アジングで釣ったアジを新鮮に持ち帰るためには、適切なクーラーボックスが欠かせません。しかし、いざ購入しようとすると「何リットルを選べばいいのか」という疑問に直面する方も多いでしょう。実は、アジングでは一般的な釣りとは異なる容量選びのポイントがあり、大きすぎても小さすぎても不便になってしまいます。
本記事では、インターネット上の情報を収集・分析し、アジング愛好家の意見や各メーカーの製品情報から、最適なクーラーボックスの容量について徹底的に解説します。ランガンスタイルやコスパ、保冷力など、様々な角度から容量選びのコツをお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ アジング用クーラーボックスの最適容量は10L前後が主流 |
| ✓ ランガンスタイルでは軽量な6~10Lが持ち運びに便利 |
| ✓ 束釣りや遠征には15L以上の大容量モデルが必要 |
| ✓ 容量だけでなく保冷力や断熱材の種類も重要な選択基準 |
アジングに最適なクーラーボックスの容量選び
- アジング用クーラーボックスの最適容量は10L前後
- 容量を決める重要な要素は釣行スタイルと釣果
- 小型(6~8L)は軽量でランガンに最適
- 中型(10~12L)は汎用性が高く初心者にもおすすめ
- 大型(15L以上)は束釣りや遠征向け
- 容量以外にも注目すべき保冷力と断熱材の種類
アジング用クーラーボックスの最適容量は10L前後
アジングにおけるクーラーボックスの容量選びでは、10L前後が最も支持されているというのが結論です。この容量が選ばれる理由は、アジングという釣りの特性と密接に関係しています。
アジは最大でも30cm程度の魚種であり、通常は20cm前後のサイズが中心となります。このサイズ感を考慮すると、10Lあれば20~30匹程度を収納できる計算になり、一般的な釣行での釣果を十分にカバーできるのです。
実際の使用感について、複数の情報源を確認したところ、15Lのクーラーボックスを購入して後悔したという声が散見されました。
15Lクラスはさすがにデカかった。ランガンの多いアジングではサイズの大きいクーラーボックスが結構邪魔になります。
📊 容量別の収納可能なアジの数(目安)
| 容量 | 収納可能数(20cm前後) | 適した釣行スタイル |
|---|---|---|
| 6L | 15匹前後 | 短時間・お試し釣行 |
| 8L | 20匹前後 | 通常のランガン |
| 10L | 25~30匹 | 標準的な釣行 |
| 12L | 30~35匹 | やや多めの釣果対応 |
| 15L | 40匹以上 | 束釣り・遠征 |
10Lという容量は、持ち運びのしやすさと収納力のバランスが取れた「ちょうどいいサイズ」と言えます。担いで歩きやすく、釣り座で座ることもでき、かつ満タンになることが少ないため、アジング入門者から経験者まで幅広くおすすめできる容量です。
ただし、これはあくまで一般論であり、個々の釣行スタイルによって最適な容量は変わってきます。次の見出しでは、容量を決める際に考慮すべき要素について詳しく見ていきましょう。
容量を決める重要な要素は釣行スタイルと釣果
クーラーボックスの容量選びは、自分の釣行スタイルと想定される釣果を明確にすることから始まります。一概に「10Lがベスト」と言っても、全ての人に当てはまるわけではありません。
まず考えるべきは移動距離と移動頻度です。アジングの醍醐味の一つはランガン(ラン&ガン)、つまり移動しながらアジのいるポイントを探していくスタイルにあります。テトラポッドを渡り歩いたり、数百メートル移動したりすることも珍しくありません。
このようなランガンを前提とする場合、重量のあるクーラーボックスは明らかに不利になります。15Lのクーラーボックスでは、本体重量が3kg前後になることも多く、そこに氷や魚を入れれば相当な重さになってしまうのです。
🎣 釣行スタイル別の推奨容量
| 釣行スタイル | 推奨容量 | 理由 |
|---|---|---|
| 積極的なランガン | 6~8L | 軽量で移動の負担が少ない |
| 通常のポイント移動 | 10L | バランスが良く汎用性が高い |
| 定点釣り中心 | 12~15L | 移動が少なく大容量でも問題ない |
| 車釣行・遠征 | 15L以上 | 積載の制約が少なく大容量が便利 |
次に考慮すべきは想定される釣果です。初心者のうちは数匹しか釣れないかもしれませんが、腕が上がってくると20匹、30匹と釣果が伸びていきます。「将来的に束釣りを目指したい」という場合は、少し大きめのサイズを選ぶのも一つの選択肢でしょう。
ただし、実際には10Lのクーラーボックスが満タンになることは滅多にないという意見も見られます。なぜなら、満タンになるほど釣れる日は年間でも数回程度であり、持ち帰って捌く労力を考えると適度な数でストップすることが多いからです。
また、併用する釣りの有無も判断材料になります。アジング専用なら小型で十分ですが、エギングやメバリング、ショアジギングなども楽しみたい場合は、やや大きめのサイズを選んでおくと使い回しが効きます。
このように、容量選びは自分の釣りのスタイルを見つめ直す良い機会でもあります。「どんな釣り方をしたいのか」「どれくらい釣りたいのか」を明確にすることで、最適な容量が見えてくるはずです。
小型(6~8L)は軽量でランガンに最適
6~8Lクラスの小型クーラーボックスは、究極のランガンスタイルを求めるアングラーに最適な選択肢です。このサイズの最大の魅力は、何と言ってもその軽さと機動性にあります。
ダイワのクールラインシリーズ8Lモデルで約1.7kg、6Lモデルでは1.5kg前後と、非常に軽量に設計されています。氷や保冷剤を入れても2kg台に収まることが多く、長時間の移動でも疲労が蓄積しにくいのが特徴です。
📦 小型クーラーボックスのメリット・デメリット
メリット
- ✅ 軽量で持ち運びが楽
- ✅ テトラや狭い場所でも邪魔にならない
- ✅ 自転車やバイクでの釣行に適している
- ✅ 価格が比較的リーズナブル
- ✅ 使わない時の収納スペースが小さい
デメリット
- ❌ 収納できる魚の数が限られる
- ❌ 尺アジや外道の根魚が入らない場合がある
- ❌ 保冷剤の量が制限される
- ❌ 他の釣りとの併用がしにくい
特に注目したいのが、モンベルの4Lクーラーボックスのような超コンパクトモデルの存在です。重量わずか120gという驚異的な軽さで、500mLペットボトル4本分のスペースがあります。
10リットルで満タンにになるくらい釣りを楽しんで美味しい魚を頂きましょう。
小型クーラーボックスを選ぶ際のポイントは、保冷力とのバランスです。容量が小さいと断熱材のスペースも限られるため、真夏の使用では注意が必要かもしれません。ただし、夜間のアジングが中心であれば、外気温が低いため発泡スチロール製でも十分対応できるでしょう。
また、小型モデルは「釣った分だけ持ち帰る」というスタイルに適しています。大量に釣れた場合はリリースするか、ストリンガーで活かしておいて最後に選別するという方法も考えられます。
徒歩や公共交通機関での釣行、または「身軽に釣り場を駆け巡りたい」という方には、6~8Lの小型クーラーボックスが最良の選択となるでしょう。
中型(10~12L)は汎用性が高く初心者にもおすすめ
10~12Lクラスの中型クーラーボックスは、最も汎用性が高く失敗の少ない選択と言えます。アジング入門者や、まだ自分の釣行スタイルが定まっていない方には特におすすめのサイズ帯です。
このサイズ帯が支持される最大の理由は、様々な状況に対応できる柔軟性にあります。通常の釣行では十分な容量がありながら、ランガン時にもそこまで負担にならない絶妙なバランスを実現しています。
🎯 10~12Lクーラーボックスが優れている点
- 適度な収納力:20cm前後のアジなら25~35匹程度を収納可能
- 持ち運びやすさ:本体重量2~2.5kg程度で長時間の移動にも対応
- 座れる強度:多くのモデルで耐荷重が確保されており休憩時に座れる
- エギングとの併用:イカも問題なく収納できるサイズ
- カスタマイズ性:ロッドホルダーなどの拡張パーツが豊富
実際の使用例を見ると、シマノのフィクセルライト12Lやダイワのクールラインα10Lといったモデルが高い人気を誇っています。これらのモデルは、アジングやメバリング専用として開発されたものも多く、ライトゲームに必要な機能が最初から備わっているのが特徴です。
| 📱 人気の中型モデル比較 |
|---|
| メーカー・モデル | 容量 | 重量 | 特徴 | 参考価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| シマノ フィクセルライト | 9~12L | 1.5~2.5kg | 投入口付き、軽量設計 | 9,000~12,000円 |
| ダイワ クールラインα LS | 10~15L | 2.1~2.3kg | ロッドホルダー2本付属 | 10,000~15,000円 |
| ダイワ クールライン | 6~8L | 1.5~2.0kg | シンプル設計、コスパ良好 | 7,000~8,000円 |
| がまかつ 宵姫 | 10L | 728g | ライトゲーム専用設計 | 3,700円程度 |
中型クーラーボックスを選ぶ際は、将来的な釣りの広がりも視野に入れると良いでしょう。アジングから始めて、徐々にエギングやメバリング、小型回遊魚狙いなどに挑戦したくなることは珍しくありません。10~12Lあれば、これらの釣りにも十分対応できます。
また、このサイズ帯は製品ラインナップが最も充実しており、予算や求める機能に応じて幅広い選択肢から選べる点も魅力です。エントリーモデルからハイエンドモデルまで、様々な価格帯の製品が揃っています。
初めてのクーラーボックス選びで迷ったら、まずは10~12Lの中型モデルを検討してみることをおすすめします。多くのアングラーがこのサイズに落ち着いているのには、確かな理由があるのです。
大型(15L以上)は束釣りや遠征向け
15L以上の大型クーラーボックスは、本気で束釣りを目指す方や遠征を楽しむ方に適した選択肢です。ただし、アジング用としてはやや大きめであり、購入前に本当に必要かどうかを慎重に検討する必要があります。
大型クーラーボックスの最大のメリットは、圧倒的な収納力にあります。15Lあれば40匹以上のアジを収納でき、さらに氷や保冷剤をたっぷり入れても余裕があります。ただし、これだけの魚を持ち帰った場合、家での処理が大変になることも覚悟しなければなりません。
🌊 大型クーラーボックスが活躍するシーン
- ✓ 筏釣りやボート釣りでの大量釣果
- ✓ 数日間の遠征釣行
- ✓ 複数人での釣行で魚をまとめて管理
- ✓ 朝マズメから夕マズメまでの長時間釣行
- ✓ アジング以外の釣りとの本格的な併用
実際の使用感として、15Lクラスになると重量も3kg以上になることが多く、魚と氷を入れれば軽く5kg以上になります。これを担いでランガンするのは、かなりの体力を要求されます。
ある情報源では、以下のような経験が共有されていました:
15リットルのクーラーボックスを持ってテトラポットの上などを歩くのは最悪です。前屈みになるとクーラーボックスが体の前に回ってくるし、背中に担ぐとウエストバックに干渉する。
📊 大型クーラーボックスの選び方チェックリスト
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 移動手段 | 車での釣行が中心か? |
| 釣行スタイル | 定点釣りが多いか? |
| 釣果の想定 | 本当に40匹以上釣る機会があるか? |
| 併用する釣り | ショアジギングなど大物狙いもするか? |
| 収納スペース | 自宅や車に保管場所があるか? |
大型クーラーボックスを選ぶ場合は、キャスター付きモデルを検討するのも一つの方法です。伸和のホリデーランドクーラーのように、キャスターで転がして移動できるモデルなら、重量のハンデをある程度カバーできます。
また、アジング専用というよりはファミリー向けの万能クーラーとして考えるのが現実的かもしれません。普段は車に積んでおき、必要に応じて小型のサブクーラーと使い分けるという運用方法もあります。
結論として、アジング用に15L以上を選ぶのは、よほど特殊な事情がない限り推奨されません。むしろ10L程度のメインクーラーと、大型の車載用クーラーを分けて持つ方が、多くの場面で使い勝手が良いでしょう。
容量以外にも注目すべき保冷力と断熱材の種類
クーラーボックスを選ぶ際、容量と同じくらい重要なのが保冷力です。どんなに適切なサイズを選んでも、保冷力が不足していれば魚の鮮度を保つことができません。
保冷力を決定する最大の要素は断熱材の種類です。釣り用クーラーボックスでは、主に以下の3種類が使用されています。
🧊 断熱材の種類と特性
| 断熱材 | 保冷力 | 重量 | 価格 | 適した用途 |
|---|---|---|---|---|
| 発泡スチロール | △ | 軽量 | 安価 | 短時間・夜釣り |
| 発泡ウレタン | ○ | やや重 | 中程度 | 通常の釣行 |
| 真空パネル | ◎ | 重い | 高価 | 長時間・夏場 |
発泡スチロールは最も一般的で安価な断熱材です。短時間の釣行や外気温が低い時期なら十分な性能を発揮します。3,000~5,000円程度で購入できるエントリーモデルに多く採用されており、コストパフォーマンスに優れています。
発泡ウレタンは、スチロールより高い保冷性能を持ちながら、価格と性能のバランスが良い中間グレードです。ダイワやシマノのミドルクラスモデルに採用されており、半日から1日程度の釣行に適しています。一般的に、氷の保持時間はスチロールの1.5~2倍程度と考えられます。
真空パネルは最高峰の保冷力を誇りますが、その分価格も高くなります。底面のみに真空パネルを使用した1面タイプから、全6面に採用したハイエンドモデルまで様々です。夏場の長時間釣行や遠征には心強い存在ですが、アジングでは少々オーバースペックかもしれません。
⏰ 保冷力の目安(メーカー表示のKEEP値)
- KEEP20以下:短時間の釣行向け(3~6時間)
- KEEP30~40:通常の釣行向け(6~12時間)
- KEEP50~70:長時間・真夏の釣行向け(12時間以上)
アジングは夜間に行われることが多いため、外気温が比較的低く保冷の負担は少なめです。そのため、発泡ウレタン製のミドルグレードで十分というのが多くのアングラーの見解です。
ただし、以下のような場合は、より高い保冷力を持つモデルを検討する価値があります:
- 真夏の日中から釣りを開始する
- 釣り場から自宅まで2時間以上かかる
- 車内の温度が上がりやすい
- 他の釣りでも使い回したい
保冷力を最大限に活かすためには、適切な保冷剤の使用も重要です。ロゴスの保冷剤やダイワの専用保冷剤など、長時間保冷可能な製品を組み合わせることで、さらに安心して魚を持ち帰ることができます。
容量選びと同時に、自分の釣行パターンに合った保冷力のモデルを選ぶことで、最適なクーラーボックスが見つかるはずです。
アジング用クーラーボックスの容量別おすすめと選び方のコツ
- ランガンスタイルなら8~10Lがベストバランス
- コスパ重視なら発泡スチロール製の小型モデル
- ダイワとシマノの人気モデルを容量別に比較
- ロッドホルダーなどカスタム前提なら拡張性も確認
- ソフトクーラーという選択肢も検討の価値あり
- 実際のアジの収納数から逆算する容量の決め方
- まとめ:アジング用クーラーボックスの容量は10Lを基準に選ぶべき
ランガンスタイルなら8~10Lがベストバランス
ランガンを前提としたアジングスタイルでは、8~10Lの容量帯が圧倒的に使いやすいというのが実践者の共通した意見です。この容量は、機動力と収納力のスイートスポットとも言える絶妙なサイズ感を実現しています。
ランガンの本質は、「魚のいる場所を探し続けること」にあります。一箇所で粘るのではなく、反応がなければすぐに次のポイントへ移動する。この繰り返しで釣果を伸ばしていくスタイルです。当然、荷物は最小限に抑えたいところですが、かといって魚を入れるクーラーボックスは必須です。
🎒 ランガン時の荷物構成(理想例)
- ロッド:1~2本
- リールバッグまたはウエストバッグ
- クーラーボックス:8~10L
- ランディングネット(必要に応じて)
- ヘッドライト
この中でクーラーボックスは最も重量がある荷物の一つです。8~10Lクラスなら、ショルダーベルトで肩に掛けても負担が少なく、片手でも持ち運べます。15Lクラスになると、明らかに動きが制限されてしまうのです。
また、テトラポッドでの移動を考えると、さらに軽量なモデルの優位性が際立ちます。不安定な足場で移動する際、重いクーラーボックスは体のバランスを崩す原因になりかねません。安全性の観点からも、適度なサイズ選びが重要です。
実際の釣行データから見ると、8~10Lのクーラーボックスで満タンになる機会は年間でも数回程度という意見が多く見られます。むしろ、満タンになるほど釣れた日は「大漁の日」として記憶に残るような特別な日なのです。
クールラインα10Lでおおよそ25匹前後、6Lは18匹前後が目安になります。
機能面でも8~10Lクラスが優れている点があります。このサイズ帯は各メーカーが最も力を入れている容量帯であり、投入口やロッドホルダー、小物入れなど、ライトゲームに便利な機能が充実したモデルが多数ラインナップされています。
さらに、座る際のサイズ感も絶妙です。あまり小さすぎると座りにくく、大きすぎると持て余します。8~10Lは休憩時の簡易椅子としても、ちょうど良いサイズなのです。
ランガンスタイルでのアジングを楽しみたいなら、迷わず8~10Lクラスを選択することをおすすめします。このサイズこそが、機動力と実用性を両立した理想的な容量と言えるでしょう。
コスパ重視なら発泡スチロール製の小型モデル
予算を抑えつつ、実用的なクーラーボックスが欲しいという方には、発泡スチロール製の小型モデルが最適です。3,000~5,000円程度で購入でき、アジングの基本的なニーズは十分満たしてくれます。
発泡スチロール製クーラーボックスの最大の魅力は、その圧倒的なコストパフォーマンスにあります。真空パネルモデルが2万円以上することを考えると、その価格差は歴然です。浮いた予算でロッドやリール、ワームなど他の釣具に投資できるのは大きなメリットでしょう。
💰 価格帯別のクーラーボックス比較
| 価格帯 | 断熱材 | 代表的なモデル | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ~5,000円 | 発泡スチロール | 伸和ホリデーランド、サンカパラオ | 軽量・安価・基本性能 |
| 6,000~12,000円 | 発泡ウレタン | ダイワクールライン、シマノフィクセル | バランス型・中級者向け |
| 13,000~20,000円 | 1面真空+ウレタン | ダイワSUモデル、シマノベイシス | 高保冷・上級者向け |
| 20,000円~ | 多面真空パネル | ダイワVSモデル、シマノリミテッド | 最高峰・遠征向け |
発泡スチロール製でも、夜間のアジングなら十分な保冷力を発揮します。夜間は外気温が20度以下になることも多く、保冷の負担が少ないためです。実際、短時間の釣行であれば、真空パネルモデルとの性能差はほとんど感じられません。
コスパに優れたモデルとして人気なのが、伸和のホリデーランドクーラーシリーズです。7L、11L、22L、27L、33Lと豊富なサイズ展開があり、アジング用なら7Lまたは11Lが適しています。日本製で品質も安定しており、3,000~4,000円程度で購入できます。
もう一つの人気モデルがサンカのパラオシリーズです。こちらも3,000円前後で購入でき、両開きの蓋や取り外し可能な設計など、使い勝手の良さが評価されています。Amazonのベストセラー商品にもなっており、多くのアングラーに支持されています。
🔍 発泡スチロール製クーラーボックスの選び方ポイント
- 両開きの蓋:向きを気にせず開閉できて便利
- 水抜き栓:使用後の清掃が楽になる
- ショルダーベルト:持ち運びの選択肢が広がる
- 日本製:品質と耐久性で安心
- 投入口の有無:あれば便利だが必須ではない
発泡スチロール製の注意点として、耐久性の問題があります。高級モデルに比べると経年劣化が早く、2~3年使うとへたってくることもあります。ただし、価格を考えれば十分な耐用年数と言えるでしょう。
また、保冷剤の工夫で保冷力をカバーできます。ロゴスの氷点下パックやダイワの専用保冷剤など、高性能な保冷剤を使用することで、発泡スチロール製でも長時間の保冷が可能になります。
初めてのクーラーボックス購入や、とりあえずアジングを始めてみたいという方には、発泡スチロール製の小型モデルが最適な選択肢です。使ってみて物足りなくなったら、その時により高性能なモデルにステップアップすれば良いのです。
ダイワとシマノの人気モデルを容量別に比較
釣り用クーラーボックスの2大メーカーと言えば、ダイワとシマノです。両社とも優れた製品を展開しており、容量別に見ていくとそれぞれの特徴が見えてきます。
まず6~8Lクラスでは、ダイワのクールライン6L/8Lとシマノのホリデークール6Lが代表的です。ダイワは投入口やエアポンプ窓を装備し、機能性で優位に立っています。一方、シマノは軽量性と抗菌機能を備え、清潔性を重視した設計になっています。
📊 ダイワ vs シマノ 容量別人気モデル比較
| 容量 | ダイワ | シマノ | 主な違い |
|---|---|---|---|
| 6~8L | クールライン S/GU 800X | ホリデークール 60 | ダイワ:投入口あり<br>シマノ:抗菌仕様 |
| 9~10L | クールラインα LS 1000X | フィクセルライト 90 | ダイワ:ロッドホルダー付<br>シマノ:ワンアクション開閉 |
| 12~15L | クールラインα LS 1500X | フィクセルライト RS 120 | ダイワ:カラバリ豊富<br>シマノ:水抜き栓付 |
10Lクラスは最激戦区です。ダイワのクールラインα ライトソルトは、ロッドホルダー2本と小物入れが付属し、アジング・メバリング専用として設計されています。カラーも5色展開と豊富で、グリーン、マゼンタ、ベージュ、グレーなどから選べます。
シマノのフィクセルライト9Lは、シンプルな設計ながら片手で開閉できるラックトップレバーを採用し、使い勝手の良さで勝負しています。投入口があり、冷気を逃さずに魚を入れられる点も評価されています。
ダイワのクーラーボックスはカラーで保冷力のグレード分けされています。
12~15Lクラスでは、シマノのフィクセルライト RS 120が人気です。ロッドスタンドが2本装備され、水抜き栓も付いているため、メンテナンス性が高いのが特徴です。ダイワのクールラインα 1500Xも同様の機能を持ち、こちらはライトソルトカラーが魅力的です。
🎨 ダイワとシマノの特徴的な違い
ダイワの強み
- カラーバリエーションが豊富
- ライトゲーム専用モデルがある
- 保冷剤がクーラーサイズに最適化されている
- CPカスタムパーツが豊富
シマノの強み
- 抗菌機能が標準装備
- I-CE値での保冷力表示が分かりやすい
- フタの開閉機構が洗練されている
- 水抜き栓が充実している
価格面では、同等スペックならダイワがやや安価な傾向にあります。例えば、10Lクラスの発泡ウレタンモデルを比較すると、ダイワが11,000~13,000円、シマノが12,000~14,000円程度と、1,000~2,000円ほどダイワが安いことが多いです。
ただし、性能差は僅差であり、どちらを選んでも満足できる品質です。最終的には、デザインの好み、使いたい機能、予算などから総合的に判断すると良いでしょう。両社とも長年の実績があり、信頼性は折り紙付きです。
実際の購入者レビューを見ると、「ダイワはカラーリングが気に入って選んだ」「シマノは清潔感があって好き」など、機能面より感性で選んでいる人も多いようです。最終的には自分が「これだ!」と思えるモデルを選ぶのが、長く愛用できる秘訣かもしれません。
ロッドホルダーなどカスタム前提なら拡張性も確認
クーラーボックスをより便利に使うためには、カスタムパーツによる拡張性も重要な選択基準です。特にロッドホルダーは、仕掛け交換や休憩時に大いに役立つアイテムとして人気があります。
ロッドホルダーがあると、大切なロッドを地面に置かずに済むというメリットがあります。テトラや岩場では傷がつきやすく、また万が一海に落としてしまうリスクもあります。ロッドホルダーに立てかけておけば、こうした心配が大幅に軽減されます。
🔧 主要なカスタムパーツの種類
| パーツ名 | 用途 | 参考価格 | 必要性 |
|---|---|---|---|
| ロッドホルダー | ロッドの一時保管 | 1,500~2,500円 | ★★★★☆ |
| サイドポケット | 小物収納 | 1,000~2,000円 | ★★★☆☆ |
| エサ箱ホルダー | エサ箱の固定 | 800~1,500円 | ★★☆☆☆ |
| ドリンクホルダー | 飲み物の収納 | 800~1,200円 | ★★★☆☆ |
| メジャーシール | 魚のサイズ測定 | 500~800円 | ★★☆☆☆ |
ダイワのCPシリーズは、カスタムパーツの代表格です。CPキーパーマルチは汎用性の高いロッドホルダーで、様々なクーラーボックスに取り付けられます。CPポケットやCPエサ箱フックなども人気があり、自分好みにカスタマイズする楽しみがあります。
注意したいのが、クーラーボックスによってカスタムの自由度が異なるという点です。最初からロッドホルダーが付属しているモデル(がまかつ宵姫、ダイワクールラインαライトソルトなど)は便利ですが、逆に追加のカスタマイズがしにくい場合もあります。
逆に、シンプルな設計のクーラーボックスは、後付けでカスタマイズしやすいというメリットがあります。ダイワのクールラインやシマノのフィクセルライトのベーシックモデルは、取り付け穴やウェビング(帯状の装飾)があり、カスタムパーツの選択肢が豊富です。
ダイワのクーラーボックスはカスタムパーツが用意されているので、竿立てやドリンクホルダーを取り付ければ持ち運ぶ装備を減らすことが可能です。
Dカン(Dリング)の有無も確認したいポイントです。Dカンがあれば、カラビナでフィッシュグリップやプライヤーケースを吊るせます。ソフトクーラーの場合は特に、このDカンやウェビングの配置が使い勝手を左右します。
カスタマイズを前提にクーラーボックスを選ぶなら、以下の点をチェックしましょう:
✅ カスタマイズチェックポイント
- 取り付け用のネジ穴があるか
- ウェビングやベルト通しがあるか
- Dカンやカラビナが取り付けられるか
- メーカー純正パーツが豊富か
- 汎用パーツにも対応しているか
一から自分好みのクーラーボックスを作り上げていく過程は、釣りの楽しみの一つでもあります。最初はシンプルなモデルを購入し、使いながら必要なパーツを追加していくという方法も、無駄な出費を抑えられておすすめです。
ソフトクーラーという選択肢も検討の価値あり
ハードタイプのクーラーボックスが一般的ですが、近年はソフトクーラーボックスも注目を集めています。特に、軽量性と携帯性を最優先する方には、検討する価値が十分にあります。
ソフトクーラーの最大の魅力は、圧倒的な軽さと折りたたみ可能な収納性です。がまかつの宵姫ソフトクーラー10Lはわずか728g、モンベルの4Lに至っては驚異の120gです。これはハードクーラーの半分以下の重量であり、ランガンでの負担が大幅に軽減されます。
🎒 ソフトクーラーのメリット・デメリット
メリット
- ✅ 軽量で持ち運びが非常に楽
- ✅ 使わない時は折りたたんで収納可能
- ✅ ショルダータイプなら両手が自由になる
- ✅ 価格が比較的リーズナブル
- ✅ 柔軟性があり狭い場所にも収まる
デメリット
- ❌ 座ることができない
- ❌ 耐久性がハードタイプより劣る
- ❌ 形が崩れやすい
- ❌ カスタマイズの選択肢が少ない
- ❌ 魚の重みで変形することがある
ソフトクーラーでも、工夫次第で氷締めが可能です。市販のタッパーに氷水を入れてソフトクーラーに収納すれば、簡易的な氷締めクーラーとして機能します。特にモンベルの4Lは、タッパーがぴったりハマると評判です。
ソフトクーラーボックスに氷水の入ったタッパーをイン!そうすれば簡単にアジを氷締めできるクーラーボックスになります。
ダイワのソフトクールEXシリーズは、高い保冷力を持つソフトクーラーとして人気です。7層の断熱構造により、8Lモデルで32時間の保冷力(氷が溶け切るまでの時間)を実現しています。これはハードクーラーの発泡ウレタンモデルに匹敵する性能です。
📱 人気のソフトクーラーモデル
| メーカー・モデル | 容量 | 重量 | 保冷時間 | 特徴 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| がまかつ 宵姫 | 10L | 728g | ー | ロッドホルダー2本付 | 3,700円 |
| ダイワ ソフトクールEX | 8L | 800g | 32時間 | 7層断熱構造 | 6,800円 |
| モンベル | 4L | 120g | ー | 超軽量コンパクト | 4,350円 |
| ティクト ミニマリズム | ー | ー | ー | ショルダータイプ | ー |
| WAQ | 33~42L | ー | ー | 大容量・折りたたみ | 8,640円 |
ティクトのミニマリズムクーラーバッグは、ショルダータイプの斬新なデザインです。BOX型ではなくバッグ型なので、肩から掛けたまま釣りができ、両手が完全にフリーになります。究極のランガンスタイルを求める方には理想的な選択肢でしょう。
ソフトクーラーを選ぶ際の注意点として、内部の防水性を確認しましょう。魚を直接入れることを想定するなら、インナーがPVC素材などで防水加工されているモデルを選ぶ必要があります。また、取り外して洗えるタイプだとメンテナンスが楽です。
ソフトクーラーは、「クーラーボックスは必要だけど、できるだけ身軽でいたい」というアングラーに最適です。ハードクーラーとの二刀流で使い分けるという方法もあり、状況に応じて選択できるのは大きなアドバンテージになります。
実際のアジの収納数から逆算する容量の決め方
クーラーボックスの容量を選ぶ際、最も現実的なアプローチは実際に収納したいアジの数から逆算する方法です。これにより、自分に本当に必要な容量が明確になります。
まず、自分の釣行での平均釣果を考えてみましょう。初心者なら5~10匹、中級者なら15~25匹、上級者なら30匹以上が一つの目安かもしれません。ただし、これは地域や時期、個人の技量によって大きく変動します。
📏 アジのサイズ別収納数の目安
| クーラー容量 | 15cm前後 | 20cm前後 | 25cm以上(尺アジ) |
|---|---|---|---|
| 6L | 20匹 | 15匹 | 8~10匹 |
| 8L | 25~30匹 | 20匹 | 12~15匹 |
| 10L | 35~40匹 | 25~30匹 | 15~20匹 |
| 12L | 45~50匹 | 30~35匹 | 20~25匹 |
| 15L | 60匹以上 | 40匹以上 | 30匹以上 |
注:氷や保冷剤の量によって変動します
重要なのは、余裕を持った容量を選ぶことです。クーラーボックスがパンパンになると、魚同士がぶつかり合って傷みやすくなります。理想は、収納する魚の量に対して1.5~2倍程度の容量があることです。
例えば、平均して20匹程度釣る方なら、ぴったりの8Lではなく、余裕のある10~12Lを選ぶと良いでしょう。時には30匹釣れる日もあるかもしれませんし、氷や保冷剤のスペースも必要です。
20〜25センチくらいのアジが40匹くらいでこんな感じです。まだまだ入りそうですが、ここから海水と氷を追加するので、50〜60匹が限界かなと思います。
もう一つ考慮すべきは、持ち帰る魚の数の上限です。いくら釣れても、自分で食べきれる量には限界があります。家族構成や冷凍庫のスペースを考えると、現実的に持ち帰れる数は意外と少ないかもしれません。
🏠 家族構成別の現実的な持ち帰り数
- 一人暮らし:10~15匹(3~5食分)
- 夫婦二人:15~25匹(5~8食分)
- 家族3~4人:25~40匹(8~12食分)
- 大家族・おすそ分け前提:40匹以上
この「現実的な持ち帰り数」を基準にクーラーボックスを選ぶのも賢い方法です。どんなに釣れても持ち帰るのは20匹までと決めているなら、8~10Lで十分ということになります。
また、氷や保冷剤の占有スペースも計算に入れましょう。一般的に、クーラーボックスの容量の20~30%は氷や保冷剤で占められます。つまり、10Lのクーラーボックスなら、実際に魚を入れられるのは7~8L分ということです。
逆算方式で容量を決める手順をまとめると:
- 平均的な釣果を想定(例:20匹)
- 良く釣れる日の釣果を想定(例:35匹)
- 後者を基準に必要容量を算出(例:12L)
- 氷のスペースを考慮して一回り大きいサイズを選択(例:15L)
この方法なら、「買ったけど小さすぎた」という失敗を避けられます。ただし、あまり大きすぎても持て余すため、自分の釣行スタイルとのバランスが大切です。
まとめ:アジング用クーラーボックスの容量は10Lを基準に選ぶべき
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジング用クーラーボックスの最適容量は10L前後が主流である
- 10Lあれば20cm前後のアジを25~30匹収納でき通常の釣行に十分対応できる
- ランガンスタイルでは8~10Lが持ち運びと収納力のベストバランスを実現する
- 6~8Lの小型モデルは軽量で機動力に優れるが収納数が限られる
- 15L以上の大型モデルは束釣りや遠征向きだがランガンには不向きである
- 容量だけでなく断熱材の種類による保冷力の違いも重要な選択基準となる
- 発泡スチロール製は安価で夜間のアジングには十分な性能を持つ
- 発泡ウレタン製は価格と性能のバランスが良く中級者に適している
- 真空パネル製は高価だが長時間・真夏の釣行で威力を発揮する
- ダイワとシマノが2大メーカーでどちらも信頼性が高い
- ロッドホルダーなどカスタムパーツで拡張できるモデルは利便性が高い
- ソフトクーラーは軽量性と収納性に優れランガン特化型の選択肢である
- 実際に持ち帰る魚の数から逆算して容量を決めると失敗が少ない
- クーラーボックス選びは釣行スタイルの見直しにもつながる重要な決断である
- 迷ったら10~12Lの中型モデルを選ぶのが最も無難な選択である
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- アジング、メバリングといったライトゲームでクーラーボックスは何リットルを… – Yahoo!知恵袋
- 釣った魚のお持ち帰り方法〜クーラーボックス編〜 | アジングばっかやってる人の備忘録
- アジングにおすすめのクーラーボックス12選!軽くてコンパクトなモデルを厳選 | TSURI HACK[釣りハック]
- 【アジング好き必見】コスパがいいクーラーボックス9選!改造して自分好みにアレンジ | キャンプ・アウトドア情報メディアhinata
- 【初心者必見】1万円以下で買える‼︎「アジングに最適なクーラーボックス」の選び方とおすすめ12選を徹底解説‼︎|釣りGOOD
- アジング用クーラーボックスのおすすめ9選&選び方を紹介!
- アジングの適切なクーラーボックスの大きさは何ℓ?アジを持ち帰ろう! – hirame blog
- 【15L以下】アジングクーラーボックス8選比較!コンパクトが使いやすい – nyanitsuri
- アジングにはソフトクーラーがおすすめ!使い方と厳選した商品をご紹介-釣猿 | TSURI-ZARU
- 【楽天市場】アジング クーラー ボックスの通販
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