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アジングのライン号数、結局何号がベスト?素材別の選び方を徹底解説

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アジングを始めたばかりの方や、これから挑戦しようと考えている方にとって、ラインの号数選びは最初の大きな壁となることが多いようです。釣具店に行けば0.2号から0.6号まで、さらにPE、エステル、フロロカーボンと素材も多様で、「一体どれを選べばいいの?」と迷ってしまうのも無理はありません。

実は、アジングのライン号数選びには明確な基準があり、使用する素材やターゲットとするアジのサイズ、釣り場の状況によって最適な太さが変わってきます。本記事では、インターネット上に散らばるアジングのライン情報を収集・分析し、素材ごとの推奨号数から状況別の使い分け、リーダーの選び方まで、初心者の方でも迷わず選べるよう体系的に解説していきます。

この記事のポイント
✓ エステルライン、PEライン、フロロカーボンラインの適正号数が分かる
✓ 初心者が最初に選ぶべきライン号数が明確になる
✓ アジのサイズや釣り場に応じた号数の使い分け方が理解できる
✓ リーダーの太さとメインラインのバランスの取り方が分かる

アジングのライン号数選びで失敗しない基本知識

  1. アジングに最適なラインの号数は素材で異なること
  2. エステルラインは0.2~0.4号が基本レンジ
  3. PEラインは0.1~0.4号で使い分ける
  4. フロロカーボンは0.3~0.6号が実用範囲
  5. 初心者はエステル0.3号またはPE0.2~0.3号がおすすめ
  6. ナイロンラインは0.6号前後が扱いやすい

アジングに最適なライン号数は素材によって大きく変わる

アジングで使用されるラインは主に4種類あり、それぞれ特性が異なるため推奨される号数も変わってきます。最も重要なのは、素材の特性を理解した上で号数を選ぶことです。

エステルラインやPEラインは高感度で伸びが少ないため、細い号数でも十分な強度を確保できます。一方、フロロカーボンやナイロンは伸びがあるため、同じ強度を得るにはやや太めの号数が必要になります。

また、ラインの太さは感度や飛距離、風や潮の影響の受けやすさにも直結します。一般的に、ラインが細ければ細いほど感度が高く、飛距離も伸び、風や潮の影響を受けにくくなります。ただし、細すぎると強度不足でラインブレイクのリスクが高まるため、バランスが重要です。

アジングでは軽量ジグヘッド(0.5~3g程度)を使用することが多く、繊細なアタリを取るためには細いラインが有利です。しかし、釣り場の状況やターゲットのサイズによっては、ある程度の強度を確保するために太めのラインを選ぶ判断も必要になります。

初心者の方は、まず標準的な号数から始めて、経験を積む中で自分の釣りスタイルに合った太さを見つけていくのが良いでしょう。最初から極細ラインに挑戦すると、ライントラブルや高切れ(キャスト時の破断)に悩まされる可能性があります。

📊 アジング用ライン素材別の推奨号数一覧

ライン素材推奨号数範囲初心者向け標準主な用途
エステルライン0.2~0.4号0.3号ジグ単メイン
PEライン0.1~0.4号0.2~0.3号オールラウンド
フロロカーボン0.3~0.6号0.4~0.5号リーダー不要で手軽
ナイロンライン0.6~1.0号0.8号(3lb)釣り初心者向け

エステルラインの号数は0.3号を基準に前後で調整する

エステルラインはアジングで最も人気の高いライン素材で、0.3号が汎用性の高い基準となる太さです。この号数を基点として、釣り場の状況やアジのサイズに応じて0.2号や0.4号に調整していくのが一般的なアプローチになります。

0.2号という極細のエステルラインは、豆アジ(10cm台)を0.5g前後の軽量ジグヘッドで狙う場合に最適です。感度が非常に高く、繊細なアタリも明確に捉えられます。ただし、強度は約1lb(450g程度)しかないため、ドラグ設定を適切にし、無茶な抜き上げを避ける必要があります

0.25号は0.2号と0.3号の中間として、「もう少し細くしたいけど0.2号では不安」という場合に選ばれます。20cm台中盤までのアジを1g未満のジグヘッドで狙う時に最適で、感度の高さと扱いやすさのバランスが取れています。

0.3号のエステルラインは約1.5lb(600~700g程度)の強度があり、20cm台のアジを数釣りする標準的なアジングに最も適しています。1g前後のジグ単を使う漁港内の常夜灯周りなどでは、まずこの号数から始めるのがおすすめです。適切にリーダーをセットすれば、尺クラス(30cm)のアジにも対応できます。

ダイキ(リグデザイン代表)は「僕はPEラインの0.3号を軸に使っている」としながらも、エステルラインについても「基本としてはPEライン0.3号にてアジングを楽しみ、周りの人が驚くペースでアジを釣っております」と述べています。

出典:【アジング】ラインの太さ(号数)を考えてみる | リグデザイン

この証言からも分かるように、0.3号という太さは決して太すぎるわけではなく、むしろ実釣性能と扱いやすさのバランスが取れた号数と言えます。プロアングラーでも0.3号をメインに使用しているという事実は、初心者の方にとっても心強い情報でしょう。

0.35号は0.3号よりやや太めで、アベレージサイズが20cm台中盤~後半になる場合に適しています。しなやか系のエステルラインであれば、この太さでもリーダー無しで使用できる場合があります。

0.4号は一般的なアジングで使用するエステルラインとしては上限に近い太さです。20cm台後半~尺クラスのアジが混じる状況や、メバルやカサゴなどの外道が掛かりやすい場所で活躍します。ただし、太くなるとラインの硬さが目立ち、バックラッシュのリスクが高まるため注意が必要です。

📋 エステルライン号数別の使い分け基準

号数強度目安適したアジのサイズジグヘッド重量難易度
0.2号約1lb~20cm(豆アジ)0.5~0.8g上級者向け
0.25号約1.2lb~25cm0.6~1.2g中級者向け
0.3号約1.5lb20~30cm0.8~2g初心者推奨
0.35号約1.7lb25~35cm1~2.5g初級~中級
0.4号約2lb30cm~(尺アジ)1.5~3g初級~中級

PEラインは0.2~0.3号が漁港内アジングの標準サイズ

PEラインはエステルラインと並んでアジングで人気の高い素材で、0.2~0.3号が漁港内でのジグ単やプラグ、5g程度までのメタルジグを使う場合の標準的な太さとなります。

0.15号以下の極細PEラインは、エステルラインに近いダイレクトな操作感を求めつつ、プラスアルファの強度が欲しい時に選ばれます。1.5gクラスまでのジグヘッドリグを繊細に・ダイレクトに操作したい方に最適です。ただし、0.15号レベルになると結束部などが弱くなるため、根ズレの心配が少ないオープンエリアでの数釣り向きと言えます。

0.2号のPEラインは、漁港内でジグ単やミノー、シンキングペンシル、5g程度までのメタルジグを使う時に汎用性が高い号数です。約4~6lbの強度があり、適切にリーダーをセットすれば、セイゴなどの外道にも対応できます。メバリングにも流用可能なため、ライトゲーム全般に使いたい方にもおすすめです。

0.3号のPEラインは、オープンエリアのアジング用としてはやや太めのオールラウンダーになります。約6lb前後の強度があり、20cm台中盤以上の良型が多く混じる場面や、メバル・セイゴなどを含めたライトゲーム五目用タックルに使いやすい太さです。1g台後半~2g前後以上のジグヘッドリグを扱うなら、十分に操作しやすいでしょう。

0.4号のPEラインは約8lb前後の強度を持ち、磯などで大型アジを狙うのでなければ、実用的な上限と考えられます。尺クラスのアジを狙ったり、7g前後以上のメタルジグやキャロライナリグの遠投に向いています。ただし、どちらかといえばメバリングなどで使用頻度が高い号数で、アジングではやや太めという印象です。

PEラインの大きな特徴は、比重が軽く水に浮きやすいことです。これが風や潮の影響を受けやすいという弱点にもなりますが、ラインが張った状態であれば非常に高感度な釣りが楽しめます。軽いジグヘッドを沈ませたい場合や、深いポイントを狙う時は、高比重PEラインという選択肢もあります。

TSURI HACK編集部は「ジグ単には0.1〜0.3号を基準に選ぶ」「1〜3gまでオールラウンドに使うなら、0.2号か0.3号がおすすめです」と解説しています。

出典:【アジング】5分でわかる失敗しないライン選び | TSURI HACK

この情報からも、0.2~0.3号が実用的な標準範囲であることが確認できます。初心者の方がPEラインを選ぶ際は、まず0.2号または0.3号から始めて、経験を積む中で自分に合った号数を見つけていくのが良いでしょう。

🎣 PEライン号数別の特性と使い分け

号数強度目安適した釣り方メリット注意点
~0.15号約3~4lb軽量ジグ単特化感度最高結束が弱い
0.2号約4~6lbジグ単・小型プラグ汎用性高い初心者推奨
0.3号約6lbライトゲーム五目強度十分やや太め
0.4号約8lbメタルジグ・キャロ遠投対応アジングには太い

フロロカーボンラインは0.4~0.5号から始めるのが無難

フロロカーボンラインは、リーダーを組む必要がなく直結で使える手軽さが魅力です。初心者向けの標準号数は0.4~0.5号で、ナイロンよりも感度が高く、エステルやPEほど扱いが難しくないという中間的な位置づけです。

0.3号のフロロカーボンは細めの号数で、1g未満のジグ単を繊細に扱ったり、20cm程度までのアジの数釣りに向いています。ただし、最初に選ぶラインとしてはやや細めなので、ワンランク太い号数から始めて、必要性を感じた時に使うのが賢明です。

0.4~0.5号のフロロカーボンラインは、フロロを使うならまずこの太さで様子を見るのがおすすめです。約1.5~2lb程度の強度があり、20cm前後~30cm位までのアジを2g程度までのジグ単で狙う時に無難に使えます。ドラグを適切に設定すれば、ラインブレイクのリスクはほとんどありません。

ただし、良型のメバルやセイゴなどの外道がヒットすると、ラインブレイクの可能性が出てきます。抜き上げは慎重に行う必要があり、20cm前後までは足場が高くても問題ありませんが、30cmクラスになると足場が近い場所での釣りが望ましいでしょう。

0.6号のフロロカーボンは、アジングで使う場合はやや太めの部類に入ります。狙うアジのサイズが20cm台後半以上だったり、メバルやカサゴなどが混じりやすいポイントで活躍します。一般的なアジングでは0.6号程度までが使いやすく、0.8号や1号になると硬さが目立ってくるため注意が必要です。

フロロカーボンラインの大きな特徴は、比重が高く水に沈みやすいことです。風や潮の影響を受けにくいため、足場が高い場所や風が強い場面、深場の底付近を狙う時に有利です。ただし、エステルやPEに比べると伸びが大きく、操作性と感度で劣るため、この点は理解しておく必要があります。

釣猿メディアでは「フロロカーボンラインをアジングに使うのであれば、まずは0.4号~0.5号ほどで様子を見るのが私のおすすめですね」と解説しています。

出典:【フロロ・エステル・PE】アジング用ラインの太さ・号数選びの基本を徹底解説! | まるなか大衆鮮魚

この証言からも、0.4~0.5号が実用的なスタート地点であることが分かります。リーダーを結ぶのが苦手な方や、釣り全体の経験が浅い方は、まずフロロカーボンの0.4~0.5号から始めるのが良い選択と言えるでしょう。

💡 フロロカーボンライン号数の選択基準

号数lb表示適した状況リーダーの要否
0.3号約1~1.2lb豆アジ・軽量ジグ単基本不要(0.4号以下は推奨)
0.4~0.5号約1.5~2lb標準的アジング基本不要
0.6号約2.5lb大型・外道対策基本不要

ナイロンラインを選ぶなら0.8号(3lb)前後が扱いやすい

ナイロンラインはアジング用ラインとしては少数派ですが、釣り自体の経験が少ない初心者の方には0.8号(3lb)前後が扱いやすい選択肢となります。

ナイロンラインの最大の利点は、しなやかでトラブルが少ないことです。リールへの馴染みが良く、巻きグセが付きにくいため、小型リールでも扱いやすいのが特徴です。また、フロロカーボンと同様にリーダーを組む必要がないため、システムがシンプルになります。

ただし、アジング用ラインとしてナイロンが選ばれにくい理由もあります。伸びが大きく感度が低い、吸水性が高く劣化が早い、初期伸び率が高いといった弱点があり、繊細なアタリを取る必要があるアジングでは不利な面が多いのです。

ナイロンラインを使う場合は、ラインの放出量が少ない近距離の表層狙いや、感度でアワセるのではなく巻きで乗せるような釣りに向いています。常夜灯周りでの数釣りなど、アジの活性が高い状況であれば問題なく楽しめるでしょう。

比重は1.14程度で、フロロカーボンよりは軽いものの、エステルやPEよりは重い中間的な数値です。ジグヘッドの重さやワームの浮力によっては、仕掛けが先に沈んでラインが漂うような動きをすることがあります。

太さに対する強度は標準的で、アジングで使用される細い号数で見ると、フロロカーボンとの強度差はほとんどありません。擦れに強く、傷がついても粘って耐える特性があり、結束強度も非常に優秀です。

📌 ナイロンライン使用時のポイント

メリット

  • リールへの馴染みが良くトラブルが少ない
  • 巻きグセが付きにくい
  • 結束強度が高い
  • 根ズレに強い
  • 価格が安い

デメリット

  • 伸びが大きく感度が低い
  • 吸水性が高く劣化が早い
  • 沈みが悪く軽量リグの操作性が落ちる
  • アジング専用品が少ない

初心者の方で「とにかくライントラブルを避けたい」「まず釣り自体に慣れたい」という場合は、ナイロン0.8号から始めるのも一つの方法です。ただし、ある程度釣りに慣れてきたら、より感度の高いエステルやPEへのステップアップを検討すると良いでしょう。

リーダーの号数はメインラインとのバランスが重要

エステルラインやPEラインを使用する場合、必ずリーダー(ショックリーダー)を結ぶ必要があります。リーダーの役割は、岩や海藻などの障害物による擦れからメインラインを守ることです。

エステルラインの場合、基本的には0.8号(約3lb)を基準に、0.6号~1号ほどの範囲でリーダーを選びます。細いリーダーの方が伸びやすくなってアタリを弾きにくくなりますが、わずかなダメージでブレイクしやすくなるため扱いが繊細になります。

一般的な組み合わせとしては、エステルライン0.3号にリーダー0.8号のセッティングが基本形となります。アジの活性が低い時や小型が多い場合は0.6号に落とし、大型が混じる場合は1号に上げるという調整を行います。

PEラインの場合は、エステルラインよりも強度が高いため、リーダーもPEの強度を活かせるセッティングにすることが多いです。おおよその目安は以下の通りです:

  • PEライン0.2号程度まで:リーダー1号~1.2号程度
  • PEライン0.3号:リーダー1.2号~1.7号
  • PEライン0.4号:リーダー1.5号~1.7号

これらの数値はやや太めのリーダーを好む方の基準なので、潮なじみを良くしたい方は若干細くしても構いません。ただし、基本的にリーダーは太くても1.7号(1.75号)くらいまでで、2号以上はサーフや磯で尺アジを専門に狙う場合を除いてほとんど使用しません。

リーダーの長さについては、30cm程度が標準的です。これより短いと根ズレ対策として不十分になる可能性があり、長すぎるとキャスト時にノット部分がガイドに干渉してトラブルの原因になります。

🔗 メインラインとリーダーの組み合わせ例

メインラインリーダー素材リーダー号数リーダー長さ
エステル0.2号フロロ0.6~0.8号30cm
エステル0.3号フロロ0.8~1号30cm
エステル0.4号フロロ1~1.2号30cm
PE0.2号フロロ1~1.2号30~60cm
PE0.3号フロロ1.2~1.7号30~60cm
PE0.4号フロロ1.5~1.7号30~60cm

アジングのライン号数を状況に応じて使い分けるテクニック

  1. 豆アジ狙いは極細ライン(0.2号以下)で感度を最大化
  2. 常夜灯周りの数釣りは標準号数で安定した釣果
  3. 尺アジ・ギガアジ狙いは太めのライン(0.4号以上)で安心
  4. 風が強い日は比重の高い素材と適切な号数選び
  5. 深場攻略は沈みやすいラインと適切な号数のバランス
  6. 外道対策は余裕のある号数で不意の大物に対応
  7. 初心者は標準より少し太めの号数で失敗を減らす

豆アジ(10~15cm)狙いは極細ラインで感度を最大限に引き出す

豆アジを専門に狙う場合、エステル0.2号またはPE0.15号以下の極細ラインが威力を発揮します。豆アジは口が小さく、アタリも非常に繊細なため、可能な限り細いラインで感度を最大化することが釣果につながります。

0.5g前後の軽量ジグヘッドを使用する豆アジングでは、ラインが太いと仕掛けの動きが制限されたり、アタリが伝わりにくくなったりします。0.2号のエステルラインなら、わずかな水流の変化や豆アジの吸い込みも明確に手元に伝わってきます。

ただし、極細ラインを使う際は注意点もあります。強度は約1lb(450g程度)しかないため、ドラグ設定を緩めにし、強引な抜き上げは避ける必要があります。足場が高い場所では小型タモを用意するか、階段などで水面に近づける場所を選ぶと良いでしょう。

キャスト時の高切れ(糸切れ)にも注意が必要です。軽量ジグヘッドであれば問題ありませんが、1g以上の重さになると、キャストの勢いでラインが切れる可能性があります。バックスイングを小さくし、ゆっくりとしたキャストを心がけましょう。

リーダーは0.6号~0.8号のフロロカーボンを30cm程度結びます。豆アジ相手でもリーダーは必須で、根掛かりした時の回収やわずかな根ズレからメインラインを守る役割があります。

井上海生氏(TSURINEWSライター)は「0.2号はアジングのビギナーにもオススメであり、熟練者も好む号数だと思う。ラインは細ければ細いほどよく飛び、また海中から伝わってくる情報が多くなる」と述べています。

出典:『アジング』ステップアップ解説:「エステル」ラインの号数使い分け術 | TSURINEWS

この証言から、0.2号は決して上級者専用ではなく、むしろ初心者にもおすすめできる号数であることが分かります。豆アジングに挑戦する方は、ぜひ極細ラインの感度の良さを体験してみてください。

🐟 豆アジング向けライン設定

項目推奨内容
エステルライン0.2号(1lb程度)
PEライン0.1~0.15号(3~4lb程度)
リーダーフロロ0.6~0.8号
ジグヘッド重量0.4~0.8g
ドラグ設定かなり緩め(指で引いて出る程度)

常夜灯周りの標準的アジング(20~25cm)は基本号数で安定

漁港内の常夜灯周りで20~25cm程度のアジを狙う一般的なアジングでは、エステル0.3号またはPE0.2~0.3号の基本号数が最も安定した釣果をもたらします

この号数であれば、1g前後のジグ単を使った釣りで十分な感度と操作性を確保しつつ、ラインブレイクのリスクも低く抑えられます。20cm台のアジであれば、適切なドラグ設定とやり取りをすることで、ほぼ確実にキャッチできる強度があります。

常夜灯周りの釣りでは、ラインの視認性も重要です。エステルラインでは視認性の高いピンクやイエローなどのカラーが人気で、夜間でもラインの動きを目で追いやすくなります。PEラインも同様に、ライトグリーンやピンクなどの明るいカラーを選ぶと、ラインの挙動が把握しやすく、アタリを目で取ることも可能になります。

リーダーはエステルの場合0.8号、PEの場合1~1.2号のフロロカーボンを結びます。常夜灯周りは障害物が比較的少ない環境が多いですが、それでもテトラポッドや岸壁への接触、小型のメバルやカサゴなどの外道への対策として、リーダーは必須です。

この号数であれば、セイゴ(スズキの幼魚)やメバル、カマスなどの外道が掛かっても、慎重にやり取りすれば取り込める可能性が高いです。ただし、40cmを超えるようなサイズが掛かった場合は、ドラグを適切に使い、無理な抜き上げは避けましょう。

また、基本号数はライントラブルのリスクと釣果のバランスが最も良い太さでもあります。極細ラインほど高切れやバックラッシュのリスクは高くなく、太すぎて感度が落ちることもありません。初心者から上級者まで、多くのアングラーがこの号数を選ぶ理由がここにあります。

🌃 常夜灯周りアジングの標準設定

項目エステル使用時PE使用時
メインライン0.3号0.2~0.3号
リーダーフロロ0.8~1号フロロ1~1.2号
ジグヘッド0.8~1.5g0.8~2g
適応サイズ20~30cm20~35cm

尺アジ・ギガアジ(30cm以上)を狙うなら太めのラインが必須

30cm以上の尺アジや、さらに大型のギガアジ(40cm以上)を狙う場合は、エステル0.4号以上、PEなら0.3~0.4号の太めのラインを選択する必要があります。

尺クラスのアジは引きが強く、走りも激しいため、細いラインでは対応しきれない場合があります。特に潮が速いエリアや、障害物が多い磯などで大型を狙う場合は、ラインの強度に余裕を持たせることが重要です。

エステル0.4号であれば約2lb(約900g)の強度があり、リーダーを1~1.2号にすることで、尺クラスのアジを安心してやり取りできます。ただし、エステルは衝撃に弱いため、急なアワセや強引な抜き上げは避け、ドラグを活用したやり取りが必須です。

PEライン0.3号なら約6lb、0.4号なら約8lbの強度があり、尺アジはもちろん、不意に掛かる40cm級のセイゴや尺メバルにも対応できます。リーダーは1.5~1.7号のフロロカーボンを使用し、長さも40~60cm程度に延ばすと、根ズレへの対策がより強固になります。

大型アジ狙いでは、ジグヘッドも2~3g、場合によってはそれ以上の重さを使用することがあります。メタルジグやキャロライナリグを使った遠投の釣りも有効で、こうした重い仕掛けを投げるには、ある程度の太さのラインが必要不可欠です。

ただし、太いラインにはデメリットもあります。感度がやや落ちること、バックラッシュのリスクが高まること、軽量ジグヘッドの操作性が落ちることなどです。大型狙いの釣りと割り切って、適切な号数を選ぶことが重要です。

📏 大型アジ狙いのライン設定

ターゲットサイズエステルPEリーダージグヘッド/リグ
尺アジ(30cm)0.35~0.4号0.3号フロロ1~1.5号1.5~3g
尺アジ(35cm)0.4号0.3~0.4号フロロ1.5~1.7号2~5g
ギガアジ(40cm~)0.5号以上0.4号以上フロロ1.7~2号3~10g

風が強い日は高比重ラインとやや太めの号数が有効

風が強い日のアジングでは、ラインの素材選びと号数の調整が釣果を大きく左右します。風の影響を最小限に抑えるには、高比重のラインを選び、必要に応じてワンランク太い号数を使うのが有効です。

PEラインは比重が約0.97と軽く、水に浮きやすい特性があります。そのため、風が強い日は空中や海面にあるラインが大きく煽られ、ジグヘッドの操作が困難になったり、アタリが取りにくくなったりします。

エステルラインは比重が約1.38と高く、フロロカーボンは約1.78とさらに高いため、風の影響を受けにくくなります。強風時にPEラインを使っている方は、エステルやフロロへの変更を検討すると、釣りがやりやすくなる可能性が高いです。

また、同じ素材でもワンランク太い号数を選ぶことで、風による影響を軽減できることがあります。たとえば、通常エステル0.3号を使っている方が、強風時だけ0.35号や0.4号に上げるといった調整です。

ただし、太くしすぎると風を受ける表面積が増えて逆効果になる場合もあります。風が強い時は、ジグヘッドをやや重めにして仕掛けを速く沈める、キャストの角度を低くする、風裏のポイントを選ぶといった対策も併せて行うことが重要です。

シンキングPEライン(高比重PEライン)という選択肢もあります。通常のPEラインに高比重の芯を入れたもので、比重は1.1~1.4程度。風や波の影響を受けにくく、軽量ジグヘッドの沈降も邪魔しません。ただし、真円性が低く強度にバラつきがある、価格が高いなどのデメリットもあります。

💨 強風時のライン選択ガイド

風の強さ推奨素材号数の調整その他の対策
微風(2m/s以下)全素材OK標準特になし
そよ風(3~5m/s)エステル・フロロ優先標準~+1ランクジグヘッドやや重め
強風(6~10m/s)フロロ・高比重PE+1ランク風裏・低弾道キャスト
暴風(10m/s以上)釣行中止推奨安全第一

深場攻略は沈みやすいラインと適切な号数のバランス調整

水深のあるポイントや、潮流が速くてジグヘッドが流されやすい状況では、ラインの比重と号数のバランスを調整することが重要です。

PEラインは比重が軽く浮きやすいため、深場では特に不利になります。軽いジグヘッドを使うと、ラインの浮力が邪魔をして仕掛けが思うように沈まず、アジのいるレンジまで届かないことがあります。

エステルライン(比重1.38)やフロロカーボンライン(比重1.78)は水よりも重く沈みやすいため、深場攻略に適しています。特にフロロカーボンは最も比重が高く、ジグヘッドを底まで素早く沈めたい時や、流れの速い場所で使用する時に有利です。

ただし、深場攻略では号数選びも重要です。細すぎるラインは潮の抵抗を受けにくいというメリットがありますが、ラインが長く出るためアタリが伝わりにくくなったり、フッキングパワーが伝わりにくくなったりします。逆に太すぎると、潮の影響を受けやすくなり、やはり釣りがしにくくなります。

深場での適切な号数は、使用するジグヘッドの重さとのバランスで決まります。水深10m以上のポイントで1g前後のジグヘッドを使うなら、エステル0.3~0.35号、フロロなら0.4~0.5号が目安になります。より深い場所や流れが速い場合は、ジグヘッドを2~3gに重くし、ラインもワンランク太めにすることを検討しましょう。

また、深場ではPEラインでも高比重タイプを使うことで、浮きやすさの問題を解決できます。通常のPEと比べて沈みやすく、深いレンジを狙いやすくなります。

まるなか大衆鮮魚では「深い場所、沈み根が気になる釣り場のジグ単タックルにおすすめ」としてフロロカーボンラインを推奨しています。

出典:【フロロ・エステル・PE】アジング用ラインの太さ・号数選びの基本を徹底解説! | まるなか大衆鮮魚

深場攻略では、ラインの素材と号数、ジグヘッドの重さ、この3つのバランスを適切に調整することが釣果の鍵となります。

🌊 深場・流れの速い場所でのライン設定

水深推奨素材推奨号数ジグヘッド重量
~5mエステル・フロロ0.3~0.4号0.8~1.5g
5~10mエステル・フロロ0.3~0.5号1~2g
10~15mフロロ・高比重PE0.4~0.6号1.5~3g
15m以上フロロ・高比重PE0.5号以上2g以上

セイゴやメバルなどの外道対策には余裕のある号数を

アジングをしていると、セイゴ(スズキの幼魚)、メバル、カサゴ、カマスなど、さまざまな魚が掛かることがあります。こうした外道は、アジよりもサイズが大きかったり引きが強かったりするため、ラインの号数に余裕を持たせる必要があります。

特に、セイゴやメバルは引きが強く、25cm程度でもかなりの引きを見せます。エステル0.2号やPE0.15号などの極細ラインでは、走られてラインブレイクする可能性が高くなります。

外道が多いポイントでは、エステル0.3~0.4号、PE0.3号以上を選択するのが安全です。リーダーも太めにし、エステルなら1~1.2号、PEなら1.5~1.7号のフロロカーボンを使用すると、不意の大物にも対応しやすくなります。

フロロカーボンラインを直結で使っている場合は、0.5~0.6号あればある程度の外道に対応できます。フロロは根ズレに強いため、カサゴのように岩場に潜る魚がヒットしても、ラインブレイクのリスクが低いのがメリットです。

ただし、太いラインにはデメリットもあります。アジの繊細なアタリが分かりにくくなったり、軽量ジグヘッドの操作感が落ちたりします。外道が多いポイントでは釣りがしにくくなるのを覚悟で太めを選ぶか、細いラインで繊細な釣りを優先するか、判断が必要です。

メバルやカサゴも同時に狙いたい場合は、最初から太めのラインを選んでおくのが賢明です。アジングロッドでも十分これらの魚を楽しめるため、ライトゲーム五目釣りとして楽しむのも一つの選択肢でしょう。

🐟 外道の種類と必要なライン強度

外道の種類サイズ最低限必要な強度推奨ライン
メバル15~25cm2~3lbエステル0.3~0.4号 / PE0.3号
カサゴ15~30cm2~4lbフロロ0.5~0.6号 / PE0.3号
セイゴ20~40cm3~6lbPE0.3~0.4号 / フロロ0.6号
カマス20~35cm2~4lbエステル0.4号 / PE0.3号

初心者は標準より少し太めの号数から始めて失敗を減らす

アジングを始めたばかりの初心者の方には、標準的な号数よりもワンランク太めのラインから始めることをおすすめします。理由は、ライントラブルや高切れのリスクを減らし、釣り自体に慣れることを優先するためです。

エステルラインなら0.3号または0.35号、PEラインなら0.3号、フロロカーボンなら0.5号あたりが、初心者の方にとって扱いやすい太さです。これらの号数であれば、多少雑な扱いをしてもすぐに切れることは少なく、キャストの練習やアクションの練習に集中できます。

極細ラインは確かに感度が高く、上級者に好まれますが、初心者が最初から使うとトラブルに悩まされて釣りが楽しめなくなる可能性があります。まずは太めのラインで基本的な動作を習得し、慣れてきたら徐々に細くしていくのが良いアプローチです。

また、太めのラインは結束の失敗にも寛容です。リーダーとの結び目が完璧でなくても、ある程度の強度は維持されます。細いラインでは結び目のわずかなミスが致命的なラインブレイクにつながりますが、太ければその心配が減ります。

ドラグ設定にも余裕ができます。細いラインでは繊細なドラグ設定が必要ですが、太めのラインなら多少締めすぎても問題ありません。魚を掛けた時のやり取りにも余裕が生まれ、初めての一匹をキャッチする確率が高まります。

ただし、太いラインでも基本的なノット(結び方)の練習は必要です。特にエステルやPEを使う場合は、リーダーとの結束を確実にできるようになることが重要です。トリプルエイトノットや3.5ノットなど、簡単な結び方から始めましょう。

🔰 初心者向けライン選びの優先順位

  1. 扱いやすさ優先 → フロロカーボン0.5号
    • リーダー不要で簡単
    • トラブルが少ない
    • 釣りの基本を学べる
  2. 感度と扱いやすさのバランス → エステル0.3~0.35号
    • リーダー必要(フロロ0.8~1号)
    • 中程度の感度
    • 標準的なアジングを体験
  3. 汎用性重視 → PE0.3号
    • リーダー必要(フロロ1.2~1.5号)
    • 強度に余裕
    • ライトゲーム全般に使える

まとめ:アジングのライン号数選びで押さえるべき重要ポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. アジングのライン号数は素材によって推奨範囲が異なる
  2. エステルラインは0.2~0.4号、PEは0.1~0.4号、フロロは0.3~0.6号が実用範囲
  3. 初心者が最初に選ぶならエステル0.3号またはPE0.2~0.3号が無難
  4. フロロカーボンはリーダー不要で扱いやすいが感度はやや劣る
  5. ナイロンラインは0.8号程度で釣り初心者に向いているが感度が低い
  6. 豆アジ狙いは極細ライン(0.2号以下)で感度を最大化する
  7. 常夜灯周りの標準的なアジングは基本号数(0.3号前後)が最適
  8. 尺アジやギガアジを狙うなら0.4号以上の太めラインが必須
  9. 風が強い日は高比重ラインとやや太めの号数で対応する
  10. 深場攻略はフロロカーボンや高比重PEが有利
  11. セイゴやメバルなどの外道対策には余裕のある号数を選ぶ
  12. リーダーはエステルなら0.6~1号、PEなら1~1.7号が標準
  13. リーダーの長さは30cm程度が基本で60cmまで延ばすケースもある
  14. 細いラインほど感度と飛距離に優れるが強度とトラブルリスクに注意
  15. 太いラインは強度と安心感があるが感度と操作性がやや落ちる
  16. 初心者は標準より少し太めから始めて徐々に細くしていくのが賢明
  17. 状況に応じて号数を変える柔軟性が釣果アップの鍵
  18. ライン選びはターゲットサイズ・釣り場・天候を総合的に判断する
  19. ラインの素材特性を理解して号数とのバランスを取ることが重要
  20. 経験を積みながら自分に合った号数を見つけていくプロセスが大切

記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

  1. 【アジング】ラインの太さ(号数)を考えてみる | リグデザイン
  2. 【アジング】5分でわかる失敗しないライン選び。人気のおすすめ25選も紹介 | TSURI HACK[釣りハック]
  3. アジングのラインについて。最近アジングを始めて、PE0.2号を… – Yahoo!知恵袋
  4. アジングに最適なライン選びは?種類別の特徴やセッティングでの使い分けを解説! | 釣具のポイント
  5. アジングラインのおすすめ人気ランキング【2025年】 | マイベスト
  6. 『アジング』ステップアップ解説:「エステル」ラインの号数使い分け術 | TSURINEWS
  7. アジングに使うラインは何号がおすすめ?ライン種類別にピックアップ!
  8. 【フロロ・エステル・PE】アジング用ラインの太さ・号数選びの基本を徹底解説! | まるなか大衆鮮魚
  9. アジングでエステルラインを推す理由 – pencil59’s blog
  10. アジング用ショックリーダーおすすめ8選!素材・太さの選び方と結び方-釣猿 | TSURI-ZARU

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