福井県の常神半島は、若狭湾に突き出た風光明媚な半島として知られていますが、実は関西圏からアクセスしやすいアジングの名所として、近年注目を集めています。漁港内の常夜灯周りから沖合のディープエリアまで、多彩なシチュエーションでアジが狙える環境が整っており、初心者からベテランまで楽しめるフィールドとして人気です。
この記事では、常神半島でのアジングに関する情報を網羅的にまとめました。具体的な釣り場情報、季節ごとの攻略法、効果的なタックルセッティング、さらには周辺の釣りスポットまで、現地での釣行を成功させるために必要な情報を詳しく解説していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 常神半島の主要アジングポイントと特徴 |
| ✓ 季節別の釣果傾向と攻略パターン |
| ✓ 効果的なルアーとタックルセッティング |
| ✓ 周辺の関連釣り場とアクセス情報 |
常神半島アジングの魅力と主要ポイント
この章では、以下の内容について解説します：
- 常神半島がアジングに適している理由は地形と潮流の良さ
- 常神漁港は車横付け可能な好アクセスポイント
- 小川漁港は夕日を避けられる快適な釣り環境
- 常神半島の地磯は穴場が多く魚影が濃い
- ナイトゲームでは常夜灯周りが一級ポイント
- デイゲームは沖合の深場で大型が狙える
常神半島がアジングに適している理由は地形と潮流の良さ
常神半島が若狭湾屈指のアジングポイントとして注目される最大の理由は、その地形的特徴にあります。半島が日本海に大きく突き出していることで、外海の潮流がダイレクトに入り込み、プランクトンが豊富な環境が形成されています。
🌊 常神半島の地形的メリット
| 特徴 | アジングへの影響 |
|---|---|
| 日本海への突出 | 外海の潮流が直接入る |
| 複雑な海底地形 | ベイトフィッシュが溜まりやすい |
| 豊富な漁港施設 | 常夜灯など好条件が揃う |
| 岩礁帯の存在 | 多様な魚種が集まる |
この地形的優位性により、アジだけでなくメバル、アオリイカ、根魚など多様な魚種が生息しており、一年を通じて様々な釣りが楽しめる環境となっています。一般的には、こうした複合的な好条件が揃うポイントは魚影も濃く、釣果が期待できると言われています。
さらに注目すべきは、比較的釣り人が少ないという点です。福井若狭湾アジングオススメスポットによれば、「釣り場に釣り人は多いということは当然プレッシャーが高くなり真鯵はアジングでなかなか釣れない」という状況が多い中、常神半島エリアは「比較的ｱｼﾞﾝｸﾞ釣り人が少ない福井県若狭湾エリアの穴場的釣りスポット」として紹介されています。
プレッシャーが低いということは、アジがスレておらず素直にルアーに反応してくれる可能性が高いということです。特にアジングのようなライトゲームでは、魚のプレッシャーが釣果に直結するため、この点は非常に大きなアドバンテージと言えるでしょう。
関西圏（京都、大阪、滋賀、兵庫）や愛知県からのアクセスも良好で、日帰り釣行も十分可能な距離感です。高速道路を利用すれば、大阪から約2時間半程度で到着できるため、週末の釣行先としても選びやすいエリアとなっています。
常神漁港は車横付け可能な好アクセスポイント
常神漁港は、常神半島を代表する主要な釣り場の一つです。このポイントの最大の魅力は、何と言っても車を横付けできる利便性の高さにあります。
🚗 常神漁港の基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 福井県三方上中郡若狭町常神 |
| 駐車スペース | あり（車横付け可能） |
| トイレ | あり |
| 最寄り施設 | 自動販売機あり |
| 主な対象魚 | アジ、アオリイカ、メバル、ガシラ |
常神漁港の釣り場情報によれば、この漁港は「常神半島の先端にある漁港」で、「アオリイカの魚影が濃く、エギングスポットとして有名」とされており、アジング以外の釣りも楽しめる多魚種対応型の釣り場です。
駐車場前のポイントや船着場の岸壁先にあるカケアガリが特に好ポイントとされています。カケアガリとは、海底の地形が急激に深くなる場所のことで、ベイトフィッシュやアジが溜まりやすいエリアです。こうした地形変化を意識してルアーをキャストすることで、効率的にアジを狙うことができます。
夜間のアジングでは、漁港内の常夜灯周りが鉄板ポイントとなります。常夜灯の光にプランクトンが集まり、それを捕食する小魚、さらにそれを狙うアジという食物連鎖が形成されるため、高確率でアジの回遊が見込めます。
常神漁港のもう一つの利点は、釣り場としての整備状況です。足場が比較的良好で、初心者やファミリーフィッシングにも向いているポイントが多く存在します。ただし、安全のためライフジャケットの着用は必須です。
小川漁港は夕日を避けられる快適な釣り環境
小川漁港は、常神半島の中でも特にアジンガーに人気の高いスポットです。このポイントならではの特徴として、夏場の強い夕日を避けられる地形的なメリットがあります。
「ここは車を横付けできます。また、後ろの山側が北西向きなので、夏は強い夕日も浴びることはありません。」
この地理的条件は、特に夏場の釣行において大きなアドバンテージとなります。強い西日を避けられることで、快適に釣りを続けられるだけでなく、水面のギラつきが軽減されるため、ルアーの動きや魚の反応も見やすくなります。
☀️ 小川漁港の特徴
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 西日対策 | 山が西日を遮る地形 |
| 駐車環境 | 車の横付けが可能 |
| 周辺施設 | 海釣り公園みかたが隣接 |
| 釣り環境 | 比較的釣り人が少ない |
ただし、真夏の海水温上昇時期には注意が必要です。前述のブログによれば、猛暑で海水温が高い時期には「チャリコ１匹。スレ掛かり」という厳しい状況も報告されています。このような状況下では、涼しくなる9月以降に再訪する方が賢明かもしれません。
小川漁港周辺には「海釣り公園みかた」という施設もあり、ファミリーフィッシングや初心者向けの釣り環境も整備されています。平日であればさらに釣り人が少なく、のびのびと釣りを楽しめる環境が期待できます。
また、この漁港は漁協前のエリアが特に好ポイントとされており、常夜灯周りでのナイトアジングが効果的です。水面下を観察すると、ボラの群れや小魚の姿が確認できることが多く、アジの回遊も期待できる環境です。
常神半島の地磯は穴場が多く魚影が濃い
常神半島の隠れた魅力として、地磯でのアジングが挙げられます。漁港ほど知られていない分、プレッシャーが低く、思わぬ好釣果に恵まれることがあります。
福井若狭湾アジングオススメスポットによれば、「特に地磯でもｱｼﾞﾝｸﾞが良くまあじが釣れることからオススメ」とされており、「釣りができる広い自磯は常神半島には少ないのですが、その分小場所が多く、ｱｼﾞﾝｸﾞの好スポットが多い」と紹介されています。
🪨 地磯アジングの特徴
- ✅ 釣り人のプレッシャーが低い
- ✅ 小場所が多く穴場ポイントが豊富
- ✅ メバルやアオリイカも同時に狙える
- ✅ 根魚の魚影も濃い
- ✅ 入り口がわかりにくく競争率が低い
ただし、地磯での釣りには十分な注意が必要です。足場が不安定な場所も多いため、スパイクシューズやフェルトソールの磯靴が必須となります。また、波の状況によっては危険を伴うため、天候や海況を十分に確認してから入磯することが重要です。
常神半島の地磯は基本的に岩場系のフィールドが多く、複雑な海底地形が形成されています。この地形が様々な魚種を引き寄せており、アジング1本で釣行するのもよいですが、メバル用のタックルやエギングロッドなど、オールマイティーに対応できる装備を持参すると、より釣りの幅が広がるでしょう。
地磯の入り口が分かりにくいという点は、一見デメリットに思えますが、これが結果的に穴場を生み出す要因となっています。地元の釣り人や情報通の間で共有されているポイントもあるため、釣具店で情報収集したり、現地で出会った釣り人と情報交換したりすることも有効な手段です。
ナイトゲームでは常夜灯周りが一級ポイント
常神半島でのアジングにおいて、最も安定した釣果が期待できるのがナイトゲームです。特に常夜灯周りは、アジが高確率で回遊してくる一級ポイントとなります。
イシグロ彦根店の釣行レポートでは、夜のアジングで好釣果を得た事例が報告されています。「小浜の漁港に3時頃着。まずは常夜灯周りでアジをチェック♪水面を見るとアジらしき小魚が沢山います」と記されており、0.6gのジグヘッドにワームをセットして表層を探ったところ「すぐにキター」という展開になったそうです。
🌙 ナイトアジング攻略のポイント
| 要素 | 詳細 |
|---|---|
| 釣行時間 | 夕マズメ～深夜 |
| 狙い目 | 常夜灯の明暗部 |
| ジグヘッド重量 | 0.6g～1.5g程度 |
| レンジ | 表層～中層 |
| ワームカラー | クリア系、グロー系 |
常夜灯周りで釣る際のコツは、明るい部分だけでなく、光と影の境界線（明暗部）を狙うことです。アジは明るすぎる場所を避け、薄暗いエリアで捕食することが多いため、明暗の境目にルアーを通すことで効率的にバイトを得られます。
また、水面を観察してベイトフィッシュの有無を確認することも重要です。ボラの群れが回遊している場合や、小魚がキラキラと光っている様子が見られる場合は、アジが近くにいる可能性が高くなります。
ナイトゲームでは、複数の常夜灯を巡回するランガンスタイルも効果的です。1つのポイントで反応がなければ、次の常夜灯へ移動し、アジの回遊を待つという戦略です。常神半島には複数の漁港があり、それぞれに常夜灯が設置されているため、この戦術が十分に機能します。
デイゲームは沖合の深場で大型が狙える
常神半島でのアジングは、ナイトゲームだけでなくデイゲーム（日中の釣り）でも楽しめます。特に深場を狙ったバチコンアジングでは、ギガアジと呼ばれる大型のアジが期待できます。
日本海デイ＆ナイトバチコンアジング調査によれば、「船は常神辺りの沖合で水深80ｍでシンカーは20号を用意」という深場でのバチコンアジングが実施されており、「ギガアジらしきヒット！今までの外道祭りと違い、明らかに引きも重みも違う！」という報告がなされています。
🎣 デイゲーム・深場攻略の基本
| 項目 | 推奨 |
|---|---|
| 水深 | 60m～80m程度 |
| シンカー重量 | 15～25号 |
| タックル | アジングロッド（やや強め） |
| 釣り方 | バチコンアジング |
| 狙い目サイズ | 25cm以上のギガアジ |
深場でのデイゲームは、ナイトゲームのように常夜灯で魚を寄せることができないため、回遊するアジをタイミングよく捉える必要があります。難易度は高めですが、その分大型の良型アジに出会える確率が上がります。
また、デイゲームでは外道も多く、ガシラ、ベラ、トラギス、レンコダイなどが掛かることがあります。これらの魚も食べて美味しい魚種が多いため、五目釣りとして楽しむという選択肢もあります。
水深が深い分、上がってくるまで何が掛かっているか分からないドキドキ感があり、これもまた深場アジングの醍醐味と言えるでしょう。ただし、深場からの巻き上げは体力を使うため、小型リールよりも番手の大きいリールの方が楽に釣りができるかもしれません。
常神でのアジング攻略法と周辺釣り情報
この章では、以下の内容について解説します：
- 効果的なルアーとワームの選び方はアジ金カラーが定番
- 季節ごとの釣果傾向は秋から冬が最盛期
- タックルセッティングは軽量ジグヘッドが基本
- 水温管理が釣果を左右する重要ファクター
- フロートアジングも夏場の有効な選択肢
- 常神半島周辺の関連釣り場情報
- まとめ：常神でのアジングを成功させるポイント
効果的なルアーとワームの選び方はアジ金カラーが定番
常神半島でのアジングにおいて、ルアーやワームの選択は釣果を大きく左右する重要な要素です。現地での実績から、特に効果的なカラーやタイプが明らかになっています。
イシグロ彦根店の釣行レポートによれば、エギ王Qライブ2号のアジ金カラーが好実績を上げており、また同店の別レポートでは「餌木蔵2.5号 オマールライヴブラウン」や「やっぱり赤テープは効きますね♪」という記述があり、アジ金系や赤テープ系のカラーが特に有効であることが分かります。
🎨 おすすめワームカラー
| シチュエーション | 推奨カラー | 理由 |
|---|---|---|
| ナイトゲーム（常夜灯） | クリア系、グロー系 | 光を反射・発光して視認性アップ |
| デイゲーム | アジ金、赤ラメ | ナチュラルなベイトカラー |
| 濁り潮 | 赤テープ、チャート系 | アピール力が高い |
| クリア潮 | クリア、スモーク系 | ナチュラルで違和感が少ない |
福井デイメバリングの記事では、「ソアレ アジフライローライトアミスペシャル」が好実績を上げており、「曇り・雨の時はラメ、晴れや明るくなった時はグローオキアミを使うとより良い」というアドバイスが記載されています。
ワームの形状については、アミパターン（小型のプランクトンを模したもの）とシャッドテール系（小魚を模したもの）の両方を用意しておくと、状況に応じて使い分けができます。アジが小型のベイトを捕食している時はアミ系、イワシなどの小魚を追っている時はシャッドテール系が効果的です。
ジグヘッドの形状も重要で、ストレート系、ラウンド系、矢じり系など様々なタイプがあります。初心者にはオールマイティーに使えるラウンド系がおすすめですが、潮の流れが速い時は矢じり系、ゆっくりとフォールさせたい時はストレート系など、状況に応じた使い分けができるようになると釣果アップにつながります。
季節ごとの釣果傾向は秋から冬が最盛期
常神半島でのアジングは、一年を通じて楽しむことができますが、特に釣果が期待できるハイシーズンと、やや厳しい時期があります。
📅 シーズン別釣果傾向
| 時期 | 釣果 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 春（3～5月） | △～○ | 水温上昇で活性アップ、サイズは中小型 | ★★★☆☆ |
| 夏（6～8月） | △ | 水温高すぎで厳しい時期あり、豆アジ中心 | ★★☆☆☆ |
| 秋（9～11月） | ◎ | 最盛期、数・サイズともに期待大 | ★★★★★ |
| 冬（12～2月） | ○ | 大型が期待できるが数は少なめ | ★★★★☆ |
秋から冬にかけてが最も釣果が期待できる時期です。釣果情報を見ると、11月から12月にかけての釣果報告が多く見られます。この時期は水温が適温（12～16度程度）になり、アジの活性が高まります。
「メバルが入れ食いでした アジは 昨夜のリベンジです」（2015年12月投稿）
春先は水温の上昇とともにアジの活性も上がり始めますが、サイズは中小型が中心となります。ただし、数釣りが楽しめる時期でもあるため、初心者の入門にはおすすめのシーズンです。
夏場は海水温が高くなりすぎて、アジの活性が下がることがあります。小川漁港での釣行記録では、「連日の猛暑で海水温も高く、釣れないだろうと思いつつも、平日、アジングに出かけてみました」という記述があり、結果は「釣れたのはチャリコ１匹。スレ掛かりでした」と厳しい状況が報告されています。
ただし、夏場でも早朝や深夜など、比較的気温・水温が低い時間帯を狙えば、釣果が見込める可能性はあります。また、後述するフロートアジングなどの工夫により、夏場でもアジを狙うことは可能です。
タックルセッティングは軽量ジグヘッドが基本
常神半島でのアジングにおいて、適切なタックルセッティングは釣果を左右する重要な要素です。基本的には、ライトゲーム用のタックルが推奨されます。
🎣 基本タックル構成
| 項目 | 推奨スペック |
|---|---|
| ロッド | アジング専用ロッド 6～7ft台 |
| リール | スピニングリール 2000番前後 |
| メインライン | PE 0.3～0.6号 |
| リーダー | フロロカーボン 2～4lb |
| ジグヘッド | 0.6～2.0g |
| ワーム | 1.5～2.5インチ |
イシグロ彦根店の釣行レポートでは、「0.6gのジグヘッドにレインズのチビキャロスワンプをセットして表層探る」というセッティングが紹介されており、軽量ジグヘッドでの釣りが基本となっていることが分かります。
ジグヘッドの重さ選びは、潮の流れや水深によって調整が必要です。一般的には以下のような使い分けが推奨されます：
- ✅ 0.6～1.0g：流れが緩い時、表層～中層狙い
- ✅ 1.0～1.5g：標準的な状況、オールマイティー
- ✅ 1.5～2.0g：流れが速い時、深場狙い
福井デイメバリングの記事では、「ハヤブサ メバル専用ジグヘッド ストロングまっすぐ #10/1.5g～2g」が使用されており、「25アップのメバルにフックを伸ばされますが、こいつなら大丈夫。フックを伸ばされる事はありません」という強度面でのメリットも紹介されています。
ラインシステムについても重要なポイントがあります。PEラインを使用する場合は、リーダーとの結束が重要です。FGノットなどの強度の高い結び方をマスターしておくことで、大型が掛かった際のラインブレイクを防ぐことができます。
深場を狙うバチコンアジングの場合は、やや強めのタックルが必要になります。バチコンアジング調査では、「水深80ｍでシンカーは20号」という深場での釣りが紹介されており、通常のアジングタックルよりも強めのセッティングが求められます。
水温管理が釣果を左右する重要ファクター
アジングにおいて、水温は魚の活性を大きく左右する重要な要素です。特に常神半島のような日本海側のフィールドでは、季節による水温変化が顕著であり、これを把握することが釣果アップの鍵となります。
福井デイメバリングの記事では、水温測定の重要性が強調されており、「水温を測定してみると、13.6度。福井でのデイメバリングでの条件の一つに『水温12～16度』という条件があり、理想は14度前後。そう、13.6度はもう、ほぼ理想の水温です」と記されています。
🌡️ 水温とアジの活性
| 水温 | 活性 | 状況 |
|---|---|---|
| 8℃以下 | 低 | アジの活動が鈍る |
| 8～12℃ | 中 | 徐々に活性が上がる |
| 12～16℃ | 高 | 最も活性が高い適温 |
| 16～20℃ | 中～高 | 活発だが徐々に低下傾向 |
| 20℃以上 | 低～中 | 水温が高すぎて活性低下 |
水温を測定するには、放射温度計が便利です。前述の記事でも「AD-5617WP」という放射温度計が紹介されており、「水に浸けないで水温を測定出来るから便利」とされています。水温は釣り全般において重要な要素であるため、真剣にアジングに取り組むなら投資する価値はあるでしょう。
水温が適温範囲外の場合でも、完全に諦める必要はありません。水温が高すぎる場合は、より深い場所や潮通しの良い場所を狙う、水温が低すぎる場合は日中の日が当たる時間帯を狙うなど、工夫次第で釣果を得られる可能性があります。
また、雨や風といった天候の変化も水温に影響を与えます。前述の福井デイメバリング記事では、「急に風が強く吹き出し、雨が降ってきました。海水温が適水温の場合、だいたいこの様な雨と風は…爆釣を呼び込みます！」と記されており、天候の変化が良い方向に作用することもあるようです。
フロートアジングも夏場の有効な選択肢
通常のジグヘッド単体での釣りが厳しい時期や状況では、フロート（飛ばしウキ）を使ったアジングが有効な選択肢となります。特に夏場の高水温期には、この釣法が威力を発揮することがあります。
小川漁港での釣行記録では、夏場のフロートアジングについて以下のように記されています：
「フロートによるシャローからのアジング、釣れないように思う人多いですが、猛暑の中では漁港内より、シャロー（水深１～２ｍ）でのフロートアジングは有効ですよ。出来れば、午後には日陰になるシャローがいいです。」
🎈 フロートアジングのメリット
- ✅ 遠投が可能になり、広範囲を探れる
- ✅ シャローエリアを効率的に攻められる
- ✅ ジグヘッド単体では届かない沖目を狙える
- ✅ ゆっくりとした誘いが可能
- ✅ 夏場の高水温期でも効果的
フロートの重さについては、状況に応じて選択します。シャローフリークプチ（3～4g）などの軽いフロートで十分な場合が多いとされており、「岸から10ｍ程度。水深２ｍまで」という近距離のシャローエリアを攻める際に適しています。
フロートアジングで重要なのは、潮の流れがあるポイントを選ぶことです。潮が動いていないエリアでは、アジの活性も低く釣果が期待できません。また、夜の海水浴場なども「潮さえ動いていれば」好ポイントになり得るとのことです。
ただし、フロートアジングには注意点もあります。「数釣りはなかなか出来ません。アジは岸に沿って回遊しているので、一瞬の時合いだけって場合も多いです」という指摘もあり、タイミングを見極めることが重要です。
フロートアジングは、通常のジグヘッド単体の釣りとは異なるアプローチが必要になるため、両方の釣法をマスターしておくと、様々な状況に対応できる引き出しが増えます。
常神半島周辺の関連釣り場情報
常神半島でアジングを楽しむ際、周辺の他の釣り場情報も把握しておくと、状況に応じたポイント選択が可能になります。若狭湾エリアには複数の好釣り場が点在しています。
🗺️ 常神半島周辺の主要釣り場
| 釣り場 | 特徴 | 距離 | 対象魚 |
|---|---|---|---|
| 常神漁港 | 車横付け可、アクセス良好 | – | アジ、メバル、アオリイカ |
| 小川漁港 | 西日を避けられる環境 | 常神から数km | アジ、キジハタ、サバ |
| 小浜周辺漁港 | 複数の漁港が点在 | 常神から車で30分程度 | アジ、アオリイカ、カワハギ |
| 敦賀湾 | 広大なエリア、多魚種 | 常神から車で40分程度 | アジ、シーバス、青物 |
イシグロ彦根店の釣行レポートでは、「小浜周辺漁港、常神半島」というエリアでの釣行が紹介されており、「夜はアジング、明るくなったらエギング＆泳がせ釣りが楽しめますよ」という多様な釣り方が可能であることが示されています。
小浜エリアは常神半島から比較的近く、漁港の数も多いため、状況に応じてポイントを変えながらランガンすることが可能です。また、各漁港で異なる特徴があるため、複数の釣り場を回ることで、その日の当たりポイントを見つけやすくなります。
遊漁船情報によれば、敦賀を拠点に三国、越前、常神方面までをメインフィールドとしたエギング＆ジギング船も運航されており、「敦賀沖バチコンアジング」なども楽しめるとのことです。オカッパリでは届かない沖合のポイントを攻めたい場合は、こうした遊漁船を利用するのも一つの選択肢です。
また、敦賀湾エリアでは「白身三昧（シーバスジギング）」という釣りも人気で、関連記事では「4月頃には丸々太った超美味なシーバスの白身三昧が楽しめるでしょう」と紹介されています。アジング以外の釣りも楽しみたい方には、こうした情報も参考になるでしょう。
まとめ：常神でのアジングを成功させるポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 常神半島は若狭湾屈指のアジングポイントで地形と潮流が良好
- 釣り人が少なくプレッシャーが低いため魚がスレていない
- 常神漁港は車横付け可能で利便性が高い
- 小川漁港は夏場でも西日を避けられる快適な環境
- 地磯は穴場ポイントが多く魚影が濃い
- ナイトゲームでは常夜灯周りの明暗部が一級ポイント
- デイゲームは深場でギガアジが狙える
- アジ金カラーや赤テープ系のルアーが実績高い
- 秋から冬が最盛期で数・サイズともに期待できる
- 軽量ジグヘッド（0.6～2.0g）が基本タックル
- 水温12～16度が最も活性が高い適温範囲
- 放射温度計での水温測定が釣果アップの鍵
- 夏場はフロートアジングが有効な選択肢
- シャローエリアも潮が動けば好ポイント
- 小浜や敦賀など周辺エリアも合わせて攻略可能
- 遊漁船を利用すれば沖合のポイントも狙える
- アジング以外にもメバル、アオリイカ、根魚など多魚種が狙える
- 関西圏から日帰り可能なアクセスの良さ
- 地磯での釣りは安全装備が必須
- 天候の変化が釣果に影響することもある
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 常神 アジング 陸っぱり 釣り・魚釣り | 釣果情報サイト カンパリ
- 福井・常神半島 小川漁港 アジング | sohstrm424のブログ
- イシグロ彦根店 福井県小浜・常神アオリイカ＆アジ情報③ | 釣具のイシグロ
- 荒天での福井デイメバリング|爆釣の条件と常神周辺で食べる事のできるうなぎ丼の紹介 | たけとの釣り旅
- イシグロ彦根店 小浜・常神半島 秋アオリ開幕＆アジング調査 | 釣具のイシグロ
- 常神漁港（つねかみぎょこう）
- Bigfin Squid FISHING CLUB
- 常神半島 | たけとの釣り旅
- 福井若狭湾アジングオススメスポット
- 日本海デイ＆ナイトバチコンアジングと白身三昧調査 | 釣り具販売、つり具のブンブン
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