SNSで話題になった「92cmのチヌ」。この驚異的なサイズの真相について、私たちが調べた情報をもとに詳しく解説していきます。実は、チヌ(クロダイ)の日本記録は2011年に尾鷲の磯で記録された71.6cm、重量5.72kgというのが公式記録なのです。

SNSでの92cmという投稿は2023年4月に登場し、7.7万回以上の閲覧数を記録しました。しかし、これは冗談の投稿だったことが、投稿者自身のその後のコメントから明らかになっています。この記事では、チヌの実際の日本記録や大きさの区分、そして大型チヌを狙うためのポイントまで、詳しく解説していきます。
この記事のポイント!
- チヌの日本記録は71.6cmという事実
- SNSで話題になった92cm投稿の真相
- チヌのサイズ区分と特徴
- 大型チヌを狙うためのポイントと実践的なアプローチ方法
チヌ92cmは本当に存在する?日本記録と真相を徹底解説
- クロダイ(チヌ)の日本記録は71.6cm
- チヌのサイズ区分と特徴を解説
- チヌ92cmの投稿の真相に迫る
- なぜSNSで92cmの投稿が話題になったのか
- チヌの実際の最大サイズとは
- 大型チヌを狙うためのポイントと注意点
クロダイ(チヌ)の日本記録は71.6cm
チヌの日本記録は2011年6月、三重県尾鷲の磯で開催された第30回G杯争奪全日本がま磯選手権で記録されました。兵庫県の橋本氏が釣り上げた71.6cm、重量5.72kgという記録です。
この記録は公式の大会で記録され、写真や計測データも残されている信頼できる記録となっています。当時の様子は釣り専門誌でも大きく取り上げられ、チヌ釣りの歴史に大きな一石を投じる出来事となりました。
磯釣りでの記録ということも特筆すべき点です。堤防や船からの釣りと異なり、磯での釣りは魚とのファイトにさらなる技術が必要とされます。
日本記録となったこの魚は、体型も通常のチヌとは異なる迫力があり、年齢も相当なものだったと推測されています。50cm以上のチヌは「年無し」と呼ばれ、その成長に何年もかかるとされています。
この記録は10年以上経った現在も破られていない、まさにチヌ釣りの金字塔と言える記録となっています。
チヌのサイズ区分と特徴を解説
チヌ(クロダイ)には、そのサイズによって明確な区分が存在します。10cm以下は「チンチン」、25cm以下は「カイズ」と呼ばれています。
25~35cmが中型、35~45cmが良型とされ、釣り人の間での一般的な目標サイズとなっています。45cm以上になると大型の部類に入ります。
特に注目すべきは50cm以上のサイズで、これは「年無し」と呼ばれる特別な存在です。55cm以上になると超大型と分類され、滅多に釣れない憧れのサイズとなります。
実際の釣りでは、20~50cmがメインターゲットとなることが多く、これは魚の生態や釣り場の特性を考慮した現実的なサイズ設定となっています。
チヌは成長が遅い魚として知られており、大型になればなるほど、その年齢は計り知れないものとなります。
チヌ92cmの投稿の真相に迫る
2023年4月8日、Twitterで「日本記録 92cmチヌ!!」という投稿が登場し、大きな話題となりました。この投稿は7.7万回以上の閲覧数を記録しています。
しかし、投稿者自身がその後のコメントで「今年の目標は炎上を3回以内に抑える事です!」と述べており、この投稿が冗談であることを示唆しています。
他のユーザーからも「期待を裏切らない男」「本気か冗談か分からないところが良いですね」といったコメントが寄せられ、この投稿がジョークであることが広く認識されていました。
投稿者はその後も「妄想力が試されます!」とコメントしており、この92cmという数字が事実ではないことを自ら認めています。
このように、SNS上での92cmチヌの投稿は、釣り人コミュニティ内での一種のユーモアとして機能していたことが分かります。
なぜSNSで92cmの投稿が話題になったのか
この92cmチヌの投稿が注目を集めた背景には、実際の日本記録である71.6cmとの大きな差があります。その突飛な数字が、多くの釣り人の興味を引いたのでしょう。
投稿に対するリプライやコメントを見ると、多くのユーザーがジョークとして楽しんでいる様子が伺えます。「デカすぎ」「隅田川でそんなに釣れるんすか?」といった反応が見られました。
この投稿は、釣り人コミュニティの中で一種の「ミーム(インターネット上で共有される文化的要素)」として機能していました。
投稿者は「爆ってます!乗り遅れてますよ!」とさらなるジョークを重ねており、この投稿を介してコミュニティ内でのコミュニケーションが活発に行われていました。
投稿から約1ヶ月後には、この92cmチヌのタグが一種の流行となっていたことも確認されています。
チヌの実際の最大サイズとは
チヌの実際の最大サイズは、一般的に70cm程度とされています。これは釣りのターゲットとして考えた場合の目安となるサイズです。
実績として確認されている最大は、先述の日本記録である71.6cmとなります。これは2011年に記録された数字で、それ以降この記録を超えるサイズは公式には確認されていません。
ダイバーからの目撃情報では、より大きなサイズのチヌの存在も示唆されていますが、実際に釣り上げられた確実な記録としては71.6cmが最大となっています。
釣りの現場では、50cm以上のチヌは「年無し」と呼ばれ、特別な存在として扱われています。その成長の遅さから、この大きさに達するまでには相当な年月を要すると考えられています。
実際の釣りでは、20~50cmがメインターゲットとなることが一般的です。
大型チヌを狙うためのポイントと注意点
大型チヌを狙う場合、まず釣り場の選定が重要です。日本記録が出た三重県尾鷲の磯のように、大型魚が生息できる環境を持つポイントを選ぶ必要があります。
堤防からの釣りでも大型は狙えますが、特に磯釣りでは50cm以上の大型魚が釣れる可能性が高いとされています。ただし、磯での釣りは十分な経験と技術が必要です。
餌の選択も重要で、オキアミやイカの内臓、キビナゴなどが効果的とされています。特に大会での記録魚は、オキアミや練り餌での釣果が多いようです。
潮の動きや時合いを見極めることも重要です。特に潮の動き出しは、大型魚が活性化する時間帯として知られています。
最後に、大型魚との格闘に耐えられる道具の選択も重要です。ハリスは3号以上を使用するなど、しっかりとした仕掛けの準備が必要です。

日本記録級チヌを狙うための実践的アプローチ
- 50cm超えのチヌの生態と特徴
- 大型チヌが生息する環境とは
- 磯釣りでの記録級チヌの攻略法
- 堤防からの大物チヌ攻略戦術
- おすすめの仕掛けと餌の選び方
- チヌの引きの特徴と対処方法
- まとめ:チヌ92cmの真相と記録級チヌ攻略のポイント
50cm超えのチヌの生態と特徴
50cm以上のチヌは、釣り人の間で「年無し」と呼ばれる特別な存在です。記録によれば、この大きさのチヌは成長が非常に遅いことが知られています。
長崎の漁師やダイバーによると、実際の生息環境では70cm以上のチヌも目撃されているとの情報があります。ただし、これらは実際の釣果として記録に残っているわけではありません。
45cm以上を大型、50cm超えを年無し、55cm以上を超大型と分類するのが一般的です。これらの区分は釣り人の間で広く認識されている基準となっています。
10cm以下をチンチン、25cm以下をカイズ、25~35cmを中型、35~45cmを良型と呼び分けており、サイズによって明確な区分けがされています。
通常の釣りでは20~50cmがメインターゲットとなりますが、環境と時期を見極めることで、より大きなサイズを狙うことも可能です。
大型チヌが生息する環境とは
大型チヌの生息環境として、三重県尾鷲の磯が有名です。ここでは2011年に71.6cmという日本記録が達成されています。
長崎の野母崎では、春のノッコミの真鯛狙いの際に大型のチヌが混ざって釣れることがあります。地元の釣り人によると、この海域は大型チヌの生息に適した環境を持っているようです。
大村湾でもルアーでチヌが良く釣れるという情報があり、50cm未満のサイズが一般的とされています。
泉南エリアでは定期的にチヌが確認されており、アジ釣りの際に混ざって釣れることもあるようです。
堤防や磯、河川など、様々な環境でチヌは生息していますが、特に大型を狙う場合は磯場が有力なポイントとなっています。
磯釣りでの記録級チヌの攻略法
磯釣りでの大物チヌ攻略には、オキアミが効果的な餌として知られています。実際の日本記録も磯での釣果でした。
G杯争奪全日本がま磯選手権のような公式大会では、オキアミや練り餌を使用して大型チヌを狙うのが一般的です。
餌の選択以外にも、潮の動きや時合いを見極めることが重要です。特に潮の動き始めは、大型魚が活性化する時間帯として注目されています。
チヌの引きは強力で、特に大型魚との対決では適切な道具選びが重要になってきます。ハリスは3号以上を使用するなど、しっかりとした仕掛けの準備が必要です。
磯での釣りは、堤防や船からの釣りと比べて技術的な難しさがありますが、その分大物が期待できるポイントとなっています。
堤防からの大物チヌ攻略戦術
堤防からのチヌ釣りでは、水深1.5mほどの砂地や石積みの場所が有効なポイントとして知られています。実際に大型魚が釣れた記録も残っています。
キビナゴを餌にした2号ハリスのフカセ釣りでも、大型魚が釣れる可能性があります。ただし、大物を狙う場合はより強めのハリスを選択する必要があるでしょう。
真夏は堤防の落とし込み釣りが最盛期となります。この時期は大型魚も活性が高まる傾向にあります。
釣り場の選定では、テトラの切れ目など、6mほどの投げ込みができるポイントが狙い目です。このような場所では底釣りが効果的とされています。
チヌは季節によって活性が変化し、ベストシーズンは3~5月と10~11月とされています。
おすすめの仕掛けと餌の選び方
チヌ釣りの餌として、イカの内臓やキビナゴが効果的です。古い文献ではイワシの頭でチヌを釣っていたという記録も残っています。
仕掛けについては、3号ハリスを使用した底釣りが一般的です。錘は1号を使用し、ウキなしで6mほど投げ込む方法が紹介されています。
餌の選択肢として、オキアミやイカゴロ(イカ油)も有効です。特にイカゴロは発酵させることで効果が高まるとされていますが、使用には注意が必要です。
魚の内臓全般が有効な餌となる可能性があり、実際にキスの内臓(食道と胃)でチヌを釣った記録も残っています。
餌の使い方は場所や状況によって変える必要があり、特に大会では主にオキアミや練り餌が使用されています。
チヌの引きの特徴と対処方法
チヌは50cm以上のサイズになると、その引きの強さは格段に増します。特に磯場での攻略では、この強力な引きに対応できる装備が必要です。
堤防からの釣りでも、大型魚とのファイトは容易ではありません。2号ハリスでも大物が掛かる可能性がありますが、より強めのハリスを選択するのが安全です。
チヌの引きは、サイズによって大きく異なります。45cm以上の大型魚になると、その力は想像以上のものとなります。
磯での釣りは特に注意が必要で、魚とのファイトには十分な経験と技術が求められます。日本記録の71.6cmが磯で記録されたことからも、その難しさが伺えます。
大型魚との対峙では、道具の選択が特に重要になってきます。適切な強度のハリスや竿を選ぶことで、より確実なランディングが可能になります。

まとめ:チヌ92cmの真相と記録級チヌ攻略のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- チヌの日本記録は2011年に記録された71.6cm、重量5.72kg
- SNSで話題になった92cmは冗答の投稿
- チヌの成長は遅く、50cm以上は「年無し」と呼ばれる
- 10cm以下をチンチン、25cm以下をカイズ、25~35cmを中型と区分
- 35~45cmが良型、45cm以上が大型の区分
- 磯釣りでは大型が狙いやすく、日本記録も磯で達成
- オキアミや練り餌が大会での主力餌
- イカの内臓やキビナゴも効果的な餌
- 大型魚を狙う場合は3号以上のハリスを推奨
- 潮の動き出しが大型魚の活性が高まる時間帯
- 春(3~5月)と秋(10~11月)がベストシーズン
- 堤防では水深1.5mほどの砂地や石積みが有望ポイント