アジングを本格的に始めたい、あるいはもっと上達したいと考えているなら、アジングセミナーへの参加は避けて通れない選択肢です。独学での釣りも楽しいですが、プロの講師から直接指導を受けることで、数年分の試行錯誤を一気にショートカットできる可能性があります。特に近年のアジングは、プランクトンパターンへの理解や繊細なタックルバランスなど、従来とは異なるアプローチが求められるようになっており、最新の理論と実践を学べるセミナーの価値は高まっています。
本記事では、日本全国で開催されているアジングセミナーの実態から、参加することで得られる具体的なメリット、セミナーで教わる最新テクニック、そして2025年の開催スケジュールまで、アジングセミナーに関するあらゆる情報を網羅的にお届けします。初心者の方はもちろん、すでにアジングを楽しんでいる中級者以上の方にも役立つ内容となっています。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ アジングセミナーで学べる最新テクニックと理論を詳しく解説 |
| ✓ 全国各地の開催情報と申し込み方法を網羅的に紹介 |
| ✓ セミナー参加で得られる実践的なメリットを具体的に説明 |
| ✓ 初心者から上級者まで対応した内容の選び方をアドバイス |
アジングセミナーの基本情報と参加メリット
- アジングセミナーとは何か?基本的な開催形式を理解する
- アジングセミナーに参加する最大のメリットは直接指導
- 必要な持ち物と参加資格について知っておくべきこと
- セミナーの講師陣とその実績を確認する重要性
- 座学と実技の組み合わせで理解が深まる理由
- 初心者でも安心して参加できる理由とサポート体制
アジングセミナーとは何か?基本的な開催形式を理解する
アジングセミナーは、アジをルアーで狙う「アジング」という釣法を体系的に学べる講習会です。一般的には、午前中または午後の座学セミナーと、実際のフィールドでの実技セミナーを組み合わせた形式で開催されています。座学では、アジの生態やルアーの選び方、タックルバランスの理論などを学び、実技では実際の釣り場で講師の実演を見ながら、参加者自身も竿を出して指導を受けられます。
国内で最も活発にアジングセミナーを開催しているのは、福岡県に本社を置くTHIRTY34FOUR(サーティフォー)という専門メーカーです。同社の代表である家邊克己氏は、「アジングの重鎮」として知られ、長年にわたってアジング文化の普及と発展に貢献してきました。家邊氏自身が講師を務めるセミナーでは、数十年の経験に基づいた深い知見と、最新の理論が惜しみなく共有されます。
セミナーの開催場所は全国各地に及び、大阪、福島、宮城、兵庫、千葉、福井、大分、山口など、日本の主要なアジングフィールドをカバーしています。開催頻度も高く、2025年には5月から11月にかけて複数回のセミナーが予定されており、地方在住の方でも比較的アクセスしやすい環境が整っています。
参加費が無料という点も大きな特徴です。通常、こうした専門的な講習会では参加費が数千円から1万円程度かかることが一般的ですが、アジングセミナーでは「アジング文化の普及」という目的のもと、誰でも気軽に参加できるよう配慮されています。これは、アジングというジャンルの裾野を広げたいという主催者の強い思いが反映されたものでしょう。
セミナーの時間配分は開催地によって多少異なりますが、典型的なパターンでは13時頃に受付が始まり、13時半から15時まで座学、その後15時半から17時半頃まで実技という流れです。一部の開催地では、午前中にも実技セミナーの時間を設け、午前の実技→昼の座学→午後の実技という反復学習ができる構成になっており、より理解が深まる工夫がなされています。
アジングセミナーに参加する最大のメリットは直接指導
アジングセミナーに参加する最大のメリットは、プロの講師から直接指導を受けられることに尽きます。YouTubeやブログで情報を得ることはできても、実際の釣り場で自分のキャスティングフォームを見てもらい、その場で改善点を指摘してもらえる機会は非常に貴重です。特にアジングのような繊細な釣りでは、わずかなロッドワークの違いやリトリーブスピードの差が釣果を大きく左右するため、経験豊富な講師からの直接フィードバックは何物にも代えがたい価値があります。
セミナーでは、参加者が日頃抱えている疑問を直接質問できる時間も設けられています。「どうしてもボトムが取れない」「アタリがあっても針掛かりしない」といった具体的な悩みに対して、その場で解決策を教えてもらえるのは大きなアドバンテージです。実際の参加者の声を見ると、「固定概念が崩れた」「目からウロコだった」という感想が多く見られます。
何十年も釣りの世界にいる家邊さんが「何色が良いですか?って良く聞かれるけれども、何色でも釣れます」と語った時は衝撃的だった
また、セミナーでは最新のタックルを試せる機会もあります。主催者が当日、貸し出しロッドを持参するため、気になるロッドがあれば実際に使用感を確かめることができます。ロッドやリールは決して安い買い物ではないため、購入前に実物を触れるというのは非常にありがたいサービスです。
さらに、セミナーには同じくアジングに興味を持つ仲間が集まるため、横のつながりを作れるという副次的なメリットもあります。情報交換をしたり、一緒に釣りに行く仲間を見つけたりすることで、アジングライフがより充実したものになるでしょう。セミナー後には、参加者同士でSNSのアカウントを交換する光景もよく見られるそうです。
📊 アジングセミナー参加のメリット比較表
| メリット項目 | 独学 | 動画学習 | セミナー参加 |
|---|---|---|---|
| 直接指導 | ✗ | ✗ | ✓ |
| 質疑応答 | ✗ | △(コメント欄のみ) | ✓ |
| タックル試用 | ✗ | ✗ | ✓ |
| 仲間作り | △ | △ | ✓ |
| コスト | 無料 | 無料 | 無料 |
| 最新情報 | △ | ◯ | ◯ |
必要な持ち物と参加資格について知っておくべきこと
アジングセミナーへの参加に特別な資格は必要ありません。どなたでも参加可能で、年齢制限も設けられていないことが一般的です。ただし、実技セミナーでは実際の釣り場に立つため、ライフジャケットの着用が必須となっています。これは参加者の安全を守るための重要なルールですので、必ず用意してください。
持ち物としては、ライフジャケット以外に「釣道具一式」が必要です。具体的には、ロッド、リール、ライン(ポリエステルまたはPEライン)、ジグヘッド、ワーム、そしてラインカッターやルアーケースなどの小物類が含まれます。もし道具を持っていない初心者の方でも、見学だけの参加も可能ですので、まずは雰囲気を知りたいという方も気軽に申し込んで問題ありません。
一部のセミナーでは、道具を持っていない方向けにレンタルセットが用意されていることもあります。例えば、ナチュラムが主催した「はじめてのアジングセミナー&大会」では、ロッド&リール(ライン付)、ルアー(ケース付)、ラインカッター、ライフベストのセットを2,000円(税込)でレンタルできました。ただし、レンタル数には限りがあるため、事前予約が推奨されます。
服装については、釣りに適した動きやすい服装であれば特に指定はありませんが、帽子は必須アイテムとされています。海辺での長時間の活動となるため、日差しや風から身を守る意味でも、帽子は必ず着用しましょう。また、夜間に実技を行うセミナーもあるため、ヘッドライトやランタンなどの照明器具も用意しておくと安心です。
🎒 セミナー参加時の必須持ち物チェックリスト
- ✅ ライフジャケット(最重要)
- ✅ ロッド
- ✅ リール
- ✅ ライン(PE or ポリエステル)
- ✅ ジグヘッド
- ✅ ワーム
- ✅ ルアーケース
- ✅ ラインカッター
- ✅ 帽子
- ✅ 動きやすい服装
- ✅ ヘッドライト(夜間実技の場合)
参加申し込みは、主催者のウェブサイトにある申し込みフォームから行うのが一般的です。THIRTY34FOURのセミナーでは、info@34net.jpからのメールが受信できるように設定しておく必要があります。申し込み後、確認メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダを確認するか、直接問い合わせることをおすすめします。
セミナーの講師陣とその実績を確認する重要性
アジングセミナーの質を大きく左右するのが、講師陣の実力と経験です。THIRTY34FOURのセミナーでは、代表の家邊克己氏が主講師を務めることが多く、これが大きな魅力となっています。家邊氏は、アジングというジャンルが確立される以前から、ライトゲームの可能性を追求してきたパイオニアであり、その知識と経験は他の追随を許しません。
家邊氏の講義の特徴は、単なるテクニック論にとどまらず、「なぜそうするのか」という理論的な背景まで丁寧に解説してくれる点にあります。例えば、「ちょんちょんアクション」というロッドワークについて、多くの釣り人は「魚を誘うため」と考えがちですが、家邊氏は「ジグヘッドがどこにあるのかの確認をしているのです」と説明します。このような本質的な理解を促す指導が、参加者の釣りを根本から変える力を持っています。
セミナーには、家邊氏だけでなく「34フィールドスタッフ」と呼ばれる熟練のアングラーも講師として参加します。彼らは各地のフィールドを熟知しており、その地域特有のパターンや攻略法についても教えてくれます。地元のフィールドスタッフから直接話を聞けることで、セミナー後に自分で釣りに行く際のヒントも得られるでしょう。
一部のセミナーでは、大石竜一氏のような他のトッププロが講師を務めることもあります。大石氏もアジング界では著名なアングラーであり、YouTubeでのセミナー動画も公開されています。複数の講師から異なるアプローチを学べることで、自分に合ったスタイルを見つけやすくなります。
📋 主要講師陣のプロフィール表
| 講師名 | 肩書き | 専門分野 | 指導スタイル |
|---|---|---|---|
| 家邊克己 | THIRTY34FOUR代表 | アジング全般、理論構築 | 理論的・体系的 |
| 34フィールドスタッフ | 地域エキスパート | 各地のローカルパターン | 実践的・地域密着型 |
| 大石竜一 | プロアングラー | トーナメント戦略 | 競技志向 |
講師の実績を事前に確認することは、セミナー選びにおいて非常に重要です。特に初心者の方は、基礎から丁寧に教えてくれる講師が在籍しているセミナーを選ぶと良いでしょう。一方、すでに経験がある中級者以上の方は、最新の理論や高度なテクニックを教えてくれる講師がいるセミナーを選ぶことで、さらなるレベルアップが期待できます。
座学と実技の組み合わせで理解が深まる理由
アジングセミナーの大きな特徴は、座学と実技を組み合わせたカリキュラムにあります。この構成には明確な教育的意図があり、単に知識を詰め込むのではなく、理論と実践を往復することで深い理解を促す設計になっています。おそらく、これは家邊氏の長年の指導経験から導き出された最適解なのでしょう。
座学セミナーでは、会議室などの室内で、スライドや実物のタックルを使いながら講義が行われます。ここで学ぶ内容は多岐にわたりますが、特に重要なのがマッチザベイトの考え方です。近年のアジはプランクトンを主食としていることが多く、そのためルアーを極力動かさない釣りが効果的だという理論が解説されます。これは従来の「ルアーは動かして誘う」という常識を覆すものであり、多くの参加者にとって目からウロコの体験となります。
また、座学ではカウントダウンの重要性についても詳しく教わります。プランクトンは基本的に表層を漂っており、潮の流れで徐々に沈んでいくため、表層からしっかりとカウントを取って探っていくことが釣果につながります。初心者がよくやりがちな「ボトムが分からないからルアーを重くする」という行動は、実は必要ないことが多いのです。
アジがいる所を探しているのだから、表層からしっかりカウントを取って探していくのが基本であり、すごく大切な事!
座学で理論を学んだ後、実技セミナーでは実際のフィールドに移動します。多くの場合、講習後に状況により釣り場へ移動し、実釣もしくはデモンストレーションが行われます。ここで重要なのは、座学で学んだ理論を実際の釣りの中でどう活かすかを体感できることです。講師がデモンストレーションを行い、「今、何カウントで落としています」「このタイミングでアタリがありました」といった実況解説をしてくれるため、理論と実践の結びつきが明確になります。
一部のセミナーでは、午前中に実技→昼に座学→午後に再び実技という反復学習のスタイルを取っています。これは非常に効果的な学習方法で、午前中の実技で感じた疑問や課題を座学で解消し、その学びを午後の実技で即座に試せるという理想的な流れになっています。この反復によって、単に「知っている」状態から「できる」状態への移行がスムーズになります。
初心者でも安心して参加できる理由とサポート体制
「初心者だから迷惑をかけるかもしれない」と躊躇している方もいるかもしれませんが、アジングセミナーは初心者を歓迎する姿勢が明確です。むしろ、初心者こそセミナーに参加すべきだと言えます。なぜなら、変な癖がついていない状態で正しい理論とテクニックを学べることは、その後の成長速度を大きく左右するからです。
THIRTY34FOURのセミナーでは、「初心者だから迷惑かけるかも?なんて考えず気軽に参加して下さい。スタッフ一同丁寧に対応させていただきます」と公式サイトで明言されています。この言葉通り、実際のセミナーでは初心者向けの個別対応が充実しており、投げ方が上手くなりたい方は午前中から来れば個別で指導してもらえる体制が整っています。
また、座学だけ、実技だけの参加も可能という柔軟性も初心者にとってありがたいポイントです。「まだ道具を持っていないけど、どんな釣りか知りたい」という方は座学だけ参加し、「理論はいいから実際に投げるコツを知りたい」という方は実技だけ参加するという選択もできます。万が一途中で帰る必要がある場合も、スタッフに声をかければ問題ありません。
道具を持っていない方への配慮も手厚く、前述のように見学だけでも歓迎されますし、レンタルが可能なセミナーもあります。さらに、当日は講師陣が貸し出しロッドを持参しているため、気になるロッドがあれば試すこともできます。これは、メーカー主催ならではの大きなメリットと言えるでしょう。
🎯 初心者向けサポート体制まとめ
| サポート内容 | 詳細 |
|---|---|
| 個別指導 | 午前中から来れば個別対応可能 |
| 道具レンタル | 一部セミナーで有料レンタルあり |
| 見学のみOK | 道具なしでも参加可能 |
| 質問自由 | セミナー中いつでも質問できる |
| 途中退出可 | 緊急時はスタッフに声かけで対応 |
| 座学/実技選択 | どちらか一方だけの参加も可 |
初心者が特に学ぶべきポイントとして、セミナーではタックルバランスについて詳しく教わります。アジングは非常に繊細な釣りで、ロッドの硬さ、ラインの太さ、ジグヘッドの重さのバランスが崩れると、アタリを感じ取れなかったり、キャストの精度が落ちたりします。初心者のうちにこのバランス感覚を身につけておくことで、その後の上達が格段に早くなるでしょう。
アジングセミナーで学べる実践テクニックと全国開催情報
- プランクトンパターンを攻略する最新理論
- カウントダウンとレンジコントロールのマスター方法
- カラーローテーションの真実と効果的な使い分け
- ロッドワークと潮を感じるセンスの磨き方
- 全国各地の2025年開催スケジュールを完全網羅
- セミナーと連動するアジングカップ大会の魅力
- まとめ:アジングセミナーで得られる財産
プランクトンパターンを攻略する最新理論
アジングセミナーで必ず触れられるのが、プランクトンパターンの攻略法です。これは近年のアジングにおいて最も重要な理論の一つであり、従来の小魚イミテートとは全く異なるアプローチが必要になります。家邊氏によれば、近年のアジはプランクトンを主食としているケースが多く、そのため「ワームを極力動かさない釣り」が効果的だと説明されています。
多くの釣り人は、ルアーを小魚に見立てて必要以上に動かしてしまいがちです。しかし、プランクトンは自力で泳げない生物であり、潮の流れに身を任せて漂っているだけです。つまり、ルアーも同様に、潮に乗せて自然にドリフトさせることが重要になります。この理解があるかないかで、釣果は大きく変わってきます。
プランクトンが溜まる場所についても、セミナーでは詳しく解説されます。プランクトンは基本的に表層を漂い、潮の流れで徐々に沈んでいくため、潮が溜まる場所、つまりゴミが溜まっているような場所がポイントになります。多くの釣り人が潮通しの良い波止の先端に行きたがりますが、一概にそこが一番のポイントになるわけではありません。地形変化、常夜灯、風の当たり方などを総合的に判断して、プランクトンが溜まりやすい場所を見つけることが重要です。
興味深いのは、飛距離に対する考え方です。一般的には、遠くに飛ばせば飛ばすほど広範囲を探れて有利だと考えられがちですが、家邊氏はこれにネガティブな表現を使います。1gと1.8gのジグヘッドでは当然1.8gの方が遠くに飛びますが、その分探る範囲が広がってしまい、手返しが悪くなるというのです。
ベイトを使って1gとかの極小リグだと飛距離が足りないと思いがちだけど、探る範囲が狭まって手返しが良いと考えれば利点になる
アジは回遊魚であり、ぐるぐると円を描くように回遊しています。つまり、回遊してきたタイミングでルアーが水の中にあることの方が、遠くまで飛ばすことよりもよっぽど大切なのです。この考え方は、特にベイトタックルでアジングをする人にとって励みになる理論ですが、スピニングタックルでも、無理に重いジグヘッドを使って遠投する必要はないという教訓になります。
🐟 プランクトンパターン攻略の要点
- ✔ ワームは極力動かさない
- ✔ 潮に乗せて自然にドリフト
- ✔ プランクトンが溜まる場所を狙う
- ✔ 飛距離よりも手返しを重視
- ✔ 回遊のタイミングを逃さない
プランクトンパターンでは、使用するワームのサイズも重要です。プランクトンを捕食しているアジは、小さなベイトに反応しやすくなっています。そのため、1.5インチ以下の小型ワームが効果的なケースが多く、カラーもクリア系やグロー系が好まれる傾向にあります。ただし、これも後述するカラーローテーションの理論と組み合わせて考える必要があります。
カウントダウンとレンジコントロールのマスター方法
アジングにおいて、カウントダウンは最も基本的かつ重要なテクニックです。セミナーでは、このカウントダウンの重要性が繰り返し強調されます。カウントダウンとは、ルアーをキャストした後、着水から何秒経過したかを数えることで、ルアーがどの深さにいるかを把握する技術です。
初心者がよく陥る間違いが、「ボトムが分からないからルアーを重くする」という行動です。しかし、家邊氏は「ボトムを取ることが目的ではなく、アジがいる所を探しているのだから、表層からしっかりカウントを取って探していくのが基本」と指導します。つまり、まずは表層から探り始め、5カウント、10カウント、15カウントと徐々に深い層を探っていくアプローチが正解なのです。
カウントダウンの精度を上げるためには、一定の層を引くイメージが重要です。家邊氏は「一定の層を引くなんて芸当出来ない!そういうイメージです!」と表現していますが、これは非常に重要なポイントです。完璧に一定層をキープすることは不可能でも、同じカウントで落として、同じ速度で巻くことで、キャストごとに同じことを繰り返すことができます。
この反復性こそが、アジングで釣果を上げる鍵となります。10カウントで釣れたら、次も10カウントで入れる。これを徹底することで、アジがいるレンジを効率的に見つけ出し、確実に釣り続けることができるようになります。セミナーでは、講師が実際にカウントを声に出しながらデモンストレーションを行うため、この感覚を掴みやすくなっています。
📊 カウントダウンとレンジコントロールのステップ
| ステップ | カウント数 | 狙うレンジ | アクション |
|---|---|---|---|
| 1 | 0-5秒 | 表層 | スローリトリーブ |
| 2 | 5-10秒 | 表層~中層 | スローリトリーブ |
| 3 | 10-20秒 | 中層 | スローリトリーブ |
| 4 | 20-30秒 | 中層~ボトム付近 | L字釣法 |
| 5 | 30秒以上 | ボトム | L字釣法 |
レンジコントロールには、ジグヘッドの重さ選択も関わってきます。基本的には、潮の速さや風の強さによって、0.4g~2g程度のジグヘッドを使い分けます。軽いジグヘッドほどゆっくり沈み、重いジグヘッドほど早く沈みます。ただし、重すぎるジグヘッドは感度が落ちる可能性もあるため、潮を感じられる最軽量のジグヘッドを選ぶのが理想です。
セミナーでは、実際のフィールドで様々な重さのジグヘッドを試しながら、その日の条件に合った重さを見つける過程を体験できます。例えば、手前にゴミが浮いていてラインが引っかかる状況では、ジグヘッドを1.3gから1.5gに変更し、手前のラインを浮かし気味にすることで早く落とせるようにするといった実践的なテクニックも教わります。
深い場所でのカウントダウンも重要なテーマです。一般的なアジングポイントでは水深5m前後が多いですが、場所によっては1.5gのジグヘッドで60カウントしてもボトムに着かないような深場もあります。そうした場所でも、表層から丁寧に探っていくことが釣果につながります。特に奄美大島などの南方では、メアジという体高の高い大型のアジが狙えますが、こうした魚も基本的なカウントダウンの理論で攻略できます。
カラーローテーションの真実と効果的な使い分け
アジングにおけるカラー選択は、多くの釣り人が頭を悩ませるテーマです。しかし、セミナーで家邊氏が語る内容は、多くの人の固定概念を覆すものかもしれません。「何色が良いですか?とよく聞かれるけれども、何色でも釣れます」という発言は、一見すると無責任に聞こえるかもしれませんが、これには深い意味があります。
家邊氏は、西日本豪雨の際に激濁りの海で釣りをした経験を語っています。透明度が1m程度しかない抹茶色の海で、セオリー通りグローカラーやチャートカラーで攻めたら釣れました。ところが、試しにクリア系やラメ系を投入しても釣れたというのです。この経験から、「目で見る魚のアジが何を見ているのか分からなくなった。何十年もの固定概念が崩れてしまった」と述懐しています。
つまり、アジは思っている以上に環境に順応できる魚であり、人間が考えるほどカラーに固執していない可能性があるということです。自然界にはピンクやドイエローといった派手な色は存在しませんが、それでもこうした色で釣れるのは、アジが「食えるかどうか」を口に入れて確かめているからです。
自然界にまっピンクとかドイエローとか無いし、これ食えるんかな~?食い物なんかな~?って思っても手が無いから取り合えず口に入れて吐き出すということをずーっとやってる
ただし、これは「カラーが全く関係ない」という意味ではありません。その日の「当たりカラー」は確かに存在し、それを見つけることで釣果が伸びることもあります。重要なのは、カラーに囚われすぎず、まずは基本的なテクニックを磨くことに集中すべきだということです。カラーローテーションは、基本ができた上での微調整の一つに過ぎないのです。
セミナーでは、実際に様々なカラーのワームを用意し、その日の状況で試してみるという実践も行われます。参加者が持ち寄った様々なカラーのワームを見比べながら、「こういう状況ならこのカラーから試してみる」といった経験則を学べます。おそらく、こうした実践を通じて、自分なりのカラーローテーション理論を構築していくことが大切なのでしょう。
🎨 状況別カラーセレクトの基本指針
| 水質・条件 | 推奨カラー | 理由 |
|---|---|---|
| クリア | クリア、ラメ系 | 自然に近い見た目で警戒心を与えにくい |
| ややマッディ | ナチュラル系 | 適度な視認性と自然さのバランス |
| 濁り | チャート、グロー | 視認性を確保 |
| 夜間 | グロー | 発光で存在をアピール |
| 常夜灯周り | クリア、ラメ | 光を反射してアピール |
| 日中 | ナチュラル、クリア | 警戒心を与えない |
また、グローカラー(蓄光)の使い方についても、セミナーでは実践的な指導があります。奄美でのセミナーでは、激濁りの状況下で、ライトを当てて思いっきり光らせたワームと、光らせていないワームを比較したところ、明らかに光らせた方がバイト数が多かったという実験結果が報告されています。ただし、これは極端な濁りの場合であり、クリアな水質では逆効果になる可能性もあるため、状況判断が重要です。
ロッドワークと潮を感じるセンスの磨き方
アジングセミナーで最も印象に残る教えの一つが、「すべての所作は潮を感じるため」という哲学です。ロッドワーク、タックルバランス、ルアーの重さ、これらすべての選択は、潮を感じるために行うという考え方は、アジングという釣りの本質を突いています。
前述の「ちょんちょんアクション」についても、多くの釣り人は魚を誘うためのアクションだと考えていますが、実際にはジグヘッドの位置確認のためのアクションです。潮の流れは刻一刻と変化しており、同じ場所に投げても、潮の影響でルアーが流される方向や速度は変わります。ちょんちょんとロッドを動かすことで、「今、ルアーはここにいる」ということを手元で感じ取り、次のアクションを決定するのです。
潮を感じるためには、適切なタックルバランスが不可欠です。重すぎるジグヘッドを使えば確かに遠投できますが、繊細な潮の変化を感じ取ることは難しくなります。逆に、軽すぎるジグヘッドでは、風や表層の流れに影響されすぎて、本当の潮の流れが分かりません。セミナーでは、参加者のタックルを実際に見て、「このバランスではもっと軽いジグヘッドを使えますよ」「このロッドならもう少し重いジグヘッドでも大丈夫です」といった具体的なアドバイスがもらえます。
ロッドの選択も、潮を感じるために重要な要素です。THIRTY34FOURが展開するロッドは、感度を最優先に設計されており、0.4gのジグヘッドでも明確に重みを感じ取れる設計になっています。セミナーでは、様々なロッドを試すことができ、自分の釣りスタイルに合ったロッドを見つける手助けをしてもらえます。
⚡ 潮を感じるためのチェックポイント
- ✅ ジグヘッドの重さは適切か
- ✅ ロッドの感度は十分か
- ✅ ラインは細すぎず太すぎないか
- ✅ リールのドラグ設定は適切か
- ✅ ちょんちょんアクションで位置確認できるか
- ✅ リトリーブ中の抵抗を感じられるか
L字釣法という技術も、セミナーで必ず教わる重要なテクニックです。これは、ルアーをフォールさせた後、そのまま横方向に引いてくるのではなく、一度大きく持ち上げてから引いてくる方法です。この「L」の字を描くような軌道が名前の由来です。L字釣法は、潮の影響を最大限に利用する釣り方であり、フォール中にアジがルアーに気づき、持ち上げた瞬間に食いつくというパターンが多く見られます。
濁りがある状況下では、動かさない方が釣れるという法則も教わります。メアジの特性なのか濁りのせいなのかは推測の域を出ませんが、リアクション的に誘うよりも、スローにスローに、リフトも30cm位をイメージして、どちらかというとL字釣法でもフワフワの時にやるようなリフトでアクションを起こさないと食わなかったという経験談が共有されます。こうした細かいノウハウは、実際にセミナーに参加しないと得られない貴重な情報です。
全国各地の2025年開催スケジュールを完全網羅
2025年のアジングセミナーは、全国各地で活発に開催される予定です。以下、現時点で判明している主要なセミナー情報をまとめます。なお、申し込み期限や定員に達した場合の締め切りがあるため、参加を検討されている方は早めの申し込みをおすすめします。
5月開催
- 5月17日(土) アジングセミナー in 兵庫
- 会場:詳細は公式サイト参照
- 講師:家邊克己、34フィールドスタッフ
- 申し込み:公式サイトのフォームより
- 5月31日(土) アジングセミナー in 福島
- 会場:小名浜市民会館
- 申し込み締切:5月27日(火)
- スケジュール:
- 10:00~11:45 実技セミナー(初心者向け個別対応)
- 13:00~ 受付開始
- 13:30~15:00 座学セミナー
- 15:30~17:30 実技セミナー
6月開催
- 6月14日(土) アジングセミナー in 宮城
- 会場:夢メッセみやぎ 本館会議棟 会議室BC
- 時間:13:00~17:00
- 申し込み締切:6月10日(火)
- 同様の反復学習スタイル
- 6月28日(土) アジングセミナー in 鳥取
- 会場:詳細は後日発表
- 講師:家邊克己、34フィールドスタッフ
📅 2025年アジングセミナー年間スケジュール
| 開催日 | 開催地 | 会場 | 申込締切 |
|---|---|---|---|
| 5月17日(土) | 兵庫 | 調査中 | 5月中旬 |
| 5月31日(土) | 福島 | 小名浜市民会館 | 5月27日 |
| 6月14日(土) | 宮城 | 夢メッセみやぎ | 6月10日 |
| 6月28日(土) | 鳥取 | 未定 | 6月下旬 |
| 9月6日(土) | 千葉 | 未定 | 9月上旬 |
| 10月18日(土) | 大分 | 未定 | 10月中旬 |
| 11月1日(土) | 山口 | 未定 | 11月上旬 |
| 11月15日(土) | 横浜 | 未定 | 11月中旬 |
過去には大阪での開催実績もあります。2024年4月6日に開催されたセミナーでは、テクスピア大阪301会議室で座学が行われ、その後実際の釣り場に移動して実技が行われました。参加費は無料で、ライフジャケットと釣道具一式の持参が必須でした。スケジュールは13:00受付開始、13:15座学開始、14:45座学終了、15:15実技開始、17:15実技終了という流れでした。
申し込み方法は、THIRTY34FOURの公式サイトにあるイベントページから、専用の申し込みフォームを利用します。申し込みの際は、info@34net.jpからのメールが受信できるように設定しておく必要があります。特に携帯電話のメールアドレスで申し込む場合、キャリアのフィルター設定によっては確認メールが届かないことがあるため、事前にドメイン指定受信の設定を行っておきましょう。
セミナーと連動するアジングカップ大会の魅力
アジングセミナーと並行して、アジングカップという大会も全国各地で開催されています。セミナーで学んだ技術を実践で試す絶好の機会であり、多くの参加者がセミナーとセットで参加しています。2025年の主要な大会スケジュールは以下の通りです。
2025年アジングカップスケジュール
- 6月21日(土) AJING CUP in 三重(紀伊長島漁港)
- 9月20日(土) AJING CUP in 淡路島
- 9月27日(土) AJING CUP in 千葉
- 10月25日(土) AJING CUP in 福井
- 11月2日(日) AJING CUP in 山口
- 11月29日(土) AJING CUP in 大分
- 12月20日(土) AJING CUP in 全国大会
アジングカップの特徴は、単なる競技だけでなく、参加者同士の交流や情報交換の場としても機能している点です。大会中も34のスタッフがサポートしてくれるため、初心者でも安心して参加できます。また、大会のルールは当日に発表されることが多く、特定の釣り方に特化した人が有利になりすぎないよう配慮されています。
過去に開催された「はじめてのアジングセミナー&大会」では、午前中から昼過ぎまでセミナーを行い、夕方18時から夜21時までアジング大会、その後22時に表彰式というスケジュールでした。長時間のイベントとなりますが、夕食や飲み物は各自で用意する形式です。会場では即売会も開催され、THIRTY34FOURのアジング用品や便利な釣具を現地で購入できます。
🏆 アジングカップ参加のメリット
| メリット項目 | 詳細 |
|---|---|
| 実践経験 | セミナーで学んだ技術を即実践 |
| 交流 | 全国のアジングファンと情報交換 |
| 即売会 | 最新タックルを現地で購入可能 |
| 豪華景品 | 上位入賞者には豪華賞品 |
| サポート | 競技中もスタッフがアドバイス |
大会参加には、ライフジャケットの着用が必須となっています。また、受付時にゼッケンカードが配布されるため、必ず検量時に提出する必要があります。検量時間に遅れると失格となる可能性があるため、時間管理には注意が必要です。大会参加費はセミナーとは別で、オンラインショップから事前に購入する形式が取られています。
大会の様子は、後日THIRTY34FOURの公式サイトやブログ、SNSで公開されます。写真の掲載がNGの場合は、受付時にスタッフに伝えることで対応してもらえます。天候による中止の場合は事前に連絡がありますが、連絡がない場合は開催されるため、当日は会場に向かいましょう。
まとめ:アジングセミナーで得られる財産
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングセミナーは無料で参加でき、初心者からベテランまで対応した内容になっている
- THIRTY34FOURが主催するセミナーは全国各地で開催され、家邊克己氏などトップアングラーが講師を務める
- 座学と実技を組み合わせたカリキュラムで、理論と実践の両方を学べる
- プランクトンパターンの攻略が近年のアジングで最も重要な理論である
- カウントダウンとレンジコントロールをマスターすることで、アジのいる層を効率的に見つけられる
- カラー選択は重要だが、基本テクニックを磨くことが最優先である
- すべての所作は潮を感じるために行うという哲学がアジングの本質である
- 2025年は5月から11月にかけて全国各地でセミナーが開催される予定である
- セミナーと連動してアジングカップも開催され、学んだ技術を実践できる
- 参加にはライフジャケットと釣道具一式が必要だが、見学のみも可能である
- 初心者向けの個別指導や道具のレンタルなど、サポート体制が充実している
- セミナーでは最新のタックルを試すこともでき、購入前の参考になる
- 参加者同士の横のつながりができ、釣り仲間を作る機会にもなる
- 申し込みは公式サイトのフォームから行い、info@34net.jpからのメール受信設定が必要である
- アジングセミナーは単なる釣り技術の向上だけでなく、アジングという文化を深く理解する機会である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジングセミナー in 大阪 – THIRTY34FOUR
- 「34」アジングセミナー 家邊社長の言葉に涙が止まらない。
- 34アジングセミナー – 夢メッセみやぎ
- アジングセミナー in 福島 – THIRTY34FOUR
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