アジングにおけるジグヘッド選びは、釣果を大きく左右する重要な要素です。数多くのメーカーから様々な形状や重さのジグヘッドが発売されている中、元自衛官で現在は釣りメーカーMIZARの代表を務める中村氏(通称:海猿)の理論が注目を集めています。
海猿氏は長年の実釣経験と検証から、アジングにおけるジグヘッドの「真実」を追求し続けてきました。メディアで語られる情報に疑問を投げかけ、実践的なジグヘッド選びの基準を提示しています。本記事では、海猿氏の考察やMIZAR製品の特徴、そして実際のアングラーの声を総合的に分析し、アジング用ジグヘッド選びの本質に迫ります。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 海猿氏が推奨する基本ジグヘッド重量1.3gの根拠と使用シーン |
| ✓ フック形状・シャンク長・ヘッド形状が釣果に与える影響 |
| ✓ 操作感度とラインアイ位置の関係性 |
| ✓ MIZARターンズヘッドなど海猿プロデュース製品の特徴と評価 |
海猿が提唱するアジング用ジグヘッドの基本理論
- 海猿氏が推奨する基本ジグヘッド重量は1.3g
- 軽量ジグヘッドの誤解と本当の使い方
- ジグヘッドの操作感度が釣果を左右する理由
- フック形状とシャンク長の重要性
- ヘッド形状による引き抵抗の違い
- ラインアイの位置が与える影響
海猿氏が推奨する基本ジグヘッド重量は1.3g
海猿氏のアジング理論で最も特徴的なのが、ジグヘッドの基本重量を1.3gとする考え方です。多くのアングラーが軽量ジグヘッドを多用する中、この重量設定には明確な根拠があります。
アジングにおけるど真ん中のジグヘッドウエイトそれは… 1.3g と、断言しよう。
この1.3gという重量設定は、飛距離・沈下速度・アジの反応という3つの要素を総合的に考慮した結果です。日本全国のほとんどのポイントで、この重量があれば対応可能だと海猿氏は主張しています。ただし、超激流や水深20m以上、水深2m以下といった特殊な状況は除外されます。
📊 1.3gジグヘッドの適用範囲
| 項目 | 評価 | 備考 |
|---|---|---|
| 飛距離 | ◎ | 沖のポイントへアプローチ可能 |
| 沈下速度 | ○ | レンジコントロールがしやすい |
| アジの反応 | ◎ | ほとんどの状況で対応可能 |
| 適用水深 | 2m~20m | 極端な浅場・深場以外 |
| 潮流 | 通常~やや速い | 超激流を除く |
初心者アングラーは「とりあえず1.3g」を基準に、状況に応じて1g~1.5gの範囲で調整するのが現実的でしょう。この重量帯であれば、手返しよくアジの存在するレンジを効率的に攻めることができます。
軽量ジグヘッドの誤解と本当の使い方
アジング界では「軽いジグヘッドの方が釣れる」という認識が広まっていますが、海猿氏はこの考え方に警鐘を鳴らしています。確かに軽いジグヘッドの方が簡単にアジが釣れるのは事実ですが、それは必ずしも「上級者の技術」ではないという指摘です。
軽量ジグヘッド(0.6g以下)を使用すると、フォールスピードが遅くなり、アジの存在するレンジにワームが長時間滞在します。つまり、適当なルアー操作でもアジのいるレンジに到達しやすく、結果的に「釣れちゃった」という状況になりやすいのです。
🔍 軽量ジグヘッドの実態
| 重量帯 | メリット | デメリット | 推奨シーン |
|---|---|---|---|
| 0.6g以下 | ゆっくりフォール、食い込み良好 | 飛距離不足、風の影響大 | 春先の低活性時 |
| 1.0~1.5g | バランス型、汎用性高い | 特になし | 通常時のメイン |
| 2.0g以上 | 飛距離、深場対応 | 繊細な釣りには不向き | 遠投・深場攻略 |
一方で、1.3gのジグヘッドを使いこなせれば、飛距離や探る速度の面でより多くのアジを獲ることが可能になります。軽量ジグヘッドしか使えないのではなく、状況に応じて適切な重量を選択できるスキルが重要だと言えるでしょう。
海猿氏によれば、0.6g以下の軽量ジグヘッドでしかアジが反応しない状況は極めて稀であり、多くの場合はアングラーの操作技術の問題だと指摘しています。
ジグヘッドの操作感度が釣果を左右する理由
海猿氏が特に重視しているのがジグヘッドの操作感度です。これは「リグの重みを感じやすいかどうか」という要素で、アジングにおける最重要ポイントの一つとされています。
操作感度が高いジグヘッドを使用することで、以下の3点が明確になります:
✅ 操作感度で把握できる要素
- リグが動いたか
- ラインスラックが取れたか
- ラインテンションが維持できているか
これらが明確に分かることで、狙ったレンジ操作が容易になり、結果的に釣果向上につながります。特に軽量ジグヘッドを使用する際には、操作感度の差が顕著に現れます。
操作感度を決定する要因はヘッド形状とラインアイの位置です。ヘッド部の上面に平面があり、ラインアイが後ろ寄りに配置されているジグヘッドは、引き抵抗が大きくなり操作感度が向上します。
ただし、操作感だけを追求してヘッド部を過度に大きくすると、アジの口に入りにくくなりフッキング率が低下するというデメリットもあります。このバランスが難しく、各メーカーが試行錯誤を重ねている部分です。
📌 操作感度とフッキング率のバランス
| ヘッド特性 | 操作感度 | フッキング率 | 総合評価 |
|---|---|---|---|
| 大型・平面多い | 高い | 低い | △ |
| 小型・丸型 | 低い | 高い | ○ |
| 中型・バランス型 | 中程度 | 中程度 | ◎ |
MIZARの潮音ロッドはチタンティップを搭載することで、ジグヘッドの操作感度を手元で感じやすくする設計になっています。ロッドとジグヘッドの組み合わせで、さらに感度を高めることが可能です。
フック形状とシャンク長の重要性
アジング用ジグヘッドのフック選びで最も重要なのがフッキング率です。海猿氏は「どんなに針先が鋭利でも、フックポイントが口に入らなければフッキングしない」という当たり前の事実を強調しています。
🎯 理想的なフック形状の条件
- ショートシャンク:ワームの動きを殺さない
- ゲイプ幅が広い:針先が口の中に接触しやすい
- 針先がやや外向き:口の中で針先が接触する確率向上
- 適度な線径:太すぎず細すぎず(Jazz鯵HEAD電撃、がまかつコブラ29程度)
- コンパクトなヘッド:口に入りやすい
特にシャンク長については、ショートシャンクがアジングでは圧倒的に有利です。ロングシャンクはメバリング等で使用されることが多いですが、アジングでは以下の理由からショートシャンクが推奨されます:
- ワームがズレにくい
- ワームの動く部分が長く保たれる
- フッキング時の支点が口に近くなる
ショートシャンクが理想である。フッキング率以外にショートシャンクが良い理由はワームの動きが出やすい為。
線径については、太すぎると刺さりが悪くなり、細すぎると大型のアジに伸ばされるリスクがあります。0.6mm前後の線径が、刺さりやすさと強度のバランスが良いとされています。
ヘッド形状による引き抵抗の違い
ジグヘッドのヘッド形状は、飛距離・フッキング率・操作感度の3つに大きく影響します。海猿氏の考察では、各要素のバランスを考慮した形状選びが重要とされています。
📐 ヘッド形状の分類と特性
| 形状タイプ | 飛距離 | フッキング率 | 操作感度 | 適用シーン |
|---|---|---|---|---|
| 丸型(ラウンド) | ◎ | ◎ | ○ | オールラウンド |
| 矢じり型(ダート) | ○ | △ | ◎ | デイゲーム・低活性 |
| 円柱型(バレット) | ◎ | ○ | △ | 遠投・巻きの釣り |
| 樹脂複合系 | △ | ○ | ◎ | スローフォール |
飛距離を決定する要因は、ヘッドの平面積です。平面が多いジグヘッドは空気抵抗でクルクル回転し、飛距離が大幅に低下します。丸型やコンパクトな形状の方が、同重量でも飛距離が出やすい傾向にあります。
フッキング率については、ヘッド部分が大きくなるほど口に入りにくくなり低下します。特にヘッド部の上下左右前後が大きいジグヘッドは要注意です。極力ヘッド部は小さい方が有利です。
操作感度を高めるには、ヘッド形状に水を受ける部分が必要です。しかし前述の通り、大きくしすぎるとフッキング率が下がるため、フッキング率を下げない程度に操作感を維持する形状が理想とされます。
また、忘れてはならないのが足場の高さによる影響です。堤防の足場が高い場合、ジグヘッドは上方向へ引かれるため、ヘッド上部に抵抗を受ける形状が有効です。逆に足場が低い場合は、異なる形状が適している可能性があります。
ラインアイの位置が与える影響
意外と見落とされがちなのがラインアイの位置です。海猿氏はこの要素を非常に重視しており、操作感度を左右する重要なポイントだと指摘しています。
基本的に、ラインアイが後ろ寄りにある方が引き抵抗は増えます。これは水流を受ける角度が変わるためで、同じヘッド形状でもラインアイの位置で操作感が大きく変わります。
🔧 ラインアイ位置の影響
| ラインアイ位置 | 引き抵抗 | 水平姿勢 | フォール姿勢 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 前寄り | 小さい | 取りやすい | 安定 | ○ |
| 中央 | 中程度 | 普通 | 普通 | ○ |
| 後ろ寄り | 大きい | やや前傾 | やや不安定 | ◎ |
ラインアイを後ろ寄りに配置すると、ワームの背で水流を受けることにより操作感度が飛躍的に向上します。これは海猿氏が自作ジグヘッドで検証した結果であり、市販品ではあまり見られない特徴です。
ただし、後ろ寄りのラインアイはリトリーブのアジングには不向きな可能性もあります。フォールで食わせるアジングでは明確なメリットがありますが、スイミングメインの釣りでは別の選択肢も検討すべきでしょう。
MIZARのターンズヘッドを含め、最近のアジング専用ジグヘッドは、これらの要素を総合的に考慮した設計になっています。単にフックが良いだけでなく、ヘッド形状とラインアイ位置のバランスが釣果を左右する時代になっていると言えます。
海猿プロデュースMIZARのアジング用ジグヘッド製品
- ターンズヘッドの特徴と口の奥で掛かる仕組み
- 鯵刺フックを使った自作ジグヘッドの可能性
- タングステンジグヘッドのメリットとデメリット
- 他社製品との比較で見るジグヘッド選びのポイント
- 足場の高さで変わるジグヘッドの選択基準
- アジのバイトに合わせたアワセの種類
- まとめ:海猿のアジング理論から学ぶジグヘッド選び
ターンズヘッドの特徴と口の奥で掛かる仕組み
MIZARから発売されているターンズヘッドは、海猿氏の理論を具現化したジグヘッドです。最大の特徴は**「口の奥でかかりやすく、外れにくい」**という性能を追求した設計にあります。
📋 ターンズヘッドの基本スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 素材 | 鉛 |
| ヘッド形状 | 丸型系統(先端やや尖り、左右に凹み) |
| フック形状 | ショートシャンク、針先微オープン |
| 重量ラインナップ | 0.7g~2.0g |
| 価格 | 638円(税込・5本入り) |
フック形状の特徴として、針先のカエシ手前が少し内側を向いてネムリが入れられている点が挙げられます。パッと見た感じではオープンゲイブに見えませんが、実際には針先が外を向いており、口の奥に掛かりやすい設計です。
【ミザール ターンズヘッド】で実装されている機能について、他社の既存製品でも似たような機能を持っているものがある
ヘッド部分の左右の凹みは、水を受けることで潮の流れを把握しやすくするためのデザインです。操作感度を高めながらも、フッキング率を下げないサイズに抑えられているのが特徴的です。
ラインアイは大きめに設定されており、直結でもスナップ使用でも問題ありません。ウェイトのバリエーションは0.7g~2.0gと、ジグ単の釣りで必要な範囲を網羅しています。
価格面では5本入りで638円と、一般的な鉛ジグヘッドよりはやや高めです。しかし、オリジナルのフック形状と海猿氏の理論が反映された設計を考慮すれば、納得できる価格設定と言えるでしょう。タングステンヘッドと比較すれば、十分にリーズナブルです。
鯵刺フックを使った自作ジグヘッドの可能性
MIZARでは「鯵刺フック」という自作ジグヘッド用のフックも販売されています。これはターンズヘッドと同じフック形状で、アングラー自身がタングステンビーズやガン玉を使ってジグヘッドを作成できる製品です。
🛠️ 自作ジグヘッドのメリット
- 好みの重量に調整可能
- コストパフォーマンスが高い
- タングステン・鉛を選択できる
- ヘッド形状を自分好みにカスタマイズ
初のジグヘッド作成でしたが、思ったよりも簡単で、初心者のねこねこでも容易に作成できました!
自作ジグヘッドの作成に必要な道具は、鯵刺フック・タングステンビーズ(またはガン玉)・接着剤のみで、ダイソーなどで揃えることができます。初心者でも30分程度で複数個作成可能です。
自作の最大のメリットは、市販されていない微妙な重量調整ができる点です。例えば1.2gや1.4gといった細かい重量設定が可能で、その日の状況に最適なジグヘッドを用意できます。
また、タングステンビーズを使用すれば、鉛よりもコンパクトなヘッドで同重量を実現できます。ただし実釣では、1.5g程度の重量帯では鉛とタングステンの違いを感じにくいという声もあります。思い入れの強さや釣りへのモチベーション向上という意味では、自作ジグヘッドは非常に有効でしょう。
タングステンジグヘッドのメリットとデメリット
アジング用ジグヘッドの素材として、近年注目されているのがタングステンです。鉛と比較して高比重であることから、様々なメリットがあります。
⚖️ 素材別比較表
| 素材 | 比重 | 価格 | 飛距離 | 感度 | 耐久性 |
|---|---|---|---|---|---|
| 鉛 | 11.34 | 安い | ○ | ○ | ◎ |
| タングステン | 19.3 | 高い | ◎ | ◎ | ◎ |
| スズ合金 | 7.3 | 普通 | △ | △ | ○ |
| 樹脂複合 | 変動 | 高い | △ | ○ | △ |
タングステンのメリットは以下の通りです:
✨ 同重量でヘッドが約30%小型化 ✨ 空気抵抗が減り飛距離向上 ✨ 硬質素材で感度が高い ✨ 小さなアタリやボトム察知能力向上 ✨ 小型ヘッドで吸い込みやすい
一方でデメリットもあります:
❌ 価格が高い(鉛の2~3倍) ❌ 根掛かりでのロストが痛い ❌ 軽量帯では鉛との差を感じにくい
タングステンジグヘッドが真価を発揮するのは、遠投が必要な状況や深場攻略です。同じ重量でも小型化できるため、食い渋り時にヘッドの存在を最小限に抑えられます。
ダイワの月下美人アジングヘッドTGやシマノのソアレTGファインヘッドなど、各メーカーからタングステン製品が発売されています。初心者はまず鉛ジグヘッドで基本を学び、必要に応じてタングステンを導入するのが賢明でしょう。
MIZARでは現時点でタングステン製のターンズヘッドは販売されていませんが、鯵刺フックとタングステンビーズを組み合わせれば、自作でタングステンバージョンを作成できます。
他社製品との比較で見るジグヘッド選びのポイント
海猿氏は自身のブログで、様々なメーカーのジグヘッドについて率直なインプレッションを公開しています。これらの評価から、ジグヘッド選びのポイントが見えてきます。
🏆 海猿氏による主要ジグヘッド評価
| メーカー・製品名 | 評価 | 主なコメント |
|---|---|---|
| Jazz 鯵HEAD電撃Dtype | 8/10 | 飛距離・操作感に優れる。基本リグとして最適 |
| がまかつ コブラ29 | 8/10 | オールラウンドで使える。フッキング率が高い |
| ティクト ブルヘッド | 6/10 | 操作感が今一つ。シャンクが長すぎ |
| 34 ダイヤモンドヘッド | 6.5/10 | フック形状は良いがシャンクが長い |
| レイン アジリンガー | 7/10 | 安価だが鉛以外の素材でヘッドが大きい |
| ヤリエ アジメバライダー | 7.2/10 | フック形状No.1だがフォール時不安定 |
この評価から読み取れる共通点として、シャンク長の重要性が挙げられます。どれだけフック形状が優れていても、シャンクが長いとフッキング率が下がるという指摘が繰り返されています。
また、操作感についても厳しい評価基準があります。ヘッド形状が特徴的でも、ラインアイの位置や引く方向により実際の操作感は変わります。見た目の工夫だけでは不十分だということです。
ジグヘッドを変えたからと言って3匹が10匹に成る事は無い。どんなジグヘッドでもバイト率は変わらない。バイト率が変わらないので重要なのはフッキング率
この指摘は非常に重要です。ジグヘッドを変えてもバイト数自体は変わらないが、フッキング率は大きく変わるという事実です。つまり、アタリはあるのに乗らないという状況を減らすことがジグヘッド選びの本質なのです。
耐久性についても言及されています。錆びやすいジグヘッドは針先の鋭さが持続せず、フッキング率の低下につながります。コーティングや材質も選択基準の一つです。
足場の高さで変わるジグヘッドの選択基準
意外と見落とされがちですが、釣り場の足場の高さによってジグヘッドの最適な形状は変わります。これは海猿氏が指摘する重要なポイントの一つです。
🏗️ 足場高さ別の最適ジグヘッド
| 足場の状態 | ラインの角度 | 適したヘッド形状 | 水の抵抗を受ける部分 |
|---|---|---|---|
| 高い堤防 | 急角度(上向き) | 上部に抵抗面 | ヘッド上部 |
| 普通の堤防 | 中程度 | バランス型 | ヘッド全体 |
| 低い護岸 | 緩やか(水平) | 前面に抵抗面 | ヘッド前面 |
| ボート | ほぼ垂直 | 円柱型 | ヘッド下部 |
同じジグヘッドでも、足場が高い堤防で使うのと、足場の低い堤防で使うのでは操作感が変わります。これは、ジグヘッドが引かれる方向が異なるためです。
高い足場から釣る場合、ジグヘッドは上方向へ引かれるため、ヘッド部の上方向に水抵抗を受ける形状が操作感を出しやすいのです。逆に、水平に近い角度で引く場合は、前面で水を受ける形状が有効です。
この考え方を理解すると、自分のホームグラウンドの特性に合わせたジグヘッド選びが可能になります。複数のポイントを回遊するアングラーは、足場の高さに応じて使い分けることで、より効率的な釣りが展開できるでしょう。
MIZARのターンズヘッドは、丸型ベースながら左右に凹みがあり、様々な足場の高さに対応できる設計になっています。オールラウンドに使えるという点では、初心者にも扱いやすいジグヘッドと言えます。
また、同じジグヘッドを使い込むことの重要性も指摘されています。沈下速度や操作感を体で覚えることで、自分の基準ができあがります。色々なジグヘッドを試すのも良いですが、ある程度絞り込んで使い込むことも上達の近道です。
アジのバイトに合わせたアワセの種類
海猿氏は、アジングにおけるアワセ(フッキング動作)についても独自の理論を展開しています。バイトの種類によってアワセ方を変えるという、高度なテクニックです。
🎣 バイトの種類とアワセ方
| バイトの種類 | 手に感じる感触 | 推奨アワセ | フッキング率 |
|---|---|---|---|
| 明確な引き込み | ズズー | 即アワセ | 高い |
| コツコツ | コンッコンッ | ゆっくりアワセ | 中程度 |
| モゾモゾ | モゾッ | ゆっくりアワセ | 中程度 |
| 微妙な違和感 | チッ | ゆっくりアワせ | 低い |
| 触る程度 | 表現困難 | 様子見 | 非常に低い |
**「ゆっくりアワセ」**とは、バイトがあった時に即座にアワセを入れるのではなく、ティップに重みがかかるかゆっくり竿先を上げて確認してからアワセる技術です。
バイトには種類があって、その時のバイトはアワセても乗らないバイトだったからじゃね~
この技術の利点は、乗らないバイトに無駄なアワセを入れてレンジがズレることを防ぐ点にあります。アクションフォール中にバイトがあっても、そのバイトがフッキングに至らないものであれば、アワセずにそのままフォールを継続させた方が効率的なのです。
ただし、この技術は長年の経験と検証の結果によるものです。初心者がすぐに実践できるものではありませんが、「アタリがあるのに乗らない」という経験を重ねる中で、少しずつ身につけていく技術と言えるでしょう。
即アワセが有効な状況もあります。明確な引き込みがある場合や、表層でのバイトなどは、すぐにアワセを入れた方がフッキング率は高いでしょう。状況とバイトの質を見極める経験値が求められます。
ターンズヘッドのような口の奥に掛かりやすいジグヘッドを使用していれば、多少アワセのタイミングがずれてもフッキングに至りやすくなります。ジグヘッドの性能でカバーできる部分もあるということです。
まとめ:海猿のアジング理論から学ぶジグヘッド選び
最後に記事のポイントをまとめます。
- 海猿氏はアジング用ジグヘッドの基本重量として1.3gを推奨している
- 飛距離・沈下速度・アジの反応を総合的に考慮した結果が1.3gである
- 軽量ジグヘッド(0.6g以下)の方が簡単に釣れるが、それは技術ではなく結果論である
- 1.3gを使いこなせれば、より効率的に多くのアジを獲ることが可能になる
- ジグヘッドの操作感度(リグの重みを感じやすさ)が釣果を大きく左右する
- 操作感度はヘッド形状とラインアイの位置で決定される
- ラインアイが後ろ寄りにあると引き抵抗が増え、操作感度が向上する
- フッキング率を高めるにはショートシャンク・広いゲイプ・針先やや外向きが重要
- シャンク長はワームの動きとフッキング率の両面で重要な要素である
- ヘッド形状は飛距離・フッキング率・操作感度のバランスを考慮して選ぶ
- 足場の高さによって最適なジグヘッドのヘッド形状は変わる
- MIZARのターンズヘッドは口の奥で掛かりやすい設計が特徴である
- 鯵刺フックを使えば自作ジグヘッドで細かい重量調整が可能になる
- タングステンジグヘッドは小型化・高感度・飛距離向上がメリットだが価格が高い
- ジグヘッドを変えてもバイト率は変わらないが、フッキング率は大きく変わる
- アジのバイトには種類があり、バイトの質に応じてアワセ方を変えると効率的である
- 「ゆっくりアワセ」はティップの重みを確認してからフッキングする高度な技術である
- 同じジグヘッドを使い込むことで、沈下速度や操作感の基準が体に染み付く
- 錆びにくい素材やコーティングも長期的なフッキング率維持に重要である
- ジグヘッド選びの本質は、アタリを掛けに変換するフッキング率の向上にある
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【海猿的アジング考察75】ジグヘッドの重さ
- 潮音の特徴 – MIZAR オンラインショップ
- 【海猿的アジング考察39】ジグヘッド編
- アジング:海猿氏プロデュース、MIZARのワームを調達
- 【海猿的アジング考察59】ジグヘッド編
- 【Real.アジング~真実へ~】 【海猿的アジング考察55】とご報告
- 【ライトゲーム】ローカルメーカーのアジング用ジグヘッドに注目
- アジのバイトに種類がある⁉️アワセにも種類が⁉️自作ジグヘッドの試し釣行
- 【最強】アジング用ジグヘッドおすすめ17選!重さ・素材・形状の選び方
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