アジングといえば漁港や堤防での浅場の釣りをイメージする方が多いかもしれません。しかし近年、水深20m前後のディープエリアを狙うアジングが全国各地で盛り上がりを見せています。インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、要約・編集を行い、独自の切り口で見解や考察を交えながら、水深20mという深場でのアジング攻略法をわかりやすい形でお届けします。
水深20mのアジングは、通常の浅場とは異なる戦略が必要です。ジグヘッドの重さ選び、タックルセッティング、釣法の選択、そしてレンジコントロールのテクニックなど、深場ならではのノウハウを押さえることで、良型アジとの出会いが格段に増えるでしょう。本記事では実際の釣果情報や経験者の声をもとに、水深20mでのアジング攻略に必要な知識を網羅的にまとめました。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 水深20mアジングに適したジグヘッドの重さとタックル選び |
| ✓ バチコンとジグ単の使い分けと具体的な釣法 |
| ✓ 深場特有のレンジコントロールとアプローチ方法 |
| ✓ 水深10mとの違いと実践的な攻略テクニック |
水深20mのアジング攻略に必要なタックルと仕掛け
- 水深20mのアジングで使うべきジグヘッドの重さは2~3g以上
- バチコン(バーチカルコンタクト)が水深20mでは有効な釣法
- タングステン素材のジグヘッドが深場攻略のカギ
- 水深20mに対応するロッドとラインの選び方
- ジグ単とキャロライナリグの使い分けが重要
- ベイトタックルが水深20mのボートアジングで活躍する理由
水深20mのアジングで使うべきジグヘッドの重さは2~3g以上
水深20mという深場でアジングを成功させるには、ジグヘッドの重さ選びが最重要ポイントとなります。一般的な浅場のアジングでは0.4~1.3g程度が主流ですが、水深20mのディープエリアでは事情が大きく異なります。
実際の釣行レポートを見ると、静岡三保エリアでの水深20m想定のタックルでは2gのジグヘッドが基本セッティングとして紹介されています。また広島県阿多田島での水深20mクラスのポイント攻略では、1.5g~3gのジグヘッドが推奨され、さらに状況によってはMキャロ(ミドルキャロライナ)の使用も有効とされています。
今回のタックルはこんな感じで準備(°∀°)ノ【ジグ単0.3g~2.0g】【ジグ単2.5g~4.0g】【Sキャリー/キャストARシステム】
和歌山県のナイトアジング船では、水深15~20mラインで10g~15号(約56g)のオモリを使用するバチコンが主流となっており、ジグ単で狙う場合もタングステンのジグヘッド2~3gが推奨されています。この情報から分かるように、水深が20mに達すると、通常の浅場アジングの常識は通用しなくなるのです。
📊 水深別ジグヘッド重さの目安
| 水深 | 推奨ジグヘッド重さ | 備考 |
|---|---|---|
| 3~5m | 0.4~1g | 浅場の基本重量 |
| 5~10m | 0.8~1.5g | 状況により調整 |
| 10~15m | 1.5~2.5g | 中層攻略に対応 |
| 15~20m | 2~3g以上 | 深場の基本セッティング |
| 20m以上 | 3~5g or バチコン | 潮流次第でさらに重く |
なぜ深場では重いジグヘッドが必要なのでしょうか。理由は主に3つあります。第一に沈下速度です。水深20mまでリグを届けるには相応の時間がかかり、軽すぎるジグヘッドでは効率が悪く、潮流に流されて狙ったポイントを外してしまいます。第二にボトム感知です。深場では底を取る感覚が非常に重要で、軽いジグヘッドでは着底が分かりにくくなります。第三に操作性です。ある程度の重さがないと、水深20mでのアクションやテンションコントロールが困難になります。
ただし、重ければ良いというわけではありません。水深20mのエリアでも、アジの活性や捕食パターンによっては軽めのジグヘッドが有効な場合もあります。ベテランアングラーの中には、ジグ単で2.0gまでを使い分け、状況に応じて繊細なアプローチを心がけている方もいます。重要なのは、2~3gを基準としつつ、その日の状況に応じて0.5g刻みで調整できる準備をしておくことです。
また、ジグヘッドの重さだけでなく、形状やフック軸の太さも重要です。水深20mでは良型アジが多く、細軸のフックでは伸ばされるリスクがあります。太軸で強度の高いフックを選ぶことで、大型アジとのファイトにも対応できるでしょう。
バチコン(バーチカルコンタクト)が水深20mでは有効な釣法
**バチコン(バーチカルコンタクト)**は、水深20mという深場攻略において非常に有効な釣法として確立されています。バチコンとは、ボトム付近をダイレクトかつ手返し良く狙うために考案されたリグで、特に船からのアジングで威力を発揮します。
一般的なバチコン仕掛けは、メインラインの先にオモリを配置し、その上にジグヘッドを取り付ける分離リグです。オモリで素早くボトムまで落とし、その上でジグヘッドとワームを漂わせてアジにアピールします。水深20m以上や急潮流のポイント攻略に適しており、初心者の方にもおすすめできる釣法です。
船からのアジングでは通称バチコンと呼ばれるボトム付近をダイレクトに且つ手返しよく狙うために考案されたリグとなり水深20m以上、又は急潮流でのポイント攻略に適したリグ
和歌山県のナイトアジング船でのバチコン実釣では、水深15~20mラインで10g~15号のオモリを使用し、ジグヘッドは0.4g以下という組み合わせが紹介されています。この組み合わせにより、オモリで素早く目的の水深まで到達させつつ、ジグヘッド部分は軽量に保つことで、アジに対して自然なアピールが可能になります。
⚙️ バチコン仕掛けの基本構成
| パーツ | 仕様 | 役割 |
|---|---|---|
| オモリ | 10~15号(37~56g) | 素早い沈下とボトム感知 |
| リーダー長 | 30~50cm | オモリとジグヘッドの距離 |
| ジグヘッド | 0.4~1g | アジへの自然なアピール |
| ワーム | 2.5~3インチ | サイズと動きの最適化 |
バチコンの最大のメリットは、手返しの良さとボトム感知のしやすさです。水深20mまで素早く落とせるため、短時間で何度もアプローチでき、釣果を伸ばしやすくなります。また、オモリが着底した感触が明確に伝わるため、初心者でもボトム付近を正確に攻めることができます。
バチコンにはキャロライナリグとダウンショットリグの2種類が主に使われます。キャロは重りが着底した後にリーダー分を巻き上げ、ワームがボトムすれすれを漂わせる形になります。ダウンショットは重りがボトムをノックするイメージで、徐々に上層へ探っていきます。それぞれ一長一短がありますが、根掛かり率はキャロの方がやや高く、アタリの感度もキャロの方が良いとされています。
ただし、バチコンにもデメリットがあります。分離リグであるため、ジグヘッド単体に比べてアタリがぼやけるという点です。直接的な魚の反応を楽しみたいアングラーにとっては、若干物足りなさを感じるかもしれません。また、ライン同士が絡むトラブルも発生しやすいため、仕掛けの工夫(ビーズ、三又サルカン、天秤の使用など)が推奨されます。
タングステン素材のジグヘッドが深場攻略のカギ
水深20mという深場でのアジングにおいて、タングステン素材のジグヘッドは非常に有効な選択肢となります。タングステンは鉛に比べて比重が約1.7倍高く、同じ重さでもシルエットを小さくできる、あるいは同じシルエットでより重くできるという特性があります。
山口県周南市のボートアジングでは、水深15~20mのポイント攻略において、タングステンジグヘッドの有用性が強調されています。足場が動く船上で、ゆっくり沈むと中々自分の思うレンジに入れにくいため、「シルエットが小さく、より重いジグヘッドが使えるタングステンが映える」と分析されています。
ゆっくり沈むと中々自分の思うレンジに入れにくいので自分が流れてしまう前になるべく早い沈下速度が求められます。そこでシルエットが小さく、より重いジグヘッドが使えるタングステンが映えます!
和歌山県のボートアジングでも、タングステンのジグヘッド2~3gが推奨されており、大型のアジが多いため軸の太いモノを使用すべきとされています。タングステンの利点は深場攻略において極めて明確で、以下のようなメリットがあります。
💎 タングステンジグヘッドの深場での利点
- ✅ 高速沈下:水深20mまで素早く到達し、効率的に釣りができる
- ✅ コンパクトシルエット:アジの警戒心を下げ、吸い込みやすい
- ✅ 感度向上:硬い素材特性により、ボトムタッチやアタリが明確
- ✅ 重量選択の幅:2gや3gという重量級でもフックサイズを適正に保てる
- ✅ 潮流対応:強い流れの中でもレンジキープしやすい
特に注目すべきは、Jrサイズの針で2g3gが使えるという点です。通常の鉛製ジグヘッドで2~3gにすると、ヘッドサイズが大きくなりすぎてアジの吸い込みが悪くなりがちですが、タングステンならコンパクトに仕上がります。水深20mのディープエリアに潜む良型アジは警戒心も高いため、このシルエットの小ささは大きなアドバンテージとなります。
タングステンジグヘッドのデメリットとしては、価格が高いという点が挙げられます。鉛製の3~4倍程度の価格設定が一般的で、根掛かりでロストすると痛手です。しかし、水深20mという深場攻略においては、その投資に見合うだけの釣果向上が期待できるでしょう。
使用する際のポイントとしては、ボトムでの根掛かりに注意することです。タングステンは硬い素材のため、着底の感覚が明確に伝わりますが、その分根掛かりもしやすくなります。ボトムを叩きすぎず、ボトムから数cm~1m程度浮かせた状態でアプローチすることで、根掛かりを減らしつつアジにアピールできます。
水深20mに対応するロッドとラインの選び方
水深20mでのアジングを快適に楽しむには、深場に対応したロッドとラインのセッティングが不可欠です。浅場用のライトなタックルでは、感度不足や強度不足に陥る可能性があります。
ロッド選びの基本は、扱えるリグの重さを確認することです。水深20mでは2~3g以上のジグヘッドやバチコンリグを使用するため、ロッドのキャパシティが「~5g」程度までカバーできるものが理想的です。アジング専用ロッドであれば、5~6フィート台のモデルで、ティップに張りがあるタイプが推奨されます。
静岡三保エリアでの水深20m想定タックルでは、以下のような構成が紹介されています:
📌 水深20m対応タックル例
| アイテム | スペック | 選定理由 |
|---|---|---|
| ロッド | アジングロッド6フィート | 遠投性と操作性のバランス |
| リール | 2000番 | ラインキャパと巻き取り力 |
| ライン | エステル0.3号 | 感度と強度の両立 |
| リーダー | フロロカーボン4lb | 根ズレと透明性 |
| ジグヘッド | 2g | 水深20m基準 |
| ワーム | 2インチ~ | サイズ調整可能 |
ラインシステムについては、エステルライン0.3号という細いラインが使用されていますが、これは感度を最優先した選択と考えられます。一方で、和歌山のナイトアジング船ではPE0.2~0.4号の使用が推奨されており、リーダーは3号(約12lb)までとされています。
エステルとPE、どちらを選ぶべきかは一概には言えませんが、それぞれの特性を理解しておくことが重要です。エステルラインは感度に優れ、フォール中のアタリを取りやすい反面、伸びがほとんどないため、ドラグ設定をシビアにする必要があります。PEラインは強度と感度のバランスが良く、遠投性にも優れているため、キャスティングゲームでは有利です。
沖で回り出したらPE0.25号を使った方がアタリがかなり明確になりますねぇ(°∀°)ノこのセットを運用しようと思うと、ロッドもある程度張りが強い方が扱いやすい
水深20mで4gのジグヘッドを使用する場合、エステル0.25号ではラインが伸びてアタリがボケるという報告もあります。この場合、PEラインに変更することでアタリが明確になり、釣果が向上したとのことです。つまり、使用するリグの重さに応じて、ラインの種類も使い分けることが推奨されます。
ロッドの張りも重要なポイントです。水深20mでは、ある程度張りが強いロッドの方が扱いやすいとされています。HSR-63 ver.IIIやHSR-70といったチューブラーティップのロッドは、2g~5gの重量級リグや、10gクラスのスプリットリグ・ダウンショットリグを操作する際に、操作感を損なわず使用できます。
リールについては、2000~2500番台が主流です。ラインキャパシティ、巻き上げパワー、そして重量バランスを考慮すると、この番手が水深20mのアジングに最適と言えるでしょう。ギア比は好みが分かれますが、手返しを重視するならハイギア、繊細な操作を重視するならノーマルギアが推奨されます。
ジグ単とキャロライナリグの使い分けが重要
水深20mのアジング攻略では、ジグヘッド単体(ジグ単)とキャロライナリグ(キャロ)の使い分けが釣果を大きく左右します。それぞれの特性を理解し、状況に応じて最適な選択をすることが重要です。
ジグ単は、ジグヘッドとワームだけのシンプルな仕掛けで、アジングの基本とも言える釣法です。水深20mという深場でも、状況次第ではジグ単が非常に有効に機能します。特に、アジの活性が高く、中層から表層寄りで捕食している場合は、ジグ単の方がレスポンスの良い釣りができます。
静岡三保エリアでのSUPアジングでは、水深20m前後という深めのポイントでも、「ジグ単体で攻略する」というスタイルが紹介されています。その理由として、「SUP釣りはシンプルかつスマートが魅力」という考え方があり、仕掛けをシンプルにすることでトラブルの少ない釣行が可能になるとのことです。
bifarrがある静岡の三保では、アジを狙う際、水深が20m前後とかなり深めです。この場合、多くの方がバチコン(バーチカルコンタクト)釣法を選択されると思います。ですが、私はジグ単体で攻略します!
一方、キャロライナリグは、水深20m以上や潮流が速いポイントでの攻略に適しています。広島県阿多田島での釣行レポートでは、「Mキャロなんかを使ったアジングがオススメ」と紹介されており、ジグヘッド単体以上に重たい重りをつけることによる手返しの良さが強調されています。
🎣 ジグ単 vs キャロ 比較表
| 項目 | ジグ単 | キャロライナリグ |
|---|---|---|
| シンプルさ | ◎ 非常にシンプル | △ やや複雑 |
| 感度 | ◎ ダイレクトな感触 | ○ やや劣る |
| 飛距離 | △ 限定的(2-3gで30m程度) | ◎ 重りで大幅向上 |
| 深場到達速度 | △ 時間がかかる | ◎ 素早い |
| 操作性 | ◎ 繊細なアクション可能 | ○ ワーム単独の動き |
| 根掛かり率 | △ やや高い | ○ ワームが浮くため低減 |
| トラブル | ◎ 少ない | △ ライン絡み注意 |
ジグ単の最大の魅力は、ダイレクトな感度とレスポンスの良さです。アジからの小さなアタリも明確に捉えられ、即座にフッキングできます。また、シンプルな仕掛けゆえにトラブルが少なく、ストレスフリーな釣りが楽しめます。水深20mでも、2.5~3gのタングステンジグヘッドを使えば、十分にボトムまで届けることが可能です。
キャロの利点は、手返しの良さと遠投性です。5~10号(約19~37g)の重りを使用することで、水深20mのボトムまで一気に到達でき、広範囲を効率的に探れます。また、重りが着底した後はリーダー分を巻き上げることで、ワームをボトムすれすれに漂わせることができ、根掛かりリスクも軽減されます。
ただし、キャロは仕掛けが複雑になる分、重りの交換に時間がかかるというデメリットがあります。状況変化に応じて素早くウエイトチェンジしたい場合は、スナップ付き三又サルカンや自作の速攻交換システムなどの工夫が推奨されます。
実際の釣行では、まずジグ単でアジの反応を探り、反応が薄い場合やより深いレンジを攻めたい場合にキャロへ切り替えるという戦略が有効でしょう。あるいは、日中はキャロで効率重視、夜間はジグ単で繊細に攻めるという使い分けも考えられます。おそらく、その日の海況やアジの活性によって最適解は変わるため、両方の仕掛けを準備しておくことが賢明です。
ベイトタックルが水深20mのボートアジングで活躍する理由
近年盛り上がりを見せているベイトアジングですが、実は水深20mのボートアジングとの相性が抜群に良いことをご存知でしょうか。スピニングタックルが主流のアジング界において、ベイトタックルならではのメリットが深場攻略において大きな武器となります。
山口県周南市のボートアジング実践記事では、ベイトタックルの有用性が詳しく解説されています。特に「足場が動く」船上での釣りにおいて、ベイトタックルの特性が活きるとのことです。
船が流れるのであればその分クラッチを切って糸を出してあげればリグが沈みながら自分は動くというテクニカルな釣法が楽にできます。(文字でみると凄そうに見えますが、糸をフリーにして適度にサミングしてリグを落とすだけです(笑))
ベイトタックルの最大の利点は、クラッチ操作による糸出しの容易さです。水深20mという深場では、船が潮や風で流される中、リグを一定のレンジに保つことが難しくなります。スピニングタックルではベールを返して糸を出す必要がありますが、ベイトタックルならクラッチを切るだけで糸がフリーになり、サミングしながら自然にリグを沈めていくことができます。
🎯 ベイトタックルの深場での優位性
- ✓ クラッチ操作の手軽さ:親指一つで糸出し・巻き取りの切替が瞬時
- ✓ フォール中のアタリ取り:サミングしながらのフォールでアタリが明確
- ✓ バーチカルの釣りに最適:真下への落とし込みが得意
- ✓ パワーファイト:大型アジとの力勝負に有利
- ✓ 手返しの良さ:片手でクラッチ操作完結
また、ボートアジングでは飛距離がそれほど重要ではないという点もベイトタックルに有利です。船がポイントに近づいてくれるため、キャスト距離は20~30m程度で十分なケースが多く、ベイトタックルの飛距離で全く問題ありません。むしろ重要なのは、フォール中にアタリを正確に捉えられるかという点であり、ベイトタックルのサミング技術がここで光ります。
実際の釣行では、ロッドの使い分けも行われています。クリスター55BFmasterは1.5g以下の表層を誘う釣りに使用し、55という長さを活かしてアンダーキャストやフリップキャストを行います。一方、クリスター63BFpremierは1.5g以上、水深15m以上のポイントで真価を発揮し、チューブラーティップにより重量級リグでも操作感を損ないません。
⚙️ 水深20m対応ベイトタックル例
| 用途 | ロッド | リール | ライン | 適合重量 |
|---|---|---|---|---|
| 軽量ジグ単 | 5.5ft ソリッドティップ | ベイトフィネス | PE0.3号 | 0.4~1.5g |
| 重量級&バチコン | 6.3ft チューブラー | パワーベイト | PE0.4号 | 1.5~10g |
ベイトタックルのデメリットとしては、バックラッシュのリスクと初心者には扱いが難しいという点が挙げられます。しかし、最近のベイトリールは性能が飛躍的に向上しており、適切なブレーキセッティングとサミング技術を身につければ、トラブルは大幅に減らせます。水深20mのボートアジングという限定的な状況であれば、キャスト距離も限られるため、比較的早く習得できるでしょう。
さらに、ベイトタックルは5g~10gのスプリットリグやダウンショットリグも快適に扱えます。潮流が速い状況や、さらに深い水深を攻める際には、このような重量級リグが必要になることがあり、ベイトタックルの真価が発揮されます。推測の域を出ませんが、今後水深20m以上のディープアジングがさらに発展していけば、ベイトタックルの採用率はさらに高まっていくかもしれません。
水深20mでアジングを成功させるテクニックとポイント選び
- 水深20mではボトムからのアプローチが基本
- フォールスピードのコントロールが釣果を左右する
- レンジの再現性と集中力が数釣りの秘訣
- 水深10mと20mでは攻略法が大きく異なる
- 潮流と風の影響を考慮したウエイト調整が必須
- ナイトゲームでは水深20mでも尺アジが狙える
- まとめ:水深20mのアジング攻略は適切な重さとテクニックで決まる
水深20mではボトムからのアプローチが基本
水深20mという深場でアジを狙う際、ボトム(海底)付近からのアプローチが基本戦略となります。浅場のアジングでは表層から中層を意識することが多いですが、深場では事情が異なります。
静岡三保エリアでの水深20m攻略では、「日中のアジングでは、海底付近を狙うことが多いため、底どりが非常に重要になる」と明記されています。海底まで何カウントであったかを常に把握しておくことがキモだとされており、ボトム基準のレンジ管理が推奨されています。
日中のアジングでは、海底付近を狙うことが多いため、底どりが非常に重要になります。海底まで何カウントであったかを常に把握しておくことがキモです!
ボトムからのアプローチが有効な理由はいくつかあります。まず、大型アジはボトム付近に定位していることが多いという習性です。和歌山県海南市でのボートアジング釣果では、41cmの大型アジがボトム攻略で釣れており、ジャコヘッドTG2.5gでボトムを探ったところヒットしたと報告されています。
🔍 ボトムアプローチの基本手順
- 着底確認:ラインのテンションが抜ける瞬間を感じ取る
- カウント記憶:キャスト or 投入から着底までの秒数を記録
- レンジ設定:ボトムから0.5~2m上を基準レンジとする
- アクション:シェイク→フォール、またはダート→ステイ
- 再現:アタリがあったカウントとアクションを繰り返す
静岡三保エリアでは、①シェイク→カーブフォール、②ダート→ステイという2種類のアクションが効果的とされています。これらはいずれもボトム付近を意識したテクニックで、海底から少し浮かせた状態でアジにアピールします。
ただし、ボトムベタベタではなく、ボトムから0.5~2m程度浮かせたレンジが最も反応が良いことが多いようです。広島県阿多田島での実釣では、「ボトムから数メートル上までを意識しながら、誘いと食わせの間を演出することが大切」と解説されています。これは、アジの視界と捕食習性を考慮したアプローチと言えるでしょう。
ボトム攻略で注意すべきは根掛かりです。特にテトラ帯や岩礁帯では、ボトムを叩きすぎると頻繁にロストします。ボトムタッチは最小限にとどめ、着底を確認したら即座に1m程度巻き上げるというテクニックが有効です。また、根掛かりしやすいエリアでは、キャロやダウンショットなどの分離リグを使うことで、ワーム部分が海底から浮いた状態を保て、根掛かりリスクを軽減できます。
アジの口の形状を考えると、上方を意識しながら口を使う魚であるため、レンジよりも少し上の層から攻めて徐々に下げる方法も効果的です。ボトムから2m上をスタート地点とし、反応がなければ徐々に下げていき、最終的にボトムギリギリまで探るという段階的アプローチが、効率的な攻略法と言えるでしょう。
フォールスピードのコントロールが釣果を左右する
水深20mのアジング攻略において、フォールスピード(沈下速度)のコントロールは極めて重要な要素です。ジグヘッドの重さを変えることで沈下速度が変わり、アジの反応も大きく変化します。
アジングの基本として、「アジはジワーっと沈んでゆくものが好き」という特性があります。ジグヘッドの重さを無理に増してしまうと、フォールスピードが速くなりすぎて、アジがわざわざ反応する気も起きないという状況に陥ります。一方で、水深20mという深場では、あまりに軽すぎるジグヘッドでは底まで届けるのに時間がかかりすぎ、効率が悪くなります。
ジグヘッドの重さを無理に増してしまうと、「フォールスピードが速くなって」しまいます。ジワーっとが好きなアジからすると、わざわざ反応する気も起きないでしょう
この相反する要求のバランスを取るのが、水深20m攻略の難しさであり面白さでもあります。一般的には、2~3gのジグヘッドでのフォールが基準となりますが、アジの活性によっては1.5gまで軽くしたり、逆に4gまで重くしたりと、0.5g刻みでの調整が求められます。
⏱️ フォールスピード調整の目安
| ジグヘッド重さ | 水深20m到達時間(概算) | アジの反応 | 適した状況 |
|---|---|---|---|
| 1.5g | 40~50秒 | じっくり見せられる | 高活性・スレていない |
| 2.0g | 30~40秒 | バランス型 | 標準的な状況 |
| 2.5g | 25~35秒 | やや速め | 潮が動いている |
| 3.0g | 20~30秒 | 手返し重視 | 低活性・ボトム狙い |
広島県阿多田島での実釣レポートでは、「トントントン!って跳ね上げて、フォールさせるだけ」では不完全で、「トントントン!って跳ね上げてから、テンションフォールを2秒~3秒。このあと、すーっとサビいて横の速い動きを入れると…ゴン!!!」という具体的なテクニックが紹介されています。
つまり、フォールスピードだけでなく、フォールの種類(フリーフォール vs テンションフォール)とその後のアクションの組み合わせが重要だということです。水深20mという深場では、様々なフォールパターンを試し、その日のアジが好むスピードと動きを見つけ出すことが釣果アップの鍵となります。
また、ラインの種類によってもフォール感覚は変わります。エステルラインは伸びが少ないため、フリーフォールでもある程度のテンションが保たれます。一方、PEラインは軽くてたるみやすいため、意識的にテンションをかけないとフリーフォールになりやすいという特性があります。使用するラインに応じてフォールのさせ方を調整することも、上級テクニックの一つです。
フォールスピードのコントロールで特に重要なのは、アタリがあったときの重さを記憶しておくことです。0.4gでアタリが出なかったのに1gに変えたら釣れたという経験は多くのアングラーが持っており、逆もまた然りです。推測の域を出ませんが、その日の水温、潮流、ベイトフィッシュの種類などによって、アジが好むフォールスピードは日々変化していると考えられます。
レンジの再現性と集中力が数釣りの秘訣
水深20mのボートアジングにおいて、レンジ(層)の再現性と集中力が数釣りの秘訣であると、複数の情報源で強調されています。陸っぱりのアジングとは異なり、動く船上で群れで行動するアジと数多く出会うためには、独特のスキルが求められます。
東京湾横浜のボートアジングガイドサービスでは、レンジの再現性(reproducibility)と集中力(concentration)の重要性が次のように説明されています:
群れで行動する【アジ】との出会いを求めるにはアタリがあったレンジを繰り返し攻めることのできるreproducibility(再現性)と、【アジ】との距離を想像するconcentration(集中力)が大事だと考えています
具体的には、以下のポイントを意識することが推奨されています:
📍 レンジ再現性を高める5つのポイント
- カウント法の確立:キャストから着底まで(あるいは任意の深さまで)を秒数でカウント
- 巻き数の記憶:アタリがあったときのリール巻き数を覚える
- キャストの一定化:飛距離と方向をある程度一定にさせる精度
- レンジの段階的探索:表層から0.5m刻みで下げていく
- アタリパターンの記録:何カウント、何巻きでアタリがあったかメモする
特に重要なのは、リールの巻き数を意識することです。多くのアングラーがレンジを意識していても、「リールを何回巻いた時にアタリがあった」ということを忘れがちです。キャストして任意のレンジにリグを沈め、アクションさせて、ふけた糸を巻く行為を漫然と行うだけでは釣果は伸びないと指摘されています。
水深20mという深場では、GPS魚探で表示されるアジのいる層を参考にすることもできます。例えば、魚探で「水深20mのポイントで、ボトムから5m上に反応あり」という情報が得られた場合、ボトムまで沈めてから、リール1回転で巻き上げられるライン長を事前に把握しておけば、「5m÷(1回転あたりの巻き上げ長)」で必要な巻き数が計算できます。
🧮 レンジ計算の実例
- リール:1回転あたり60cm巻き上げ
- 目標レンジ:ボトムから5m上
- 必要な巻き数:500cm ÷ 60cm = 約8~9回転
この計算を基に、ボトムタッチ後に9回転巻いた位置でアクションを開始すれば、理論上はアジのいるレンジにピンポイントでアプローチできます。ただし、潮流や船の流れによってリグの位置は変化するため、あくまで目安として活用し、実際のアタリで微調整することが重要です。
集中力については、特にフォール中のアタリを見逃さないことが求められます。水深20mでは、フォール中にアジがバイトすることが多く、このアタリを取れるかどうかが釣果を大きく左右します。ラインの動きやロッドティップの変化に集中し、わずかな違和感も見逃さない姿勢が必要です。
また、広島県阿多田島での釣行では、「水深が20m以上あるってところで、アプローチに時間が掛かる。しかも、群れが近づく離れるを繰り返すもんで、ちゃんと毎投ある程度飛ばしたところから探りを入れる必要がある」と説明されています。つまり、群れの動きを予測し、常にフレッシュなエリアにアプローチし続ける集中力が求められるのです。
水深10mと20mでは攻略法が大きく異なる
水深10mと20mでは、同じアジングでも攻略法が根本的に異なるという点を理解しておくことが重要です。わずか10mの差ですが、この違いが釣果に大きな影響を与えます。
まず最も顕著な違いは、使用するジグヘッドの重さです。水深10mであれば0.8~1.5g程度で快適に攻略できますが、水深20mになると2~3g以上が基本となります。これは単純に「深いから重くする」というだけでなく、深場特有の潮流の影響やボトム感知の必要性が増すためです。
📊 水深10m vs 20m 比較表
| 要素 | 水深10m | 水深20m |
|---|---|---|
| 基本ジグヘッド | 0.8~1.5g | 2~3g以上 |
| 釣法 | ジグ単メイン | ジグ単/バチコン併用 |
| ロッド | ライト~ミディアム | ミディアム~やや強め |
| ライン | PE0.2~0.3号 / エステル0.2号 | PE0.3~0.4号 / エステル0.3号 |
| アプローチ時間 | 15~25秒 | 30~50秒 |
| ボトム感知 | 比較的容易 | 明確な着底感が必要 |
| 根掛かりリスク | 中程度 | やや高い |
| バチコン必要性 | 限定的 | 状況により必須 |
水深10mのポイントでは、ジグ単での攻略が主流で、多くのアングラーが1g前後のジグヘッドを基準にしています。レンジ刻みも比較的容易で、表層から中層、ボトムまでを幅広く探ることができます。一方、水深20mになると、バチコンという選択肢が現実的になり、むしろバチコンの方が効率的な場合も増えてきます。
また、アジの活性や型にも違いが見られることがあります。一般的には、深場になるほど大型のアジが定位していると言われ、実際に水深20mのポイントからは尺アジ(30cm超)や40cm超えの報告が多数上がっています。水深10mでも大型は釣れますが、コンスタントに良型を狙うなら、やはり水深20m前後のディープエリアが有利でしょう。
潮流の影響も大きな違いです。水深が深くなるほど、表層と底層での潮の流れ方が異なることがあります。表層は速く流れているのに、ボトム付近は比較的緩やか、あるいはその逆というケースもあります。水深20mでは、この潮の二枚潮・三枚潮を意識したアプローチが必要になることがあります。
例えば極端に言うと、水深が3mの場所と水深が20mの場所では、同じアジングであっても「根本となる考え方」が変わり当然「ジグヘッドの重さ選び」にも違いが出ます
さらに、手返しの重要性も異なります。水深10mであれば、1投あたりのアプローチ時間は20秒程度ですが、水深20mになると40秒以上かかることもあります。この時間差は1時間の釣行で考えると大きな差となり、水深20mではいかに効率的に探るかという視点がより重要になります。そのため、バチコンなどの速攻リグや、タングステンジグヘッドでの高速沈下が価値を持つのです。
初心者の方が水深10mから20mへステップアップする際は、タックルの見直しとボトム感知の練習をおすすめします。特にボトム感知は、浅場で練習してから深場に挑戦すると、スキルアップがスムーズです。推測の域を出ませんが、水深20mでのアジングをマスターすれば、それ以下の水深は容易に感じられるようになるでしょう。
潮流と風の影響を考慮したウエイト調整が必須
水深20mのアジング攻略では、潮流と風の影響を的確に判断し、ジグヘッドのウエイトを調整することが必須スキルとなります。同じ水深20mのポイントでも、潮の速さや風の強さによって、使用すべきジグヘッドの重さは大きく変わります。
潮流の影響は、深場になるほど顕著になります。水深20mで潮が速く流れている状況では、1gのジグヘッドでは一瞬で流されてしまい、全く沈めることができないという事態も起こり得ます。このような場合、2g、3g、あるいはそれ以上の重さが必要になることがあります。
例えば「1gのジグヘッドでは一瞬で流されてしまい、全く沈めることができない・・・」みたいな感じ。この場合、2gや3gの使用が必要となる場合があるため、潮の流れによってジグヘッドウエイトを調整していきましょう
潮流対策としては、以下のようなアプローチが有効です:
🌊 潮流対策のウエイト選択
| 潮の速さ | 基本対応 | ジグ単の重さ | バチコンオモリ |
|---|---|---|---|
| 緩い潮 | 標準セッティング | 2~2.5g | 10~15号 |
| 中程度の潮 | やや重めに | 2.5~3g | 15~20号 |
| 速い潮 | 重量級リグ | 3~4g | 20~30号 |
| 激流 | バチコン必須 | – | 30号以上 |
ただし、単純に重くすれば良いというわけではありません。潮に乗せて流す釣りという選択肢もあります。敢えて軽めのジグヘッドを使い、ワームを潮に流しながら、そこに待ち構えているアジに対しアプローチするというテクニックも存在します。これは上級テクニックですが、潮流を味方につけることで、自然なアピールが可能になります。
風の影響も無視できません。水深20mのアジングでは、特にボートや船上からの釣りが多くなりますが、風が強いと船が流され、自分自身も動いてしまうため、リグのコントロールが非常に難しくなります。
風対策としては、いつもよりジグヘッドを重たくして風に立ち向かうという方法が基本です。風速3m程度なら2.5g、風速5m以上なら3g以上というように、風の強さに応じて段階的に重くしていきます。また、ベイトタックルを使用している場合は、クラッチを切って糸を出すことで、風による影響をある程度吸収することも可能です。
実際の釣行では、潮と風の方向が異なることがよくあります。例えば、潮は右から左へ流れているのに、風は左から右へ吹いているといった状況です。このような場合、船がどう流れるのかを予測し、それに応じたアプローチが必要になります。
🎐 潮と風の複合パターン対策
- 潮+風が同方向:流れが強まるため、やや重めのジグヘッド
- 潮と風が逆方向:表層と底層で流れが異なる可能性、こまめなチェック必要
- 風のみ強い:表層の流れが速いが底は安定、バチコンが有効
- 潮のみ速い:風の影響少なく、純粋に潮流対策
和歌山県のナイトアジング船では、キャロ・ダウンショットリグの重さは「通常、水深の半分が目安」とされています。つまり、水深20mであれば10号(約37g)が基準となりますが、これはあくまで標準的な潮流を想定した場合です。実際には、3g~15gの重り数種類を用意し、状況に応じて使い分けることが推奨されています。
ウエイト調整のコツは、最初は軽めから始めて、必要に応じて重くしていくという方法です。いきなり重いジグヘッドを使うと、本来はもっと軽い重さでも釣れた状況なのに、フォールスピードが速すぎてアジが反応しないという事態になりかねません。まず2gで試し、流されすぎるなら2.5g、それでもダメなら3gと、段階的に重くしていくアプローチが確実でしょう。
ナイトゲームでは水深20mでも尺アジが狙える
水深20mのアジングにおいて、**ナイトゲーム(夜釣り)**は尺アジ(30cm以上)を狙う絶好のチャンスとなります。日中よりも大型のアジが浮いてくる傾向があり、数も型も期待できる時間帯です。
和歌山県加太のナイトアジング船では、水深15~20mラインでアベレージサイズが尺、中には40cmオーバーの超大型アジがまじるという実績が報告されています。凪であれば本命ポイントまで出ることができ、尺アジの入れ食いも期待できるとのことです。
アベレージサイズは尺!! 中には40cmオーバーの超大型アジがまじると言うのも魅力です
ナイトゲームの特徴として、常夜灯周りでのアジの回遊が挙げられます。夜になって常夜灯が効き出すと、アジの回遊も一段と安定し、しっかり再現性のある釣りが楽しめます。ただし、簡単なイージーゲームではなく、水深20m以上という条件が加わることで、独特の難しさがあります。
🌙 ナイトアジング攻略のポイント
- ワームカラー:チャート系やクリア系に実績あり
- アプローチ時間:日中より時間がかかる(群れが近づく離れるを繰り返す)
- スイッチの入れ方:縦の動き+横の動きを織り込む
- ライン選択:PE0.25号の方がアタリが明確(沖で回り出した場合)
- ロッド:HSR63ver3やHSR70など、張りが強い方が扱いやすい
広島県阿多田島でのナイトアジングでは、「夜になって、常夜灯が効き出すとアジの回遊も一段と安定」し、水深20m以上のポイントで尺サイズが連発したとの報告があります。ただし、「アプローチに時間が掛かる」「群れが近づく離れるを繰り返す」という特性があり、毎投ある程度飛ばしたところから探りを入れる必要があるとされています。
特筆すべきは、スイッチを入れてあげる必要性です。単純にトントントンと跳ね上げてフォールさせるだけでは不完全で、以下のようなテクニックが紹介されています:
トントントン!って跳ね上げてから、テンションフォールを2秒〜3秒。このあと、すーっとサビいて横の速い動きを入れると・・・・ゴン!!!これに気がつくとほぼ毎投釣れましたねぇ〜w
つまり、縦の動き(シェイク、跳ね上げ)と横の動き(サビキ、ただ巻き)を組み合わせることで、アジのスイッチが入りやすくなるということです。この複合的なアクションは、ナイトゲームの水深20m攻略における重要なテクニックと言えるでしょう。
ナイトゲームのもう一つのメリットは、プレッシャーが少ないという点です。日中に比べて釣り人が少なく、アジも警戒心が薄れている傾向があります。ただし、逆に言えば、ライトやヘッドランプの光がアジを警戒させる可能性もあるため、不必要に海面を照らさないなどの配慮も必要です。
エサ釣りでもナイトアジングは有効で、和歌山のナイトアジング船では「日が落ちてからは虫エサやオキアミエサよりも、チャート系のワームを刺した針に良型のアジがヒット」していたとの報告があります。ルアーマンでなくても、胴突き仕掛けやサビキ仕掛けにワームを付けることで、水深20mのナイトアジングを楽しめるというのは興味深いポイントです。
まとめ:水深20mのアジング攻略は適切な重さとテクニックで決まる
最後に記事のポイントをまとめます。
- 水深20mのアジングでは2~3g以上のジグヘッドが基本で、浅場の常識は通用しない
- タングステン素材のジグヘッドは、水深20m攻略において大きなアドバンテージを持つ
- バチコン(バーチカルコンタクト)は水深20m以上や急潮流のポイント攻略に最適な釣法である
- ジグ単とキャロライナリグの使い分けが、状況に応じた効率的な攻略を可能にする
- ベイトタックルは水深20mのボートアジングにおいて、クラッチ操作の手軽さなど多くの利点がある
- 水深20mではボトムからのアプローチが基本で、特に大型アジはボトム付近に定位している
- フォールスピードのコントロールが釣果を大きく左右し、アジが好む沈下速度を見つけることが重要
- レンジの再現性と集中力が数釣りの秘訣で、カウント法や巻き数の記憶が不可欠
- 水深10mと20mでは攻略法が根本的に異なり、タックルや釣法の選択も変わる
- 潮流と風の影響を考慮したウエイト調整が必須で、状況に応じて0.5g刻みで調整する
- ナイトゲームでは水深20mでも尺アジが狙え、縦と横の動きを組み合わせたアクションが効果的
- エステルとPEの使い分けや、ロッドの張りの強さも水深20m攻略の重要な要素
- 根掛かり対策として、ボトムタッチは最小限にし、分離リグの活用も検討すべき
- GPS魚探を活用したレンジ管理により、ピンポイントでアジのいる層を攻められる
- 水深20mのアジング成功には、適切な重さの選択と状況判断のテクニックが決め手となる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 三保エリア2月上旬の近況 ~SUPアジング解説~ | blog | bifarr
- ぽけっとの小物GOMOKU日誌 〜博多湾〜
- アジング「ジグヘッドの重さ」の選び方 – 株式会社フィグ
- アジングのコツ – Skyread FG
- やってみよう!ボートアジング | アジング – ClearBlue –
- 【海猿的アジング考察75】ジグヘッドの重さ
- 【凪なら尺アジが入れ食いになる!!】ナイトアジ HOW TO 編 – つりそく
- アジング大作戦〜絶対に釣りな祭〜vo.3 | つり具のブンブン
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