アジングといえばスピニングタックルが主流ですが、近年注目を集めているのがベイトタックルを使ったアジングです。その中でも特に人気を集めているのが、アブガルシアのREVO ALC-BF7というベイトフィネス専用リールです。このリールは1g前後の軽量ジグヘッドも扱えるという驚異的な性能を持ち、ソルト対応でアジングに最適な仕様となっています。
本記事では、REVO ALC-BF7を使ったアジングについて、実際の使用者のレビューやセッティング方法、おすすめのタックル構成まで、幅広く情報を集めて解説していきます。ベイトアジングに興味がある方、REVO ALC-BF7の購入を検討している方、さらにはベイトフィネスリールの世界に足を踏み入れたい方まで、役立つ情報が満載です。
この記事のポイント |
---|
✓ REVO ALC-BF7の基本スペックとアジング適性 |
✓ マグネットブレーキのセッティング方法 |
✓ おすすめのロッドとライン構成 |
✓ 実際の使用者による詳細なインプレッション |
REVO ALC-BF7とアジングの相性を徹底検証
- REVO ALC-BF7がアジングに最適な理由は軽量設計とソルト対応
- マグネットブレーキシステムが1gジグヘッドも扱える秘密
- 実際のユーザーが語る驚きのキャスト性能
- ドラグクリック音がファイトを楽にする理由
- スプール径32mmが生み出す絶妙なバランス
- ベアリングカスタムでさらなる性能向上が可能
REVO ALC-BF7がアジングに最適な理由は軽量設計とソルト対応
REVO ALC-BF7は、ベイトフィネスリールの中でも特にアジングに適した設計となっています。最大の特徴は自重141gという超軽量設計でありながら、アルミフレームを採用することでソルト対応を実現している点です。
一般的なベイトフィネスリールの多くはバスフィッシング用に開発されており、淡水専用のモデルが大半を占めます。しかし、REVO ALC-BF7は最初からソルトウォーターでの使用を想定して設計されているため、海水による腐食への耐性が高く、アジングのような海でのライトゲームに安心して使用できます。
アブの『REVO ALC-BF7』と『Eradicator Baitfinesse Custom Air EBFC-610ULS-TZ The”Wild Joker”』。先ずはロッドの紹介です。Abuのタックルはコスパが良く、売れ筋と思われるSALTY STAGE Baitfinesse Customシリーズは実売で2万円を切る価格です。
出典:新潟発 疑似餌ライフ
上記の引用からも分かるように、アブガルシアはベイトフィネスタックル全体でコストパフォーマンスに優れた製品展開をしており、REVO ALC-BF7もその一環として位置づけられています。実売価格は約36,000円前後と、ハイエンドモデルとしては手の届きやすい価格帯です。
軽量設計がもたらすメリットは、単に持ち重りが少ないというだけではありません。ロッド全体のバランスが良くなることで、長時間の釣行でも疲れにくく、繊細なアタリを取りやすくなります。また、キャスト時の振り抜きが良くなるため、軽量ルアーでも十分な飛距離を稼ぐことができるのです。
📊 REVO ALC-BF7の基本スペック比較表
項目 | REVO ALC-BF7 | 一般的なベイトリール |
---|---|---|
自重 | 141g | 180-220g |
スプール径 | 32mm | 34-38mm |
ギア比 | 7.1:1 | 6.3-7.3:1 |
最大ドラグ力 | 7kg | 5-6kg |
ラインキャパシティ(8lb) | 50m | 80-100m |
ソルト対応 | ○ | × (多くのモデル) |
このスペック表から分かるように、REVO ALC-BF7はベイトフィネスに特化した設計となっています。スプール径が小さく、ラインキャパシティも控えめですが、これがアジングのような近距離でのライトゲームには最適なバランスなのです。
マグネットブレーキシステムが1gジグヘッドも扱える秘密
REVO ALC-BF7の最大の魅力は、1g前後の超軽量ジグヘッドもキャスト可能という点です。これを実現しているのが、アブガルシア独自のマグトラックスIIIブレーキシステムです。
このブレーキシステムの特徴は、ユーザーが自由にマグネット数を調整できる点にあります。購入時には3mm×3個、1.5mm×3個の計6個のネオジム磁石が付属しており、これらを組み合わせることで、ルアーの重さや釣り場の状況に応じた最適なブレーキ設定が可能になります。
3㎜のネオジム磁石×5個、1.5㎜のネオジム磁石×3個のセッティングです。1g以下の軽いリグをキャスティングする場合にメーカーが推奨しています。
メーカー推奨の1gセッティングは、3mm磁石5個と1.5mm磁石3個の組み合わせです。このセッティングにより、スプールの回転をちょうど良い具合にコントロールし、バックラッシュを防ぎながらも飛距離を確保できるのです。
マグネットブレーキの仕組みを簡単に説明すると、スプールが回転する際に磁力による抵抗を発生させ、過回転を防ぐというものです。磁石の数が多いほどブレーキ力が強くなり、バックラッシュしにくくなりますが、その分飛距離は落ちます。逆に磁石を減らすと飛距離は伸びますが、バックラッシュのリスクが高まります。
🎯 マグネットブレーキセッティングの目安
ルアー重量 | 3mm磁石 | 1.5mm磁石 | ダイヤル設定 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
0.6-1.0g | 5個 | 5個 | MAX〜-3 | 超軽量専用・バックラッシュ最小 |
1.0-1.5g | 5個 | 3個 | MAX〜-4 | メーカー推奨・バランス型 |
1.5-3.0g | 3個 | 0個 | MAX〜-5 | 出荷時設定・汎用性高い |
3.0-5.0g | 3個 | 0個 | -3〜-6 | プラグ対応・飛距離重視 |
アジングでは主に0.6gから2g程度のジグヘッドを使用することが多いため、状況に応じてセッティングを変更することが重要です。風が強い日は磁石を増やし、無風の日は減らすといった調整も効果的でしょう。
実際のユーザーが語る驚きのキャスト性能
REVO ALC-BF7の真価は、実際に使ってみないと分からない部分も多くあります。ここでは、実際にアジングで使用しているユーザーの声を集めてみました。
使用してみた感想です。EVAのハンドルノブ:他のREVOシリーズと同じ物です。当初はどうなのかなと思いましたが実際に使ってみると指に馴染み非常に良い感触です。ソフトクラッチ:リール単体でクラッチを切ってみても改善されたかわからなかったのですが、ロッドにセットして実際にキャストしてみると、非常に小気味良くて好感触です。
出典:新潟発 疑似餌ライフ
この引用から分かるように、REVO ALC-BF7は実釣での使用感が非常に優れているという評価を受けています。特にソフトクラッチ機構は、軽量ルアーをキャストする際のスムーズさに大きく貢献しているようです。
キャスト性能について、具体的な飛距離のデータも参考になります。あるユーザーのレポートによると、フロロカーボン6ポンドラインを使用し、マグネットを全装着した状態で以下のような結果が出ています:
- 1.5gジグヘッド:ノンサミングで約20m
- 1.0gジグヘッド:約10m
これは非常に優れた数値であり、通常のベイトリールではまず実現できない飛距離です。特筆すべきは「ノンサミング」、つまりサミング(親指でスプールの回転を抑える技術)をしなくても、この飛距離が出せるという点です。
さらに注目したいのが、スプールの回転特性です。同じくユーザーのレポートから引用すると:
LTZ(ベアリング、オイル、マグネットをチューン)との比較になりますが、飛距離はほぼ同じ位かと。ただ、LTZはスプールの回転が異常に軽くてカラカラと軽快に回るのに対し、ALC-BF7はヌルヌルと回る感じです。回転が重い訳ではなく1.0gでもしっかり回ります。むしろピーキーさがなくフルキャストしてもスプールがヌルヌルと止まり、バックラしにくさは遥かに優れています。
出典:新潟発 疑似餌ライフ
この「ヌルヌルと回る」という表現は非常に興味深いものです。おそらく、スプールの慣性と抵抗のバランスが絶妙に調整されているのでしょう。これにより、初心者でもバックラッシュしにくく、上級者はより正確なキャストが可能になるという、まさに理想的な特性を実現しています。
ドラグクリック音がファイトを楽にする理由
REVO ALC-BF7には、多くのベイトリールには搭載されていないドラグクリック機能が付いています。これは、ドラグが作動する際に「カチカチ」という音が鳴る機能で、スピニングリールでは一般的ですが、ベイトリールでは珍しい装備です。
この機能がアジングでなぜ重要なのでしょうか。アジは口が柔らかく、強引なファイトをするとバラシてしまう可能性が高い魚です。そのため、ドラグを適切に設定し、魚の走りに合わせてラインを出すことが重要になります。
ドラグ音:ドラグが引き出されるとクリック音が出るのですが、あまりに安っぽい音です。
出典:新潟発 疑似餌ライフ
上記の引用では「安っぽい音」という評価もありますが、機能としては非常に有用です。ドラグクリック音があることで、以下のようなメリットが得られます:
✅ ドラグクリック音の具体的なメリット
- 魚の走りを音で把握できる:暗い夜釣りでも、音で魚の動きが分かる
- 適切なテンション維持:ラインの出具合を聴覚でも確認できる
- バラシの予防:急なラン(走り)に気づきやすい
- ファイトの楽しさ向上:魚とのやり取りをより実感できる
特にベイトアジングでは、スピニングタックルよりもドラグ設定がシビアになりがちです。というのも、ベイトリールは構造上、スピニングリールほど滑らかにラインが出ていかない傾向があるからです。そのため、音でドラグの作動を確認できることは、大きなアドバンテージとなるのです。
実際の使用例として、北海道のアングラーによるレポートでは:
しなやかなinte7.9ULは、口切れやバレの多いアジングで、ラインの強度ギリギリにドラグをセッティングしたガチンコファイトでもアジングを楽しむ事が出来ます!
このように、REVO ALC-BF7のドラグクリック機能は、アジのような小型で繊細な魚とのファイトを、より安全で楽しいものにしてくれる重要な機能なのです。
スプール径32mmが生み出す絶妙なバランス
ベイトリールにおいて、スプール径は性能を大きく左右する重要な要素です。REVO ALC-BF7のスプール径は32mmで、これはベイトフィネスリールの中でも標準的なサイズです。
スプール径が小さいほど、軽量ルアーを投げやすくなるというのが一般的な理解ですが、小さすぎると飛距離が落ちたり、ラインの巻き癖が強くなったりするデメリットもあります。32mmという数字は、これらのバランスを考慮した絶妙なサイズと言えるでしょう。
アルファスAIRTW 28㎜約8.14g、アルデバランBFS 32㎜約7.7g、Revo ALC-BF7 32㎜約7.9gです。※スプール重量にはベアリングやブレーキ用のパーツが含まれるので、一概にまとめれない所はご了承下さい。
上記の引用から、主要なベイトフィネスリールとの比較が分かります。ダイワのアルファスAIRは28mmとより小径ですが、シマノのアルデバランBFSと同じ32mmを採用しています。スプール重量では、アルデバランの7.7gに対してREVO ALC-BF7は7.9gと、わずかに重いものの、ほぼ同等のレベルです。
📈 スプール径による性能の違い
スプール径 | 軽量ルアー適性 | 飛距離 | 巻き癖 | 代表モデル |
---|---|---|---|---|
28mm | ◎ 最高 | △ やや短い | ▲ 強め | アルファスAIR |
30mm | ○ 良好 | ○ 良好 | ○ 普通 | スティーズCT |
32mm | ○ 良好 | ◎ 優秀 | ◎ 弱い | REVO ALC-BF7 |
34mm | △ 普通 | ◎ 優秀 | ◎ 弱い | 一般的なベイトリール |
この表から分かるように、32mmというサイズは軽量ルアーの扱いやすさと飛距離のバランスが取れた優秀なサイズなのです。アジングでは1g前後のジグヘッドから、時には3-5g程度のプラグやキャロライナリグも使用することがあります。32mmスプールなら、この幅広いウェイトレンジに対応できるのです。
さらに、ラインキャパシティも絶妙です。8ポンドで50m、10ポンドで40mという容量は、アジングには十分すぎるほどです。一般的に、アジングで必要なラインの長さは、岸から30m程度投げることを考えても、バックラッシュ時の切断やラインの劣化を考慮して60-70mあれば十分でしょう。
ベアリングカスタムでさらなる性能向上が可能
REVO ALC-BF7は出荷時の状態でも十分な性能を持っていますが、ベアリングをカスタムすることで、さらなる性能向上が期待できます。実際に多くのユーザーが、購入後すぐにベアリング交換を行っているようです。
私はAbuGarciaのベイトリールにおいて、ルアーの軽い重い関係無く、ベアリングチューンは必須だと考えてます。16シリーズから純正ベアリングの性能は飛躍的に向上していて、シエラにポン付けで1gを扱えてました。ただしキャストが楽なのは1.2gから。
この引用から、純正ベアリングでも性能は悪くないものの、カスタムベアリングに交換することで、より軽いルアーを快適に扱えるようになることが分かります。特に人気なのが、サワムラのIXAベアリングです。
🔧 ベアリングカスタムの効果
カスタム内容 | 効果 | コスト | 難易度 |
---|---|---|---|
サワムラIXAベアリング | スプール回転性能向上 | 高 | 中 |
オイルチューニング | 初動の軽さ向上 | 低 | 低 |
グリスアップ | 耐久性向上 | 低 | 低 |
スプール軽量化 | キャスト感度向上 | 高 | 高 |
ベアリング交換は、リールをある程度分解する必要があるため、初心者には少しハードルが高いかもしれません。しかし、効果は絶大で、スプールの回転がより滑らかになり、軽量ルアーでも伸びのある飛距離が得られるようになります。
また、オイルとグリスの使い分けも重要です。一般的には、以下のような使い分けが推奨されています:
- スプール軸受け:低粘度オイル(軽量ルアー用)または無潤滑
- ギア部分:高粘度グリス(耐久性重視)
- ハンドルノブ:中粘度グリス(回転の滑らかさと防錆)
ただし、ベアリングカスタムを行う際は、メーカー保証が受けられなくなる可能性があることも理解しておく必要があります。自己責任で行うカスタムであることを忘れないようにしましょう。
ベイトアジングに最適なタックルセッティング
- REVO ALC-BF7に合わせるべきロッドは6.6〜7.9フィート
- ラインシステムはPE+フロロリーダーが基本
- ジグヘッドとワームの選び方で釣果が変わる
- マグネットセッティングは釣り場の条件で調整が必須
- メカニカルブレーキの調整がキャストの成否を分ける
- 夜間のアジングではドラグクリック音が活きる
- まとめ:REVO ALC-BF7でのアジングは準備とセッティングが9割
REVO ALC-BF7に合わせるべきロッドは6.6〜7.9フィート
REVO ALC-BF7の性能を最大限に引き出すには、相性の良いロッド選びが欠かせません。ベイトフィネスロッドの中でも、特にアジングに特化したモデルを選ぶことが重要です。
アジング用のベイトフィネスロッドは、一般的に6.6フィートから7.9フィートの範囲が使いやすいとされています。この長さの範囲であれば、ショートキャストからミドルレンジまで幅広く対応でき、軽量ジグヘッドの操作性も損なわれません。
Abuのタックルはコスパが良く、売れ筋と思われるSALTY STAGE Baitfinesse Customシリーズは実売で2万円を切る価格です。ところが、フラグシップのEradicatorシリーズは実売3万円前後… 私にとってはかなり思いきらなければ購入に踏みきれませんでした。
出典:新潟発 疑似餌ライフ
アブガルシアからは、REVO ALC-BF7と相性抜群の専用ロッドが複数リリースされています。代表的なのがエラディケーター ベイトフィネス カスタムエアーシリーズです。このシリーズには、アジング・メバリングに特化した以下の2モデルがあります:
🎣 エラディケーターシリーズの主要モデル
| モデル名 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 特徴 | |—|—|—|—| | EBFC-610ULS-TZ | 6’10” (208cm) | 93g | 1.0-7g | 近距離戦向け・超感度 | | EBFC-79LS-TZ | 7’9″ (236cm) | 99g | 1.0-10g | 遠距離サーチ向け・万能 |
上記のモデルは、どちらも1gから扱える設計となっており、REVO ALC-BF7との相性は抜群です。特に注目すべきは、トルザイトリングとチタンフレームを採用したマイクロガイドシステムで、これにより感度が飛躍的に向上しています。
ロッド選びで重要なのは、単にスペックだけでなく、**アクション(調子)**も考慮することです。アジングではファーストアクション、つまりティップ(竿先)のみがよく曲がるタイプが一般的に好まれます。これは、軽量ジグヘッドを投げやすく、繊細なアタリも取りやすいからです。
しかし、あえてスローテーパー(胴から曲がる)のロッドを選ぶという選択肢もあります。スローテーパーのロッドは、軽量ルアーを「乗せて投げる」ことができ、バックラッシュのリスクを減らすことができます。特に初心者にはおすすめの選択です。
別のメーカーのロッドとして、FishmanのBeams inte7.9ULも高い評価を得ています:
私のベイトアジングのセッティングはBeams inte7.9ULにAbuGarcia REVO ALC-BF7(サワムラIXAベアリングへ変更)。ラインはエステルライン0.25号50mに、フロロカーボンリーダー3ポンドを1ヒロ。
Fishmanのロッドは、ゼロバックラッシュコンセプトで設計されており、ベイトフィネス初心者でも扱いやすいのが特徴です。価格はやや高めですが、その性能は折り紙付きで、1g以下のルアーも快適にキャストできると評判です。
ラインシステムはPE+フロロリーダーが基本
ベイトアジングにおけるラインシステムは、スピニングアジングとは少し異なるアプローチが必要です。基本的にはPEライン+フロロカーボンリーダーの組み合わせが主流となっています。
PEラインは伸びが少なく感度が高いため、アジの繊細なアタリを取りやすいというメリットがあります。また、同じ強度ならフロロカーボンやナイロンよりも細くできるため、飛距離も稼ぎやすくなります。
ラインはPE0.6号、リーダー5lb。これは不意の大物がかかる可能性が大いにあるフィールドなので、安全マージンを確保しているのと、リーダーを少し太めにする事で、フライラインのウェイトフォワードのようにルアー側に若干重量を寄せ、ジグを少しでも遠くに投げられるかな?と思ってセッティングしました。
この引用は非常に興味深い考察を含んでいます。リーダーを太めにすることで、ルアー側に重心を寄せるという発想は、フライフィッシングのテクニックを応用したものです。確かに、軽量ジグヘッドを投げる際に、リーダー部分に若干の重みがあると、キャストしやすくなる可能性があります。
📌 ベイトアジング用ラインシステムの選択肢
ラインタイプ | 太さ | リーダー | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
PE | 0.3-0.4号 | 2-3lb | 感度最高・飛距離◎ | トラブル多い |
PE | 0.5-0.6号 | 3-5lb | バランス型・万能 | やや太い |
エステル | 0.2-0.3号 | 1.5-3lb | 感度◎・軽量 | 強度不安 |
フロロ単体 | 2-3lb | なし | トラブル少ない | 感度△・飛距離△ |
PEラインの太さは、0.3号から0.6号程度が一般的です。より繊細な釣りを求めるなら0.3号、汎用性と強度を求めるなら0.6号といった選び方になります。
リーダーの長さについては、通常1ヒロ(約1.5m)程度が基本です。これは、キャスト時にリーダー部分がガイドに引っかからない程度の長さであり、かつ十分な耐摩耗性を確保できる長さだからです。
注意すべき点として、ベイトリールはスプールに直角にラインが巻かれるため、PEラインの種類によってはスプールから剥がれやすくなることがあります。対策として、以下の方法が効果的です:
✅ PEライン使用時のトラブル対策
- 下巻きを入れる:ナイロン2-3lbを8-10m程度巻いてからPEを巻く
- 張りのあるPEを選ぶ:バークレイのナノフィルなど、コーティングされたPE
- 適度なテンションで巻く:緩すぎず、きつすぎない巻き方
- 定期的な巻き直し:使用後は必ず緩めて保管
また、エステルラインという選択肢もあります。エステルラインはPEよりも比重が高く、張りがあるため、ベイトリールとの相性が良いとされています。感度もPEに匹敵するレベルで、軽量ジグヘッドの操作性も良好です。
ただし、エステルラインは耐久性が低く、折れやキンクに弱いという欠点があります。そのため、使用する際は頻繁にラインチェックを行い、少しでもダメージがあれば惜しまずカットする必要があります。
ジグヘッドとワームの選び方で釣果が変わる
ベイトアジングで使用するジグヘッドとワームの選択は、スピニングタックルと基本的には同じですが、いくつか注意点があります。
まず、ジグヘッドの重量ですが、ベイトタックルでは1g以上が扱いやすいとされています。REVO ALC-BF7なら0.6gまで投げられるという報告もありますが、実用的には1g以上が快適にキャストできる範囲でしょう。
ジグヘッドはクリアブルーのサイコロヘッドを使うことが多いです。・鉛に重さの表記があり整理整頓がしやすい・同形状のラインナップが多く、多少異なったスペックのフックサイズやフック形状のものを、あまり変わらない使用感で使い分けることができる・フッキングが決まりやすい
クリアブルーのサイコロヘッドは、ベイトアジングにおいて非常に人気の高いジグヘッドです。その理由は上記の引用にもある通り、使い勝手の良さと整理のしやすさにあります。重量表記が鉛部分にあるため、タックルボックスの中で混ざってもすぐに識別できるのは、実釣において大きなアドバンテージです。
🎯 アジング用ジグヘッド重量の使い分け
ジグヘッド重量 | 使用状況 | 水深 | 飛距離の目安 |
---|---|---|---|
0.6-0.8g | 表層・スローフォール | 1-2m | 8-12m |
1.0-1.2g | オールラウンド | 2-4m | 15-20m |
1.5-2.0g | 中層・風対策 | 3-5m | 20-25m |
2.5-3.0g | ボトム・遠投 | 5m以上 | 25-30m |
ワームに関しては、アジング定番のものが使えます。人気なのは以下のようなモデルです:
- バークレイ ガルプ!シリーズ:集魚力が高く、初心者でも釣りやすい
- TICTアジスタ:小型で食わせ重視
- エコギアアジマスト:バランスが良く汎用性が高い
- レイン セクシービー:波動が強くアピール力抜群
ワームサイズは、1.5インチから2.5インチ程度が主流です。アジのサイズやその日の活性に応じて使い分けると良いでしょう。一般的には、パイロットルアーとして2インチを使い、反応が悪ければサイズダウン、良型を狙うならサイズアップという流れが基本です。
また、プラグ類も使用できることがベイトアジングの大きな魅力の一つです。5g前後のミノーやシンペンなら、REVO ALC-BF7で快適にキャストできます。ジグ単で反応がない時や、沖のポイントを探りたい時には、プラグの使用も検討すると良いでしょう。
マグネットセッティングは釣り場の条件で調整が必須
REVO ALC-BF7の性能を最大限に活かすには、その日の釣り場の条件に合わせてマグネットブレーキをセッティングすることが重要です。一度セッティングしたら終わりではなく、風の強さ、ルアーの重さ、飛距離の必要性などに応じて、こまめに調整することが釣果アップの鍵となります。
基本的なセッティングパターンを整理すると、以下のようになります:
🔧 状況別マグネットセッティングガイド
状況 | 3mm磁石 | 1.5mm磁石 | ダイヤル | 備考 |
---|---|---|---|---|
無風・1.5g以上 | 3個 | 0個 | MAX-5 | 飛距離重視 |
微風・1.0g前後 | 5個 | 3個 | MAX-3 | バランス型 |
強風・軽量リグ | 5個 | 5個 | MAX-1 | 安全重視 |
プラグ使用時 | 3個 | 0個 | MAX-6 | 空気抵抗対策 |
実際の調整手順としては、まず現地に着いたら試し投げを数回行い、バックラッシュの有無と飛距離を確認します。バックラッシュが頻発するようなら磁石を追加するかダイヤルを締め、逆に飛距離が物足りないと感じたらダイヤルを緩めるという流れです。
出荷時のセッティング:こちらは3㎜ネオジム磁石が3つ付けられた状態。出荷時のそのままのセッティングです。無風の状況下でダイヤルMAXの状態で4g相当のルアーをキャストできるセッティングです。私が使用した感じではメバルなどのプラッキング用のプラグや4g前後のスプーンは投げやすいかと思いました。
出荷時のセッティングは、汎用性を重視したバランス型となっています。このセッティングでも2g程度なら投げられるという報告もありますが、より軽いリグを扱うなら磁石の追加が必要になるでしょう。
上級者向けのカスタムとして、3mm磁石を追加で購入して全穴に装着するという方法もあります。この「フルマグネット」セッティングは、極端にブレーキ力が強くなりますが、0.6gのような超軽量リグでもバックラッシュのリスクを最小限に抑えられます。ただし、飛距離はかなり犠牲になるため、近距離戦専用のセッティングと考えた方が良いでしょう。
マグネットの取り付け位置にも注意が必要です。隣り合う穴に磁石を入れると、磁力が干渉して効果が変わる可能性があります。メーカー推奨のパターンに従うのが無難ですが、自分なりの最適解を探すのもベイトフィネスの楽しみの一つと言えるかもしれません。
メカニカルブレーキの調整がキャストの成否を分ける
マグネットブレーキと並んで重要なのが、メカニカルブレーキの調整です。メカニカルブレーキは、スプール軸の左右のガタつきを調整するもので、適切に設定しないとキャスト性能に大きく影響します。
基本的な調整方法は、以下の手順で行います:
✅ メカニカルブレーキ調整の基本手順
- ルアーを吊るす:使用するルアーをロッドにセットし、垂らした状態にする
- ブレーキを緩める:メカニカルブレーキダイヤルを緩めていく
- 落下を確認:クラッチを切り、ルアーが自重でゆっくり落ちる状態にする
- 微調整:ルアーが落ち切った後、スプールが惰性で少し回る程度に調整
- テストキャスト:実際に投げてみて、問題なければ完了
メカニカルの調整ダイアルのノッチ:LTZでも同じでしたがノッチが荒く、さらに時々ノッチの間隔が広くなったりします。もっと細かいノッチを刻んでほしいです。
出典:新潟発 疑似餌ライフ
上記の引用にあるように、REVO ALC-BF7のメカニカルブレーキは、調整のノッチ(クリック感)が粗いという指摘があります。これは、微妙な調整がしにくいということを意味します。そのため、理想的な設定を見つけるまでに、少し時間がかかるかもしれません。
メカニカルブレーキの調整は、使用するルアーの重さが変わるたびに行う必要があります。例えば、1gのジグヘッドで調整した後に、2gに変更した場合、メカニカルブレーキも緩める必要があります。これを怠ると、重いルアーの場合は飛距離が出ず、軽いルアーの場合はバックラッシュしやすくなります。
ただし、毎回調整するのは面倒だという場合は、使用する最軽量ルアーに合わせて調整し、それより重いルアーでもそのまま使うという方法もあります。この場合、重いルアーでは若干飛距離が落ちますが、バックラッシュのリスクは低くなります。
また、上級テクニックとして、メカニカルブレーキを少しきつめに設定し、その分マグネットブレーキを弱めるという方法もあります。これにより、キャスト後半のスプールの過回転を防ぎながら、キャスト前半の初速は確保できるため、飛距離を伸ばせる可能性があります。
夜間のアジングではドラグクリック音が活きる
アジングは夜釣りがメインとなることが多く、暗闇の中での釣りでは視覚以外の感覚が重要になります。そこで活躍するのが、REVO ALC-BF7に搭載されたドラグクリック機能です。
ドラグクリック音でファイトしやすい
夜間のアジングでは、以下のような状況でドラグクリック音が特に有効です:
🌙 夜間アジングでのドラグクリック活用場面
- 大型アジのファイト:30cm超のアジは想像以上に引きが強い
- 根に潜られそうな時:音でラインの出具合を判断し、適切な対処
- 流れの速いポイント:潮の流れでラインが出る様子を音で把握
- 複数人での釣行:周囲にヒットを知らせることができる
特に大型のアジがヒットした場合、そのファイトは予想以上に激しいものになります。40cmを超えるような尺アジクラスになると、スピニングタックルでも慎重なやり取りが必要ですが、ベイトタックルの場合はさらにシビアです。
ドラグ設定についても、夜釣りならではのポイントがあります。暗闇では目視でのラインチェックが難しいため、昼間よりも少し緩めのドラグ設定にしておくと安全です。具体的には、ロッドを45度に立てた状態で、ゆっくりとラインが引き出される程度が目安となります。
また、ドラグクリック音は、周囲のアングラーへの配慮という面でも意味があります。夜の釣り場では、誰がヒットしているのか分かりにくいため、音でアピールすることで、他のアングラーがライン絡みを避けるために一時的にキャストを控えるなどの配慮ができるのです。
まとめ:REVO ALC-BF7でのアジングは準備とセッティングが9割
最後に記事のポイントをまとめます。
- REVO ALC-BF7は自重141gの超軽量ソルト対応ベイトフィネスリールである
- 32mmスプールと7.1:1のギア比が軽量ジグヘッドとのバランスが良い
- マグトラックスIIIブレーキシステムにより1g前後のルアーもキャスト可能
- ドラグクリック音搭載で夜間のアジングでもファイトしやすい
- マグネットは3mm×5個+1.5mm×3個が1g用の推奨セッティング
- メカニカルブレーキは使用するルアー重量に合わせて毎回調整が基本
- 相性の良いロッドは6.6〜7.9フィートのアジング専用ベイトフィネスモデル
- エラディケーターシリーズやFishman Beamsシリーズが特に相性良好
- ラインシステムはPE0.3〜0.6号にフロロリーダー2〜5lbが標準的
- ベアリングをサワムラIXAなどにカスタムするとさらに性能向上
- ジグヘッドは1g以上が実用的で快適にキャストできる範囲
- 風や潮の状況に応じてマグネットセッティングをこまめに調整することが重要
- 出荷時セッティングは4g前後のルアー向けで軽量リグには磁石追加が必要
- スプールの回転特性はヌルヌルとした感触でバックラッシュしにくい
- 飛距離は1.5gで約20m、1.0gで約10m程度が目安(無風時)
- ワームはアジマストやセクシービーなど定番モデルが使いやすい
- プラグ使用時は磁石を減らしてダイヤルを緩める調整が有効
- 定期的なメンテナンスとライン交換でトラブルを防ぐことが大切
- 初心者はやや強めのブレーキ設定から始めて徐々に弱めていくのが安全
- ベイトアジングの醍醐味は狙った場所に正確にキャストできる楽しさにある
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 新潟発 疑似餌ライフ:abuベイトタックル REVO ALC-BF7 + EBFC-610ULS-TZ ②
- ベイトアジングを始めたい。ベイトリールの選び方①
- 北の短い夏を盛り上げるベイトアジングのススメ
- 新潟発 疑似餌ライフ:abuベイトタックル REVO ALC-BF7 + EBFC-610ULS-TZ ①
- アブガルシアREVO ALC-BF7 マグネットブレーキのセッティング方法あれこれ
- Abu Revo ALC BF7を手に入れました – 釣りで海に挑むBLOG
- 『ベイトフィネス・アジング』を楽しみたいなら”専用タックル”を揃えるべし!
- 愛用するベイトアジングタックルを紹介
- ZeroEmissionで行く!しーもの釣り日記 – Beams inte7.9ULで1gアンダーのULゲーム?
- アジング、メバリングに特化したエラディケーターベイトフィネス カスタムエアーのスペシャルロッドが登場!
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