東京湾でアオリイカを狙うティップランエギングが人気です。しかし、2019年頃から野島堤防付近など一部エリアでティップランが禁止されるようになり、初めて挑戦する人は釣り場選びに戸惑うことが多くなっています。

東京湾の三浦半島エリアでは、金谷沖から久里浜沖、葉山芝崎など様々なポイントでティップランを楽しめます。地元漁協による規制はポイントによって異なるため、事前に確認が必要です。この記事では実際の禁止エリアや人気ポイント、タックルの選び方までを詳しく解説していきます。
この記事のポイント!
- 東京湾のティップラン禁止エリアと規制内容について
- おすすめの船宿と人気ポイントの特徴
- 初心者向けのタックル選びのポイント
- 安全に楽しむための基本的なルールとマナー
東京湾のティップランエギングで禁止エリアに注意しよう
- 野島堤防付近でティップランエギングが禁止された理由
- 東京湾でティップランが禁止されているエリアの確認方法
- ティップランエギングとは何か基本を理解しよう
- ティップラン用タックルの選び方と準備するもの
- 東京湾の主なティップランポイントと特徴
- 初心者向けおすすめティップラン船宿
野島堤防付近でティップランエギングが禁止された理由
野島堤防付近のエギング禁止は2019年頃に地元漁協から書面で通達されました。これは東京湾探釣隊ぼっちさんのブログ記事で確認できます。
禁止後は、スパンカーを張って立て釣りに切り替える船も出ていますが、エギが安定しにくい難しさがあります。シャクリ船と比べると釣果に大きな差が出ることもあります。
立て釣りへの切り替えには、お客さんが新たにエギを購入する必要があるなど課題も。秋のシーズンに向けて対策を考える必要があると船長たちは指摘しています。
他の禁止エリアについても順次情報収集していますが、漁協ごとに規制内容が異なるため、事前に各船宿に確認することをおすすめします。
具体的な禁止エリアの地図や規制の詳細については、各地域の漁協に直接問い合わせるのが確実です。
東京湾でティップランが禁止されているエリアの確認方法
横須賀市では、長井新井漁港、北下浦漁港、漆山港、久留和港、走水漁港、馬堀海岸、走水、鴨居港など多くの漁港で釣りが禁止されています。
エリアによって全面禁止の場所もあれば、一部のみ禁止の場所もあります。また、時間帯による制限がある場所もあります。
ティップランを楽しむ前に、各漁港の規制情報を必ず確認しましょう。不明な場合は最寄りの漁協や船宿に問い合わせることをおすすめします。
釣り場の規制情報は頻繁に更新される可能性があるため、定期的なチェックが必要です。
特に初めて訪れる釣り場では、現地の看板やサインにも注意を払いましょう。
ティップランエギングとは何か基本を理解しよう
ティップランエギングは、船を流しながらエギを落とし込み、アオリイカを狙うボートエギングの一種です。
基本的な釣り方は、エギを着底させてから5-6回シャクってピタリと止め、アタリがあったら合わせるというシンプルなものです。
ティップラン用のエギはラインアイが鼻先ではなく頭の上に付いているのが特徴です。これによりシャクリをした際にエギが上に行きにくく、横にダートする特性があります。
ボトムで45度にならず寝てしまうエギは釣れにくく、根掛かりも多発するため注意が必要です。エギ王TRなどは完全に寝てしまうことは無いものの、姿勢は微妙な場合があります。
ショアからのティップランでは、フォールやボトムステイでの誘いが重要になってきます。
ティップラン用タックルの選び方と準備するもの
ロッドは専用のティップラン用ロッドが販売されていますが、ソリッドタイプのエギングロッドでも対応可能です。ナイトエギングでは専用ロッドは必須ではありません。
リールはスピニングリールを使用し、PEラインは0.6号程度の細めが主流です。ティップラン用エギは2.5号(14g)や3号(25g)が一般的です。
シンカーは東京湾の潮の速さを考慮して、10gから30gまで複数用意しておくと便利です。
タックル選びで重要なのは、使用する場所の潮の流れや水深に合わせた重さのエギとシンカーを選ぶことです。
専用ロッドの代表例として、ダイワのストイストSMTシリーズがあります。磯なら88ML-SMT、堤防なら83M-SMTがおすすめです。
東京湾の主なティップランポイントと特徴
三浦半島エリアの人気ポイントとして、金谷沖から久里浜沖があります。水深は50mから10mまでと幅広く、季節によって狙うポイントが変化します。
金沢八景では、水深7mラインや水深20mの駆け上がり付近が好ポイントとして知られています。
葉山芝崎エリアは、水深25m前後のポイントが多く、アオリイカの実績があります。アマモが生えている場所も良いポイントとされています。
冬場は水温が安定している深場に魚が身を寄せる傾向がありますが、水温が上がると比較的浅場まで接岸してきます。
各ポイントの特徴を把握し、その日の条件に合わせて選択することが重要です。
初心者向けおすすめティップラン船宿
太郎八丸は剣崎松輪江奈港を拠点とする船宿で、船長は気さくな方として知られています。船も大きく、釣りがしやすい環境です。
彦次郎丸では、アオリイカのティップランとシャクリ釣りの両方を楽しむことができます。エギは事前に購入する必要がありますが、おすすめのエギなどは気軽に問い合わせることができます。
村本海事は金沢八景を拠点とし、半日のティップランを提供しています。料金は6,000円とリーズナブルですが、船が小さいため揺れが強い特徴があります。
五エム丸は葉山芝崎で営業しており、アオリイカ狙いのティップランを提供しています。

東京湾のティップランで釣果を上げるコツと注意点
- ティップランで使用するエギの選び方
- 東京湾の潮の流れとポイントの探し方
- 時期や時間帯による釣果の違い
- 他の釣り人とトラブルにならない配慮のポイント
- 安全に楽しむための装備と心構え
- まとめ:東京湾でティップラン禁止区域を避けて楽しもう
ティップランで使用するエギの選び方
太郎八丸船長のオススメカラーは、ヤマリアのエギ王TRシリーズのミステリーパープル、パープルパープル、軍艦グリーンです。実際にこれらのカラーで釣果が出ています。
強風時や速潮の時は、1m3~4秒で沈むベーシックエギではイカの反応が薄くなる傾向があります。シャロー(スロー)のエギ(1m6~8秒)だと更に反応が悪化することがあります。
風や潮に影響されにくい重いエギを使用すると改善される可能性があります。ティップラン用エギは2.5号が14g、3号が25gで沈下スピードは1m2秒程度になります。
ラトル入りのエギもボウズ逃れに効果的です。エギの選択時は、その日の潮の流れや水深に応じて適切な重さを選ぶことが重要です。
東京湾は潮が速いことが多いため、重めのシンカーを準備していくことをおすすめします。シンカーは10gから30gまでを用意すると便利です。
東京湾の潮の流れとポイントの探し方
遊漁船では、プロの船長が1級ポイントへ連れて行ってくれるため安心して釣りができます。一方、貸しボートの場合は自分でポイントを探す必要があります。
鳥山には青物が付いている可能性が高く、マダイも同様にベイトが多い時は反応がよくなります。鳥山を見つけたらチャンスです。ただし、アオリイカの場合は青物がいると渋くなります。
イカの場合、鳥山やナブラがなくなった後の静かな時間帯の方が活性がよく、釣りやすい傾向にあります。
ポイントを探す際は、まず水深をある程度絞ることが重要です。春はイカが産卵のため浅場に寄り付くため、15m程度までの水深を意識します。
起伏が激しい場所やワカメなどの藻場エリアも有望なポイントとなります。アマモが生えているエリアもアオリイカの生息に適しています。
時期や時間帯による釣果の違い
関東エリアのティップランシーズンは10月から各地で徐々に始まり、秋は数釣り、春は型狙いとシーズンを通して楽しめます。
春のアオリイカは産卵期で少し神経質になっているため、ステイの時間を長く取ると反応が良くなる傾向があります。潮も流れているので、誘いすぎなくても餌木が勝手に動いてくれます。
夕まずめタイムは特に釣果が期待できます。毎投毎投アタリが来る時間帯もありますが、乗るのは少ないのも特徴です。
水温が上がると比較的浅場まで魚が接岸してきます。一方、冬場は水温が安定している深場に魚が身を寄せる傾向があります。
澄み潮の時期は連発は少なく、拾い釣りをするような展開の日が多くなります。この場合、紫色の餌木が良く釣れるという報告があります。
他の釣り人とトラブルにならない配慮のポイント
船釣りは全員が同じ仕掛け同じ錘の重さでないと釣りができません。1人だけ違う仕掛けを使用すると他の方の仕掛けと絡まり、迷惑になってしまいます。
船で3mの竿は長すぎで、これも他の方の迷惑となります。船釣りでの適切な竿の長さを守ることが重要です。
東京湾は多くの釣り船やタンカーなど、船の往来が激しい場所です。無理のない操船を心がけ、周囲に気を配りながら釣りを行う必要があります。
漁師さんの網や作業船などにも近付かないよう注意が必要です。
マナーを守り、他の釣り人に迷惑をかけないことで、快適な釣り場環境を維持できます。
安全に楽しむための装備と心構え
乗船前には、必ず乗船名簿に必要事項を記入しましょう。定員を超えての乗船は断られます。
泥酔された方や船内に大量の酒類を持ち込もうとする方の乗船は断られます。前日は過度の飲酒は控え、十分な睡眠をとることが重要です。
健康状態の悪い方は乗船をお断りする場合があります。船内で体調が悪くなった場合は早めにお伝えすることが大切です。
乗船中は必ず救命胴衣を着用してください。持っていない方は貸し出しを利用できます。走行中は大変危険なので船上を歩いたり船べりに座ったりしないでください。
操舵機械類、レバー類は絶対に触れないようにしましょう。遊漁船の運航に関しては船長もしくは遊漁船業務主任者の判断・指示に従う必要があります。

まとめ:東京湾でティップラン禁止区域を避けて楽しもう
最後に記事のポイントをまとめます。
- 東京湾の野島堤防付近は2019年頃から地元漁協によりティップランが禁止された
- 横須賀市の多くの漁港で釣りが禁止されているため、事前確認が必須である
- ティップランエギングは船を流しながらエギを落とし込むボートエギングの一種である
- 専用ロッドは必須ではないが、ソリッドタイプのロッドが推奨される
- 東京湾は潮が速いため、重めのシンカー(10-30g)の準備が重要である
- 春は産卵期で浅場での釣果が期待できる
- 船上では同じ仕掛けと錘の重さを使用することがマナーである
- 鳥山はポイントを見つける良い指標となる
- 救命胴衣の着用は必須である
- 健康管理と適度な飲酒制限が安全な船釣りの基本である
- 遊漁船では船長の指示に従うことが重要である
- 漁師の作業や他の船の往来に注意を払う必要がある
- 各漁港の規制は頻繁に更新される可能性があり、定期的な確認が必要である