アジングで使うエステルラインって、太さの選び方が難しいですよね。「0.2号だと切れそうで不安」「0.4号は太すぎる気がする」など、迷っている方も多いのではないでしょうか。実は、エステルラインの太さ選びには明確な基準があり、自分の釣りスタイルや狙うアジのサイズに合わせて選ぶことで、釣果は大きく変わってきます。
この記事では、インターネット上に散らばるエステルラインの太さに関する情報を徹底的に収集し、プロアングラーから初心者まで幅広い層の意見や実釣データを分析しました。基本となる0.3号を軸に、状況別の使い分けや、リーダーとの組み合わせまで、エステルラインの太さ選びに必要な情報を網羅的に解説していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ エステルラインの基準は0.3号、状況に応じて0.2〜0.4号を使い分ける |
| ✓ 号数ごとの特徴と適した釣り場・アジのサイズが明確にわかる |
| ✓ リーダーの太さと長さの組み合わせ方がわかる |
| ✓ ライントラブルを防ぐ号数選びのコツが理解できる |
アジングのエステルラインの太さは状況で使い分けが重要
- エステルラインの基準は0.3号が最もバランスが良い
- 0.2号は感度重視の上級者向けで豆アジの数釣りに最適
- 0.25号は0.3号からのステップダウンに適した中間サイズ
- 0.4号は尺アジや外道対策に有効だがライントラブルに注意
- リーダーはエステルの2倍程度の太さ（0.6〜1号）が基本
エステルラインの基準は0.3号が最もバランスが良い
アジングでエステルラインを使用する際、最も無難で汎用性が高いのは0.3号です。多くのアングラーや釣具メーカーがこの太さを基準として推奨しています。
0.3号のエステルラインは、強度的には約1.5〜1.7lb（ポンド）程度で、一般的な20cm前後のアジから、30cm前後の良型まで十分に対応できる強さを持っています。リグデザインの記事によれば、「できるだけ細いラインを使おう」という前提がありながらも、「特に初心者の方は中間ぐらいの太さ（PEなら0.3号の太さがオススメ）から始め、感覚を掴んでから徐々に合わせていくことが大事」とされています。
また、0.3号という太さは、1g前後のジグヘッドを使用する標準的なアジングにおいて、感度と強度のバランスが最も優れている点が特徴です。細すぎると高切れやキャスト切れのリスクが高まり、太すぎるとラインが硬くなってライントラブルが増えてしまいます。
📊 0.3号エステルラインの基本スペック比較
| 項目 | 0.3号の特徴 | 他の号数との比較 |
|---|---|---|
| 強度 | 1.5〜1.7lb | 0.2号より約30%強い |
| 対象サイズ | 20〜30cm | オールラウンド対応 |
| 適合ジグヘッド | 0.8〜2g | 標準的な重さに最適 |
| ライントラブル | 少ない | 0.4号より扱いやすい |
| 感度 | 高い | 0.2号より若干劣る |
釣具のポイントの記事では、「0.3号～0.4号程度を使うと良いです」と初心者向けに推奨されており、まずは0.3号から始めて、釣り場の状況や自分の技術レベルに応じて調整していくのが王道と言えるでしょう。
0.2号は感度重視の上級者向けで豆アジの数釣りに最適
0.2号のエステルラインは、アジング用としては最も細い部類に入り、繊細な釣りを追求する上級者に好まれる太さです。強度は約1lb前後となり、扱いには相応の技術と注意が必要になります。
TSURINEWSの記事では、0.2号について「もっとも細い『0.2号』」として紹介され、「20cm前後までは足場が高くても問題ない。足場が近ければ30cmまでは切れることはないだろう」と解説されています。ただし、「アジは抜き上げバラシも多い」ため、ドラグ調整や抜き上げのタイミングには細心の注意が必要です。
この太さが特に威力を発揮するのは、10cm台の豆アジを0.5g以下の軽量ジグヘッドで狙う数釣りの場面です。ラインが細い分、風の影響を受けにくく、軽いリグでも飛距離が出やすくなります。さらに、水への馴染みが良く、繊細なアタリも取りやすいというメリットがあります。
✅ 0.2号エステルが適したシチュエーション
- 豆アジ（10〜15cm）の数釣り
- 0.5g以下の超軽量ジグヘッド使用時
- 活性が低くアタリが小さい時
- 風が弱い穏やかな条件下
- 足場が低い釣り場
ただし、Yahoo!知恵袋の質問では、「エステル0.2号で最大何cmのアジまで抜き上げられましたか？」という質問に対し、回答者から「足場とロッドの硬さ・テクニックで変わってくるので、何とも言えません」「足場が高くてロッドが固いと26とかでも切れます」といった意見が寄せられており、使用条件によってはリスクも高いことがわかります。
0.25号は0.3号からのステップダウンに適した中間サイズ
0.25号のエステルラインは、0.2号と0.3号の中間に位置する絶妙なバランスを持った太さで、近年ラインナップに加えるメーカーも増えています。強度は約1.2lb前後となり、細さと強度のいいとこ取りができる号数です。
まるなか大衆鮮魚の記事によれば、「0.3号を使ってみて、もう少し落とせそうな時におすすめなのが0.25号のエステルライン」とされ、「20cm台中盤くらいまでのアジを狙うのであれば、0.25号でも必要な強度は確保できます」と解説されています。
この太さの最大の魅力は、0.2号ほどピーキーではなく、かつ0.3号より繊細な釣りができるという点です。1g未満のジグヘッドを多用する釣りスタイルの方には特におすすめで、豆アジから25cm程度までの中型アジまで幅広く対応できます。
⚖️ 0.25号と他号数の使い分け比較
| 号数 | 強度 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 0.2号 | 1lb | 最高の感度 | 切れやすい | ★★☆ |
| 0.25号 | 1.2lb | バランス良好 | やや選択肢少ない | ★★★ |
| 0.3号 | 1.5lb | 安心感あり | やや感度劣る | ★★★★ |
| 0.4号 | 2lb | 高強度 | ライントラブル多い | ★★☆ |
TSURINEWSの記事では、0.25号について「安心感の『0.25号』」として紹介され、「0.2号は何度か使ううちにやはり切れやすくなる。それが0.25号ではあまりない。そして、0.3号よりはバックラッシュしにくい」と評価されています。初心者が0.3号に慣れた後、ステップアップとして選ぶのに最適な号数と言えるでしょう。
0.4号は尺アジや外道対策に有効だがライントラブルに注意
0.4号のエステルラインは、アジング用としては太めの部類に入り、強度は約2lb前後となります。大型アジを専門に狙う場合や、メバルやセイゴなどの外道が多い釣り場で安心して使える太さです。
まるなか大衆鮮魚の記事によれば、「0.4号は一般的なアジングで使うエステルラインとしては、上限の太さといった具合」とされ、「20cm台後半～尺クラスのアジがそこそこ混じる場面や、メバルやセイゴ・カサゴなどの外道が釣れる時に使いやすい」と解説されています。
ただし、0.4号になるとエステルライン特有の硬さが目立ってくるため、扱いには注意が必要です。スプールへの馴染みが悪くなり、ラインが一気に放出されてバックラッシュが発生しやすくなります。また、強風時にはさらにトラブルのリスクが高まります。
エステルラインは力のかけ具合で簡単に切れますから、抜き上げ自体危ない糸です。
この指摘のように、太い0.4号であっても、エステルライン自体の特性として衝撃には弱いため、ドラグ設定や抜き上げの技術は依然として重要です。強度があるからといって無理なやり取りをすると、思わぬラインブレイクを招く可能性があります。
🎣 0.4号エステルが活躍する場面
- 尺アジ（30cm以上）狙い
- メバルやカサゴなど外道が多い場所
- 2g以上のジグヘッド使用時
- 磯など根ズレのリスクがある場所
- フロートリグやキャロライナリグ
TSURINEWSの記事では、0.4号について「磐石の『0.3号』」という見出しで紹介されており（これは0.3号の説明ですが）、0.4号はそれ以上の安心感を求める場合に選択されるべき号数です。ただし、一般的な漁港内でのアジングでは0.3号で十分なケースがほとんどで、0.4号は特定の状況下での選択肢と考えるのが良いでしょう。
リーダーはエステルの2倍程度の太さ（0.6〜1号）が基本
エステルラインを使用する際、リーダー（ショックリーダー）の接続は必須です。エステルラインは伸びが少なく衝撃に弱いため、リーダーを組むことで耐久性と強度を補う必要があります。
リーダーの太さについては、おおむねエステルラインの2倍程度の号数を選ぶのが基本とされています。Clear Blueの記事では、「エステルライン0.3号＋フロロカーボンリーダー0.8号を基準にしてます」と紹介されており、これが最も標準的な組み合わせと言えます。
リーダーの長さについては、一般的に30〜60cm程度が推奨されています。短すぎるとエステルライン部分が岩や障害物に当たるリスクが高まり、長すぎるとキャスト時にノット部分がガイドに干渉してトラブルの原因になります。
📏 エステル号数別・推奨リーダー設定
| エステル号数 | 強度（lb） | リーダー太さ | リーダー強度 | 推奨長さ |
|---|---|---|---|---|
| 0.2号 | 1lb | 0.6号 | 2.5lb | 30〜40cm |
| 0.25号 | 1.2lb | 0.6〜0.8号 | 2.5〜3lb | 30〜50cm |
| 0.3号 | 1.5lb | 0.8号 | 3lb | 30〜60cm |
| 0.4号 | 2lb | 1号 | 4lb | 40〜60cm |
まるなか大衆鮮魚の記事では、リーダーの素材について「基本的にはフロロカーボンラインを使用すればOK」とされ、「フロロカーボンラインは高比重な為、やや比重が軽いエステルラインを使った際のルアーの潮なじみが良くなります」と解説されています。
リーダーとエステルラインの結束方法としては、トリプルエイトノットや3.5ノットなどの簡単な結び方でも十分な強度が得られます。複雑なノットを覚える必要はなく、初心者でも比較的容易に実践できる点は大きなメリットです。
アジングでエステルラインの太さを選ぶ際の具体的な判断基準
- 狙うアジのサイズで太さを判断するのが最優先
- 使用するジグヘッドの重さに合わせた号数選びが重要
- 釣り場の環境（風・潮・足場）を考慮した太さ選択
- ライントラブルの頻度から自分に合う太さを見極める
- PEラインとの違いを理解してエステルの太さを決める
- エステルラインの硬さの違いも太さ選びに影響する
- まとめ：エステルラインとアジングの太さ選びの決定版
狙うアジのサイズで太さを判断するのが最優先
エステルラインの太さを選ぶ際、最も重要な判断基準となるのは狙うアジのサイズです。釣り場でよく釣れるアジのアベレージサイズを把握し、それに適した号数を選ぶことが釣果アップの近道になります。
一般的な目安としては、以下のような関係性があります。豆アジメインの釣り場（10〜15cm）なら0.2〜0.25号、小型〜中型アジ（15〜25cm）なら0.25〜0.3号、中型〜良型アジ（20〜30cm）なら0.3〜0.35号、尺アジクラス（30cm以上）なら0.35〜0.4号といった具合です。
リグデザインの記事では、「もう少し補足すると、この基準よりも細いラインを使うのも当然アリです」としながらも、「アジングにおいて太すぎるラインはNG」と明確に述べられています。つまり、細い分には調整可能だが、太すぎると致命的ということです。
🐟 アジのサイズ別・最適エステル号数ガイド
| アジのサイズ | 平均重量 | 推奨号数 | 強度目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 豆アジ（10〜15cm） | 10〜30g | 0.2〜0.25号 | 1〜1.2lb | 超軽量リグ必須 |
| 小型（15〜20cm） | 30〜60g | 0.25〜0.3号 | 1.2〜1.5lb | 標準的な設定 |
| 中型（20〜25cm） | 60〜120g | 0.3号 | 1.5lb | オールラウンド |
| 良型（25〜30cm） | 120〜200g | 0.3〜0.35号 | 1.5〜1.8lb | やや太めが安心 |
| 尺アジ（30cm〜） | 200g〜 | 0.35〜0.4号 | 1.8〜2lb | 外道対策も兼ねる |
実際の釣り場では、様々なサイズのアジが混在することも多いため、アベレージサイズよりやや大きめのアジに対応できる号数を選んでおくのが無難です。例えば、20cm前後のアジがメインだが時々25cmクラスも混じるという釣り場なら、0.3号を選択しておけば安心してやり取りができます。
ただし、過度に太い号数を選ぶとデメリットも発生します。まるなか大衆鮮魚の記事では、「0.6号になると硬さが目立ってくる」と指摘されており、アジングにおいては0.4号程度が実用的な上限と考えられています。
使用するジグヘッドの重さに合わせた号数選びが重要
エステルラインの太さは、使用するジグヘッドの重さとも密接な関係があります。軽すぎるリグに太いラインを組み合わせると操作性が悪化し、逆に重いリグに細すぎるラインだとキャスト切れのリスクが高まります。
一般的な目安としては、0.5g以下のジグヘッドには0.2〜0.25号、0.6〜1gのジグヘッドには0.25〜0.3号、1〜1.5gのジグヘッドには0.3号、1.5〜2gのジグヘッドには0.3〜0.35号、2g以上のジグヘッドやフロートリグには0.35〜0.4号が適していると言われています。
TSURI HACKの記事では、「軽いジグヘッド単体には細いエステルライン、重いフロートリグには太いPEライン、といった具合」と使い分けが解説されています。エステルラインは基本的にジグ単（ジグヘッド単体）での使用が前提となっており、1g前後のジグヘッドが最も相性が良いとされています。
⚖️ ジグヘッド重量別・推奨エステル号数
- 0.3g以下：0.2号（超軽量リグ専用）
- 0.4〜0.6g：0.2〜0.25号（豆アジ攻略）
- 0.8〜1g：0.25〜0.3号（最も汎用的）
- 1.2〜1.5g：0.3号（標準設定）
- 1.5〜2g：0.3〜0.35号（やや重め対応）
- 2g以上：0.35〜0.4号（フロート・キャロ対応）
pencil59’s blogの記事では、実際の使用経験から「0.25号にしただけです(いや04は太すぎやろ)」というコメントがあり、「劇的な釣りやすさですよ」と号数を下げた効果が語られています。これは、豆アジ狙いで活性が低い状況において、ジグヘッドとラインのバランスが釣果に直結することを示しています。
重いジグヘッドを使う場合、キャスト時に大きな負荷がかかるため、エステルラインの弱点である衝撃への弱さが顕著に現れます。2g以上のリグを扱う場合は、0.4号でもキャスト切れのリスクがあるため、リーダーの太さや長さを調整したり、場合によってはPEラインへの変更も検討すべきでしょう。
釣り場の環境（風・潮・足場）を考慮した太さ選択
釣り場の環境要因も、エステルラインの太さ選びに大きく影響します。特に風の強さ、潮の流れ、足場の高さは重要な判断材料となります。
風が強い状況では、細いラインほど風の影響を受けにくくなります。エステルラインは比重が高い（約1.38）ため、PEラインよりも風に強いという特徴がありますが、それでも太い号数になるほど空中でのライン抵抗が増え、飛距離や操作性に影響します。強風下では0.2〜0.25号の細めのラインを選ぶことで、風の影響を最小限に抑えることができます。
潮の流れについても同様で、速い潮流の中では細いラインの方が潮に流されにくく、ジグヘッドを狙ったレンジでキープしやすくなります。Clear Blueの記事では、「細い番手を使用する事により風の吹いた状況でも影響を受けにくくなる」と解説されています。
🌊 環境条件別・推奨エステル号数マトリクス
| 環境条件 | 無風・凪 | 微風 | やや風あり | 強風 |
|---|---|---|---|---|
| 足場低い | 0.3号 | 0.25〜0.3号 | 0.25号 | 0.2〜0.25号 |
| 足場普通 | 0.3〜0.35号 | 0.3号 | 0.25〜0.3号 | 0.25号 |
| 足場高い | 0.35〜0.4号 | 0.3〜0.35号 | 0.3号 | 0.25〜0.3号 |
足場の高さも重要な要素です。TSURINEWSの記事によれば、「海から足場が０～１メートルなら０．２号でも尺は抜けます」が、「足場が高くなるほど、抜き上げは困難となります」とされています。足場が高い堤防や岸壁では、アジを抜き上げる際にラインに掛かる負荷が大きくなるため、0.3〜0.4号の太めのラインを選ぶか、ランディングネットの使用が推奨されます。
また、根ズレのリスクがある磯場や、海藻が多い場所では、耐摩耗性を考慮して太めの号数を選ぶか、リーダーを長めに取る必要があります。エステルライン自体は摩擦に弱い素材なので、障害物が多い釣り場では慎重な号数選択が求められます。
ライントラブルの頻度から自分に合う太さを見極める
エステルラインは硬い素材のため、太い号数になるほどライントラブルが発生しやすくなります。自分の技術レベルや経験に応じて、トラブルが許容範囲に収まる太さを選ぶことも重要な判断基準です。
ライントラブルの主な原因は、ラインの硬さによるスプールへの馴染みの悪さ、風によるラインの煽られ、糸ヨレの蓄積などが挙げられます。特に0.4号以上になると、ラインが一気に放出されてバックラッシュが発生したり、ガイドに絡まったりするトラブルが増加します。
まるなか大衆鮮魚の記事では、「0.4号になるとエステルライン特有の硬さが目立ってくる」「スプールへの馴染みが悪くなり、ラインが一気に放出されてバックラッシュが発生しやすくなります」と指摘されています。
🔧 ライントラブル防止のための太さ選択ポイント
- 初心者：0.3号から始めてトラブルの頻度を確認
- 中級者：0.25号にステップダウンを試みる
- 上級者：0.2号で繊細な釣りに挑戦
- トラブル多発時：一つ太い号数に戻す
- スキル向上後：再び細い号数に挑戦
ライントラブルを減らすには、適切なライン号数の選択に加えて、リールのドラグ設定やキャストフォームの改善も重要です。また、定期的なライン交換も効果的で、劣化したエステルラインは糸ヨレやコシの低下によりトラブルが増えるため、釣行ごとに先端部分をカットするメンテナンスが推奨されます。
まるなか大衆鮮魚の記事では、巻き替えの頻度について「一回の釣行はだいたい1時間半～3時間ほどが多いですが、釣行ごとにラインの先端を2ヒロほどカットして使うようにしています」という実践的なアドバイスが紹介されています。こうしたメンテナンスを怠ると、本来の号数の性能が発揮できなくなる可能性があります。
PEラインとの違いを理解してエステルの太さを決める
アジングではエステルラインとPEラインが主流ですが、両者の特性の違いを理解することで、エステルラインの適切な太さがより明確になります。
PEラインは比重が軽い（約0.97）ため水に浮き、風や波の影響を受けやすいという特徴があります。一方、エステルラインは比重が高い（約1.38）ため水に沈みやすく、軽量ジグヘッドの沈降を邪魔しないというメリットがあります。この違いから、1g前後以下の軽いジグヘッドを使う場合はエステルラインが有利とされています。
pencil59’s blogの記事では、PEラインとの比較について詳しく解説されており、「PEラインの問題はですね ある程度の普通の流れのある漁港内で15ｍほどキャストしたとしましょう… 海面に着いたラインは浮きます」「エステルラインだと色んな煩わしい調整が少なく済むんです」と述べられています。
⚡ エステルとPEの特性比較
| 項目 | エステルライン | PEライン |
|---|---|---|
| 比重 | 1.38（沈む） | 0.97（浮く） |
| 伸び率 | 約21% | 約3.5% |
| 推奨号数 | 0.2〜0.4号 | 0.2〜0.6号 |
| 適合リグ | ジグ単（軽量） | ジグ単〜フロート |
| 風への強さ | 比較的強い | 弱い |
| 感度 | 高い | 最高 |
| 扱いやすさ | 中程度 | やや難 |
強度面では、PEラインの方が圧倒的に優れています。例えば、PE0.3号なら約6lb、0.4号なら約8lbの強度があるのに対し、エステル0.3号は約1.5lbです。そのため、2g以上の重いリグを扱う場合や、尺アジを専門に狙う場合はPEラインの方が安心感があります。
TSURI HACKの記事では、「キャロライナリグやフロートリグ、メタルジグといった重たい仕掛けは、0.4〜0.6号（8〜12lb）を基準に選んでください」とPEラインについて解説されており、重量リグにはPE、軽量リグにはエステルという使い分けが基本となります。
この違いを踏まえると、エステルラインの太さ選びでは、「PEラインに切り替える境界線はどこか」という観点も重要です。おおむね、1.5〜2g以上のリグを常用する場合や、尺アジが頻繁に掛かる釣り場では、エステルの太さを上げるよりもPEラインへの変更を検討した方が、トータルでの快適性が高まる可能性があります。
エステルラインの硬さの違いも太さ選びに影響する
同じ号数のエステルラインでも、メーカーや製品によってラインの硬さが異なります。この硬さの違いは、実際の使用感に大きな影響を与えるため、太さ選びと合わせて考慮すべき要素です。
一般的に、硬いエステルラインは伸びが少なく高感度ですが、ライントラブルが起きやすく衝撃に弱い傾向があります。逆に、柔らかいエステルラインは感度では若干劣るものの、扱いやすさと耐久性に優れています。
まるなか大衆鮮魚の記事では、エステルラインを「扱いやすさ重視」と「最強の感度を求める」の2つのカテゴリーに分類して紹介しており、前者には「サンライン 鯵の糸」「ゴーセン ルミナシャイン」など、後者には「よつあみ S-PET」「ダイワ 月下美人TYPE-E鋭感」などが挙げられています。
🎯 硬さ別・推奨号数の調整
| ラインの特性 | 柔らかめ | 標準 | 硬め |
|---|---|---|---|
| 基準号数 | 0.3号 | 0.3号 | 0.3号 |
| 細くする場合 | 0.25号まで | 0.25号まで | 0.2号も可 |
| 太くする場合 | 0.4号まで | 0.35号推奨 | 0.35号まで |
| トラブル対策 | あまり必要なし | 適度に必要 | 十分な配慮必要 |
柔らかめのエステルラインを選んだ場合、同じ0.3号でも硬いエステルラインよりライントラブルが少ないため、初心者でも扱いやすくなります。一方、感度を最優先したい上級者は、硬めのエステルラインで0.2〜0.25号を選ぶことで、最高の操作感を得られます。
バリバス アジングマスター レッドアイについては、「程よい柔らかさがありつつ、感度・操作感も重視したい方におすすめ」と評価されており、硬さと柔らかさのバランスが取れた製品として紹介されています。
したがって、単に「0.3号」という号数だけでなく、選ぶ製品の硬さ特性も理解した上で、自分の釣りスタイルや技術レベルに合ったものを選択することが、快適なアジングにつながります。硬めの製品を選ぶならやや太めの号数から始める、柔らかめの製品なら少し細めの号数に挑戦するといった調整も有効でしょう。
まとめ：エステルラインとアジングの太さ選びの決定版
最後に記事のポイントをまとめます。
- エステルラインの基準は0.3号で、強度約1.5lb、20〜30cmのアジに対応できる
- 0.2号は上級者向けで豆アジの数釣りに最適だが扱いには技術が必要
- 0.25号は0.3号と0.2号の中間で、細さと強度のバランスが良い
- 0.4号は尺アジや外道対策に有効だがライントラブルのリスクが高い
- リーダーはエステルの約2倍の太さ（0.6〜1号）で長さは30〜60cm程度
- 狙うアジのサイズがライン太さ選択の最優先判断基準である
- ジグヘッド0.8〜1gには0.25〜0.3号が最も相性が良い
- 風が強い時や潮が速い時は細めの号数を選ぶと操作性が向上する
- 足場が高い釣り場では太めの号数を選ぶか玉網を使用すべき
- ライントラブルが多発する場合は一つ太い号数に変更する
- PEラインは2g以上の重いリグ向き、エステルは1g前後のジグ単向き
- エステルラインの硬さの違いにより同じ号数でも使用感が異なる
- 柔らかいエステルは初心者向き、硬いエステルは感度重視の上級者向き
- 釣行ごとにライン先端を2ヒロ程度カットするメンテナンスが重要
- 0.3号を基準にして状況に応じて±0.1号調整するのが実践的な選び方
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 【アジング】ラインの太さ（号数）を考えてみる | リグデザイン
- アジングやってる方に質問です。エステル0.2号で最大何cmのアジ… – Yahoo!知恵袋
- 【アジング】5分でわかる失敗しないライン選び。人気のおすすめ25選も紹介 | TSURI HACK
- アジングで使用するライン | アジング – ClearBlue –
- 『アジング』ステップアップ解説：「エステル」ラインの号数使い分け術 | TSURINEWS
- アジングに最適なライン選びは？種類別の特徴やセッティングでの使い分けを解説！ | 釣具のポイント
- アジング最強エステルラインおすすめ12選！太さの選び方！ | タックルノート
- 【フロロ・エステル・PE】アジング用ラインの太さ・号数選びの基本を徹底解説！ | まるなか大衆鮮魚
- アジングでエステルラインを推す理由 – pencil59’s blog
- 【実釣比較】アジング用おすすめエステルライン・選び方徹底解説！ | まるなか大衆鮮魚
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