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陸奥湾のアジング情報を総まとめ!ホタテパターンで爆釣を狙え

陸奥湾のアジング情報を総まとめ!ホタテパターンで爆釣を狙え
記事内に商品プロモーションを含む場合があります。 記載の情報は調査時点での情報です。最新情報は各公式サイトをご覧ください

陸奥湾は青森県北部に位置し、下北半島と津軽半島に囲まれた内湾です。この湾の最大の特徴は、ホタテ養殖が盛んであることから生まれる独特の「ホタテパターン」というアジングスタイルが存在すること。ホタテの出荷・選別作業で海水とともに流れ込むプランクトンが豊富なエリアに、アジが高確率で集まるという青森独自の釣り方が確立されています。また、白神山地のブナ林や八甲田山から流れ込むミネラル豊富な水により、植物性プランクトンが豊富で魚種も多彩。シーズンは5月頃から始まり、場所や時期によっては12月まで楽しめるロングランなフィールドとして知られています。

本記事では、陸奥湾でアジングを楽しむために必要な情報を網羅的にまとめました。ポイント選びの基準から、時期ごとの攻略法、使用するタックル、さらには地元アングラーの実釣レポートまで、インターネット上に散らばる情報を収集・整理し、独自の視点で解説していきます。これから陸奥湾でアジングを始めたい方はもちろん、すでに経験がある方にも新たな発見があるはずです。

この記事のポイント
✓ 陸奥湾特有の「ホタテパターン」を理解すれば釣果アップ
✓ 5月から12月までのシーズン別攻略法が分かる
✓ 常夜灯の有無によるポイント選びのコツを解説
✓ 表層・ボトムの2パターンの釣り分け方を紹介
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陸奥湾のアジング情報で知っておくべき基本知識

  1. 陸奥湾でのアジングシーズンは5月から始まる
  2. ホタテパターンが陸奥湾アジングの最大の特徴
  3. 常夜灯の有無でポイント選びが大きく変わる
  4. 表層とボトムの2パターンで狙い分けが必要
  5. 陸奥湾の主要アジングポイントは広範囲に点在
  6. 使用するジグヘッドとワームの選び方が重要

陸奥湾でのアジングシーズンは5月から始まる

陸奥湾でのアジングシーズンは5月から始まる

陸奥湾におけるアジングのシーズンスタートは、例年5月頃とされています。この時期になると水温が徐々に上昇し、13℃~15℃程度に達すると、冬を越したアジが活動を始めます。

青森県の釣果情報サイトを調査すると、5月に入ると陸奥湾周辺でのアジの釣果報告が増え始めることが確認できます。注目すべきは、シーズン初期に釣れるアジのサイズです。この時期は20cm超えの良型が多く、生まれたばかりの小型ではなく、成魚として冬を越した個体が主体となっているようです。

「青森県でアジが釣れ始めるのは5月頃からです。水温が徐々に上がっていき海には小魚などが多く見られるようになります」

出典:青森県アジングシーズン始まる 場所と時間の選び方で変わる釣果の違い

湾外で生まれたアジは、春になって水温が上昇すると、餌が豊富な湾内や沿岸部に接岸して成長していきます。この生態を理解すれば、なぜ5月がシーズンスタートなのかが納得できるでしょう。

一般的なアジの適水温には届いていない時期でも釣れるということは、陸奥湾のプランクトンの豊富さや、ホタテ養殖による餌環境の良さが影響していると考えられます。ただし、この時期はまだ水温が低いため、アジの活性は決して高くありません。そのため、ボトム付近でじっくりとステイさせるアプローチが効果的とされています。

シーズン序盤は場所によって釣果にムラがあるため、情報収集が重要です。地元の釣具店やSNSでの釣果情報をチェックし、実績のあるポイントから攻めるのが賢明でしょう。また、この時期の陸奥湾は桜の季節とも重なり、美しい景色を楽しみながらの釣行が可能です。

📊 陸奥湾アジングシーズン早見表

時期水温目安アジのサイズ釣果期待度備考
5月13-15℃20cm超え中心★★★☆☆シーズン開幕、良型狙い
6-7月15-18℃15-20cm★★★★☆数釣り可能
8-9月18-22℃10-15cm中心★★★★★小型多いが高活性
10月15-18℃15-20cm★★★☆☆ポイント限定
11-12月12-15℃15-20cm★★☆☆☆場所次第で可能

ホタテパターンが陸奥湾アジングの最大の特徴

ホタテパターンが陸奥湾アジングの最大の特徴

陸奥湾でのアジングを語る上で欠かせないのが、この地域特有の**「ホタテパターン」**です。これは全国的に見ても非常にユニークな釣り方で、陸奥湾ならではの地域特性を活かした攻略法といえます。

陸奥湾は北海道と並んでホタテ貝の養殖が盛んな地域です。湾に面する多くの漁港では、ホタテに関する漁業を営んでおり、港内で出荷・選別作業が行われています。この作業過程で、乾燥を防ぐためにホタテに海水をかけるのですが、その際にホタテの表面から剥がれ落ちた様々な生物が海水と一緒に海中に流れ込むのです。

「出荷・選別作業において、乾燥を防ぐ為に『ホタテ』に海水をかけますが、この時に表面から剥がれ落ちた様々な生き物が海水と一緒に海中に流れ込み、浮遊するものや堆積していくものに分かれて海中に存在するようになり、この生き物達が魚には絶好のご馳走となるわけです」

出典:陸奥湾終盤アジングのポイント選び

流れ出たプランクトン類の濃度が高い海水を持つ場所では、終盤になればなるほど着くアジの個体数差が顕著に現れます。つまり、ホタテ作業が行われている漁港とそうでない漁港では、アジの集まり方が大きく異なるというわけです。

このパターンを最初に「帆立パターン」と名付けたアングラーによると、ワームを投げ込むと入れ食いになるほどアジが集まっていたとのこと。プランクトンが豊富なエリアでは、アジの活性が格段に上がるため、常夜灯がない暗いポイントでも比較的高確率でアジに出会えるチャンスが多いのです。

🐚 ホタテパターンのメリット


  • ✅ 常夜灯がなくても釣れる可能性が高い
  • ✅ 競争率の低いポイントを見つけやすい
  • ✅ 終盤シーズンでも釣果が期待できる
  • ✅ 地元ならではの独自性が楽しめる

ポイント選びの際は、港内でホタテの作業をしている場所を見つけることが重要です。ただし、漁業関係者の邪魔にならないよう、マナーを守った釣行を心がける必要があります。作業時間帯を避ける、駐車場所に配慮するなど、地域との共存を意識した行動が求められます。

常夜灯の有無でポイント選びが大きく変わる

常夜灯の有無でポイント選びが大きく変わる

アジングにおいて常夜灯は非常に重要な要素ですが、陸奥湾では一般的なアジングフィールドとは異なる特徴があります。

一般的にアジが着きやすいポイントとしては、常夜灯がある漁港が基本とされています。しかし、陸奥湾沿岸部の漁港では、常夜灯が効いているポイントは限られており、競争率も激しいという現状があります。そのため、簡単にはエントリーできないことも多いようです。

前述のホタテパターンを活用すれば、常夜灯のない暗い中でも比較的高確率でアジに出会えるチャンスがあります。これは陸奥湾ならではの大きなアドバンテージといえるでしょう。

一方で、常夜灯があるポイントでは、明暗の境目がハッキリしている場所が特に有望です。ある実釣レポートでは、陸奥湾西岸を龍飛まで探った際、道路の灯りが海に漏れている場所を見つけ、そこでアジとメバルを使い分けて釣ることができたとされています。

「道路の灯りが漏れている場所を見つけました。探ると灯りが漏れている場所ではアジが釣れ、暗い場所に投げるとメバルが釣れました」

出典:青森のアジング開拓の思い出とこの地域の特徴

このパターンは南のフィールドでは経験したことがないパターンとのことで、陸奥湾の興味深い特徴の一つといえます。道路灯が海面を照らしているような場所も、有望なポイントになり得るということです。

💡 常夜灯の有無による戦略の違い

条件ポイントの特徴推奨アプローチ競争率
常夜灯あり明暗の境目が重要表層~中層を意識高い
常夜灯なし(ホタテ作業場)プランクトン豊富ボトム中心の攻略低い
道路灯が漏れる場所光量は弱いが明暗あり明暗の境を狙う中程度
完全な暗闇海中の地形変化が重要ボトムの堆積物狙い低い

実釣の際は、まず常夜灯のあるポイントをチェックし、競争率が高い場合はホタテパターンが使えるポイントに移動するという柔軟な戦略が有効でしょう。また、夕マズメから入り、暗くなって常夜灯の明暗がハッキリしてくるタイミングを待つという時間帯戦略も考えられます。

表層とボトムの2パターンで狙い分けが必要

表層とボトムの2パターンで狙い分けが必要

陸奥湾のアジングでは、表層を意識するアジボトム付近を意識するアジの2タイプが存在し、それぞれ性格が全く異なることを理解する必要があります。

表層を意識しているアジは、動きに反応するタイプです。表層付近を漂い動き回るプランクトンを食べており、比較的活性が高い状態といえます。このタイプには、軽量のジグヘッドに微波動系のワームを使い、表層付近をスーッとさびくだけで効果的なアピールができます。

一方、ボトムのアジに関しては、口を大きく開けず、溜まっているプランクトンをパクパクと吸い込むだけの捕食行動が多いとされています。基本はステイアクションで、どれだけプランクトンの塊の中に定位させられるかがキモになってきます。

ある実釣レポートでは、干潮の潮止まりで全く流れがない状況下、表層ではサバが跳ね、中層はアジ、ボトムはメバルという3層構造になっていたことが報告されています。このように、レンジ(層)によって釣れる魚種が明確に分かれることも陸奥湾の特徴の一つです。

🎣 レンジ別攻略法


表層パターン(水深0~1m)

  • 対象:活性の高いアジ
  • ジグヘッド:0.6~1.0g
  • ワーム:微波動系、シャッドテール
  • アクション:ただ巻き、スローリトリーブ
  • 時間帯:マズメ時、常夜灯周り

中層パターン(水深1~3m)

  • 対象:回遊中のアジ
  • ジグヘッド:1.0~1.5g
  • ワーム:ストレート、ピンテール
  • アクション:カウントダウンでレンジキープ
  • 時間帯:夕マズメ以降

ボトムパターン(底付近)

  • 対象:居着きのアジ
  • ジグヘッド:1.5~2.0g
  • ワーム:吸い込みやすい形状
  • アクション:ステイ中心、微シェイク
  • 時間帯:ナイトゲーム全般

実釣では、まず表層から探り始め、反応がなければ段階的にレンジを下げていくという探り方が効率的です。カウントを取りながらレンジをキープし、アジのいる層を見つけることが釣果への近道となります。アタリがあった層を記憶しておき、再現性を確認することも重要なテクニックです。

また、時間帯によってもレンジが変わることがあります。夕マズメは表層や中層で反応があったのに、完全に暗くなるとボトムでしか釣れなくなるというパターンも報告されています。状況に応じて柔軟にレンジを変えられる準備をしておくとよいでしょう。

陸奥湾の主要アジングポイントは広範囲に点在

陸奥湾の主要アジングポイントは広範囲に点在

陸奥湾は下北半島と津軽半島に囲まれた広大なエリアで、東滝漁港、浦田漁港、野内漁港、野辺地港、平舘漁港など、多数のアジングポイントが点在しています。

津軽半島側では、蟹田漁港がサビキ釣りでの小アジ釣りの中心地として知られています。堤防の先端からは投げ釣りでカレイやキスも狙えます。平舘漁港は陸奥湾の入口付近に位置し、良好な潮通しを持つ釣り場として、サビキ釣りやアジングで人気です。

下北半島側では、野辺地港が陸奥湾の中でも規模が大きい漁港で、車横付けで釣りが可能な野辺地潮騒公園前がおすすめとされています。チカは通年、アジやイワシは夏から秋に狙えます。東滝漁港浦田漁港も、夜釣りでアジングやメバリングが楽しめるポイントとして知られています。

青森市周辺では、野内漁港がアクセスが良好で多くの釣り人が訪れる人気スポットです。サビキ釣りでチカやアジ、サバ、イワシなどが釣れ、近年はアジングも人気があります。

🗺️ 陸奥湾主要アジングポイント一覧

エリア漁港名特徴アクセス釣果期待度
津軽半島蟹田漁港サビキ中心、初心者向け青森市から松前街道北上★★★☆☆
津軽半島平舘漁港潮通し良好青森市から国道280号★★★★☆
陸奥湾西岸野内漁港アクセス良好、人気青森市から国道4号★★★★☆
陸奥湾西岸東滝漁港夜釣り向き平内町、国道4号沿い★★★☆☆
陸奥湾南部野辺地港規模大、車横付け可野辺地町、国道279号★★★★★
陸奥湾南部浦田漁港静か、多魚種平内町★★★☆☆

ポイント選びの際は、まず実績のある漁港から攻めるのが賢明です。地元の釣具店で情報を収集したり、SNSでの釣果報告をチェックすることで、今釣れているポイントを絞り込むことができます。

また、前述のホタテパターンを活用する場合は、港内でホタテの作業をしている場所を探すことになります。ただし、漁業関係者の邪魔にならないよう、作業時間帯を避ける、駐車場所に配慮するなど、マナーを守った釣行が必要不可欠です。

使用するジグヘッドとワームの選び方が重要

使用するジグヘッドとワームの選び方が重要

陸奥湾でのアジングにおいて、ジグヘッドとワームの選択は釣果を大きく左右します。実釣レポートから、効果的な組み合わせを見ていきましょう。

ジグヘッドの重さについては、狙うレンジや外道対策によって使い分けが必要です。表層を攻める場合は0.6~1.0g、ボトムを攻める場合は1.5~2.0gが基本となります。

興味深いのは、サバ対策として重めのジグヘッドを使用するという戦略です。ある実釣レポートでは、サバにアタックされないように2.0gのジグヘッドを使用し、サバが当たってくる前にアジ・メバルの層にジグヘッドを送り込むことで、効率的に釣ることができたとされています。

ワームの選択も重要で、状況に応じて使い分けが推奨されます。表層を意識しているアジには、アクションでアピールできる微波動系やシャッドテールが効果的です。一方、ボトムのアジには、吸い込みやすい形状を持ちシルエットでアピールできるワームが適しています。

実釣で使用されているワームの例として、以下のような製品が報告されています:

  • ジュニア、プランクトン、オクトパス(各種カラー)
  • アジール、デカジール、アジボーン
  • セクシービー、セクシービースーパーソフト
  • ギョピン 1.7インチ

🎯 状況別タックルセレクト

状況ジグヘッドワームアクション備考
表層攻略0.6-1.0g軽量微波動、シャッドテールただ巻き、スローリトリーブ活性高い時
ボトム攻略1.5-2.0gストレート、吸い込み系ステイ、微シェイク低活性時
サバ対策2.0g重めストレート系素早く沈めるサバ多い時
ハードルアーアジクト35/38ただ巻き、テンション抜き表層ライズ時

カラーについては、夜光(グロー)系が常夜灯のないポイントで効果的という報告もあります。また、日中は自然なクリア系やナチュラルカラーが有効な場合もあります。現地で複数のカラーを用意し、ローテーションしながら反応の良いものを見つけることが大切です。

アタリがあってからの合わせ方も重要で、特にボトムでのステイアクション時は、大きく合わせすぎるとフッキングが不成立した場合にレンジから大きく外れてしまいます。アタリがあってからラインをさびく程度の張りを作るだけでフッキングするというテクニックが効率的とされています。

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陸奥湾アジング情報から見る時期別攻略法と最新釣果

使用するジグヘッドとワームの選び方が重要
  1. 春の接岸期(5月)は20cm超えの良型が狙える
  2. 夏場は小型が中心だが数釣りが楽しめる
  3. 秋の終盤(10月以降)はポイントが限定される
  4. マズメ時が最も釣果が期待できる時間帯
  5. デイアジングも条件次第で可能
  6. ナイトゲームでの釣り方とコツ
  7. まとめ:陸奥湾アジング情報

春の接岸期(5月)は20cm超えの良型が狙える

春の接岸期(5月)は20cm超えの良型が狙える

5月は陸奥湾アジングのシーズン開幕月であり、良型狙いに最適な時期です。この時期の最大の魅力は、20cmを超えるサイズのアジが高確率で釣れることにあります。

水温はまだ13℃~15℃程度で、アジの適水温には届いていませんが、冬を越した成魚が活動を始めるため、サイズに期待できます。生まれたばかりの小型ではなく、しっかりと成長した個体が主体となるのがこの時期の特徴です。

釣り方としては、活性がまだ高くないため、ボトム付近でのステイアクションが基本となります。あるアングラーの実釣レポートによると、1gのジグ単から始めて2.7インチの微波動系ワームを使用し、カウントを取りながらレンジをキープしてアジのいる層を探ったところ、表層や中層では全くアタリがなく、結局ボトム付近でモソッとした弱いアタリが来たとのことです。

「カウントを取りながらレンジをキープして、アジのいるレンジを探っていく。表層や中層では、アジのアタリは全く得られず。結局ボトム付近でモソッ!とした弱いアタリが来た」

出典:青森県・陸奥湾の”アジング”!桜とともにアジが来た

合せを入れて巻いてくると、いきなり良い型のアジと対面できたそうです。再現性を確認するために再度ボトム付近を探り、時々シェイクを入れてフォールさせて「喰わせの間」を作ることで、狙い通りにヒットしたとのこと。

🌸 5月の陸奥湾アジング攻略ポイント


  • ✅ ターゲットサイズ:20cm超えが中心(最大で24cm前後も)
  • ✅ 水温:13-15℃(低めだが釣果あり)
  • ✅ 基本レンジ:ボトム付近
  • ✅ 有効なアクション:ステイ、フォール、微シェイク
  • ✅ ジグヘッド重量:1.0-1.5g
  • ✅ ワーム:ストレート系、吸い込みやすい形状
  • ✅ 時間帯:夕マズメ~ナイト
  • ✅ ポイント:ホタテ作業場、常夜灯周り

この時期のポイント選びでは、実績のある場所を優先するのが賢明です。地元の釣具店やSNSで最新の釣果情報をチェックし、アジが上がっている漁港に絞って釣行するとよいでしょう。また、前述の通り、サビキ釣りをしている方がいる漁港は高確率でアジがいると判断できます。

5月の陸奥湾は桜の季節とも重なり、美しい景色を楽しみながらの釣行が可能です。ただし、この時期はまだ気温も低く、防寒対策は必須です。夜釣りになると特に冷え込むため、しっかりとした装備で臨むことをおすすめします。

夏場は小型が中心だが数釣りが楽しめる

夏場は小型が中心だが数釣りが楽しめる

6月から9月にかけての夏場は、陸奥湾アジングにおいて数釣りが最も楽しめる時期です。水温が上昇し、アジの活性も高まるため、初心者でも釣果を得やすいシーズンといえます。

ただし、春の接岸が終わった後の夏枯れの時期には、サイズがかなり小さくなる傾向があります。10cm~15cm程度の小型が中心となりますが、場所により僅かな回遊があるため、それを探して各地を回ることになります。

夏場の陸奥湾アジングでは、表層から中層を意識したアプローチが効果的です。水温が18℃を超えてくると、アジの活性が上がり、動きに反応しやすくなります。軽量のジグヘッド(0.6~1.0g)に微波動系やシャッドテールのワームを使い、表層をただ巻きするだけで反応が得られることも多いようです。

実釣レポートによると、七里長浜漁港では夜釣りで20cmまでのアジが150匹という驚異的な釣果が報告されています。また、鯵ヶ沢漁港では小アジとサバで50~70匹、車力~出来島漁港でも小サバ15cmが10~100匹という情報があります。

☀️ 夏場の特徴的なパターン

主なサイズ匹数目安主要ポイント注意点
6月15-20cm30-100匹七里長浜、鯵ヶ沢サバ混じり始める
7月10-15cm50-150匹車力、出来島小型中心、数釣り
8月10-15cm50-200匹深浦、鯵ヶ沢サバ多い、外道対策必要
9月15-20cm30-100匹各地サイズアップ傾向

夏場の課題として、サバの存在があります。アジと同じレンジに大量のサバがいることが多く、サバばかりが釣れてしまうという状況も少なくありません。この対策として、重めのジグヘッド(2.0g前後)を使用し、サバが反応する前に素早く狙いのレンジまで沈めるという戦略が有効です。

また、夏場は日没が遅く、仕事終わりに釣り場に着くともう真っ暗という状況も考えられます。この時期はナイトゲームが主体となりますが、マズメ時に間に合えば、朝夕のマズメに大型が混じることもあります。特に朝マズメは20cmを超えるサイズも狙えるため、早起きして臨む価値は十分にあるでしょう。

秋の終盤(10月以降)はポイントが限定される

秋の終盤(10月以降)はポイントが限定される

10月後半から12月にかけての秋の終盤は、陸奥湾アジングにおいてポイント選びが最も重要になる時期です。水温が徐々に下がり始め、アジが着いているポイントと狙うのが難しいポイントが明確になっていきます。

この時期の特徴は、すべての漁港でアジが釣れるわけではなく、特定の条件を満たした場所に集中して釣果が出るという点です。前述のホタテパターンがより効果を発揮するのもこの時期で、プランクトン類の濃度が高い海水を持つ場所とそうでない場所において、終盤になればなる程、着くアジの個体数差が顕著に現れてくるとされています。

ある地元アングラーのレポートによると、10月後半の陸奥湾沿岸部では、例年この時期になると徐々にアジが着いているポイントと、狙うのが難しいポイントが明確になっていくとのことです。日の入りも早くなり、仕事終わりで釣り場に着くともう真っ暗という状況が多くなります。

🍂 秋終盤のポイント選定基準


優先すべきポイントの特徴

  1. ホタテ作業が行われている漁港
  2. プランクトンが豊富なエリア
  3. 海中に藻があり、アジが隠れられる場所
  4. 明暗がハッキリしている場所(常夜灯の有無問わず)

避けるべきポイント

  1. ホタテ作業のない漁港
  2. 海中の地形変化が乏しい場所
  3. 潮通しが悪すぎる場所
  4. 完全な暗闇で目印がない場所

釣り方としては、表層を漂い動き回るプランクトンを食うタイプと、ボトム付近で堆積物に群がるプランクトンを食うタイプの二通りのアジを狙う形になります。二通りのアジは性格が全く違うため、アプローチを使い分ける必要があります。

12月までアジングが楽しめるかどうかは、その年の水温や気象条件によって変わりますが、場所次第では可能という情報もあります。ただし、釣果は安定せず、短時間勝負で効率よく探る必要があります。寒さも厳しくなるため、防寒対策は万全に行いましょう。

この時期は、情報収集がより重要になります。地元の釣具店での最新情報チェックや、SNSでの釣果報告を頻繁に確認し、今釣れているポイントに絞って釣行することが釣果への近道となるでしょう。

マズメ時が最も釣果が期待できる時間帯

マズメ時が最も釣果が期待できる時間帯

陸奥湾のアジングにおいて、マズメ時は最も釣果が期待できる時間帯です。特に朝マズメ夕マズメでは、アジの活性が格段に上がり、サイズも良型が期待できます。

マズメ時の特徴は、アジの捕食スイッチが入りやすいことです。明るい時間帯には反応がなかったポイントでも、マズメ時になると急にアジが釣れ出すということが頻繁に報告されています。

ある実釣レポートでは、夕マズメ狙いで漁港に入り、最初の30分程は全く反応がなかったものの、18時を過ぎた頃から水面にたくさんの波紋が現れ始め、そこからヒット連発となったそうです。着水後すぐにヒットし、表層を流すことでクーラーボックスがパンパンになるまで釣れたとのこと。

「夕マズメ 反応なしと思いきや… 水面にたくさんの波紋が … とりあえず、波紋の場所にキャスト。そしたら、着水後すぐヒット!」

出典:青森県アジングシーズン始まる 場所と時間の選び方で変わる釣果の違い

朝マズメも非常に有効な時間帯です。特に夏場は日の出が早いため、早起きして朝マズメに合わせることで、20cmを超える良型アジに出会える確率が高まります。龍飛方面では朝マズメに20cm前後のアジが釣れるという情報もあります。

⏰ マズメ時攻略タイムテーブル

時期朝マズメ時刻夕マズメ時刻推奨到着時刻期待できる釣果
5月4:00-5:3018:00-19:30開始30分前20cm超え 5-20匹
6-7月3:30-5:0018:30-20:00開始30分前15-20cm 20-50匹
8-9月4:00-5:3017:30-19:00開始30分前10-20cm 30-100匹
10-11月5:00-6:3016:00-17:30開始30分前15-20cm 10-30匹

マズメ時のアプローチとしては、表層から中層を意識した釣り方が効果的です。軽量のジグヘッド(0.6~1.0g)を使用し、ただ巻きやスローリトリーブで反応を見ます。マズメ時は着水後すぐにヒットすることも多いため、キャスト後のカウントを短めにして探ることをおすすめします。

ただし、マズメ時を過ぎると一旦釣れなくなることもあります。その場合は、さらに暗くなり常夜灯の明暗がハッキリしてくるまで待つか、レンジをボトムに変更して再び探るという戦略が有効です。

マズメ時は多くのアングラーが集まるため、人気ポイントでは場所取りが厳しいこともあります。早めに現地入りして良いポジションを確保するか、穴場のポイントを開拓しておくことが重要でしょう。

デイアジングも条件次第で可能

デイアジングも条件次第で可能

陸奥湾では、一般的にナイトゲームが主体とされていますが、条件が揃えばデイアジング(日中のアジング)も可能です。これは青森のアジングの魅力の一つといえます。

日本海側のフィールドでは、朝夕のマヅメで30cmオーバーのアジが港内に入ってきて入れ食いが経験できるという特徴があります。これは日本海側だけの特徴で、太平洋岸ではあまり起こらないパターンとされています。沿岸の水深が浅いことが影響していると推測されますが、佐賀から青森まで夏を除き、マヅメは存在しアジが接岸してきます。

陸奥湾内でのデイアジングについては、条件が重要です。ある実釣レポートでは、比較的浅い漁港でデイゲームを行い、キャストして10カウントもしないでボトムに着底するような場所で、ボトムでのリアクションバイトを誘うことでヒットしたとのことです。

「少し休憩を入れ、1番最初の漁港でデイゲーム。結構浅い漁港なのでキャストして10カウントもしないでボトムに着底。先程と同じようにボトムでのリアクションバイトを誘うとヒット!」

出典:青森県 陸奥湾 石井 秀和

慣れてくれば「アジ7:サバ3」くらいの割合でアジを選んで釣ることができたとのこと。浅い場所ではサバも食ってきますが、アクションやレンジの調整で狙い分けが可能です。

🌞 デイアジング成功の条件


  • ✅ 水深が比較的浅い漁港(5m以下)
  • ✅ 海中に藻が生い茂っている場所
  • ✅ 潮通しが良く、回遊が期待できるポイント
  • ✅ 明るくてもアジが隠れられる地形や障害物がある
  • ✅ ボトムに変化がある場所

デイアジングでの釣り方は、ボトムでのリアクションバイトを狙うのが基本です。重めのジグヘッド(2.0g前後)を使用し、ボトムで「ピッ!ピッ!」と特定のアクションを入れることで、アジのリアクションバイトを誘発します。入れ食いではないものの、このアクションだと高確率でバイトが得られるという報告があります。

ただし、デイアジングは夜釣りに比べて難易度が高く、釣果も安定しません。6月下旬の段階では「デイアジングはまだ!?」という声もあり、本格的なデイアジングシーズンは水温がさらに上がってからと考えられます。まずはマズメ時や夜釣りで基本を身につけ、慣れてきたら日中のアジングにもチャレンジしてみるとよいでしょう。

ナイトゲームでの釣り方とコツ

ナイトゲームでの釣り方とコツ

陸奥湾アジングの基本はナイトゲームです。夜間の釣りには昼間とは異なるアプローチが必要で、いくつかの重要なコツがあります。

まず、常夜灯の明暗を意識することが最も重要です。夕マズメを過ぎて一旦釣れなくなっても、さらに暗くなり常夜灯の明暗がハッキリしてくると再びアジが釣れ出すというパターンが報告されています。明暗の境目は特に重要で、明るい側から暗い側に向かってキャストし、明暗の境目を通すことで高確率でバイトが得られます。

レンジに関しては、ボトム付近が基本となります。ナイトゲームではアタリが小さく繊細な釣りになりますが、丁寧に探ることで釣果が得られます。ボトムでステイさせ、時折微シェイクを入れて「喰わせの間」を作ることが効果的です。

ある実釣レポートによると、海中の状況を確認しながら釣りを進め、海中に藻があってアジが隠れることができる場所が特に有望だったとのことです。また、明暗がハッキリしている場所も重要なポイントとして挙げられています。

🌙 ナイトゲーム攻略チェックリスト


装備編

  • ✅ ヘッドライト(必須、予備電池も)
  • ✅ ランディングネット(足場が高い場所では必須)
  • ✅ ライフジャケット(安全第一)
  • ✅ 防寒着(夜は冷え込む)
  • ✅ ケミホタル(ラインに付けるとアタリが分かりやすい)

釣り方編

  • ✅ 明暗の境目を重点的に探る
  • ✅ ボトム中心に攻める
  • ✅ ステイアクションを多用
  • ✅ アタリは小さく繊細
  • ✅ 合わせは強く入れすぎない

ナイトゲームでは、ハードルアーも効果的という情報があります。表層でライズポイントが見られる場合は、アジクト35シャローなどのハードルアーを使い、ただ巻きやテンションを抜いて姿勢を崩すアクションで誘うことができます。ライズポイントが遠い場合はアジクト38などの飛距離の出るモデルを使用します。

ハードルアーアジングは、まだ経験したことがない方や苦手意識のある方にも挑戦してほしいとされており、割と単純なアクションで釣れるため、初心者でも楽しめる可能性があります。

ナイトゲームの注意点としては、安全管理が最も重要です。足場の悪い場所では特に注意が必要で、ライフジャケットの着用は必須です。また、漁業関係者や近隣の方々に迷惑をかけないよう、静かに釣りを楽しむことも大切です。

釣行時刻については、日没後1~2時間がゴールデンタイムとされることが多いようですが、場所や時期によっては深夜や早朝の方が釣れることもあります。自分なりのパターンを見つけることも、アジングの楽しみの一つといえるでしょう。

まとめ:陸奥湾アジング情報

まとめ:陸奥湾アジング情報

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. 陸奥湾のアジングシーズンは5月から始まり、場所次第で12月まで楽しめる
  2. ホタテ養殖が盛んな陸奥湾特有の「ホタテパターン」が存在する
  3. ホタテ作業場では常夜灯がなくてもアジが集まりやすい
  4. 常夜灯のあるポイントは競争率が高いが、明暗の境目が重要
  5. 表層を意識するアジとボトムを意識するアジの2タイプが存在する
  6. 主要ポイントは野辺地港、平舘漁港、野内漁港、東滝漁港など広範囲に点在
  7. ジグヘッドは0.6~2.0gを状況に応じて使い分ける
  8. サバ対策として重めのジグヘッド(2.0g)が有効
  9. 5月は20cm超えの良型が狙えるシーズン開幕期
  10. 夏場(6-9月)は小型中心だが数釣りが楽しめる
  11. 秋の終盤(10月以降)はポイント選びが釣果を大きく左右する
  12. マズメ時が最も釣果が期待でき、特に朝マズメは良型が期待できる
  13. 条件が揃えばデイアジングも可能で、ボトムのリアクションバイトが有効
  14. ナイトゲームでは明暗の境目とボトム攻略が基本
  15. ハードルアーも表層のライズに効果的
  16. 漁業関係者への配慮とマナーを守った釣行が必須である

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