | ○ 良好 | 内部1〜2 / 外部2.6〜3.2 | 問題なく使用可能。風の強い日に有利 |
3.0g以上 | △ やや不向き | 内部0〜1 / 外部2〜2.5 | ブレーキが強く感じる。飛距離が伸びにくい |
この表から分かるように、オーロラエアーは1.0g〜2.5g程度のジグヘッドに最適化されていると言えます。これは幸いにも、アジングで最も使用頻度の高いウエイトレンジと一致しています。
0.8g以下の超軽量ジグヘッドについては、投げられないわけではありませんが、かなりテクニカルな操作が要求されるようです。実際の使用者からは以下のような証言があります:
0.8gジグヘッドも投げてみましたが、ロッドと投げ方に左右されるようになりまして、自分のティップ硬めの短いロッドとは相性悪いなあということで、やめました。
出典:院長のブログ
超軽量ジグヘッドを使用する場合、ロッドは柔らかめのティップを持つものを選び、ペンデュラムキャストのような遠心力を活用した投げ方が有効でしょう。また、フワッと投げるのではなく、しっかりとロッドを振り抜いてスプールに回転を与えることが重要です。
1.5g前後のジグヘッドは、オーロラエアーの最も得意とする重量帯です。この重量であれば、外部ブレーキ3〜3.5程度の設定で、バックラッシュをほとんど気にせずキャストできるという報告が多数あります。アジングでは潮の流れや水深に応じて1g、1.5g、2gとウエイトを変えることが多いですが、この範囲であればオーロラエアーは快適に使用できるでしょう。
風の影響については、横風が強い状況ではブレーキを強めに設定する必要があります。具体的には、通常より0.5〜1段階ほど外部ブレーキを強めることで、風によるラインのバタつきに起因するバックラッシュを防げます。
近投時の注意点として、ブレーキを緩めた状態で軽く投げるとバックラッシュしやすいという報告があります。近投する場合は以下の対策が有効です:
✅ 近投時のバックラッシュ対策
- ブレーキ設定を一時的に強める
- サミングを確実に行う(親指でスプールをしっかり押さえる)
- 振り幅を小さくしてスプール回転速度を抑える
- アンダーハンドキャストを活用する
また、実釣では連続キャストすることが多いため、ブレーキ設定は安全側に振っておくことをお勧めします。攻めのセッティングで数m飛距離を伸ばすよりも、バックラッシュなく確実にキャストを続けられる方が、結果的に多くのアジをキャッチできる可能性が高いでしょう。
ハイスターオーロラエアーをアジング仕様にカスタム・運用する方法
- オーロラエアーのカスタマイズによる性能向上の可能性
- ベアリング交換でスプール回転性能をアップさせる方法
- ドラグワッシャー調整でファイト性能を改善する手法
- 上位機種GIU99との比較と選び方のポイント
- アジング専用タックルとしての最適なロッド・ライン選び
- 海水使用後のメンテナンス方法と長持ちさせるコツ
- まとめ:ハイスターオーロラエアーでアジングを楽しむために
オーロラエアーのカスタマイズによる性能向上の可能性
ハイスターオーロラエアーは、その低価格にも関わらず、カスタマイズによってさらなる性能向上が可能という特徴を持っています。むしろ、カスタム前提で考えることで、国産の中級機に迫る性能を引き出せる可能性があります。
実際にカスタムを行っているアングラーの情報をもとに、どのようなカスタマイズが効果的なのか見ていきましょう。オーロラエアーで実施可能な主なカスタムは以下の通りです:
🔧 オーロラエアー 主要カスタム項目
カスタム項目 | 効果 | 難易度 | コスト | 優先度 |
---|---|---|---|---|
スプールベアリング交換 | 回転性能向上 | 中 | 1,000〜3,000円 | 高 |
ハンドルノブベアリング化 | 巻き心地改善 | 低 | 500〜1,500円 | 中 |
ドラグワッシャー調整 | ドラグ性能改善 | 低 | 0〜500円 | 高 |
オイル・グリスの変更 | 全体性能の底上げ | 低 | 1,000〜2,000円 | 高 |
ハンドル交換 | 操作性向上 | 中 | 2,000〜5,000円 | 低 |
これらのカスタムを全て実施しても、総額で1万円程度に収まるため、カスタム込みでも国産入門機より安価という魅力があります。
特に効果が高いとされるのが、スプールベアリングの交換です。オーロラエアーのスプールには8-3-4サイズのベアリングが使用されており、これをセラミックベアリングに交換することで、スプールの回転性能が大幅に向上します。
カップ側のボールベアリングをセラミックベアリング化してみましたが、更に回転はよくなりました。空回転では、アルファス並にスプールは回転致します。
出典:院長のブログ
この証言が示すように、ベアリング交換だけで国産の中級機であるシマノ・アルファス並みの回転性能が得られるというのは驚異的です。ただし、空回転性能と実釣でのキャスト性能は必ずしも一致しないため、過度な期待は禁物ですが、明確な改善効果が得られることは確かなようです。
カスタムを行う際の注意点として、オーロラエアーは国産リールほど精密な作りではないため、分解時に元に戻せなくなるリスクや、ネジ山を潰してしまうリスクがあります。カスタムに慣れていない方は、まずは簡単なオイル交換から始め、徐々にステップアップしていくことをお勧めします。
また、カスタムによって初期保証(そもそも期待薄ですが)が完全に失われる点も理解しておく必要があります。ただし、5000円というリール本体の価格を考えれば、多少のリスクを取ってカスタムにチャレンジする価値は十分にあるでしょう。
カスタムの効果を最大限に引き出すには、各パーツの役割と相互作用を理解することが重要です。例えば、スプールベアリングだけを交換してもオイルが適切でなければ効果は限定的ですし、ドラグワッシャーを減らしてもドラググリスの質が悪ければスムーズなドラグ作動は得られません。カスタムは総合的なバランスを考えて行うべきでしょう。
ベアリング交換でスプール回転性能をアップさせる方法
オーロラエアーのカスタムの中で、最も効果が高く、多くのユーザーが実施しているのがベアリング交換です。具体的な交換方法と、どのベアリングを選ぶべきかを詳しく見ていきましょう。
オーロラエアーのスプールには、カップ側とスプール側の両方にベアリングが配置されています。標準では一般的なスチールベアリングが使用されており、グリスが多めに充填されているため、回転は鈍めです。これを高性能なベアリングに交換することで、劇的な改善が期待できます。
🔩 ベアリング交換の詳細情報
位置 | サイズ | 標準仕様 | 推奨交換先 | 価格目安 |
---|---|---|---|---|
カップ側 | 8-3-4 または 7-3-3 | スチール・グリス多め | セラミック・オイル仕様 | 800〜1,500円 |
スプール側 | 8-3-4 | スチール・グリス多め | セラミック・オイル仕様 | 800〜1,500円 |
ハンドルノブ | 7-4-0 相当 | 樹脂ブッシュ | 開放型ベアリング | 200〜500円 |
実際にベアリング交換を行ったユーザーからは、以下のような手順と注意点が報告されています:
ステップ1:スプールベアリングの取り外し
- スプールをリールから外す
- カップ側ベアリングは深い位置にあり、取り出しが難しい
- ベアリング引き抜きツール(Roroベアリング引き抜きツールなど)があると作業が容易
- ピンセットでリングを外すのは繊細な作業が必要
ステップ2:ベアリングのグリス除去
- パーツクリーナーでグリスを完全に洗浄
- 乾燥させてから新しいオイルを注す
- グリスを除去するだけでも回転は改善する
ステップ3:セラミックベアリングへの交換
- 8-3-4サイズのセラミックベアリングを入手
- または6-3-2.5サイズのセラミックベアリング+ベアリングカラーで小口径化も可能
- セラミックベアリングは向きに注意(玉が見える面を表にする)
ステップ4:オイルの注入
- 超サラサラオイル(アニーNo.1など)を使用
- 過剰に注油せず、適量を守る
- ベアリング以外の回転部にも注油
カスタムを行ったユーザーからは、「アルファスと変わらんくらいスプール回ります」という評価が得られており、ベアリング交換の効果は非常に大きいことが分かります。
ただし、注意点もあります。セラミックベアリングに交換すると、ノイズがやや大きくなるという報告があります。8-3-4サイズをそのまま交換した場合は特に音が大きく感じられるようで、静粛性を重視する場合は6-3-2.5サイズへの小口径化が推奨されます。
ベアリング選びのポイントとしては、以下を考慮すべきでしょう:
✅ ベアリング選定のポイント
- 材質: セラミックハイブリッド(外輪スチール、玉セラミック)が回転性能と耐久性のバランスが良い
- シールド: オープン型またはシールド1面のみの方がメンテナンス性が高い
- グレード: ABEC7以上を推奨(精度が高いほど回転性能が向上)
- ブランド: SNK、Avail、Hedgehog Studioなどが釣り用途で実績あり
ベアリング交換にかかるコストは、両面交換で2,000〜3,000円程度です。これで得られる性能向上を考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いカスタムと言えます。ただし、分解・組み立ての技術に自信がない場合は、失敗のリスクも考慮する必要があります。
ドラグワッシャー調整でファイト性能を改善する手法
オーロラエアーのもう一つの重要なカスタムポイントが、ドラグワッシャーの調整です。標準状態では、ドラグの効き方が急だったり、調整幅が狭かったりする問題があるようですが、簡単な調整で大きく改善できます。
この曲がってる輪っか 一つにしてしまいました。これ一つ摘出してストックしておきます(重要)。よくレビューで見るドラグ調整幅が狭い感じ ってのは これで解消されると思います。
出典:院長のブログ
この証言から、ドラグワッシャーを1枚減らすことで、ドラグの調整幅が広がることが分かります。この調整により、アジングに適した繊細なドラグ設定が可能になります。
アジングにおいて、ドラグ設定は非常に重要です。アジの口は柔らかく切れやすいため、強すぎるドラグでは口切れによるバラシが増えます。一方、弱すぎるとフッキングが決まらず、これもバラシの原因となります。適切なドラグ設定の目安は、アジの体重の1.5〜2倍程度の力でドラグが滑り出す程度です。
📊 アジングに適したドラグ設定
アジのサイズ | 体重目安 | 推奨ドラグ力 | ラインブレイク強度(参考) |
---|---|---|---|
豆アジ(10cm以下) | 10〜20g | 50〜80g | PE0.2号:約1kg |
小アジ(15cm前後) | 30〜50g | 100〜150g | PE0.3号:約1.5kg |
中アジ(20cm前後) | 80〜120g | 200〜300g | PE0.4号:約2kg |
尺アジ(30cm以上) | 200〜350g | 400〜600g | PE0.5号:約2.5kg |
ドラグワッシャー調整の具体的な手順は以下の通りです:
手順1:ハンドル側のカバーを外す
- 小さなネジ(トルクスネジの場合あり)で固定されている
- ネジを紛失しないよう注意
手順2:ドラグノブを外す
- 時計回りに回すと外れる
- ドラグワッシャーの構成を確認
手順3:ワッシャーを1枚減らす
- 「曲がってる輪っか」と呼ばれる波型ワッシャーを1枚取り外す
- 取り外したワッシャーは保管しておく(戻せるようにするため)
手順4:組み立て直してドラグ調整
- 元通りに組み立てる
- ドラグを締めたり緩めたりして、調整幅が広がったことを確認
このカスタムの良い点は、コストがかからず、失敗してもワッシャーを戻せばいいという気軽さです。ドラグ性能に不満がある場合は、まずこの調整を試してみる価値があります。
さらに高度なカスタムとしては、ドラグワッシャーに塗布するグリスの変更も効果的です。高性能なドラググリスに変更することで、よりスムーズで滑らかなドラグ作動が得られます。おすすめのドラググリスとしては、以下のような製品があります:
🧴 推奨ドラググリス
- Penn Drag Grease(ペン ドラググリース): 定番の高性能ドラググリス
- Cal’s Drag Grease(カルズ ドラググリース): スムーズな滑り出しに定評
- Quantum Hot Sauce(クォンタム ホットソース): 高温でも性能が落ちにくい
ドラググリスの塗布量は、薄く均一に塗るのがポイントです。塗りすぎると滑りが悪くなり、少なすぎると摩擦が大きくなりすぎます。ワッシャーの両面に薄く塗布し、組み立て後にドラグを締めたり緩めたりして馴染ませましょう。
ドラグ調整の効果を確認するには、スケールを使ってドラグ力を測定するのが確実です。デジタルスケールにラインを結び、ロッドを通してリールのドラグをテストします。これにより、ドラグノブの位置と実際のドラグ力の関係が把握でき、実釣時の適切な設定が分かります。
上位機種GIU99との比較と選び方のポイント
ハイスターからは、オーロラエアーの上位機種としてGIU99というモデルもリリースされています。オーロラエアーとGIU99のどちらを選ぶべきか、両者の違いを詳しく比較してみましょう。
⚖️ オーロラエアー vs GIU99 比較表
項目 | オーロラエアー | GIU99 | 差分・コメント |
---|---|---|---|
自重 | 115g | 99g±2g | GIU99が16g軽量 |
スプール重量 | 4.4g | 3.2g | GIU99が1.2g軽量 |
スプール径 | 27mm | 25mm | GIU99が小径化 |
ギア比 | 8.1:1 | 8.1:1 | 同じ |
巻き取り長 | 75cm | 75cm | 同じ |
価格 | 約5,000円 | 約8,000〜9,000円 | GIU99が3,000〜4,000円高い |
巻き心地 | 普通 | やや良好 | GIU99の方がわずかに良い |
この比較から分かるように、GIU99はオーロラエアーをさらに軽量化し、スプールも小径・軽量化したモデルです。その代償として価格は約1.5〜1.8倍になっています。
GIU99の最大の魅力は、99gという自重の軽さです。100gを切るベイトフィネスリールは国産でもほとんど存在せず、この軽さは感度や操作性に直結します。アジングでは微細なアタリを取ることが重要なため、リールの軽量化は大きなメリットとなります。
スプール重量3.2gという数値も驚異的です。これにより、0.5g程度の超軽量ジグヘッドでもキャストしやすくなる可能性があります。渓流トラウトフィッシングなど、さらに軽いルアーを使用する釣りでは、GIU99の方が明らかに有利でしょう。
では、アジングにおいてどちらを選ぶべきでしょうか。以下のような判断基準が考えられます:
✅ オーロラエアーを選ぶべき人
- ベイトフィネスアジング入門者で、まず試してみたい
- 1.0g以上のジグヘッドを中心に使用する
- できるだけコストを抑えたい
- 複数のリールを揃えたい(サブ機として)
- カスタムベースとして考えている
✅ GIU99を選ぶべき人
- より軽量なタックルを求める
- 0.5g〜0.8gの超軽量ジグヘッドも使いたい
- 感度を最大限重視する
- 渓流トラウトなど他の用途にも使いたい
- 3,000円程度の価格差は許容できる
実際の使用者からは、「GIU99の方が巻き心地が若干良い」という報告もありますが、劇的な差ではないようです。むしろ、軽量化による感度向上の方が実感しやすいとのことです。
興味深いのは、プロテスターの西村均氏がオーロラエアーとGIU99の両方を使い分けているという点です。使用シーンによって最適な方を選択しているようで、これは両者にそれぞれ利点があることを示唆しています。
予算に余裕があるなら、GIU99を選ぶ方が後悔は少ないでしょう。一方、まずは気軽にベイトフィネスアジングを試してみたいという場合は、オーロラエアーで十分満足できる可能性が高いです。どちらを選んでも、国産の高級機を買うよりは圧倒的に安価なので、気軽にチャレンジできるのがこれらのリールの最大の魅力と言えます。
アジング専用タックルとしての最適なロッド・ライン選び
ハイスターオーロラエアーをアジングで使用する際、ロッドとラインの選択が成否を分けると言っても過言ではありません。リールの性能を最大限に引き出すためのタックルバランスについて見ていきましょう。
まず、ベイトフィネスアジング用のロッド選びについて、実際の使用例から推奨スペックを整理します:
🎣 オーロラエアーに適したロッドスペック
項目 | 推奨仕様 | 理由 |
---|---|---|
長さ | 5.4ft〜6.4ft | 短めの方がベイトリールの操作性が良い |
ルアー重量 | 0.5〜5g | オーロラエアーの得意範囲と一致 |
アクション | レギュラーファスト〜ファスト | キャスト時にスプールに勢いをつけやすい |
ティップ | ソリッドまたはチューブラー | ソリッドの方が感度は良いがキャストはチューブラーが有利 |
素材 | カーボン含有率90%以上 | 軽量化と感度向上のため |
実際の使用例として、以下のようなロッドが報告されています:
- フィッシュマン Beams Inte 64UL: 6.4ftのウルトラライトモデル
- フィッシュマン Beams Xpan 43LTS: 4.3ftのショートモデル
- 410M改-b: 5.4ft相当のカスタムロッド
特に興味深いのは、プロテスターが5.4ft前後のショートロッドを好んで使用している点です。ベイトリールは構造上リールシートが上にあるため、ロッドが長すぎるとキャストしにくく、また感度も鈍くなります。アジングでは遠投よりも感度とキャストの正確性が重要なため、ショートロッドとの相性が良いのです。
次に、ライン選びについて見ていきましょう。ベイトフィネスアジングでは、PEラインを使用するのが一般的です:
🧵 推奨ラインシステム
項目 | 推奨仕様 | 具体例 | 理由 |
---|---|---|---|
メインライン | PE 0.2〜0.3号 | 月下美人PE 0.2号 | 細くて強度があり、感度が良い |
リーダー | フロロ 1.0〜1.5号 | HDショックリーダー1.0号 | 根ズレ対策と適度な張り |
リーダー長さ | 4〜6m | 状況により調整 | 長めの方がナチュラル |
結束 | FGノットまたはPRノット | – | 強度と滑らかさのバランス |
実際の使用例では、PE0.2号にフロロ1.0号のリーダーという組み合わせが多く見られます。この組み合わせであれば、尺アジクラスでも十分対応でき、かつ感度も良好です。
ただし、ベイトリールでPEラインを使用する際には注意点があります:
⚠️ ベイトリールでPE使用時の注意点
- ライントラブルが起きやすい: PEは柔らかいため、スプールに緩く巻かれやすい
- 下巻きは必須: PEだけでは滑ってスプールが空転する可能性がある
- 適度なテンションを保つ: 巻き取り時は常にラインにテンションをかける
- バックラッシュ時の対処が難しい: PEは絡むと解きにくい
これらの注意点を踏まえると、初めてベイトフィネスアジングに挑戦する方は、ナイロンまたはフロロの単線から始めるのも一つの選択肢です。PE0.4〜0.6号相当のナイロン3〜4lbであれば、ライントラブルが少なく扱いやすいでしょう。
ラインの巻き方も重要です。ベイトリールにラインを巻く際は、適度なテンションをかけながら、均一に巻くことが大切です。テンションが弱いとキャスト時にバックラッシュしやすくなり、強すぎるとスプールが変形する恐れがあります。
リーダーの長さについては、4〜6m程度が標準ですが、状況に応じて調整しましょう。根ズレが多いポイントではやや長め、オープンウォーターで特に障害物がない場合は短めでも問題ありません。ただし、あまり短すぎるとジグヘッドに近い部分でラインブレイクした際に、すぐにPE本線に到達してしまうので、最低でも3mは確保したいところです。
海水使用後のメンテナンス方法と長持ちさせるコツ
ハイスターオーロラエアーは低価格のリールですが、適切なメンテナンスを行うことで長期間使用できる可能性があります。特に海水での使用後のメンテナンスは必須です。
オーロラエアーは国産リールに比べて防水性能が劣ると推測されるため、より丁寧なメンテナンスが求められます。実際の使用者から報告された塩ガミのトラブル事例もあります:
海は前日の雨でかなり濁りが入り、明るいうちはボトムを鯛狙い。暗くなりアジが釣れたが、帰ってから塩ガミ?かなんかで最初はジャリジャリいって回しづらかった。その後はバケツに水を入れてその中で回したら直りました。
出典:院長のブログ
この証言から、海水使用後に適切な処置をしないと、すぐに塩ガミが発生することが分かります。以下、具体的なメンテナンス手順をステップごとに説明します:
🧼 海水使用後の基本メンテナンス(釣行直後)
ステップ1:真水での洗浄(現地または帰宅後すぐ)
- リールを軽く水で濡らした布で拭く
- 特にラインローラー、ハンドル周辺、スプール周辺を丁寧に
- 水没させたり、強い水流を直接かけたりしない
- 内部に水が入らないよう注意
ステップ2:水分の除去
- 乾いた布で水分を完全に拭き取る
- エアダスターがあればベター(細かい部分の水分除去)
- 自然乾燥させる(直射日光は避ける)
ステップ3:注油
- 主要な可動部にオイルを一滴ずつ注す
- ハンドルノブの回転部
- ラインローラーの軸部
- スプール軸受け部
- レベルワインド機構
- 過剰な注油は避ける(ホコリを呼ぶ原因になる)
この基本メンテナンスを釣行後必ず行うことで、塩ガミや錆の発生を大幅に抑えられます。特に重要なのは、釣行後できるだけ早く行うことです。塩分が乾燥して結晶化すると、落とすのが困難になります。
より詳細なメンテナンスとしては、定期的な分解清掃も効果的です:
🔧 定期メンテナンス(月1回または10回の釣行ごと)
ステップ1:外装の分解と洗浄
- サイドプレートを外す
- スプールを取り外す
- 見える範囲の汚れを清掃
- パーツクリーナーで油汚れを除去
ステップ2:内部の点検
- ギアの噛み合わせをチェック
- 異音がないか確認
- 摩耗している部品がないか確認
ステップ3:再注油とグリスアップ
- ギア部分にグリスを薄く塗布
- ベアリング部にオイルを注す
- ドラグワッシャーにドラググリスを塗布(必要に応じて)
ステップ4:組み立てと動作確認
- 元通りに組み立てる
- スプールの回転、ハンドルの回転を確認
- ドラグの効き具合を確認
オーロラエアーを長持ちさせるためのコツとして、以下の点も意識しましょう:
💡 リール長寿命化のポイント
- 使用後は必ず真水で洗浄: 面倒でも毎回実施
- 保管時はドラグを緩める: ドラグワッシャーへの負担を減らす
- 直射日光を避けて保管: 樹脂部品の劣化を防ぐ
- 落下させない: 軽量=剛性が低い、衝撃に弱い可能性
- 過度な負荷をかけない: 想定外の大物は無理に引っ張らない
- 定期的にラインを交換: 劣化したラインはトラブルの元
特に重要なのは、海水使用後の真水洗浄を習慣化することです。これを怠ると、どんなリールでも長持ちしません。オーロラエアーは5000円という価格を考えれば、1シーズン持てば十分という考え方もありますが、適切にメンテナンスすれば数年使用できる可能性もあります。
また、オーロラエアーはカスタムしやすいリールでもあるため、ベアリングやワッシャーなどの消耗部品を定期的に交換することで、性能を維持しながら長く使い続けることも可能でしょう。国産の高級機ほど精密ではないからこそ、むしろメンテナンスの練習用としても適しているかもしれません。
まとめ:ハイスターオーロラエアーでアジングを始めるために知っておくべきこと
最後に記事のポイントをまとめます。
- ハイスターオーロラエアーは5000円前後の中華製ベイトフィネスリールで、アジングに実用レベルの性能を持つ
- 自重115g、スプール重量4.4gという軽量設計が軽量ジグヘッドのキャストに有利
- 1.0g〜2.5g程度のジグヘッドに最適化されており、アジングの主力ウエイト帯をカバー
- 国産入門機の1/4程度の価格で、スプール重量では国産機を上回る性能を実現
- 実際の釣行で尺アジを含む良型をキャッチした実績が複数報告されている
- 巻き心地は国産機に劣るが、アジングでは大きな問題にならないレベル
- 0.8g以下の超軽量ジグヘッドは投げられるが、ロッド選定と投げ方の工夫が必要
- ブレーキ設定は外部3〜3.5程度が安全で、攻めすぎるとバックラッシュのリスクが高まる
- ベアリング交換やドラグワッシャー調整などのカスタムで性能を大幅に向上できる
- 上位機種GIU99は99gとさらに軽量だが、価格は約1.5倍になる
- ベイトフィネスアジングには5.4ft〜6.4ftのショートロッドが相性良い
- PE0.2〜0.3号にフロロ1.0〜1.5号のリーダーという組み合わせが一般的
- 海水使用後は必ず真水で洗浄し、適切に注油することで塩ガミを防げる
- 防水性能は国産機に劣ると推測されるため、丁寧なメンテナンスが長寿命化の鍵
- 耐久性は未知数だが、メンテナンス次第で数年使用できる可能性もある
- ベイトフィネスアジング入門者や、サブ機を探している人に最適な選択肢
- 剛性面では不安があり、大型外道がヒットした場合は慎重なやり取りが必要
- カスタム込みでも1万円程度に収まり、国産機より圧倒的に安価
- プロテスターも実戦投入している実績があり、性能は折り紙付き
- ベイトフィネスアジングを気軽に始めたい人にとって、参入障壁を大きく下げる革命的なリール
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- ぽけっとの小物GOMOKU日誌 〜博多湾〜 : 2024.05.20.宗像エリアの離島でアジング!
- Aurora air 初陣@Kアジング | 院長のブログ
- Aurora air bfs 着弾&カスタム | 院長のブログ
- [デカすぎるだろ]大型アジが次々と釣れる!ウソみたいな状況に遭遇│ルアマガプラス
- ベイトフィネスリールについて質問です – Yahoo!知恵袋
- Amazon.co.jp: ハイスター オーロラエアー ロッド セット
- ③★ハイスター★ベイトフィネスリール giu99 右巻
- ①★ハイスター★ベイトフィネスリール giu99 左巻
- 西村均の毒男釣り日記YouTube オーロラAIRアジング
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