釣りのジャンルを超えた「ワームの相互流用」が、実は釣り人の間で密かなブームになっているのをご存知でしょうか？特にアジングワームをバス釣りで使う、あるいはその逆のパターンが注目を集めています。スレきったフィールドで小型ワームが威力を発揮したり、バス用ワームでギガアジが釣れたりと、予想外の釣果報告が相次いでいるんです。
本記事では、インターネット上に散らばるさまざまな実釣データや製品情報を収集し、アジングワームとバス釣りの意外な関係性について徹底的に掘り下げていきます。なぜ小さなアジング用ワームでバスが釣れるのか？逆にバス用ワームがアジングで効果的なのはなぜか？具体的な使用例から製品選びのポイントまで、幅広く解説していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ アジングワームでバスが釣れる理由と効果的なサイズ選び |
| ✓ イージーシェイカーなど両ジャンルで活躍するワームの特徴 |
| ✓ スレたフィールドでの小型ワーム活用法 |
| ✓ バス用ワームをアジングで使う際のメリットと注意点 |
ポチップ
アジングワームをバス釣りで使う実践例と釣果
- アジングワームでバスが釣れる理由は小バスの捕食行動に合致するから
- イージーシェイカーがバス釣りでも人気の理由
- アジングタックルでバス釣りをする際の注意点
- 実際にアジングワームでバスを釣った事例
- 1インチ〜2.5インチのワームがスレたバスに効果的
- ジグヘッドリグとダウンショットリグが相性良好
アジングワームでバスが釣れる理由は小バスの捕食行動に合致するから
アジングワームでバスが釣れる現象は、決して偶然ではありません。特にスレきったフィールドや小型のバスが多いエリアでは、1〜2インチクラスの小型ワームが驚くほど効果を発揮します。
通常のバス用ワームを投げると一目散に逃げてしまうような警戒心の強いバスでも、アジング用の極小ワームには反応を示すケースが多数報告されています。これは、小バスの主食である小型ベイトフィッシュやプランクトンのサイズに近いため、違和感なく口を使ってくれるからだと考えられます。
バスのアベレージサイズ20センチ級のダムで死ぬほどスレまくってて普通のサイズのバスルアーは完全に無視、いや目にはいるやいなや逃げます。もはや1インチワームとか使わないと釣果が期待出来ません。
📊 アジングワームがバスに効く理由の比較表
| 要因 | 通常のバスワーム | アジングワーム |
|---|---|---|
| サイズ感 | 3〜5インチが主流 | 1〜2.5インチが主流 |
| バスの警戒度 | 高プレッシャー下では反応薄 | 小型ベイトに見えて警戒心低下 |
| ターゲット | 30cm以上の個体向け | 20cm前後の小バスに最適 |
| フッキング率 | 口が大きいため問題なし | 柔らかい素材で吸い込みやすい |
一般的には、バス釣りというと大型ワームを使うイメージがありますが、フィールドのプレッシャーが高まっている現代では、「マイクロフィネス」と呼ばれる極小ワームの戦略が注目を集めています。アジングワームはまさにこの戦略にピッタリのアイテムなのです。
イージーシェイカーがバス釣りでも人気の理由
ケイテック社の「イージーシェイカー」は、もともとバス用として開発されたワームですが、アジングシーンで爆発的な人気を獲得し、現在ではアジング専用ワームとして認識されているという興味深い経緯があります。
このワームの最大の特徴は「ノンソルト（塩なし）」設計です。通常のバスワームには比重を上げるために塩が混ぜ込まれていますが、イージーシェイカーは塩を入れないことで比重を軽くし、水平姿勢を長時間キープできるようになっています。
イージーシェイカーは元々バスフィッシング用に作られた細かいリングボディーが特徴のストレートワーム。コンセプトはダウンショットリグで水平姿勢を保ち続けて誘えるワームで、当初、サイズのラインナップは3.5、4.5、5.5インチだった。
🎣 イージーシェイカーの特徴一覧
- ✅ ノンソルト設計でスローフォール
- ✅ 水平姿勢をキープしてターゲットにアピール
- ✅ 柔らかい素材で小さな口でも吸い込みやすい
- ✅ イカフレーバー入りで集魚効果も期待
- ✅ 深いリブ（リングボディー）で水噛みが良い
- ✅ 2.5、3、3.5インチの3サイズ展開
特筆すべきは、アジングを意識した派生サイズとして2.5インチと3インチが後から追加されたという点です。バス用ワームがアジングで大成功を収めたため、メーカーがアジング向けサイズを用意したという、非常に珍しいケースと言えるでしょう。
バス釣りでこのワームを使う場合、3.5インチは少し大きめですが、スレたフィールドでの「サーチベイト」として有効です。広範囲を探りながら反応のある個体を見つけ出す用途に適しています。
アジングタックルでバス釣りをする際の注意点
アジングタックルは非常に繊細に作られているため、バス釣りで使用する際にはいくつかの制約があります。むやみに流用すると、タックルブレイクの原因になりかねません。
まず、アジングロッドは基本的に6〜7フィート台の短めで、ティップ（穂先）が非常に柔らかい設計です。これは0.5〜5g程度の軽量ジグヘッドを扱うことを前提としているためです。一方、バス釣りでは7〜10g以上のリグを使うことも珍しくありません。
んな小バスなら何ロッドでも問題ないと思いますが、アジングロッドは先調子で曲がらないので、ロッドのしなりを利用したキャストは難しいかもです。
⚠️ アジングタックルでバス釣りをする際の注意ポイント
| 項目 | 推奨事項 | 避けるべきこと |
|---|---|---|
| ロッド | UL〜Lクラスのアジングロッド | ML以上のパワーを要求する釣り |
| リール | 1000〜2000番のスピニング | 大型リールの使用 |
| ライン | エステル0.2〜0.3号、PE0.3〜0.6号 | 太いラインでの強引なファイト |
| リグ重量 | 0.3〜3g程度まで | 5g以上の重量級リグ |
| ターゲットサイズ | 〜25cmの小バス | 40cm以上の大型バス |
特に注意したいのがドラグ設定です。アジングタックルは細いラインを使うため、ドラグを適切に調整しないとラインブレイクしてしまいます。バスがヒットした際は、無理に巻き上げず、ロッドの曲がりとドラグの滑りを使って慎重にやり取りする必要があります。
それでも、小バス相手であればアジングタックルならではの繊細な引き味を楽しめるというメリットがあります。普段なら物足りなく感じる20cm前後のバスでも、アジングタックルなら十分に楽しめるゲームフィッシングとなるのです。
実際にアジングワームでバスを釣った事例
インターネット上には、アジングワームでバスを釣った実例が多数報告されています。特に注目すべきは、野池や小規模ダムなどのスレきったフィールドでの釣果です。
ある釣行記事では、6.4ftのアジングロッド、1000番リール、エステルライン0.3号という完全なアジングタックルで、1.5インチ程度のアジングワームを使用し、35cmのバスをキャッチしたとのこと。通常のバスタックルでは一方的に寄せてしまうサイズのバスも、アジングタックルでは縦横無尽に暴れ回り、エキサイティングなファイトを楽しめたそうです。
アジングタックル流用超フィネスでは、そうはいかない。極細ラインがブレイクしないように、ドラグを緩め締め、慎重にやり取りする。静穏な野池の中を縦横無尽に泳いで暴れ回る。こんなバスの引き、泳ぎははじめてだ。
🐟 アジングワームでバスを釣った実例まとめ
- 🎯 使用ワーム: 1.5〜2.3インチのアジング用ストレートワーム
- 🎯 リグ: ジグヘッド0.9〜1.8g、ダウンショット
- 🎯 フィールド: 野池、小規模ダム、河川
- 🎯 ターゲットサイズ: 15〜35cm
- 🎯 釣果: 1〜2時間で2〜10匹程度
- 🎯 有効シーズン: 真冬のタフコンディションで特に効果的
別の事例では、琵琶湖の彦根港周辺で小バスをアジングタックルで数釣りし、3時間で30匹以上の釣果を上げたという報告もあります。この場合も使用したのはアジング用のダウンショットリグやジグ単（ジグヘッド単体）で、ワームサイズは2インチ以下でした。
おそらく、バス釣りとしての「満足度」は人それぞれですが、釣れない状況を打開する手段としては非常に有効だと言えるでしょう。また、釣り初心者やお子さんとの釣行で「とにかく何か釣りたい」という場合にも、この方法は重宝するはずです。
1インチ〜2.5インチのワームがスレたバスに効果的
バス釣りにおける「スレ」とは、バスが釣り人の存在やルアーに慣れてしまい、警戒心が高まって口を使わなくなる状態を指します。特に週末アングラーが集中する都市近郊のフィールドでは、バスのスレが深刻な問題となっています。
このような状況下で効果を発揮するのが、1〜2.5インチという極小サイズのワームです。通常のバス用ワーム（3〜5インチ）に比べて圧倒的に小さいため、バスの警戒心を解くことができるのです。
📏 ワームサイズ別の適用シーン
| サイズ | 用途 | 適したフィールド | 期待できる釣果 |
|---|---|---|---|
| 1〜1.5インチ | 超スレた状況の最終手段 | 都市公園の池、釣り人が多い野池 | 15〜20cmの小バス中心 |
| 1.5〜2インチ | スレバス対策の標準サイズ | 一般的な野池、小規模ダム | 20〜30cmのバス |
| 2〜2.5インチ | サイズアップも狙える | プレッシャー中程度のフィールド | 25〜35cm、時に40cm超えも |
| 3インチ以上 | 通常のバス釣り | プレッシャーの低い山上湖など | 30cm以上 |
ある釣り人は、「バスのアベレージサイズが20cm級で、普通サイズのルアーには目に入るやいなや逃げる」という厳しい状況のダムで、マイクロフィネスと呼ばれる手法を実践。1インチワームとフィネスフック#10、1.8〜3.5gのシンカーを組み合わせた結果、確実に釣果を得られたと報告しています。
冬場の低水温期は特にバスの活性が下がるため、ゆっくりとした細かい上下運動で誘うことが重要です。シェイクではなく、小刻みなリフト＆フォールをイメージすると良いでしょう。アジングワームの柔らかさが、この繊細なアクションに絶妙にマッチするのです。
ジグヘッドリグとダウンショットリグが相性良好
アジングワームをバス釣りで使用する際、最も相性が良いのはジグヘッドリグとダウンショットリグです。この2つのリグは、アジングでも頻繁に使われるため、ワームの特性を最大限に引き出すことができます。
ジグヘッドリグは、フックとオモリが一体になったシンプルな仕掛けです。0.9〜2.5g程度のジグヘッドに1.5〜2インチのワームをセットし、キャストして着底させたら、ゆっくりとリフト＆フォールやズル引きで誘います。ブルーギルなどのベイトフィッシュが多い野池では、**ジグ単（ジグヘッド単体）**でも十分に効果的です。
ダウンショットリグは、ラインの途中にフックを結び、その下にシンカーを配置する仕掛けです。ワームを水平姿勢でキープしやすく、ボトムから一定の高さで誘い続けることができます。特にイージーシェイカーのような水平姿勢を保つ設計のワームとは、最高の相性と言えるでしょう。
🎣 リグ別のセッティング例
▼ジグヘッドリグ
- ジグヘッド重量：0.9〜2.5g
- フックサイズ：#6〜#10
- ワームサイズ：1.5〜2インチ
- ライン：エステル0.25〜0.3号、フロロ4lb
- アクション：リフト＆フォール、ズル引き
▼ダウンショットリグ
- フック：フィネスフック#8〜#10
- シンカー：1.8〜5g（水深や風により調整）
- リーダー長：10〜30cm
- ライン：PE0.3〜0.6号＋フロロリーダー5〜7lb
- アクション：シェイク、ステイ
テキサスリグやキャロライナリグも使えないわけではありませんが、アジングワームの小ささを考えると、シンプルなリグの方が操作性が高く、ワームの動きも自然です。特にオーバーハングの奥やストラクチャー周りなど、ピンスポットを狙う場合は、ジグヘッドリグの手返しの良さが活きてきます。
バスの活性が低い時期や時間帯では、ボトムにステイさせて微妙に揺らす「ふわふわ釣法」も効果的です。アジングワームの柔らかさが、わずかな水流や糸ふけでもナチュラルに揺れ動き、バスの捕食スイッチを入れてくれる可能性があります。
ポチップ
バス用ワームをアジングで活用する逆転の発想
- バス用ワームがアジングで釣れる意外な事実
- ノンソルト素材が水平姿勢キープに貢献
- 2.5〜3.5インチのビッグワームでギガアジを狙う
- バス用ワームの柔らかさがアジのフッキングを向上
- チニングやメバリングでもバス用ワームが活躍
- ワーム選びで重要なのは対象魚の表記より実際の使用感
- まとめ：アジングワームとバス釣りの意外な関係性
バス用ワームがアジングで釣れる意外な事実
アジングワームをバス釣りで使う話とは逆に、バス用ワームがアジングでも効果を発揮するという事例も数多く報告されています。これは一見すると不思議な現象に思えますが、ワームの基本性能が優れていれば、対象魚の垣根を越えて通用するということでしょう。
特に注目されているのが、先述のイージーシェイカーです。このワームは元々バス用として開発されたものの、アジングシーンで予想外の大ヒットを記録しました。開発元のケイテック社も、ここまでアジに効くとは予想していなかったとのことです。
実は私たちも何でこんなにアジに効くのか、よくわかっていないんです。弊社はバスフィッシング用のワームを製造しているメーカーで、イージーシェイカーもバス用として開発されたものだ。まさかアジングという用途で人気が出るとは考えてもいなかった。
🐠 バス用ワームがアジングで効く理由（推測）
- ✨ バス用ワームは長年の研究開発により質が高い
- ✨ ソフトマテリアルの配合が絶妙で動きが自然
- ✨ 水平姿勢をキープする設計がアジの視認性を高める
- ✨ フレーバー（匂い）入りで集魚効果がある
- ✨ 柔らかさがアジの小さな口でも吸い込みやすい
- ✨ リブやテールの形状が微波動を生み出す
一般的に、アジングでは1〜2インチの専用ワームを使うのがセオリーとされています。しかし、大型のアジ（ギガアジ）を狙う場合には、2.5〜3.5インチといった大きめのワームが有効なケースがあるのです。これはまさにバス用ワームのサイズレンジと重なります。
また、真冬の低水温期や深場を狙う際には、アジング専用ワームよりもバス用ワームの方が結果が良かったという報告もあります。おそらく、バス用ワームの方が素材のバリエーションが豊富で、状況に応じた選択肢が多いことが理由の一つかもしれません。
ノンソルト素材が水平姿勢キープに貢献
バス用ワームの多くは、飛距離を出すため、あるいは沈下速度を上げるために塩（ソルト）を混ぜ込んだ高比重設計になっています。しかし、これがダウンショットリグなどで水平姿勢を保ちたい場合には、逆効果になることがあります。
イージーシェイカーが画期的だったのは、この「常識」を覆してノンソルト（塩なし）で設計した点です。比重が軽くなることで、フックを支点にしても尻下がりにならず、長時間水平姿勢をキープできるのです。
アングラーとしては水平状態のまま小魚がホバリングしているかのように動いてほしいのに、イメージと実際のアクションが乖離してしまうんですよ。この問題を解決するためにイージーシェイカーは塩なし（ノンソルティ）で作られており、比重が軽くなって水平姿勢をキープし続けてくれるのだ。
📊 ソルト入りとノンソルトの比較
| 特性 | ソルト入りワーム | ノンソルトワーム |
|---|---|---|
| 比重 | 高い（沈みやすい） | 低い（ゆっくり沈む） |
| 水平姿勢 | 保ちにくい（尻下がりになる） | 保ちやすい |
| フォール速度 | 速い | 遅い（スローフォール） |
| 飛距離 | 出やすい | やや短い |
| アジングでの使用感 | 深場向き、速い誘い | 浅場向き、ふわふわ誘い |
アジングでは、ジグヘッドリグやダウンショットリグでワームを「ふわふわ」と漂わせることが重要です。ベイトフィッシュが弱ってゆっくり沈んでいく様子を演出することで、アジの捕食スイッチを入れるのです。ノンソルト素材はこの動きに最適と言えます。
バス釣りでも同様に、低活性時やサイトフィッシング（目視できる魚を狙う釣り）では、ゆっくりとしたフォールやホバリングアクションが効果的です。そのため、イージーシェイカーのようなノンソルトワームは、バスとアジの両方に対応できる万能性を持っているのです。
ただし、ノンソルトは飛距離が出にくいというデメリットもあります。遠投が必要なシチュエーションでは、やや重めのジグヘッドやシンカーを組み合わせるなどの工夫が必要になるでしょう。
2.5〜3.5インチのビッグワームでギガアジを狙う
一般的なアジングでは1.5〜2インチのワームが主流ですが、30cm以上の大型アジ（通称ギガアジ）を狙う際には、2.5〜3.5インチという「ビッグワーム」が有効です。これはまさにバス用小型ワームのサイズレンジです。
ギガアジは小アジと違い、小魚を積極的に捕食します。そのため、ある程度ボリュームのあるワームでもしっかりと反応してくれるのです。むしろ、小さすぎるワームだと**ショートバイト（浅く食う）**が多発し、フッキングに持ち込めないケースもあります。
イージーシェイカー3.5インチは、もともとギガアジ狙いの秘密兵器として一部のアングラーの間で口コミで広がったとされています。デイゲーム（日中の釣り）で見えアジを狙う際、群れの中にワームを入れても逃げない唯一無二のワームだったそうです。
🎯 ギガアジ狙いのワームセレクト
- 🏆 サイズ: 2.5〜3.5インチ
- 🏆 形状: ストレート系、シャッドテール系
- 🏆 カラー: クリア系、グロー系、チャート系
- 🏆 重量: ジグヘッド0.9〜2.5g
- 🏆 フックサイズ: #3〜#6（ロングシャンク推奨）
デイで見えアジを釣る時にいろいろなワームを試した結果、群れの中に入れた時にアジが逃げない唯一無二のワームがイージーシェイカーの3.5インチでした。
ビッグワームを使う際の注意点として、**ハリ持ち（ワームの耐久性）**が挙げられます。大きいワームほど身切れしやすいため、ロングシャンクのフックを使うとワームが長持ちします。また、フォールスピードが速くなりすぎないよう、ジグヘッドの重量選びも慎重に行う必要があります。
ギガアジ狙いでは、サーチ（広範囲を探る）のためにも大きめのワームが有利です。最初のフォールだけでバイトがあることも多く、10〜15cmのアジは掛からないが、20cm以上なら掛かるというサイズセレクト効果も期待できます。
バス用ワームの柔らかさがアジのフッキングを向上
バス用ワームの中でも、特に柔らかい素材で作られたものは、アジングでフッキング率の向上に貢献します。アジは口が小さく、硬いワームだと吸い込みきれずにショートバイトで終わってしまうことがあるためです。
イージーシェイカーは、ケイテック社の製品の中でも**「かなり軟かめの素材」**で作られています。この柔らかさが、アジがバイトした際にワームが折れ曲がって口の中に入り込みやすくし、見た目のサイズによらず良好なフッキングを実現しているのです。
📋 ワーム素材の硬さ比較イメージ
| 硬さレベル | ワームタイプ | アジングでの使用感 |
|---|---|---|
| 非常に硬い | ハードベイト系 | フッキング不良が多い |
| 硬い | 一般的な塩入りワーム | 大型アジなら可、小型は難 |
| 普通 | 標準的なアジングワーム | バランス良好 |
| 柔らかい | イージーシェイカーなど | 吸い込まれやすい |
| 非常に柔らかい | エコギアアクアなど | 千切れやすいが食い込み抜群 |
バス用ワームは、もともとバスの強い吸引力と大きな口を前提に設計されています。そのため、多少硬めの素材でも問題ありません。しかし、アジの小さな口と弱い吸引力を考えると、柔らかいバス用ワームが結果的にアジングに適していたというのは興味深い事実です。
イージーシェイカーの軟らかさを象徴する一枚。アジがバイトすると折りたたまれて口の中に入るため、ワームが大きくても問題なく上顎にフッキングできている。
柔らかいワームのもう一つのメリットは、アクションが艶めかしくなる点です。わずかなロッド操作やラインテンション、さらには潮の流れだけでも微妙に揺れ動き、ナチュラルなベイトフィッシュの動きを演出できます。
ただし、柔らかすぎるワームは千切れやすく、コストパフォーマンスが悪化する可能性もあります。一般的には、柔らかさと耐久性のバランスが取れたワームが理想的と言えるでしょう。
チニングやメバリングでもバス用ワームが活躍
バス用ワームの活躍は、アジングだけにとどまりません。**チニング（クロダイ狙い）やメバリング（メバル狙い）**といった他のライトソルトゲームでも、バス用ワームが高い釣果を上げているのです。
特にチニングでは、クロダイの雑食性を活かして様々なワームが試されていますが、バス用のクロー系ワーム（ザリガニ型）やホッグ系ワームが専用ワームを凌ぐ釣果を叩き出すことがあります。ボトムをズル引きしたり、リフト＆フォールで誘ったりする釣り方は、バス釣りとチニングで共通しているため、ワームの流用がしやすいのです。
筆者の中で、チニングはライトゲームの延長で、LT化している。メバルタックルそのままで、ブラックバス用のジグヘッドとワーム。これでかなりの数を釣った。別に競っているわけでもないが、同ポイントの他のルアーアングラーに負けたこともないと思う。
🐟 ライトソルトゲームでのバス用ワーム活用例
▼チニング
- 推奨ワーム：クロー系、ホッグ系、ストレート系
- サイズ：2〜4インチ
- リグ：ジグヘッド、フリーリグ、テキサスリグ
- 釣果実績：チヌ専用ワームと同等以上
▼メバリング
- 推奨ワーム：ストレート系、シャッドテール系
- サイズ：1.5〜3インチ
- リグ：ジグヘッド、キャロライナリグ
- 釣果実績：アジングワームと使い分けで効果的
▼根魚（カサゴ・ソイなど）
- 推奨ワーム：グラブ系、カーリーテール系
- サイズ：2〜3インチ
- リグ：ジグヘッド、テキサスリグ
- 釣果実績：穴釣りやテトラ撃ちで有効
メバリングでも、通常の1.5〜2インチのメバリング専用ワームに反応が薄い時、2.5〜3インチのバス用ストレートワームに切り替えたら突然バイトが連発したという事例があります。魚の気分やその日のベイトサイズによっては、専用品よりもバス用ワームの方がマッチすることもあるのです。
基本的に、バス釣りは日本のルアーフィッシングの元祖であり、ワームのクオリティや種類の豊富さは他のジャンルを圧倒しています。そのため、「バス用」という枠にとらわれず、様々な釣りに流用してみる価値は十分にあると言えるでしょう。
ワーム選びで重要なのは対象魚の表記より実際の使用感
ここまで見てきたように、ワームのパッケージに書かれた対象魚はあくまで目安であり、実際には幅広い魚種に対応できることが分かります。重要なのは、「アジング用」「バス用」という表記ではなく、ワーム自体の性能と使用感なのです。
基本は バス用が元祖なので メバリング、アジング シーバス その他も バス用からの流用と考えたほうがいいと思いますよ。バスには メバリング、アジング用のワームの区別はつかんはず アングラーを釣るだけの名称です 行けると思えば迷わず使うことを お勧めします それを 省くと釣る楽しみが半減しますからね
🔍 ワーム選びで本当に見るべきポイント
| チェック項目 | 重要度 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| サイズ | ★★★★★ | ターゲットのベイトサイズに合わせる |
| 素材の硬さ | ★★★★☆ | 対象魚の口のサイズと吸引力を考慮 |
| 比重（ソルトの有無） | ★★★★☆ | フォール速度と水平姿勢のキープ性 |
| 形状・テール | ★★★★☆ | 使用するリグとアクションに適合するか |
| カラー | ★★★☆☆ | 水質と時間帯に合わせる |
| フレーバー | ★★☆☆☆ | あれば集魚効果が期待できる |
| 対象魚表記 | ★☆☆☆☆ | 参考程度。固定観念にとらわれない |
実際、釣具メーカーもマーケティング戦略として対象魚を明記しているに過ぎません。「アジング専用」と書かれていれば、アジングをする人が買いやすくなります。しかし、ワーム開発者が想定していなかった魚種でも釣れることは珍しくないのです。
例えば、バス用として開発されたセンコー（ゲーリーヤマモト社）は、シーバス釣りでも高い実績があります。アジング用として人気のアジリンガー（レイン社）は、バス釣りでも小バス狙いに効果的です。このように、ジャンルの垣根を越えて活躍するワームは数多く存在します。
推測の域を出ませんが、今後は「オールラウンドワーム」として、最初から複数の魚種対応を謳った製品が増えてくるかもしれません。釣り人としては、固定観念にとらわれず、様々なワームを試してみることが釣果アップの秘訣と言えるでしょう。
まとめ：アジングワームとバス釣りの意外な関係性
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングワームは1〜2.5インチの小型サイズで、スレたバスや小バス狙いに効果的である
- 特にプレッシャーの高いフィールドでは、極小ワームが警戒心を解くカギとなる
- アジングタックルでバス釣りをする場合、小バス相手なら繊細なファイトが楽しめる
- ジグヘッドリグとダウンショットリグがアジングワームとの相性が良い
- イージーシェイカーはバス用ワームとして開発されたが、アジングで爆発的人気を獲得した
- ノンソルト（塩なし）設計により水平姿勢をキープし、スローフォールが可能
- 2.5〜3.5インチのバス用ワームは、ギガアジ（大型アジ）狙いに有効である
- バス用ワームの柔らかい素材は、アジの小さな口でも吸い込みやすくフッキング率が向上する
- チニングやメバリングでもバス用ワームは高い釣果を上げている
- ワーム選びで重要なのは対象魚の表記ではなく、サイズ・素材・形状などの実際の性能である
- バス釣りは日本のルアーフィッシングの元祖であり、ワームの質と種類が豊富
- 固定観念にとらわれず、様々なジャンルのワームを試すことが釣果アップにつながる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- TSURINEWS – アジングタックルでバス釣りに挑戦
- フィッシング遊 – バスタックルを使わない本気の小バス釣り
- TSURINEWS – ブラックバス釣りのワームでアジング
- つり人社 – バス用ワームがアジングで人気爆発
- スペースモンキーズTV – 冬のバス釣りマイクロフィネス
- madaoもアジング – ひさしぶりのブラックバス
- Yahoo!知恵袋 – バス釣りでアジングロッド導入
- Yahoo!知恵袋 – メバリング・アジングワームでバスは釣れるか
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