ボートアジングにベイトリールを使ってみたいけど、どれを選べばいいか迷っていませんか?実は、適切なベイトリールを選べば、スピニングタックルでは味わえない精密なタナ攻略や快適な操作性を手に入れることができます。
この記事では、インターネット上に散らばるボートアジング愛好家の実践情報や専門店の商品レビュー、釣具メーカーの技術解説などを徹底的に収集・分析し、ベイトリールの選び方から実釣での活用法まで、初心者から上級者まで役立つ情報を網羅的にお届けします。カウンター付きリールの活用術、ベイトフィネス対応機種の見極め方、スプール性能の重要性など、実際の釣果に直結する実践的な知識を分かりやすく解説していきます。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ボートアジング向けベイトリールの選定基準とスプール径・重量の関係性 |
| ✓ カウンター付きリールを活用した精密なタナ攻略テクニック |
| ✓ ベイトフィネス対応機種の特徴と軽量リグへの適性 |
| ✓ 実際の釣り場で使える具体的なベイトタックルのセッティング方法 |
ボートアジングでベイトリールを選ぶ際の基準
- ベイトリールがボートアジングで選ばれる最大の理由
- スプール性能が釣果を左右する重要な要素
- ブレーキシステムの違いで変わる使用感
- カウンター付きリールがタナ攻略に効く理由
- ベイトフィネスリールの定義と適性
- 番手とラインキャパシティの選び方
- おすすめベイトリール機種とその特徴
ベイトリールがボートアジングで選ばれる最大の理由
ボートアジング、特にバチコン(バーチカルコンタクト)アジングにおいてベイトリールが選ばれる最大の理由は、カウンター付きリールによる正確なタナ管理が可能になることです。
一般的なスピニングタックルでもマルチカラーのPEラインを使えばある程度のタナは把握できますが、アジは1mのタナのズレで完全にバイトしなくなることもあるシビアな魚です。特に水深30~50mのディープエリアでは、デジタルカウンターで正確な水深を把握できるベイトリールの優位性が際立ちます。
ベイトタックルは、カウンター付きのベイトリールを組み合わせて正確なタナ攻略が可能になる点が最大のメリット
また、ベイトリールならではの特徴として、クラッチを切ってのフォール中に異変を即座に感知できるというメリットもあります。スピニングリールではベールを返した瞬間にラインが放出されてしまい、微妙なアタリを取り逃しがちですが、ベイトリールではサミングしながらのフォールが可能なため、フォール中の「コツン」という小さなアタリも手元に伝わりやすくなります。
さらに、ボート上での取り回しの良さも見逃せません。ベイトリールはリールシートの上にリール本体が乗る構造のため、バックラッシュさえ防げれば片手での操作性に優れており、狭い船上でもストレスなく釣りができます。特にバーチカルに仕掛けを落とす釣りでは、真下への落下をサミングでコントロールする操作感が直感的で扱いやすいと感じる釣り人も多いようです。
ただし、ベイトリールにもデメリットはあります。スピニングリールに比べてドラグ性能が劣る傾向にあり、30cm~40cmを超えるギガアジがヒットした際のファイトでは、より慎重な対応が求められます。また、仕掛けのフォールスピードもスピニングに比べて遅くなるため、手返しの速さではスピニングに軍配が上がります。
スプール性能が釣果を左右する重要な要素
ベイトリールの性能を語る上で最も重要なのがスプール性能です。スプール性能とは、具体的にはスプール径(直径)とスプール重量の2つの要素を指します。
📊 スプール径と適合ルアーウエイトの関係
| スプール径 | 適合ルアーウエイト | 特徴 |
|---|---|---|
| 38mm | 重量級 | 遠投性能は高いが軽量リグは不得意 |
| 36mm | 中~重量級 | バランス型、汎用性が高い |
| 34mm | 中量級 | やや軽めのリグにも対応可能 |
| 32mm | 軽~中量級 | ベイトフィネスの標準サイズ |
| 30mm | 軽量級 | 2g程度から扱える |
| 28mm | 超軽量級 | 1g以下のジグ単も可能 |
スプール径が小さくなればなるほど、軽量リグを投げやすくなる反面、飛距離は落ちていきます。ボートアジングでは基本的にバーチカルの釣りがメインですが、キャストして広範囲を探る場面もあるため、32mm前後のスプール径がボートアジングには最適と言えるでしょう。
アルファスAIRTW 28㎜約8.14g、アルデバランBFS 32㎜約7.7g、Revo ALC-BF7 32㎜約7.9g
スプール重量も同様に重要です。軽いスプールほど慣性が小さく、軽量リグでもスプールが回転しやすくなります。一般的にベイトフィネスリールのスプールは7~8g台が主流で、これくらいの重量であれば2~3gのリグを快適にキャストできます。
ボートアジングでは0.3~1g程度のジグヘッドを使用することが多いですが、オモリが10~20号(約40~75g)も付いているため、スプール性能に過度に神経質になる必要はありません。むしろ、カウンター機能の有無や耐久性、巻き心地といった総合的な性能バランスを重視すべきでしょう。
ブレーキシステムの違いで変わる使用感
ベイトリールのもう一つの重要要素がブレーキシステムです。ブレーキシステムには主にマグネットブレーキと遠心ブレーキの2種類があり、それぞれ特性が異なります。
ベイトフィネス対応のリールには、通常のベイトリールとは異なる専用チューニングが施されたブレーキシステムが搭載されています。例えば、ダイワのAIR機とCT機は同じエアブレーキシステムという名称ですが、内部のスプリングの強さなどが異なり、AIR機の方が軽量リグに特化したセッティングになっています。
CTシリーズはフィネスではなく、ノーマル機のカテゴリーになります。それはなぜか、スプールについているブレーキがフィネス用にチューンされているものでは無いから
シマノのBFSシリーズも、専用のFTB(フィネスチューンブレーキ)やNEWマグナムライトスプールⅢといった独自のブレーキシステムを採用しており、より軽量リグへの対応力が高められています。
ボートアジングの実釣では、ブレーキ調整はやや強めにセットするのが無難です。船上という不安定な足場での釣りになるため、バックラッシュのリスクを最小限に抑えることが重要です。慣れてきたら徐々にブレーキを弱めて飛距離を伸ばしていくのが良いでしょう。
初心者の方は、まずはブレーキを最強設定からスタートし、10投くらいして問題なければ少しずつブレーキを緩めていく、というアプローチをおすすめします。
カウンター付きリールがタナ攻略に効く理由
ボートアジングにおいて、カウンター付きベイトリールはゲームチェンジャーとも言える存在です。なぜなら、アジのバイトレンジを数cm単位で再現できるからです。
バチコンアジングでは、魚探に映った反応に対してダイレクトに仕掛けを送り込む釣りが基本です。船長から「ボトムから3m上に良い反応が出てます」というアナウンスがあった場合、カウンター付きリールなら着底後に正確に3m巻き上げることができます。
🎯 カウンター付きリールの実釣メリット
- ✅ ヒットレンジの正確な把握と再現が可能
- ✅ 複数人での釣りでも実績タナを共有しやすい
- ✅ 日中の魚探確認時とナイトゲームでのズレを最小化
- ✅ ボトムからのカウントアップが直感的
カウンター付きリールは水深がわかるので、再現性が高い釣りを可能にしてくれます
実際の釣り場では、アジが底から数mの範囲に固まっていることもあれば、底から20mも浮いていることもあります。また、アジ、イサキ、タチウオなどが層状に分かれて泳いでいる場合もあり、狙いたいターゲットのレンジに正確に仕掛けを送り込むためにはカウンターが非常に有効です。
カウンター付きリールのもう一つの利点は、実績レンジへの瞬時の復帰です。ワームがずれて一度仕掛けを回収した後、再度同じタナに送り込む際、カウンターがあればワンタッチで正確な深度に戻せます。
ただし、カウンター付きリールは重量が増える傾向にあり、190g前後のものが一般的です。また、電池交換が必要になるなどのメンテナンス面での手間も増えます。これらのデメリットを許容できるなら、ボートアジングにおいてカウンター付きリールは強力な武器となるでしょう。
ベイトフィネスリールの定義と適性
ベイトフィネスという言葉が釣り業界で定着して久しいですが、その明確な定義を理解している人は意外と少ないかもしれません。ベイトフィネスとは、バスプロの沢村幸弘氏が提唱した概念で、従来7g以上のルアーしか投げられなかったベイトタックルで、ノーシンカーワームや小型プラグなど軽量リグを扱えるようにしたタックルシステムのことです。
BFとは、従来重いルアーしか投げれなかったベイトリールで小型、軽量のリグを投げれるように開発されたベイトタックルの事
ボートアジングにおけるベイトフィネスの適性について考えると、実は通常のベイトフィネスほど軽量対応は必須ではありません。なぜなら、ボートアジングでは0.3~1g程度のジグヘッドを使いますが、それに加えて10~20号のオモリが付くため、トータルウエイトは40~80g程度になるからです。
したがって、ベイトフィネス専用機である必要性は低く、むしろ以下の要素を重視すべきでしょう:
🎣 ボートアジング向けベイトリールの優先要素
| 優先度 | 要素 | 理由 |
|---|---|---|
| ★★★ | カウンター機能 | タナ攻略の精度向上 |
| ★★★ | 耐久性 | ソルト対応、防水性能 |
| ★★☆ | 巻き心地 | 長時間の釣りでも疲れにくい |
| ★★☆ | スプール性能 | キャスト時の快適性 |
| ★☆☆ | 軽量化 | あればベターだが必須ではない |
ただし、ボートアジングと並行して陸っぱりのアジングやメバリングにも使いたい場合は、真のベイトフィネス対応機(28~32mmスプール、軽量スプール、専用ブレーキシステム搭載)を選んでおくと汎用性が高まります。
番手とラインキャパシティの選び方
ベイトリールの番手選びは、意外と情報が少なく迷うポイントです。ベイトリールにもスピニングリールと同様に番手があるのですが、型番に表記される程度であまり前面に出てきません。
ボートアジング(バチコン)では、100番~200番クラスのベイトリールが適しています。具体的なラインキャパシティとしては、PE0.4~0.8号を200m程度巻ける容量が理想的です。
バチコンアジングではPE0.4〜0.6号をメインに使用します。船での釣りではオマツリによる高切れの心配もあるので、200mほどラインを巻いておくと安心
PE0.6号を基準に考えると、ベイトリールの100番でPE1号が200m巻けるスペックなら、PE0.6号は十分に巻けることになります。実際、ダイワのLIGHT SW X IC SSは、PE0.4~0.6号を下巻きなしでぴったり巻けるスプールを搭載しているとされています。
📦 PE号数別の推奨リールサイズ
- PE0.4号使用 → 100番でも十分
- PE0.6号使用 → 100~150番が最適(推奨)
- PE0.8号使用 → 150~200番が安心
高切れのリスクを考慮すると、やや余裕を持ったラインキャパシティを確保しておくのが賢明です。PE0.6号をメインに使う場合でも、150番クラスのリールを選んでおけば、万が一のラインブレイクでも安心して釣りを続けられます。
また、おそらく見落とされがちですが、ラインの太さとリールのドラグ力のバランスも重要です。PE0.6号の強度は10~12lb程度ですから、ドラグ力が3~4kg程度あれば十分にカバーできます。多くのベイトリールは4kg以上のドラグ力を備えているため、この点は心配不要でしょう。
おすすめベイトリール機種とその特徴
ここでは、実際にボートアジングで使われている人気機種と、その特徴を紹介します。予算や求める性能に応じて選択肢は変わりますが、代表的なモデルを押さえておけば間違いないでしょう。
🏆 ボートアジング向け人気ベイトリール比較表
| メーカー/機種 | 番手 | 重量 | カウンター | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダイワ LIGHT SW X IC SS | 100相当 | 約210g | ○ | 中価格 | PE0.4~0.6専用設計 |
| シマノ バルケッタ 100DH-HG | 100 | 約190g | ○ | 中価格 | LEDバックライト付 |
| シマノ エンゲツ BB 100HG | 100 | 軽量 | × | 低価格 | カウンター無しでコスパ良 |
| シマノ アルデバランBFS | – | 約130g | × | 高価格 | 最高峰のベイトフィネス |
| ダイワ アルファスAIRTW | – | 軽量 | × | 高価格 | 28mmスプール搭載 |
ダイワ LIGHT SW X IC SSは、まさにボートアジング(バチコン)のために作られたようなリールです。PE0.4~0.6号専用という割り切った設計により、下巻き不要で適正な糸巻き量を確保できます。カウンター付きでタナ管理もバッチリです。
ベイトリールの100番はPE1号を200m巻ける糸巻き量を有しています。PE0.6号はもちろん、より大型のアジを狙う場面では1号でも200m巻け、大型相手でもラインブレイクしにくくなります
シマノ バルケッタ 100DH-HGは、2021年にリニューアルされた軽量カウンター付きリールです。190gという軽さでありながら、LEDバックライト搭載のカウンターを装備しており、ナイトゲームでも視認性抜群です。ダブルハンドルモデルもあり、細かな操作がしやすいのも魅力です。
シマノ エンゲツ BB 100HGは、カウンターは付いていませんが、その分コストパフォーマンスに優れたモデルです。ラインの色分けでタナを確認する釣り方でも十分対応できる方には、メンテナンス性の良さも含めておすすめできます。
ベイトフィネス専用機のアルデバランBFSやアルファスAIRTWは、カウンターが付いていないものの、超軽量で操作性に優れ、キャストも快適にこなせます。陸っぱりアジングとの兼用を考えるなら、これらのモデルも選択肢に入るでしょう。
ボートアジングにおけるベイトタックルの実践的活用法
- ベイトロッドの選定基準と推奨スペック
- ベイトタックルとスピニングタックルの使い分け方
- ラインシステムとリーダーのセッティング
- ジグヘッドとワームの選び方
- オモリと仕掛けのバリエーション
- フォール中のアタリの取り方
- パーミング時の疲労軽減アイテム
- ベイトタックルでの実釣テクニック
- トラブル対処法とメンテナンス
- まとめ:ボートアジング ベイトリールで釣果アップを目指す
ベイトロッドの選定基準と推奨スペック
ボートアジングでベイトリールを活かすには、適切なロッド選びが欠かせません。6~7ft前後の長さで、錘負荷5~20号に対応したロッドが基本スペックとなります。
ボートアジング用の待望のベイトロッドが登場。繊細なティップが水中の僅かな変化を穂先に伝える。ウエイトMAX60gまで対応で流れの強いエリア、深いエリアにも十分対応
34(サーティーフォー)のRemarkable CER-64bは、ボートアジング専用のベイトロッドとして開発されたモデルです。6’4″(約193cm)という長さは、船上での取り回しと飛距離のバランスが良く、ボートアジングに最適なレングスと言えます。
ティップ(穂先)については、ソリッドティップが推奨されます。アジの繊細なバイトを捉えるためには、高感度なティップが必須です。しかし、柔らかすぎるとフッキングパワーが不足するため、適度な張りも必要です。いわゆる「8:2~7:3調子」のロッドが、ボートアジングには向いているでしょう。
🎣 ボートアジング用ベイトロッドの理想スペック
- 長さ:6ft~7ft(183~213cm程度)
- 調子:8:2~7:3(ファーストテーパー寄り)
- ティップ:ソリッドティップ
- 錘負荷:5号~20号(MAX60g程度)
- ライン:PE0.4~0.8号対応
ロッドの調子について補足すると、「8:2」というのはロッド全体を10として、穂先側の2割が主に曲がる調子を指します。アタリを取りやすく、フッキングも決まりやすいのが特徴です。
専用ロッドがない場合、イカメタルロッドやティップランロッド、オモリグロッドなどで代用することも可能です。ただし、イカメタルロッドは柔らかすぎる場合があるため、ギガアジ(大型アジ)が掛かった際の対応に不安が残る可能性があります。
ベイトタックルとスピニングタックルの使い分け方
ボートアジングでは、ベイトタックルとスピニングタックル、どちらが優れているという問題ではなく、状況に応じた使い分けが重要です。
スピニングリールはライン放出時に抵抗が少ないため、素早く仕掛けを沈められる特徴があります。アジの群れが小さく、魚探に映ったタイミングですぐに仕掛けを投入したい場面では非常に役立ちます
スピニングタックルのメリット:
- ✅ フォールスピードが速く手返しが良い
- ✅ ドラグ性能が高くバラシにくい
- ✅ キャスト距離が出やすい
- ✅ バックラッシュの心配がない
ベイトタックルのメリット:
- ✅ カウンター付きで正確なタナ管理
- ✅ フォール中のアタリが取りやすい
- ✅ バーチカルの操作性が良い
- ✅ 片手での操作がしやすい
一般的には、初心者や手返し重視の釣りではスピニングタックルが向いています。一方、テクニカルに攻めたい上級者や、正確なタナ管理で釣果を伸ばしたい人にはベイトタックルが適しているでしょう。
実際の釣り場では、両方のタックルを用意して状況に応じて使い分けるのが理想的です。例えば、群れが活性化して手返し勝負になる場面ではスピニングタックル、アジの反応がシビアで正確なタナ攻略が必要な場面ではベイトタックル、といった具合です。
ラインシステムとリーダーのセッティング
ボートアジングのラインシステムは、PEラインをメインラインとし、ショックリーダーにフロロカーボンを使うのが一般的です。
📊 ボートアジング推奨ラインシステム
| 項目 | スペック | 備考 |
|---|---|---|
| メインライン | PE0.6号 | バランスが良く推奨 |
| リーダー | フロロ3~4号(12~16lb) | 擦れに強い |
| リーダー長さ | 1.5~2m | 根ズレ対策 |
| ノット | FGノット or PRノット | 強度と通りの良さ |
リーダーは12〜16lb(3〜4号)でOK
PE0.6号を選ぶ理由は、感度と強度のバランスです。PE0.4号でも釣りはできますが、40cmを超えるギガアジや外道の青物が掛かった場合、ラインブレイクのリスクが高まります。逆にPE0.8号以上になると感度が落ち、アジの繊細なバイトを感じ取りにくくなる可能性があります。
リーダーについては、12lb(3号)から始めて、大型が多い場合は16lb(4号)に上げるといった調整が有効です。水深30~50mのエリアではラインが斜めに入りやすく、リーダー部分が船底や障害物に擦れることもあるため、擦れに強いフロロカーボンが適しています。
カウンター付きベイトリールを使う場合、PEラインは単色で構いません。一方、カウンター無しのリールでは、マルチカラーのPEラインを選び、色の変わり目でタナを把握する必要があります。
ジグヘッドとワームの選び方
ボートアジングで使用するジグヘッドは、0.3~1g程度の軽量タイプが基本です。陸っぱりアジングと同様、アジのバイトをワームの浮遊感で誘うためです。
使用ルアーはクレイジーオーシャンのキールヘッド0.3g#3+海毛虫or海毛虫jr
🪝 ジグヘッド選びのポイント
| 項目 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| 重量 | 0.3~0.5g | 浮遊感を出しやすい |
| フック | 太軸 | 大型や青物対策 |
| ワームキーパー | あると良い | ズレ防止 |
| カラー | シルバーorグロー | アピール力 |
ギガアジや外道の青物にも対応できるよう、太軸フックのジグヘッドを選びましょう。細軸フックだとフック伸びのリスクがあります。また、ワームのズレはアタリが激減する原因になるため、ワームキーパー付きのジグヘッドや、自分でワームキーパーを追加するカスタムも効果的です。
ワームについては、2~3インチの大きめサイズが定番です。陸っぱりアジングでは1~2インチが主流ですが、ボートアジングでは大型のアジを狙うため、ワームも大きくしてアピール力を高めます。
🐛 ボートアジング向けワームの特徴
- サイズ:2~3インチ(約5~7.5cm)
- 形状:リブ付き(波動が出やすい)
- 素材:固めの素材(ズレにくい)
- カラー:グロー、ホワイト、ピンク、グリーンなど多色準備
カラーローテーションが釣果に直結するため、最低でも5~6色は用意しておきたいところです。特にグロー系は夜間の定番カラーで、必須と言えます。
オモリと仕掛けのバリエーション
ボートアジングでは、オモリ(錘)の選択も重要です。**10~20号(約40~75g)**を基本に、潮の速さや水深に応じて使い分けます。
⚖️ オモリの重さ選定基準
| 状況 | オモリ重量 | 理由 |
|---|---|---|
| 湾内・浅場 | 3~10号 | 水深10~20m |
| 通常のポイント | 10~15号 | 水深30~40m |
| ディープ・速潮 | 15~20号 | 水深50m以上or強潮流 |
水深30~50mが多く10~15号がオススメ
オモリの形状は、ホゴオモリ(棒状)がおすすめです。沈下スピードが速く、巻き上げ時の抵抗も少ないため、手返しが良くなります。
仕掛けについては、主に3パターンがあります:
1. 天秤式(誘導式)仕掛け
- メリット:感度が良い、アタリがダイレクト
- デメリット:やや複雑
2. ダウンショット(下オモリ)仕掛け
- メリット:シンプル、コストが安い
- デメリット:感度はやや劣る
3. 中オモリ仕掛け
- メリット:準備が簡単、復帰が早い
- デメリット:固定式のため動きが制限される
初心者には、市販の天秤式バチコン仕掛けをそのまま使うのが手軽でおすすめです。慣れてきたら、コスト削減のために自作するのも良いでしょう。
フォール中のアタリの取り方
ベイトタックルの最大の利点の一つが、フォール中のアタリを取りやすいことです。スピニングタックルではベールを返した瞬間にラインがフリーになるため、フォール中の微妙な変化を感知しにくいのですが、ベイトタックルではサミングしながらのフォールが可能なため、手元にアタリが伝わりやすくなります。
ベイトリールを使用すれば、クラッチをきってのフォール中に何かしらの異変があった場合、すぐにアタリの違和感が竿から伝わってくるというスピニングリールにはないメリット
フォール中のアタリには、いくつかのパターンがあります:
🎣 フォール中のアタリパターン
- 「コツン」という明確な衝撃
- 「フワッ」とラインテンションが抜ける感じ
- サミング中の指に伝わる微妙な振動
- スプールの回転が一瞬止まる or 加速する
これらのアタリを感じたら、即座にクラッチを入れてフッキング動作に移ります。アジは吸い込んで吐き出すを繰り返すため、吐き出す瞬間に合わせることで、丈夫な上アゴに針を掛けることができます。
フォールスピードのコントロールも重要です。ベイトリールではサミングの強弱でフォールスピードを調整できるため、アジの活性に合わせて速いフォールや遅いフォールを使い分けることができます。活性が低い時はゆっくりフォールさせ、活性が高い時は比較的速くフォールさせるのが基本です。
パーミング時の疲労軽減アイテム
ベイトタックルを長時間使用していると、ロッドを持つ腕が疲れてくることがあります。特に、無意識のうちに力を入れて握り込んでしまい、肩や腕に疲労が蓄積します。
そんな悩みを解決してくれるのがパーミングサポーターです。
ベイトリールを1日使うとロッドを持つ腕が疲れる~という方、いませんか?ただパーミングしているだけでも、ロッドを落とさないようにと無意識のうちに力を入れて握り込んでしまうもの
パーミングサポーターは、リールシートに装着してサポートリングに指を通すことで、軽い力でロッドを保持できるようにするアイテムです。特に以下のような釣りに適しています:
- ✅ イカメタル
- ✅ ライトジギング
- ✅ タイラバ
- ✅ ボートアジング(バチコン)
サイズはS、M、L、LLがあり、自分の指のサイズに合わせて選びます。カラーバリエーションも豊富で、ブラック、レッド、ブルー、グロー、オレンジ、グリーンなどから選択できます。
使用時の注意点として、根掛かりや魚のヒット時に急な力が掛かった際は、指をサポートリングに通した状態でロッドから手を離さないよう注意が必要です。指に過度な負担がかかり、ケガをする恐れがあるためです。
価格は1,300円(税別)と手頃なので、疲労軽減のために導入を検討する価値があるでしょう。
ベイトタックルでの実釣テクニック
ボートアジングにおけるベイトタックルの実釣テクニックを、具体的に解説します。
🎣 基本的な誘いのパターン
- ボトムステイ:着底後、糸フケを取りゼロテンションでステイ
- 小刻みシェイク:竿先で20~30cm程度チョンチョンと煽る
- ピタッとステイ:シェイク後に完全に動きを止める
- カーブフォール:テンションを掛けながらゆっくり落とす
基本はワンピッチ×3回+ロッドをゆっくり下げつつステイ、ときどきシェイキング
アジのアタリは、誘った直後のステイ中に出ることが多いです。「チョンチョンチョン…ピタッ」というリズムで、ワームがふわっとフォールするタイミングを作ることが重要です。
反応がない場合のテクニックとして、視界外しがあります。一気に数m巻き上げてアジのレンジから仕掛けを外し、数秒後に再度落とし直すことで、アジの警戒心を解く効果があるとされています。
🌙 新月周りが狙い目
船のライトで集魚するので月明かりが無い真っ暗な「新月周り」が良い
月が出ていると、船の集魚灯の効果が薄れ、アジが散りやすくなります。可能であれば新月前後のタイミングで釣行計画を立てるのがおすすめです。
キャストして横に探る釣り方も効果的な場面があります。バーチカルで反応がない時は、船の周囲をキャストで探ってみましょう。着底後、チョンチョンとアクションを付けながら巻いてくる「巻きの誘い」も有効です。
トラブル対処法とメンテナンス
ベイトタックルで最も気になるトラブルがバックラッシュです。特に船上という不安定な足場では、いつも以上にバックラッシュのリスクが高まります。
🚨 バックラッシュ対策
- ブレーキは強めに設定(慣れるまで)
- キャスト時は低弾道を意識
- サミングを確実に行う
- 仕掛けが重いのでバックラッシュしにくいが油断禁物
万が一バックラッシュしてしまった場合、無理に引っ張らずに落ち着いてラインをほどいていきましょう。どうしても解けない場合は、その部分をカットしてリーダーを結び直す覚悟も必要です。
🔧 メンテナンスのポイント
ソルトウォーターで使用するベイトリールは、釣行後の水洗いが必須です。特にカウンター付きリールは電子部品が内蔵されているため、防水性能を過信せず、丁寧に扱いましょう。
| メンテナンス項目 | 頻度 | 方法 |
|---|---|---|
| 真水での水洗い | 釣行毎 | 軽く流す程度 |
| 注油 | 月1回程度 | ハンドルノブ、ベアリング部 |
| グリスアップ | シーズン毎 | ギア部分 |
| 分解清掃 | 年1回 | できれば専門店で |
カウンター付きリールの電池交換も忘れずに行いましょう。電池が切れてしまうとカウンター機能が使えなくなり、ベイトタックルの最大の利点が失われてしまいます。
また、ベイトリールはスピニングリールに比べて内部構造が複雑なため、おそらく自分での分解清掃は難しいと感じる方も多いでしょう。年に1回程度、釣具店でオーバーホールしてもらうのが安心です。
まとめ:ボートアジング ベイトリールで釣果アップを目指す
最後に記事のポイントをまとめます。
- ボートアジングでベイトリールを選ぶ最大の理由はカウンター機能による正確なタナ管理である
- スプール径32mm前後、スプール重量7~8g程度がベイトフィネスの目安となる
- ブレーキシステムは専用チューニングが施されたフィネス対応モデルが軽量リグに強い
- PE0.6号を200m巻ける100~150番クラスのベイトリールが最適である
- カウンター付きリールなら実績タナの再現性が格段に向上する
- ダイワLIGHT SW X IC SSやシマノバルケッタがボートアジングの定番機種である
- ロッドは6~7ft、錘負荷5~20号対応のソリッドティップモデルが理想的である
- ベイトとスピニングの使い分けで状況対応力が上がる
- リーダーは12~16lb(3~4号)のフロロカーボンが推奨される
- ジグヘッドは0.3~0.5gの太軸タイプでワームは2~3インチが基本である
- オモリは10~20号を潮流と水深に応じて使い分ける
- 天秤式仕掛けが感度が良く初心者にも使いやすい
- フォール中のアタリはサミングで感知しやすくベイトリールの強みである
- パーミングサポーターで疲労を軽減できる
- 新月周りは船の集魚灯が効きやすく好釣果が期待できる
- 誘いはチョンチョンシェイク後のステイでアタリを待つのが基本パターンである
- 反応がない時は視界外し(巻き上げ→再フォール)が有効である
- バックラッシュ対策はブレーキ強めとサミングの徹底である
- ソルト使用後は必ず真水で洗いメンテナンスを怠らない
- 定期的なオーバーホールでリールの性能を長期間維持できる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- ボートアジング ベイトフィネスアジング | Fishing Guide SEA SOUND
- ベイトアジングを始めたい。ベイトリールの選び方① | アジング – ClearBlue –
- バチコンアジング用リールおすすめ8選!ベイトも紹介! | タックルノート
- 「30cm後半のビッグアジが連発!」ベイトとスピニングを使い分けてバチコンアジングを攻略【三重】 | TSURINEWS
- ボートアジングのススメPART2タックル詳細 | フィッシング遊
- 特集カテゴリー :: ボートアジング :: Remarkable CER-64b
- EVERGREEN(エバーグリーン インターナショナル) – E.G.パーミングサポーター
- 【初心者必見】バチコンアジングの基礎講座 – ニュース | つりそく(釣場速報)
- 激安超軽量ベイトリールを購入してみた(°∀°)ノ115gのAuroraAir bfs。ライソ?ドラゲ??(*´Д`)
- バチコンアジング入門!タックルや仕掛け、釣り方などを紹介! | つりにいく
各サイト運営者様へ
有益な情報をご公開いただき、誠にありがとうございます。
感謝の意を込め、このリンクはSEO効果がある形で設置させていただいております。
※リンクには nofollow 属性を付与しておりませんので、一定のSEO効果が見込まれるなど、サイト運営者様にとってもメリットとなれば幸いです。
当サイトは、インターネット上に散在する有益な情報を収集し、要約・編集してわかりやすくお届けすることを目的としたメディアです。
私たちは、情報の収集や整理を通じて「情報をまとめてわかりやすく伝える」という形で新たな価値を提供できるのではないかと考え、運営しております。
なお、引用や参照の方法には不備、あるいはご不快に感じられる点がございましたら、迅速に対応いたしますので、お手数ですがお問い合わせフォームよりご連絡いただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
当サイトでは、インターネット上に散らばるさまざまな情報を収集し、AIを活用しながら要約・編集を行い、独自の切り口で見解を交えながらわかりやすい形でお届けしています。
情報の整理・編集にあたっては、読者やオリジナル記事の筆者へご迷惑をおかけしないよう、細心の注意を払って運営しておりますが、万が一、掲載内容に問題がある場合や修正・削除のご要望がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
迅速に対応をさせていただきます。
その際には、該当記事の URLやタイトルをあわせてお知らせいただけますと、より速やかに対応 することができますのでそちらもご協力いただけますと大変幸いでございます。
今後とも当サイトをよろしくお願いいたします。
