中禅寺湖でのバス釣りについて、多くの釣り人が気になっているのではないでしょうか?実は、この湖にはブラックバスが生息しており、釣りを楽しむことができるんです。ただし、いくつかの重要なルールや規制があり、これらを理解しておくことが必要不可欠です。

特に注目したいのは、2021年5月にタックルベリー宇都宮店のスタッフが実践したスライドスプーンメソッドの有効性です。プロビアやシルバーブルーのデベロップシェルなど、具体的なルアーの使用実績も確認されています。これから中禅寺湖でバス釣りを楽しもうと考えている方に、必要な情報をまとめてみました。
この記事のポイント!
- 中禅寺湖での遊漁ルールと必要な料金について
- 効果的な釣り方とおすすめルアーの選び方
- 実績のある釣りポイントとその特徴
- 季節や時間帯による規制の変更点
中禅寺湖のバス釣りで知っておくべき重要なルール
- ブラックバスは生息し釣れるが持ち出し禁止
- 遊漁券の購入は必須で料金は2,200円
- 岸釣りは4月1日から9月19日まで解禁
- 船釣りは4月20日から9月19日まで可能
- 釣り時間は季節によって変動あり
- 禁漁区には注意が必要
ブラックバスは生息し釣れるが持ち出し禁止
中禅寺湖には現在もブラックバスが生息しており、実際に釣れることが確認されています。2021年5月のタックルベリー宇都宮店のレポートでは、グッドコンディションのバスが複数匹釣れたという記録があります。
ただし、中禅寺湖ではワカサギ・ヒメマス・ホンマス・ニジマス以外の魚類の持ち出しが固く禁止されています。これはブラックバスも例外ではありません。
湖の生態系保護の観点から、釣れたバスは必ずリリースする必要があります。一時期はスモールマウスバスが問題になり、駆除の対象となっていた経緯もあります。
釣り方に関しては、水深のあるポイントでのルアーフィッシングが効果的です。特にスライドスプーンメソッドやミノーイングといった技法での実績が報告されています。
2021年の釣果報告では、フォールからのリフト&フォールという誘い方で、良型のバスが釣れています。また、表層付近での稚ギルパターンも有効とされています。
遊漁券の購入は必須で料金は2,200円
中禅寺湖で釣りを楽しむためには、遊漁券の購入が必須となっています。岸釣りの場合、料金は2,200円です。この遊漁券は解禁日から9月19日まで有効です。
遊漁券の販売場所は限られており、主に「民宿越後屋」と「大島商店」で購入可能です。特に注意が必要なのは、路上駐車は禁止されているため、必ず指定の駐車場に車を停めてから購入する必要があります。
遊漁券は釣り場に入る前に必ず身につけておく必要があります。これは漁場管理と資源保護の観点から重要なルールとなっています。
また、7月1日から9月18日の期間は、毎週水曜日は越後屋、木曜日は大島商店が定休日となるため、購入時期には注意が必要です。
土日祝日は午前3時から販売を開始します。早朝から釣りを楽しみたい方は、この時間帯に合わせて行動計画を立てると良いでしょう。
岸釣りは4月1日から9月19日まで解禁
中禅寺湖の岸釣り解禁期間は4月1日から9月19日までと定められています。この期間は厳密に管理されており、期間外の釣りは認められていません。
解禁初日は午前5時の花火を合図に開始されます。初日は多くの釣り人が訪れるため、渋滞なども予想されます。そのため、遊漁券は前日から販売が開始されます。
岸釣りの場合、東側の区域でのみ釣りが許可されています。具体的には、岸ヶ渕より松ヶ崎を結ぶ線から東側の区域が解禁エリアとなっています。
また、9月1日からは遡上マス保護のため、禁漁区の境界が13番から松ヶ崎を結ぶ線に変更されます。この変更は毎年実施されているため、把握しておく必要があります。
場所によっては大使館付近など、釣りが制限されているエリアもあります。特にフランス大使館およびベルギー大使館前の湖岸からの釣りは禁止されています。
船釣りは4月20日から9月19日まで可能
船釣りの解禁期間は4月20日から9月19日までとなっています。岸釣りと比べて開始時期が遅くなっていますが、終了日は同じです。
船釣りを行う際は、必ずライフジャケットの着用が義務付けられています。これは平成30年2月からの規定で、すべての小型船舶の乗船者に適用されます。
船の出港時間は午前4時からと定められており、遊漁時間終了後は速やかに帰港する必要があります。この時間厳守は重要なルールの一つです。
水位の変動により、通常見えている岩が水面下に隠れることがあります。そのため、船の運航には十分な注意が必要です。特に水位上昇時は思わぬ場所での座礁の危険があります。
また、手こぎボートは動力船と比べて不安定なため、複数人で船の片側に集まることや、クーラーボックスの上に座ることは危険とされています。
釣り時間は季節によって変動あり
中禅寺湖の釣り時間は季節によって変動があります。基本的な遊漁時間は午前4時から午後6時までですが、期間によって延長されることがあります。
5月15日から7月31日の期間は、遊漁時間が1時間延長され、午前4時から午後7時までとなります。この変更は夏場の日照時間の延長に対応したものです。
また、船釣りの場合は午前4時の出港が基本となっています。船を利用する際は、遊漁時間終了後に速やかに帰港する必要があります。
遊漁時間は厳守する必要があり、特に船釣りの場合は帰港時間に余裕を持って行動することが推奨されています。天候の変化や水位の状況にも注意が必要です。
なお、ワカサギ釣りは9月20日から10月31日までの期間で、午前8時から午後4時までと異なる時間設定になっています。
禁漁区には注意が必要
中禅寺湖には禁漁区が設定されており、境界ブイによって区分けされています。基本的に境界ブイの西側は禁漁区となっており、釣りが禁止されています。

中禅寺湖バス釣りのポイントと実践テクニック
- 南岸エリアが人気の釣り場
- 本つがは水深が深く大物が狙える
- 大使館別荘記念公園周辺は初心者向き
- 狸窪は岸から深場まで距離が近い
- スライドスプーンメソッドが効果的
- プロビアやソウルシャッドなどのルアーが有効
- まとめ:中禅寺湖バス釣りは規制を守って楽しもう
南岸エリアが人気の釣り場
中禅寺湖の釣り場は大きく「北岸」と「南岸」の2つのエリアに分かれています。特に南岸エリアは人気の高い釣り場となっています。
南岸エリアへは「歌ヶ浜第一駐車場」からアクセスできます。このエリアには複数の釣りポイントが点在しており、様々なポイントを攻めることができます。
移動手段は基本的に徒歩となるため、遠いポイントまで行く場合はかなりの時間がかかります。事前にどこまで行くか計画を立てておくことが重要です。
広範囲のポイントを攻めたい場合は、ボートの利用も検討する価値があります。ボートを使用することで、より効率的にポイントを攻めることが可能です。
遊歩道から釣り場まで移動する際は、崖の上り下りが必要なポイントもあるため、安全面への配慮が必要です。
本つがは水深が深く大物が狙える
本つがは歌ヶ浜第一駐車場から徒歩15分程度で到達できる釣りポイントです。遊歩道からは崖を下る必要があり、アクセスにはやや苦労します。
このポイントの特徴は、大きな石が重なって形成された地形です。岸から約10メートル離れたところからかけ下がりの地形となっています。
横への移動はほとんどできないため、ポイントを変える際は一度崖を上がって移動する必要があります。軽いルアーでは深場までアプローチが難しく、重めのルアーが必要となります。
ポイントの特性上、大物が潜んでいる可能性が高く、重めのタックルでの攻略が効果的です。水深が深いため、ボトムを攻めるタイプのルアーも有効です。
地形的な特徴から、シーズンを通して安定した水温が保たれやすく、魚が定着しやすいポイントとなっています。
大使館別荘記念公園周辺は初心者向き
大使館別荘記念公園周辺は、本つがから徒歩20分ほどの場所に位置しています。イタリア大使館を過ぎたあたりから広がる砂利浜が特徴的です。
このエリアは比較的遠浅になっており、崖を下りる必要もないため、初心者でも安心して釣りを楽しめます。見通しが良く、周囲の状況を把握しやすいのも特徴です。
水質が良く透明度が高いため、回遊するマス系の魚(20cm程度)を目視で確認できることもあります。また、ベイトフィッシュも多く確認できる場所です。
景色の良さも特筆すべき点で、釣り以外の魅力も持ち合わせています。ただし、大使館付近での釣りには制限があるため、注意が必要です。
周辺には観光客も多いため、周囲への配慮を忘れずに釣りを楽しむことが重要です。
狸窪は岸から深場まで距離が近い
狸窪は「大使館別荘記念公園 遊覧船のりば」から徒歩10分程度の場所に位置しています。このポイントの特徴は、岸から深場までの距離が近いことです。
「遊覧船のりば」のポイントと比較して、より効率的に深場を攻めることができます。地形的な特徴から、様々なルアーやアプローチが可能なポイントとなっています。
ただし、天候の影響を受けやすく、特に風の影響を強く受けるポイントでもあります。強風時は釣りが困難になる可能性もあるため、天候には注意が必要です。
周辺にはエサ釣りを楽しむ釣り人も見られるため、適度な距離を保って釣りを楽しむことが推奨されます。マナーを守った釣り場の利用が重要です。
このポイントは地形的な特徴から、様々な魚種が集まりやすい場所となっています。
スライドスプーンメソッドが効果的
中禅寺湖では、スライドスプーンメソッドが効果的な釣り方として知られています。2021年5月にタックルベリー宇都宮店のスタッフが実践し、良好な結果を残しています。
このメソッドでは、水深のあるポイントでの使用が効果的です。具体的には、フォールカウントを計測し、ボトムまでの距離を把握した上で、途中でベールを起こしてスライドフォールさせる技法が用いられています。
実績として、フォールカウントがボトムまで12カウントの場所で、8カウントでベールを起こしてスライドフォール、その後着底からリフト&フォールで探ることで、トルクフルなアタリを誘えています。
この釣り方は、バスだけでなく他の魚種にも効果があることが確認されています。特に深場を攻める際の有効な選択肢となっています。
使用するルアーは、シーレーベルのプロビア14gなどが実績を残しています。
プロビアやソウルシャッドなどのルアーが有効
中禅寺湖でのバス釣りでは、具体的なルアーの実績が報告されています。特にプロビア14gやフィールドハンターのデベロップシェル10g、ソウルシャッドなどが効果的です。
プロビアでの釣果は、水深のあるポイントでの実績が報告されています。特にスライドスプーンメソッドとの組み合わせで、良型のバスが釣れています。
デベロップシェルについては、シルバーブルーカラーを使用し、表層付近でのスイミング&トゥイッチによるパニックアクションで結果を出しています。特に稚ギルがいる場合に効果的です。
ソウルシャッドは、子バスを狙う際の定番ルアーとして使用されています。比較的安定した釣果を期待できるルアーとして知られています。
これらのルアーは、状況や時期によって使い分けることで、より効果的な釣りが可能となります。

まとめ:中禅寺湖バス釣りは規制を守って楽しもう
最後に記事のポイントをまとめます。
- 中禅寺湖では現在もブラックバスが生息しており、釣りが可能である
- 遊漁券は2,200円で、解禁日から9月19日まで有効である
- 岸釣りは4月1日から、船釣りは4月20日から解禁となる
- 基本の釣り時間は午前4時から午後6時だが、季節により変動がある
- 南岸エリアには本つが、大使館別荘記念公園、狸窪など複数のポイントが存在する
- スライドスプーンメソッドが効果的な釣り方として実績がある
- プロビア14g、デベロップシェル10gなどの具体的なルアーで実績がある
- ブラックバスは必ずリリースが必要である
- 禁漁区や大使館付近など、釣りが制限されているエリアがある
- ライフジャケットの着用や安全な船の運航など、安全面への配慮が重要である
- 季節や時期により禁漁区の境界が変更される場合がある
- 遊漁券販売所の定休日や営業時間には注意が必要である