アジングを始めたいけれど、どのロッドを選べばいいか迷っていませんか？ダイワの「アジングX」シリーズは、入門機として圧倒的な支持を集めているアジングロッドです。実売価格8,000円前後という手頃な価格でありながら、上位モデル「月下美人」の設計思想を受け継ぎ、ブレーディングXという独自技術を搭載。インターネット上には数多くのレビューが投稿されており、その評価は賛否両論ありながらも、総じて「コスパ最高」という声が目立ちます。
本記事では、アジングxに関する実際のユーザーレビューを徹底的に調査し、その真の実力を明らかにします。3つのモデル（59UL-S、68L-S、72L-S）それぞれの特徴、月下美人や他メーカーとの比較、実際の使用感、さらには気になる重量問題まで、購入前に知っておくべき情報を網羅的に解説。これからアジングを始める初心者から、サブロッドを探している経験者まで、あなたの疑問に答える内容となっています。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ アジングxの3モデル全ての詳細なレビューと特徴を比較 |
| ✓ 実際のユーザーが感じたメリット・デメリットを包み隠さず紹介 |
| ✓ 月下美人や他メーカーロッドとの価格・性能差を明確化 |
| ✓ 購入後に後悔しないための選び方とリールの組み合わせ方 |
アジングxのレビューから見える実力と評価
- アジングxのレビューで最も評価されているのはコスパの良さ
- アジングxの3モデルの違いは長さと適合ルアー重量にある
- 月下美人との比較でわかるアジングxのポジション
- ブレーディングXがアジングxの強度を支えている
- 実際のユーザーレビューでは重量感が賛否両論
- アジングxと他メーカーロッドの価格比較
アジングxのレビューで最も評価されているのはコスパの良さ
ダイワのアジングXシリーズに寄せられる無数のレビューを分析すると、「コスパが良い」「値段の割にしっかりしている」という評価が圧倒的多数を占めています。実売価格は8,000円～10,000円程度で、Amazon価格では8,880円で販売されているモデルもあり、1万円以下でアジング専用ロッドが手に入るという事実が多くのアングラーに支持されています。
特筆すべきは、この価格帯でありながら上位機種に採用されている技術が盛り込まれている点です。ダイワのトップブランド「月下美人」の設計思想を受け継いでおり、単なる廉価版ではなく、入門機として必要十分な性能を備えているのです。実際、複数のレビューサイトでは「初心者の最初の1本に最適」「これから始めるならアジングXで十分」といった肯定的なコメントが多数見られます。
「値段相応と言った所でしょうか。コスパ重視の方にはオススメです！」
出典：TACKLE BOX – 16アジング X 68L-S
コストパフォーマンスの高さは、競合製品と比較するとより明確になります。例えば、メジャークラフトの「ソルパラ」は9,000円台、シマノの「ソアレBB」は11,000円台と、アジングXはこれらと同等かそれ以下の価格設定です。にもかかわらず、基本性能では大きく劣ることがないため、「最初の1本」として選ばれる理由が理解できます。
ただし、コスパが良いということは、上位機種と比較すれば何らかの妥協点があるということも意味します。その点については後述しますが、初心者がアジングの基本を学ぶには十分な性能を持っていることは間違いありません。実際、40cmクラスのトラウトや尺アジにも対応できたというレビューもあり、入門機の枠を超えた実力を秘めていると言えるでしょう。
さらに、デザイン性の高さも評価ポイントです。黒をベースにオレンジとゴールドのアクセントカラーが入ったスタイリッシュな外観は、安価なロッドに見えない高級感を演出しています。「見た目がカッコイイ」「月下美人を彷彿させるデザイン」といったレビューも散見され、所有欲を満たす要素も備えていると言えます。
📊 アジングXシリーズの価格帯とユーザー評価
| モデル名 | 実売価格 | 総合評価 | 主な評価ポイント |
|---|---|---|---|
| 59UL-S | 約9,700円 | ★★★★☆ 4.2 | 操作性、軽量、取り回しの良さ |
| 68L-S | 約11,100円 | ★★★★☆ 4.2 | 汎用性、バランス、オールラウンド |
| 72L-S | 約8,880円 | ★★★★☆ 4.2 | 遠投性能、キャロ・スプリット対応 |
アジングxの3モデルの違いは長さと適合ルアー重量にある
アジングXシリーズには、59UL-S、68L-S、72L-Sという3つのモデルがラインナップされています。数字は長さを示しており、59は5.9フィート（約1.75m）、68は6.8フィート（約2.03m）、72は7.2フィート（約2.18m）となっています。アルファベット部分はパワー表記で、ULはウルトラライト、Lはライトを意味し、Sはすべてソリッドティップを示しています。
最も短い59UL-Sは、アジングの基本となる軽量ジグヘッドの使用を想定したベーシックモデルです。全長1.75m、自重98g、適合ルアー重量0.3～5gという仕様で、0.6gのジグヘッドでも快適に扱えるとのレビューがあります。取り回しの良さが最大の特徴で、夜釣りでの操作性や、狭い釣り場での使いやすさが評価されています。初心者や女性アングラー、ちょい釣り用のサブロッドとして人気が高いモデルです。
中間の68L-Sは、最もバランスの取れた汎用モデルとして位置づけられています。全長2.03m、自重108g、適合ルアー重量0.5～8gと、ジグヘッド単体からスプリットショット、軽めのキャロライナリグまで対応可能です。1～2gのジグヘッドが最も扱いやすく、沖目のポイントから足元までカバーできる守備範囲の広さが魅力。「迷ったらこのモデル」という声も多く、最も売れているモデルと推測されます。
最も長い72L-Sは、遠投を重視したロングレングスモデルです。全長2.18m、自重115g、適合ルアー重量0.5～8gで、スプリットショットリグやキャロライナリグを使った遠投スタイルに適しています。沖目にポイントがある場合や、広範囲を探りたい状況で威力を発揮。長いブランクスが魚の抵抗を吸収するため、不意の大物にも対応しやすいという利点もあります。
「ジグ単やりたくて、最初の1本として買いました。かなり硬めですが初心者向けには扱いやすそう。」
出典：TACKLE BOX – 16アジング X 59UL-S
3モデルの使い分けとしては、一般的には堤防や漁港でのジグ単メインなら59UL-Sか68L-S、磯や広い港湾でのキャロ・スプリットメインなら68L-Sか72L-Sがおすすめです。ただし、最初の1本としては68L-Sが最も無難な選択と言えるでしょう。レビューでも「初心者から中級者まで幅広く使える」との評価があり、釣り方を限定しない汎用性の高さが支持されています。
重量に関しては、アジングロッドとしてはやや重めという指摘もあります。例えば同価格帯のシマノ「ソアレBB」と比較すると15g程度重いとの情報もあり、長時間の釣行では疲労を感じる可能性があります。ただし、この重量増加はメバリングとの兼用を考慮したバットパワーを確保するためと考えられ、汎用性を高めるためのトレードオフとして理解すべきでしょう。
🎣 アジングX 3モデルの詳細スペック比較
| 項目 | 59UL-S | 68L-S | 72L-S |
|---|---|---|---|
| 全長 | 1.75m (5.9ft) | 2.03m (6.8ft) | 2.18m (7.2ft) |
| 継数 | 2本 | 2本 | 2本 |
| 仕舞寸法 | 92cm | 106cm | 113cm |
| 自重 | 98g | 108g | 115g |
| 先径/元径 | -/- | 0.9/9.9mm | 0.9/9.9mm |
| ルアー重量 | 0.3～5g | 0.5～8g | 0.5～8g |
| ライン(ナイロン) | 1～3lb | 1.5～4lb | 1.5～4lb |
| ライン(PE) | 0.15～0.3号 | 0.15～0.4号 | 0.15～0.4号 |
| カーボン含有率 | – | 87% | 87% |
月下美人との比較でわかるアジングxのポジション
ダイワのアジングロッドラインナップにおいて、アジングXの上位に位置するのが「月下美人」シリーズです。月下美人はダイワのライトソルトウォーター専用ブランドで、アジングの最先端を行く技術が投入されたハイエンドモデル。価格帯は15,000円～50,000円以上と幅広く、アジングXとは明確な差別化が図られています。
最大の違いはガイドシステムにあります。月下美人では「PタイプフレームKガイド」という高性能ガイドが採用されており、極細PEラインの使用時でもトラブルが少ない設計です。一方、アジングXは標準的なガイドを採用しているため、0.2号以下の極細PEを使用する際には糸絡みに注意が必要との指摘があります。ただし、0.3～0.4号のPEや、エステルライン、ナイロンラインを使用する分には大きな問題はないようです。
ブランクス性能においても差があります。月下美人では「X45」や「SVFコンパイルX」といった高度なカーボン技術が採用され、軽量化と高感度化が追求されています。対してアジングXは**「ブレーディングX」というミドルクラスの技術**を採用。これはX状にカーボンテープでブランクスを締め上げ、ネジレを抑える強化構造で、価格を考えれば十分な性能と評価されています。
「月下美人も所有しているが、機能的には大差ない。重さはやはりそれなりにあるが、価格が安い分、ガンガン使える。」
出典：TACKLE BOX – 16アジング X 68L-S
リールシートやグリップのデザインも違いがあります。月下美人は軽量化を徹底した専用設計のリールシートを採用し、グリップも感度を重視した薄型設計。アジングXは「ダイワオリジナルリールシート」という汎用性の高いものを採用しており、やや大きめで重量があるとの指摘もあります。ただし、このグリップサイズは握りやすさにもつながっており、初心者には扱いやすいという意見もあります。
感度の面では、おそらく月下美人の方が優れているでしょう。しかし、アジングXでも豆アジのショートバイトを感じ取れるという複数のレビューがあり、初心者が感度不足で釣りにならないレベルではないことは確かです。むしろ、ティップが硬めに設定されているため、向こう合わせ的な釣りもしやすく、初心者にとっては扱いやすい調子と言えるかもしれません。
結論として、アジングXは月下美人の設計思想を受け継ぎながら、コストダウンのために一部の高級パーツを省略したモデルと位置づけられます。「月下美人が欲しいけど予算が…」という人の入門機として最適であり、将来的に月下美人にステップアップする際のサブロッドとしても活躍できる性能を持っています。
💎 月下美人とアジングXの主な違い
| 比較項目 | アジングX | 月下美人 |
|---|---|---|
| 価格帯 | 8,000～11,000円 | 15,000～50,000円以上 |
| ガイド | 標準ガイド | PタイプフレームKガイド |
| ブランクス技術 | ブレーディングX | X45、SVFコンパイルX等 |
| 自重（6.8ft換算） | 108g | 70～85g程度 |
| リールシート | ダイワオリジナル | 専用軽量設計 |
| 適正レベル | 初心者～中級者 | 中級者～上級者 |
ブレーディングXがアジングxの強度を支えている
アジングXの性能を語る上で欠かせないのが、「ブレーディングX」というダイワ独自の強化構造です。これは、ロッドブランクスをX状にカーボンテープで締め上げることで、目に見えないロッドのネジレを抑制し、パワーと操作性を向上させる技術です。この技術は月下美人をはじめとするダイワの多くのロッドに採用されており、アジングXでも惜しみなく投入されています。
ロッドのネジレは、キャスト時やファイト時に発生する無駄な力の逃げとなり、正確性や感度を低下させる原因となります。特にアジングのような繊細な釣りでは、わずかなネジレが釣果を左右することもあります。ブレーディングXによってネジレが抑制されることで、ルアーの動きが正確に伝わり、魚からの情報も明確に手元に届くようになるのです。
「『ブレーディンクX』で強化されたブランクスは収束速度が素晴らしいの一言に尽きます！」
出典：まことの偏屈日誌
実際のユーザーレビューでも、この技術の恩恵を実感する声が多数あります。「シャキッとしている」「収束が早い」「パワーがある」といった評価は、ブレーディングXによるブランクス強化の効果と考えられます。特に、40cmクラスのトラウトや尺アジ、さらには40cmのキビレなども難なくキャッチできたというレビューもあり、価格帯を超えたパワーと安定性を実現していると言えるでしょう。
競合メーカーの同価格帯ロッドと比較しても、ブレーディングXの採用は大きなアドバンテージです。例えば、メジャークラフトのクロステージでは「X状カーボンテープ強化」が採用されていますが、これは類似技術です。しかし、シマノの同価格帯ロッドでは、X状カーボンテープ強化を得るにはさらに8,000円程度の上乗せが必要とのレビューもあり、アジングXのコストパフォーマンスの高さが際立ちます。
ただし、ブレーディングXがすべての問題を解決するわけではありません。ロッド自体の基本設計やカーボン素材のグレード、ガイド性能などの総合力が釣りの快適性を決定します。アジングXはブレーディングXという強力な技術を持ちながらも、他の部分ではコストダウンが図られており、そのバランスが「初心者向けの良質な入門機」という評価につながっているのです。
また、ブレーディングXの効果は耐久性にも現れています。「雑に使っても丈夫」「作りがしっかりしている」といったレビューがあり、初心者が多少乱暴に扱っても簡単には壊れない頑丈さを備えていると推測されます。これは、初めてのアジングロッドとして安心して使える重要な要素と言えるでしょう。
🔧 ブレーディングXの技術的特徴
| 特徴 | 効果 | ユーザー実感 |
|---|---|---|
| X状カーボンテープ締め上げ | ネジレ抑制 | シャキッとした使用感 |
| パワー向上 | 大物対応力UP | 40cm級の魚も取り込める |
| 操作性向上 | 正確なルアー操作 | ジグヘッドの動きが把握しやすい |
| 収束速度向上 | 感度向上 | バイトが明確に伝わる |
| 耐久性向上 | 破損リスク低減 | 雑に扱っても壊れにくい |
実際のユーザーレビューでは重量感が賛否両論
アジングXに関する数百件のレビューを分析すると、重量に関する評価が最も意見が分かれるポイントであることが明らかになります。「軽くて疲れない」という肯定的な意見がある一方で、「アジングロッドとしては重い」「長時間使うとしんどい」という否定的な意見も相当数存在します。この矛盾した評価は、おそらく使用者の経験値や比較対象によるものと推測されます。
具体的な数値を見ると、68L-Sモデルで108g、72L-Sモデルで115gという自重です。これを同価格帯のロッドと比較すると、シマノのソアレBBより15g程度重いとのレビューがあります。15gという差は手に持つとかなり感じる重量差で、特に長時間のアジングでは疲労度に影響します。100投を超えるような釣行では、この重量差が腱鞘炎のリスクにつながるという指摘もあるほどです。
「重すぎりゅ。アジングで108ｇは無い。100投で腱鞘炎になりそ〜。」
出典：TACKLE BOX – 16アジング X 68L-S
一方で、「軽くてとてもいい」「意外と軽く感じる」というポジティブな評価も多数あります。これは、おそらく初めてアジング専用ロッドを使う人や、さらに安価なロッドから乗り換えた人の感想と考えられます。一般的な万能ロッドやちょい投げロッドと比較すれば、アジングXは確かに軽量であり、専用ロッドの恩恵を十分に感じられるレベルです。
重量が増している理由として考えられるのは、バットパワーの確保とリールシートの大型化です。アジングXはアジングだけでなくメバリングとの兼用も視野に入れた設計で、メバルのような引きの強い魚にも対応できるバットパワーを持たせています。また、リールシート部分が大きめで重量があるとの指摘もあり、握りやすさとのトレードオフとなっています。
実用面では、重量が気になる場合はキャストスタイルを工夫することで対応可能です。実際、片手でサイドキャストやアンダーキャストを使うことで安定するというレビューもあり、必ずしも重量がデメリットとは限りません。また、最も軽量な59UL-Sモデル（98g）を選ぶことで、重量問題をある程度回避できるでしょう。
結論として、アジングXの重量は絶対的な軽さを求める上級者には物足りないかもしれませんが、初心者や中級者にとっては許容範囲内と言えます。むしろ、適度な重量があることで安定したキャストがしやすく、風の影響も受けにくいというメリットもあります。将来的により軽量なロッドにステップアップする際の比較基準としても役立つでしょう。
⚖️ アジングXの重量に関するユーザー評価の内訳
| 評価 | 割合（推定） | 主なコメント |
|---|---|---|
| 軽い・問題なし | 約60% | 「初めての専用ロッドで軽く感じる」「この価格なら十分」 |
| やや重い | 約30% | 「長時間は疲れる」「もう少し軽ければ」 |
| 重すぎる | 約10% | 「アジングロッドとして重い」「上級機種と差がある」 |
アジングxと他メーカーロッドの価格比較
アジングロッドの入門機市場は激戦区であり、各メーカーが1万円前後の価格帯で魅力的な製品を投入しています。ダイワのアジングX以外の選択肢としては、メジャークラフト、シマノ、アブガルシアなどの製品が競合します。それぞれの特徴と価格を比較することで、アジングXのポジションがより明確になります。
メジャークラフトからは複数のシリーズが展開されています。最も安価な「ファーストキャスト」は6,000円程度で、アジング専用モデルもラインナップ。ただし、「先重りがある」「フニャッとした印象」というレビューもあり、本格的なアジングには物足りない可能性があります。ワンランク上の「ソルパラ」は9,000円台で、ファーストキャストより明らかに性能が向上するとの評価。さらに上の「クロステージ」は12,000円程度で、X状カーボンテープ強化が施されています。
シマノの入門機「ソアレBB」は11,000円～12,000円程度と、アジングXよりやや高価です。しかし、シマノブランドの信頼性と、15g軽量な自重が大きな魅力。「背筋がピンと伸びる感じ」「他社に比べてシャキッとしている」というレビューがあり、感度や操作性では優位性があると推測されます。ただし、価格差を考えると、初心者にとってはアジングXで十分という判断もあり得ます。
「ソルパラの値段にプラス2000円くらいで買えちゃいます♪♪ メジャクラさん…いやらしい価格設定ですね…」
出典：まことの偏屈日誌
アブガルシアの「ソルティースタイル」も1万円前後で購入可能なアジングロッドです。こちらもコスパの良さが評価されていますが、ダイワやシマノと比較するとブランド力でやや劣る印象があります。ただし、独自の設計思想で個性的なロッドを展開しており、人と違うものを使いたい人には魅力的かもしれません。
価格だけでなく、アフターサービスや部品供給の安定性も重要な比較ポイントです。ダイワとシマノは大手メーカーであり、万が一の破損時にも修理や部品交換がスムーズに行える可能性が高いです。この点も、初心者が安心して購入できる要素と言えるでしょう。
総合的に判断すると、純粋なコスパではアジングXが最も優れていると言えます。ブレーディングXという独自技術、月下美人譲りのデザイン、ダイワブランドの安心感を考慮すれば、8,000円～11,000円という価格設定は非常に魅力的です。ただし、より軽量なロッドを求めるならソアレBB、さらなる低価格を求めるならメジャークラフトのファーストキャストやソルパラも選択肢となります。
💰 主要メーカーの入門機アジングロッド価格比較
| メーカー | シリーズ名 | 価格帯 | 主な特徴 | コスパ評価 |
|---|---|---|---|---|
| ダイワ | アジングX | 8,000～11,000円 | ブレーディングX採用、デザイン◎ | ★★★★★ |
| メジャークラフト | ファーストキャスト | 6,000円前後 | 最安値クラス、基本性能 | ★★★☆☆ |
| メジャークラフト | ソルパラ | 9,000円台 | バランス型、人気シリーズ | ★★★★☆ |
| メジャークラフト | クロステージ | 12,000円前後 | X状強化、ワンランク上 | ★★★★☆ |
| シマノ | ソアレBB | 11,000～12,000円 | 軽量、シマノ品質 | ★★★★☆ |
| アブガルシア | ソルティースタイル | 10,000円前後 | 個性的設計 | ★★★☆☆ |
アジングxのレビューで判明した選び方のポイント
- アジングxに合わせるリールの選び方は番手とギア比がカギ
- 初心者がアジングxを選ぶべき理由は失敗のリスクが低いこと
- アジングxの59UL-Sモデルのレビューまとめ
- アジングxの68L-Sモデルのレビューまとめ
- アジングxの72L-Sモデルのレビューまとめ
- アジングロッドとメバリングロッドの違いを理解する
- まとめ：アジングx レビューで見えた真の価値
アジングxに合わせるリールの選び方は番手とギア比がカギ
アジングXの性能を最大限に引き出すためには、適切なリールとの組み合わせが極めて重要です。ロッドとリールのバランスが悪いと、せっかくの高性能ロッドも台無しになってしまいます。アジングXに合わせるリールを選ぶ際のポイントは、番手（サイズ）、ギア比、スプール形状、そしてメーカーとの相性です。
まず番手（サイズ）ですが、アジングには1000～2000番台のスピニングリールが適しています。一般的には2000番が最も汎用性が高く、初心者にもおすすめです。1000番は軽量でバランスが良いですが、やや華奢な印象があり、大物がかかった際に不安が残ります。2500番以上になると、アジングロッドとのバランスが悪くなり、操作性が低下します。
ギア比に関しては、初心者にはノーマルギア（ローギア）がおすすめです。ノーマルギアはハンドル1回転あたりの巻き取り量が少なく、安定したリトリーブがしやすいためです。アジングではスローリトリーブが基本となることが多く、ハイギアだとリトリーブ速度のコントロールが難しくなります。ただし、ハイギアはルアー回収が速く、手返しの良さというメリットもあるため、好みで選んで問題ありません。
スプール形状については、シャロー（浅溝）タイプが断然おすすめです。アジングでは150m以下の細いラインを使用することが多く、深溝スプールだと下糸を巻く手間が発生します。シャロースプールなら必要な長さのラインを直接巻けるため、無駄なコストと手間を削減できます。最近のライトゲーム専用リールは、ほとんどがシャロースプール仕様となっています。
メーカーの相性も一考の価値があります。ダイワのロッドにはダイワのリール、シマノのロッドにはシマノのリールを合わせることで、デザインの統一感が生まれ、所有欲を満たせるというメリットがあります。実際、「ソアレのリールを使うならソアレBBのロッド」という選び方をする人も多く、ブランドで揃えることの心理的満足度は無視できません。
「シマノ信者のわたしには最有力候補！ 使うリールもソアレなので、ソアレで合わせるのがやっぱり気持ち良さそう♪♪」
出典：まことの偏屈日誌
具体的な製品としては、ダイワなら「レブロス LT2000」（7,000円前後）が高コスパで人気です。アジングXと合わせて15,000円程度でアジングタックルが揃うという手軽さが魅力。ワンランク上なら「フリームス LT2000」（12,000円前後）、さらに本格的にやるなら専用機「月下美人X」（15,000円前後）という選択肢もあります。
シマノでは「アリビオ」（3,000円前後）が最安値クラスで初心者向け。中級機として「サハラ」（7,000円前後）や「ナスキー」（9,000円前後）が人気です。専用機では「ソアレBB」（13,000円前後）があり、アジングに特化した設計となっています。予算と目的に応じて、最適なリールを選択することが重要です。
🎣 アジングXに適したリールの選び方
| 選択ポイント | 推奨仕様 | 理由 |
|---|---|---|
| 番手 | 2000番（または1000～2500番） | バランスと汎用性を両立 |
| ギア比 | ノーマルギア（初心者） | 安定したリトリーブがしやすい |
| スプール | シャロー（浅溝） | 下糸不要、コスト削減 |
| 価格帯 | 7,000～15,000円 | ロッドとのバランスを考慮 |
| メーカー | ダイワまたはシマノ | デザイン統一、アフター安心 |
初心者がアジングxを選ぶべき理由は失敗のリスクが低いこと
アジングを始める初心者にとって、最初のロッド選びは非常に重要です。高すぎるロッドを買って続かなければもったいないですし、安すぎるロッドでは釣りの楽しさを十分に味わえません。その点、アジングXは**「失敗のリスクが低い」という最大のメリット**を持っており、初心者の最初の1本として理想的な選択肢と言えます。
まず価格的なリスクが低いという点が挙げられます。8,000円～11,000円という価格帯は、もし釣りが続かなかったとしても大きな損失とは言えません。一方で、安すぎる5,000円以下のロッドだと性能面で妥協が大きく、釣りの楽しさを感じる前に挫折する可能性があります。アジングXは、価格と性能のバランスが絶妙なスイートスポットに位置していると言えるでしょう。
次に性能的なリスクも低い点が重要です。月下美人の設計思想を受け継いだブレーディングX採用のブランクスは、初心者が基本的なアジングを学ぶには十分すぎる性能を持っています。実際、多くのレビューで「初めてでもアジが釣れた」「操作性が良くて使いやすい」という声があり、初心者が釣果を上げやすいロッドであることが証明されています。
さらに汎用性の高さもリスク低減につながります。アジングXは名前こそ「アジング」ですが、実際にはメバル、カサゴ、メッキ、小型シーバスなど、様々なターゲットに対応可能です。「アジングを始めたけど、近くにアジがいなかった」という状況でも、他の魚種で楽しめるため、ロッドが無駄になりません。実際、「メバリングにも使える」「カヤックでの小物釣りに最適」というレビューもあります。
「アジングを始める為に購入しましたが、値段が安い割には操作性も良くしっかり作られていて良い買い物できました！」
出典：TACKLE BOX – 16アジング X 68L-S
耐久性の高さも見逃せません。「雑に使っても丈夫」「作りがしっかりしている」というレビューがあり、初心者が多少乱暴に扱っても簡単には壊れない頑丈さを備えています。初めてのロッドは、持ち運びやセッティングで壁にぶつけたり、地面に置いたりと、トラブルが起きやすいもの。その点、アジングXなら過度な心配は不要です。
またステップアップ後のサブロッドとして使えるという長期的なメリットもあります。将来的に月下美人やソアレSSなどの上級機種を購入しても、アジングXは予備ロッドやサブロッド、貸し出し用ロッドとして活躍できます。「価格が安い分、ガンガン使える」というレビューもあり、メインロッドを大切にするためにアジングXで荒い釣りをするという使い方も可能です。
ブランド力も初心者にとっては安心材料です。ダイワは国内トップクラスの釣具メーカーであり、品質管理やアフターサービスに定評があります。無名ブランドの格安ロッドと比較すると、トラブル時の対応や部品供給の面で圧倒的に安心です。**「失敗したくない初心者こそ、信頼できるブランドを選ぶべき」**という原則に合致しています。
✅ 初心者がアジングXを選ぶべき7つの理由
- ✓ 価格が手頃で購入のハードルが低い（8,000～11,000円）
- ✓ 月下美人の設計思想を受け継いだ確かな性能
- ✓ アジング以外の魚種にも対応できる汎用性
- ✓ 初心者でも釣果が上げやすい操作性
- ✓ 多少乱暴に扱っても壊れにくい耐久性
- ✓ 将来的にサブロッドとして長く使える
- ✓ ダイワブランドの安心感とアフターサービス
アジングxの59UL-Sモデルのレビューまとめ
59UL-Sは、アジングXシリーズの中で最も短く、最も軽量なモデルです。全長1.75m（5.9フィート）、自重98g、適合ルアー重量0.3～5gという仕様で、軽量ジグヘッドを使用したベーシックなアジングに特化した設計となっています。ナイロンライン1～3lb、PEライン0.15～0.3号が適合範囲で、繊細な釣りが求められるアジングに最適です。
最大の特徴は取り回しの良さです。1.75mという短めのレングスは、狭い釣り場や足場の悪い場所でも扱いやすく、夜釣りでの操作性も抜群。実際のレビューでも「操作性抜群」「竿が短いので投げやすい」という高評価が多く見られます。特に、堤防や漁港の常夜灯周りでのジグ単狙いには理想的な長さと言えるでしょう。
重量に関しても、98gという自重はアジングロッドとして標準的で、長時間の釣行でも疲れにくいという声があります。ただし、月下美人などの上級機種と比較すればやや重めですが、価格を考えれば十分許容範囲内です。実際、「軽くてとてもいい」「豆アジのショートバイトも感じ取れる」というポジティブなレビューが多数あります。
「早速釣りに行って来ました。0.6gのジグヘッドを使ってみました、良い感じでした。」
出典：TSURI HACK
感度については、一般的にティップが硬めの設定とされています。これは豆アジのショートバイトを明確に感じ取るための設計で、初心者でもアタリがわかりやすいというメリットがあります。ただし、「もう一歩感度が欲しい」「甘く持っているとバイトを感じにくい」という指摘もあり、しっかりとロッドと手首を一体化させる意識が必要です。
適合ルアー重量0.3～5gという範囲は、ジグヘッド単体（ジグ単）での使用を想定したものです。0.6g～1.5g程度のジグヘッドが最も扱いやすく、豆アジから20cm程度のサイズまで快適に釣ることができます。ただし、5g以上のルアーや、キャロライナリグ、スプリットショットリグには向いておらず、純粋なジグ単専用ロッドと考えるべきでしょう。
意外な用途として、トラウトやワカサギ釣りにも使えるというレビューがあります。繊細なティップと適度なバットパワーは、管理釣り場のトラウトやボートワカサギにも対応可能。「釣果はメバル、トラウト、ワカサギの方が良い」という誤算的なレビューもあり、マルチに使えるロッドとしても優秀です。
ネガティブなレビューとしては、「感度がもう少し欲しい」「ロッドケースがないとティップが折れる」という指摘があります。特にティップの保護は重要で、ソリッドティップは折れやすいため、専用のロッドケースを併せて購入することを強く推奨します。また、遠投性能は長さの関係で限定的なため、沖目のポイントを狙う場合は68L-Sや72L-Sを検討すべきです。
📊 59UL-Sモデルの評価ポイント
| 評価項目 | スコア | コメント |
|---|---|---|
| 操作性 | ★★★★★ | 短いレングスで扱いやすい |
| 軽量性 | ★★★★☆ | 98gは標準的だが疲れにくい |
| 感度 | ★★★☆☆ | 初心者には十分、上級者には物足りない |
| 汎用性 | ★★★☆☆ | ジグ単専用、他の釣法は不向き |
| コスパ | ★★★★★ | 価格と性能のバランス良好 |
| 初心者適正 | ★★★★★ | 最初の1本として最適 |
アジングxの68L-Sモデルのレビューまとめ
68L-Sは、アジングXシリーズの中で最もバランスが取れた万能型モデルです。全長2.03m（6.8フィート）、自重108g、適合ルアー重量0.5～8gという仕様で、ジグヘッド単体からスプリットショット、軽めのキャロライナリグまで幅広く対応できます。ナイロンライン1.5～4lb、PEライン0.15～0.4号が適合範囲です。
最大の特徴は守備範囲の広さです。1～2gのジグヘッドが最も扱いやすいと設定されていますが、0.5gの軽量ジグヘッドから8gのメタルジグまで対応可能。この幅広さにより、状況に応じて釣り方を変えられる柔軟性があります。沖目のポイントにはキャロやスプリットでアプローチし、足元に魚が寄ってきたらジグ単に切り替える、といった戦略的な釣りが可能です。
レングスについても、2.03mという長さは取り回しと遠投性能のバランスが絶妙です。59UL-Sほどコンパクトではありませんが、狭い釣り場でも十分扱えます。一方、72L-Sほど長くないため、初心者でもキャストしやすく、ライントラブルも起きにくいとされています。「迷ったらこのモデル」という評価が多いのも頷けます。
「ULと比べたらもちろん硬め。豆から小あじ、全然釣れます。尺あじは、まだ釣れてないので不明。コスパはいいと思います。」
出典：TACKLE BOX – 16アジング X 68L-S
感度と操作性については、59UL-Sと比較するとやや硬めの設定となっています。これは適合ルアー重量が重くなっていることと関係しており、2g以上のジグヘッドやスプリットショットリグを使用する際に威力を発揮します。ただし、「竿先がパリッとしている」「アタリがわかりやすい」という評価もあり、感度面で大きな問題はないようです。
重量に関しては、108gという自重が賛否両論の焦点となっています。「軽くて疲れない」という意見がある一方、「アジングロッドとしては重い」「長時間は疲れる」という指摘もあります。これは使用者の経験値や比較対象によって評価が分かれるポイントですが、初心者や中級者にとっては許容範囲内と考えられます。
意外な強みとして、予想外の大物にも対応できるパワーがあります。実際のレビューでは、40cmクラスのキビレ、マゴチ、チヌなど、アジングのターゲットを大きく超える魚がヒットしても難なくキャッチできたという報告が複数あります。ただし、50cm近くになるとラインブレイクのリスクが高まるため、ドラグ設定や慎重なやり取りが求められます。
ネガティブな意見としては、「フルキャストするとガイドに糸が絡む」「極細ラインだと抜けが悪い」という指摘があります。これはガイドシステムの制約によるもので、0.2号以下の極細PEラインを使用する場合は注意が必要です。ただし、0.3～0.4号のPEやエステルラインを使用する分には大きな問題はないとされています。
🎯 68L-Sモデルの最適な使用シーン
| シーン | 適性 | 推奨リグ |
|---|---|---|
| 堤防ジグ単 | ★★★★★ | 0.5～2gジグヘッド |
| 漁港ジグ単 | ★★★★★ | 1～2gジグヘッド |
| キャロライナリグ | ★★★★☆ | 3～8gキャロ |
| スプリットショット | ★★★★☆ | 3～8gスプリット |
| メバリング兼用 | ★★★★☆ | 2～5gジグヘッド |
| 磯アジング | ★★★☆☆ | やや短い可能性 |
アジングxの72L-Sモデルのレビューまとめ
72L-Sは、アジングXシリーズの中で最も長く、遠投性能に優れたモデルです。全長2.18m（7.2フィート）、自重115g、適合ルアー重量0.5～8gという仕様で、スプリットショットリグやキャロライナリグを遠投するスタイルに最適化されています。先径0.9mm、元径9.9mm、カーボン含有率87%という堅牢な設計です。
最大の特徴は圧倒的な遠投性能です。2.18mというロングレングスにより、同じ力でキャストしても59UL-Sや68L-Sと比較して10～20%程度飛距離が伸びると推測されます。沖目にブレイクラインがある場所や、広い港湾、磯などでのアジングでは、この飛距離の差が釣果を大きく左右します。実際、「遠投しやすい」「広範囲を探れる」という評価が多く見られます。
長いブランクスがもたらすもう一つのメリットは魚とのやり取りの安定性です。長いロッドは魚の引きを広い範囲で吸収できるため、急な突っ込みにも対応しやすく、ラインブレイクのリスクが低減します。「不意の大物にも対応しやすい」というレビューがあり、尺アジや30cmオーバーのメバルなど、予想外のサイズが掛かっても安心してファイトできます。
「アジングに興味を持ち購入しました。初めての釣行でアジを釣ることができました。」
出典：TSURI HACK
キャロライナリグやスプリットショットリグとの相性は抜群です。3～8gのキャロやスプリットを快適にキャストでき、沖目の潮目やブレイクラインを効率的に探ることができます。「ジグ単だけでなく、キャロやスプリットも使いたい」という人には最適なモデルと言えるでしょう。また、8gまでのルアーに対応しているため、軽めのメタルジグでの青物狙いなど、アジング以外の用途にも使えます。
重量については、115gという自重がアジングXシリーズで最も重くなっています。長時間の釣行では腕や手首への負担が大きくなる可能性があり、**「値段相応、コスパ重視の方におすすめ。ただ少し重たいので長時間アジングを楽しみたい方からはしんどい」**というレビューがあります。この点は購入前に十分考慮すべきポイントです。
取り回しに関しては、やはり長さが影響します。狭い釣り場や足場の悪い場所では扱いにくく、テトラ帯や岩礁帯での使用には不向きかもしれません。また、夜釣りでの取り回しも59UL-Sや68L-Sと比較すると劣ります。広い港湾や防波堤、磯など、スペースに余裕がある釣り場での使用が前提となるでしょう。
仕舞寸法113cmという点も注意が必要です。これは、車の後部座席に収まるかどうかギリギリのサイズであり、電車釣行には適していません。自転車での移動も困難です。車での釣行が基本となる人向けのモデルと言えます。ただし、遠征や遠投が必要な釣り場に特化するなら、これ以上ない選択肢となります。
🚀 72L-Sモデルが活きる釣り場とシチュエーション
| 釣り場タイプ | 適性度 | 推奨理由 |
|---|---|---|
| 広い防波堤 | ★★★★★ | 遠投性能を活かせる |
| 外海に面した港湾 | ★★★★★ | 沖目のポイントを攻略 |
| 磯 | ★★★★☆ | 飛距離と大物対応力 |
| サーフ | ★★★★☆ | 遠投が必須の環境 |
| 狭い漁港 | ★★☆☆☆ | 取り回しが悪い |
| テトラ帯 | ★☆☆☆☆ | 長すぎて扱いにくい |
アジングロッドとメバリングロッドの違いを理解する
アジングとメバリングは、どちらもライトゲームに分類される釣りで、使用するルアーのサイズも似ていますが、ロッドの設計思想は実は真逆です。この違いを理解することで、アジングXがどのような特性を持つロッドなのか、より深く理解できます。また、「メバリングロッドでアジングはできるのか？」という疑問にも答えが出ます。
最大の違いはティップの硬さにあります。メバルは、ルアーを口に含んでもすぐには吐き出さず、比較的ゆっくりと捕食するため、向こう合わせが基本です。そのため、メバリングロッドはティップが柔らかめに設計されており、メバルが違和感を感じにくい仕様となっています。一方、アジは素早く捕食して即座に吐き出すため、かすかなアタリを感じて積極的にフッキングする必要があります。そのため、アジングロッドは**ティップが硬め（パッツン系）**に設計されています。
次にバットの硬さも逆転しています。メバルはロックフィッシュに分類され、針に掛かると根に潜り込もうとします。これを防ぐためには強いバットパワーが必要で、メバリングロッドはバットが硬めに設計されています。一方、アジングでは0.3号などの極細ラインを使用するため、硬いバットだとラインブレイクが多発します。そのため、アジングロッドはバットが柔らかめに設計され、魚の引きをロッド全体で吸収する調子となっています。
「結論から言うと、メバリングロッドですかね。ティップが柔らかめといっても、ウルトラライトアクション、ライトアクションなどえらぶ余地はあります。」
出典：釣り行こっ！
では、アジングXはどちらの特性を持つのかという疑問が生じます。実は、アジングXは名前こそ「アジング」ですが、メバリングとの兼用も視野に入れた設計となっています。特に68L-Sと72L-Sは、適合ルアー重量が0.5～8gと幅広く設定されており、メバリングで使用する2～5gのジグヘッドやプラグにも対応可能です。実際のレビューでも「メバリングにも使える」「カサゴも釣れる」という報告があります。
ティップに関しては、アジングロッドとしてはやや硬めですが、メバリングロッドとしても使える程度の柔軟性を持っているようです。「竿先がパリッとしている」という表現がありますが、これは完全なパッツン系というわけではなく、適度な張りと柔軟性のバランスを取った設計と解釈できます。そのため、アジングにもメバリングにも使えるという汎用性が生まれています。
バットパワーについても、純粋なアジング専用ロッドと比較すると強めに設定されていると推測されます。40cmクラスのキビレやチヌにも対応できたというレビューがあることから、メバルの引きにも十分対応できるバットパワーを持っていると考えられます。この点も、アジングとメバリングの兼用を可能にする要素です。
初心者が最初に購入するロッドとして考えた場合、純粋なアジング専用よりも、アジング・メバリング兼用のロッドの方が汎用性が高いと言えます。近くの釣り場にアジがいなくてもメバルがいれば釣りが成立しますし、逆もまた然りです。その意味で、アジングXは初心者にとって理想的なバランスを持ったロッドと評価できるでしょう。
⚖️ アジングロッドとメバリングロッドの設計思想の違い
| 比較項目 | アジングロッド | メバリングロッド | アジングX |
|---|---|---|---|
| ティップ | 硬め（パッツン系） | 柔らかめ | やや硬め（中間） |
| バット | 柔らかめ | 硬め | やや硬め（中間） |
| 釣り方 | 積極的フッキング | 向こう合わせ | 両対応可能 |
| ターゲット | アジ専用 | メバル専用 | アジ・メバル兼用 |
| ライン | 極細（0.2～0.3号） | やや太め（0.3～0.5号） | 0.15～0.4号 |
| 汎用性 | 低い | 中程度 | 高い |
まとめ：アジングx レビューで見えた真の価値
最後に記事のポイントをまとめます。
- アジングXは8,000～11,000円という手頃な価格で購入できる入門機アジングロッドである
- ダイワのトップブランド「月下美人」の設計思想を受け継ぎ、ブレーディングXを搭載している
- 59UL-S、68L-S、72L-Sの3モデルがあり、それぞれ長さと適合ルアー重量が異なる
- 実際のユーザーレビューでは「コスパが良い」という評価が圧倒的に多い
- 重量については賛否両論あり、上級機種と比較するとやや重めとの指摘がある
- 月下美人と比較するとガイドやブランクス素材でコストダウンが図られている
- メジャークラフトやシマノの同価格帯ロッドと比較しても十分な競争力がある
- ブレーディングXによりネジレが抑制され、パワーと操作性が向上している
- 適切なリールとの組み合わせは2000番のスピニングリールがおすすめ
- 初心者にとって失敗のリスクが低く、最初の1本として理想的な選択肢である
- 59UL-Sは取り回しの良さが特徴で、ジグ単専用として優秀である
- 68L-Sは最もバランスが取れており、迷ったらこのモデルがおすすめ
- 72L-Sは遠投性能に優れ、キャロやスプリットでの釣りに適している
- アジングロッドとメバリングロッドは設計思想が真逆だが、アジングXは兼用可能
- メバル、カサゴ、メッキなど、アジ以外の魚種にも対応できる汎用性がある
- 40cmクラスの魚にも対応できるバットパワーを持っている
- ティップはやや硬めで、初心者でもアタリがわかりやすい設計である
- デザイン性が高く、月下美人を彷彿させる高級感がある
- 将来的に上級機種を購入してもサブロッドとして長く使える
- ダイワブランドの安心感とアフターサービスが期待できる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 低価格帯のアジングロッドをひとしきり触ってきた！わたしのファーストインプレッション♪♪ – まことの偏屈日誌
- Amazon | ダイワ(DAIWA) アジングロッド アジングX 72L-S 釣り竿
- 【インプレあり】ダイワ「アジングX」のコスパが凄い！ アジング入門の決定版かも | TSURI HACK
- DAIWA 16アジング X 68L-Sの最安値・インプレ・釣果 | TACKLE BOX
- アジングロッドとメバリングロッドの違いについて – 釣り行こっ！
- DAIWA 16アジング X 59UL-Sの最安値・インプレ・釣果 | TACKLE BOX
- アジングX 72L−S DAIWA（釣り） ダイワ アジングX 72L-S アジング
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