アジングといえば夜釣りが定番ですが、仕掛け選びを間違えると全く釣れないという経験をした方も多いのではないでしょうか。実は、夜のアジングでは昼間とは異なる仕掛けのセレクトが釣果を大きく左右します。常夜灯の有無や水深、アジの活性によって最適な仕掛けは変わってくるため、状況に応じた使い分けが重要になってきます。
この記事では、インターネット上の情報を収集・分析し、夜のアジングで実績のある仕掛けを徹底解説します。基本となるジグ単仕掛けから、遠投が必要な場面で活躍するキャロライナリグやフロートリグ、さらには中アジを狙える電気ウキ仕掛けまで、幅広くカバー。初心者の方でも今日から実践できる具体的なセットアップ方法をお届けします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 夜のアジングに最適な基本仕掛けの種類と選び方 |
| ✓ 常夜灯の有無による仕掛けとワームカラーの使い分け |
| ✓ 釣れない時に試すべき仕掛け変更のテクニック |
| ✓ 状況別のジグヘッド重さとリグの選択基準 |
アジングの夜におすすめの仕掛けと基本セットアップ
- アジングの夜の基本仕掛けはジグヘッド単体(ジグ単)が最強
- 夜のアジングで使うジグヘッドの重さは0.4g~1.5gが基本
- 夜のアジングに適したワームカラーはクリア・グロー・チャートの3色
- 常夜灯がない場所ではグロー系ワームとケミホタルが有効
- 遠投が必要な場合はキャロやフロートリグを使う
- 夜のアジングでメタルジグを使うメリット
アジングの夜の基本仕掛けはジグヘッド単体(ジグ単)が最強
ナイトアジングの基本中の基本となるのが、ジグヘッドにワームを装着しただけのシンプルな「ジグ単」仕掛けです。この仕掛けが夜のアジングで圧倒的な支持を得ている理由は、その手軽さと感度の高さにあります。
仕掛けの構成は非常にシンプルで、メインラインにスナップを結び、そこにジグヘッドを接続するだけ。スナップを使わず直結する方もいますが、ジグヘッドの交換頻度が高いアジングでは、スナップ使用が圧倒的に便利です。ただし、アジング専用の小型スナップを選ぶことが重要で、大きすぎるとアジに警戒されたり、仕掛けのバランスが崩れたりする可能性があります。
夜のアジングでジグ単が有効な理由として、アジの捕食パターンが挙げられます。夜間、アジは常夜灯周辺に集まるプランクトンやアミエビを捕食していることが多く、これらのベイトはゆっくりと水中を漂っています。ジグ単は軽量なため、このゆっくりとしたフォール(沈下)を演出しやすく、アジの捕食スイッチを入れやすいのです。
夜のアジングはジグ単の釣りがマスト 出典:リグデザイン – ナイトアジング攻略マニュアル
また、ジグ単は感度が高いため、アジの微細なアタリも手元で感じ取りやすいという大きなメリットがあります。特に夜釣りでは視覚的な情報が限られるため、この感度の高さが釣果に直結します。遠投リグと比較すると直接的な情報量が多く、アジがバイトしてから針掛かりまでのタイムラグも少ないため、フッキング率の向上にもつながります。
セットアップ時のポイントとして、ワームの取り付け方があります。ワームはできるだけ真っすぐに刺すことが重要で、曲がっていたり捻じれていたりすると、泳ぎが不自然になりアジの反応が悪くなります。初心者の方は自宅で何度も練習して、まっすぐ刺せるようになってから釣り場に向かうことをおすすめします。
📊 ジグ単仕掛けの基本構成
| パーツ | 推奨スペック | 備考 |
|---|---|---|
| メインライン | PEライン0.2~0.4号 / エステルライン0.2~0.4号 | 感度重視ならエステル |
| リーダー | フロロカーボン0.8~1.5号 | 20~30cm程度 |
| スナップ | アジング専用小型 | 無しで直結も可 |
| ジグヘッド | 0.4~1.5g | 状況により使い分け |
| ワーム | 1~2インチ | ピンテールが基本 |
夜のアジングで使うジグヘッドの重さは0.4g~1.5gが基本
ジグヘッドの重さ選びは、夜のアジングで最も重要な要素の一つです。基本となるウエイトは0.8g前後で、ここを中心に状況に応じて軽くしたり重くしたりする調整が必要になります。
軽いジグヘッド(0.4~0.6g)は、フォールスピードが遅く、アジがプランクトンを捕食している時に特に有効です。表層をゆっくりと漂うように沈んでいくため、活性の低いアジや食い渋っている状況で威力を発揮します。ただし、風が強い日や潮の流れが速い場所では、軽すぎて扱いにくくなるデメリットもあります。
標準的なウエイト(0.8~1.0g)は、最も汎用性が高く、多くの状況に対応できます。港内の釣りから堤防外向きまで幅広く使え、初心者の方はまずこのウエイトから始めることをおすすめします。フォールスピードも程よく、アジのアタリも取りやすいバランスの良い重さです。
重めのジグヘッド(1.2~1.5g以上)は、風が強い日や潮が速い場所、また水深がある場所で必要になります。さらに、底を重点的に攻めたい時にも有効です。ただし、重くなるほどフォールスピードが速くなり、アジがバイトする間が短くなるため、アタリが取りにくくなる傾向があります。
夜のアジングでは「フォール主体」の釣りなり、なるべく(その場に適した)軽いものを選ぶことが大事 出典:リグデザイン – ナイトアジング攻略マニュアル
地域による特性も考慮が必要で、大阪湾など潮の流れが比較的緩く水深が浅いエリアでは1g前後がメイン、深場や潮流の速いポイントでは2g、3gと重くしていく必要があります。また、同じ釣り場でも潮の満ち引きや時間帯によって適正ウエイトが変わることもあるため、複数の重さを用意しておくことが釣果アップの秘訣です。
ジグヘッドの形状については、初心者の方にはスタンダードな丸型がおすすめです。水中での姿勢が安定しやすく、ワームの動きも自然。慣れてきたら、三角形のダートタイプなど、他の形状にも挑戦してみると良いでしょう。
✅ 状況別ジグヘッド重さの目安
| 状況 | 推奨ウエイト | 理由 |
|---|---|---|
| 無風・港内・表層狙い | 0.4~0.6g | ゆっくりフォールでアピール |
| 通常時・汎用 | 0.8~1.0g | バランスが良く扱いやすい |
| 風あり・潮速い | 1.2~1.5g | 仕掛けの操作性を確保 |
| 深場・ボトム狙い | 2.0~3.0g | 素早く底に到達させる |
夜のアジングに適したワームカラーはクリア・グロー・チャートの3色
ワームカラーの選択は、夜のアジングにおいて仕掛けと同じくらい重要な要素です。基本となるのはクリア系、グロー系、チャート系の3タイプで、この3色を揃えておけば大半の状況に対応できます。
クリア系カラーは、常夜灯下で特に効果を発揮します。中でも赤ラメ入りのタイプは多くのアングラーから支持されています。透明度が高い水質でプランクトンを捕食しているアジに対して、自然な見た目でアピールできるのが強み。派手すぎず地味すぎない絶妙なバランスが、警戒心の高いアジにも効果的です。
グロー系カラーは、蓄光により自ら発光するタイプで、真っ暗な海や濁り潮、夜光虫が出ている状況で威力を発揮します。ライトで照らして蓄光させることで、水中でぼんやりと光り、アジに強い存在感を示します。ただし、アジが発光を嫌がる場合もあるため、反応が悪い時はすぐに他のカラーにローテーションすることが重要です。
チャート系カラー(蛍光イエローやピンクなど)は、視認性に優れた定番カラーです。グローほど強くはないものの、十分な存在感があり、自然界にはない色のためアジの好奇心を刺激します。濁り潮や薄暗い状況で特に有効で、グローの発光を嫌がるアジに対してもアプローチできます。
カラーローテーションのタイミングですが、同じポイントで10投以上してアタリがない場合は、カラーチェンジを検討すべきです。アジの気分は刻一刻と変化するため、柔軟な対応が釣果を伸ばすコツ。朝マズメや夕マズメの時間帯には、明るさの変化に応じてカラーを変えていくことも効果的です。
反応が得られない場合も、カラーを変えたら突然反応が得られた……。ということもあるように、ワームカラーはとても大切な要素 出典:TSURI HACK – ナイトアジングを攻略する5つのコツ
また、最近では**点発光カラー(ドットグロー)**も注目されています。ワーム全体が光るのではなく、一部だけが光るタイプで、より自然なアピールができると評価されているようです。
🎨 夜のアジング推奨ワームカラー早見表
| カラータイプ | 適した状況 | アピール度 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| クリア系(赤ラメ) | 常夜灯下・澄み潮 | ★★☆ | ★★★ |
| グロー系 | 暗闇・濁り潮・夜光虫 | ★★★ | ★★★ |
| チャート系 | 濁り潮・薄暗い | ★★☆ | ★★☆ |
| ソリッド系 | デイゲーム寄り | ★☆☆ | ★☆☆ |
常夜灯がない場所ではグロー系ワームとケミホタルが有効
常夜灯がない真っ暗なポイントでアジングをする場合、グロー系ワームとケミホタルの組み合わせが非常に有効です。視覚的な情報がほとんどない状況では、アジに対してワームの存在を知らせる工夫が必要になります。
グロー系ワームを使用する際は、キャスト前に必ずライトで蓄光させましょう。UVライトや専用の蓄光ライトがあると便利ですが、通常のヘッドライトでも十分です。3~5秒程度照らすだけで、水中で数分間は光り続けます。ただし、蓄光させすぎると明るすぎてアジが警戒することもあるため、「ぼんやり光る」程度がベストです。
ケミホタルは、ジグヘッドから50cm~1m上に装着するのが一般的です。これにより、ジグヘッドの位置を視認しやすくなり、どこに仕掛けがあるのかを把握できます。スプリットリグのような感覚で扱えますが、ケミホタルの重さ(約0.15g)も考慮に入れる必要があります。
闇の中では”ケミホタル”の使用がおすすめです。ジグヘッドより50センチ~1メートルほど上に装着し、スプリットリグのような感覚で扱うとよいでしょう 出典:TSURI HACK – ナイトアジングを攻略する5つのコツ
常夜灯がないポイントでは、一般的に型の良いアジが釣れやすい傾向があります。これは、常夜灯周辺よりも潮通しが良く、豆アジが少ないためと考えられます。人も少ないことが多いので、プレッシャーの低いポイントで落ち着いて釣りができるメリットもあります。
ただし、真っ暗な場所での釣りには注意点もあります。足元の確認が難しいため、昼間のうちに釣り場を下見しておくことが推奨されます。また、ライフジャケットとヘッドライトは必須装備。安全第一で釣りを楽しみましょう。
暗闇でのアジングテクニックとして、月明かりを意識することも重要です。満月に近い明るい夜は、常夜灯の効果が薄れ、影になる場所にアジが溜まることがあります。このような状況では、あえて暗い場所を探って釣る戦略も有効です。
遠投が必要な場合はキャロやフロートリグを使う
沖目を回遊するアジを狙う場合や、手前にアジがいない状況では、キャロライナリグやフロートリグなどの遠投仕掛けが活躍します。ジグ単では届かない距離をカバーできるのが最大のメリットです。
キャロライナリグは、中通しのキャロシンカーをスイベルで止め、その下にリーダーを介してジグヘッドを接続する仕掛けです。シンカーとジグヘッドが分離しているため、シンカーが先に沈み、ジグヘッドはゆっくりとフォールします。これにより、遠投しながらもジグ単に近い自然なアクションを演出できます。
キャロライナリグは、リーダーを30cmほど結んでから中通しの専用オモリをスイベルで止めて、スイベル下部にまたリーダーを30cmほど結び、あとはジグ単というシンプルな構成 出典:釣具のポイント – アジングの仕掛け講座
スプリットショットリグは、キャロのシンカー固定版とも言える仕掛けです。リーダーの途中にガン玉やスプリットシンカーを固定することで、より操作性を高めています。シンカーが固定されているため、底の感覚やシンカーの位置が分かりやすく、流れが速い場所や深場で特に有効です。
フロートリグは、浮力のあるフロートを使用する仕掛けで、表層から中層を探るのに適しています。完全に浮くタイプとゆっくり沈むタイプがあり、沖目の浅い場所を攻略する際に威力を発揮。メバリングで主に使われますが、アジングでも条件が合えば非常に有効です。
遠投リグを使う際の注意点として、ジグ単と比べてアタリが取りにくくなることが挙げられます。シンカーやフロートの重みで、アジの繊細なアタリが伝わりにくくなるため、ラインの変化を注視することが重要です。また、タックルも5g以上を扱う場合はPEライン仕様の専用タックルが推奨されます。
🎣 遠投リグ比較表
| リグタイプ | 飛距離 | 感度 | 操作性 | 適した状況 |
|---|---|---|---|---|
| ジグ単 | ★☆☆ | ★★★ | ★★★ | 近距離・港内 |
| キャロ | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ | 遠投・中~深場 |
| スプリット | ★★☆ | ★☆☆ | ★★★ | 流れ速い・深場 |
| フロート | ★★★ | ★☆☆ | ★★☆ | 遠投・表~中層 |
夜のアジングでメタルジグを使うメリット
夜のアジングというとワームが主流ですが、小型のメタルジグも非常に有効な選択肢です。特に常夜灯下など光源があるポイントでは、メタルジグのフラッシングが効果を発揮します。
メタルジグの最大の特徴は、シルエットに対して重量があり、圧倒的な飛距離が出せることです。1~3g程度の軽量メタルジグでも、ジグ単の倍以上の距離を投げられるため、沖目を回遊するアジにアプローチしやすくなります。また、素早く沈むため、深場を効率的に探ることも可能です。
ワームにはない金属特有の輝き(フラッシング)も大きな武器です。光を反射してキラキラと輝くことで、アジの視覚に強くアピール。特に小魚を追っているアジに対して効果的で、リアクションバイトを誘発しやすい特性があります。
近年は日中の釣りだけでなく、夜釣りにもメタルジグを投入するスタイルが流行の兆しを見せています。常夜灯下など光源があるポイントでは特に有効 出典:釣具のポイント – アジングの仕掛け講座
使い方は比較的シンプルで、投げた後はタダ巻きでもOK。より効果的なのは、チョンチョンと竿先で軽くアクションを加えてからフォールさせる方法です。真下に落とす縦の釣りも有効で、この場合は底から10~20cm程度シャクって落とすの繰り返しで探ります。
夜のアジング用メタルジグは、1~3g程度の軽量タイプが基本。カラーはシルバーやゴールドなどの明るい色が定番ですが、最近では夜光塗装が施されたタイプも登場しています。針は細軸のアジング専用フックが付いているものを選びましょう。
ただし、メタルジグはワームに比べて針掛かりが浅くなりやすい傾向があります。バラシを減らすためには、アタリがあっても焦らず、しっかり食い込むまで待つことが重要。また、根掛かりもしやすいため、底を攻める際は注意が必要です。
アジングで夜に釣果を伸ばす仕掛けの選び方とテクニック
- 夜のアジングで釣れる時間帯はマズメと潮が動くタイミング
- フォールアクションが夜のアジング攻略の鍵
- 常夜灯周りでの仕掛けの使い分け方
- 夜に釣れない時の仕掛け変更のポイント
- 電気ウキ仕掛けで中アジを狙う方法
- ナイトアジングで持っておくべき仕掛けの種類
- まとめ:アジングの夜の仕掛け選びで押さえるべきポイント
夜のアジングで釣れる時間帯はマズメと潮が動くタイミング
夜のアジングにおいて、「いつ釣りをするか」は仕掛け選びと同じくらい重要です。最も釣果が期待できる時間帯は、マズメ時と潮が動いているタイミングになります。
マズメとは、日の出前後の「朝マズメ」と日没前後の「夕マズメ」を指します。この時間帯は魚の活性が最も高くなる時間として知られ、アジングでも例外ではありません。特に夕マズメから日没後の1~2時間は、アジが活発にエサを追う「ゴールデンタイム」と言えるでしょう。
潮の動きも非常に重要な要素です。満潮から干潮へ、または干潮から満潮へと潮が切り替わるタイミングは、海水の動きが大きくなり、アジの活性も上がります。スマートフォンのアプリなどでタイドグラフ(潮汐表)を確認し、潮が動いている時間帯を狙うことが釣果アップの近道です。
「潮が動いている時間」「潮が切り替わるタイミング」「まずめ」経験上この3つを意識することで飛躍的に釣果を伸ばせます 出典:リグデザイン – ナイトアジング攻略マニュアル
一方で、深夜帯(22時~翌3時頃)は一般的に渋い時間帯とされています。ただし、これは絶対的なものではなく、ポイントによっては深夜でも好調な場所もあります。回遊待ちの釣りになりますが、人が少なく静かに釣りができるメリットもあるでしょう。
また、常夜灯が点灯する時間も意識すべきポイント。日没直後はまだ常夜灯が点いていないことも多く、徐々に点灯してプランクトンが集まり始めると、それを狙ってアジも寄ってきます。この変化のタイミングを見逃さないことが重要です。
時間帯によって仕掛けを変えるアプローチも効果的。マズメ時は活性が高いため少し重めのジグヘッドやメタルジグで素早く探り、夜が深まって渋くなってきたら軽量ジグヘッドでゆっくり誘う、といった使い分けが推奨されます。
⏰ 時間帯別アジの活性と攻略法
| 時間帯 | 活性度 | 推奨仕掛け | ポイント |
|---|---|---|---|
| 夕マズメ(日没前後) | ★★★ | やや重めジグ単・メタルジグ | 手返し重視で探る |
| 宵の口(19~21時) | ★★★ | 標準ジグ単 | 常夜灯周りを中心に |
| 深夜(22~3時) | ★☆☆ | 軽量ジグ単・グロー系 | 回遊待ち・ポイント移動 |
| 朝マズメ(日の出前後) | ★★★ | メタルジグ・重めジグ単 | 短時間勝負 |
フォールアクションが夜のアジング攻略の鍵
夜のアジングで最も重要なアクションが**フォール(沈下)**です。これは昼間の釣りとは大きく異なるポイントで、ナイトアジングを制する者はフォールを制すると言っても過言ではありません。
アジングでのフォールには主に2種類あります。一つはカーブフォールで、ラインにテンションをかけながらワームを斜め下方向にゆっくり沈めていく方法。もう一つはフリーフォールで、ラインをフリーにして真下に沈めていく方法です。夜のアジングでは、カーブフォールが基本となります。
基本的な動かし方は、キャスト後にカウントダウンでレンジ(深さ)を入れ、ロッドを立ててチョンチョンと2回ほど細かくシェイクを入れます。その後、ロッドをピタッと止めてカーブフォール、もしくはゆっくりサビキながらフォールさせてアタリを待つという流れです。
ロッドを立ててチョンチョンと細かく2回ほどシェイクを入れ、そのままピタッとロッドを止めカーブフォールにてアタリを待つ。これが最も強いです 出典:リグデザイン – ナイトアジング攻略マニュアル
なぜフォールが効果的なのかというと、夜のアジが捕食しているプランクトンやアミエビは、ゆっくりと水中を漂っているか、弱々しく沈んでいく動きをしているためです。この動きを最も自然に再現できるのがフォールアクションなのです。
ただ巻きも時には有効ですが、アジング初心者の多くがただ巻きばかりに頼ってしまい、釣果が伸びないというケースも少なくありません。まずはフォールを基本として覚え、反応が悪い時の変化球としてただ巻きを使うという考え方がおすすめです。
フォールでアタリを取るコツは、ラインの変化を見逃さないこと。ロッドに明確なアタリが出る前に、ラインがふわっと緩んだり、逆にピンと張ったりという微細な変化があります。この瞬間を見逃さず、すぐに合わせを入れることでフッキング率が大幅に向上します。
また、カウントダウンでアジのいる層(レンジ)を特定することも重要なテクニック。キャスト後に1、2、3…とカウントしながら沈め、何カウント目でアタリがあったかを記憶しておくことで、次回以降効率的にアジのいる層を攻められます。
常夜灯周りでの仕掛けの使い分け方
常夜灯周りは夜のアジングの一等ポイントですが、明暗の境界線をどう攻めるか、仕掛けをどう使い分けるかが釣果を左右します。
常夜灯周辺には、明るく照らされたエリア、薄暗いエリア、完全な暗闇のエリアが存在します。最も効果的なのは、明暗の境界線、つまり明るいエリアと暗いエリアの境目です。アジは明るい場所に集まるプランクトンを狙いながらも、身を隠せる暗い場所にも寄る習性があるため、この境界線が絶好のポイントになります。
仕掛けの使い分けとして、明るいエリアではクリア系やナチュラル系のワームカラーが効果的。アジの警戒心も高まりやすいため、細いハリスとナチュラルなアピールが功を奏します。ジグヘッドも軽めの0.4~0.8gを選択し、ゆっくりとしたフォールでアピールしましょう。
暗いエリアに差し掛かる部分では、グロー系やチャート系のワームカラーに変更します。存在感を出すことで、暗闇に潜むアジにもアピールできます。ジグヘッドは標準的な0.8~1.0gで問題ありませんが、風や潮の影響を考慮して調整が必要です。
常夜灯周りには明かりに集まっている小さなな生物たちが多く、その獲物を狙いアジが集まってくる。つまり、常夜灯周りはアジが集まる条件が揃っている 出典:リグデザイン – ナイトアジング攻略マニュアル
月明かりの影響も見逃せません。満月に近い明るい夜は、常夜灯の効果が薄れることがあります。このような状況では、むしろ常夜灯から離れた場所や、影になる場所を重点的に探ることも一つの戦略です。
常夜灯周りでの釣り方のコツとして、まずは足元から探ることが推奨されます。わざわざ遠くに投げなくても、足元1m程度にアジが溜まっていることも珍しくありません。足元から徐々に沖へ探っていくことで、効率的にアジの居場所を特定できます。
常夜灯の種類によっても戦略は変わります。LED灯は虫が集まりにくいため、従来の水銀灯やナトリウム灯に比べてプランクトンの集まりが少ない可能性があります。LED常夜灯の場合は、より広範囲を探る必要があるかもしれません。
🔦 常夜灯周りのエリア別攻略法
| エリア | 明るさ | ワームカラー | ジグヘッド | アプローチ |
|---|---|---|---|---|
| 常夜灯直下 | ★★★ | クリア・ナチュラル | 0.4~0.6g | 超スロー |
| 明暗境界 | ★★☆ | クリア・グロー | 0.6~0.8g | 標準 |
| 暗いエリア | ★☆☆ | グロー・チャート | 0.8~1.0g | やや速め |
| 完全な暗闇 | ☆☆☆ | グロー+ケミホタル | 0.8~1.0g | 回遊待ち |
夜に釣れない時の仕掛け変更のポイント
アジングをしていて釣れない時間が続くと焦りが出てきますが、適切な仕掛け変更が状況を打開する鍵になります。やみくもに変更するのではなく、論理的にアプローチすることが重要です。
まず確認すべきは、ジグヘッドの重さです。アタリはあるのに針掛かりしない場合は、重すぎる可能性があります。ワンサイズ軽いジグヘッドに変更してみましょう。逆に、仕掛けが流されて手元に何も感じない場合は、軽すぎるかもしれません。少し重くして、仕掛けの位置を把握できるようにします。
次にワームカラーのローテーション。同じカラーで10投以上してアタリがなければ、思い切ってカラーチェンジを。クリア系で反応がなければグロー系へ、グロー系がダメならチャート系へと、系統の異なるカラーを試してみることが効果的です。
ワームサイズの変更も有効な手段です。1.5インチで反応がなければ1インチに小型化してみる、または逆に2インチにサイズアップしてアピール力を高めるという選択肢があります。小アジしか釣れない場合は小さく、大型狙いなら大きくというのが基本的な考え方です。
色々試してみたけど、全然ダメ……。と帰る前に試してみてはいかがですか? 意外な反応が返ってくるかもしれませんよ 出典:TSURI HACK – ナイトアジングを攻略する5つのコツ
リグの変更も視野に入れましょう。ジグ単で反応がなければ、キャロライナリグやスプリットショットリグに変更して、より深い層や遠い場所を探ってみる。それでもダメなら、思い切ってメタルジグに変更してリアクションバイトを狙うという手もあります。
アクションの変更も忘れてはいけません。フォール主体でダメなら、少し速めのただ巻きを試してみる。逆に、速い動きで反応がなければ、超スローフォールに切り替えてみる。アジの気分は刻々と変わるため、柔軟な対応が求められます。
最終手段として、ポイントの移動も検討すべきです。同じ場所で1時間粘っても反応がなければ、思い切って別のポイントへ移動しましょう。アジは回遊魚なので、単純にそのポイントにアジがいない可能性もあります。事前に複数のポイントをリストアップしておくと、効率的に釣りができます。
✏️ 釣れない時のチェックリスト
- ✅ ジグヘッドの重さは適切か?(軽すぎ/重すぎ)
- ✅ ワームカラーをローテーションしたか?
- ✅ ワームサイズは合っているか?
- ✅ アクションを変更してみたか?
- ✅ レンジ(層)は合っているか?
- ✅ リグを変更してみたか?
- ✅ ポイント移動を検討したか?
- ✅ 潮や時間帯は適切か?
電気ウキ仕掛けで中アジを狙う方法
ルアーのジグ単とは別のアプローチとして、電気ウキを使った餌釣り仕掛けで20cm超の中アジを狙う方法も非常に効果的です。サビキでは釣りにくい良型アジが狙える点が大きな魅力です。
電気ウキ仕掛けは遊動式が基本で、構成は道糸に電気ウキ、ウキ止め糸、シモリ玉、サルカン、ハリス、針という順番になります。ウキ止め糸でタナ(深さ)を調整でき、仕掛けが自由に上下するため、アジに違和感を与えにくい特徴があります。
使用する針は4~5号程度の小アジ針や袖針が適しています。ハリスはフロロカーボン0.8~1.5号で、20~30cm程度。細いほど食い込みが良くなりますが、抜き上げる際の強度も考慮して選択する必要があります。
餌はオキアミ、石ゴカイ、アオイソメ、シラサエビなどが効果的。特にオキアミは安価で入手しやすく、夜のアジにも実績があります。針の刺し方は、オキアミの場合は尻尾側から頭に向けて刺し、針先はオキアミの中に隠すのがコツです。
中アジが回遊してきてくれたら、誰でも釣れると思います。暗闇で赤く光る電気ウキが突然、水中に引きずり込まれる 出典:もう1匹釣りたいっ!- 中アジの釣り方
釣り方は非常にシンプルで、ウキ下を1ヒロ(約1.5m)にセットし、仕掛けを投入してウキが沈むのを待つだけ。ウキがちょこちょこと沈んだ後、完全に水中に入ったタイミングで竿を立てて合わせを入れます。撒き餌なしでも十分に釣れるため、初心者でも手軽に楽しめます。
電気ウキ釣りのメリットは、ルアーが苦手な方でも楽しめること、また餌の方がアジの食いが良い場合があることです。デメリットとしては、餌の準備や針外しの手間がかかる点が挙げられます。
タックルはライトな磯竿1.5号程度、または7フィート前後のアジングロッドでも対応可能です。リールは小型スピニングリールで、道糸はナイロン2号程度が扱いやすいでしょう。
🎣 電気ウキ仕掛けの基本構成
| パーツ | スペック | 備考 |
|---|---|---|
| 竿 | 磯竿1.5号 or アジングロッド7ft | 柔らかめが◎ |
| リール | 小型スピニング | 1000~2000番 |
| 道糸 | ナイロン2号 | 扱いやすい |
| 電気ウキ | 3B~1号 | 高感度タイプ推奨 |
| ハリス | フロロ0.8~1.5号 | 20~30cm |
| 針 | 小アジ針4~5号 | 袖針でも可 |
| 餌 | オキアミ、イソメ類 | Mサイズ推奨 |
ナイトアジングで持っておくべき仕掛けの種類
夜のアジングで安定した釣果を上げるためには、複数の仕掛けを状況に応じて使い分けられる準備が重要です。すべてを揃える必要はありませんが、基本的なものは押さえておきたいところです。
必須の仕掛けとして、まずはジグ単用のジグヘッド各種。重さは0.4g、0.6g、0.8g、1.0g、1.5gの5種類を揃えておけば、大半の状況に対応できます。針のサイズは#8を基本に、小さいアジが多い場合は#10も用意すると良いでしょう。
ワームは最低でも3種類のカラー(クリア系、グロー系、チャート系)を各1~2パック用意します。サイズは1.5インチを基本に、1インチと2インチも少量持っておくと安心です。テールタイプはピンテールを主体に、シャッドテールやカーリーテールも持っていると選択肢が広がります。
あると便利な仕掛けとして、遠投用のキャロライナリグやスプリットショットリグのパーツ。キャロシンカーやスプリットシンカーは3g、5g程度を数個、小型のスイベルやクッションゴム(またはビーズ)も揃えておきましょう。初心者の方は、セットになった製品を購入するのが手軽です。
軽量メタルジグ(1~3g)も数個持っておくと、状況変化に対応しやすくなります。カラーはシルバーとゴールドを基本に、グロー系も1つあると良いでしょう。
プチ遠投ならタックルはジグヘッド用のものを流用できます 出典:釣具のポイント – アジングの仕掛け講座
小物類も重要で、小型のスナップ、ラインカッター、プライヤー、フィッシュグリップなどは必須。夜釣り専用として、ヘッドライト(予備電池も)、ケミホタル、蓄光ライトなども用意しておくと安心です。
仕掛けの収納方法も工夫しましょう。ジグヘッドは重さごとに分けて小さなケースに、ワームは色ごとにジップロックなどに入れておくと、暗い中でも取り出しやすくなります。タックルボックスは小型で持ち運びやすいものを選び、使用頻度の高いものは取り出しやすい位置に配置します。
予備の仕掛けも忘れずに。夜釣りでは根掛かりやライントラブルも起こりやすいため、ジグヘッドとワームのセットを数個組んでおくと、暗闇での作業時間を短縮できます。
📦 ナイトアジング タックルボックスの中身
優先度:高(必須)
- ✅ ジグヘッド各種(0.4g、0.6g、0.8g、1.0g、1.5g)
- ✅ ワーム3色以上(クリア、グロー、チャート)
- ✅ 小型スナップ
- ✅ ヘッドライト
- ✅ ラインカッター、プライヤー
- ✅ フィッシュグリップ
優先度:中(あると便利)
- ✅ キャロシンカー、スイベル
- ✅ 軽量メタルジグ
- ✅ ケミホタル
- ✅ 蓄光ライト
- ✅ 予備バッテリー
優先度:低(状況次第)
- ✅ フロートリグ用パーツ
- ✅ ダートタイプジグヘッド
- ✅ プラグ各種
- ✅ 電気ウキ仕掛け
まとめ:アジングの夜の仕掛け選びで押さえるべきポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 夜のアジングの基本仕掛けはジグヘッド単体(ジグ単)で、シンプルで感度が高く初心者にも扱いやすい
- ジグヘッドの重さは0.8g前後を基本に、状況に応じて0.4g~1.5gの範囲で使い分ける
- ワームカラーはクリア系、グロー系、チャート系の3色を揃えておけば大半の状況に対応できる
- 常夜灯がない暗い場所ではグロー系ワームとケミホタルの組み合わせが効果的である
- 遠投が必要な状況ではキャロライナリグ、スプリットショットリグ、フロートリグなどの遠投仕掛けを使用する
- 夜のアジングでは小型メタルジグも有効で、特に常夜灯下でのフラッシング効果が高い
- 釣れる時間帯はマズメ時と潮が動いているタイミングで、タイドグラフの確認が重要
- フォールアクションが夜のアジング攻略の最重要テクニックで、カーブフォールを基本とする
- 常夜灯周りでは明暗の境界線が一級ポイントとなり、エリアに応じて仕掛けを使い分ける
- 釣れない時はジグヘッドの重さ、ワームカラー、サイズ、リグの種類などを論理的に変更していく
- 電気ウキ仕掛けを使えば餌釣りで20cm超の中アジを狙うことができる
- ジグヘッド各種、ワーム3色以上、遠投リグのパーツ、メタルジグなど複数の仕掛けを準備しておく
- 夜釣り特有の装備としてヘッドライト、ケミホタル、蓄光ライトなども必要
- アジの口は柔らかいため、やわらかめの竿を使用し、細いラインで繊細な釣りを展開する
- カウントダウンでアジのいるレンジ(層)を特定し、効率的に攻略することが釣果アップの鍵
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 超「ナイトアジング」攻略マニュアル!夜のアジを制するための釣り方を確実に知っておこう | リグデザイン
- アジング爆釣の時間帯は夜!?ナイトアジングを攻略する5つのコツ | TSURI HACK
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