シマノのコンプレックスシリーズといえば、本来はバスフィッシング専用として開発されたスピニングリールです。しかし近年、アジングをはじめとするライトソルトゲームでこのリールを愛用するアングラーが急増しています。「バス用なのに海で使って大丈夫?」「アジング専用リールと何が違うの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、コンプレックスシリーズは海水使用OKの防水機構を搭載しており、軽量性・ドラグ性能・巻き心地のすべてにおいてアジングに最適な設計となっています。特に21コンプレックスXRのC2000F4番手は、155gという驚異的な軽さとハイレスポンスドラグの組み合わせにより、繊細なジグ単の操作から尺アジとのファイトまで完璧にこなせる性能を備えています。この記事では、なぜバス用リールがアジングで高評価を得ているのか、どのモデルを選ぶべきか、そして専用リールとの違いまで、実際のインプレ情報を交えながら徹底解説します。
この記事のポイント |
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✓ コンプレックスがアジングに適している理由と海水対応の詳細 |
✓ ハイレスポンスドラグなど独自機能のアジングでのメリット |
✓ 番手選び・ギア比選択・他リールとの比較情報 |
✓ 入手方法・メンテナンス・カスタムの実践的アドバイス |
コンプレックスがアジングで評価される性能と特徴
- コンプレックスXRはアジング専用リールより優れている点がある
- 海水対応で安心して使えるバス用リールという異色の存在
- ハイレスポンスドラグが細糸のアジングに最適な理由
- 155gの軽量ボディがもたらすアジングでの操作性
- トラブルレス性能についての実際の評価
- 巻き心地の滑らかさが16ヴァンキッシュに匹敵する理由
コンプレックスXRはアジング専用リールより優れている点がある
21コンプレックスXRは、バスフィッシング専用として開発されながらも、アジング専用リールであるソアレXRと基本設計がほぼ同一という興味深い特徴を持っています。両者の違いは主に糸巻量とカラーリングのみで、中身の機構は共通しているのです。
複数のアングラーから寄せられたインプレによれば、コンプレックスXRのC2000F4番手は「初めて使った時に『え、これ中堅機種なの?』と感じてしまうほどの巻き心地」との評価を得ています。特筆すべきは、16ヴァンキッシュ並の巻きの軽さを実現している点です。厳密に比較すれば16ヴァンキッシュの方がノイズが少ないものの、実釣性能は同等と評価されています。
回転性能は16ヴァンキッシュに匹敵
初めて使った時に「え、これ中堅機種なの?」と感じてしまうほどの巻き心地です!
ヴァンフォードの前作に当たる16ストラディックCI4+のC2000sを愛用していますが、正直、巻きの軽さと滑らかさは比べ物になりません。
巻きの軽さに関していえば、”16ヴァンキッシュ並”だと感じています。
この評価から分かるように、コンプレックスXRは価格帯を考慮すると驚異的な性能を発揮しています。約3万円台という中堅機種の価格でありながら、5万円を超える上位機種に迫る巻き心地を実現しているのは、CI4+素材による軽量化とマイクロモジュールギア2の採用による効果が大きいと考えられます。
アジング専用のソアレXRと比較した場合、コンプレックスXRの優位性は「汎用性の高さ」にあります。ソアレXRがスーパーシャロースプール(SS)を搭載し、より細糸に特化した設計になっているのに対し、コンプレックスXRは適度な糸巻量を持つため、アジングだけでなくメバリングやバス釣り、エリアトラウトなど幅広い釣りに対応できます。
また、コンプレックスXRには9個のボールベアリングが搭載されており、これはヴァンフォードの7個と比較しても多く、リジッドサポートドラグを含む充実したベアリング配置により、滑らかな回転性能と優れたドラグ性能を両立しています。スプール内部とメインシャフト部に2個のベアリングが追加されているため、ドラグ性能はヴァンフォードよりも高いと評価されています。
実際のアジングシーンでは、1gのジグヘッドでも操作感がしっかりと手元に伝わる感度を備えており、潮の変化による抵抗感の違いもしっかりと感じ取ることができると報告されています。この繊細な感度は、CI4+製のマグナムライトローターの軽さと慣性の小ささによるもので、巻き始めの軽さが超軽量ルアーの操作性を向上させています。
📊 コンプレックスXRとソアレXRの比較
項目 | コンプレックスXR | ソアレXR |
---|---|---|
メーカー価格 | 38,200~38,300円 | 37,300~37,900円 |
重量(C2000番) | 155g | 155g |
最大ドラグ | 3~4kg | 3kg |
ベアリング数 | 9/1 | 8~9/1 |
2000番手ラインナップ | C2000 F4、C2000 F4 HG | C2000SSPG、C2000SSHG |
糸巻量の特徴 | 標準的 | スーパーシャロー |
カラー | ブラック系 | シルバー系 |
主な用途 | バス・ソルト汎用 | ライトソルト専用 |
海水対応で安心して使えるバス用リールという異色の存在
コンプレックスシリーズの最大の特徴の一つは、バスフィッシング専用リールでありながらシマノ独自の防水機構「Xプロテクト」を搭載している点です。これにより、メーカーから公式に「海水使用OK」とアナウンスされており、ソルトウォーターでの使用に全く問題がありません。
一般的に、バス用リールは淡水専用として設計されることが多く、海水での使用は推奨されないか、少なくとも注意が必要とされます。しかし、コンプレックスシリーズは開発段階から海水使用を想定した設計となっており、防水性能はソルト用リールと同等レベルに達しています。
コンプレックスXRはブラックバス用リールですが、シマノ独自の防水機構であるXプロテクトを搭載しています。
つまり防水性能はソルト用リールと同じなので、メーカーからも「海水使用OK」とアナウンスされているわけです。
実際に使用したアングラーからは、「約9ヶ月アジングでみっちり使い込みましたが、リールは未だに快調を維持しています!」との報告があります。使用前は「耐久性はどうかな?」と心配していたものの、まったく問題なしという評価です。エギングやライトゲーム用にもう1台購入を検討するほどの耐久性を示しています。
また、17コンプレックスCI4+についても、「コンプレックスci4は海水OKですよ!バス専用モデルなだけで、SA-RBのベアリングなのでご安心下さい」という情報があり、SA-RB(シールドアンチラストベアリング)という防錆ベアリングが使用されていることが分かります。
この海水対応という特徴は、アングラーにとって大きなメリットをもたらします:
🎣 海水対応がもたらすメリット
- 釣り場を選ばない:バス釣りとアジングの両方を一つのリールで楽しめる
- コストパフォーマンス:専用リールを複数揃える必要がない
- メンテナンスの安心感:防水性能が高いため、海水使用後の手入れが比較的容易
- 長期使用が可能:防錆性能により、ソルト環境でも劣化しにくい
ただし、海水使用後は必ず真水で洗浄し、定期的なメンテナンスを行うことが推奨されます。Xプロテクトがあるからといって完全にメンテナンスフリーというわけではなく、一般的なソルト用リールと同様の取り扱いが必要です。
実際の使用例として、エギングやロックフィッシュ、シーバスなどのソルトゲームに応用しているアングラーも多く、アジング以外のソルトゲームでも十分な性能を発揮すると評価されています。2500番であれば、秋・春イカどちらも狙えるラインキャパを持つため、エギングをメインとする場合も2500番が使い勝手が良いとされています。
ハイレスポンスドラグが細糸のアジングに最適な理由
21コンプレックスXRの最大の特徴は、新開発のハイレスポンスドラグを搭載している点です。このドラグシステムは、C2000番に採用されており、アジングのような細糸を使用する釣りに特化した設計となっています。
ハイレスポンスドラグの特徴を一言で表すと「メリハリの強い特性」です。大きな負荷がかかると一気に滑る一方で、負荷が弱い時は止まろうとする特性を持っています。これは従来のドラグとは明確に異なる挙動で、好き嫌いが分かれる部分でもありますが、アジングにおいては大きなメリットをもたらします。
ハイレスポンスドラグの特徴を一言で表すと、メリハリの強い特性です。
大きな負荷が掛かると一気に滑る一方で、負荷が弱い時は止まろうとします。
性能的にはとても優秀で、実釣時には1.4lbのエステルラインで尺アジをスムーズにキャッチできましたし、テトラ帯から40cm超の大サバを釣り上げることもできました!
アジングでは、0.2~0.4号のPEラインや1.4lb前後のエステルラインなど、非常に細いラインを使用することが一般的です。このような細糸では、わずかな負荷でもラインブレイクのリスクがあるため、ドラグの初動性能が極めて重要になります。
ハイレスポンスドラグは、以下のような状況で威力を発揮します:
💡 ハイレスポンスドラグが有効な場面
- 突然の強い引き:尺アジがヒットした瞬間の強烈な引き込みに対して、瞬時にドラグが作動
- 不意の走り:テトラ帯などの障害物周りで魚が走った際、適切にラインを送り出す
- 細糸でのやり取り:1.4lbという極細ラインでも安心してファイトできる
- バラシの軽減:過度なテンションがかからないため、口切れによるバラシを防ぐ
ただし、このドラグシステムには賛否両論があります。「ドラグが優秀すぎて逆に魚に走られる」という意見もあり、従来のドラグに慣れているアングラーには違和感を覚えることもあるようです。個人的にファイト中はドラグをズルズル滑らせたい好みのアングラーには、従来のドラグの方が好まれる傾向にあります。
エリアトラウトの分野で使用される「小満屋ドラグ」と特性が非常に似ているとの指摘もあり、この種のドラグに慣れている方には親しみやすい特性といえるでしょう。
📋 ハイレスポンスドラグの設定ポイント
設定項目 | 推奨値 | 理由 |
---|---|---|
ドラグの強さ | やや強め | 従来のシマノドラグより強めの設定が適正値 |
ライン素材 | エステル・PE | 細糸での使用に最適化されている |
使用シーン | ジグ単・軽量リグ | 繊細な操作が求められる釣りに適している |
調整の頻度 | こまめに確認 | 初動が敏感なため、釣り場の状況に応じて微調整 |
従来のシマノのドラグと比べ、やや強めの設定にしておくのがハイレスポンスドラグの適正値だと多くのユーザーが感じているようです。これは、ドラグが滑り出しやすい特性を考慮した設定といえます。
一方、2500番にはハイレスポンスドラグではなくラピッドファイアドラグが採用されています。こちらはドラグノブの回転数に対するドラグ力の変化が大きいことが特徴で、ストラクチャー周りで魚を止めたいときや、足元で急に突っ込まれたときなど、瞬時にドラグ調整をしたいシチュエーションで非常に有効な機能です。
155gの軽量ボディがもたらすアジングでの操作性
21コンプレックスXRのC2000F4番手は自重わずか155gという驚異的な軽量性を実現しています。この軽さは、アジングにおいて複数のメリットをもたらし、長時間の釣行でも疲労を最小限に抑えることができます。
CI4+(シマノ独自の炭素繊維強化プラスチック)をボディとローターに採用することで、この価格帯のリールとしては異例の軽量化に成功しています。「この価格帯のリールでも、C2000番で160gを切る時代なんですね。正直驚きました」という評価が示すように、約3万円台の中堅機種でありながら、5万円以上の上位機種に匹敵する軽量性を持っています。
とにかく軽く。FCルビアス2000も自重は軽いけれど、それ以上かな。
そして、さすがクイックレスポンスシリーズ。巻き出しの軽さは、特筆物です。
1.8g程度のスモラバやハリーシュリンプ3のノーシンカー、ブレーバーマイクロのDSなどを3lbから4lbラインで操作するのにいいです。
良い点は、とにかく軽さ。1日中使っても疲れ知らず。
また、CI4+製のマグナムライトローターは軽くて慣性が働きにくく、巻き始めが軽いことも大きな特徴です。アジングでは1g前後の超軽量ルアーを使うため、回転の軽さや巻き感度は大きな武器となります。ローターが軽いことで、巻く・止めるの動作が非常に楽に快適に行えます。
実際の使用感として、「持っていて疲れないのはもちろんだがローターが軽く、その為レスポンスが良い」との評価があり、繊細な操作が求められるアジングにおいて、この軽量性とレスポンスの良さは大きなアドバンテージとなります。
⚖️ 軽量リールのメリット(アジング特化)
- 長時間釣行での疲労軽減:一晩中キャストを繰り返すアジングでは、わずかな重量差が大きな違いに
- 感度の向上:リール重量が軽いほど、ロッド全体の感度が向上し、わずかなアタリも感じやすい
- 操作性の向上:ジグヘッドの微細なアクションをつけやすく、繊細な誘いが可能
- タックルバランスの最適化:軽量リールとの組み合わせで、全体の重心が手元に近くなり操作しやすい
ただし、CI4+素材の使用により、「たわんでしまう」ことへの心配の声もありました。しかし、実際の使用では「今のところは負荷に負けてたわんでしまったことはない」との報告があり、尺近いガシラをディープからゴリ巻きで上げた時や、シーバスの50cmクラスを抜き上げた時、越冬メッキを牡蠣殻際でドラグを締めて止めた時、磯で尺メバルをゴリ巻きで引き摺り上げた時も不安を感じたことはなかったとされています。
📊 軽量リールの重量比較
リール名 | C2000番重量 | 素材 | 価格帯 |
---|---|---|---|
21コンプレックスXR | 155g | CI4+ | 約30,000円 |
20ヴァンフォード | 150g | CI4+ | 約23,000円 |
23ヴァンキッシュ | 145g | CI4+ | 約50,000円 |
20ルビアス | 150g | ザイオンV | 約40,000円 |
21ソアレXR | 155g | CI4+ | 約28,000円 |
この表から分かるように、コンプレックスXRは上位機種に迫る軽量性を持ちながら、価格は中堅クラスという優れたコストパフォーマンスを実現しています。
より軽量なモデルをお求めの方には、PE0.4号を使用する場合で、ラインキャパを抑えたシャローモデルであれば、さらに軽量化が可能です。ただし、ライトゲームの範囲内で使うなら剛性も十分足りていると評価されており、実用上の問題はないと考えられます。
トラブルレス性能についての実際の評価
コンプレックスシリーズのトラブルレス性能については、使用するラインの種類やギア比によって評価が分かれています。実際のユーザーからは様々な意見が寄せられており、一概に「完璧なトラブルレス」とは言えない面もあるようです。
まず、ポジティブな評価として、ヴァンフォードやステラと比較しても遜色ないトラブルレス性能を持つという意見があります。「バス用だからPEはトラブルが多い」というレビューも見かけるものの、実際に使用したアングラーからは「全くそんなことはなかった。ステラと比べても遜色ないトラブルレス」との評価を得ています。
「バス用だからPEはトラブルが多い」というレビューを何件か見かけたが、全くそんなことはなかった。ステラと比べても遜色ないトラブルレス。
一方で、ラインローラーの回転に関する指摘もあります。「ラインローラーが回転しにくい」という意見があり、ミドストやホバストのようなラインスラッグが出る釣りではバックラッシュしやすく不向きという声も報告されています。これは、ラインローラーの回転が渋いと、ラインがよれたまま巻き取られ、次のキャスト時にトラブルが発生する可能性があるためです。
しかし、このラインローラーの問題については、ベアリングの追加やグリスの調整で改善できる可能性があります。実際、「買って直ぐの釣行の時ルアーを巻き取る際シャーシャーと擦れるような音がしたけど、グリスが馴染んでなかったのか、音は時期に消えた」という報告もあり、使用していくうちに改善されるケースもあるようです。
🔧 トラブルレス性能を高めるポイント
- 適切なライン選定:推奨されるラインの太さと種類を守る
- 糸巻量の適正化:スプールの8割程度が目安、巻きすぎに注意
- フェザリング技術:キャスト後の糸ふけをコントロールする技術を身につける
- 定期的なメンテナンス:ラインローラーの清掃とグリスアップ
PEライン使用時の注意点として、適切な下巻きとPEラインの選択が重要です。高品質なPEラインを使用し、適切なテンションで巻き取ることで、トラブルを最小限に抑えることができます。
また、開封時の初期不良についての報告もあります。「開封時からシャリ感のあるハズレ個体がある」「2台買ってしまったけれど、1台微妙なコリコリが気になります(外れ個体かな)」といった意見があり、個体差による品質のばらつきが存在する可能性が示唆されています。
📋 トラブル発生時の対処法
トラブル | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
ライントラブル(絡み) | 糸巻量過多・ライン品質 | 適正量まで減らす、高品質ラインに交換 |
ラインローラー回転不良 | グリス不足・異物混入 | 分解清掃・ベアリング交換 |
巻き心地の異音 | 初期馴染み不足・グリス過多 | しばらく使用して様子を見る |
ドラグの滑り | 設定ミス・ドラグワッシャー劣化 | 適切に調整・メンテナンス |
約2年半の使用後、オーバーホールしても微妙なノイズが残るようになったためギアを交換したという報告もあります。ギアノイズがさほど気にならない方ならまだまだ使える状態だったものの、より高品質な使用感を求める場合は、ギア交換などのメンテナンスが必要になる可能性があります。
総合的に見ると、適切な使用方法とメンテナンスを行えば、コンプレックスXRは十分なトラブルレス性能を持っていると評価できます。ただし、完璧を求める場合や、より過酷な使用環境では、定期的なメンテナンスとパーツ交換が必要になるかもしれません。
巻き心地の滑らかさが16ヴァンキッシュに匹敵する理由
21コンプレックスXRの巻き心地は、その価格帯を大きく超える品質を持っていると多くのユーザーから評価されています。特に注目すべきは、マイクロモジュールギア2とサイレントドライブの搭載により、上位機種に匹敵する滑らかな巻き心地を実現している点です。
マイクロモジュールギア2は、ドライブギアに超々ジュラルミン製、ピニオンギアに超高強度真鍮製を採用しています。前作の16ストラディックCI4+系のリールはマイクロモジュールギアを搭載していなかったため、旧モデルからは大きな進化となっています。このギア技術により、より滑らかな巻き心地へと進化しました。
ドライブギアは超々ジュラルミン製、ピニオンギアは超高強度真鍮製のマイクロモジュールギア2を採用しています。
16ストラディックCI4+系のリールはマイクロモジュールギアを搭載していなかったので、旧モデルからは大きな進化ですね。
マイクロモジュールギア2によってより滑らかな巻き心地へ進化しています。
実際の使用感として、「何故かスピニングに多い、ピカピカ金色を使ってない事は大きなポイント。グレーのPEを巻いてモノトーンクールなタックルとなりました」という見た目の評価に加え、「安っぽいハンドルの戻りによるカチャカチャや、ガタはありません。ここはシマノの精巧さでしょうか」との質感の高さも評価されています。
巻き心地の良さは、以下の技術的要素の組み合わせによって実現されています:
⚙️ 巻き心地を支える技術
- マイクロモジュールギア2:歯面の精度を高め、ギア同士の噛み合わせを滑らかに
- サイレントドライブ:駆動系の微細な隙間を排除し、静粛性を向上
- CI4+ボディ:剛性を保ちながら軽量化し、巻きの軽さを実現
- マグナムライトローター:慣性が小さく、巻き出しが軽快
- 9個のボールベアリング:各所の回転を滑らかにサポート
また、17コンプレックスCI4+のインプレでも、「巻き心地は若干重いですがなめらかです」という評価があり、シリーズ全体として巻き心地の質には定評があることが分かります。21コンプレックスXRではこれがさらに進化し、より軽く滑らかになっています。
釣具店でヴァンフォードを触った時に「コンプレックスXRの方が巻きが軽い」と感じたという報告もあります。ただし、回転に関わる部分の仕様は同じなので、感じた違いは馴染み具合だったのではないかとも推測されています。
📊 巻き心地の評価比較
評価項目 | コンプレックスXR | ヴァンフォード | ヴァンキッシュ |
---|---|---|---|
滑らかさ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
巻きの軽さ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
静粛性 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
価格 | 約30,000円 | 約23,000円 | 約50,000円 |
コスパ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
この表から分かるように、コンプレックスXRは価格を考慮すると非常に優れた巻き心地を提供しています。5万円台のヴァンキッシュと比較しても、実用上は大きな差を感じないレベルに達しているのです。
ただし、厳密に比較すれば16ヴァンキッシュの方がノイズが少なく「惜敗」という評価もあります。しかし、実釣性能は同等であり、日常的なアジングやライトゲームにおいては、その差はほとんど問題にならないレベルといえるでしょう。
シャッド等の小型プラグに対しても最高の巻き心地で対応できるため、バス釣りからアジングまで、幅広い釣りで快適な巻き心地を楽しむことができます。
コンプレックスでアジングを始める具体的な選び方
- C2000番とC2500番のアジングでの使い分け方
- ソアレXRとの違いは糸巻量とカラーだけという真実
- ヴァンフォードと比較したコンプレックスの優位性
- ノーマルギアとハイギアの選択基準
- 価格と性能のバランスで見る購入価値
- メンテナンスとベアリング追加のポイント
- 入手困難な状況への対応策
- まとめ:コンプレックスでアジングを楽しむために知っておくべきこと
C2000番とC2500番のアジングでの使い分け方
コンプレックスXRでアジングを始める際、最初に悩むのが番手選びです。C2000番とC2500番では、糸巻量や重量が異なり、それぞれ得意とする釣りのスタイルが変わってきます。適切な番手を選ぶことで、アジングの快適性が大きく向上します。
C2000F4番手は、フロロ4ポンドが100m巻けるように設計されています。自重155gと軽量で、アジングの主流であるジグ単(ジグヘッド単体)に最適な番手です。PE0.4号であれば180m巻けるため、通常のアジングには十分な糸巻量を確保できます。
僕が購入したのはC2000 F4です!
アジングの中でもジグ単(ジグヘッド単体)に使いたかったのでC2000 F4を選びました。
ちなみに、ハンドルノブはゴメクサスのチタン製に変更しています。
C2000番は、ボディサイズやスプール径が2500番よりも一回り小さいため、C2000では小さいけど2500ではデカすぎるという時に間を埋めてくれる絶妙のサイズとなっています。軽量リグの操作性が高く、繊細なアクションをつけやすいのが特徴です。
一方、2500F6番手は、フロロ6ポンドが100m巻ける仕様で、自重は175gとC2000番より20g重くなります。PE0.8号なら200m巻けるため、キャロライナリグやフロートリグなど、遠投が必要な状況に対応できます。また、大型のアジや他の魚種も視野に入れた汎用性の高い番手といえます。
🎯 番手選びの基準
項目 | C2000F4 | C2500F6 |
---|---|---|
自重 | 155g | 175g |
推奨ライン(PE) | 0.4~0.6号 | 0.6~0.8号 |
最大ドラグ | 3kg | 4kg |
主な用途 | ジグ単メイン | 遠投系・汎用 |
適した釣り | アジング・メバリング | エギング・汎用ライトゲーム |
糸巻量(PE) | 0.6号-180m | 0.8号-200m |
C2000番がおすすめな人
- ジグ単メインのアジングをしたい
- とにかく軽量なタックルを組みたい
- 繊細な操作を重視する
- アジング・メバリング専用にしたい
- PE0.4号以下の細糸を使いたい
C2500番がおすすめな人
- キャロやフロートも使いたい
- 大型のアジや他魚種も狙いたい
- やや太めのラインを使いたい
- エギングとの兼用を考えている
- ドラグパワーに余裕が欲しい
実際の使用例として、「C2000番にはハイレスポンスドラグ、2500番にはラピッドファイアドラグ」が採用されており、使用するシーンに応じたドラグ特性の違いも考慮すべきポイントです。ジグ単メインで細糸を使うなら、ハイレスポンスドラグを搭載したC2000番が理想的です。
また、ギア比の選択も重要です。C2000F4にはノーマルギアとハイギアの両方がラインナップされており、2500F6も同様です。巻きを安定させやすいのはノーマルギアですが、フォールの釣りではラインスラッグを素早く回収してフッキングに持ち込むため、ハイギアが効果的という意見もあります。
番手選びに迷った場合は、まずは自分がメインで使う釣り方を明確にすることが大切です。ジグ単オンリーならC2000番、幅広く対応したいなら2500番という基準で選ぶと失敗が少ないでしょう。
ソアレXRとの違いは糸巻量とカラーだけという真実
21コンプレックスXRと21ソアレXRは、実は基本設計がほぼ同一であり、主な違いは糸巻量とカラーリングのみという驚きの事実があります。両者を比較検討している方にとって、この情報は非常に重要な選択の基準となるでしょう。
バス用として知られるモデルだが、海水OKなのでアジングに流用。
発表されたソアレXRは糸巻量とカラーが違うだけで中身は同じのよう。2500だとドラグも変わるらしいのでそこは差別化されてる模様。
ヴァンキッシュとヴァンフォードの中間のよう、もしくはクイックレスポンスのNO.2だと思えば、特に気にならずに使える。
この情報から分かるように、コンプレックスXRとソアレXRは兄弟リールといえる関係にあります。同じベース機種(20ヴァンフォード)から派生しており、搭載技術も共通しています。実際、21ソアレXR・21セフィアXRも同じヴァンフォードをベースとしており、これら4機種は”兄弟リール”なのです。
📋 コンプレックスXRとソアレXRの詳細比較
比較項目 | 21コンプレックスXR | 21ソアレXR |
---|---|---|
メーカー価格 | 38,200~38,300円 | 37,300~37,900円 |
重量(C2000) | 155g | 155g |
最大ドラグ | 3~4kg | 3kg |
ベアリング数 | 9/1 | 8~9/1 |
カラーリング | ブラック系(シック) | シルバー系(明るめ) |
ブランドイメージ | バス専用 | ライトソルト専用 |
2000番のスプール | C2000 F4(標準容量) | C2000SS(スーパーシャロー) |
糸巻量(PE0.6号) | 180m | 少なめ(SS仕様) |
主な用途 | バス・汎用 | アジング・メバリング |
この比較表から、実質的な性能差はほとんどないことが分かります。価格も1,000円程度の差しかなく、選択の基準は主に「見た目の好み」と「糸巻量の必要性」になるでしょう。
コンプレックスXRを選ぶメリット
- バス釣りとの兼用が容易:ブラック系のカラーはバス用タックルとの統一感がある
- 標準的な糸巻量:下巻きを少なくでき、総重量を抑えられる
- 汎用性の高さ:「バス用」というイメージがないため、どんな釣りにも使いやすい
- デザインの渋さ:ピカピカの金色を使っていないモノトーンクールな見た目
ソアレXRを選ぶメリット
- ライトソルト専用の安心感:「アジング用」として開発されたという心理的な安心
- スーパーシャローモデル有:500PG、C2000SSPGなど、より細糸に特化したモデルがある
- 下巻き不要:SSモデルなら下巻きの糸が少なく済み、経済的
- ライトゲーム特化:アジング・メバリング専用として使える
興味深いのは、2500番ではドラグが変わるという点です。コンプレックスXRの2500番はラピッドファイアドラグ、ソアレXRの2500番(実際はC2500S)は異なる可能性があります。この点は、エギングなどの用途も考えている場合は確認が必要でしょう。
実際のユーザーからは、「スペックに海水okとあり見た目が気に入り購入。2年水洗いのみのノーメンテ、トラブル無しのヌルヌル回転維持」という報告もあり、コンプレックスXRの海水使用での耐久性は実証されています。
また、流通量の違いも考慮すべきポイントです。「流通量が少ないのか、コロナの影響なのか、在庫が薄い印象」という意見もあり、コンプレックスXRは入手困難な状況が続いているようです。一方、ソアレXRはライトソルト専用として流通量が多い可能性があります。
どちらを選ぶべきかは、最終的には個人の好みと使用目的によります。性能面での差はほとんどないため、見た目やブランドイメージで選んでも問題ありません。バス釣りとの兼用を考えているならコンプレックスXR、アジング専用と割り切るならソアレXRという選択が無難でしょう。
ヴァンフォードと比較したコンプレックスの優位性
20ヴァンフォードは、コストパフォーマンスに優れたリールとして高い人気を誇っています。コンプレックスXRのベース機種でもあり、両者を比較することで、コンプレックスXRの特徴がより明確になります。
価格面での比較
まず大きな違いは価格です。20ヴァンフォードは実売価格約23,000円前後と、コンプレックスXR(約30,000円)と比べて7,000円ほど安価です。この価格差をどう考えるかが、選択の重要なポイントとなります。
📊 ヴァンフォードとコンプレックスXRの比較
項目 | 21コンプレックスXR | 20ヴァンフォード |
---|---|---|
メーカー価格 | 38,200~39,300円 | 32,700~36,900円 |
実売価格 | 約30,000円 | 約23,000円 |
重量(C2000) | 155g | 155g |
ボールベアリング | 9個 | 7個 |
最大ドラグ(C2000) | 3kg | 3kg |
ドラグ機構 | ハイレスポンス/ラピッドファイア | 通常 |
リジッドサポートドラグ | 搭載 | 非搭載 |
ラインナップ | C2000、2500のみ | 1000~5000まで豊富 |
コンプレックスXRの優位性
- ベアリング数の差:コンプレックスXRは9個のボールベアリングを搭載しているのに対し、ヴァンフォードは7個です。この2個の差は、スプール内部とメインシャフト部に配置されており、リジッドサポートドラグの有無を意味します。つまり、ドラグ性能はコンプレックスXRの方が高いということです。
- ドラグのチューニング:ヴァンフォードとは異なり、C2000番にはハイレスポンスドラグ、2500番にはラピッドファイアドラグを導入しています。ハイレスポンスドラグは高負荷時に大きく滑ること、ラピッドファイアドラグはドラグノブの回転数に対するドラグ力の変化が大きいことが特徴です。
まずボールベアリングの数に着目すると、ヴァンフォードが7個、コンプレックスXRが9個。
この2個の差はスプール内部とメインシャフト部です。
つまり、リジットサポートドラグ(2個のベアリングでスプールを支持する構造)の有無で、”ドラグ性能はコンプレックスXRの方が高い”ということです。
- 専門性の高さ:コンプレックスXRは番手を絞り込むことで、各番手に最適な機能を搭載しています。一方、ヴァンフォードは汎用性を重視し、1000番から5000番までの幅広いラインナップを持っています。
ヴァンフォードの優位性
- 価格の安さ:約7,000円の価格差は大きく、予算を抑えたい方にとって魅力的です。
- 重量の軽さ:C2000Sで155gと同重量ですが、ヴァンフォードには150gのモデルもあり、軽量性ではヴァンフォードに選択肢があります。
- ラインナップの豊富さ:1000番から5000番まで、様々な番手が用意されており、用途に応じた選択が可能です。
- 入手性の良さ:コンプレックスXRと比較して、在庫が豊富で入手しやすい傾向にあります。
実際の使用感として、「釣具店でヴァンフォードを触った時に『コンプレックスXRの方が巻きが軽い』と思いましたが、回転に関わる部分の仕様は同じなので、感じた違いは馴染み具合だったのかも」という意見があります。つまり、巻き心地の基本性能は同等レベルといえるでしょう。
どちらを選ぶべきか
おそらく、以下のような基準で選択するのが合理的だと考えられます:
コンプレックスXRを選ぶべき人
- ドラグ性能を重視する
- ハイレスポンスドラグを試してみたい
- アジング・バス釣りに特化したい
- 7,000円の差は気にならない
- デザインの渋さを好む
ヴァンフォードを選ぶべき人
- コストパフォーマンスを最優先
- 様々な釣りに使いたい
- 入手性の良さを重視
- 通常のドラグで十分
- 番手の選択肢を多く持ちたい
結論として、アジングに特化し、ドラグ性能を重視するならコンプレックスXR、汎用性とコストパフォーマンスを求めるならヴァンフォードという選択になるでしょう。ただし、性能差は限定的であり、どちらを選んでもアジングを十分に楽しめるレベルの品質は確保されています。
ノーマルギアとハイギアの選択基準
コンプレックスXRでアジングを楽しむ際、ギア比の選択は釣果に直結する重要な要素です。C2000F4、C2000F4 HG、2500F6、2500F6 HGという4つのラインナップから、自分の釣りスタイルに合ったモデルを選ぶ必要があります。
ギア比の基本理解
まず、各モデルのギア比を確認しましょう:
モデル | ギア比 | 最大巻上長 | 重量 |
---|---|---|---|
C2000 F4 | 5.1 | 69cm | 155g |
C2000 F4 HG | 6.1 | 82cm | 155g |
2500 F6 | 5.3 | 78cm | 175g |
2500 F6 HG | 6.0 | 89cm | 175g |
ノーマルギアは1回転あたりの巻き取り量が少なく、ゆっくりとした巻きが得意です。一方、ハイギアは1回転で多くのラインを巻き取れるため、素早い対応が可能になります。
アジングでのギア比選択の考え方
一般的には、アジングはスローな釣りが基本とされており、ノーマルギアが推奨されることが多いです。しかし、実際の釣りスタイルによって最適なギア比は変わってきます。
ギア比はノーマルギアかパワーギアを選びましょう。
なぜならアジングは比較的スローな釣りだからです。
アジング、特にジグ単メインならノーマルギアorパワーギア、他の釣りも視野に入れているならノーマルギアといった感じで選ぶといいと思います。
ハイギアでもできないことはないですけど、ジグ単がほぼメインのアジングでは少し巻き取りが早く感じます。
ノーマルギアのメリット・デメリット
✅ メリット
- 巻きが安定しやすい:ゆっくりとした巻きをキープしやすく、一定速度の誘いがしやすい
- デッドスロー対応:超スローリトリーブが必要な渋い状況でも対応可能
- 巻きパワーがある:トルクがあり、重いルアーや負荷がかかる状況でも巻きやすい
- 疲れにくい:ハンドルを回す回数が少なくて済むため、長時間の釣行でも疲労が少ない
❌ デメリット
- ラインスラッグの回収が遅い:フォール後の糸ふけ回収に時間がかかる
- 急なバイトへの対応が遅れる:素早いフッキング動作が必要な場面で不利
- 広範囲を探るのに時間がかかる:移動や回収に時間がかかり、効率が悪い
ハイギアのメリット・デメリット
✅ メリット
- レスポンスが良い:急なアタリにも素早く対応でき、確実なフッキングが可能
- ラインスラッグ回収が早い:フォールの釣りで糸ふけを素早く回収してフッキングに持ち込める
- 広範囲を効率的に探れる:回収が早いため、多くのポイントを短時間で攻められる
- 汎用性が高い:様々な釣り方に対応しやすく、臨機応変な対応が可能
❌ デメリット
- デッドスローが難しい:無意識に巻きが早くなりがち
- レンジキープが難しい:ゆっくり巻きたいシーンで、レンジを外してしまいやすい
- やや疲れやすい:同じ距離を巻くのにハンドルを多く回す必要がある
実際の選択基準
Yahoo!知恵袋に寄せられた質問では、「アジングにコンプレックスCL4はやめた方がよいでしょうか?」という疑問に対して、以下のような回答がありました:
私はコンプレックスci42500HGSにフロロ3lbを巻いてバスはもちろんアジ、メバル、メッキ、セイゴなどにも使用してます。
アジの場合は以前はバイオマスターを使っていたので、今はかなりスローリトリーブを意識してますが特にやりづらいというのは全くありません。
アジングのエキスパートにはハイギアはネックなんだと思います。
この回答から分かるように、ハイギアでもアジングは十分可能です。ただし、スローリトリーブを意識する必要があり、初心者には難しい面もあるかもしれません。
🎯 ギア比選択のフローチャート
ジグ単メインで巻きの釣りが中心 → ノーマルギア
フォールやリフト&フォールが多い → ハイギア
キャロやフロートで遠投する → ハイギア
バス釣りなど他の釣りとも兼用 → ハイギア(汎用性重視)
初心者で迷っている → ノーマルギア(基本に忠実)
結論として、「自分にはハイギアの方が性に合っている」と心から思える方はハイギアでも問題ありませんが、迷ったらノーマルギアを選ぶのが無難です。ノーマルギアであれば、アジングの基本である「ゆっくりとした巻き」を確実に実行でき、釣果に結びつきやすいでしょう。
また、将来的に複数のリールを揃えることも視野に入れ、まずはノーマルギアで基本を身につけ、次にハイギアで応用的な釣りを試すという段階的なアプローチもおすすめです。
価格と性能のバランスで見る購入価値
21コンプレックスXRの実売価格は約23,000~30,000円程度で、中堅クラスのリールとしては決して安くはありません。しかし、その性能を考慮すると、非常に優れたコストパフォーマンスを持っていると評価できます。
価格帯別の比較
コンプレックスXRを他のリールと価格・性能で比較してみましょう:
価格帯 | リール名 | 実売価格 | 重量(C2000) | 評価 |
---|---|---|---|---|
エントリー | ソアレBB | 約13,000円 | 185g | 入門用として十分 |
ミドルロー | アルテグラ | 約15,000円 | 180g | コスパ良好 |
ミドル | ヴァンフォード | 約23,000円 | 150~155g | 軽量で高性能 |
ミドルハイ | ソアレXR | 約28,000円 | 155g | ライトゲーム特化 |
ミドルハイ | コンプレックスXR | 約30,000円 | 155g | 高ドラグ性能 |
ハイエンド | ルビアス | 約40,000円 | 150g | 軽量・高性能 |
ハイエンド | ツインパワー | 約40,000円 | 175g | 剛性重視 |
フラッグシップ | ヴァンキッシュ | 約50,000円 | 145g | 最軽量クラス |
フラッグシップ | ステラ | 約70,000円 | 170g | 最高峰 |
この表から、コンプレックスXRはミドルハイクラスの価格で、ハイエンドクラスに迫る性能を持っていることが分かります。
コストパフォーマンスの評価
複数のユーザーレビューから、「値段の割に全体的に良いリール」「この性能でこの価格は安い」という評価が多く見られます。特に注目すべきは、巻き心地とドラグ性能が上位機種に匹敵するレベルに達している点です。
結論、欲しいと思ったあなたは買うべきです!
上位機種のヴァンキッシュに慣れていても違和感がないクオリティですし、唯一の懸念はハイレスポンスドラグの好き嫌いぐらい。
良いリールなのは間違い無いので、買って後悔することはないと思いますよ。
投資効果の分析
3万円という投資が妥当かどうかを考える際、以下の要素を考慮する必要があります:
💰 コンプレックスXRへの投資価値
- 長期使用が可能:耐久性が高く、約2年半の使用でもギア交換で継続使用可能
- 汎用性の高さ:アジング・バス・トラウト・メバリングなど、1台で多くの釣りに対応
- リセールバリューが不明:中古市場での評価はまだ確立していない
- 買って後悔しない品質:ユーザー満足度が高く、長く愛用できる
上位機種との比較
約1万円高い40,000円のルビアスと比較した場合、その差額に見合う性能差があるでしょうか?おそらく、一般的なアングラーにとっては、コンプレックスXRで十分な性能を享受できると考えられます。
逆に、約7,000円安い23,000円のヴァンフォードと比較すると、ドラグ性能とベアリング数の差がその価格差に見合うかが判断基準となります。ドラグ性能を重視するならコンプレックスXR、コストを抑えたいならヴァンフォードという選択が合理的です。
購入のタイミング
在庫状況が不安定で「売ってない」という声も多いコンプレックスXR。見つけたら即購入を検討するのも一つの戦略です。ただし、焦って購入せず、以下の点を確認しましょう:
✓ 購入前のチェックリスト
- 自分の釣りスタイルに合った番手・ギア比か
- 予算内で無理のない購入か
- 他のリールとの比較検討を十分に行ったか
- 入手困難な状況を理由に妥協していないか
- メンテナンス費用も含めた総コストを考慮したか
結論として、コンプレックスXRは3万円という価格に見合った、むしろそれ以上の価値を提供するリールといえます。特にアジングとバス釣りの両方を楽しみたい方、ドラグ性能を重視する方には、最適な選択肢となるでしょう。
メンテナンスとベアリング追加のポイント
コンプレックスXRの性能を長期間維持し、さらに向上させるためには、適切なメンテナンスとカスタマイズが重要です。特にベアリングの追加は、巻き心地をさらに向上させる有効な手段として知られています。
基本的なメンテナンス
海水使用可能なコンプレックスXRですが、防水性能を過信せず、適切なメンテナンスを行うことが長寿命化の鍵となります。
🔧 日常的なメンテナンス手順
タイミング | 作業内容 | 重要度 |
---|---|---|
釣行後毎回 | 真水で洗い流す | ★★★★★ |
月1回程度 | ラインローラーの回転確認・注油 | ★★★★☆ |
シーズンごと | 分解清掃・グリスアップ | ★★★★☆ |
1~2年ごと | オーバーホール(専門店推奨) | ★★★★★ |
異常時 | 即座に専門店へ相談 | ★★★★★ |
実際の使用例として、「2年水洗いのみのノーメンテ、トラブル無しのヌルヌル回転維持」という報告もありますが、これは推奨されるメンテナンス方法ではありません。Xプロテクトがあっても、定期的なメンテナンスは必須です。
ベアリング追加のポイント
コンプレックスXRは標準で9個のボールベアリングを搭載していますが、さらにベアリングを追加することで巻き心地を向上させることができます。
21コンプレックスは、ウォームシャフトの上下に各々一つずつベアリングを追加することで巻き感の向上になります。
より滑らかな回転動作がしやすくなるのでスローで巻きやすくなり、エリアトラウトで効果的です。
ベアリング追加のメリットとしては:
✨ ベアリング追加の効果
- 巻き心地の向上:より滑らかな回転動作が可能に
- スロー巻きの安定性:デッドスローでのレンジキープが容易に
- 感度の向上:微細なアタリを感じ取りやすくなる
- エリアトラウトでの効果:スプーンの繊細な操作に最適
ただし、ベアリング追加には専門的な知識が必要で、不適切な作業はリールの故障につながる可能性があります。初心者の方は、専門店やメーカーのサービスセンターに依頼することを推奨します。
ラインローラーのメンテナンス
複数のユーザーから「ラインローラーが回転しにくい」という指摘があります。この問題は、アジングのようなライトラインを使用する釣りでは致命的になる可能性があります。
対策として:
- 定期的な清掃:海水使用後は必ずラインローラー周辺を真水で洗浄
- 適切な注油:専用のオイルを少量塗布(過剰な注油は逆効果)
- ベアリング交換:回転が改善しない場合は、ラインローラーベアリングの交換を検討
- 専門店での調整:自分で改善できない場合は、専門店に相談
「買って直ぐの釣行の時ルアーを巻き取る際シャーシャーと擦れるような音がしたけど、グリスが馴染んでなかったのか、音は時期に消えた」という報告もあり、初期の違和感は使用によって改善される場合もあります。
オーバーホールのタイミング
約2年半使ったところで、オーバーホールしても微妙なノイズが残るようになったので、ギアを交換した。
ギアノイズがさほど気にならない方ならまだまだ使える状態だったが、僕は嫌なのですぐに交換という選択をした。
使用頻度と使い方を考えれば、それだけ持てば十分だと思う。
この報告から、使用頻度にもよりますが、約2~3年でギアの摩耗が気になり始める可能性があることが分かります。ギアノイズが発生した場合の対処法としては:
ギアノイズ対策
- オーバーホール:シマノサービスセンターに依頼
- ギア交換:純正パーツへの交換
- 専門店での調整:グリスの塗り直しや調整で改善する場合も
メンテナンスコストも含めた総所有コストを考慮すると、約2~3年ごとに5,000~10,000円程度のメンテナンス費用がかかる可能性があります。
スプールの互換性
21コンプレックスは14-18-19ステラ、20ツインパワー、19ヴァンキッシュ、19ストラディック、20ヴァンフォード、21-22ソアレXRと互換性があります。
詳細はシマノのスプール互換表に記載されているので、そちらを参考にするのがベストです。
スプールの互換性が高いため、用途に応じて複数のスプールを用意することで、一台のリールを多様な釣りに対応させることができます。例えば、アジング用に浅溝スプール、バス用に深溝スプールというような使い分けが可能です。
入手困難な状況への対応策
21コンプレックスXRは人気が高く、在庫が不安定な状況が続いています。「売ってない」という声も多く、購入を希望している方にとっては悩ましい状況です。ここでは、入手困難な状況での対応策を具体的に提案します。
在庫状況の現状
複数の情報源から、コンプレックスXRの入手困難な状況が報告されています:
流通量が少ないのか、コロナの影響なのか、在庫が薄い印象。
また、発売から時間が経過しているにもかかわらず、依然として品薄状態が続いていることから、生産数が限定的である可能性や、需要が供給を上回っている状況が推測されます。
入手方法の選択肢
🛒 入手ルートの比較
入手方法 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
---|---|---|---|
大型釣具店 | 実物確認可能・即購入 | 在庫が少ない・定価に近い | ★★★☆☆ |
オンラインショップ | 価格比較可能・在庫確認が容易 | 実物確認不可 | ★★★★☆ |
メーカー直販 | 正規品保証・サポート | 価格が高め・在庫限定 | ★★★☆☆ |
中古市場 | 運が良ければ入手可能 | 状態が不明・保証なし | ★★☆☆☆ |
予約注文 | 確実に入手可能 | 待ち時間が長い | ★★★★★ |
具体的な入手戦略
- 複数のオンラインショップを定期的にチェック
- Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング
- 釣具専門オンラインショップ(ナチュラム、つり具のマルニシなど)
- 在庫アラート機能を活用
- 大型釣具店の入荷情報を確認
- 上州屋、タックルベリー、キャスティングなどの大型チェーン
- 地域の専門店に入荷予定を問い合わせ
- 予約システムがあれば活用
- ソアレXRを代替として検討
- 性能はほぼ同等(前述の通り)
- 入手性が比較的良い
- 価格もやや安価
- 旧モデル(17コンプレックスCI4+)を検討
- 中古市場で入手しやすい
- 基本性能は依然として高い
- 価格が安価になっている可能性
- 入荷待ちの予約を活用
- 確実に入手できる方法
- 次回入荷分を確保
- 多少の待ち時間は覚悟
代替リールの検討
どうしても入手できない場合、同等性能の代替リールを検討するのも賢明な判断です:
🎣 代替リールの候補
第一候補:21ソアレXR
- 性能はほぼ同等
- 入手性が良い
- ライトソルト専用として最適化
第二候補:20ヴァンフォード
- 価格が安い
- 基本性能は十分
- 入手性が非常に良い
第三候補:24ルビアス
- より高性能
- 軽量
- 予算に余裕があれば
第四候補:23ヴァンキッシュ
- 最高クラスの軽量性
- 上位機種
- 予算が許せば最良の選択
購入時の注意点
入手困難な状況だからこそ、焦って購入して後悔しないよう、以下の点に注意しましょう:
⚠️ 購入時のチェックポイント
- 正規品かどうか:並行輸入品や模倣品に注意
- 販売店の信頼性:レビューや評判を確認
- 保証内容:メーカー保証があるか確認
- 返品・交換条件:初期不良時の対応を確認
- 価格の妥当性:極端な高値や安値に注意
特に、在庫が少ない状況では、不当に高い価格で販売している店舗もあるかもしれません。適正価格(実売23,000~30,000円程度)を把握した上で購入することが重要です。
今後の展望
21コンプレックスXRは2021年の発売であり、すでに4年以上が経過しています。一般的にシマノのリールは2~4年でモデルチェンジすることが多いため、近い将来に後継機種が登場する可能性も考えられます。
もし急いでいない場合は、新モデルの発表を待つのも一つの選択肢です。新モデルが出れば、現行モデルの在庫が増えたり、価格が下がったりする可能性もあります。
まとめ:コンプレックスでアジングを楽しむために知っておくべきこと
最後に記事のポイントをまとめます。
- シマノのコンプレックスシリーズは本来バス用だが、Xプロテクト搭載により海水使用OKで、アジングに最適な性能を持つ
- 21コンプレックスXRのC2000F4番手は155gという軽量性と、ハイレスポンスドラグの組み合わせでアジングに理想的
- ハイレスポンスドラグは細糸使用時に瞬時に作動し、1.4lbのエステルラインで尺アジをキャッチできる性能を持つ
- CI4+素材のマグナムライトローターにより巻き始めが軽く、1g前後の超軽量ルアーの操作性が向上する
- 21ソアレXRとの違いは主に糸巻量とカラーリングのみで、基本設計はほぼ同一
- マイクロモジュールギア2とサイレントドライブにより、16ヴァンキッシュに匹敵する巻き心地を実現
- 約9ヶ月の海水使用でもトラブルなしという高い耐久性が報告されている
- ジグ単メインならC2000F4のノーマルギア、遠投やフォールの釣りならハイギアが適している
- 20ヴァンフォードと比較してベアリングが2個多く、リジッドサポートドラグ搭載でドラグ性能が優れている
- 実売価格約30,000円で、この性能は上位機種に匹敵するコストパフォーマンスを持つ
- ラインローラーの回転に関する指摘があり、定期的なメンテナンスとベアリング追加で改善可能
- ウォームシャフト上下にベアリング追加することで、さらに滑らかな巻き心地を実現できる
- 約2~3年の使用でギアノイズが発生する可能性があり、オーバーホールやギア交換が必要になる場合がある
- 14-18-19ステラ、20ツインパワー、19ヴァンキッシュなど多くのシマノリールとスプール互換性がある
- 在庫が不安定で「売ってない」状況が続いており、見つけたら即購入を検討する価値がある
- 入手困難な場合は、性能がほぼ同等の21ソアレXRや、より入手しやすい20ヴァンフォードが代替候補となる
- バス釣りとアジングの両方を楽しみたい方には、汎用性の高さから特におすすめ
- エギングやメバリング、トラウトなど、アジング以外のライトゲームにも十分対応可能
- 2500F6番手はラピッドファイアドラグを搭載し、ストラクチャー周りでの瞬時のドラグ調整に有効
- 上位機種のヴァンキッシュに慣れていても違和感がないクオリティで、買って後悔することはない
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 21コンプレックスXRをインプレ。20ヴァンフォードとの違いも詳しく解説 | TSURI HACK
- アジングにコンプレックスCL4はやめた方がよいでしょうか?| Yahoo!知恵袋
- 17コンプレックスCI4+を今更ながらインプレしてみる | 釣りバカキノピーが行く!!
- シマノのアジングリールおすすめ3選!密巻き、ノーマルに分けランキング形式で紹介!失敗しない選び方も解説!|おだやかなる釣りの時間
- SHIMANO 21コンプレックス XR C2000F4 HGの最安値・インプレ・釣果 | TACKLE BOX
- 21コンプレックスXRの完全ガイド!ソアレXRやヴァンフォードの違いも比較! | タックルノート
- 2021年新製品リール『シマノ コンプレックスXR』のココがスゴイ!! | イシグロ半田店
- ブルーカレント&コンプレックスCI4インプレ | 上天草アングラーの釣行記
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