イカメタルで3本仕掛けを使うと、より多くのイカを狙えるようになりますが、仕掛けの特性を理解していないと逆効果になることもあります。エダスの長さや間隔、全体の長さなど、知っておくべきポイントがいくつかあるので、この記事で詳しく解説していきます。

イカメタル3本仕掛けの基本的な構成は、メインラインに1本の鉛スッテと2本のドロッパーを取り付けたもので、エダスの長さは標準で5cm程度、間隔は最低60cm以上空けることが重要です。仕掛けが長くなる分、扱いには少し慣れが必要ですが、適切な使い方を覚えることで釣果アップにつながります。
記事のポイント!
- 3本仕掛けと2本仕掛けの特徴と使い分け方
- 効果的なエダスの長さと間隔の設定方法
- 仕掛けのトラブルを防ぐためのコツ
- 状況に応じた仕掛けの選び方
イカメタル仕掛けで3本と2本の違いとは
- 3本仕掛けの特徴は広い範囲を探れること
- 3本仕掛けのメリットは多点掛けのチャンスが増えること
- 3本仕掛けのデメリットはトラブルが増えること
- エダス間隔は最低60cm以上空けること
- 仕掛けの全長は150cm程度が扱いやすい
- 初心者は2本仕掛けから始めるのがおすすめ
3本仕掛けの特徴は広い範囲を探れること
3本仕掛けはドロッパー2つと鉛スッテ1つを組み合わせた仕掛けです。仕掛けが長くなることで、より広い範囲のタナを探ることができます。
深場での釣りでは、1回の仕掛け投入で多くの層を探れることが大きなメリットとなります。特に水深が深い場合は、沈めるのに時間がかかるため、広い範囲を探れる3本仕掛けが効率的です。
仕掛けの長さは通常150cm程度で、エダスの間隔を適切に取ることで、イカに対する強いアピール力を発揮します。
水深や潮の流れによって異なりますが、一般的に10号から30号程度の鉛スッテを使用します。重さの選択は釣り場の状況に応じて調整が必要です。
ドロッパーには2.5号から3号のウキスッテを使用するのが一般的で、これにより自然な誘いが可能になります。
3本仕掛けのメリットは多点掛けのチャンスが増えること
3本仕掛けの最大のメリットは、イカに対するアピール力の高さです。広い範囲を探れることに加え、複数のドロッパーによって多点掛けのチャンスが増えます。
活性の高いイカが多い場合、一度に2匹以上釣れる可能性が高くなります。これは特に夜焚きイカ釣りで効果を発揮します。
深場での釣りでは、手返しの速さよりも1回の投入での釣果が重要になってきます。3本仕掛けならば多点掛けのチャンスが増えるため、効率的な釣りが可能です。
複数のドロッパーがあることで、イカの反応を見極めやすくなります。どの部分に反応があるかを確認することで、タナの特定が容易になります。
異なるカラーのスッテを組み合わせることで、その日のアタリカラーを素早く見つけることができます。
3本仕掛けのデメリットはトラブルが増えること

3本仕掛けの最大のデメリットは、仕掛けが長く、スッテの数が多いことによるトラブルの増加です。特に潮流が複雑な場合や、船が混んでいる時には注意が必要です。
外道のサバが多い時期には、仕掛けがグチャグチャになりやすくなります。サバがかかると、他のドロッパーも絡まってしまう可能性が高くなります。
イカを取り込む際も、仕掛けの長さが邪魔になることがあります。特に複数のイカがかかった場合は、慎重な取り込みが必要になります。
集魚灯で高活性のイカが水深20m以内に浮いているような状況では、2本仕掛けに交換した方が効率的な場合があります。
仕掛けが絡んだ際の修復に時間がかかるため、釣りの中断時間が長くなる可能性があります。
エダス間隔は最低60cm以上空けること
エダス間隔について最低60cm以上空けることが重要です。この間隔よりも短いと、イカの乗りが極端に悪くなってしまいます。
イカがかかった時に、掛かったイカが暴れたり吐いた墨に他のイカが警戒してしまうため、スッテ同士は適度な距離を保つ必要があります。
広すぎるエダス間隔は絡まりやすく、手返しも悪くなります。一般的な3本仕掛けでは、50cmから70cm程度の間隔が使いやすいでしょう。
多点掛けを狙う場合は、エダス間隔1.5~2mが理想とされています。ただし、この場合は仕掛けの全長が長くなるため、扱いには慣れが必要です。
エダスの長さ自体は標準的な5cmから、活性が低い時用の15cm以上まで、状況に応じて選択が可能です。
仕掛けの全長は150cm程度が扱いやすい
イカメタルの3本仕掛けは、全長150cm程度に設定するのが一般的です。この長さであれば、一般的なイカメタルロッドで扱いやすく、適度な探り範囲を確保できます。
片手で水面から船縁まで引き上げられる長さにすることが重要です。長すぎる仕掛けは取り込み時に苦労する原因となります。
3本仕掛けの場合、鉛スッテまでの距離が長くなるため、アタリの感度が低下する可能性があります。この点は、適切な全長設定で補う必要があります。
全長が短すぎると探れる範囲が狭くなり、3本仕掛けのメリットを活かせません。逆に長すぎると、操作性が悪くなってしまいます。
ロッドの長さに合わせて、仕掛けの全長を調整することで、最適な釣りが可能になります。
初心者は2本仕掛けから始めるのがおすすめ
初心者の方は、まずは2本仕掛けでイカメタルの基本を覚えることをおすすめします。2本仕掛けは全長が短く、トラブルが少ないため、操作に慣れやすい特徴があります。
2本仕掛けは水中での抵抗が少なく、フォールも速いため、手返しの良い釣りが可能です。隣の釣り人とのオマツリを回避したい場合にも有効です。
基本的な操作に慣れてきたら、徐々に3本仕掛けにステップアップしていくことで、より効率的な釣りが可能になります。状況に応じて2本と3本を使い分けられるようになれば、さらに釣果アップが期待できます。
2本仕掛けは、キャストして探るような使い方にも向いています。船の集魚灯の明暗部分を狙う際にも扱いやすい特徴があります。
なにより、シンプルな仕掛けで基本を身につけることで、より複雑な仕掛けを使いこなせるようになります。

イカメタル仕掛けで3本を使いこなすコツ
- 枝の長さは5cmから7cmが標準的
- 活性が低い時は15cm以上の長いエダスが効果的
- 潮の流れが速い時はオモリグ仕掛けに変更
- 黒い仕掛けはフグやサゴシ対策に有効
- 夜釣りではイカは徐々に浮いてくる
- 深場では3本仕掛けが効率的
- まとめ:イカメタル仕掛け3本は状況に応じて使い分けが重要
枝の長さは5cmから7cmが標準的
イカメタルの標準的なエダスの長さは5cmから7cmです。この長さは多くの市販仕掛けで採用されており、扱いやすさと誘い効果のバランスが取れています。
エダスが短いと、竿の動きがダイレクトにスッテに伝わり、キビキビとした動きの誘いが可能です。また、アタリがあった時の掛けやすさも特徴です。
標準的な長さのエダスは、潮や波の影響を受けすぎず、安定した釣りが可能です。また、イカの警戒心を誘うような不自然な動きも少なくなります。
この長さであれば、初心者でも扱いやすく、トラブルも少なくなります。特に仕掛けの絡みが少ないのが特徴です。
市販の仕掛けを選ぶ際は、まずはこの標準的な長さから始めることをおすすめします。
活性が低い時は15cm以上の長いエダスが効果的
イカの活性が低い時期には、エダスを15cm以上の長さにすることで対応できます。長いエダスは、よりナチュラルな誘いを実現し、警戒心の強いイカに効果的です。
フォール時間を長く取ることができ、仕掛けを潮に馴染ませてステイさせやすくなります。これにより、イカに対して自然な動きでアピールできます。
波が高い時にも、長いエダスは有効です。スッテが暴れすぎないようコントロールしやすく、安定した釣りが可能になります。
ただし、エダスが長いと枝絡みなどのトラブルは増加します。また、アタリに対する感度も若干低下するため、その点は注意が必要です。
船上での仕掛け交換をスムーズにするため、標準的な長さと長いエダスの両方を用意しておくと便利です。
潮の流れが速い時はオモリグ仕掛けに変更

潮流の速いポイントでは、通常のイカメタル仕掛けではなく、オモリグ仕掛けが効果的です。オモリグは中間にオモリをセットし、オモリより先の糸がふわふわと動く特徴があります。
オモリグは6号から40号程度までのオモリを使用し、先端には1.5号から2.5号程度のエギを接続します。この構成により、潮の影響を受けにくい仕掛けになります。
アピール力を高めたい場合は、オモリより上の部分にドロッパーを追加することも可能です。ただし、オモリより先の糸が長いため、アタリが分かりにくい面があります。
オモリグは底付近をじっくり攻める釣りに適しています。特に警戒心の強い大型のイカを狙う場合に効果を発揮します。
オモリグ用のロッドは通常のイカメタルロッドより少し強めで、穂先が硬いものを選ぶと扱いやすくなります。
黒い仕掛けはフグやサゴシ対策に有効
黒い仕掛けは、お盆以降に多くなるサゴシやフグによるラインアタックを避ける効果があります。また、船のライトに照らされた時のコントラストにより、夜間でも仕掛けが見やすくなります。
夜間の船のデッキでは、仕掛けのドロッパーやスッテの交換が容易になり、作業効率が上がります。視力に不安のある方でも扱いやすい特徴があります。
ただし、状況によってはイカが黒い仕掛けを警戒することもあるため、通常の仕掛けと使い分けが必要になることもあります。
1セットはタックルボックスに用意しておくと、状況に応じて柔軟に対応できます。特に夏から秋にかけては重宝する仕掛けになります。
パーツ類も通常より大きめのものを使用しており、暗い中での仕掛け交換作業が楽になります。
夜釣りではイカは徐々に浮いてくる
夜釣りでは、明かりをつけてからイカが徐々に浮いてくる特徴があります。夕方や明かりをつけた直後は低い位置にいますが、時間経過とともに上層に移動してきます。
釣れるタナが浅くなるにつれて手返しも早くなり、数釣りのチャンスが増えてきます。この変化に合わせて、仕掛けの投入位置を調整していく必要があります。
イカの棚を見極めるには、船長のアナウンスを聞くことや、同船者との情報共有が重要です。タイムリーに群れの水深を把握することで、効率的な釣りが可能になります。
夜釣りでは水深表示機能付きのリールを使用すると便利です。イカの浮き上がりに合わせて正確な水深調整が可能になります。
群れを見つけたら、その水深を意識して釣りを続けることで、安定した釣果を期待できます。
深場では3本仕掛けが効率的
深場での釣りでは、3本仕掛けが特に効果を発揮します。水深が深いと仕掛けの投入に時間がかかるため、1回の投入でより多くのチャンスを得られる3本仕掛けが有利になります。
深いポイントでは手返しの速さよりも、1回の投入での釣果が重要になってきます。多点掛けの可能性がある3本仕掛けは、効率的な釣りを可能にします。
ただし、深場用の仕掛けは重めのオモリを使用するため、ロッドやリールへの負担も大きくなります。タックルは深場仕様のものを選ぶ必要があります。
深場では潮の流れも複雑になりやすいため、仕掛けの絡みには特に注意が必要です。エダスの間隔をしっかり取り、トラブルを防ぐことが重要です。
深場での釣りは体力的な負担も大きくなるため、効率的な仕掛けの選択が重要になってきます。

まとめ:イカメタル仕掛け3本は状況に応じて使い分けが重要
最後に記事のポイントをまとめます。
- 3本仕掛けは全長150cm程度が基本
- エダス間隔は最低60cm以上必要
- 標準的なエダスの長さは5-7cm
- 活性低下時は15cm以上の長いエダスが有効
- 深場では3本仕掛けが効率的
- 潮流の速いポイントではオモリグに変更
- 夜釣りではイカは徐々に浮いてくる
- 黒い仕掛けはフグ・サゴシ対策に有効
- 初心者は2本仕掛けから始めるのが安全
- 状況に応じて2本と3本を使い分けることが重要
- 複数の仕掛けを用意して状況変化に対応
- 仕掛けの絡み防止が釣果アップのポイント