奈良県五條市にある猿谷ダムは、紀ノ川水系の灌漑用水と水力発電に利用される国交省管理のダムです。山深い場所にありながら、国道168号沿いにあり、整備された道路でアクセスできる特徴があります。

釣り場としては、へらぶな、鯉、ブラックバスなどが生息しており、特に階段状護岸が整備され、釣りがしやすい環境が整っています。最近の釣果情報では、30~40センチ級のバスが釣れており、2024年も引き続き良好な釣果が期待できます。
この記事のポイント!
- 猿谷ダムの特徴と釣り場へのアクセス方法
- 遊漁券の料金や購入方法の詳細
- 釣れる魚種と季節ごとの攻略ポイント
- 実際の釣果データに基づく有効なタックル選び
猿谷ダム バス釣りの全容と釣れるポイントを徹底解説
- 紀ノ川水系の人気スポットとしての猿谷ダムの特徴
- 釣れる魚種と放流実績から見る生息魚の変遷
- バス釣りに最適な場所とおすすめポイント案内
- 遊漁券の購入方法と料金体系について
- おすすめのタックル選びとルアーの使い分け
- 階段状護岸の特徴と釣り方のコツ
紀ノ川水系の人気スポットとしての猿谷ダムの特徴
猿谷ダムは国土交通省が管理する特殊なダムの一つで、全国でも珍しい洪水調節機能を持たないダムとして知られています。北海道の芦別ダムと並んで、この特徴を持つダムは日本で2箇所のみです。
ダムサイトには駐車場やトイレが完備されており、施設面での整備が行き届いています。また、国道168号線沿いという立地条件の良さから、アクセスも比較的容易です。
上流側には道の駅があり、日帰り温泉施設も併設されているため、釣行の前後に利用することができます。
山深い場所にありながら、整備された環境で釣りを楽しめる点が特徴的です。夜間の見学は禁止されているため、日中の釣行計画を立てる必要があります。
ダムサイトの特徴的な装飾として、ベンチにお猿のモチーフが多く配置されており、ダムの名称にちなんだ親しみやすい雰囲気づくりがなされています。
釣れる魚種と放流実績から見る生息魚の変遷
猿谷ダムでは、へらぶな、鯉、ブラックバスが主な対象魚として知られています。1999年以前はブラックバスの生息は確認されていませんでした。
かつては、ブラウントラウト、ニジマス、イワナ、アマゴなどの渓流魚も生息していました。漁協による放流も行われており、特にニジマスは積極的に放流されていた歴史があります。
現在では、へらぶなと鯉は漁協による放流が継続されています。ただし、魚影の濃さについては変動があり、常に安定した釣果が期待できるわけではありません。
オイカワや巨鯉の群れが確認されることもあり、多様な魚種が生息する環境となっています。
2024年の釣果情報では、30センチを超えるバスが複数確認されており、40センチアップの大型魚も生息している可能性があります。
バス釣りに最適な場所とおすすめポイント案内
猿谷ダムの特徴的な釣り場として、階段状護岸が整備されています。この場所は、かつて五新鉄道の終着駅になる予定だったトンネル横に位置しています。
水深の変化に応じて、この階段状護岸が水没することもあるため、水位状況の確認が重要です。2018年の記録では、増水により階段状護岸が水没する事例が確認されています。
上流側の釣り場は、水深が比較的浅く、水質の状態によって釣果が左右されることがあります。対岸のシェード部分には、より水深のある釣り場が存在します。
泥とガレ場の底質の変わり目には、特にバスが集まりやすい傾向があります。実際の釣果報告でも、このようなポイントでのヒットが確認されています。
堰体周囲など一部エリアは漁業禁止区域となっているため、これらの規制には注意が必要です。
遊漁券の購入方法と料金体系について
猿谷ダムでの釣りには遊漁券が必要で、日券は1,000円となっています。現場での購入の場合は倍額となるため、事前の購入がお得です。
遊漁券購入の際は、漁業禁止エリアの確認も必要です。特に堰体周辺は釣りが禁止されているため、これらの規制を理解しておくことが重要です。
料金体系は明確で、日券のみの設定となっています。長期の釣行を考えている場合でも、この日券での対応が必要です。
現場での料金徴収は2倍となる点は、特に注意が必要です。事前に購入場所を確認し、計画的な購入を心がけましょう。
釣り場のルールとして、夜間の利用は禁止されています。日中の利用時間内での釣行計画を立てる必要があります。
おすすめのタックル選びとルアーの使い分け
2024年の釣果情報によると、ネコリグやスピナーベイトが効果的なルアーとして報告されています。特に濁りがある状況では、これらのルアーが安定した実績を残しています。
水深や状況に応じて、表層から中層まで様々なアプローチが可能です。実際の釣果では、中層で漂わせる戦略が効果的だったケースも報告されています。
トルキーストレートなどのソフトルアーも、実績のあるルアーとして挙げられています。状況に応じて、これらのルアーを使い分けることで、より効果的な攻略が可能です。
DスタイルのルアーやOSPのルアーなど、特定のメーカーの製品で好結果を残している事例も報告されています。
ハードルアーでは、スピナーベイトが濁り時の定番として使用されており、特に状況が悪い時の対応策として有効です。
階段状護岸の特徴と釣り方のコツ
階段状護岸は、釣り人のアクセスを考慮して整備された特徴的な施設です。しかし、近年は周辺の駐車スペースが制限される傾向にあります。
大阪大学の地下観測所設置に伴い、かつての駐車スペースの一部が使用できなくなっているため、釣り場へのアクセス方法を事前に確認する必要があります。
増水時には階段状護岸が水没することがありますが、それでも釣り台を設置して釣りを楽しむ釣り人も見られます。状況に応じた対応が必要です。
水位の変動に合わせて、釣り場としての利用可能性が変化します。特に雨季や増水時期には、事前の状況確認が重要となります。
護岸の構造を活かした釣り方として、段階的な水深変化を利用したアプローチが有効とされています。

猿谷ダムでのバス釣り攻略法と注意点
- 時期別の釣果情報とベストシーズン
- ボート釣りのポイントとスロープ情報
- 増水時の対処法と水位変動への対応
- 初心者向けのアプローチ方法と実践テクニック
- 実績のあるルアーとリグの選び方
- まとめ:猿谷ダム バス釣りの魅力と攻略のポイント
時期別の釣果情報とベストシーズン
2024年7月の釣果データによると、1日で30匹程度の釣果があり、アベレージは25センチ前後となっています。この時期は早朝からの釣行で成果を上げています。
夏季の釣行では、オーバーハングの下が特に有効なポイントとなっています。実際の釣果報告では、この攻略法で複数のヒットを記録しています。
冬季や春先の状況については、水温の変化が魚の活性に影響を与えるため、状況確認が重要となります。水温計での確認が推奨されています。
真夏のダム攻略では、オーバーハングの下が「爆釣間違いなし」との報告があり、特に効果的なポイントとされています。
釣果の大きさについては、33~36センチ級のバスが確認されており、さらに大きな50アップクラスの魚影も目撃されています。
ボート釣りのポイントとスロープ情報
ボートでの釣行では、沿道があれば最上流から出艇が可能となっています。ダムの規模は大きく、ボートでのポイント移動が効果的です。
水深は場所によって大きく異なり、一部エリアでは56メートルほどの深さがあると報告されています。ボートを使用することで、これらの深場へのアプローチが可能となります。
出艇場所の選定は、その日の水位状況によって変更が必要となる場合があります。特に増水時には注意が必要です。
マイボートでの釣行を検討する場合、事前の下見と情報収集が推奨されます。水面の状況は日によって大きく変化する可能性があります。
ボート釣りでは、岸からではアプローチできない中層や深場のポイントを攻略できる利点があります。
増水時の対処法と水位変動への対応
増水時には階段状護岸が水没するケースが報告されています。このような状況でも釣り台を設置して釣りを継続する釣り人も見られます。
2日間の連続雨により増水と濁りが発生した際の報告では、スピナーベイトやネコリグなどのルアーで対応することで釣果を上げています。
濁りがある状況では、表層は濁っていても下層が綺麗な場合があり、このような水域の境界線付近が有効なポイントとなっています。
水位変動時は、普段は水没している構造物が姿を現すことがあり、新たなポイントとして期待できます。
濁りの状況下では、スピナーベイトなどのアピール力の強いルアーが効果的とされています。
初心者向けのアプローチ方法と実践テクニック
初心者でも取り組みやすい階段状護岸からの釣りでは、整備された環境で安全に釣りを楽しむことができます。
基本的なアプローチとして、流れ込み周辺の攻略が推奨されています。特に濁りの少ない箇所を見つけることが重要です。
スキッピングの技術は、オーバーハング下のポイントを攻略する上で重要なスキルとなっています。
水深の変化に応じて、表層から中層まで様々なアプローチを試すことで、その日の有効な釣り方を見つけることができます。
初心者の場合、まずは比較的シンプルなワームのテキサスリグやネコリグから始めることが推奨されています。
実績のあるルアーとリグの選び方
実績のあるルアーとして、DスタイルのトルキーストレートやOSPのギルーラなどが報告されています。
状況が厳しい時の対応として、ネコリグが特に効果を発揮しています。実際の釣果報告でも、困ったときの定番として重宝されています。
HPシャッドテールも実績があり、特に中層での使用で良好な結果が報告されています。
スピナーベイトは、特に濁り時の対応として効果を発揮しています。ゴミが多い状況でも使用しやすい特徴があります。
これらのルアーは、状況に応じて使い分けることで、より効果的な釣果に繋がっています。

まとめ:猿谷ダム バス釣りの魅力と攻略のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 猿谷ダムは紀ノ川水系の灌漑用水と水力発電を目的とした国交省管理のダム
- 遊漁券は日券1,000円、現場購入は倍額となる料金体系
- 階段状護岸が整備され、アクセスの良い釣り場環境
- 2024年の釣果では30~40センチ級のバスが確認
- オーバーハング下が特に効果的なポイント
- 濁り時はスピナーベイト、通常時はネコリグが有効
- 水深は場所により最大56メートルの深さを記録
- 増水時は階段状護岸が水没する可能性あり
- ボート釣りは沿道があれば最上流から出艇可能
- 泥とガレ場の底質変化部分が有望ポイント
- 夜間の釣行は禁止されており、日中の利用に限定
- 堰体周囲は漁業禁止区域として規制あり