アジングをしていたら突然イカが掛かった、という経験をお持ちの方は意外と多いのではないでしょうか。実は、アジングとイカには密接な関係があります。アジングロッドでライトエギングができること、イカの切り身がアジングの最強餌になること、さらにはイカの匂い入りワームがアジに驚異的な効果を発揮することなど、知られざる事実が数多く存在します。
この記事では、アジングとイカの意外な関係性から、イカを活用した実践的なテクニックまで、幅広く解説していきます。アジングロッドでのライトエギング方法、ゲソング(イカの足を使った釣法)、イカの匂い入りワームの効果、さらには兼用タックルの選び方まで、実釣情報を基にした具体的な内容をお届けします。
この記事のポイント |
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✓ アジングでイカが釣れる理由とその頻度 |
✓ アジングロッドでライトエギングができる条件 |
✓ イカの切り身を使ったゲソングの実践方法 |
✓ イカの匂い入りワームの驚異的な効果 |

アジングとイカの意外な関係性
- アジングでイカが釣れるのは珍しくない現象
- アジはイカを捕食する習性がある
- アジングロッドはライトエギングに最適な選択
- 2.5号までのエギならアジングロッドで対応可能
- アジングロッドでエギングをするメリット
- ライトエギングに最適なアジングロッドの条件
アジングでイカが釣れるのは珍しくない現象
アジングをしていて突然イカが掛かる―。これは決して珍しい出来事ではありません。インターネット上の釣行記録を調査すると、複数のアングラーが同様の体験を報告しています。
ゴールデンウィーク最終日の8日(日)、相も変わらず夕方からアジングをしに行ってきたのですが、アジングしていたら何故かイカが釣れました。
この現象は、アジングで使用する小型のジグヘッドリグやワームが、イカの捕食対象となる小魚に似ているために起こると推測されます。特に0.8g程度の軽量ジグヘッドでも、イカがバイトしてくることが確認されています。釣れるイカのサイズは胴長10cm程度の小型が多いようですが、時には剣先イカやヤリイカといった比較的大きなサイズが掛かることもあるようです。
また、アジングでイカが釣れるタイミングには傾向があるかもしれません。日が暮れて暗くなってからアタリが増えるという報告もあり、イカの活性が高まる時間帯とアジングのプライムタイムが重なることも、この現象が起きる一因と考えられます。
6/25 釣友と22時からアジングへ。GW以来の久しぶり陸っぱりアジングです。そして今回の釣行には、新たなロッドの鱗付けと言うミッションも。(中略)アジングをしていると、急にアタリが出なくなります。海面を見るとアオリイカが2杯水面近くを泳いで、小魚を追っています。
つまり、アジングポイントにイカが回遊してくることは決して稀ではなく、むしろアジとイカが同じベイトフィッシュを追っているために、同じ場所に集まる傾向があるのかもしれません。この事実を知っておくことで、アジングの最中に突然の引きがあっても冷静に対応できるでしょう。
アジはイカを捕食する習性がある
一般的にはあまり知られていませんが、アジはイカを捕食することがあります。この事実は、釣り上げたアジの胃内容物から実際にイカが確認されることで証明されています。
イカパターンにハマって釣れたヨンマルに、その時混じって釣れた中アジのお腹から、胴長10センチ以上あるツツイカが出てきたこともあった。それは確か、5月の大分だったかな。
この報告によれば、中型のアジでさえも胴長10cm以上のイカを丸呑みしているということです。40cm級の大型アジともなれば、さらに大きなイカを捕食している可能性も考えられます。
アジがイカを捕食する時期については、3月から8月にかけてという傾向が見られるようです。特に5月頃に報告が多いのは、ちょうどイカの子供が孵化して泳ぎ出す時期と重なるためかもしれません。実際、宇和海では2月頃から孵化した子イカが泳ぎ出すと、結構なライズのイカパターンになるという報告もあります。
🐟 アジのイカ捕食時期と特徴
時期 | 特徴 | 捕食の可能性 |
---|---|---|
2月~5月 | 子イカが孵化・成長する時期 | 高い |
6月~8月 | イカのサイズが大きくなる時期 | 中程度 |
9月~1月 | イカパターンの報告が少ない | 低い |
ただし、地域によってイカの産卵時期が異なるため、アジがイカを捕食するパターンも地域差があると推測されます。季節のズレや産卵期がまとまらず通年何かしらイカの産卵個体が見かけられる地域では、イカパターンが出る時期が長いかもしれないという指摘もあります。
この習性を理解することで、イカを模したルアーやイカの切り身を使ったアジング戦略が有効であることが納得できるでしょう。
アジングロッドはライトエギングに最適な選択
アジングロッドは、実はライトエギング(アオリイカの新子狙い)に非常に適した特性を持っています。専用のエギングロッドと比較すると、軽量で高感度、そして繊細な操作が可能という点で優れているのです。
通常のエギングロッドは8~9フィートの長さがあり、2.5号(約10g)から4.0号(約25g)のエギに対応するように設計されています。一方、アジングロッドは6~8フィートと短めで、0.5g~7g程度の軽量ルアーを扱うことを目的としています。この違いが、ライトエギングにおいては有利に働くのです。
アジングロッドと言うのはアジングはロッドで細かく縦にルアーをアクションさせてルアーを動かしたり、フォール中のアタリをロッドで掛けたりとロッド操作が多いんです。その為にアジングロッドと言うのはブランクスに張りを持たせバットの曲がりこみを最小限に抑えることでルアーの操作性を高めたロッドなんです。
この操作性の高さが、ライトエギングにおけるエギの繊細なアクションを可能にします。新子狙いでは大きなアクションよりも細かく繊細なアクションが効果的とされており、アジングロッドの特性がまさにマッチするのです。
📊 エギングロッド vs アジングロッドの比較
特徴 | エギングロッド | アジングロッド |
---|---|---|
適応ルアー重さ | 10g~25g | 0.5g~7g |
ロッドの長さ | 8~9フィート | 6~8フィート |
感度 | 高い | 非常に高い |
操作性 | 標準 | 優れる |
対象サイズ | 親イカ中心 | 新子に最適 |
さらに、アジングロッドは軽量で疲れにくいという利点もあります。長時間の釣行でも快適に使用でき、繊細なアタリを見逃さない高感度が維持できます。これらの特性から、秋のアオリイカ新子シーズンには、エギング専用ロッドよりもアジングロッドの方が適している場面が多いと言えるでしょう。
2.5号までのエギならアジングロッドで対応可能
アジングロッドでライトエギングを行う際の重要なポイントは、使用できるエギのサイズです。一般的なアジングロッドでは、エギ2.5号(約10g)までが安全に使用できる範囲となります。
エギのサイズと重量の関係を整理すると、以下のようになります:
🎣 エギサイズと重量・対応状況
エギサイズ | 重量 | アジングロッドでの対応 |
---|---|---|
1.5号 | 約6g | 適用可能(低負荷で繊細な操作が可能) |
2.0号 | 約8g | 適用可能(中負荷で安定した操作が可能) |
2.5号 | 約10g | 適用範囲内(やや高負荷、操作感は落ちるが使用可能) |
3.0号 | 約15g | 適用外(高負荷、ロッドの折損リスクあり) |
3.5号 | 約20g | 適用外(非常に高負荷、使用は推奨されない) |
多くのアジングロッドのルアー重量MAXは7~10g程度に設定されています。このため、2.5号エギは使えるものの、ロッドのMAX付近での使用となるため、操作感がやや落ちる可能性があります。それでも、新子狙いのライトエギングには十分対応できると言えるでしょう。
ただし、注意が必要なのは、潮の流れが速い状況でシンカーを追加する場合です。2.5号エギにシンカーを付けると、簡単にルアー重量MAXを超えてしまいます。このような状況では、より強いロッドに変更するか、シンカーなしで対応できる釣り方を工夫する必要があります。
また、エギング用に設計された秋イカ専用ロッドの中には、1.2号~3.5号エギに対応するモデルもあります。これらは8フィート前後の長さがあり、アジングロッドよりもやや長めですが、ライトエギング全般に対応できる汎用性があります。一本で済ませたい場合は、こういった選択肢も検討する価値があるかもしれません。
アジングロッドでエギングをするメリット
アジングロッドをライトエギングに使用することには、複数の明確なメリットがあります。専用のエギングロッドとは異なる魅力を理解することで、より楽しい釣りが展開できるでしょう。
✅ 主なメリット
- 高感度で繊細なアタリを逃さない:アジングロッドは非常に軽量で高感度のため、繊細なアタリを感じ取りやすい特性があります。イカが触れただけの微細な変化も手元に伝わりやすく、タイミングを逃さずフッキングできます。
- エギの自然な動きを演出できる:アジングロッドの柔軟性は、エギの動きを自然に演出するのに適しています。特に小型のエギを使う場合、しなやかなティップがエギをリアルに泳がせることができ、警戒心の強い新子に対しても効果的です。
- 軽量で疲れにくい:長時間の釣行でも疲労が少ないのは大きなメリットです。エギングは頻繁にシャクリ動作を行うため、軽量なロッドは体力的な負担を大幅に軽減します。
- 取り回しが良い:7フィート前後の長さは、港内や足場の限られた場所での取り回しに優れています。周囲に釣り人が多い状況でも、コンパクトな操作が可能です。
実戦では個々それぞれに合った操作性やロッドの長さと言うのは有ると思います。故に一概に新子ならアジングロッドと言うのは当てはまらない場合もあると思いますが私の経験上ではゲーム性に於いてはアジングロッドが操作し易くゲーム性も高いと思います。
一方で、デメリットも理解しておく必要があります。アジングロッドは軽量ルアーに適しているため、重いエギを扱う際には十分な強度がないことがあります。大型のイカを釣る際にはロッドが破損するリスクがあるため、対象サイズには注意が必要です。
また、アジングロッドのしなやかさが仇となり、エギの操作性が低下することもあります。特にエギのシャクリ動作がうまくいかず、イカの反応が悪くなる場合があるかもしれません。これらのデメリットを理解した上で、適切な状況で使用することが重要です。
ライトエギングに最適なアジングロッドの条件
ライトエギングに適したアジングロッドを選ぶ際には、いくつかの重要な条件があります。すべてのアジングロッドがエギングに適しているわけではないため、慎重に選ぶ必要があります。
🎯 選ぶべきロッドの条件
- チューブラーティップであること:ソリッドティップではなく、チューブラーティップを選びましょう。ソリッドティップはティップが柔らかすぎて、重いエギの操作に適していません。エギをダートさせる際にティップの柔らかさが邪魔をし、メリハリのある操作が難しくなります。
- 長さは7フィート前後:操作性を考えると、7フィート前後が扱いやすい長さです。長すぎると合わせが遅れ、短すぎると飛距離が出ません。7フィート前後であれば、バランスの取れた操作が可能です。
- ルアー重量MAXが10g程度:使用するエギの重さに対応できる適度なパワーが求められます。2.5号エギを使うなら、ルアー重量MAXが10g程度のロッドが理想的です。MAXが大きすぎると、軽量エギでの繊細な操作が難しくなります。
- ミディアムライトからミディアムアクション:アジングロッドは通常ライトアクションやウルトラライトアクションが多いですが、エギングにはミディアムライトからミディアムアクションが適しています。これにより、エギのシャクリに耐えられる強度が確保できます。
📋 推奨スペック一覧
項目 | 推奨値 | 理由 |
---|---|---|
ティップタイプ | チューブラー | エギの操作性を確保 |
全長 | 7ft前後 | 取り回しと飛距離のバランス |
ルアー重量MAX | 10g程度 | エギ2.5号に最適 |
アクション | ML~M | シャクリに耐える強度 |
対応エギサイズ | 1.5~2.5号 | 新子狙いに最適 |
これらの条件を満たすロッドとしては、例えばメジャークラフトの三代目クロステージ T692AJIなどが挙げられます。このロッドはルアー重量が0.6~10gで、7フィート前後の長さがあり、ライトエギングにも対応できる汎用性の高いモデルとして知られています。
選択の際は、使用するエギのサイズと釣り場の状況を考慮して、最適なスペックのロッドを選ぶことが成功への鍵となるでしょう。
アジングでイカを最大限活用する実践テクニック
- イカの切り身は最強のアジング餌になる
- ゲソングという釣法でアジを狙う方法
- イカの匂い入りワームがアジに効く理由
- イカの切り身とワームの使い分けテクニック
- フロートリグでイカもアジも狙える
- アジングとイカ釣りの兼用タックルの選び方
- まとめ:アジングとイカの関係を理解して釣果アップ
イカの切り身は最強のアジング餌になる
イカの切り身は、アジング用の餌として非常に有効です。特にワームに反応が悪いときや、より確実に釣果を得たいときに威力を発揮します。
アジはイカを捕食する習性があるため、イカの切り身に対する反応は非常に良好です。実際の釣行記録を見ると、ワームでは釣れなかったのにイカの切り身に変更したら釣れたという報告が複数あります。
スプリットショットリグでワームの代わりにイカの切り身を使っていたMさんも25cmクラスのアジを数匹掛けていましたのですがワームにはアジは来ません。
イカの切り身を使う最大のメリットは、その強い匂いと味です。人工的なワームと異なり、本物のイカから発せられる匂いはアジの嗅覚を強く刺激します。特に活性が低い状況や、プレッシャーの高いポイントでは、この自然な匂いが決定打となることがあります。
使用方法としては、ジグヘッドに直接付けるのが一般的です。イカの足(ゲソ)を2~3cm程度にカットし、ジグヘッドのフック全体を覆うように刺します。身の部分を使う場合は、細長くカットして使用します。ポイントは、あまり大きくカットしすぎないこと。アジの口のサイズに合わせた適度な大きさにすることで、フッキング率が向上します。
🦑 イカの切り身の使い方のコツ
- サイズは2~3cm程度にカット
- 細長い形状にすると水中での動きが良い
- フック全体を覆うように刺す
- 鮮度の良いイカを使用する
- 余ったイカは冷凍保存可能
また、イカの切り身は餌持ちが良いという利点もあります。ワームと異なり、何度キャストしてもすぐにズレたり取れたりすることが少ないため、効率的な釣りが可能です。ただし、フグやベラなどのエサ取りが多い場所では、頻繁に確認して交換する必要があるかもしれません。
ゲソングという釣法でアジを狙う方法
「ゲソング」とは、ジグヘッドにイカの足(ゲソ)を付けて釣る方法の総称です。アジングとゲソ(イカの足)を組み合わせた造語で、比較的新しい釣法として注目されています。
アジングのプライムタイムまでまだ少し時間がある。そんな時にオススメなのが『ゲソング』。様々な小魚による多彩なアタリを楽しむことができる。
ゲソングの最大の特徴は、使用するジグヘッドのサイズです。豆アジ用に使用する#16ほどの極小ジグヘッドと、エサ持ちの良いイカの足を組み合わせます。極小ジグヘッドを使用することで、ドラグをゆるゆるに滑らせてフッキングさせず、魚にハリを呑ませてしまうイメージで釣ると、キャッチ率が高くなるとされています。
🎣 ゲソングで釣れる魚種
魚種 | 特徴 |
---|---|
アジ | 本命ターゲット |
フグ | 引きが強い |
ベラ | 引きが非常に強い |
カサゴ | 美味しい高級魚 |
スズメダイ | 数釣りが楽しめる |
コッパグレ | 引きが強い |
ウミタナゴ | 時々混じる |
カワハギ | 高級魚、レアゲスト |
ゲソングのメリットは、アジ以外の魚種も狙えることです。普段は「雑魚」として扱われがちな魚たちも、ゲソングでは立派なターゲット。特にベラやカサゴは食べても美味しい魚ですので、キープ分を確保できれば充実感が得られるでしょう。
釣り方のコツとしては、基本的にあまりキャストせず、テトラや岩磯の周りを狙うイメージです。イカの足は自然にヒラヒラと動くため、大きなアクションは不要。落として待つ、軽く動かすといったシンプルな釣り方で十分効果があります。
ただし、油断していると想像以上に強い引きでラインブレイクすることがあるため、注意が必要です。特にベラやコッパグレの引きは強烈で、細いラインでは切られてしまう可能性があります。
イカの匂い入りワームがアジに効く理由
イカの匂いを配合したワームは、アジングにおいて非常に高い効果を発揮します。特にケイテック製のワームは、内部にイカの成分を練り込んでおり、長年シークレット的に使用されてきた実績があります。
で、早速ですが、僕が10年くらいシークレットワームとしてアジングで使ってきたのは、ケイテックさんのワームになります。ブラックバスのメーカーさんなので、全てバス用に開発されたワームですが、アジングに流用できるものも多数あり
ケイテックのワームの最大の特徴は、マテリアルに本物のイカの成分を練り込んでいることです。外側からオイルで匂いを付けるのではなく、内部に練り込むことで匂いが持続します。2~3投しただけで匂いが弱くなることはなく、たくさん投げてもイカの匂いが持続してアジにアピールし続けます。
🔬 イカ匂いワームの効果が高い理由
- イカで釣れない魚はいない:開発元のケイテックは「エビで釣れない魚はいても、イカで釣れない魚はいない」という話から開発をスタートしました。
- 科学的な裏付け:管理釣り場のナマズを相手にした投げ釣りでのテストで、動きの要素を排除した状態でもガルプと同等の結果が出ています。
- 匂いの持続性:内部に練り込まれているため、何度キャストしても匂いが維持されます。
- イカ原油の効果:かつて「イカ原油」という商品がカタログ掲載禁止になるほどの脅威の集魚力を持っていましたが、それと同様の効果が期待できます。
実際の使用感としては、色んな場所でアジが連発するくらい釣れるという報告があります。あまりの釣れっぷりに、長年シークレットワームとして秘密にされてきたほどです。
ただし、いくつか注意点もあります。一つは、イカの成分が入った純粋なクリアカラーがないこと。クリア系が強いパターンでは、透明度の高いクリアカラーのワームに釣り負ける場合があります。もう一つは、全体的にサイズが大きいこと。バス用のワームなので、アジングには大きめであり、20cm以下のアジやアミパターンの時は吸い込みが悪くなることがあります。
それでもなお、イカの匂い入りワームの効果は絶大であり、特にガルプが効きにくいヒラアジでも効果を発揮するという報告があります。セグロにはガルプ、ヒラアジにはイカの匂いワームという使い分けも有効かもしれません。
イカの切り身とワームの使い分けテクニック
アジングにおいて、イカの切り身とワームをどのように使い分けるかは、状況判断が重要です。それぞれの特性を理解し、適切なタイミングで切り替えることで釣果が大きく変わります。
🔄 使い分けの基本原則
まず、ワームから始めるのが基本です。ワームは遠投性能に優れ、広範囲を素早く探ることができます。また、アクションの自由度が高く、様々な誘い方を試せるのもメリットです。最初はワームで広く探り、アジの居場所を特定します。
次に、活性が低い時はイカの切り身に切り替えます。ワームに反応が悪くなったり、アタリはあるのに乗らない状況では、イカの切り身の出番です。本物の匂いと味がアジの食い気を刺激し、しっかりと咥えてくれる可能性が高まります。
さらに、プレッシャーが高い場所ではイカの匂いワームが効果的です。多くの釣り人が訪れるポイントでは、アジが人工的なワームに対して警戒心を持っている場合があります。こういった状況では、イカの匂いが配合されたワームが威力を発揮します。
📊 状況別の使い分け表
状況 | 推奨ルアー | 理由 |
---|---|---|
広範囲を探る | 通常のワーム | 遠投性能、アクションの自由度 |
活性が低い | イカの切り身 | 強い匂い、本物の味 |
プレッシャーが高い | イカ匂いワーム | 自然な匂い、持続性 |
エサ取りが多い | 通常のワーム | 餌持ちは悪いが交換が容易 |
ピンポイント狙い | イカの切り身 | 確実性が高い |
数釣り重視 | イカ匂いワーム | 効率的、持続性 |
また、時間帯による使い分けも考慮すべきです。日中の明るい時間帯はアジの視覚が効くため、ワームのアクションが効果的。一方、夜間や濁りがある状況では、匂いで訴求するイカの切り身やイカ匂いワームが有利になります。
魚種別の傾向も理解しておくと良いでしょう。セグロアジにはガルプが効果的、ヒラアジにはイカ匂いワームが効果的という報告があります。釣れたアジの種類を確認しながら、最適なルアーを選択することで効率が上がります。
最終的には、その日の状況を見ながら臨機応変に対応することが重要です。一つの方法に固執せず、反応が悪ければすぐに別の方法を試すフットワークの軽さが、釣果を伸ばす鍵となるでしょう。
フロートリグでイカもアジも狙える
フロートリグは、アジングとライトエギングの両方に対応できる優れた仕掛けです。遠投性能を高めつつ、広範囲を効率的に探ることができるため、状況に応じて使い分けることで釣果アップが期待できます。
フロートリグの基本的な構造は、メインラインにフロート(ウキ)を取り付け、その下にリーダーを介してルアーやエギを結ぶというものです。フロートの重さで遠投が可能になり、軽量のエギやジグヘッドでも遠くのポイントを攻めることができます。
🎯 フロートリグのメリット
- 遠投性能の向上:軽量エギでも遠くまで飛ばせる
- 広範囲の探索:一度のキャストで広いエリアをカバー
- レンジコントロール:水深に応じた調整が容易
- アジとイカの両方を狙える:仕掛けを変えずに対応可能
- 潮の流れに乗せやすい:自然なドリフトが可能
アジングでフロートリグを使用する場合、ジグヘッドを軽めに設定できるのが利点です。0.6~1.5g程度の軽量ジグヘッドでも、フロートの重さで十分な飛距離が出ます。これにより、繊細なアプローチが可能になり、警戒心の強いアジにも対応できます。
一方、ライトエギングでフロートリグを使用する場合は、2号程度の小型エギと組み合わせます。通常ではキャストしづらい軽量エギでも、フロートを使えば問題なく遠投できます。特に港内や磯際など、イカが岸近くまで寄ってこない状況で威力を発揮します。
⚙️ フロートリグのセッティング例
用途 | フロート重量 | リーダー長 | ルアー/エギ |
---|---|---|---|
アジング浅場 | 5~10g | 1~1.5m | 0.6~1g JH |
アジング深場 | 15~20g | 1.5~2m | 1~2g JH |
ライトエギング | 10~15g | 1.5~2m | 1.5~2号エギ |
兼用セッティング | 10~15g | 1.5m | 状況に応じて交換 |
使用する際のコツとしては、リトリーブ速度の調整が重要です。フロートがエギを引っ張りすぎないよう、ゆっくりとしたリトリーブを心がけます。また、フォール中のアタリも多いため、ラインテンションを適度に保ちながら、変化を見逃さないようにしましょう。
フロートリグを活用することで、アジングロッド一本でアジもイカも狙えるという利点があります。特に、どちらが回遊してくるか分からない状況では、フロートリグをセットしておくことで柔軟に対応できるでしょう。
アジングとイカ釣りの兼用タックルの選び方
アジングとライトエギングの両方を楽しみたい場合、兼用できるタックルを揃えることで効率的かつ経済的です。ただし、すべてのタックルが兼用可能というわけではないため、選び方には注意が必要です。
🎣 兼用タックルの基本条件
ロッド選びでは、以下の条件を満たすものが理想的です:
- 全長7~8フィート:アジングには少し長めですが、エギングでは飛距離が必要なため、バランスを取った長さが7~8フィートです。
- ルアー重量MAX 10~15g:エギ2.5~3号に対応できる強度が必要です。アジングでは少し硬めに感じるかもしれませんが、両立を考えるとこの範囲が妥当です。
- チューブラーティップ:両方の釣りでアクションを付けやすく、感度も高いチューブラーティップが有利です。
- ML~Mパワー:ミディアムライトからミディアムのパワーがあれば、両方に対応できます。
🛠️ 兼用タックルの具体例
商品名 | 全長 | ルアー重量 | エギ対応 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
オリムピック 22コルト | 8’0″ | 最大15g | 3号 | 25,000円 |
ダイワ 月下美人 MX 710ML | 7’10” | 最大12g | 2.5号 | 30,000円 |
メジャークラフト 三代目クロステージ | 8’3″ | 最大18g | 3.5号 | 18,000円 |
シマノ ソアレ SS S86ML-T | 8’6″ | 最大10g | 2.5号 | 25,000円 |
リール選びでは、2000~2500番のスピニングリールが適しています。軽量でありながら、ある程度のラインキャパシティとドラグ性能を持つモデルを選びましょう。シマノであればヴァンフォードやストラディック、ダイワであればレガリスやフリームスあたりが候補になります。
ライン選びは、PEライン0.3~0.4号をメインにし、リーダーはフロロカーボン1~1.5号を使用するのが一般的です。アジングではやや太めに感じるかもしれませんが、イカを掛けた時のことを考えると、この太さが安心です。
💡 兼用タックルのデメリットと対策
兼用タックルには、どうしても中途半端になるという側面があります。アジング専用ロッドと比べると感度が劣り、エギング専用ロッドと比べるとパワー不足を感じることがあるかもしれません。
この問題への対策としては、メインターゲットを決めることです。アジングをメインにするなら7フィート前後のロッド、エギングをメインにするなら8フィート以上のロッドというように、優先順位を明確にして選ぶと後悔が少ないでしょう。
また、予算に余裕があれば2本持ちも検討する価値があります。アジング専用とライトエギング専用のロッドを揃えることで、それぞれの釣りを最大限楽しむことができます。
まとめ:アジングとイカの関係を理解して釣果アップ
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングでイカが釣れることは珍しくなく、特に日没後に遭遇しやすい
- アジは実際にイカを捕食する習性があり、3月から8月にかけて顕著になる
- アジングロッドはライトエギング(新子狙い)に非常に適した特性を持つ
- エギ2.5号までならアジングロッドで安全に使用できる
- エギ3号以上を使う場合は専用の秋イカロッドが必要
- イカの切り身はアジング用の餌として非常に効果的
- ゲソング(イカの足+ジグヘッド)は多魚種を狙える面白い釣法
- イカの匂い入りワーム(特にケイテック製)はアジに驚異的な効果がある
- ガルプはセグロに効果的、イカ匂いワームはヒラアジに効果的という使い分けができる
- フロートリグを使えばアジングロッド一本でアジもイカも狙える
- 兼用タックルを選ぶ際は全長7~8フィート、ルアー重量MAX10~15gが目安
- チューブラーティップのロッドを選ぶことでエギの操作性が向上する
- イカの匂いワームは内部に成分が練り込まれているため持続性が高い
- イカの切り身とワームは状況に応じて使い分けることで釣果が伸びる
- アジングとライトエギングは同じライトゲームの範疇で親和性が高い
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジ時々イカからイカの合間にアジ、へ – アジングばっかやってる人の備忘録
- ジグヘッド+イカの足=『ゲソング』のススメ – TSURINEWS
- 【禁断のアジングワーム】初心者でも釣れすぎなシークレットを初公開 – あおむしの釣行記4
- 【ただ単純に】アジがイカを食べるのか – fimo
- アジングしてたらまたイカが釣れました – Marvelous Act(2)
- Newロッドでアジングとイカ釣り – FF日誌
- アジングロッドでエギングを楽しむ方法とおすすめロッド – 釣りGOOD
- アオリイカ新子狙いのロッド – 神戸~明石のファミリーフィッシング奮闘記
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