「靴紐を結ぶのが面倒」「毎回結び直すのがストレス」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。そこで注目されているのが、ワンタッチで着脱できる「クイックレース」を搭載したスニーカーです。アウトドアブランドを中心に採用が広がり、今では日常使いからトレイルランニング、登山まで幅広いシーンで活躍しています。
この記事では、クイックレーススニーカーの仕組みやメリット、人気ブランドやモデル、購入方法から交換方法まで、知っておきたい情報を網羅的にお届けします。「蝶々結びが苦手」「脱ぎ履きの頻度が多い」「アクティブに動きたい」といった方には特におすすめの内容となっています。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ クイックレースの仕組みと従来の靴紐との違い |
| ✓ サロモン、HOKA、yuersなど主要ブランドの特徴 |
| ✓ 実際の使用感や注意すべきデメリット |
| ✓ 後付けできる交換キットの活用方法 |
クイックレース搭載スニーカーの基本知識と魅力
- クイックレーススニーカーとは何か
- 脱ぎ履きが圧倒的にラクになる3つのメリット
- 知っておきたいデメリットと対処法
- クイックレースを採用している主要ブランド
- 人気が高いおすすめモデル一覧
- 価格帯と購入時の予算感
クイックレーススニーカーとは何か
クイックレーススニーカーとは、従来の靴紐の代わりに細いワイヤーとストッパー機構を採用した画期的なシューズのことを指します。
靴紐を結ぶ必要がなく、ワイヤーを引っ張ってストッパーで固定するだけで足にフィットさせることができます。緩める際も、ストッパーを摘んで引っ張るだけで瞬時に解放される仕組みです。余ったワイヤーと持ち手部分は、シュータン(タン)部分のシューポケットに収納できるため、歩行中に引っかかる心配もありません。
もともとはトレイルランニングやハイキング用のシューズとして、サロモンが「QUICKLACE(クイックレース)」という名称で開発・普及させたシステムです。その後、アウトドアシーンでの実用性の高さが評価され、HOKAやその他のブランドでも同様のシステムが採用されるようになりました。
現在では、スポーツシーンだけでなく、日常使いのスニーカーとしても人気が高まっています。特に、脱ぎ履きの頻度が多い方や、靴紐を結ぶのが苦手な方、手早く準備を済ませたい方にとって、非常に実用的な選択肢となっています。
クイックレースシステムは、アウトドアギアの機能性を日常生活に持ち込んだ好例と言えるでしょう。その利便性の高さから、一度使うと従来の靴紐には戻れないという声も多く聞かれます。
脱ぎ履きが圧倒的にラクになる3つのメリット
クイックレーススニーカーの最大の魅力は、やはりその圧倒的な利便性にあります。ここでは、実際のユーザーの声も踏まえながら、主なメリットを3つに整理してご紹介します。
🎯 主なメリット一覧
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| ⚡️ 着脱時間の短縮 | 両足で5秒程度で締め上げ完了 |
| 🎚️ フィット感の調整が容易 | 登山の上り下りで瞬時に調整可能 |
| 🔒 緩みにくい | 歩行中に自然と緩むことがない |
1. 圧倒的な時間短縮効果
クイックレースを緩めてある靴には当然そのまま足を突っ込むだけでOKですし、整地を歩くだけならスリッポンやモックのように紐を緩めたままの状態でも普通に歩き回れます。ちゃんと歩こうと思ったら、クイックレースを締め込めば両足で5秒とかからずきっちり履いた状態にできます。
出典:サロモンのクイックレース搭載シューズは脱ぎ履きがラクで普段履きにもかなり良い:XA PRO 3D GORE-TEX
従来の靴紐では、丁寧に結ぶと片足で30秒以上かかることも珍しくありません。それが両足で5秒程度に短縮できるのは、忙しい朝や外出先での脱ぎ履きが多いシーンで大きなアドバンテージとなります。
2. 微調整が簡単
靴紐の場合、締め具合を変えるには一度ほどいて結び直す必要がありますが、クイックレースならストッパーを緩めて引っ張るだけで調整できます。登山やトレイルランニングで、上りと下りで足のむくみ具合が変わったときも、立ち止まることなく瞬時にフィット感を調整できるのは大きな魅力です。
実際に登山愛好家の間では、「下山時に足がむくんで靴がきつくなる問題」がよく話題になりますが、クイックレースならその場で簡単に緩められるため、快適性を保ちやすいという利点があります。
3. 緩みにくく安全性が高い
従来の靴紐は、長時間歩いていると徐々に緩んでくることがあり、特に山道では転倒のリスクにもつながります。クイックレースはストッパー機構でしっかり固定されるため、自然に緩むことがほとんどありません。
また、余ったワイヤーをシューポケットに収納できるため、他方の足に引っかかって転倒するリスクも軽減されます。ハイカットの登山靴で紐を緩めて履いていると、未使用のフックに逆足の紐が引っかかる危険性が指摘されていますが、クイックレースならそのような心配も不要です。
知っておきたいデメリットと対処法
便利なクイックレースシステムですが、もちろん万能ではありません。購入前に知っておくべきデメリットや注意点も存在します。実際のユーザーの声も交えながら、対処法とともにご紹介します。
⚠️ 主なデメリットと対策
| デメリット | 対処法 |
|---|---|
| 👣 フィット感の個人差 | 試着して確認、ブランドを変える |
| 💰 価格がやや高め | 後付けキットで既存靴に装着 |
| 🔧 ワイヤー破損のリスク | 交換キットを常備(約1,000円) |
| 📏 細かい調整が難しい | 慣れと試行錯誤が必要 |
フィット感の問題
すべての人に合うわけではないという点は理解しておく必要があります。
サロモンの靴、クイックレースのせいで足の甲が痛いんだよね。長さも幅もいい感じなんだけど、クイックレースのせいで足の甲が痛くてさ。
このように、ワイヤーが特定の部分に圧力をかけてしまい、ホットスポット(痛みが生じる箇所)が発生するケースも報告されています。特に足の甲が高い方や、幅広の足の方は注意が必要です。
対処法としては、購入前に必ず試着することが最も重要です。また、ブランドやモデルによってワイヤーの配置や張り方が異なるため、一つのモデルで合わなくても、他のブランドなら快適に履ける可能性もあります。
価格面での懸念
クイックレース搭載モデルは、従来の靴紐モデルと比較してやや価格が高めに設定されていることが一般的です。機能性の高さゆえの価格設定ではありますが、予算が限られている場合は悩ましいポイントとなるでしょう。
ただし、後付けのクイックレースキット(約1,000~1,500円程度)を購入すれば、既存の靴をクイックレース化することも可能です。これについては後ほど詳しく解説します。
ワイヤーの耐久性
ワイヤー自体は丈夫ですが、使用頻度や環境によっては切れてしまう可能性もゼロではありません。ただし、サロモンなどのメーカーは交換用のクイックレースキットを単体で販売しているため、万が一の際も容易に交換できます。
長期的な使用を考えるなら、予備のクイックレースキットを一つ持っておくと安心です。特に登山やトレイルランニングなど、靴が故障すると行動に支障が出るシーンでは、エマージェンシーキットとして携帯することもおすすめされています。
クイックレースを採用している主要ブランド
クイックレースシステムは、現在では複数のブランドから展開されています。ここでは、代表的なブランドとその特徴をご紹介します。
🏢 主要ブランド比較
| ブランド | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| SALOMON | クイックレースの元祖、豊富なラインナップ | トレラン、ハイキング、タウンユース |
| HOKA | クッション性重視、マキシマリストシューズ | ロードランニング、ロングトレイル |
| yuers | レトロデザイン、日本発ブランド | タウンユース、軽登山 |
| Vivo Barefoot | ベアフット系、ミニマルデザイン | 日常使い、自然な歩行 |
SALOMON(サロモン)
クイックレースシステムの生みの親とも言える存在で、最も豊富な製品ラインナップを誇ります。トレイルランニング用の「SPEEDCROSS」シリーズ、ハイキング用の「XA PRO 3D」シリーズなど、用途に応じた多彩なモデルを展開しています。
サロモン公式サイトでは、クイックレースの交換方法を動画で解説するなど、アフターサポートも充実しています。また、交換用のクイックレースキットも容易に入手できるため、長期的な使用を考えても安心です。
HOKA(ホカ)
マキシマリストシューズ(厚底シューズ)の代表格として知られるHOKAも、多くのモデルでクイックレースを採用しています。「KAHA 2 FROST MOC GTX」「TRANSPORT GTX」「MAFATE THREE2」など、ゴアテックス搭載の高機能モデルが充実しています。
HOKAのクイックレースモデルは、atmosなどの大手スポーツショップで取り扱われており、価格帯は27,500円~44,000円程度とやや高めですが、その分クッション性と耐久性に優れているという評価を得ています。
yuers(ユアーズ)
日本発のブランドで、80年代のトレッキングシューズを彷彿とさせるレトロなデザインが特徴です。クラシカルな見た目と現代的な機能性を融合させたコンセプトで、「WALKABOUT」「LEAVES」などのモデルを展開しています。
価格帯は20,000円~22,000円程度で、ビブラム社のメガグリップソールを採用するなど、見た目だけでなく性能面でも妥協していません。remillaやGOHEMPなどのアウトドア系ファッションブランドとの相性が良く、タウンユースにも適しています。
人気が高いおすすめモデル一覧
実際に市場で人気の高いクイックレース搭載モデルを、用途別にピックアップしてご紹介します。
👟 用途別おすすめモデル
トレイルランニング・ハイキング向け
- SALOMON XA PRO 3D v9 GORE-TEX:定番中の定番モデル。軽量でグリップ力が高く、ゴアテックス搭載で防水性も確保。価格はセール時で10,000円前後、通常時で15,000円前後
- SALOMON SPEEDCROSS シリーズ:泥濘地に強い深いラグソールが特徴。トレイルレースにも対応
- HOKA MAFATE THREE2:厚底でクッション性抜群。長距離トレイルに最適
タウンユース向け
- yuers WALKABOUT:80年代風のクラシックデザイン。ブラウン×グリーンなどの配色が魅力的
- yuers LEAVES:ヌバックやスエードを組み合わせた上質な仕上がり。レトロながら現代的な履き心地
- SALOMON X ULTRA 4:オールラウンドに使えるバランス型。街歩きにも違和感なし
冬季・悪天候対応
- HOKA KAHA 2 FROST MOC GTX:保温性と防水性を兼ね備えた冬季モデル
- HOKA TRANSPORT GTX:ゴアテックス搭載で雨の日も安心
これらのモデルは、Amazonやatmos、好日山荘などのアウトドアショップで購入可能です。特にAmazonではセール時に大幅値引きされることも多いため、定期的にチェックすることをおすすめします。
価格帯と購入時の予算感
クイックレース搭載スニーカーの価格は、ブランドやモデル、機能性によって大きく幅があります。購入を検討する際の予算感を把握しておきましょう。
💰 価格帯の目安
| 価格帯 | 特徴 | 主なモデル |
|---|---|---|
| 10,000円未満 | セール品、旧モデル | SALOMON XA PRO 3D(セール時) |
| 10,000~20,000円 | エントリー~ミドルレンジ | SALOMON X ULTRA、yuers各種 |
| 20,000~30,000円 | ハイエンドモデル | HOKA MAFATE、HOKA TRANSPORT |
| 30,000円以上 | 最高峰モデル、特殊機能付き | HOKA KAHA GTX、限定コラボモデル |
コストパフォーマンスを重視するなら
SALOMONの定番モデルは、Amazonで頻繁にセール対象となります。色やサイズによっては10,000円程度で購入できることもあるため、複数サイズを購入して試着し、合わないものを返品するという方法も現実的です(返品送料無料の場合)。
また、クイックレースキット(約1,000~1,500円)を別途購入して、既存の靴に後付けするという選択肢もあります。これなら初期投資を抑えながら、クイックレースの利便性を体験できます。
長期的なコストで考える
高価格帯のモデルは初期投資こそ大きいものの、耐久性が高く長持ちするため、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れる場合もあります。特に、ビブラムソールを採用しているモデルは、ソールの減りが遅く、2~3年以上使用できることも珍しくありません。
購入時には、使用頻度や用途を考慮して、適切な価格帯を選ぶことが重要です。週に数回程度の使用なら10,000~15,000円程度のモデルで十分ですが、毎日履く予定なら、多少高くても耐久性の高いモデルを選ぶ方が結果的に経済的と言えるでしょう。
クイックレース搭載スニーカーの選び方と活用法
- 自分に合ったモデルを選ぶポイント
- 実店舗とオンラインの購入先比較
- 後付けクイックレースキットの活用術
- 実際の使用感とユーザーの本音
- 長く使うためのメンテナンス方法
- よくある質問とその回答
- まとめ:クイックレース搭載スニーカーで快適な足元を実現
自分に合ったモデルを選ぶポイント
クイックレース搭載スニーカーと一口に言っても、用途やデザイン、機能性は様々です。失敗しない選び方のポイントを押さえておきましょう。
📋 選び方チェックリスト
✅ 用途を明確にする
- 日常使い中心なのか、アウトドアアクティビティなのか
- 舗装路メインか、トレイルや山道も歩くのか
- 雨天時の使用頻度はどの程度か
✅ 足の形状に合わせる
- 幅広・甲高の足には、ワイド展開のあるブランドを
- ベアフット系シューズとの相性を確認
- 試着時は靴下の厚みも考慮
✅ 重量とクッション性のバランス
- 軽量性重視か、クッション性重視か
- 長距離歩行が多いなら厚底モデルも検討
- トレイルランなら300g以下が理想的
用途別の選び方
おそらく最も重要なのは、どこでどのように使うかを明確にすることでしょう。例えば、日常の通勤や買い物が中心なら、デザイン性が高く街に馴染むモデルが適しています。yuersのようなレトロデザインのモデルは、この用途にぴったりです。
一方、週末に登山やトレイルランニングを楽しむなら、SALOMONやHOKAのようなアウトドア専門ブランドのモデルを選ぶべきでしょう。ゴアテックス搭載モデルなら、突然の雨にも対応できます。
サイズ選びの注意点
yuersのサイズは37〜44という表記となっており少しわかりにくいのですが、サイズ感は、ゆったりめです。足囲にゆとりがあり、爪先に向かって細くなっています。普段、AREthの27.0cmを履いているスタッフはyuersの場合、42(26.0〜26.5cm)でジャスト、43(27.0〜27.5cm)で少しゆったりな感じです。
ブランドによってサイズ表記や実寸が異なるため、必ず各ブランドのサイズチャートを確認しましょう。特にヨーロッパブランドの場合、日本のサイズ感とは異なることがあります。
また、クイックレースは調整範囲が広いとはいえ、基本的なサイズが合っていないと快適性は得られません。可能であれば実店舗で試着するか、オンライン購入時も返品可能な店舗を選ぶことをおすすめします。
機能面での確認事項
防水性が必要かどうかも重要なポイントです。ゴアテックスなどの防水透湿素材を使用したモデルは価格が高くなりますが、雨の日や雪道でも快適に使用できます。ただし、完全防水ではローカットモデルの場合、深い水たまりでは浸水する可能性がある点は理解しておく必要があります。
ソールのグリップ力も見逃せません。ビブラムソールを採用しているモデルは、濡れた路面や不整地でも優れたグリップ性能を発揮します。特に山道や雨天時の使用を想定しているなら、ソールの種類も確認しておきましょう。
実店舗とオンラインの購入先比較
クイックレース搭載スニーカーは、様々な場所で購入できますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
🏪 購入場所の特徴比較
| 購入先 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 実店舗(好日山荘など) | 試着できる、専門スタッフに相談可能 | 価格が高め、在庫が限定的 |
| Amazon | セールが多い、返品無料(条件付き) | 試着できない、偽物のリスク |
| atmos等セレクトショップ | 品揃え豊富、トレンド情報も得られる | やや高価格 |
| メーカー公式サイト | 正規品保証、限定モデルあり | セールは少ない |
実店舗での購入がおすすめのケース
初めてクイックレースシューズを購入する方は、実店舗での試着を強くおすすめします。特に以下のような方は、実店舗での購入が適しているでしょう。
- 自分の足の特徴(幅広、甲高など)を把握していない方
- クイックレースのフィット感を実際に確認したい方
- 専門スタッフのアドバイスを受けたい方
好日山荘などの専門店では、経験豊富なスタッフが在籍しており、用途に応じた適切なモデルを提案してくれます。また、店舗限定のセールが行われることもあるため、定期的にチェックする価値はあります。
オンライン購入のコツ
Amazonや楽天市場などのオンラインショップは、価格面でのメリットが大きいのが特徴です。特にAmazonでは、セール時に30~40%オフになることも珍しくありません。
XA PRO 3DとX ULTRAはAmazonでもよくセール価格になっているので(サイズや色にもよりますが1万円程度になることも)、自分の足にあったモデルさえ分かっていれば結構お買い得に手に入れることもできます。
ただし、オンライン購入の際は以下の点に注意が必要です。
- サイズ選びは慎重に:レビューでサイズ感を確認
- 返品ポリシーを確認:試着後の返品が可能か
- 販売元を確認:正規代理店かどうか
- レビューをチェック:特に低評価レビューに目を通す
一般的には、自分の足のサイズや好みを把握している方、過去に同ブランドの靴を履いたことがある方なら、オンライン購入でも失敗は少ないと言えるでしょう。
購入時期の戦略
シーズンオフや年末年始、プライムデーなどの大型セール時期を狙うと、大幅な割引価格で購入できる可能性があります。特に型落ちモデルは、性能面では現行モデルと大差ないことも多く、コストパフォーマンスに優れています。
ただし、人気のサイズや色は早期に売り切れることも多いため、セール開始直後にチェックすることをおすすめします。
後付けクイックレースキットの活用術
既存の靴をクイックレース化できる後付けキットは、非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢です。
🔧 後付けキットの基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 価格 | 約1,000~1,500円 |
| 販売元 | SALOMON、Endoto、その他サードパーティ |
| 必要な工具 | ハサミ、ライター(モデルによる) |
| 交換時間 | 慣れれば10分程度 |
どんな靴に取り付けられるか
クイックレースキットは、靴紐を通す穴やフックがある靴であれば、ほぼどんな靴にも取り付け可能です。登山靴、トレイルランニングシューズはもちろん、日常使いのスニーカーにも装着できます。
ちなみにサロモンのクイックレースは交換用として個別に売られているので、既存の靴に後付で取り付けることも可能なようです。
実際に、Vivo BarefootのPrimus Lite IIIやMagna Forest ESCなど、元々クイックレースを採用していないモデルに後付けして使用している事例も報告されています。
取り付け方法の基本手順
サロモン公式サイトでは、動画付きで交換方法を詳しく解説しています。基本的な流れは以下の通りです。
- 既存の靴紐を取り外す
- クイックレースを靴紐穴に通す
- コードロックとコードストッパーを取り付ける
- 長さを調整し、余った部分をカットして処理
注意点として、XA PROシリーズのような特殊な構造の靴は、通常モデルとは取り付け方が異なるため、自分の靴に合った手順を確認する必要があります。サロモンの公式サイトでは、通常モデルとXA PROシリーズの両方について、新旧クイックレースそれぞれの取り付け方を動画で紹介しています。
キット選びのポイント
クイックレースキットには、新タイプと旧タイプが存在します。現在、Salomon公式オンラインストアで販売されているのは新タイプのみですが、一部の店舗では旧タイプも在庫している場合があります。
また、カラーバリエーションも豊富で、ブラック、グリーン、レッドなど複数の色から選べます。靴の色に合わせて選ぶことで、統一感のある見た目を実現できます。
サードパーティ製のキットも多数販売されており、Endotoなどのブランドからはサロモン用やOn Cloud用など、特定のブランドに最適化されたキットも発売されています。価格は1,000円前後からと手頃で、2足セット(4本入り)の商品もあります。
実際の使用感
「Magna Forest ESC」にも緑を取り付けた。プラスチックのバージョンが前のモデルと今のモデルとでは異なっていたので、紐だけ緑をつかって、プラパーツは最新のモデルのものを使った。(余った紐はエマージェンシー用にしている)
このように、パーツを組み合わせて使うことも可能です。余った紐は、予備として保管しておくと、緊急時に役立つかもしれません。
実際の使用感とユーザーの本音
クイックレーススニーカーを実際に使用している方々のリアルな声を集めました。良い点だけでなく、気になる点も含めてご紹介します。
👍 ポジティブな評価
最も多く聞かれるのは、やはり脱ぎ履きの快適さに関する声です。
会社でもリラックスして仕事したい時は簡単に脱ぐことができる。トイレに行く時もすぐに履ける。控えめに言って最高です。
オフィスワークでも、休憩時に靴を脱ぎたい方には非常に便利な機能と言えます。また、子育て中の方からは「子供を抱っこしながらでも片手で靴が履ける」という声も聞かれます。
長距離ハイキングでの使用感については、フィット感の調整のしやすさが高く評価されています。上りと下りでの足のむくみ具合に応じて、立ち止まることなく調整できるのは、長時間の山行では大きなメリットです。
😐 気になる点・改善希望
一方で、いくつかの課題も指摘されています。
まず、細かいフィット感の調整が難しいという声があります。従来の靴紐なら、特定の部分だけを締めたり緩めたりといった細かい調整ができますが、クイックレースは全体的な締め具合を一度に変えるシステムのため、部分的な調整には向いていません。
また、前述の通りホットスポットが発生するケースもあります。これは個人の足の形状による部分が大きいため、試着して確認するしか対処法はないでしょう。
長期使用でわかること
数年単位で使用している方からは、ワイヤーの耐久性は十分という評価が多く聞かれます。通常の使用では、靴本体がダメになるまでワイヤーが切れることはほとんどないようです。
ただし、岩場の多いトレイルや、鋭利な枝が多い藪漕ぎなどでは、ワイヤーに傷がつくリスクもあります。そのような過酷な環境での使用を想定している場合は、予備のクイックレースキットを携帯することをおすすめします。
用途による満足度の違い
一般的には、脱ぎ履きの頻度が多いシーンほど満足度が高い傾向にあります。例えば、日本の住環境では室内で靴を脱ぐことが多いため、外出先で何度も脱ぎ履きする機会が多い方ほど、クイックレースの利便性を実感しやすいでしょう。
逆に、一度履いたら長時間脱がないような使い方(長距離ランニングなど)では、従来の靴紐と比較しての優位性は感じにくいかもしれません。ただし、その場合でも靴紐がほどける心配がないという安心感は得られます。
長く使うためのメンテナンス方法
クイックレース搭載スニーカーを長く快適に使用するためのケア方法をご紹介します。
🧼 基本的なメンテナンス手順
✅ 日常的なケア
- 使用後は泥や砂を払い落とす
- 濡れた場合は陰干しでしっかり乾燥
- ワイヤー部分の汚れも柔らかい布で拭き取る
✅ 定期的なケア(月1回程度)
- 中性洗剤を薄めた水で全体を拭く
- ストッパー部分の動きをチェック
- インソールを取り出して陰干し
✅ シーズンオフの保管
- 完全に乾燥させてから保管
- 湿気の少ない場所に保管
- 型崩れ防止のため新聞紙を詰める
ワイヤー部分の特別な注意点
クイックレースのワイヤーは丈夫ですが、過度な負荷や鋭利なものとの接触には注意が必要です。特に、岩場でのハイキングや藪漕ぎをする際は、ワイヤーが岩や枝に引っかからないよう、しっかりとシューポケットに収納しておきましょう。
また、ストッパー部分は定期的に動作確認することをおすすめします。砂や泥が入り込むと、スムーズに動かなくなることがあるためです。もし動きが悪くなった場合は、水で洗い流して乾燥させることで、多くの場合は復活します。
ゴアテックスモデルの注意点
ゴアテックス搭載モデルの場合、防水性能を維持するための特別なケアが必要になります。
まず、洗濯機での丸洗いは避けるべきでしょう。手洗いで優しく洗うか、専用のクリーナーを使用することが推奨されています。また、定期的に撥水スプレーを使用することで、表面の撥水性能を維持できます。
履き始める前に使っておくと靴が長持ちするスプレーの話し
新品の段階で防水スプレーを使用しておくことで、汚れの付着を防ぎ、結果的に靴の寿命を延ばすことができます。
交換時期の目安
靴本体の寿命は、使用頻度や用途によって大きく異なりますが、一般的には以下のような症状が出たら交換を検討する時期です。
- ソールの減りが顕著で、グリップ力が明らかに低下している
- アッパー部分に大きな破れや穴がある
- クッション性が失われ、足が痛くなりやすい
- ワイヤーが切れて、交換キットでも対処できない箇所がある
ただし、ビブラムソールを採用している高品質なモデルなら、適切にケアすれば3~5年程度は使用できると言われています。
よくある質問とその回答
クイックレース搭載スニーカーについて、購入前によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
❓ Q&A集
Q1: クイックレースは通常の靴紐より緩みやすいですか?
A: いいえ、むしろ緩みにくいのがクイックレースの特徴です。ストッパー機構でしっかり固定されるため、歩行中に自然と緩むことはほとんどありません。長時間のハイキングでも、締め直す必要がないという評価が多く聞かれます。
Q2: ワイヤーが切れたらどうすればいいですか?
A: 交換用のクイックレースキット(約1,000~1,500円)を購入して交換できます。サロモンなどのメーカーは単体で販売しているため、入手は容易です。交換作業も、慣れれば10分程度で完了します。
Q3: 子供用のサイズもありますか?
A: はい、多くのブランドでキッズサイズも展開されています。特にサロモンは、子供用モデルも豊富に揃えています。子供は靴紐を結ぶのが苦手なことが多いため、クイックレースは非常に実用的と言えるでしょう。
Q4: ランニングにも使えますか?
A: はい、トレイルランニング用に設計されたモデルも多数あります。ただし、ロードランニングには専用のランニングシューズの方が適している場合もあります。用途に応じて適切なモデルを選ぶことが重要です。
Q5: 既存の靴に後付けする際、注意点はありますか?
A: 靴紐穴のサイズや配置を確認してください。また、ハイカットの登山靴など、フック式の穴がある靴は取り付けが複雑になることがあります。サロモン公式サイトの動画を参考にすることをおすすめします。
Q6: 雨の日でも問題なく使えますか?
A: ゴアテックスなどの防水素材を使用したモデルなら、雨天時も快適に使用できます。ただし、ローカットモデルの場合、深い水たまりでは足首から浸水する可能性があります。完全防水を求めるなら、ミッドカットやハイカットモデルも検討しましょう。
Q7: 冬季の雪道でも使えますか?
A: 保温性と防水性を備えた冬季モデルも存在します。HOKA KAHA 2 FROST MOC GTXなど、冬季専用設計のモデルを選べば、雪道でも快適です。ただし、アイスバーンなど非常に滑りやすい路面では、別途アイゼンの装着が必要になる場合もあります。
まとめ:クイックレース搭載スニーカーで快適な足元を実現
最後に記事のポイントをまとめます。
- クイックレースは靴紐の代わりにワイヤーとストッパーを使用した画期的なシステムである
- 両足で5秒程度で着脱できる圧倒的な時間短縮効果が最大の魅力
- フィット感の微調整が容易で、登山の上り下りでも立ち止まらず調整可能
- 自然に緩むことがなく、安全性も高い
- 足の甲への圧迫感や価格の高さがデメリットとして指摘されている
- サロモンが元祖で最も豊富なラインナップを誇る
- HOKAは厚底で クッション性重視のモデルを展開
- yuersは日本発でレトロデザインが特徴的
- 価格帯は10,000円~30,000円程度が中心
- Amazonなどでセール時を狙えば大幅値引きで購入可能
- 後付けキット(約1,000~1,500円)で既存の靴もクイックレース化できる
- 試着して自分の足に合うか確認することが最も重要
- ゴアテックス搭載モデルなら雨天時も快適に使用可能
- ワイヤーの耐久性は十分で、通常使用では靴本体より先に壊れることは少ない
- 定期的なメンテナンスで長期間快適に使用できる
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- クイックレース スニーカー | atmos(アトモス) 公式オンラインストア
- サロモンのクイックレース搭載シューズは脱ぎ履きがラクで普段履きにもかなり良い:XA PRO 3D GORE-TEX – I AM A DOG
- クイックレースの交換方法について | Salomon
- Amazon.co.jp : サロモン クイックシューレース
- yuers ユアーズ|WALKABOUT (ブラウン×グリーン)(クイックレース スニーカー)
- Salomon shoes with quick lace causing hot spots – Reddit
- yuers ユアーズ|LEAVES (ブラック)(クイックレーススニーカー)
- UL考 #10 クイックシューレースが良い|髙畑貴良志
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