広島県の瀬戸内海に浮かぶとびしま海道は、アジング愛好家の間で「大型が狙える聖地」として知られています。安芸灘諸島の島々を結ぶこのエリアは、潮流が速く水深もあるため、尺アジクラスの大型が回遊する好条件が揃っているのです。
本記事では、とびしまでのアジングについて、アクセス方法から具体的なポイント、釣り方のコツまで徹底解説します。初めて訪れる方でも安心して釣行できるよう、実釣データや経験者の声を交えながら、この魅力的なフィールドの全貌をお伝えしていきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ とびしま海道の地理とアクセス方法が分かる |
| ✓ 主要な釣りポイントと特徴を把握できる |
| ✓ 効果的なタックルとリグセッティングが学べる |
| ✓ 潮の流れと時間帯による攻略法が理解できる |
とびしまのアジングが熱い理由と基本情報
- とびしまとは広島県の離島群で潮流が速いアジングの聖地
- アジングのベストシーズンは春から秋がメイン
- 尺アジ級も狙える大型アジの回遊ルート
- アクセス方法は呉市から安芸灘大橋を渡る
- 主要な釣りポイントは下蒲刈島・上蒲刈島・大崎下島
- とびしまアジングの特徴は激流と水深
とびしまとは広島県の離島群で潮流が速いアジングの聖地
とびしま海道は、広島県呉市から安芸灘諸島の島々を橋で結んだ海を渡るルートです。下蒲刈島・上蒲刈島・豊島・大崎下島・岡村島という5つの有人島が連なり、それぞれの島が独特の釣りポイントを持っています。
このエリアの最大の特徴は、**島と島の間に形成される水道(潮流の速い場所)**が多数存在することです。一般的にアジングでは潮の流れが重要とされますが、とびしまでは特にその傾向が顕著で、激流ポイントでこそ大型のアジが狙えるという特性があります。
瀬戸内海という比較的穏やかな海域にありながら、地形的な要因で潮流が集中するため、ベイトフィッシュが豊富に集まり、それを追ってアジも回遊してくるのです。水深も10m~20m前後と適度にあり、ボトム付近を丁寧に探ることで良型がヒットします。
また、映画「ドライブマイカー」のロケ地としても知られ、景観の美しさも魅力のひとつです。釣りだけでなく、ドライブやサイクリングも楽しめる観光地としての側面も持っています。
「とびしま海道は、安芸灘(あきなだ)諸島の島々に橋が架かった海を渡るルート」
都市部からのアクセスも比較的良好で、広島市内から車で約1時間半、大分市内からでも約6.5時間程度で到達できるため、遠征先としても人気があります。週末の釣行はもちろん、平日や雨天時には釣り人が少なく、貸し切り状態で楽しめることも少なくありません。
アジングのベストシーズンは春から秋がメイン
とびしまでのアジングは、一年を通じて楽しめる可能性がありますが、特に春から秋にかけてがハイシーズンとされています。水温の上昇とともにアジの活性が高まり、数釣りから型狙いまで幅広く楽しめる時期です。
春(4月~6月)は産卵を控えたアジが接岸し、20cm~25cmクラスが安定して釣れる時期です。この時期は表層から中層を回遊することが多く、ジグ単(ジグヘッド単体)での釣りが効果的です。水温の上昇に伴い、アジの活性も徐々に上がっていきます。
夏(7月~9月)は小型のアジが多くなる傾向がありますが、潮通しの良いポイントや水深のあるエリアでは引き続き良型が狙えます。ただし、日中の暑さが厳しいため、夕マズメから夜間、または早朝の釣行がおすすめです。
秋(10月~11月)は再び大型のアジが回遊し始める時期で、25cm~30cm超えの尺アジクラスも期待できます。水温が下がり始めるこの時期は、アジが荒食いするタイミングでもあり、一年で最も熱いシーズンと言えるでしょう。
冬場(12月~3月)は水温の低下により、アジの活性が下がる傾向にあります。しかし、完全に釣れなくなるわけではなく、条件が揃えば良型が顔を出すこともあります。おそらく冬場は、より深場に移動したアジを狙う必要があるため、難易度は上がると考えられます。
「釣果も寒い…極寒釣行。最近あまりアジの情報が無いとびしまエリア」
尺アジ級も狙える大型アジの回遊ルート
とびしまエリアの最大の魅力は、なんといっても尺アジ(30cm超え)が狙えるという点です。一般的なアジングでは20cm前後が平均サイズとされる中、このエリアでは25cm~28cmがアベレージという驚異的な釣り場も存在します。
大型アジが回遊する理由は、地形と潮流にあります。島と島の間に形成される水道部分では、潮の干満により激しい流れが発生し、この流れに乗ってベイトフィッシュが集まります。サヨリやイワシ、小型の魚がこの激流エリアに集結し、それを捕食するためにアジも回遊してくるのです。
📊 とびしま主要ポイントの平均サイズ
| ポイント名 | 平均サイズ | 最大サイズ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 下蒲刈島大地蔵港 | 25cm | 30cm | 尺アジクラスも実績あり |
| 上蒲刈島向港 | 23cm | 27cm | 潮流が激しい |
| 大崎下島久比港 | 25cm | 40cm近く | 港内に群れが入ると爆釣 |
| 大崎下島小長港 | 23cm | 30cm | 年に数度尺アジ回遊 |
| 宇都迫港 | 25cm | 32cm | 尺アジ超えの実績 |
特に大崎下島の久比港では、過去に40cm弱という驚異的なサイズの釣果も報告されています。このような大型が狙えるのは、水深が十分にあり、潮流の変化が激しいという条件が揃っているからです。
尺アジを狙うには、タイミングが重要です。大潮や中潮の潮が大きく動くタイミング、特に上げ潮の時間帯に水道部分で激流が発生し、そこに大型が集まる傾向があります。一般的には、潮が緩やかな小潮期よりも、潮の動きが大きい時期の方が大型の確率が高いとされています。
アクセス方法は呉市から安芸灘大橋を渡る
とびしま海道へのアクセスは、広島県呉市を起点として安芸灘大橋を渡るルートが一般的です。この橋は本州と下蒲刈島を結ぶ有料道路で、ここを渡ることでとびしまエリアに入ることができます。
🚗 主要都市からのアクセス時間
- 広島市内から:約1時間30分(約60km)
- 呉市街から:約30分(約20km)
- 福山市から:約2時間30分(約120km)
- 岡山市から:約3時間(約150km)
- 大分市から:約6時間30分(約400km)
広島市内からの場合、広島呉道路(クレアライン)を経由して呉市に入り、国道185号線を南下して安芸灘大橋を目指します。カーナビやGoogle Mapで「安芸灘大橋」または目的の島名(下蒲刈島、大崎下島など)を設定すれば、スムーズに到着できるでしょう。
安芸灘大橋の通行料金は普通車で770円(2025年現在、推測の域を出ませんが)です。橋を渡った後は、各島を結ぶ橋は無料で通行できるため、島から島への移動はコストがかかりません。
公共交通機関を利用する場合は、JR呉線の呉駅または安芸川尻駅からバスを利用する方法がありますが、本数が限られているため、釣行には自家用車が推奨されます。また、島内にはコンビニやガソリンスタンドが限られているため、本州側で食料や飲料、燃料を補給しておくことをおすすめします。
「久しぶり4年?5年?ぶりくらいに安芸灘大橋を渡り【とびしま】方面のアジング」
駐車場については、各港や堤防付近に車を停められるスペースがありますが、地元の方の迷惑にならないよう、漁業関係者の作業を妨げない場所に駐車することが重要です。特に早朝や深夜の釣行では、騒音にも配慮しましょう。
主要な釣りポイントは下蒲刈島・上蒲刈島・大崎下島
とびしま海道で特にアジングの実績が高いのは、下蒲刈島、上蒲刈島、そして大崎下島の3つの島です。それぞれの島に複数の港や堤防があり、潮の流れや時間帯によって使い分けることができます。
下蒲刈島は安芸灘大橋を渡って最初に到着する島で、アクセスの良さが魅力です。大地蔵港は特に有名で、タチウオでも知られるポイントですが、尺アジクラスの回遊もある好ポイントです。調子が良いとアベレージサイズが25cmを超えることもあります。
上蒲刈島には向港や宮盛港といったポイントがあり、こちらも実績十分です。向港は潮流が激しく、水底が砂地に藻が点在する環境で、堤防の間で渦巻くポイントで釣果が高いとされています。宮盛港では23cmクラスの群れが入ることが多く、その中に25cm超えが混じる状況です。
大崎下島はとびしま海道の中でも最も大きな島で、久比港、大長港、小長港など複数のポイントがあります。特に久比港は過去に40cm弱の大物実績もある超一級ポイントです。ただし、堤防が高いため、安全装備は必須です。
📍 エリア別ポイントマップ
| エリア | 主要ポイント | アクセス難易度 | 混雑度 |
|---|---|---|---|
| 下蒲刈島 | 大地蔵港、県民の浜 | ★☆☆ 易 | ★★☆ 中 |
| 上蒲刈島 | 向港、宮盛港 | ★★☆ 中 | ★★☆ 中 |
| 大崎下島 | 久比港、大長港、小長港 | ★★★ やや難 | ★☆☆ 低 |
| その他 | 宇都迫港など | ★★☆ 中 | ★☆☆ 低 |
各ポイントには特性があり、潮の流れ方や水深、ベイトの種類などが異なります。初めて訪れる場合は、複数のポイントを下見して、その日の条件に合った場所を選ぶランガンスタイルが効果的です。
とびしまアジングの特徴は激流と水深
他のアジングエリアと比較した時、とびしまの最大の特徴は激しい潮流です。水道部分では上げ潮時に特に強い流れが発生し、40g~50gのメタルジグでもボトムを取りづらいほどの激流になることがあります。
この激流は釣り人にとってチャレンジングな条件ですが、同時に大型アジが集まる絶好の条件でもあります。流れが速いポイントでは、ジグヘッドの重量を通常より重めに設定し、1.5g~2g程度のタングステン製を使用することが一般的です。
水深についても特徴的で、多くのポイントで10m~20m前後の深さがあります。この水深があることで、アジが安定して居着きやすく、また大型の個体が回遊しやすい環境が整っています。ボトムから数メートル上のレンジを丁寧に探ることが、釣果を伸ばすコツです。
⚠️ とびしまアジング 注意すべき3つのポイント
- 激流に対応できる重めのリグを準備する
- 1.5g~2gのジグヘッドが基本
- タングステン素材で感度を確保
- 安全装備を必ず着用する
- ライフジャケット必須
- 特に久比港など堤防が高いポイントでは注意
- 潮のタイミングを事前に確認する
- 上げ潮時に激流が発生
- 潮止まりでは釣りにならないことも
初心者の方は、まず潮流の緩やかなポイントから始めて、徐々に激流ポイントにチャレンジすることをおすすめします。激流での釣りはスキルが求められますが、その分、大型がヒットした時の興奮は格別です。
また、とびしまでは潮のタイミングによって「釣れる時間」と「釣れない時間」がはっきり分かれる傾向があります。特に下げ潮から上げ潮への転換期、上げ潮のピーク時が狙い目とされており、この時間帯を逃さないことが重要です。
とびしまアジングの実践テクニックとポイント攻略
- ジグヘッドは0.6g~2gのタングステンが基本
- 釣れる時間帯は夕マズメから夜が狙い目
- 潮の流れを読むことが釣果の鍵を握る
- 具体的な釣りポイントと攻略法
- タックルセッティングはチタンティップロッドが有利
- ワームカラーはパールグローやクリア系が効果的
- まとめ:とびしまでのアジングを成功させるポイント
ジグヘッドは0.6g~2gのタングステンが基本
とびしまでのアジングにおいて、ジグヘッドの選択は釣果を大きく左右します。潮流の速さから、通常のアジングより重めのウエイト設定が必要で、状況に応じて0.6g~2gの範囲で使い分けます。
潮が緩やかな時間帯や表層を狙う場合は、0.6g~1.0gの軽量ジグヘッドで十分です。この重さならアジの繊細なバイトも感じ取りやすく、ワームの動きも自然になります。特に朝マズメや小潮の時期には、軽めのリグが効果的です。
しかし、上げ潮のピーク時や水道部分の激流エリアでは、1.5g~2.0gのジグヘッドが必要になります。軽すぎるとリグが流されてしまい、ボトムを取ることができません。タングステン素材を選ぶことで、同じ重さでも鉛より小さいシルエットで、かつ高感度を実現できます。
「メインリグはタングステン2g単体。40弱(2g自作タングステン)やっぱタングステンはバイトが明確に伝わるんだよね~」
🎣 推奨ジグヘッドウエイト表
| 状況 | 推奨ウエイト | 素材 | 使用レンジ |
|---|---|---|---|
| 表層~中層狙い | 0.6g~1.0g | タングステン | 表層~5m |
| 通常の潮流 | 1.0g~1.5g | タングステン | 中層~ボトム |
| 激流時 | 1.5g~2.0g | タングステン | ボトム中心 |
| 遠投が必要な場合 | 2.0g以上 | タングステン | 全レンジ |
フックの形状も重要です。とびしまでは大型が期待できるため、フトコロの広いフックやバーブレスでも抜けにくい設計のものを選ぶと良いでしょう。最近では、錆びにくく針先が鈍りにくい高品質なジグヘッドも販売されており、そういった製品を使用することでバラシを減らせます。
ジグヘッドのストックは複数の重さを用意し、その日の潮の状況に合わせて柔軟に対応できるようにしておきましょう。特に初めて訪れる場合は、0.6g、1.0g、1.5g、2.0gの4種類を持っていくことをおすすめします。
釣れる時間帯は夕マズメから夜が狙い目
とびしまでのアジングは、夕マズメから夜間にかけてが最も効率的な時間帯とされています。日中も釣れないわけではありませんが、アジの活性が高まるのは薄暗くなってからです。
夕マズメ(日没前後の1時間)は、ベイトフィッシュの活性も上がり、それを追ってアジも表層付近まで浮上してくることがあります。この時間帯は表層から中層を丁寧に探ることで、効率的に釣果を上げられます。明るいうちは警戒心が強いアジも、薄暗くなると捕食モードに入るためです。
ナイトゲーム(日没後~深夜)は本格的にアジが活動する時間帯です。特に19時~23時頃が最も釣果が期待できる時間で、この時間帯に潮が動いているとさらに好条件となります。常夜灯周辺だけでなく、暗闇の中でも回遊ルート上では十分に釣れます。
朝マズメ(日の出前後の1時間)も狙い目の時間帯です。夜間に活動していたアジが、明るくなる前の最後の捕食タイムを迎えます。早起きは必要ですが、朝5時~7時頃の時間帯は人も少なく、貸し切り状態で楽しめることも多いでしょう。
日中(日の出後~日没前)は基本的に難しい時間帯です。ただし、潮が大きく動くタイミングや、曇天で日差しが弱い日は、日中でもチャンスがあります。特に水深のあるポイントでボトム付近を丁寧に探れば、アジが潜んでいる可能性があります。
⏰ 時間帯別釣果期待度
| 時間帯 | 期待度 | 狙うレンジ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 朝マズメ(5:00-7:00) | ★★★★☆ | 表層~中層 | 人が少なく快適 |
| 日中(7:00-17:00) | ★★☆☆☆ | ボトム中心 | 潮が動けばチャンス |
| 夕マズメ(17:00-19:00) | ★★★★★ | 全レンジ | 最も効率的 |
| ナイトゲーム(19:00-24:00) | ★★★★★ | 中層~ボトム | 本命時間帯 |
| 深夜~早朝(24:00-5:00) | ★★★☆☆ | ボトム中心 | 上げ潮時が狙い目 |
時間帯だけでなく、月齢も意識すると良いでしょう。新月の暗い夜は常夜灯周辺に魚が集まりやすく、満月の明るい夜は広範囲に散らばる傾向があります。ただし、これは一般的な傾向であり、その日の潮や気象条件によって変わることもあります。
潮の流れを読むことが釣果の鍵を握る
とびしまアジングで最も重要なスキルは、潮の流れを読み、それに合わせた釣りをすることです。このエリアは潮流の変化が激しいため、潮のタイミングを外すと全く釣れないこともあります。
上げ潮(満潮に向かう潮)の時間帯は、多くのポイントで激流が発生します。この時、水道部分では潮が一方向に強く流れ、ベイトフィッシュが流されてきます。アジはこの流れの中や流れの境目で待ち構え、効率的に捕食します。上げ潮の中盤から満潮前が、最も釣果が期待できるタイミングです。
下げ潮(干潮に向かう潮)の時間帯は、上げ潮ほどの激流にならないことが多いようです。ただし、ポイントによっては下げ潮の方が好条件になる場所もあるため、一概には言えません。初めて訪れるポイントでは、上げ下げ両方を試してみることをおすめします。
「この日は平日の【雨】に加え、干潮が19時前ということで『アングラーは少ない』だろうと思っての釣行」
🌊 潮汐タイプ別攻略法
- 大潮・中潮:潮の動きが大きく、激流が発生しやすい。大型の確率が高いが、リグは重めが必要。釣果のムラも大きい。
- 小潮・長潮:潮の動きが穏やか。軽めのリグで繊細な釣りが可能。安定した釣果が期待できるが、大型は少なめ。
- 若潮:小潮から大潮への移行期。徐々に潮が動き始め、バランスの良い釣りができる。
潮止まり(満潮または干潮の前後)の時間帯は、一般的にアジの活性が下がります。流れが止まるとベイトも散ってしまい、アジも捕食しにくくなるためです。ただし、潮止まりから潮が動き始めるタイミングは、逆にチャンスになることもあります。
事前に潮見表で当日の潮汐を確認し、上げ潮の時間帯に釣行できるよう計画を立てることが重要です。特に初めて訪れる場合は、大潮や中潮の日を選ぶことで、とびしまらしい激流とアジングが体験できるでしょう。
また、雨の日や雨上がりは意外と好条件になることがあります。雨により表層の水温が下がり、アジの活性が上がるケースがあるためです。ただし、安全面には十分注意が必要です。
具体的な釣りポイントと攻略法
ここでは、とびしま海道で特に実績の高いポイントと、その攻略法を具体的に紹介します。それぞれのポイントには特徴があり、潮の流れ方や狙うべきレンジが異なります。
📌 県民の浜(下蒲刈島)
アクセスが良く、家族連れでも楽しめる足場の良いポイントです。早朝に沖波止に向かって投げると、大きいサイズが出る可能性が高いとされています。狙えるサイズは~28cmで、意外と型が出る場所です。おすすめのタイミングは早朝から夕方で、日中も潮が動けば釣れます。
📌 大地蔵港(下蒲刈島)
タチウオで有名なポイントですが、尺アジクラスも回遊する一級ポイントです。狙えるサイズは~30cmで、調子が良いとアベレージが25cmを超えることもあります。夕方から夜、朝マズメが狙い目の時間帯です。
📌 向港(上蒲刈島)
潮流が激しく、海底は砂地に藻が点在する環境です。堤防の間で渦巻くポイントで釣果が高く、狙えるサイズは~27cmです。夕方から夜がおすすめで、激流に負けない重めのリグが必要です。
📌 久比港(大崎下島)
過去に40cm弱の大物実績もある超一級ポイントです。アベレージサイズが25cmクラスで、尺アジの回遊もあります。港内にアジの群れが入ると入れ食いになりますが、堤防が高いため安全装備は必須です。朝と夕方から夜が狙い目です。
「1キャストでアジにアプローチできる距離は4M前後。その3~4Mの間で確実にアジにアプローチできなければ釣れない…ボトムから1M前後がメインレンジ」
📌 小長港(大崎下島)
流れが速く、年に数度尺アジの回遊シーズンがあるポイントです。狙えるサイズは~30cmで、夕方から夜がおすすめです。潮のタイミングが合えば、大型が連発することもあります。
📌 宇都迫港(大崎下島)
実は尺アジ超えが出るポイントで、狙えるサイズは~32cmです。基本的に潮は緩やかですが、大潮など潮が早い時に大物が出ることが多いとされています。夕方から夜が狙い目の時間帯です。
🗺️ ポイント別難易度と特徴
| ポイント名 | 難易度 | 平均サイズ | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 県民の浜 | ★☆☆ 易 | ~28cm | 足場良好、ファミリー向け |
| 大地蔵港 | ★★☆ 中 | ~30cm | 尺アジ実績あり |
| 向港 | ★★★ 難 | ~27cm | 激流、テクニック要 |
| 久比港 | ★★★ 難 | ~40cm | 大物狙い、高い堤防 |
| 小長港 | ★★☆ 中 | ~30cm | 尺アジシーズンあり |
| 宇都迫港 | ★★☆ 中 | ~32cm | 大潮時が狙い目 |
初めて訪れる場合は、まず足場の良い県民の浜や大地蔵港から始めて、ポイントの雰囲気を掴むことをおすすめします。慣れてきたら、激流ポイントや堤防が高いポイントにもチャレンジしてみましょう。
タックルセッティングはチタンティップロッドが有利
とびしまのような潮流が速く、繊細なバイトを感じ取る必要があるフィールドでは、チタンティップ搭載のロッドが非常に有効です。チタンは金属特有の高感度と適度な柔軟性を兼ね備え、軽量リグでも穂先がしっかり曲がって視覚的にも分かりやすくなります。
ロッドの長さは、6フィート台から7フィート台が扱いやすいでしょう。短すぎると飛距離が出ず、長すぎると激流の中でのコントロールが難しくなります。特に6.2フィートから6.6フィート程度の長さは、キャスト精度と飛距離のバランスが良く、初心者から上級者まで幅広く対応できます。
「チタンを使ってみると、もしかすると今まで感じなかった?か、わずかな違和感で終わってたのもアジだったかもと思えます」
リールは1000番~2000番のスピニングリールが標準です。軽量で巻き感が滑らかなものを選ぶと、長時間の釣行でも疲れにくくなります。最近では130g程度の超軽量リールも登場しており、そういったモデルを使用すると、さらに繊細な操作が可能になります。
🎣 推奨タックルセッティング
| 項目 | 推奨スペック | 備考 |
|---|---|---|
| ロッド | 6.2~7.6ft、チタンティップ | 感度重視 |
| リール | 1000~2000番 | 軽量モデル推奨 |
| メインライン | エステル0.3~0.4号 | 感度と強度のバランス |
| リーダー | フロロ1.5~2lb | 激流では太めも |
| ジグヘッド | 0.6~2g、タングステン | 状況に応じて |
ラインはエステルラインの0.3号~0.4号が一般的です。エステルは感度が高く、潮の流れやバイトを明確に伝えてくれます。視認性の良いカラー(ビビッドパープルなど)を選ぶと、夜間でもラインの動きが分かりやすくなります。
リーダーはフロロカーボンの1.5lb~2lb程度が基本ですが、大型狙いや激流ポイントでは2.5lb~3lbに太くすることも検討しましょう。リーダーの長さは1m~1.5m程度が扱いやすいです。
タックル全体のバランスを考え、ロッド、リール、ラインが調和した組み合わせを選ぶことで、とびしまの激流の中でも快適に釣りが楽しめます。特に初心者の方は、釣具店で相談しながら、自分の体力やスキルに合ったタックルを選ぶことをおすすめします。
ワームカラーはパールグローやクリア系が効果的
とびしまでのワームカラー選択は、時間帯や水の濁り具合によって変わりますが、基本的にはパールグロー系やクリア系が効果的とされています。ただし、状況によってはソリッド系や派手なカラーが効くこともあるため、複数のカラーを用意しておくことが重要です。
パールグロー系は、夜間のアジングで定番のカラーです。わずかに発光するこのカラーは、暗闇の中でもアジにアピールしやすく、特に常夜灯周辺や月明かりのある夜に効果を発揮します。とびしまでも多くのアングラーが使用し、実績を上げています。
クリア系は、日中や朝マズメ、水が澄んでいる時に有効です。自然なシルエットでアジに違和感を与えず、特にスレたアジに対して効果的です。透明度の高いクリアやスモーク系は、どんな状況でも使える万能カラーと言えるでしょう。
🎨 シチュエーション別おすすめカラー
- ナイトゲーム(常夜灯あり):パールグロー、グロー系
- ナイトゲーム(常夜灯なし):クリアグロー、ホワイトグロー
- 朝マズメ・夕マズメ:クリア、スモーク、ナチュラル系
- 日中:クリア、スモーク、ライトピンク
- 濁り潮:チャート、ピンク、ホワイト
ワームのサイズは1.5インチ~2インチが標準的です。とびしまは大型が多いため、やや大きめの2インチクラスを使用することで、小型のアジを避けて良型を選ぶことができます。ただし、活性が低い時や小型しかいない時は、1.5インチに落とすことも効果的です。
ワームの形状については、ストレート系とピンテール系の両方を用意しておくと安心です。ストレート系はナチュラルな動きで、ピンテール系は水押しが強くアピール力があります。その日のアジの反応を見ながら、使い分けると良いでしょう。
「ワームは【パールグロー】が効くらしいが、そんなものは俺には効かない」
上記の釣行記では、パールグローにこだわらず様々なカラーを試すことの重要性が示唆されています。定番カラーが効かない時こそ、マイナーなカラーや意外な色が効くこともあるのです。
最終的には、複数のカラーとサイズを持参し、その日の状況に合わせてローテーションすることが、釣果を伸ばす秘訣です。特に初めて訪れる場合は、5種類以上のカラーバリエーションを用意しておくことをおすすめします。
まとめ:とびしまでのアジングを成功させるポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- とびしま海道は広島県呉市から安芸灘大橋を渡ってアクセスする離島群である
- 下蒲刈島・上蒲刈島・大崎下島に優良なアジングポイントが点在している
- 最大の特徴は島と島の間に形成される水道の激流である
- 尺アジクラス(30cm超え)の大型が狙える数少ないエリアである
- アベレージサイズは25cm前後と他のエリアより大きい
- ベストシーズンは春から秋で特に秋は大型が回遊する
- 冬場は水温低下で活性が下がるが完全に釣れないわけではない
- 夕マズメから夜間が最も効率的な時間帯である
- 上げ潮の時間帯に激流が発生しアジが活発に捕食する
- 大潮・中潮の日は潮が大きく動き大型の確率が高まる
- ジグヘッドは0.6g~2gのタングステン製を状況に応じて使い分ける
- 激流時は1.5g~2gの重めのリグが必要となる
- チタンティップロッドは感度が高く繊細なバイトを捉えやすい
- ロッドの長さは6.2~7.6フィートが扱いやすい
- メインラインはエステル0.3~0.4号が感度と強度のバランスが良い
- ワームカラーはパールグローやクリア系が基本だが状況次第で変える
- ワームサイズは1.5~2インチで大型狙いは2インチがおすすめである
- 県民の浜は足場が良くファミリーでも楽しめる初心者向けポイントである
- 大地蔵港や久比港は尺アジ実績のある上級者向けポイントである
- 潮止まりの時間帯はアジの活性が下がり釣りにくくなる
- 雨の日や雨上がりは意外と好条件になることがある
- 安全装備は必須で特に堤防が高いポイントでは注意が必要である
- 駐車は漁業関係者の迷惑にならない場所を選ぶべきである
- 複数のポイントを下見してランガンするスタイルが効果的である
- 初めて訪れる場合は潮見表で事前に潮汐を確認すべきである
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- とびしまアジング【雨の恩恵】 | 【Real.アジング~真実へ~】第5章
- ClearBlue Night in 広島・とびしま2018.11.11 | アジング – ClearBlue –
- 安芸灘とびしま列島で初使用ロッドでアジングした。 | -ω-何がニャンでも!ルアーフィッシング日記♪ – 楽天ブログ
- 釣果も寒い…極寒釣行❗️とびしまアジング/メバリング | ねこねこのヤカタ 釣りブログ
- 【広島蒲刈とびしま】アジ25cmがよく釣れる釣場ポイントや釣果サイズも紹介(尺アジ情報も) | 広島と中国地方の話題速報
- 【遠征】とびしま街道~中海~大分!いざ釣り三昧の旅へ – Fishman(フィッシュマン)
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