琵琶湖はバス釣りのメッカとして知られ、2009年には世界記録となる73.5cm、10.12kgのブラックバスが釣り上げられた伝説的なフィールドです。60cm以上のビッグバスも狙えるこの湖は、多くのアングラーにとって憧れの場所となっています。

バス釣りを楽しむためには、季節や時期によって変化する釣果のパターンを理解することが重要です。琵琶湖で最も釣れる時期は9月から10月の初秋で、台風後に水温が下がると活性が上がる傾向にあります。ベイトフィッシュの状況に合わせたルアー選択も成功の鍵となります。
この記事のポイント!
- 琵琶湖の特徴とバス釣りに適した時期について
- 北湖・南湖それぞれの釣り場の特徴と攻略法
- 初心者でも実践できる基本的な釣り方とポイント
- 釣果を上げるためのルアー選択とアプローチ方法
琵琶湖バス釣りの基本情報とベストシーズン
- 世界記録も出た琵琶湖の魅力
- 釣れる時期は9月から10月がベスト
- 大型バスが狙える水域と特徴
- 初めての人でも釣れるポイント選び
- 琵琶湖の水質と環境の現状
- 外来魚リリース禁止のルールと注意点
世界記録も出た琵琶湖の魅力
琵琶湖は日本最大の湖で、ブラックバスフィッシングが盛んな場所として知られています。2009年には世界記録となる73.5cm、10.12kgのブラックバスが釣り上げられた実績を持つ、まさにバスフィッシングの聖地です。
湖には多様な釣り場環境が存在し、ジャンクリアからマッディー、ウィードエリア、ロックエリア、岩盤、護岸など、様々なタイプのポイントがあります。これは他の湖では見られない琵琶湖ならではの特徴となっています。
一日の釣果でも、条件が合えば100本以上の釣果も可能な豊かなフィールドです。魚探で確認すると、バスが映らない場所の方が少ないと言われるほど、多くのバスが生息しています。
ベイトとなる餌となる生物も豊富で、ワカサギや子バス、ハスなどが捕食されています。この豊かな環境がデカバスを育む要因の一つとなっています。
豊富な餌環境があるため、バスの活性にはON・OFFの差が激しいという特徴もあります。これは「スレている」というわけではなく、単に餌の豊富さゆえのタイミングの問題とされています。
釣れる時期は9月から10月がベスト
琵琶湖でバスが最も釣れるシーズンは9月から10月にかけての初秋です。8月終わりから9月初めにかけて、台風の影響で水温が下がると、バスの活性が一気に上がる傾向にあります。
この時期は、水温変化とともにベイトフィッシュの動きも活発化し、バスの捕食活動が活発になります。特にワカサギやハスなどのベイトフィッシュが多く確認される場所では、良い釣果が期待できます。
ワカサギが捕食されている場合は、ミドストやダウンショットといったフィネスなリグが効果的です。一方、ハスが捕食されている場合は、ビッグスプーンやビッグベイトなど、大きめのルアーで攻めると結果を出しやすくなります。
水温の変化とともに、バスの生息域も変化するため、シーズンごとのパターンを把握することが重要です。特に初秋は、夏場の暑さが和らぎ、バスの活性が上がる絶好の時期となります。
ベイトフィッシュの変化に合わせて、使用するルアーも適切に選択する必要があります。状況に応じて、フィネス系からビッグベイトまで、幅広いルアーを使い分けることで、より多くのチャンスを掴むことができます。
大型バスが狙える水域と特徴
琵琶湖は北湖と南湖に大きく分かれており、それぞれ特徴的なポイントがあります。北湖では竹生島周辺や西岸エリアが有名で、50cmを超える大型バスが狙えるスポットとして知られています。
南湖の特徴的なポイントとして、赤野井や木浜3~5号、大橋料金所前から木浜2号などがあります。これらの場所では、水深の変化や構造物を活かした攻め方が効果的です。
大型バスを狙う際は、ワカサギやハスなどのベイトフィッシュの動向を把握することが重要です。特にベイトフィッシュが多く集まる場所では、ビッグスプーンやビッグベイトでの攻略が有効です。
水深の変化や地形の特徴を理解することも、大型バス攻略の重要なポイントです。特に岸際の構造物や水深の変化する場所は、バスの定位置となりやすい傾向にあります。
場所選びの際は、シーズンや気象条件も考慮に入れる必要があります。特に水温変化の激しい時期は、バスの行動パターンも大きく変化するため、状況に応じた柔軟な対応が求められます。
初めての人でも釣れるポイント選び
初心者向けのポイントとして、彦根港や雄琴港、琵琶湖大橋周辺などが挙げられます。これらの場所は比較的アクセスが良く、釣り場の情報も豊富です。
陸っぱりでも釣果が期待できる場所として、矢橋帰帆島や烏丸半島なども人気があります。これらのポイントは、足場が安定していて釣りやすい環境が整っています。
初心者の場合、まずは他の釣り人の多い場所から始めるのがおすすめです。周りの釣り人の様子を観察することで、その日の釣れ筋パターンを掴みやすくなります。
ポイント選びの際は、その日の風向きや天候も重要な要素となります。特に風の影響を受けにくい場所を選ぶことで、安定した釣りが可能になります。
シーズン別のポイント選びも重要で、特に初心者は9月から10月の初秋に釣行することをおすすめします。この時期は比較的バスの活性が高く、釣果も期待できます。
琵琶湖の水質と環境の現状
琵琶湖の水質については、近年変化が見られています。特に「琵琶湖の深呼吸が無い」という現象が報告されており、水の循環に影響が出ている可能性があります。
水質の変化は、サイトフィッシングの際の視界にも影響を与えています。以前と比べて見える範囲が狭まっているという報告もあり、これは水質の悪化が一因とされています。
この状況の背景には、過去2年ほど雪の少ない冬が続いたことが影響している可能性が指摘されています。雪解け水による水の循環が、琵琶湖の環境維持に重要な役割を果たしているためです。
現在の水質変化は一時的なものである可能性もあり、降雪量の回復とともに改善が期待されています。これは琵琶湖の環境と釣りの両面で重要な課題となっています。
こうした環境変化は、バスフィッシングにも影響を与える可能性があるため、今後の動向を注視していく必要があります。
外来魚リリース禁止のルールと注意点
琵琶湖では、「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」に基づき、ブルーギルやブラックバスは「リリース禁止」となっています。これは生態系の保護を目的とした重要なルールです。
外来魚の規制は、琵琶湖の自然環境を守るための重要な取り組みの一つとなっています。釣り人は必ずこのルールを順守し、責任ある行動をとることが求められています。
バス釣りを楽しむ際は、駐車場やトイレなどの施設を適切に利用し、ゴミの持ち帰りなど、基本的なマナーも重要です。地域との共生を図りながら、持続可能な形でフィッシングを楽しむことが大切です。
外来魚の規制は、琵琶湖の生態系を取り戻すための取り組みの一環です。アングラーとして、この趣旨を理解し、協力することが求められています。
釣りというレジャーの側面からも、琵琶湖の生態系を保護する取り組みへの理解と協力が不可欠です。

琵琶湖バス釣りの実践テクニック
- 北湖と南湖の違いを把握しよう
- おかっぱりでも狙える有望ポイント
- 水深やベイトに合わせたルアー選択
- 初心者向けの基本的な釣り方
- 時間帯別の効果的なアプローチ
- 最新の釣果傾向と釣れ筋パターン
- まとめ:琵琶湖バス釣りを楽しむためのポイント
北湖と南湖の違いを把握しよう
琵琶湖は北湖と南湖に大きく分かれています。北湖は水深が深く、特に竹生島周辺では大型のバスが生息しています。釣果情報を見ると、50cmアップのバスが頻繁に報告されています。
南湖は比較的水深が浅く、ウィードやストラクチャーが豊富です。特に南湖西岸エリアではハスやワカサギなどのベイトフィッシュが豊富で、バスの活性も高い傾向にあります。
南湖エリアでは木浜3~5号水路や、下物、烏丸半島などの特徴的なポイントが点在しています。これらのポイントでは、地形の特徴を活かした攻め方が有効です。
北湖では主にボートフィッシングが主流となりますが、南湖では陸っぱりポイントも充実しています。特に矢橋帰帆島や葉山川河口などは、アクセスも良く人気のポイントとなっています。
場所によって水質や環境が異なるため、それぞれの特徴を理解することが重要です。特に水深の変化や流れの特徴を把握することで、効率的な攻略が可能になります。
おかっぱりでも狙える有望ポイント
琵琶湖の陸っぱりポイントとして、雄琴港や彦根港、琵琶湖大橋周辺が人気です。特に彦根港では35cmクラスのバスが安定して釣れており、初心者でも釣果が期待できます。
南湖の西岸エリアでは、浜大津や琵琶湖大橋西詰め、堅田漁港などが代表的なポイントです。これらの場所は足場も安定しており、安全に釣りを楽しむことができます。
東岸エリアでは、木浜エリアや下物、赤野井沖などが有名です。特に木浜エリアは1号から5号まで水路があり、それぞれ特徴的な地形を活かした攻め方が可能です。
ワカサギやハスなどのベイトフィッシュが捕食されている場所では、それに合わせたルアー選択が重要です。ミドストやダウンショット、ビッグスプーンなど、状況に応じた使い分けが効果的です。
陸っぱりの場合、行動範囲は限られますが、地形をしっかり把握することで十分な釣果を上げることができます。特にショアラインのストラクチャーを意識した攻め方が有効です。
水深やベイトに合わせたルアー選択
琵琶湖ではベイトフィッシュの種類も豊富で、主にワカサギや子バス、ハスなどが捕食されています。これらのベイトフィッシュに合わせてルアーを選択することが重要です。
ワカサギが捕食されている場合は、ミドストやダウンショットが効果的です。一方、ハスが捕食されている場合は、ビッグスプーンやビッグベイトなどの大型ルアーでの攻略が有効です。
基本的なルアーとして、ベコンクローやビッグスプーン、ビッグベイトなどがあります。これらのルアーは状況に応じて使い分けることで、より多くのチャンスを作ることができます。
リグの選択も重要で、ノーシンカーやネコリグ、ダウンショットなど、状況に応じた使い分けが必要です。特に水深や水質の変化に合わせて、適切なリグを選択することが重要です。
最近の釣果では、スメルトヘッドを使用したパターンも好結果を残しています。状況に応じて新しいタックルも取り入れながら、効果的なアプローチを見つけていくことが大切です。
初心者向けの基本的な釣り方
初心者におすすめの釣り方として、シンプルなワームやスピナーベイトでの釣りから始めると良いでしょう。特に南湖エリアでは、ノーシンカーワームやダウンショットリグで安定した釣果が報告されています。
今の琵琶湖では、フィネスな釣りが流行っています。高比重ノーシンカーワーム、ミドスト、ダウンショットのドテラ流しなど、繊細なアプローチが効果的です。
ベイトフィッシュの状況に合わせたルアー選択も重要です。ワカサギが捕食されている場合はミドストやダウンショット、ハスが捕食されている場合はビッグスプーンやビッグベイトが有効となります。
釣り場選びでは、彦根港や雄琴港など、足場の良い場所から始めるのがおすすめです。これらのポイントは他の釣り人も多く、周りの様子を見ながら釣り方を学ぶことができます。
地形を理解することも重要です。琵琶湖では水深の変化やストラクチャーが豊富なため、まずはこれらの基本的な特徴を把握することから始めましょう。
時間帯別の効果的なアプローチ
朝まずめの時間帯は、バスが活発に活動する時間です。特に夏場は、早朝から日の出にかけてトップウォーターやシャローでの釣りが効果的です。
日中になると、バスは比較的深いエリアに移動する傾向があります。この時間帯はダウンショットやスイミングジグなど、水深のあるエリアを狙うアプローチが有効です。
流れが出てくると、バスの活性も上がってきます。特にベイトフィッシュが動き出す時間帯は、リアクションバイトを狙ったアプローチが効果的です。
水温が低い時期は、バスの活性も下がりがちです。この場合は、ゆっくりとしたアプローチや、ボトムを意識した釣り方が有効となります。
夕まずめの時間帯も、バスが活発に活動する時間です。この時間帯は再びシャローエリアでの釣りがチャンスとなります。
最新の釣果傾向と釣れ筋パターン
最近の琵琶湖では、スメルトヘッドを使用したパターンが好結果を残しています。2025年の釣果報告では、このパターンで50cmアップのバスが複数報告されています。
南湖エリアでは、カバースキャットを使用したパターンも安定した釣果を上げています。特に南湖西岸エリアで、このパターンでの釣果報告が目立ちます。
北湖エリアでは、ダウンショットリグやフリックシェイクを使用した釣果が報告されています。特に深いエリアでの釣果が安定しています。
ベイトフィッシュの変化も見られ、以前は南湖のメインベイトはギルでしたが、最近ではワカサギや子バスが多く捕食されている傾向にあります。
水温に応じてパターンも変化し、低水温期は比較的ゆっくりとしたアプローチが効果的です。一方、水温が上がってくると、アクティブな釣りが有効となってきます。

まとめ:琵琶湖バス釣りを楽しむためのポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 琵琶湖は2009年に73.5cm、10.12kgの世界記録が出た伝説的なフィールドである
- 最も釣れる時期は9月から10月の初秋で、台風後の水温低下で活性が上がる
- 北湖と南湖で異なる特徴があり、それぞれに適した攻略法がある
- ベイトフィッシュはワカサギ、子バス、ハスが主体
- 外来魚のリリースは禁止されており、必ず順守する必要がある
- 水質の変化に注意が必要で、近年は「深呼吸」が減少している
- おかっぱりでも彦根港や雄琴港など、有望なポイントが多数存在する
- ルアーはベイトフィッシュに合わせて選択することが重要
- 豊富な餌環境により、バスの活性にON・OFFの差が大きい
- 初心者は9月から10月の初秋に釣行するのがおすすめ
- 陸っぱりの場合は、ショアラインのストラクチャーを意識した攻め方が有効
- 水深や地形の特徴を理解することが、安定した釣果につながる