東京湾奥部に位置する木更津沖堤防は、アジングを楽しむアングラーにとって見逃せない一級ポイントです。首都圏からのアクセスも良好で、渡船を利用すれば初心者からベテランまで手軽に沖堤防の釣りが楽しめます。全長約3キロメートルにわたる広大な釣り場では、6月から10月にかけて良型のアジが回遊し、ライトタックルで爽快な引きを堪能できることから人気を集めています。
この記事では、木更津沖堤防でのアジングに必要な情報を網羅的にお届けします。A堤防からD堤防までの各ポイントの特徴、渡船の利用方法、おすすめの時期や時間帯、効果的な仕掛けとテクニック、さらには釣果を上げるためのコツまで、実際の釣行レポートをもとに詳しく解説していきます。周辺で狙える他の魚種についても触れながら、木更津沖堤防の魅力を余すところなくご紹介します。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ 木更津沖堤防のA～D堤防の特徴とアジングのベストポイント |
| ✓ 渡船の料金・時間・予約方法と利用時の注意点 |
| ✓ 最盛期（6月～10月）の釣れる時間帯と釣果情報の確認方法 |
| ✓ 効果的なジグヘッドの重さとワームの選び方、速い潮流への対処法 |
ポチップ
木更津沖堤防でアジングを成功させる基本情報
- 木更津沖堤防の4つの堤防（A～D）の特徴と選び方
- アジングに最適なA堤防先端のポイント解説
- 渡船の利用方法と料金（宮川丸・栄宝丸）
- アジが釣れる時期は初夏から秋（6月～10月）
- 朝まずめが最も釣れる時間帯である理由
- 釣果情報の確認方法と事前チェックの重要性
木更津沖堤防の4つの堤防（A～D）の特徴と選び方
木更津沖堤防は、東京湾の木更津港沖に設置された全長約3キロメートルにおよぶ大規模な人工構造物です。この堤防は手前からD堤防、C堤防、B堤防、A堤防の4つのセクションに分かれており、それぞれが独自の特徴を持っています。釣り人は渡船を利用して約11箇所の降船ポイントから自由に選んで入釣できるシステムになっています。
各堤防の水深や潮の流れ方が異なるため、狙う魚種や釣り方によって最適なポイントを選ぶことが釣果アップの鍵となります。一般的に、最も沖側に位置するA堤防は水深があり潮通しが良いことから、アジングを含むルアーフィッシングに人気の高いエリアとされています。A堤防の全長は約800メートルもあり、広大な釣り場が広がっています。
B堤防は面が広く、ヘチ釣りでクロダイを狙う釣り人に好まれる傾向があります。C堤防とD堤防は比較的岸に近く、投げ釣りでキスを狙うアングラーが多く見られるエリアです。特にC堤防とD堤防の岸側は、4月から9月頃までキスの好ポイントとして知られています。
各堤防間の移動も渡船の定期便を利用すれば可能で、1時間に一本のペースで巡回しているため、釣れ具合を見ながら場所を変えることもできます。この柔軟性が木更津沖堤防の大きな魅力の一つといえるでしょう。初めて訪れる際は、受付時に船長や船宿のスタッフに当日の釣れているポイントを尋ねることをおすすめします。経験豊富な船長が、その日の潮や天候に応じた最適な降船ポイントをアドバイスしてくれます。
渡船の受付では、前日や当日朝の釣果情報も得られるため、どの堤防を選ぶべきか判断する貴重な材料となります。特にアジングの場合、回遊性の魚を相手にするため、最新の釣果情報が非常に重要です。SNSや船宿のブログで事前に情報収集しておくと、さらに効率的な釣行計画が立てられるでしょう。
アジングに最適なA堤防先端のポイント解説
木更津沖堤防でアジングを楽しむなら、A堤防の先端エリアが最も実績の高いポイントとして知られています。このエリアは最も沖側に位置しており、外海からの潮と木更津港内から流れ出る潮がぶつかる潮目が形成されやすい場所です。この潮目付近には多くのベイトフィッシュが集まり、それを追ってアジも回遊してくるため、好釣果が期待できるのです。
A堤防先端の沖側は特に人気が高く、朝一番の渡船で訪れるアングラーも少なくありません。水深があり潮通しが良いため、良型のアジが回遊してくる確率が高いとされています。実際の釣行レポートでも、16センチから23センチクラスの体高のあるアジが釣れたという報告が多数見られます。
A堤防の先端が良く釣れるポイント
ただし、A堤防先端は人気ポイントゆえに混雑することもあります。特に週末や釣れ盛りの時期は早めに場所を確保する必要があるかもしれません。もし先端が埋まっている場合でも、A堤防の中間地点でも十分に釣果が期待できます。堤防沿いを歩きながらランガンスタイルで探っていくのも効果的な戦略です。
A堤防の特徴として、右側からは沖からの潮、左側からは木更津港内から払い出す潮がぶつかるため、複雑な潮の流れが生じることがあります。この2枚潮の状況では、ジグヘッドが思うように沈まないこともあり、ウエイトの選択や糸ふけの出し方など、状況に応じた対応が求められます。経験を積むことで、こうした難しい条件下でも釣果を上げられるようになるでしょう。
朝の時間帯、特に朝まずめにはA堤防先端付近でアジの回遊が活発になることが多いようです。明るくなってきてからアジの回遊が本格化するという情報もあるため、日の出前後の時間帯を中心に釣行計画を立てることをおすすめします。サビキ釣りで良型の金アジがバンバン釣れている光景を目にすることもあり、その活性の高さを実感できるでしょう。
渡船の利用方法と料金（宮川丸・栄宝丸）
木更津沖堤防へのアクセスは、渡船を利用する方法しかありません。現在、主に2つの船宿が渡船サービスを提供しており、それぞれ異なる特徴を持っています。初めて利用する方でも安心して渡船できるよう、両船宿の基本情報をまとめました。
🚢 木更津沖堤防の渡船サービス比較
| 船宿名 | 料金 | 出船時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 宮川丸 | 3,100円 | 定期便（1時間に1本） | 予約なしで利用可能、堤防間の移動も自由 |
| 栄宝丸 | おそらく同程度 | 午前3時30分出船 | 早朝からの釣行に対応 |
📋 宮川丸の利用ガイド
宮川丸は予約なしで利用できる便利さが特徴です。定期便が1時間に一本のペースでA～D堤防を巡回しており、堤防間の移動も気軽にできるシステムになっています。料金は3,100円で、この価格で一日中堤防での釣りを楽しむことができます。
宮川丸さんの渡船(3,100円)を今回も利用しました。予約なしで利用でき、1時間に一本の定期便がA〜D堤防を巡回しており、堤防間の移動も気軽にできます
釣れ具合を見ながらポイントを変更できるこのシステムは、初心者にとっても心強いサポートとなるでしょう。もし最初に降りたポイントで釣れなければ、次の定期便で別の堤防に移動することも可能です。
🌅 栄宝丸の早朝便
栄宝丸は午前3時に受付を済ませ、3時30分に出船するスケジュールで運行しています。早朝から釣りを開始したいアングラーに適したサービスといえます。現着は午前4時頃で、まだ暗いうちから釣り場に入ることができるため、朝まずめの貴重な時間を最大限に活用できます。
渡船を利用する際の一般的な流れとしては、まず船宿で受付を行い、料金を支払います。この際、当日の釣果情報や潮の状況、おすすめのポイントなどを聞いておくとよいでしょう。出船時間になったら船に乗り込み、船長の指示に従って目的の堤防まで移動します。降船時には足元に十分注意し、安全に堤防に上がることが重要です。
帰りの便については、定期便の時間を確認しておき、余裕を持って迎えの時間に合わせて準備を整えましょう。荷物をまとめ、ゴミは必ず持ち帰るマナーを守ることも忘れずに。両船宿とも経験豊富なスタッフが対応してくれるため、不明な点があれば遠慮なく質問することをおすすめします。
アジが釣れる時期は初夏から秋（6月～10月）
木更津沖堤防でのアジングは、初夏から秋にかけての時期が最も好適です。具体的には6月から10月が最盛期とされており、この期間中は良型のアジが安定して回遊してきます。20センチを超える体高のあるアジも混じり、ライトタックルで引きを楽しめる絶好のシーズンといえるでしょう。
📅 木更津沖堤防アジングのシーズンカレンダー
| 月 | 釣果期待度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 4月 | ★☆☆☆☆ | まだ水温が低くアジの回遊は少ない |
| 5月 | ★★☆☆☆ | 徐々にアジの回遊が始まる |
| 6月 | ★★★★★ | 最盛期スタート、良型も期待できる |
| 7月 | ★★★★★ | 安定した釣果、暑さ対策が必要 |
| 8月 | ★★★★★ | 引き続き好調、丸々太ったアジが狙える |
| 9月 | ★★★★☆ | まだまだ釣れる、秋のハイシーズン |
| 10月 | ★★★☆☆ | シーズン終盤、良型が残っている可能性 |
| 11月～3月 | ★☆☆☆☆ | 冬期はアジの回遊がほとんどない |
6月は梅雨の時期と重なりますが、天候に恵まれれば素晴らしい釣果が期待できます。YouTubeの動画タイトルにも「1年中アジが釣れる?6月の木更津沖堤防で丸々太ったアジ大漁」とあるように、この時期のアジは栄養状態も良く、引きも強いのが特徴です。
7月から8月にかけての盛夏期は、日差しが強く暑さ対策が必要になりますが、アジの活性は依然として高い状態が続きます。熱中症予防のため、十分な水分補給と帽子・日焼け止めなどの装備を忘れずに準備しましょう。この時期は潮の流れも活発で、2枚潮などの複雑な潮況になることもあるようです。
秋に入る9月から10月も、まだまだアジングを楽しめる時期です。YouTubeの動画にも「秋の木更津沖堤防」でアジング入門に最適という内容があり、ビギナーからベテランまで楽しめるコンディションが続いていることがわかります。この時期は他の魚種も活発になるため、青物やカワハギなども同時に狙えるマルチな釣りが展開できます。
一方で、冬の時期（11月から翌年3月頃まで）は、アジの回遊がほとんどなくなるため、アジングは厳しい状況となります。木更津沖堤防でアジを狙うなら、やはり初夏から秋にかけての温暖な時期に釣行計画を立てることをおすすめします。ただし、年によって多少のズレはあるため、後述する釣果情報の確認が重要になってきます。
朝まずめが最も釣れる時間帯である理由
木更津沖堤防でのアジングにおいて、最も釣果が期待できる時間帯は朝まずめです。これは多くの釣行レポートでも共通して報告されており、この時間帯を逃すと釣果が大きく変わってくることもあります。朝まずめとは、夜明け前後の薄明かりの時間帯を指し、魚の活性が最も高まるゴールデンタイムとされています。
アジは回遊魚であり、ベイトフィッシュを追って群れで移動します。朝まずめの時間帯は、小魚の活動も活発になり、それを捕食するアジも積極的にエサを追うようになります。木更津沖堤防では、この時間帯にアジの回遊が本格化するという情報もあり、明るくなってからが特に狙い目とされています。
朝まずめはしっかりボトムを取ってから底付近から探って行きます
出典：つり具の上州屋 成東店
実際の釣行レポートでは、朝まずめの時間帯にアジが入れ食い状態になることもあるようです。しかし、この好時合は長く続かないこともあり、朝まずめが終わると急激にアタリが遠のくケースも少なくありません。このため、朝の貴重な時間帯を最大限に活用することが釣果を伸ばす鍵となります。
⏰ 時間帯別の釣れ方の特徴
| 時間帯 | アジの活性 | 釣り方のポイント |
|---|---|---|
| 夜明け前 | 中 | タコやメバルなど夜行性の魚も狙える |
| 朝まずめ（日の出前後） | 高 | アジの回遊が本格化、ボトム中心に探る |
| 午前中（8時～11時） | 中～低 | 徐々にアタリが減る、ポイント移動も検討 |
| 日中（11時～15時） | 低 | 潮が止まると更に厳しい、キス釣りに切り替えも |
| 夕まずめ | 中 | 再び活性が上がる可能性あり |
朝まずめが終わった後の時間帯については、日によって釣れ続ける場合もあれば、ぱったりとアタリが止まってしまう場合もあります。多くの釣行レポートでは、朝の釣れる時間帯が終わると釣果が落ちていく傾向が報告されています。このため、早朝から釣りを開始し、朝まずめの時間を確実に押さえることが重要といえるでしょう。
干潮時や満潮時など、潮の動きによっても釣れ方は変わってきます。一般的に、潮が動いている時間帯の方がアジの活性も高くなる傾向があります。潮が止まる時間帯（干潮や満潮の前後）は、アタリが遠のくことも多いため、潮見表を事前にチェックして釣行計画を立てることをおすすめします。
朝まずめでの釣果を最大化するためには、できるだけ早い時間に釣り場に入ることが推奨されます。栄宝丸の午前3時30分出船を利用すれば、午前4時頃には現地に到着し、暗いうちから準備を整えて朝まずめに備えることができます。この早起きの努力が、クーラーボックスを満たす釣果につながるかもしれません。
釣果情報の確認方法と事前チェックの重要性
木更津沖堤防でのアジングを成功させるには、最新の釣果情報を事前に確認することが非常に重要です。アジは回遊魚であり、その年の海況や水温によって回遊してくる時期や量が変動します。また、同じシーズン内でも日によって釣れ具合にばらつきがあるため、リアルタイムの情報収集が釣果を左右するといっても過言ではありません。
🔍 釣果情報の主な入手先
- 栄宝丸の釣果情報
- Instagram: @eihoumaruu
- ブログ: https://ameblo.jp/06021029/
- 最新の釣果写真と詳細なレポートが定期的に更新される
- 宮川丸の釣果情報
- 公式サイト: https://www.miyagawamaru.co.jp
- 各堤防での釣れ具合やおすすめのポイント情報
- アングラーズなどの釣果投稿サイト
- 一般のアングラーからのリアルタイムな釣果報告
- 使用した仕掛けやルアーの情報も得られる
- SNS（Twitter、Instagram）
- ハッシュタグ「#木更津沖堤防」「#木更津アジング」で検索
- 最新の釣果写真や釣行レポートが見つかる
これらの情報源を組み合わせることで、より正確な状況把握が可能になります。特に船宿の公式情報は信頼性が高く、どの堤防でどんな魚種が釣れているのか、どんな仕掛けが有効なのかといった具体的な情報が得られます。釣行前日や当日の早朝に最新情報をチェックする習慣をつけることをおすすめします。
釣果情報をチェックする際のポイントとして、単に「釣れた・釣れなかった」だけでなく、以下のような詳細情報にも注目しましょう。サイズ（何センチクラスが釣れているか）、数（1人あたり何匹程度か）、釣れたポイント（どの堤防のどのあたりか）、使用した仕掛け（ジグヘッドの重さ、ワームの種類）、釣れた時間帯（朝まずめ中心か、日中も釣れたか）などの情報です。
アジが釣れやすい時期でも木更津沖堤防でアジが釣れているかどうかの釣果情報を確認してから行くと良い釣果に繋がります
出典：釣り初心者からベテランへ
その年によってアジが釣れだす時期が多少前後することもあるため、シーズン初期は特に注意が必要です。例年6月から釣れ始めるとされていても、その年の海水温の状況によっては5月下旬から釣れ始めたり、逆に7月にならないと本格化しなかったりすることもあるでしょう。こうした変動に対応するためにも、釣果情報の継続的なチェックが欠かせません。
また、渡船の受付時にも積極的に情報収集することをおすすめします。船長やスタッフは毎日のように海に出ているため、最新の海況やおすすめのポイント、当日の潮の動きなどについて貴重なアドバイスをくれます。「今日はどの堤防が良いですか？」「どんな仕掛けが効いていますか？」といった質問をすることで、より確実な釣果につながる情報が得られるでしょう。
ポチップ
木更津沖堤防でのアジング実践テクニックと攻略法
- 効果的なジグヘッドの重さは1.5g～2.0g
- おすすめのワームはアジアダーやグッドミールスキニー
- 速い潮流（2枚潮）への対処方法
- ボトム付近を重点的に探る釣り方
- バラシを減らすフッキングのコツ
- カサゴやシーバスなど他魚種が釣れた時の対応
- まとめ：木更津沖堤防でのアジングを成功させるために
効果的なジグヘッドの重さは1.5g～2.0g
木更津沖堤防でのアジングにおいて、ジグヘッドの重さ選びは釣果を大きく左右する重要な要素です。実際の釣行レポートを分析すると、1.5gから2.0gのジグヘッドが最も使用頻度が高く、効果的とされています。この重さが木更津沖堤防の水深や潮の流れに適しているようです。
⚖️ ジグヘッドウエイト選択ガイド
| ウエイト | 適した状況 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 1.0g以下 | 潮が緩い時、浅いレンジ | ナチュラルなフォール、食い込み良好 | 潮が速いと沈まない、底が取りにくい |
| 1.5g | 通常の潮流、朝まずめ | バランスが良い、最もスタンダード | 2枚潮では不足する場合も |
| 2.0g | 潮が速い時、深いレンジ | しっかり沈む、ボトムが取りやすい | アタリが出にくくなる可能性 |
| 2.5g以上 | 激流時の最終手段 | 確実に沈められる | アジの繊細なアタリが取りにくい |
実際の釣行レポートでは、アジスタというジグヘッドの1.5gや2.0gが頻繁に使用されています。アジスタはティクト社の人気ジグヘッドで、アジングに特化した設計になっており、フッキング率の高さが特徴です。サイズはSサイズが使用されることが多いようです。
ジグヘッド:アジスタ1.5g(サイズs)
木更津沖堤防の特徴として、潮の流れが速いことがあります。特にA堤防では、右側からの沖の潮と左側からの港内の払い出しがぶつかり、2枚潮と呼ばれる複雑な潮況になることがあります。この状況では、通常の1.5gジグヘッドでは底まで沈めることが困難になる場合があります。
潮が異様に速い状況では、2.0gのジグヘッドを使用しても沈まないことがあるという報告もあります。そのような激流の場合は、あえて糸ふけを出すことでボトムに落とす工夫が必要になることもあります。ただし、糸ふけを出しすぎるとバラシが多発する原因にもなるため、バランスが重要です。
ジグヘッドの重さを変えることで、攻めるレンジ（水深）も調整できます。朝まずめの時間帯はボトム付近を中心に探るのが基本ですが、アジの活性や回遊層によっては中層を探る必要がある場合もあります。そのような時は、軽めのジグヘッドに変更してレンジを上げるのも効果的です。
また、ジグヘッドの重さを変えることで、フォールスピードも変わります。軽いジグヘッドはゆっくりとナチュラルに落ちていくため、スレたアジや活性の低い時に有効です。逆に、重いジグヘッドは素早く底を取れるため、手返し良く広範囲を探ることができます。状況に応じて複数のウエイトを用意し、使い分けることが釣果アップのコツといえるでしょう。
おすすめのワームはアジアダーやグッドミールスキニー
ジグヘッドと同様に、ワームの選択もアジングの成否を分ける重要な要素です。木更津沖堤防の実釣レポートから、効果が実証されているワームをいくつかご紹介します。これらのワームは実際に釣果を上げており、信頼性の高い選択肢といえます。
🎣 実績のあるワーム一覧
| ワーム名 | メーカー | サイズ | カラー例 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| アジアダー | レイン | – | – | 定番中の定番、波動が強め |
| グッドミールスキニー | ジャッカル | 1.5インチ | グッドミールクリスタル | 今年発売の新製品、細身のシルエット |
| キビキビナーゴ | ジャッカル | 2インチ | 超ケイムラ クリアーレッドフレーク | ナチュラルなアクション、ケイムラ効果 |
アジアダーはレイン社の超定番ワームで、多くのアジングアングラーに愛用されています。実際の釣行レポートでも頻繁に登場しており、木更津沖堤防でも安定した釣果を上げています。波動がしっかり出るため、アジにアピールしやすく、初心者にも扱いやすいワームです。
ジャッカルのグッドミールスキニーは比較的新しいワームで、細身のシルエットが特徴です。2020年の釣行レポートでは、34ジグヘッドにこのワームをセットして16センチサイズの体高の良いアジをゲットしたという報告があります。グッドミールクリスタルというカラーが使用されており、クリア系のカラーはプレッシャーの高い状況でも効果的とされています。
34ジグヘッドに今年発売 ジャッカル グッドミールスキニー1.5 グッドミールクリスタルカラーを選択
出典：つり具の上州屋 成東店
同じくジャッカルのキビキビナーゴは、超ケイムラ（紫外線発光）カラーが特徴です。クリアーレッドフレークというカラーが実釣で使用されており、こちらでもアジをゲットしています。ケイムラカラーは、朝まずめや薄暗い時間帯に特に効果を発揮するとされており、視認性の低い条件下でアジにアピールできます。
ワームのカラーセレクトについては、基本的にはクリア系やナチュラル系が無難です。木更津沖堤防は比較的プレッシャーの低いポイントと考えられますが、それでも派手すぎるカラーよりも自然な色合いの方が反応が良いことが多いでしょう。ただし、状況によっては蛍光色やグロー系が効くこともあるため、複数のカラーを用意しておくことをおすすめします。
ワームのサイズについては、1.5インチから2インチ程度が標準的です。あまり大きすぎるとアジの小さな口に入りにくくなり、フッキング率が下がる可能性があります。逆に小さすぎると、ボトム付近を泳がせた時にカサゴなどの根魚がかかりやすくなることもあります。状況を見ながら、サイズも変えてみると良いでしょう。
ワームは消耗品なので、予備を十分に持参することも忘れずに。特に朝まずめの好時合に、ワームがなくなって釣りができなくなるという事態は避けたいものです。複数のメーカー、複数のカラーを用意しておくことで、さまざまな状況に対応できる準備が整います。
速い潮流（2枚潮）への対処方法
木更津沖堤防、特にA堤防では、潮の流れが非常に速くなることがあります。これは「2枚潮」と呼ばれる現象で、表層と底層で異なる方向や速さの潮が流れる複雑な状況です。この2枚潮は、右側からの沖の潮と左側からの港内の払い出しがぶつかることで発生すると考えられます。
2枚潮の状況では、ラインテンションをかけているとジグヘッドが全然沈んでくれないという問題が発生します。実際の釣行レポートでも、「1.5gのジグヘッドでは全然沈んでくれません」という報告があり、この問題に直面したアングラーは少なくないようです。
🌊 2枚潮攻略の3つの対処法
- 糸ふけを意図的に出す方法
- ラインテンションを緩め、糸ふけを出すことで底まで落とす
- メリット：重いジグヘッドがなくても対応可能
- デメリット：バラシが多発しやすい、アタリが取りにくい
- ジグヘッドを重くする方法
- 2.0g以上のジグヘッドを使用
- メリット：確実に沈められる、底が取りやすい
- デメリット：それでも沈まない激流もある、アタリが硬くなる
- 流れの緩いポイントを探す方法
- 堤防の場所や向きを変えて流れの緩いエリアを見つける
- メリット：通常の仕掛けで快適に釣りができる
- デメリット：人気ポイントで場所の確保が難しい場合も
あえて糸ふけを出すことでボトムへ落とすことにしました。すると早速アタリが出るのですがバラシ多発
糸ふけを出す方法を選択した場合、バラシが多発するという問題が発生することがあります。これは、糸ふけが出ている状態ではフッキングが遅れたり、しっかりとフックが刺さらなかったりするためです。この問題を軽減するには、アタリがあったら素早く合わせることを心がけ、ドラグ設定も適切に調整する必要があります。
流れの緩いポイントを譲ってもらえたという報告もあり、運が良ければこうした好条件のポイントで釣りができることもあります。周囲の釣り人とコミュニケーションを取りながら、譲り合いの精神で釣りを楽しむことも大切です。また、渡船の定期便を利用してポイント移動することも一つの手段です。
2枚潮の状況では、工場側に激流が走ることもあり、2グラムのジグヘッドでも沈められないという極端な状況も報告されています。そのような場所では、無理にルアー釣りを続けるよりも、サビキ釣りに切り替えるか、別のポイントに移動する判断も必要でしょう。実際、サビキ釣りでは激流側で良型の金アジがバンバン釣れていたという報告もあります。
潮の流れは時間帯によっても変化します。干潮から満潮への潮の上げ、満潮から干潮への潮の下げ、それぞれのタイミングで流れの強さや向きが変わるため、一度激流でも時間が経つと釣りやすくなることもあります。潮見表を確認し、潮の動きを予測しながら釣行することで、より効率的に釣果を上げられるでしょう。
ボトム付近を重点的に探る釣り方
木更津沖堤防でのアジングでは、ボトム（底）付近を重点的に探ることが基本戦略となります。朝まずめの時間帯は特に、アジがボトム付近に集まっていることが多く、この層を効果的に攻略することが釣果の鍵を握ります。
ボトムを取る基本的な方法は、キャストした後にジグヘッドをフリーフォールさせ、着底するまでカウントすることです。実際の釣行レポートでも、「キャストしフォールさせてカウントしながら自分のルアーがどこを泳いでるのかイメージしながら釣りをします」という記述があり、この基本を忠実に実践することの重要性がわかります。
ちょうど45カウント位でボトムが取れるのが分かってたので43カウント位でボトムに着くか着かないかの所でアクション開始
出典：つり具の上州屋 成東店
このレポートでは、45カウントでボトムが取れることを把握した上で、43カウントでアクションを開始しています。つまり、ボトムに着くか着かないかのギリギリの層を攻めるという繊細な釣り方です。このレンジこそが、アジが最も反応しやすいゾーンと考えられます。
🎯 ボトム攻略のステップ
| ステップ | 動作 | ポイント |
|---|---|---|
| 1. キャスト | 狙ったポイントへ投げ入れる | 風や潮を考慮した着水点の調整 |
| 2. カウントダウン | 着底までカウント | 何カウントで底に着くか把握 |
| 3. 着底確認 | ラインの動きで底を感じる | フケを取り過ぎないよう注意 |
| 4. アクション開始 | 底から2～3カウント上げた層から | ボトムベタベタは根掛かりリスク大 |
| 5. リトリーブ | スローなただ巻きまたは軽いシャクリ | アタリを感じたら即合わせ |
ボトム付近を攻める際の注意点として、完全にボトムベタベタを引いてしまうと、根掛かりのリスクが高まります。また、カサゴなどの根魚が先にヒットしてしまうことも多くなります。実際の釣行レポートでも、「釣れて来るのはカサゴ達」という記述があり、ボトムを引きすぎるとこうした外道が増える傾向があります。
アジの心地良いアタリは「プルン！プルン！」という独特の引き方をします。このアタリを感じたら、間髪入れずにフッキングすることが重要です。アジの口は柔らかく、ためすぎるとバラシの原因になるため、素早く確実に合わせることを心がけましょう。
ボトムを攻めても反応がない場合は、徐々にレンジを上げていく展開も有効です。カウントを5減らす、10減らすといった具合に、中層を探っていくことで、その日のアジの回遊層を見つけることができます。特に、サビキ釣りで釣れているレンジをチェックし、それに近い層を攻めるのも良い戦略です。
時間帯によってもアジの回遊層は変化します。朝まずめはボトム中心ですが、日が高くなるにつれて中層に浮いてくることもあります。また、潮の動きによっても変わるため、常に状況を観察しながら、最も効果的なレンジを探し続けることが大切です。固定観念にとらわれず、柔軟にレンジを変えていく姿勢が釣果アップにつながるでしょう。
バラシを減らすフッキングのコツ
アジングにおいて、バラシ（フッキングした魚を取り込む前に逃がしてしまうこと)は誰もが経験する悩みです。特に木更津沖堤防のように2枚潮で糸ふけを出さざるを得ない状況では、バラシが多発しやすくなります。しかし、いくつかのコツを押さえることで、バラシを大幅に減らすことが可能です。
まず最も基本的なことは、アタリがあったら素早く合わせることです。アジの口は非常に柔らかく、フックの掛かりが浅いとすぐに外れてしまいます。「プルン！プルン！」というアジ特有のアタリを感じたら、一瞬のためらいもなくフッキング動作に移ることが重要です。「間髪入れずにフッキング」という表現が実釣レポートにもあるように、このタイミングの速さが勝負を分けます。
✅ バラシを減らす6つのポイント
- ✓ アタリへの即反応: アタリを感じたら0.5秒以内に合わせる
- ✓ 適切なドラグ設定: きつすぎず緩すぎず、リールのドラグを調整
- ✓ ラインテンションの維持: 常にラインを張った状態を保つ
- ✓ 無理な引き寄せを避ける: 慌てずゆっくりと寄せる
- ✓ 鋭いフックの使用: 針先が鈍っていないか定期的にチェック
- ✓ ロッドの角度: 立てすぎず寝かせすぎず、適度な角度を保つ
糸ふけが原因でバラシが多発するというケースでは、できるだけ糸ふけを最小限に抑える工夫が必要です。ボトムに着いたら、すぐに余分な糸ふけを回収し、ラインテンションをかけた状態でアクションを始めることで、アタリへの反応速度が向上します。ただし、2枚潮の状況ではテンションをかけすぎると浮いてしまうため、バランスが重要です。
ドラグ設定も非常に重要な要素です。ドラグがきつすぎると、アジの繊細な口が裂けてしまいバラシにつながります。逆に緩すぎると、フッキングパワーが伝わらず、針掛かりが浅くなってしまいます。一般的には、引っ張った時にジーッと滑らかに糸が出る程度の設定が適切とされています。
使用しているジグヘッドのフックの鋭さも確認しましょう。何度もキャストしたり、根掛かりを外したりしているうちに、針先が鈍ってくることがあります。定期的に針先を爪に当ててチェックし、引っかかりが悪くなっていたら新しいジグヘッドに交換することをおすすめします。鋭いフックは、軽いアタリでもしっかりと刺さってくれます。
やり取りの最中も油断は禁物です。アジが掛かったからといって、急いで引き寄せようとすると、口切れやバラシの原因になります。慌てず騒がず、一定のテンションを保ちながらゆっくりと寄せてくることが大切です。特に良型のアジは引きが強いため、無理をせずにドラグを活かしながらファイトすることを心がけましょう。
最後に、取り込みの瞬間も注意が必要です。足元まで寄せてきた時に、最後の一引きでバラシてしまうケースも少なくありません。ネットを使用するか、手で掴む場合は確実にホールドできるタイミングを見極めることが重要です。木更津沖堤防は足場が高いため、タモ網を持参することをおすすめします。
カサゴやシーバスなど他魚種が釣れた時の対応
木更津沖堤防でアジングをしていると、本命のアジ以外にもさまざまな魚種が釣れることがあります。これは東京湾の豊かな魚種多様性を示しており、アジング以外の楽しみも味わえるという沖堤防ならではの魅力です。釣れる可能性のある魚種とその対応方法を理解しておくことで、より充実した釣行になるでしょう。
🐟 木更津沖堤防で釣れる主な魚種
| 魚種 | 釣れる時期 | サイズ | 食味 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| アジ | 6月～10月 | 15～25cm | ★★★★★ | 本命ターゲット |
| カサゴ | 通年 | 10～20cm | ★★★★☆ | ボトム中心に釣れる |
| シーバス | 通年（9～12月が最盛期） | 40～70cm | ★★★☆☆ | 大型も期待できる |
| メバル | 春～初夏 | 15～25cm | ★★★★☆ | 夜釣りでも狙える |
| タチウオ | 秋 | 指3～5本 | ★★★★☆ | 回遊次第 |
| キス | 4月～9月 | 15～25cm | ★★★★★ | C・D堤防が好ポイント |
| 青物（イナダ等） | 6月～10月 | 30～50cm | ★★★★☆ | 回遊があれば期待大 |
| クロダイ | 5月～10月 | 30～50cm | ★★★☆☆ | ヘチ釣りで狙う人も |
カサゴはボトム付近を探っていると頻繁に釣れる魚種です。実際の釣行レポートでも「釣れて来るのはカサゴ達」「カサゴ…3匹(10センチ〜20センチ弱)」という記述があり、アジング中に外道として釣れることが多いようです。カサゴは食味も良く、から揚げや煮付けにすると非常に美味しい魚なので、持ち帰って食べるのも良いでしょう。
カサゴ…3匹(10センチ〜20センチ弱)※小さいのはリリース
小さいカサゴはリリースするという選択もあります。概ね15センチ未満のカサゴは成長途中の個体なので、資源保護の観点からもリリースすることが推奨されます。木更津沖堤防の豊かな生態系を維持するため、釣り人一人ひとりの意識が大切です。
シーバスやタチウオなど、アジングタックルでは少々荷が重い魚種が掛かることもあります。これらの魚種は引きが強く、ライトタックルでのファイトはスリリングな体験になります。ただし、無理は禁物です。ドラグをしっかり効かせながら、慎重にやり取りすることが重要です。特にシーバスは突っ込みが激しいため、焦らず時間をかけてファイトしましょう。
メバルも春から初夏にかけて釣れることがあります。メバルはアジと同様にライトタックルで楽しめるターゲットで、食味も優れています。夜釣りや朝まずめ前の暗い時間帯に特に活性が高いため、早朝から入釣した際には併せて狙ってみるのも面白いでしょう。
ウミタナゴという魚も釣れることがあるようです。一般的に小骨が多く食べにくいとされていますが、実際に食べてみると全然小骨が気にならず、とても美味しいという報告もあります。未知の魚種が釣れた場合も、調理法を工夫することで美味しく食べられる可能性があるため、チャレンジしてみるのも釣りの楽しみの一つです。
アジング中に大型の青物がヒットすることもあります。YouTubeの動画タイトルに「隣で1ｍ超えの巨大モンスターが!!」という記述があることから、時には予想外の大物が掛かることもあるようです。そのような場合、アジングタックルでは対応できないこともあるため、周囲の釣り人と協力しながら対処することも考えられます。
まとめ：木更津沖堤防でのアジングを成功させるために
最後に記事のポイントをまとめます。
- 木更津沖堤防はA、B、C、Dの4つの堤防に分かれており、それぞれ特徴が異なる
- アジングに最適なポイントはA堤防の先端で、水深があり潮通しが良い
- 渡船は宮川丸（3,100円）と栄宝丸があり、定期便で堤防間の移動も可能
- アジが釣れる時期は6月から10月が最盛期で、初夏から秋にかけてがベストシーズン
- 朝まずめの時間帯が最も釣果が期待でき、この時間を逃すと釣果が大きく落ちる
- 釣果情報は事前に船宿のSNSやブログで確認することが非常に重要
- ジグヘッドは1.5g～2.0gが基本で、潮の速さに応じて使い分ける
- おすすめワームはアジアダー、グッドミールスキニー、キビキビナーゴなど
- 2枚潮の状況では糸ふけを出すか、重いジグヘッドを使用するか、流れの緩いポイントを探す
- ボトム付近を重点的に探り、ボトムに着く2～3カウント前からアクションを開始する
- アタリがあったら素早く合わせることでバラシを減らせる
- カサゴ、シーバス、メバル、キスなど多様な魚種が釣れる可能性がある
- 冬期はアジの回遊がほとんどないため、温暖な時期に釣行を計画すべき
- 潮見表を確認し、潮が動いている時間帯を狙うとより効果的
記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
- 釣れる！沖堤防でアジング – YouTube
- 1年中アジが釣れる?6月の木更津沖堤防で丸々太ったアジ大漁、隣で1ｍ超えの巨大モンスターが!! – YouTube
- 🔰ビギナーからベテランまで【秋の木更津沖堤防】アジング入門に最適！ – YouTube
- 木更津沖堤防アジング | イモちゃん畑中〜房総アジング日記〜
- 木更津沖堤防アジング | イモちゃん畑中〜房総アジング日記〜
- 木更津沖堤防で釣れたアジの釣り・釣果情報 – アングラーズ
- 成東店のショップニュース｜つり具の上州屋
- 木更津沖堤防でアジやキスが釣れるポイントは？ | 釣り初心者からベテランへ
- 【千葉県】初心者でも楽しめる「木更津沖堤防」の渡船方法やポイント | TSURI HACK
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